■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■

『早贄マイルストーン』
1:2009/03/15(日) 04:06:56
『台原ハウジングパーク』ッッ!!
 
新たな生活、人生最大級の選択を幅広くサポートする『総合住宅展示場』━━━━━━━━━━━━
各メーカーのモデルハウスが点在する敷地内は、センターハウスを中心に区分されている。
 
出展メーカー(パンフレット抜粋)
 
『カクワハウス』
『株式会社 玉建築』
『幸福の家工房』
『株式会社 マンタンホーム』
『馬場設計株式会社』
 
どこへ行っても、家がある。

2虻把村:2009/03/16(月) 02:26:03
>>1
「金などあるわけもなし、単なるひやかしだが……
 まあ見聞を広めておくに越したことはないだろう」

中心部から辺りを見回す。
他にどのくらいの客が来ているのだろうか。
一番人気のありそうなところをとりあえず見に行きたい。

3サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/16(月) 07:16:18
>>1
「喉が渇いたな」

近くに自動販売機はないだろうか。
持って歩くことになるだろうから、カップベンダーのではなくビンや缶のがいいのだが…。
ついでに、携帯で今の時刻を確認しておこう。

…と言うかそもそも、無職童貞の俺は何でこんなとこにいるんだったっけか?

4:2009/03/16(月) 12:07:47
>>2
センターハウスの内外には、家族連れや夫婦らしき2人組がチラホラと確認出来た。
どこか一ヶ所に集まっている様子は無く、特に人気がありそうなメーカーも判断し難い。
 
「御来場ありがとうございまァす。」
 
不意に、見知らぬ若い女性が声を掛けて来る。
年の頃は、30〜40代・・・・・・・・・・・・・短い黒髪にスーツを着ており、展示場の従業員らしい。
胸元の小さな白いネームプレートには、『岩切』の名が刻まれていた。
>>3
センターハウスの外壁沿いに、自動販売機が2台並んでいるのに気付く。
左がコカ・コーラ、右がサントリー。
各々、上下2列に商品見本が並んでいた。
時刻は、11時37分。
展示場には、職種や性知識の有無に関わらず、誰でも来場する事が出来る。
『嶋』が紛れ込むのも、容易だった。

5サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/16(月) 16:30:37
>>4
おいィ!?知識くらいはありますが?

「………………」

少し考えてから、ペットボトルのミネラルウォーターと、缶のコカコーラを買う。
コカコーラはコートのポケットにしまって、ミネラルウォーターを一口飲もう。

「家か………当分っつーかまあ無理だよな……」

正直こういう所に来るのは初めてだ。
パンフレットは、やっぱりそれぞれのモデルルームみたいなもんで手に入るのか?
センターハウスで受け取れるなら、二つ三つ貰っていこう。

そして適当にめくってみる。

6虻把村:2009/03/16(月) 18:34:56
>>4
(岩切……そういう必殺剣があったような気がするな)
「あぁ、スタッフの方ですか……オススメの展示場なんてありますかね?
 良い物から見ておきたいんですよね……こういうのは」

まったく金を落とす気がないのにお客様面をする時は、多少の度胸がいる。
同じ格好をした従業員はあちこちに散見されるのだろうか。

7:2009/03/16(月) 20:26:22
>>5-6
スーツ姿の従業員は、センターハウス付近に他にも2〜3人立っている。
その誰もが、他の見学客と何か話している様だった。
『岩切』の口から語られた内容は、センターハウスで無料配布されているパンフレットの
内容と重なる・・・・・・・・・・・・パンフレットは、展示メーカーのものと総合展示場のものとで
合計6種類。
 
『カクワハウス』
全国展開する老舗の建築会社。
長年の信頼と実績を謳いつつ、新しい建築スタイルも貪欲に取り入れている。
大々的に提案しているのは、バリアフリーの行き届いた生活空間。
福祉キャンペーンマスコットの『ダルマちゃん』に遭って、プレゼントをゲット!
 
『株式会社 玉建築』
リーズナブルな価格と高い安全性を売りとした、建築業界の重鎮。
長く安心して暮らせる住まいを提案し、百年保証とアフターケアも定評がある。
来場者限定、ポケモンカードをプレゼント中。
 
『幸福の家工房』
住宅設計から建築まで、こだわりの住まいを提案する若手企業。
セールスポイントは、予算に合わせた世界に一つだけの住宅。
下請け会社の認定制など、現場へのこだわりも大きい職人気質が高く評価されている。
オリジナルアクセサリーを、先着順で50名様にプレゼント。
 
