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耐久神話31日24時までに100の神話を記述
26
:
bothhands
:2007/12/30(日) 02:47:27
今は昔、魔法使いがいた。魔法使いといっても最初は魔法使いでなくてただの男だったが、あるとき言葉を唱えると時々その通りになることに気づき、いろいろと研究してみた。この男こそ寝言士と呼ばれるタイプの魔法使いの始まりだった。
さて魔法使いは面白いことを発見したといって回った。誰も彼も面白いとか、便利とおもったのだが、口を閉じるように忠告し、ときには脅されることもあった。
というのは男のいる部族は旧弊で新しいものを嫌うからだった。新しい方法を採用するかどうかは部族長が決めるのだが、今のやっている老婆は新しい骨のつぎ方すら拒むので、手足を萎えさせてしまう者が続出していた。
そこで男はこの力を持って部族を変えようと考えた。男は単刀直入に部族長に「てめえは老害だ。目も耳も悪いくせにしゃしゃりでるな」と罵りました。
部族長は問答無用で男を殺すように命じましたが、男は魔法で打ち倒しました。そして部族長を決めるための儀式の実施を要求しました。
それはある種の博打でした。果物をもぎ取ってその中の実が多いほうが部族長になるというものでした。
老婆は抵抗しましたが、男の魔法には叶わなかったので、仕方なさげに、受け入れました。そして勝負が始まると男の果実が種なしになるよう計らいました。
しかし男が果実を割ると種がこぼれ落ち、洪水のような有様になりました。これをみて男の友人たちが「新部族長万歳!」と叫び、いい加減老婆にうんざりしていた人々が賛同しました。
こうして新部族長が誕生したのですが、魔法使いではなくて、双子の子供を持つ聡明な母親でした。というのは魔法使いが自分で出した種の処理ができなくて村に迷惑をかけたので追い出されたからでした。
もちろんしばらくして魔法使いは戻ってきていつものように生活し始めましたが。
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