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架空の軍隊がファンタジー世界に召喚されますた 2

572カレアントの異世界戦争:2015/11/12(木) 20:44:44 ID:rrOxNttA0
軍事音痴っぷりではクマンタと甲乙つけ難いルケン民国のレッシ大統領は、ルケン軍総司令官の肩書をタテに半島派遣軍の戦争指導に大々的に介入し、現場の指揮系統を実に頻繁に混乱させたのである。
シーポ〜ドルカヴ間にそのような問題は全くなかった。
スワチミキが「パンダの正体は墨を塗ったシロクマだ」と言えば、クマンタは「アッハイ」と答えるしかなかったのである。
スワチミキのクマンタ評は「虚栄心と猜疑心ばかり強くて胆力の欠片もない小物、威勢よく命令を叫ぶだけで軍事的才覚を全く欠いたハナクソほどの値打ちもない男」であった。
そのハナクソ以下の存在が偉大なる革命闘士スワチミキに対して対等な立場で援助を要求するなど、これを不遜と言わずして何と言おう。
スワチミキは荒ぶった心を鎮めるため、1枚の写真を手にとった。
シーポ連邦ではまだ研究段階にある総天然色写真には、やたらボディラインを強調したぴっちりボディスーツを着て扇情的なポーズを取った、ナイスバディな猫耳美女が写っている。
それはルネリア半島で捕えたカレアント軍兵士から押収したカレアント公国国家元首レミナ・カンレアク女王のブロマイドであった。
イーストマン・コダックのカラーフィルムをプリントしたタテ1.5インチ、ヨコ1インチの写真の中で、竜騎兵用の革のライダースーツを着てカレアントの国産軽攻撃機Kf-01の主翼の上に立ったレミナは風防に右手を乗せ、セクシーにくびれた腰を軽く捻って背筋を反らし、挑発的な表情でカメラに向かって胸を突き出し、見事なまでの球形を形作った二つの膨らみを見せつけている。
(ちなみに没になったネガではツナギのジッパーをヘソまで下げていた)
スワチミキは写真をじっと見つめた、そして――

ペンを置いたスワチミキは大きく深呼吸をしながら立ち上がった。
おだやかな日曜日の午後、多くの人民がゆったりと余暇を過ごすなか、ここ首都ノチプラのスタムデヴ通り28街区に建つ国家主席公邸の執務室で、スワチミキはいつものように書類の山と格闘していたのだが、どうやら小休止をとることにしたようだ。
理想社会実現のため24時間戦う鋼鉄の男にも息抜きは必要なのである。
大理石の床の上を歩くスワチミキの靴音が公邸内に響き渡る。
日曜日は使用人にも休みを与えているので公邸内にいる“人間”はスワチミキただ一人である。
スワチミキは四方を石壁に囲まれた座敷牢めいた部屋の前に立ち、鋼鉄の扉を開ける。
寒々しい石牢の中では荒縄で緊縛されたレミナ・カンレアクが天井から吊り下げられていた。
力なく頭を垂れ、耳と尻尾をぐったりと寝かせたレミナは当然のごとく全裸だ。
カレアレク宮殿陥落の際、スワチミキの特命を受けた特別奇襲部隊に生け捕りにされたレミナは密かにノチプラに移送され、公邸内で飼育されていたのである。
なぜ裸なのかって?犬猫が服を着るなんておかしいと思いませんかあなた。
虐待を受け消耗しきっていても輝くばかりに美しいその裸体を、独裁者の爬虫類めいた視線がねっとりと視姦する。
両手首を天井に、両足首を床に繋がれたレミナに抵抗の術はない。
無駄と知りつつ身を捩る度たゆんたゆん揺れる魅惑の猫おっぱいと、不気味に笑う国家主席の顔が近い。
レミナは憎悪を込めて睨んだ。
「……殺しなさい」
はい、「クッコロ」頂きました。
「そんなことはせんよ、せっかく手に入れた玩具だ」


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