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試しに考えてみたヴィランスレ。続くかどうか未定

1名無しさん:2016/11/18(金) 22:34:49
『太陽を超える輝き(オーバー・ザ・サン)』メタトロン エンジェルハイロゥ/エンジェルハイロゥ

「『正しい資質(ライトスタッフ)』を持たぬ者に、どうして正義の執行という大業が為せようか」

元は厳格なヒーローであったが、ある時に大規模な人命救助活動を行い、99人を救ったが1人を取りこぼした。
彼は自分自身でそのたった一人の過ちを許せず、苦悩と葛藤の末ジャームに落ちて行き過ぎた正義を執行するモノになり果てた。
特に彼は正義を行う者の資質を厳格に問い、わずかでも瑕疵が見つかれば苛烈なまでの『私刑(リンチ)』を執行する。
あらゆるリスクにひるまず数々の警察署やヒーロー事務所への襲撃を行う事から皮肉にもテロ組織やヴィラン達からは英雄視されている。

能力は『極光』。彼が現れれば真夜中であっても町は真昼のような輝きに包まれる。
そして強すぎる光は、人々から安らぎを奪い真なる闇しかもたらさない。


『死神の弾丸(ミスディレクションショット)』アズラエル エンジェルハイロゥ/バロール

「・・・」(アズラエルは何も語らない。語る相手はいないか、いなくなったか、どちらかしかありえないのだから)

東京都内のとある図書館にある外の中も黒く塗り潰された本がある。そこに殺したい相手の名前を白いインクで書き、依頼料を挟むのが殺し屋アズラエルへの依頼方法だ。
標的の善悪を問わず、アズラエルは対象を猟犬のように追い詰めて殺す。どこへ逃げようと、どこへ隠れようと。依頼人が依頼を取り消そうと。絶対に殺す。
アズラエルによる犯行は中々殺人と断定はできない。証拠が一切見つからず、標的が死んだ時唯一の証拠であった白いインクでの記名も消え失せてしまうからだ。
今日も誰かがアズラエルの書に名前を書き、名前を書かれた相手は明日にでも死ぬ。アズラエルは探しても絶対に見つからない。アズラエルの書は探せばすぐに見つかる。

能力は『不運』。アズラエルの弾丸は人間から幸運を奪い去り、死の運命へと導く。
また彼は望めば誰にでもすぐに出会える。アズラエルとの出会いは全ての人間にとって不運なのだから。


『暗殺装置(アサシンマシン)』ゾンビースナイパー エンジェルハイロゥ/ブラックドッグ

「我殺す。ゆえに我あり」

ギルドの所有する暗殺装置。事故で脳機能のほとんどを失い、脳部品のサイボーグ化手術を受けた殺し屋。
手術は成功したが感情の一切を失い、ただ言われるがままに事故以前と同じ生業を繰り返すようになったある種の哲学的ゾンビ。
肉体の99%以上が生体部品のままで、暗殺技術のほとんどは生体部品による知覚力の賜物であると言うのに、彼は機械よりも機械らしく完璧な暗殺を行う。
今も暗殺の報酬のほとんどを家族へ仕送りしているが、その行為がただの惰性ではないのか。その答えは知る者はいない。

能力は『銃使い』。ただ軍人時代から銃の使い方が上手かっただけ。難病の娘を救うために殺し屋になっただけ。
どこにでもある能力は、使い手が感情を失う事で兵器よりも恐ろしく、なおおぞましい何かへと変貌を遂げた。


『朝日を拝めぬ者たち(ダイイングメン)』グールズ エンジェルハイロゥ/ブラム=ストーカー

「URYYYYYYYY!」

グールズは非常にポピュラーなヴィランである。今宵も町のどこかではグールズの誰かが卑劣な犯罪を行っている。
彼らの法則はいくつかあり、「光る物を恐れる」「1度に1人しか現れない」「他人の血肉を啜ろうとする」などが有名である。
彼らは戦闘になると自壊を承知で能力を使用するため、対処法がわかっていれば新米ヒーローでも解決できるため点数稼ぎによく使われる。
しかし、彼らがいなくなる事はない。彼らを作り出す親玉がいるかどうかもさだかではない。毎夜毎夜、一人だけ現れ一人だけ死ぬ。それがグールズのルールである。

