したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

『さる沢』感想

1肉汁サイドストーリー ◆niku/u/5ZA:2019/11/17(日) 11:49:36
2019年12月12日〜15日、ギャラリーマジェルカにて上演された『さる沢』の感想を書いて下さい!
匿名・記名自由です。
ネタバレ有りの場合、「ネタバレ注意」と書く等のご配慮だけお願い致します。

それでは張り切ってGOGOGOGOGOGOGOGOGO

2名無しさん:2019/12/13(金) 03:27:36
おつかれさまでした。おもしろかったです。
感想としては、登場人物それぞれに大事にしたいものがあって、
お姉さんは「自分自身」
妹は「自分以外の他人」
猿は「自分が選ぶことによって、結果として自分を選んで欲しいという思い」があるのかなと感じました。
お父さんと男の人は申し訳ないですがよく分からなかったので、その3人が主人公なのかな、と思いました。
言葉にまとめるのが難しいのですが、そんな感じでした。
明日以降も頑張ってください!

3名無しさん:2019/12/13(金) 19:34:37
ネタバレ有り。
‪猿に部分的にですが共感して泣いてしまいました。僕は色々あって今は自己肯定感がありますが、人に優しくしてそれが届かなかったり理解されない時になぜか安堵してしまうところが未だにあって、猿もそういう奴なんじゃないかと思いました。猿は生まれながらに幸せになれない方向性である気がしたのでせめて愛?した人に殺してもらえてよかったのではと思ってしまいました。人に優しくする度に思い出してしまいそうで嫌でした。‬

4おろし生しょうが:2019/12/14(土) 18:56:17
面白かったー。

人に連れられてきた感じだったのでなんの前情報とかもなく見たのですが皆さんの演技もうまく、どのキャラであってもその背景や心情が演技から伺い知れて、見ていてずっと引き込まれていました。

また次の機会がありましたら見に行きたいと思います。

5いしころ:2019/12/14(土) 21:48:09
とても良い時間を過ごせました。
私はこういった演劇を観るのは初めてだったので、流れについていけるか少し不安でした。
ですか迫真の演技にどんどん引き込まれていって、あっという間に時間が過ぎました。
機会がありましたら、次の舞台も観に行きたいと思います。
残りの舞台も頑張ってください!

6いしころ:2019/12/14(土) 21:50:01
良い時間を過ごせました。
私はこういった演劇を観るのは初めてだったので、流れについていけるか少し不安でした。
ですか迫真の演技にどんどん引き込まれていって、あっという間に時間が過ぎました。
とても面白かったです。
次の舞台も頑張ってください!

7名無しさん:2019/12/14(土) 22:03:48
誰に選んでほしくて、どう選ばれてないっていうズレの描写が丁寧ですごく感情を動かされました
今回も見に来てほんとよかったです

8名無しさん:2019/12/14(土) 22:12:58
ネタバレありかもしれないです。

自分は今回、肉汁サイドストーリー自体初めての観劇でした。
めちゃくちゃよかったです。

元々、正直言って自分は、演劇が苦手なところがありました。
過去に地元で見たアングラ演劇が、「本質的な表現してます」感が出ていながら素人目にも詰めが甘いところがあって、周りは絶賛していたけど自分には響かなくて、自分は演劇の見方がわかっていないのかなー、じゃあ苦手な分野だなと思っていました。
(関係ないところの悪口書いてすみません)

そういう体験があったので、さる沢も理解できなかったらどうしよう…という心配がありましたが、全くもって心配の必要はありませんでした。

台詞の一つひとつ、脚本の流れ、演出、演者さんのお芝居、全部からとても誠実に作っているんだなというのが感じられました。

中身の話をすると、登場人物全員に思いやりの心は多かれ少なかれあって、でも全員にわがままな気持ちもあるんだな思いました。
だから、ハッキリといい人悪い人、被害者加害者という分け方はできないのかもしれません。

この作品は「いいものを届けたい」という気持ちが伝わってくる姿勢もとてもよかったし、人に対する思いやりや自分の気持ちの扱いについて自分の中で整理するきっかけとなるようなストーリーも素晴らしいものでした。

