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【ミ】『彩の箱庭』

240『黄の石窟』:2016/03/13(日) 23:50:43
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           ジャララッ

                      フワァァァァ...

『ザ・ギャザリング』は『鎖』を手にし、蛇行させるように揺らした。
鉄の花びらが周囲に散らばり、『鎖』も徐々に細くなっていく。

        パキィンッ!

『鎖』は引き千切られ、かくして『扉』は開かれる。
その場にいる者全てが各々の方法で『洞窟内』に侵入する。

        オ
                   「こりゃあ、スゲェ」
     ォ
                    「まるでメキシコの『ヴィラルース洞窟』だぜ……」
         オ

『洞窟』は白濁した『温泉水』に満たされ、さながら『水路』のようだ。
ヴィジョン達は『水路』の上を滑空し、明かりの乏しい洞窟内を探索していく。

       「ちょっと待て、あそこに『窪地』があるぞ」

『洞窟内』を下り、奥地まで移動した際、『反町』が声を掛けた。
『ミツバチ』が旋回し、『窪地』の周囲へと全員を誘導する。
その奥には『シングルベッド』大の『繭』が鎮座していた。
黄色の『繭』に包まれているのは、かの事象を起こした『本体』だろう。

       「『鈴元』、削ってくれッ!
        『久染』、お前は『運搬』だ――――」

       「そして、俺が『蜜蝋』に変える」

                 ・

                 ・

                 ・

通報を受けた『救急車』が到着し、発見された『少女』を搬送する。
『リヤカー』で運ばれた二人も同様に、麓の『総合病院』へと向かう。
『少女』はヒドく衰弱しているが、『命』に別状はなさそうだ。
かくして、『行方不明』の事件は解決したのだ。

       「世話になったな」

それだけ言い残し、『反町』は一足先に消えていった。


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