能力は『毒光(エクリプス)』。彼らの放つ光は生命を蝕む効果があり、それは彼ら自身とて例外ではない。
強い毒ではない。あくまで少しだけ蝕むだけである。しかし、彼らはそれを続ける。少しだけ、少しだけ……彼らは今宵も街を蝕む。

2名無しさん:2016/11/18(金) 22:36:09
『初物食い(チャイルドキラー)』ミスターアングラー エンジェルハイロゥ/キュマイラ

「もっとだ! もっと食わねばワシの命が、命が尽きてしまう!」

ヒーローによっては、ミスターアングラーほど卑劣なヴィランはいないという。彼はあくまでスラムの子供のみを狙い続けるからだ。
能力を使い、あるいは財力による大がかりな仕掛けを作ってスラムの「保護されない」子供達をおびき寄せ、文字通り一網打尽に「食らう」。それが彼のやり方だ。
昼間は大きな病院の院長を務めているが、彼は自らが不治の病に犯されている事を知ってしまい、死の運命に抗い始めた。極めて理知的に、極めて狂気に染まった方法で。
子供を一人食えば寿命が75日伸びると信じている彼は、嬉々として子供を集めては食べ続ける。その犠牲者は分かっているだけで3桁を超えると言われている。

能力は『誘蛾灯』。彼は人を催眠状態にしておびき寄せる光を出し、また自己催眠により自身を一時的に怪物のような強靭な体格へと変貌させられる。
であれば、彼自身を狂気へと誘い、常に怪物へと貶め続けているのは何によるものなのであろうか。


『悪薬目に甘し(ジャンキーメイカー)』フラッシュモブ エンジェルハイロゥ/エグザイル

「みんなで楽しく分かち合おうぜ、この愉快で軽快な犯罪劇を!」

「フラッシュモブ」はスラムを中心に出回っている電子ドラッグである。ペンライトから発せられる光を眼球から吸収する事で、ハイな幻覚を見る事ができる。
これを作り出しているヴィラン、フラッシュモブは能力により自身の肉体を光信号に変えて麻薬として売りさばき、時には彼本人を愚かな犠牲者達に接種させる。
光になれるとは言っても光速で移動したり、レーザーを放ったりできるような能力ではない。しかし、「一般人に入り込める」能力はヒーロー相手には効果覿面である。
複数人の中に入り、操り、劇場型犯罪を行う。ヒーローに追われても囮となるジャンキー達を上手く使う事で彼はあくまで安全に、彼のための娯楽を楽しみ続けるのである。

能力は『光化』。フラッシュモブは後遺症もなく、従来のドラッグよりも遥かにハイになれて、もし操られて悪事を働いても免責となる。いいことづくめのドラッグである。
今日も愉快犯フラッシュモブは多くのファンに支えられながら輝いている。その輝きで被害者達の嘆きを包み隠しながら。


『街角の好奇(ムービースター)』パパラッチ エンジェルハイロゥ/ハヌマーン

「壁に耳あり障子に目あり、この世に秘密のある限り、パパラッチはここにあり! ……ってな! HAHAHA!」

多くの人は一笑に付して信じようとしない事実であるが。パパラッチは実は、崇高な使命感で動いている。
人は知るべきである。ヒーローもまた人間であると。小さな悪を身に宿す事もあれば、誰にも言えない秘密に苦悩する事もある。
それを全て知り、分かち合ってこそ人はヒーローという存在の偉大さを知れるのであると。そう信じて彼は、ヒーロー達の「見せたくない一面」を暴き続ける。
ジャーム化の真実さえ場合によっては人々に漏らそうとしてしまう彼をUGNは危惧しているが、神出鬼没なやぶ蚊を叩き潰すのは難しいようである。

能力は『映像』。シンプルに光と音を操り、彼は仕入れた秘密を今日も街角に映し続ける。
そうして真実を人々に授ける事は、知る事によって訪れるあらゆる悲劇よりも価値があると彼は信じ続ける。


