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悪 魔 地 獄
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悪魔に関するスレ。地獄の話もあるといいと思う。
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ohohoho
混沌への回帰を囁くものども。
混沌を良しとする悪魔。
部屋を片付けられずに散らかしてしまうのはこの悪魔のせいかも知れない。
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神々と悪魔はつねに戦いを繰り広げているという。
その理由は深刻なものからくだらないものまでいろいろである。
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フレウテリスの騎士ゴルプスッドが最も強く欲しがっているのが、
聖軍神ピュクティェトが持つ神剣ロウォイラスである。
しかし神剣は普段、ピュクティェトの聖域の奥に安置されており、
地獄の悪魔であるゴルプスッドがそれに手を触れるのは無理な話である。
チャンスがあるとすれば、ピュクティェトに選ばれし地上の勇者に神剣が
貸し与えられたときのみ。そこでゴルプスッドはロウォイラスが地上に
もたらされる度に神剣を託された勇者、歴代の『松明の騎士』達の前に現れ
あれやこれやの手を尽くして神剣を奪い取ろうとしてきたが、成功したためしがない。
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【灰白の公爵クフィウルグ】
地獄の高位貴族が一。魂も肉体もまとう衣も全てが灰色。
炎を用いずに対象を灰へと還す魔力の持ち主である。
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【オーデン・ヌベル】
架空の『悪魔学者』であり、トルクルトアの悪魔を研究する集団の筆名。
名前のうち姓の部分は近世の魔術史家イロクトニオ・ヌベルにちなむ。
主な著作に『悪魔の図鑑』『異獣の図鑑』『地獄の地誌』『魔王の王統譜』
『妖怪―東方に逃げ延びた異獣の末裔―』がある。
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フレウテリスの騎士コキュルは地獄の哲学者でもあり、弟子たちとの多くの対話篇で知られている。
弟子の中には師と恋人関係にある者も多かった。弟子たちは敬愛するコキュルを
『コキュル・アーテス』(賢者コキュルの意)と呼んで称えたものである。
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【序列館の主 ラフデーデム】
爵位・称号を新設、付与する権利を持つ序列館の主。
かつてはコピーライターとして活躍していたが才能を認められ、序列館の主を任された。
地獄の貴族たちの間でもネーミングの才能で勝るものはいないと評判で、
紀神の中にも隠れファンが多い(セルラ・テリスなど)。
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爵位や称号といった『新しい名』を与えることで知らぬうちに秩序を与える、
これこそがラフデーデムのラフデーデムたる所以である。
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悪魔が爵位を持つという発想は、当然ナンセンスである。
人智及ばぬ思考をするあれらの超越的存在が、
われわれ人間が理解しやすいよう配慮してそんな爵位を名乗ってくれるなどあり得ない。
悪魔たちは人間の尺度でものを考えない。
ではなぜ今日、悪魔の爵位が当然のように知れ渡っているかというと、
トルクルトアの悪魔学者オーデン・ヌベル( >>6 )が研究の際そのように分類したからだ。
この分類は彼の著書『悪魔図鑑』が初出であると思われる。
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【悪魔の図鑑】
トルクルトアのオーデン・ヌベルの著作の一つ。悪魔を取り扱った図鑑。
地獄に住む悪魔の能力や喚起(召喚)の方法とその事例、悪魔の絵や魔方陣等の図版、
各地の伝説・伝承から引用したとするエピソードを収める。
悪魔達を地上世界で使われる五つの爵位に分類しているのが特色である。
これ以降、悪魔が爵位を持つという考えは批判を受けつつも世間に広まっていった。
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人間の召喚に応じるような下級悪魔の場合、自ら爵位を名乗る者もいる。
しかしそれは自らの力を大きく見せ、召喚者から多くの見返りを得るためであって、
制度としての爵位が存在しているというわけではない。
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悪魔の爵位が全くの出鱈目であるかと言うと、そういう訳ではない。
オーデン・ヌベルの誰かが、ラフデーデムの啓示を受けたからだ。
悪魔の爵位は、ラフデーデムの主観的事実として存在する。
ラフデーデムの主観によるものなので、かなりアバウトである。
因みに、啓示を受けた人物は、後にラフデーデムを守護神と仰ぎ、
其の啓示による文章を纏めた魔導書を発表、ある悪魔崇拝組織の教祖となった。
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カーインを見ると、悪魔に貴族性というか
高貴さを感じてしまう者がいてもおかしくはない気がしてくる。
それとも闇の魅力、暗黒の神秘性というやつであろうか。
悪魔に爵位を付す考えの底には、こんな幻想もあるのだろう。
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ロクリ・アムデムニカ・ゾシアータ、悪魔の啓示に狂わされた女。
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悪魔とは似て非なるものに亜羆がいる。
亜羆は強力な魔力を持ち、竜を食べる怪物であるが、
獲物は必ず釣りで得るという性質を持つ。
ちなみに植物である。
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>>16
亜羆の釣りに引っかかる竜モエス
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亜羆はクォル=ダメルの洞窟で養殖させられているという話だ。
そこでは品種改良も行われているらしい。いったいどんな化け物を作り出す気なのやら。
竜と敵対する悪魔が一枚噛んでいるらしいが。確か名前は…
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これは猫の陰謀だよ、猫の!
