昼を夜に見せる撮影、編集 - 1306562900

1：匿名技術太郎：2011/05/28(土) 15:08:20: 昼間に撮影したシーンを夜のように再現する方法を教えて下さい。

編集ソフトはEDIUS PRO5
アフターエフェクト６．５です。

アフターエフェクトをいじったのですが、どうしても昼を夜に見せることは出来ませんでした。
2：高山カツヒコ(www.tepproject.com)：2011/05/28(土) 18:04:01: 　疑似夜景、Day for Night という技術になります。

　撮影段階でブルー等のフィルターをかけて露出をアンダーで撮って、夜の表現にします。
　空の部分が明るいと夜に見えにくいので、空を撮らないとか、NDフィルターを使用して空を落とすとか、照明は、街ではサイドライトに近くなるとか、色々とノウハウがありますが、表現としてケースバスケースになります。
　まったく夜に見せようとすると、撮影段階からプランを立てて撮らないと難しいです。

　Digieffects社の「旧Delirium」の中の「Day for Night」や、
　Red Giant社の「MagicBulletLooks」の中の「Night Time」や「Days of Nighs」などのエフェクトを使うのも良いですし、それを参考に自分でエフェクトを組み合わせてAfterEffectsのプロジェクトを作っても良いでしょう。
　http://www.flashbackj.com/red_giant/magic_bullet_looks/index.html#presets
3：匿名技術太郎：2011/05/29(日) 23:44:28: 高山さんありがとうございます。

MagicBulletLooksはCS3以上対象なのでだめそうです。
EDIUSのバンドルソフトの「NewBlueフィルムルック」に夜のエフェクトがあったのですが、
それが「Day for Night」に該当するのでしょうか？

人物が入ると全体的に暗くても肌の部分が明るい色になり浮いた感じになってしまいます
4：高山カツヒコ(www.tepproject.com)：2011/05/30(月) 04:40:36: 　そのツールに関しては使った事がありませんので良く分かりません。

　いずれにせよ、普通に撮ってきた素材にエフェクトフィルターをかけさえすれば夜になるというものではありません。
　エファクトでどのようになるかを見越した上で撮った素材でなければ、必ずしもイメージ通りにはなりません。
　また、撮り方にもよりますが、照明を使って夜間に撮影したとしても、人物だけ明るくて浮くもので、リアルな夜の見た目とは限りません。

　本来、疑似夜景は、照明やフィルムの性能の関係上、実際に夜に撮影できなかった時代に、日中に撮影しながら「このシーンは夜です」という記号として扱っていた技術です。
　真っ青になるほどブルーをかけて「このシーンは夜ですよ」という扱いにしたりなど、必ずしもリアルな夜間撮影に見せる技術というわけではありませんし、リアルに見せる事が正しいわけでもありません。

　現代では、照明を使わない画作りのために疑似夜景を使う事もあります。
　その際に、エフェクトフィルターで画調を暗くし、合成技術で空を暗くしたり、合成で窓明かりや電灯などの照明を合成したりします。
5：匿名技術太郎：2011/05/30(月) 23:54:48: 了解しました。

フィルターなら↓のようにフィルターをかけあわせてこんな感じでしょうか

http://blog.livedoor.jp/kenjitakama/tag/%E7%96%91%E4%BC%BC%E5%A4%9C%E6%99%AF
6：高山カツヒコ(www.tepproject.com)：2011/05/31(火) 07:20:39: 　露出をアンダーにし、ハーフNDで更に空を暗くしているという手順では同じ事です。

　偏光フィルターを使うと更に空が暗くなります。
　また、太陽光の反射を押さえる効果もあります。
　これは、撮影時に行わないと、後処理で偏光フィルターは使えません。
　デジタルは決して万能ではなく、どんなに加工しても現場で綺麗に撮った以上の品質は出ません。

　ビデオで後処理の場合は、現場でアンダーで撮ったとの違ってハイライトの階調が悪くなるのですが、どうしてもデジタルの後処理だけで行いたい場合は、合成のテクニックも使用します。
　例えば、ロバート・ゼメキス監督とトム・ハンクスの〈キャスト・アウェイ〉の、夜の浜辺で懐中電灯を振り回す疑似夜景のシーンは、青空を夜空に、懐中電灯の明かりは別途合成です。