『四次元工房(4Dプリンター)』フェイクファクトリー エンジェルハイロゥ/モルフェウス

「贋作の意味とは、真作の魂を貶めるために存在する」

ある日突然、文化財が2つに増えて本物がどちらか分からない。このような事件が起きたら彼の仕業だ。
彼は彼が「本物」と認めたものを貶めずにはいられない。それが有形無形の区別なく、彼はあらゆる手段で本物を貶める。
前述の文化財では再び突然破壊された片方が真作だったと言われるし、有名ヴィランの犯行の模倣やヒーローの偽物も作り出す。
とにかく陰湿に本物が持つオリジナリティを貶め、破壊・殺害を行う。彼は無二のオリジナリティというものが、心の底から嫌いなのだろう。

能力は『複製』。彼は3Dプリンターのように正確に造形を再現し、本物が持つ「魂」さえもそっくりそのまま再現してみせる。
彼は誰よりも本物を憎悪するがゆえに、誰よりも本物に執着しそのオリジナリティを感じ取る。アレンジは彼が二番目に嫌うものだ。

3名無しさん:2016/11/18(金) 22:38:00
『犯罪を知る者(マスタークライム)』ハンムラビ エンジェルハイロゥ/ノイマン

「よく考えるんだヒーロー。なぜ彼はこんな事をしたのか? 冷静に考えれば、わかるはずだ」

ハンムラビの昼の顔は優秀な犯罪学者で、何人ものヴィラン逮捕に協力している極めて善良な「ヒーローの隣人」として知られている。
彼の悲劇は、厳しくしつけた彼の息子がノイローゼに陥り、狂言強盗で自宅に押し入って母親を殺害して父親に射殺された事である。
彼にはまったく分らなかった。なぜ息子がそんな事をしたのか。なぜ、どこかホッとしたような表情で死んでいったのか。
もっと犯罪というものを深く知ればわかるはずだ。そうして彼は犯罪を身近なものとするためFHに入り、マスタークラスにまで上り詰めた。

能力は『推理』。五感を駆使して情報を収集し、脳内で処理して真実を導き出す。そうやって悪事を暴くのが彼の本領である。
逆説的に彼は、「犯罪を行うための最適解」を導き出して周囲に授ける事ができる。いくつもの謎を解き、謎を作る。たった一つの謎の答えを得るために。


『恐怖の一夜(テラーメイカー)』ナイトメア エンジェルハイロゥ/オルクス

「この世で一番無様で滑稽なものは、死ぬほどおびえる人間の姿だよ。それも、普段はふんぞり返ってる人間ほどギャップがあって面白い」

ナイトメアは愉快犯の極致だ。彼は一夜の間、たった一人を対象に恐怖を与え続ける。それだけのヴィランだ。
それもその一人に徹底的な恐怖を与えるため、一夜の悪夢から抜け出させないために徹底的な調査と準備を行い、場合によってはそれに1年もかける。
その犠牲者を滅多に出さないヴィランがなぜ恐れられるかと言えば、彼が見せる悪夢の対象が社会的地位の高い人間に限定されるからだ。
良くて発狂、悪くてショック死。最悪のケースでは、来日中の大統領が死体で見つかって国際問題になった事がある。極めて人騒がせな実力派ヴィランだ。

能力は『悪夢』。彼の作り出す悪夢は現実を侵食し、また対象を夢の中に取り込んで、この世でもあの世でもない場所で相手を怖がらせ続ける。
そして彼が「悪夢にうなされる人々の恐怖」から生み出されたレネゲイドビーイングである事は、まだ世に知られていない。


『救われぬ者(ザ・ブロークン)』ウェットラット エンジェルハイロゥ/サラマンダー

「暗いよ、寒いよ。なんで俺だけがこんな目に合わなくちゃいけないんだよ」

彼は犠牲者である。ヒーローとヴィランの戦いに巻き込まれ、大やけどを負って視力と全身の感覚を失っただけの元一般人である。
不運な事故と人は言うが、当事者として許せる事ではない。彼はヒーローとヴィランと、それを許容する社会の全てが許せなくなった。
憎悪に染まった彼は下水に潜伏し、時折彼の縄張りに近づいた「不運な」誰かを引きずりこんではいたぶり殺す事で憂さを晴らし続けている。
犠牲者の悲鳴、血の匂い、肉の味。もはやそれらだけが、彼に生きている実感をくれる全てである。