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一般的な亜羆の図
花 めしべ
↓ ↓
∩___∩
| ノ _, ,_ ヽ さーて、そろそろ光合成でもするかクマ
/ ● ● | ・・・それとも磯に竜でも釣りに行くかクマ
| ( _●_) ミ ←おしべ
彡、 |∪| ノ
⊂⌒ヽ / ヽノ ヽ /⌒つ
\ ヽ / ヽ / ←葉っぱ
\_,,ノ |、_ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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愛くるしいやつめ!これが呪われた秘儀の成果だというのか!
恐ろしい、竜ではない俺でさえ、こいつの淡い魅力には堪え難いものを感じる!
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秩序を司る竜を取って食らおうとするこの怪草は、
そもそもディスノーマの息子が地獄から持ち帰ったものだ。
クォル=ダメルの洞窟が養殖場として使われているのは、
この洞窟の環境が地獄に近いからだ。
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Ainenorla - Bephonith - Coqueur - Daemodek - Fuegoret - Golpsudd - Hal-Ha-Herl -
Ilgamel - Jadroe - Kef-Rehir - Lawak - Mawi - Nuwon - Ophagrit - Padel-Herikutor
Quesdrem - Rugrav - Shevoriz - Tavaxarath - Veyflei - Xyzaktut - Yudiar - Zomdore
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ラワクの名はある古代言語で「再生」を意味する。
古代ジャッフハリム時代のある日、ある町がその地方を襲った洪水に巻き込まれ、町民の大半が亡くなった。
しかし、この町を見舞ったのは死ばかりではなかった。生き残った妊婦は赤子を産んだのである。
そしてある二つの家族が、生まれた子供に町の再生を祈ってラワクと名付けた。
二つの家族は見も知らずの他人同士であり、子供に同じ名前をつけたのもただの偶然であったが、
その後知り合う機会があり、それから家同士での付き合いがはじまった。
二人のラワクはこうして顔を合わせることになった。この時、彼らの片方が
やがてレストロオセの騎士となり、さらには地獄に降って悪魔となることを誰が予想できただろうか。
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フレウテリスの騎士ラワクを喚起し、使役するためには『もう一人のラワクの印』が必要であるという。
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ストスムスは誤謬の化身である。
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ストスムスが操る絶対言語は相手に気付かせずに相手に命令する言語である。
これにより、ストスムスに語りかけられた者は、自覚せずに誤謬を犯すことになる。
絶対言語に対抗できる者は絶対言語の話者以外にいない。我々に対処の方法は無い。
しかしそれは絶対言語に関してのみ。絶対言語が引き起こす誤謬には対処できる。
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>>27
「いやちょっとちょっとちょっと待った。
ストスムスが操る言語は相手に命令する、OK。
自覚なしに誤謬を起こさせる言語が存在する、OK。
でもさ、それって【絶対言語】なわけ?
私らの頃に【絶対言語】って言ったらね
"何らの誤謬もなしに意思を伝達する" これがその意義だったはずだよ。
あんたの言う絶対言語ってのはさ、私の言う【絶対言語】と同じもの?
悪魔の操る催眠術に何か適当な名前を、ってんで後付したものではなくて?
