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おんJ艦これ部SSの会

362名無しのおんJ提督:2022/01/29(土) 00:43:00 ID:CGUG4iBM
喫茶店でタピオカドリンクとホットサンドを楽しんだ僕達は、途中スーパーに寄って食料やらジュースやら買ってから僕が根城としているアパートへ向かった。

「わぁー!ここがお兄ちゃんの部屋!」
8畳程の広さのワンルームで台所とユニットバスが付いたよくある部屋だったが早波には物珍しいらしく、あちこち嗅ぎ回るように見て回っていた(ちゃんと掃除しておいて良かった)。

「恥ずかしいからあんまりみないでくれよ」
「ごめんなさーい」
と言つつやはり部屋の小物や装飾が気になるのかソワソワしていた。
「汗かいただろ?シャワー浴びて来いよ」
「じゃあお言葉に甘えて!」
早波がキャリーバッグを開けて中を物色しているのをなんとなく見ていると、急に顔だけこちらに向けた。
「恥ずかしいから向こう行ってて!」
僕は気圧されて逃げるように廊下に出た。そうだよな、早波も年頃の女の子だよなと妹の成長を嬉しいような少し残念なような複雑な気持ちと共に感じる。昔はよく一緒にお風呂に入ったのだが…。

早波がシャワーを浴びている間に僕は晩御飯の用意をしていた。と言ってもスーパーで買ったお惣菜とパックサラダを皿に盛り付けるだけなのだが。しかし、食事と言うのは見た目も大切で、同じ料理でも見た目が違うだけで味や満足度は変わるものだ。
お米が炊けて茶碗によそいインスタント味噌汁と皿に盛り付けられた惣菜達をリビングのテーブルに並べ終わるとちょうど早波のシャワーが終わったようだ。
「お兄ちゃんシャワーありがとう」
「おう、ちょうどご飯できたから…」
振り返りながら言った僕は呆気に取られた。早波が浴衣姿で僕の部屋に現れたからだった。2色の紫のモザイク柄の生地にところどころ藤の枝や花をあしらったデザインだ。帯は後ろで結ぶタイプではなく前でリボン結びにするタイプのものだった。髪はまだ少ししっとりしているように見えた。
「どうかな?」
早波の言葉でやっと我に返った僕は「…よく似合ってる」とありきたりな感想しか出なかったけれども、この紫色の綺麗な浴衣は確かに早波に良く似合っていた。
少し照れながら笑っている早波が座布団に座ると2人でいただきますをして、改めて互いの近況報告を行った。


そして話題は転じて今回の旅行の話になった。早波の東京旅行は10日間だった。
当初の目的であるアイドルグループのライブは八日目でそれまでは大学のオープンキャンパスや若者の街で買い物をする予定らしい。
「それでね、明日はお兄ちゃんの大学に行こうと思ってるの」

起:早波登京
承:早波が微睡んでるお兄ちゃんにキス
転:
結:


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