『株式会社 マンタンホーム』
豊かな心を育む、ゆとりに満ちた生活空間を提唱。
業界屈指の安全性は、耐震や防火など幅広い面で確かな実績を持つ。
広々とした空間デザインが特徴で、近年はバリアフリー住宅にも力を入れている。
仮面ライダーと握手して、プレゼントを貰おう。
 
『馬場設計株式会社』
快適な生活を重視した実用性の高い住宅は、海外でも評価が高い。
スタイルにこだわらない、自由な住宅設計が特色。
会場では、身も心も温まる特製スープが無料で飲める。

8虻把村:2009/03/16(月) 20:48:38
>>7
(なんだか、どれも本能的に『違和感』を感じてしまうが……
 少し穿った目で社会を見すぎということかな……フフ……)

老舗らしい、『株式会社 玉建築』のブースを見学に行こうか。
『ポケモンカード』も欲しいしな。

9サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/16(月) 20:57:35
>>7
「ふーん……………」

そういやこういう総合展示場では、よくヒーローショーとかやってるな。
子供を釣って、親に来させようってテクニックか………どうでもいいことだが。

とりあえず『幸福の家工房』を覗いていくか、先着順あるみたいだし。

10:2009/03/16(月) 21:36:52
>>8
『株式会社 玉建築』━━━━━━━━━━━━━
 
展示場には、すでに10人程の見学客がウロついていた。
家族連れが多く、モデルハウスの前で何かを配っているのが分かる。
近付くと、スーツ姿の若い男女がカードらしきものを配っており、近くには
黄色と黒のストライプ柄の『着ぐるみ』が立っていた。
カードを手渡しで受け取っているのは、大半が小さな子供だった。
>>9
『幸福の家工房』━━━━━━━━━━━━━━━
 
展示場には、モデルハウスが3軒並んでいた。
どの家の前にも人影は無く、真ん中の家の前に長テーブルが1つ置いてある。
テーブルには、白い布が被せてあり、その上に何かが並べてあった。

11サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/16(月) 21:42:24
>>10
「誰もいねえのかよ……人気ないんかな」

何が並べてあるんだ…まあとりあえず見てみるか。
しかし係員もいねーのか?パクられたらどうすんだ?(それともそんな価値すらないものなのか?)

12虻把村:2009/03/16(月) 21:45:29
>>10
「ああいうのは……目の前を通りざま、向こうから差し出して来たら『受け取る』。
 そうでなければ『受け取らない』……お互いの為にもな。
 尤も、相手が誰であろうと差し出すのが『プロ』の意識であると、この僕は考えるがね」

モデルハウスの中は、結構混んで居そうか?
だとしたら中に入る前に、先に外装を見ておきたいな。
窓の数と位置、ベランダの脱出装置の有無など……きょうび、人の集まる所では何が起こるか解らないからな。

13:2009/03/17(火) 00:18:02
>>11
テーブルの上には、三角錐のメッセージプレートが立ててある。
 
『アクセサリー配布は終了しました』
 
その横には、『幸せの家工房』のパンフレットが小さく積まれていた。
センターハウスに置かれているものと同じで、風に飛ばされない様に四角い重石が乗せてある。
周囲に係員の姿は無い。
>>12
玉建築のモデルハウスは、デザインの異なるものが4軒並んでいた。
出入りする家族連れの姿はあったが、特に混んでいる様子は無い。

14虻把村:2009/03/17(火) 00:26:43
>>13
「流石に浮きそうだな……まあなるべく堂々と振舞うことだな……
 およそこの世でコソコソしてる奴が最も似つかわしくないのが住宅展示場だ」

手近なモデルハウスに入ってみる。
ポケモンカードは先述のように機会が得られれば遠慮なく貰う。
そして素早く図柄を確認し、ポケットに仕舞う。

15サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/17(火) 00:59:29
>>13
「オーノーだズラ」

まあ50名様だしな…仕方ないか。
パンフはもうあるから要らん、それよりも……。

「マジで誰もいねーのか。売る気なさすぎだろ…………」

…とは言え逆にそれは、売りつけようとしつこく営業トークくらう心配もないってことだな。
今のうちに、余所に行くとするか……。

少し離れてから、左右を見回す………この『幸福の家工房』の左右両隣には、どこの会社のモデルハウスがある?