む……それとも何だ。
【絶対言語】が隠し持っていた第二脳……ってことになるのか?」
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タバクシャラスは金血竜アゥルメイアの金色の血を求めてやまない。
これを飲むと筋肉が黄金に輝くようになる、と誰かが吹き込んだらしい。
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ぶっちゃけ金血竜アゥルメイアって食感がもっさりしててイマイチ。
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>>29>>30
アゥルメイアは亜大陸の海岸部に広く生息する亜竜である。
体長は大人でも五リーデほどで亜竜としては大変小さい。
その肉は各種の栄養素を豊富に含んでおり、
食用家畜としても広く親しまれている。
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歳経たアゥルメイアが魔術師に化けて人々を騙すという言い伝えがある。
これをゴルトルーヴェン伝説という。
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ゲラティウスの骨相学を疑ってはならない。
なぜなら骨相学は古代ジャッフハリムの最新『科学』であり、
ゆえにゲラティウスの誇りであるからだ。
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「完全なる頭蓋骨にはゲラティウスの英知と力が宿る。」(シオン・ボーレンス)
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『ディルノラフの鍵』より引用
「これはム・ムーたる三人のカーズガンが伝えた、ゲラティウス喚起の法の一つである。
まず術者は鶏と栗鼠とアゥルメイアの三種の生き物の血を右手の親指に塗り、これでもって喚起陣を描かなくてはならない。
喚起陣を構成するのは六十二妹の結界と守護の九姉を象徴する短剣、シャン・ナッキガームの鎖の三つである。
指で描いた六十二妹の結界を囲むようにして等間隔に短剣を床か地面に刺し、鎖で九本をつなげなくてはならない。
こうして出来た喚起陣にヴォルカの骨粉を撒き、場を聖別せよ。」
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三人のカーズガンとはム・ムー(『黒魔術の奥義者』をさす称号)になろうと
するあまり、人が立ち入ってはならないところまで深入りしたため
納豆呪祖ネバストロースに囚われたとされる三人の魔術師のことであり、
すべて紀人カーズガンとは別人。区別のために『トゥルサのカーズガン』『グリザンのカーズガン』
『アンホウのカーズガン』というふうに出身地をつけて呼ぶのが普通である。
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【粘糸地獄】
第二の地獄、糸引く地獄とも呼ばれる。納豆神第九位ネバストロースが住まう領域。
地獄と地上世界の中間に存在するという。地獄から地上に通ずる通路の
多くを覆っており、地獄から召喚される悪魔や異獣のなかには運悪く
ここに引っかかってしまう者もいる。引っかかった者はここが真の地獄だと
信じ、この領域の主であるネバストロースを呪祖レストロオセだと信じ、仕えることを強制される。
また、地上世界から地獄を訪れようとする者の多くも粘糸地獄の虜囚になっている。
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ネバストロースはレストロオセと同じ性格、同じ野望、ある時点までは全く同じ記憶を持つ。
力においても同等といわれる強大な存在である。そんな彼女が支配する粘糸地獄は高位の悪魔すら
捕獲してしまう。フレウテレスの騎士の中にすら糸引く地獄の虜囚となった者がいるほどである。
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【ルーフォス】
種族は地獄の貴種ハースルーグ。『美しき野獣』の異名を持つ魔男である。
かつては地獄でフレウテレスの騎士カーインの領民として暮らしていたが、
言葉では言い表せない何かを求めて地上世界にやってきた。
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>>39
【ルーフォス】
一般には魔男で知られているが、実は間男の間違い
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彼は命がけの大冒険で知られるナイスガイであり、すべての間男の星である。
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野獣と称される荒々しさと可憐でさえある美しさ(本人談)を兼ね備えたルーフォスは
魔王床(まおうとこ)とも呼ばれ、数々の魔王達とも床を共にするという。
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ルーフォスは『美しき野獣』の他にも『歩く噴火口』『黄金の指の貴公子』などと呼ばれている。
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【指先愛男】
ルーフォスの別名。ゆびさきまなお、と読む。
つまり、ルーフォスは指の先端で「愛」を奏でる男なのだ。
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【キャネ・ストスムス】
単なる『間違い』と『嘘』を混同させる悪魔。わざとではない間違いを
意図的な嘘と思い込ませ、逆に悪意からの嘘を単なるうっかり間違いと
思い込ませることができる。
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【内地獄】
大地の内側に存在する地獄。通常、単に地獄と言った場合はここを示している。
