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耐久神話31日24時までに100の神話を記述
3
:
bothhands
:2007/12/29(土) 17:27:49
今は昔、あるところに助言者がいました。これは一種の芸人で人々になぞなぞを仕掛けたり、仕掛けられたりして、稼ぐ仕事でした。ピエロやスタンドアップコメディアンの仲間といえるかもしれません。
さて助言者ですが、あるとき、いやにひっそりした豪邸へ呼ばれました。ひっそりしているのは豪邸の主、高名な僧侶が死に際にあったからです。
僧侶はベッドに横たわったまま、息も絶え絶えにいいました。
「お前はなぞなぞを仕掛け、自分でもなぞなぞにこたえてくれるのだな」
「はあ。半分死んでいるお坊様に呼ばれたのは初めてですが、ちゃんと仕事をしますよ」
そうかと僧侶は答えると、目を剥き、上体を跳ね起こして、助言者の胸ぐらを掴みました。
助言者は目を白黒させ、逃れようとしましたが、僧侶の枯れ木のような腕は万力の力を発揮していたのでできませんでした。
僧侶は訊きました。
「この世界に神はいるのか?あの世はあるのか?」
助言者は眉を寄せました。
「お坊様は難しいことをいいます。しかし答えは簡単です。実際にいってみればいいのです。昨年は私の祖母もあちらへ参りました。もし祖母と会いましたら、よろしくお伝え下さいませ」
こうして助言者は僧侶の館を後にして、その背中で弔鐘を聞きました。
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