したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

物語スレッド

32タマラの冒険(仮)(2):2006/07/29(土) 19:00:01
夜空に燦然と輝くあの金塊の星のように煌く一粒の弾を吐き出しましたの。下の口から偽犬の吐息のように噴き出したその唾液まみれの弾丸はなんと猫又の排泄物――と失礼、言葉が汚のうございました――猫又の畜生野郎の糞味噌だったのです。ちなみに糞味噌というのはジッキ地方に伝わる大豆と肥料と麦などを混ぜたとても芳ばしい香料ですの。林檎につけると美味しいので皆さん今度試してみては?
さて、ゲロったそのクソはフィルティエルトの平手打ちもかくや、という勢いでワタクシの背後にいたカツマの頭蓋に命中しました。

ええ、そうです。カツマはかねてよりワタクシのモノクル趣向が気に入らず、普通の眼鏡をかけろとネクリュセリテの如く執拗に迫ってきていたのです。今回の彼はワタクシの寝込みを襲おうとウッキーの中に隠れていたのですが、この小さな猫又には気付かれてしまったと言うわけです。兎の慟哭ですわ。
憐れカツマは四回転半錐揉み発射五秒後、オービル実験の失敗例の如く大断層の奥底へ旅立っていったのでございます。
さて、話を猫又に戻しますと、猫又はくるくると尻尾をワタクシに巻きつけながら、執拗にある方向を示しました。
そしてワタクシは気付きました。ここが何処であるのか。ワタクシは誰なのか。姉妹の存在意義とは何か。キュトスシステムの全理と、紀元槍のフラクタル図形の現状に於ける展開速度及び長年に渡り数学者を悩ませてきたフェイレアーの三角問題のバッチリな解法を。

そう、其処はフェルンゼーアーの体内だったのです。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板