大量のものが詰め込まれたため、非常に高い密度を持っている。
地上と同じ物体が、内地獄では相対的に見て100分の1以下にまで縮んでしまうのである。
【外地獄】
大地の外側に存在する地獄。別名、宇宙。飛来神群はここから来る。
三次元を超えて広がるそれは、大地や内地獄とは比べ物にならないほどの広大さを誇る。
圧縮された内地獄とは異なり、地獄本来の非常に低い密度を保ち続けている。
パンゲオンもどきの死に損ないが大地っぽいものを構成している場所が点々と
(無論、それ全体で見た総数は大変なものになるのだろうが)存在しているのが確認されており
飛来神群はそういったパンゲオンもどきで生活していたと推定される。
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ハースルーグは地獄の住人のなかでは、地上での目撃例が多い種族である。
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外宇宙が全部地獄ってクトゥルーな感じだなー
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ゴルプスッドは地獄の大鷲から翼を奪い、我が物とした。
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【炎熱の公爵クフィウルグ】
灰白の公爵クフィウルグが炎熱の精霊王の力と魂を取り込んだ姿。
灰色だった全身は業火を吹きあげる赤と橙色の柱と化している。
第二次地獄解放の際には地上世界に現れ、戦場や災害が襲った土地を覆い、
死体に『生命の炎』を新たに吹き込んで生ける屍の軍勢を生み出した。
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元戦乙女のユディーアは自分が司っていたペラティアを地獄に売り渡した。
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ゴルプスッドはカーズガンに尻尾を切り落とされて以来、ケツをさすりながらいたわる毎日だ。
しかも傷はまったく癒えておらず、定期的に親切なケフレーヒルから貰える魔法の軟膏を塗らないと
肉体的にも霊的にも大変なことになるとのことだ。具体的にどんなことになってしまうのかは不明瞭だが、
本人曰く「血が止まらなくなるだけではすまない」らしい。
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つまり「血」以外の何かも止まらなくなるわけですな!
ああ……おそろしい!
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【モロナーブ城】
地獄におけるゴルプスッドの居城。剣を集めて保管するためのスペースと
集めた剣を見せびらかすためのスペースが設けてある。
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呼鬼と吸鬼は地獄の空調を担う。
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呼鬼は地獄の澱んだ大気を地上に送り出し、
吸鬼は地上の澄んだ空気を地獄に引き入れる。
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悪につけ入るのが悪魔であり、善につけ入るのが善魔である。
どちらも善悪を理由に活動しているわけではない。
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キャネ・ストスムスは似ているように見えても実際は全く違うものを混同させる。
例えば「嘘」と「単なる間違い」の区別をつかなくしてしまう。
とくに無残なのは「笑いを取っている」と「笑われている」の場合だろう。
当時は笑いを取っていると思い込んでいたのを後になって
自分は笑われていたのだとする痛感するのは地獄である。
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この悪魔は犠牲者から場の空気を読む力を奪い取ってしまう。
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【アインノーラ】
レストロオセの四十四騎士の一人。宝石がもつ美と魔性を司る悪魔。
過去の戦いによって肉体を失って以降、その魂は魔王レストロオセの指輪
に嵌め込まれた宝石の中に収まっている。魔王の指輪に住むアインノーラだが、
それと同時に世界中の全ての宝石に遍在しているとも言われている。
ある伝説によれば、二大祖国時代、彼は呪われたブルーダイヤに潜み、
温厚で誠実だった鈴国の二代目女王ディミラッサを堕落させ狂わせたという。
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アインノーラが潜んでいたブルーダイヤは、ディミラッサの女王即位祝いに贈られたものだった。
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ラワクは召喚者の求めに応じ、形あるもの無いものに限らず、失ったものを取り戻す。
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タバクシャラスは肉体全体や特定の部位に活力を与え、より逞しく生まれ変わらせる。
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ゴルプスッドは召喚者に素晴らしい剣を作らせようとさまざまな知識を与える。
地獄にしかない珍しい素材を提供することもあるようだ。
そのかわり、ゴルプスッドの目にかなう剣を作り上げることができなかった
者には恐ろしい結末が待ち受けているという。
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ケフーレヒルは『幸せの条件』とは何かを教えてくれる。