なにより、素晴らしい作品のおかげで自分の中の演劇に対する偏見や苦手意識を払拭できたことがよかったです。

次回の公演も楽しみにしています。
素敵な作品を届けてくださって、ありがとうございました。

9名無しさん:2019/12/15(日) 00:06:10
みんなそれぞれに生きてて誰も悪くないのに(一部倫理的にアウトな人はいたけど)、正直者も嘘つきも救われなくて、虚構だけど現実だった。
他作品持ち出すのは心苦しいんですけど、さそり監督の映画で魂のアソコというのがありますが、肉汁はセメントモリでもそう感じたけど"魂のアソコ"を露出狂レベルで見せつけてくる。タイトル引用しただけで映画の内容は関係ないです。
なんかこれは、良かったとか面白かったとか簡単な言葉で片付けたくないです。目を背けたくなるけど見てしまって、後味もあまりよくないけど何度も頭の中で反芻してしまう自分がいます。それがさる沢に対する褒め言葉だと思ってます。

10名無しさん:2019/12/15(日) 18:21:13
自称選ばれなかった人間なのだが、登場人物の倫理観が常軌を逸しており、あまり共感できなかった
猿は障害者のメタファ?
あと絵描きはマスかきだろうか
髪型が亀頭っぽかったし

11タカシ:2019/12/15(日) 20:25:26
"ネタバレ有り"
父はずっと暗い。暗い話の効能は反面教師、疑似体験による開放か。父の分からなさは理不尽の象徴になる、理不尽は喋らない。さるはマスコットか、生来の楽観は幸福である。
姉妹はよく喋る。姉は独善的、妹は臆病。父はどちらも選んでいないが、姉妹はどちらも自分でない方を選んだと"思い込む"。選ばれないという事象に囚われる。悲嘆がピーク。観察者の調整ではなしが転がる、デウスエクスマキナ。救いのない話にはあーだこーだ言いたくなるが、さるはこう言う"もう今日は眠ろう"さるかわいい。

12名無しさん:2019/12/15(日) 22:17:52
ねたばれ?

父は話の本筋からは部外者で、
とにかく選ばれたい姉妹と
誰も選ばない選ばれようともしない男と
偽物でも選んで選ばれてみたい猿との話だったように思います。

ある意味ピュアに本物を求め続けたのは姉妹だけれど、愛情に飢えきっている人達が何とか現実で幸せになろうとしたとき、きっと一番現実的なのは猿みたいなやり方なのかな、とか思いました。
たまたま機会があった人を、選んだことにして選ばれたことにして、「これは本物なんだ」と思い込むこと。
偽物でもいいから幸せになってみたかった猿と、本物を求め続けた姉妹と、そうした事から離脱している男の話で、なんか、みんな、求めてるものが全っ然噛み合わねぇなぁ…と思いながらみてました。
田舎の伝承、というの、なんかすごくわかる気がします。昔話に都会も田舎もくそもないですが、そもそも選ぶ選択肢が極端に少ない、田舎の空気感がはびこっている気がしました。

面白かったです、ありがとうございます

13名無しさん:2019/12/16(月) 00:08:20
ここはもう、本編観た人が、覗くとこなんだろーなと、勝手に思ってネタバレあり、ですよ、で、す、よ〜〜あ〜い、とぅいまっって〜〜〜ん!!!

会場は、音楽も演劇もいけるフリースペースだったけど、山道の場面で上方に姿が消せるし、場の転換で横にも捌けられるし、スペースの選び方がとっても上手で、この芝居にうってつけな場所だったなー

華美なセットも衣装も無かったけど、それが却って、観劇の醍醐味たるイマジネーションの喚起につながった。観劇中、目の前に、険しい山道、沢沿いに鬱蒼と天に伸びるりんごの木、藁葺きの古民家が浮かんでいた。観客が息を殺して観る中、閉鎖的な山村に静かに響く鳥の鳴き声が微かに聞こえていた。(何もキメてません)

嫁の繊細でしなやかな手の動き、姉の感情をコントロール出来ない、時に爆発するセルフィッシュな稚拙さ、父のだらしなく欲望が皮をかぶっているようなどうしようもなさ、猿の裏表ない、もはや姉の代替などではなく、本当に妹を愛している所作、第三者的立場で、何も知らないようでいて、実は全て見通している画家。どの演技表現も、さいっっこうだったよ、演者の皆さん。

