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【ミ】『ヨハネスブルグの明星』 その1

986『ヴァージンロード・クルセイダーズ』:2016/08/22(月) 03:43:57
>>983(高遠)
ウィルに説明する浜岡の声は、高遠にも届く。
『呪いの鏡』の説明を信用するならば、
眼前に立つ存在は過去の浜岡の鏡像であり、
偽物というよりは、『影の精神を持つ浜岡』ということだろう。

高遠の問いに、浜岡はかすかに笑みを浮かべる。

「・・・・そういうこったね。
 ま、あんたはあたしのスタンドをよく知ってる。
 未知の能力を相手にするよりゃ、やりやすいだろ?
 もっとも、アレは『殺し屋』だった時代のあたしさ。
 『寝具』は全て『永眠』用に使ってくる。
 手加減だとか容赦だとか一切ない相手さ。用心おしよ」

母親はどちらか、と考えた時、ふと高遠は思い出す。
出立前に新妻から聞かされた、浜岡の子供の話を。
『ナツエ』──新妻は娘だと言ったが、
その名は、今、偽物が呼んだものと同じものだ。

ナツメグ:
「その名で呼ぶなつってんだろ〜が。
 オレは『ナツメグ』。そんな女みてーな名前は願い下げだ」

『スイート・バイト』
「夏の恵みで『夏恵』。
 夏に生まれたあんたにはピッタリじゃないか。
 ま、そう名付けたのはあたしじゃない。
 文句があるなら、そこにいる『生みの親』に言えばいいさね」

ズギュ!

今度こそ高遠は『クレモンティーヌ』を発現した。
左脇には椅子列もあり、蹴り飛ばすには申し分ない位置だ。
高遠は音楽に合わせて回転しながら、『鏡の女』を観察する。
倒れた祭壇前、女と水たまりまでは『6m』。
そして女の体に、塗れた様子はない──
水たまりから出てきたように見えたが、一滴として体に浴びてはいない。

>>984(井上)
『ハッピー・オルガン』はともかく、
井上の体は確実に傷付いている。
現時点では強制的に無理をさせているが、
この調子で扱っていれば、遠からず機能に支障を来すだろう。
とはいえ・・・・それを意に介する『ハッピー・オルガン』ではないだろうが。
 
                   バ ババッ

ナツメグと謎の美女がやり取りしている隙を見て、
井上を呼び寄せる。わき目も振らぬダッシュで椅子列を抜け、
『道具』は再び、『ハッピー・オルガン』の手元に戻った。

「内輪揉め?
 あんたらにはそうかもだが、あたしには違うね。
 これは『教育』さ・・・・愛する息子が間違った道に行かないようにね」

『ハッピー・オルガン』と井上の発言を聞きつけ、
美女がこちらを一瞥の後、返答する。
ルンクスは周囲のやり取りを、いかにも楽しそうに聞き入っている・・・・
自分を暗殺しに現れた集団を前にした余裕ではない。
まるで来客を迎える王族の如き鷹揚さだ。

それでいて、ウィルの放った高速弾を、やすやすと防いでのける。
圧倒的に『襲われ慣れている』──それが日常であるかのように。


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