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【ジャドロエ】
ジャドロー、ヤードローエとも呼ばれる。
レストロオセの四十四騎士のひとり。『レストロオセの眼』の異名を持つ悪魔。
オーデン・ヌベルの『悪魔の図鑑』によれば40の悪魔軍団を従える公爵であるという。
元の種族は鰭耳人であるらしいが、喚起者の前では18の眼を持ち、直立歩行をする
巨大な鈍色のサンショウウオの姿で現れる。地獄と地表の全てを見ることができ、
そこから得られた情報を主君たる魔王レストロオセに伝える役割をもつ。
彼の気が向けば、喚起者の脳に見たいと望む光景が送り込まれるだろう。
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ジャドロエはカースカリクを攻め落とし、ジャッフハリムの勢力下に置いた。
カースカリク一帯はジャドロエの領地となった。
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>66訂正
4行目
「40の悪魔軍団を従える公爵であるという。」→「40の悪魔軍団を従えているという。」
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ジャドロエは昔からどこで知ったのか見当もつかないことに通じていた。
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ラワク少年はその賢さからジャドロエの目に留まり、小姓として仕えることになった。
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クフィウルグはクロウサー一族と対等に渡り合うため、灰色を脱した。
クロウサー家の魔術師たちが操る多彩な魔法に打ち勝つために、多くの色を身につけていく。
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しかしゲラティウスの骨相学によれば「お前の頭の形では何をやってもダメだ。」ということになる。
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クフィウルグはジャドロエと義兄弟の契りを交わした仲であり、
その片腕を交換した間柄でもある。
クフィウルグが危機に陥った際、一度だけジャドロエがその命を投げ打って彼を救うことを約束していた。
灰色を脱したクフィウルグは白色である。しかし彼の仙骨は位階を登る上ではまるで役に立たない形をしていた為、ボール・クロウサーの天をつく雄叫びの前に為すすべなく屈服した。
そこに現れた晩年のジャドロエは自らの胸に剣を突き立て、その呪詛を以ってボール・クロウサーの脳に三全世界のありとあらゆる光景を焼き付けた。
果たしてボール・クロウサーは発狂し、クフィウルグは救われた。
彼はジャドロエの身体を埋葬し、その恩義に報いる為レストロオセに仕官した。
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カースカリクは洪水に襲われた直後であった。
何の処置もしてくれなかった前の統治者とは違い、ジャドロエらは
住民に必要な食料やその他物資を提供し、他にも援助を行った。
ある日、していたジャドロエは年に見合わぬ手並みで皆を指導する
ラワク少年の姿を目にした。しかしジャドロエは実際には彼のそばにいた地味な少年
(彼の名もラワクといい、同じ名前であるという縁からなのか、友人の間柄であった。)
こそが情報を集め、状況を判断し、計画を立てていることを見抜いた。それでいて彼は
それとなくもう一人のラワクに入れ知恵をし、相手のラワク自身も半ば気付かぬうちに
その通りに指導を行うのだった。日が沈んだ後、ジャドロエは少数の従者をつけ、
地味なほうのラワクを訪ねた。ジャドロエが問うとラワクはこう答えた。
「あいつのほうが精悍で堂々としているし、指図されても腹が立たないからですよ。
僕のようなちびで見栄えのしない人間からものを言われても誰も従う気にはなれないでしょう。」
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「べ、別にあいつのためにやったわけじゃないですよ。
そのほうが速やかに、効率よく事が運ぶから、っていうただそれだけの理由なんですから。」
ラワク少年のその言葉になにかグッとくるものを感じるジャドロエであった。
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【ダウザール】
翼持つ者クロウサーの血を引く地獄の魔王。その縁あってかクロウサー家の者が
地獄に落とされても拾い上げてくれた(実力の無い者に関してはその限りではない)。
その後地獄に降り魔王となったレストロオセに居城を奪われ、彼自身も
レストロオセの配下クフィウルグによって討ち取られている。
このときの戦いでクフィウルグは炎を用いずに対象を灰にする力を使い尽くし、
戦場にいた生物のうちレストロオセに敵対の意志を持つ者は全て灰と化したと伝えられる。
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ダウザールの寵愛を最も篤く受けたモーエン・クロウサーは図形を扱う事に秀でた魔術師であった。
彼女が作り出した魔方陣の基礎の一つを、彼女の名前に因んで【モエ五芒星】と呼ぶ。
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ダウザールが倒されたとき、同時に彼の庇護を受けていた多くのクロウサー家の者達も殺され、
二度目の死が与えられた。しかしながらごく僅かながら殺戮を免れて地上に逃げ延びた者もいる。
彼らはクロウサー家の中でも特別視され、その知識と血筋は大切に保存されるようになった。
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ラエジロス・ケネルがかぶっている動物みたいな帽子は「むすすん」って顔してる。