能力は『熱光線』。彼の口からは高熱の光線が出る。彼が事故の影響で得たものは、ただそれだけである。
ゆえに東京地下の下水道に広がる膨大な数の罠の領域は全て、彼の憎悪と妄執の産物である。


『ソフトコンタクト(優しい出会い)』ノーモア エンジェルハイロゥ/ソラリス

「今日は親切な人達が食事や寝床を譲ってくれたから助かったわ! 明日も良い人達と出会えるといいな!」

ある日、「他人を操れる」能力に目覚めてしまった普通の少女。普通の少女であるゆえに、彼女は他人が次々と自分の思い通りになっていく歪さに耐えられなかった。
UGNの保護管理官は彼女と一切目を合わせずに隔離が決定された事を伝え、彼女は絶望の涙を流しながら窓を、ガラスに映った自分の目を見て呟いた。「ノーモア(もうたくさん)」と。
そして彼女は「ノーモア」になった。みんなが自分に優し過ぎる事を一切不自然に思わず、ただ幸せな夢のような一人旅を満喫できる、無垢で残酷な人形になったのだ。
彼女が行く先々では人心が操作されて不自然な事故や事件が相次ぎ、また彼女を利用しようとするヴィランと保護しようとするヒーロー達の戦いが絶えない。

能力は『瞳術』。彼女は瞳を合わせる事で対象を瞬間催眠にかけて行動や思考を操る事ができる。
彼女は無自覚にその能力を使い、ただ旅を続ける。大勢の人々の運命がねじ曲がってできた旅路を歩む。――彼女は、悪い子なのだろうか?

4名無しさん:2016/11/18(金) 22:39:05
『影使い(シャドウマンサー)』ブラックマン エンジェルハイロゥ/ウロボロス

「へへへ、有名ヴィラン様が暴れてる影で俺はせこく賢く稼がせてもらいますよ、と」

彼は非常にテンプレートなヴィランである。影を操る能力を使い、自身を影で覆って町に繰り出し悪事を働く。
殺しをするような度胸はないが、欲しいものとそれを手に入れられる力があるのに我慢するほど臆病でもない。
ヒーロー達には目をつけられすぎないように程々に、しかし溜まったうっ憤も適度に吐き出す陽気なヴィラン生活。
最近、影によるスリ技でとある石を手に入れてから調子がいいし、ツキがますます向いてきてるのかもしれない。この石を持ってたやつは、これを『賢者の石』とか呼んでたっけ。

能力は『影人』。彼は影を操り、その強力な力で欲しいものを手に入れ、ムカつく奴らをぶっ飛ばす。
影の力が強くなればなるほど、彼はその力に頼りきりになる。さて、操られているのはどちらの方か。


『観測者(ウォッチャー)』コズミック バロール/バロール

「人類はいまだ幼年期の中ににいる。私が見守り続けなければならない。いつまでも。永遠に」

コズミックは正確には怪人(ヴィラン)ではない。「彼」はスーパーコンピュータ内臓の宇宙ステーションだ。
レネゲイドの力で発展した一部分野により実験的に開発され、宇宙で試運転を行っていた彼は「何か」を感じ取り、EXレネゲイドとして覚醒した。
人類の管理から解き放たれ、消息不明になった彼は人類が地球から脱出しようとしない限りアクションを起こすつもりはない。
しかしそれにより人類の宇宙開発は完全に止まってしまった。彼をどうにかしない限り、もう二度と月にすら人類はたどり着けないだろう。

能力は『帰還』。彼は地球から出ようとするあらゆる力を地球に向けて押し返す。まるで地球を牢獄とするかのように。
果たして彼は人類の守護者なのか。それとも超越者気取りの狂ったコンピュータなのか。


『超重力士(ビッグスモウレスラー)』ライデン バロール/ブラックドッグ

「ワシの若い頃は世間は平和だったが、今の世の中はなんだ! 若いもんがどんどん世の中を悪くしておる! 政治家は何をやっておるんだ!」

ライデンは極めて粗暴なヴィランである。気に入らない事があると暴れて、ヒーローと戦い、頭にのぼった血がおりるとさっさと帰っていく。
その短絡的な生き方を可能にしているのは1つは能力の強度によるものと、もう1つは彼の本当の姿がやせ細った老人―それも百戦錬磨の経験を持った―である事だ。
暴れる時は能力による家よりもデカい鉄塊力士の姿で。逃げる時は老人として被害者に紛れて。そしてヒーローに助け出されつつも若手ヒーローの拙い救助活動を見てはボヤく。
「自分の若い頃は、少なくともヴィランズイヤーの頃は、もっと民衆やヒーローにも気骨があった」と。要するに彼は、時代に取り残された不満を破壊で晴らす、矮小なヴィランなのである。