さて、本作は、東北(山形)の民話がベースになってるのだけど、猿が出て来る昔話って、大抵、猿が狡賢で、でも最後は、猿が悲惨な酷い目に遭っておしまいっついうパターンが多いけど、この話の猿は、どこまでも無垢で、悲しく、切ない存在だった。

どこへ行っても嫌われていた猿は、ただ、人間の嫁をもらって、受け入れられる、という実感をしたかっただけだったんじゃないかな。青い花を取るため、沢崖の上へ上へと登って行けと、娘にけしかけられた意味も、途中で分かって、でも猿は、自ら花を取りに行ったんだよね。へへっって笑った時、足元が崩れる音がしたあの場面、涙出たわ。

そもそもの元凶は、父の優柔不断さが招いた
ことで、インモラルな実娘との関係の引き金だって、絶対自分が最初に引いたもので、それを悔やんでの自死とも言えるけど、やはり、人の道に外れたがために、神から受けた罰だったんじゃないかとも思う。これは肉汁サイドストーリーの得意技、直接的ではない聖書モチーフかなと思った。

暗いとか静かめとか自己揶揄してるけど、ずーと、このトーンで良いと思う。飛んだり跳ねたり、ハッピーラッキーばかりが演劇じゃない。

小道具の数々も、極めて印象的で、姉を死の淵から救った雪解け水は「雄の精」、猿と娘が山の掟で契るりんごは「雌の卵」、画家は「神」、臼と餅は「艱難」と「生命」のメタファーかと勝手にひとりごち(*個人の感想です)

終盤、本劇団の十八番、十重二十重に
畳み掛ける台詞の応酬来たー!耳をそば立て聞き分けた内容は、各自の持つ断罪の魂の咆哮のようだった…

自分を心から愛してくれた猿を殺め、里へ帰る娘には、残念ながら明るい未来は待っていない。姉も画家も、娘を選ぶことはない、だろう。

あと、ここの劇団が意外にすごいのは、デジタルに強いとこ。QRコードを駆使して物販展開するの、コストもかからないし。紙印刷も少なくてエコだし、グレタさんも落涙劇団だ。シナリオは、メモが面白くて、あえて紙にしたんだろうな。

………観終わった帰り道、本作の脚本の方から、みぞおちに一発くらったような倦怠感を覚えて、こんなん書き散らかしても、ちっとも昇華出来ん、イケないので、これからサウナで整えてくるわ。ほなさいなら。

14名無しさん:2019/12/16(月) 17:27:07
毛量の多い座組みだなって思いました

15いぶきうどん:2019/12/16(月) 22:57:23
※ネタバレあり

全体を通して猿が魅力的なキャラクターだと感じました。皆から嫌われる存在である彼が「おなかはすいていないか」「もう眠ろう」(台詞うろ覚えです、すみません)とお嫁さんにやさしくできるのは、ずっと一人で生きてきて、そうやって自分自身を慰めてきたからなのかな。気味の悪さを感じさせつつも話が進むにつれてやさしさや可愛らしさを感じさせるバンナイさんの演技もナイスでした。
でもお嫁さんの立場からすれば誰でもいいから好きになりたいっていう人に好かれても別にうれしくないのもよくわかります。そりゃそうだよな〜〜〜。

あとは最後の、猿が青い花を摘みに行くシーンが、悲しくも美しくて好きです。演出も良かった。

私は普段演劇をよく観るというわけではなく、高校のクラスメイトの所属していた児童劇団?以来の観劇だったのですが、物販の台本をネット(ブースとか?)で買えたらいいな〜と思います。私が終演後にぼーっとしていて買わずに出てしまったから、というのもありますが、やはり普段演劇を観ない人が劇場やギャラリーに行くハードルは高く、そこで台本をネットで買えたら敷居が低くなる(台本が面白かったから次の公演は行ってみよう!となる)のではないか?と思ったからです。

16名無しさん:2019/12/17(火) 10:20:31
全体を通して楽しめた作品。
登場人物たちにとっての選ぶ・選ばれるの基準(解釈)はまちまちだから登場人物たちのやりとりが噛み合っていないのがもどかしい。しかもそのワードを多用しすぎていたせいか言葉遊びをしているように感じてしまった。テーマであるはずのワードが軽く思えてしまい残念だった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板