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オファグリットはクフィウルグを緑に染めた。緑という
植物の活力を操る力の色は、オファグリットとの鍛錬によって
身に付けられたものなのだ。
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ヴェイフレイは忌まわしい過去を無かったことにしてくれる。
もちろん、歴史を書き換えるなどという大それた荒業ではない。
それを知る者の記憶を消し、あるいは修正することで行われる。
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ヴェイフレイの台詞を【猫の国】の日本語で記すならば、文中に「ヴ」がやたらに多くなることは疑いようもない。
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ヴェイフレイは武器や肉体から炎や光その他を噴き出す奇怪な必殺技を伝授する。
それらの必殺技を使うときはいちいちその技の名前や口上を叫ばなくてはならないのが難点である。
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ゲラティウスはトルマリンが散りばめられたゲルマニウム製の甲冑に身を包む。
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ゲラティウスはワリバーヤの騎士であるベルセルカによって召喚された。
ベルセルカは妻の家に伝わる魔術を用い己が肉体に悪魔を宿らせ、
ワリバーヤの百人隊長にまで登りつめた。
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ベルセルカが百人隊長にまで登りつめることができたのは
悪魔を宿らせることで膂力や感覚が強められた、ということだけが理由ではない。
ゲラティウスの憑依によってベルセルカが得た力の中で最も有用なものは、
人を見る(ゲラティウスはこれを『骨を見る』と称した)力であろう。
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悪魔の喚起や契約に使う印章には、悪魔の格によって使うべき材料が決まっている。
『ディルノラフの鍵』によれば、第一格の悪魔のものには金を、第二格の悪魔のものには銀を、
第三格の悪魔のものには銅を、第四格の悪魔のものには鉄を、第五格の悪魔のものには錫を用いるべきである。
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真鍮を司るのは魔女たちである。
悪魔に従属する定めにある彼女らはしかし第五格の悪魔のみ完全に支配下に置く事ができる。
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魔女達は真鍮を喰らう。
悪魔は真鍮を纏う。
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ダエモデクの母は錆びにくい錫になぞらえて、第五格悪魔への支配の永続性を説いたのだった。
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『真鍮と錫の貴顕』は、彼女ら自身をフラベウファになぞらえる。
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悪魔の魔女には自分を真鍮になぞらえて、フラベウファに食われることで金鎖になることを望む者や
(第五格の)悪魔を真鍮になぞらえて、文字通り彼らを食べてしまおうとする者までいる。
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名のある悪魔の母を名乗る魔女やその子孫を自称する魔女は数多い。
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ヴェイフレイとその母とその母の娘達は口々にこう言う。
「危機に陥ったら悲鳴をあげて暴発すべしさせるべし」
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【アケルグリュス】
『魔王アケルグリュス』または『鋭き嘴のアケルグリュス』。
自身も魔王の位を持ちながら、他の魔王達の武器でもあり、そして乗り物でもある。
その外見は、細長く黒光りする鱗を持つ巨鳥。
天を翔る姿は、まるで巨大な一条の矢のようであるという。
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アケルグリュスはその背に様々な災いを乗せて飛んでくる。
空を飛翔するその姿は凶兆以外の何物でもない。
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アケルグリュスが運んでくる凶事は何も人に限った事ではない。
その災いは、万物の者に降りそそぎ、同種であるはずの悪魔たちにも降りかかる。
そう、嘗て、魔王ベルグ=ベアリスに、妖槍の存在を知らせたのは彼なのである。
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ヴェイフレイとサリコルは宿命のライバルである。
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炎を悪事に使う者は火の悪魔の姿を見、その鳴き声を耳にする。
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サイザクタットは『線の嵐』で世界をかき乱す。
ボルダイル・オイロブを初めとする、四十四騎士は一人を除いてすべて男性である、
という解釈の煽りを受けて男性とされていたこともあった。
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