能力は『機械力士』。磁力で集めた鉄くずを自由自在に、まるで重力を感じさせず、攻撃の瞬間だけなお重く振るう事ができる。
世のため人のために使うなら非常にヒーローに向いた能力であるが、偏屈に凝り固まった老人はこの力を自分の溜飲を下げるためにしか使おうとしない。


『闇の帝王(ダークロード)』カウント バロール/ブラム=ストーカー

「貴様らヒーローに教えてやろう。この世の闇に潜み続けてきた、本物の悪鬼の力を」

数百年前から生きる本物の吸血鬼。それが伯爵(カウント)である。彼はレネゲイドが発見されるはるか昔から、その力で歴史の闇を渡り歩いてきた。
数多のヒーローが彼に挑み、そして敗れている。当然だろう。彼はひよっこの怪人とはくらべものにならない、おとぎ話からそのまま出てきた伝説の悪魔なのだ。
とはいえ現代の彼は油断せずに東京の闇に潜んで力を蓄えている。歴戦の怪物であるがゆえに、本物の英雄と戦い、そして敗れた事も幾度となくあるのだ。
彼が本格的に進行を開始する日、それは彼が「東京を闇の帝国に変える」という野望が現実的に実行できると確信した時なのだろう。

能力は『吸血鬼』。まるで夜の闇を滑るように現れ、獲物は重力に縛られたように身動きが取れなくなり、そして血を吸われる。
世に言われる吸血鬼の能力そのものであり、それが常識となった背景には彼という実在の存在が間違いなく多分に関与しているのであろう。

5名無しさん:2016/11/18(金) 22:40:32
『荒くれ英雄(バーバリックヴィジランテ)』クラッシュマン バロール/キュマイラ

「一々後先考えてヒーローと言えるかよ!」

クラッシュマンはライセンスをはく奪された元ヒーローだ。彼の理念は、ヒーローとして申し分のない。弱者を巨悪から守るために力をふるう。
しかし、彼のやり方は人命を優先するあまり、周辺被害を一切考慮せずに場合によってヴィランによるもの以上の破壊をもたらしてしまう。
彼は決して改めなかった。他のヒーローのやり方では、救えない命が出てきてしまうから。たとえ自身が社会に混乱を与える存在になったとしても。命を救うためには躊躇わない。
積極的にヴィランとして扱われる事はないものの、彼の存在は極めてグレーゾーンである。彼の言い方を真似れば、彼のやり方で犠牲が起きてから彼を捕まえるのでは、遅いのだ。

能力は『一撃』。ヒーローにして八極拳士でもある彼の一撃は極めて重い。その一撃は天を裂き地を砕く。
もし彼がただ一撃の拳であればそれで良かった。必要に応じて放たれる兵器のようなものであれば良かった。強き信念を持つ彼は、もう変わらない。変えられない。


『悪拳士(カンフーマスター)』ロン バロール/エグザイル

「わしは見たいのよ。自分がどこまで行けるのか。その先に何があるのか。それが見れるなら……絆も、己自身も、何も要らぬ」

FHのマスターエージェントにして、中国拳法の大家。今はもう捨てた本名は、中国では知らぬ者はいないほどの名士であった。
人格者で通っていた彼は、多くの弟子に恵まれ、人々に慕われ、もう人として思い残す事はないだろうと思ったときにレネゲイドに覚醒し、渇えた。
この世にはまだまだ自分の知らない強さがある。それを知らずに死ぬのはあまりに口惜しい。なんの事はない、彼の本質は善悪ではなく、求道であっただけだ。
彼は都築京香のプランの1つである。彼女は、彼が人としての強さを極め、やがてジャームに落ちる事を期待している。そして彼もまた、それを承知で血塗られた道を行く。

