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ゆらぎ市
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奪われた金への未練は、不安を忘れさせる。
誠太郎は奪った人間から奪われた分だけ取り戻そうと考え、
あたり探し回っていたのだが、薄暗くてはうまくいかない。あやうく躓きそうにもなる。
苛立ちは募り、「早くしないと、今、警察とかが来たらヤバイな……」と思った誠太郎は
手近な壁に移動すると手探りで窓のブラインダーを開き始めた。
「一体誰が閉めたんだ?」無意識に後ろはみないようにしていた。
やがて廃工場の中は明るくなっていった。
「もともと開いてたんだし、俺はいつもここに来させられていたから、
窓に指紋が残ってても疑われはしないよな。」
この明るさなら顔の判別もできるだろう、と判断した時、誠太郎は振り返った。
「なんだこれ……」振り返った先の壁一面にスプレーか何かで真っ赤な字で
巨大な文字列が書かれているようだった。「『Vフレイム、参上』……?」
壁の文字は思わず口に出した誠太郎は、次に床一面に転がっているモノを見てしまい、
また吐いた。
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