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【ミ】『彩の箱庭』

242久染 墨彦『インク・フィッシュ』:2016/03/15(火) 00:12:12
>>240-241 (GM・鈴元)


 『異世界』のような地下の異様。
 その中で、『ゆりかご』のような『繭』に包まれた――


        「『本体』!」


 見つけた!

 反町の指示に弾かれるように動き、
 魚たちを操作して少女を外へと運び出す。


  『硫黄化』の能力はやはり、『自己防衛』の産物なのだろうか。
  洞窟内に充満する『毒ガス』から『命』を守るための。


 少女を包む『繭』の姿が思い浮かび、追い払うように首を振る。

 今は彼女を助けなくちゃ。
 『真実』はその後、彼女の口から聞けばいい。


        ……
       ……
      ……


「反町さん…………
 ありがとうございましたッ!」


 去っていく反町の背中に、ペコ――っと深く頭を下げる。たっぷり数十秒低頭。

 それから顔を上げて振りかえると、
 鈴元と顔を見あわせ、いっしょに力なく笑いあう。


「さすがに…………今からお風呂に入る気は
 なくなっちゃったねえ」


 言いつつ、噛み殺すあくび。
 手のひらで口を塞ぐと、困ったような顔で笑う。


「そうだね……ちょっと休もっか。
 僕たち、けっこうがんばったよね。

 ふたりの命を救ったんだ。僕たちにしかできない方法で」


 その場にいるだろう三人の顔を見まわす。


 「今ぐらいおもいっきり休んでも、
  きっとバチは当たらないよ」


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