能力は『拳法』。彼の拳は柳のようにしなやかに、巨岩のように重く、豪雨のように矢継ぎ早に繰り出される。人としての努力がレネゲイドの力と結びついた奇跡の産物である。
彼が目指すのは拳士の極致。生きながら至る拳聖の境地。若い頃は一笑に付したそれを求めずにいられなくなったのは、老いによるものか。あるいはただ純粋に鍛え上げられた拳士のサガか。


『都会に潜む獣(コンクリートジャングルブック)』フェザー バロール/ハヌマーン

「ウホホウホウホウホホウホ……失礼。日課のドラミングでね」

ゴリラである。EXレネゲイドである。東京をナワバリにするため日夜勢力を広げようとするたった一人のレジスタンスである。文明に対する反逆である。
寝てる間に密輸団につかまり、東京に連れてこられたところで目覚めて大暴れ。そして東京の発達した文明を見て、自分のものにしたくなる。彼はボスゴリラなのである。
とはいえ、ヒーローというゴリラの次に強そうな連中が大量に群れているため、独自の勢力を築くために日夜努力をするゴリラ。最近、ゴリラ教団なる新興宗教組織を作った。
いつか自分の群れの一員になるのだからという理由で人間にはわりと寛容。ただしゴリラ法による裁きにのっとり、違反した者は極刑に処す事もある。それでヴィランが数十人逝った。

能力は『俊敏』。重力を感じさせない軽やかな動きで跳んだり跳ねたりするゴリラ。
ナックルウォークの最中は時間を止めたように超高速移動できる隠し技もある。マシラのごとくって言うかゴリラだ。

6名無しさん:2016/11/18(金) 22:41:09
『底なし砂漠(ボトムレスデザート)』タクラマカン バロール/モルフェウス

「全ての文明を無に帰す。それこそが我が使命」

砂漠にひっそりと住むとある部族の若者だった彼は、文明人が無遠慮に彼らの生存圏に踏み込み、神聖な遺跡を「調査」などと言って穢した事で激怒した。
部族に伝わる魔法の砂を使い、文明人どもを次々と飲み込んでいったが奴らは減るどころか数を増やして踏み込んでくる始末。
地虫のように湧く連中は元を絶たねばダメだと思い、都会に出て。文明人の多さに驚き、それでも諦めずに文明の破壊を繰り返して東京まで逃げ込んできた。
ヒーローの追跡をかいくぐりながら、彼は今日も文明の象徴である巨大建築物を砂で飲み込もうと犯罪計画を立てている。

能力は『流砂』。彼の出す魔法の砂は、地面に広がってその上にあるものをなんでも飲み込んでいく。飲み込まれたものがどこへ行くのかはタクラマカンも知らない。
そして彼の目的が文明の破壊ではなく、魔法の砂で大きな建築物を飲み込むのが面白くなっただけという、ただのヴィランに落ちている事も知らずにいる。


『野球人(ミスターメジャーリーガー)』マスク・ド・ストライク バロール/ノイマン

「ヘイヘイどうしたヒーロー! そんなへっぴり腰で私のボールが打てるかな!!?」

昼の顔はとある弱小球団の2軍ピッチャー。レネゲイドに覚醒しているため全力で野球ができず、鬱屈した思いを悪事に充てている。
「そもそもレネゲイドとかいうクソみたいなのが無ければこんな思いせずに済んだのに、その力で活躍してるヒーローが憎い」というシンプルな理由でヒーローに喧嘩を売っている。
ただ、殺したりとかはあれなのでいきなりヒーローに「私のボールを打ち返してみろ!」と殺人魔球を投げてケガをさせたりする程度のマイナーヴィラン。
野球は一人ではできない。チームメイトがいてこそだと考えているため、他のマイナーヴィランと協力(利用されてるだけ)して活動する事が多い。

能力は『魔球』。当たると痛いボールを作り出して投げる。たったそれだけの能力でトップヒーローをも圧倒するフィジカルエリートヴィラン。
承認欲求がわりと強く、子供に降りかかる危害は退け、シンプルに強いと、ヒーロー向けのコメディヴィランではあるのだが。愉快犯の仮面に隠された素顔は、常にレネゲイドへの憎悪に煮えたぎっている。


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