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【アク禁】スレに作品を上げられない人の依頼スレ【巻き添え】part6
392
:
名無しリゾナント
:2016/04/11(月) 21:56:17
一斉に。木々に群れる鳥の大群が押し寄せるかのように。
言霊の羽根が、二人の前に拡散され、一気に飲み込んだ。身構えることさえ許されない、一瞬で。
羽毛はやがて光り輝く球を形作り、空に漂う。
傍から見ると、まるでもう一つの太陽が生まれたかのような光景。
ただし、その中では愛と里沙がどうなっているのか。まともに考えれば、既にこの世から消滅しているはず。
かつての後輩、そして自分を敬愛してやまないと公言する後輩の今際に立ち会っていても。
「天使」の表情は、少しも崩れることはない。悲しみも、憐みも、何もない。虚ろな双眸だけが、自らの作り出した分身と
も言うべき冷たい太陽を映している。
瞳に映る、輝く球体。
球体は。愛と里沙を飲み込んだはずの球体の表面は。
突然。破裂するように、波を打ち。偽りの太陽を突き抜けるように幾条もの光が拡散された。
愛と里沙の共鳴の形。言霊さえも透過する、光のワイヤー。
球を象っていた羽毛が、花火のように散らされる。
言霊が生み出した偽の光は、真実の光には抗えなかった。
「やっぱり、気付いてたか…さすがはダークネスが特別に警戒する人物、だね」
「天使」は、無意識のうちに愛の光を回避していた。
「悪魔」の放った黒血は避けることさえせずに消滅させていたのに。
それは、言霊の力では光を消すことはできないから。感情は無くとも、防衛本能がそう働いていた。
いくつもの死線を潜り抜けてきた愛と里沙が、そのことに気付かないはずがないのだ。
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