16:2009/03/17(火) 01:50:40
>>14
カードを配っている男女に近付いたが、同じタイミングで駆け寄って来た2人の子供達が
手渡されている間に、通り過ぎてしまった。
左から3軒目のモデルハウスは、玄関にポケモンの人形が立っている。
ふと、後ろから肩を叩かれた・・・・・・・・・・・・・・・。
 
『ドドドドドドドドドドドド』
 
振り向くと、カードを配る男女の近くにいた『着ぐるみ』が立っている。
『着ぐるみ』は、無言で手に持った一枚のポケモンカードを差し出した。
キラキラと光るカードには、『着ぐるみ』と同じポケモンがデザインされている。
カードの上部には、『玉蹴りピカチュー』と書かれていた。
ネットオークションでも高額取引されている、限定版のプロモーションカードらしい。
>>15
『幸福の家工房』の展示場から奥へ進むと、『馬場設計株式会社』の展示場に出る。
他のメーカーの展示場へ向かうには、一度センターハウスへ戻らなければならなかった。
残り3つの展示場同士は、自由に行き来出来るらしい。
駐車場のスペース等の関係上、2つの展示場だけが一方通行になっている。

17サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/17(火) 02:18:48
>>16
「ここがこんなんじゃ、奥はたかが知れてる気がするな………」

一方通行ってことは、後で来ようと思ったら微妙に遠回りになるか…。
それも面倒なので、とりあえずさらに奥に進むことにする。

そういや特製スープがどうとか書いてあったな……ここからでも、その匂いくらいはするんだろうか。

18虻把村:2009/03/17(火) 21:17:21
>>16
「……これはご丁寧に」

丁重にカードを受け取る。
モデルハウスに入っていこう。

19:2009/03/17(火) 22:20:05
>>17
『馬場設計株式会社』━━━━━━━━━━━
 
展示場に近付くに連れて、香ばしい匂いが鼻先に漂って来る。
3軒のモデルハウスが建ち並ぶ展示場では、小さなテントが張られており、数人の見学客が集まっていた。
テントの下には、寸胴鍋がテーブルに並べられており、見学客達は銀色のボウル皿を手にしている。
 
「いい匂いだ。」
 
ふと、後ろで男の声がした。
振り向くと、180センチ近い大柄の男性が立っている。
白いタンクトップに黒いズボンをサスペンダーで吊っており、逞しい身体は褐色に日焼けしていた。
スキンヘッドが、陽光を反射してキラリと光っている。
男性は、そのまま横を通り過ぎて、テントの方へと歩いて行った・・・・・・・・・・・・・・・・。
>>18
モデルハウスの玄関には、スリッパが幾つも並べられていた。
すでに、大小の靴が3人分脱いであり、家の奥から微かに話し声も聞こえる。
 
『ドドドドドドドドドドド』
 
玄関の向かい側には、開いたままのドアの奥にリビングルームが確認出来た。
左手は壁になっており、玄関とリビングの間に横たわるフローリングの廊下は、右に伸びている。

20虻把村:2009/03/17(火) 22:41:23
>>19
靴を脱ぎ、スリッパに履き替える。
玄関に、家全体の見取り図のようなものが掲示されていないだろうか。
貰ったカードを胸ポケットかどこかへと丁重に仕舞い、廊下を右に曲がっていく。

21サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/17(火) 22:50:20
>>19
同感だ。
しかしいい匂いと言っても色々あるだろう…味噌系とか醤油系とか。
どんな匂いだろうな。

(でかっ…。
つかこの冬場にタンクトップとか、どんだけスポーティーなんだよ…)

マッチョは脂肪分が少ないから、基本的に寒がりのはずだが…時々いるんだよな、こういうのが。
とりあえず、テントの方に向かってみる。行列とかはできてんのか?

22:2009/03/17(火) 23:40:17
>>20
各メーカーのモデルハウスの見取り図は、全てパンフレットに載っている。
手持ちのパンフレットに、『玉建築』のものは無い。
(『馬場建設株式会社』『株式会社 マンタンホーム』、総合展示場ガイドの3冊のみ)
 
玄関に上がり、右手の廊下の先を覗くと、真っ直ぐに3〜4メートル伸びていた。
突き当たりの壁にドアが1つあり、廊下中程の右壁にも同じく1つ。
廊下奥の左側には、2階へと続く階段があった。
廊下の幅は、約2メートル・・・・・・・・・・・・・・・広々としており、階段脇の壁には額縁が掛かっている。
中に飾られた油絵には、ティーショットをしているゴルファーの後ろ姿が描かれていた。
>>21
テントに行列は出来ていなかったが、見物客は囲む様に集まっている。
漂う香りは、コンソメに似ていた。
先に向かった『タンクトップの男』は、スーツ姿の係員らしき中年女性にボウル皿を手渡されると、
まだ湯気の立っているボウルを口に近付ける。
テントの前まで来ると、『嶋』の姿に気付いた同じ中年女性が、湯気の立ち昇るボウル皿を両手で
差し出して来た・・・・・・・・・・・・・・・・・。
中に注がれているのは、半透明の褐色のスープだった。
 
「どうぞ、お飲み下さい!
お代わりもありますから、御気軽にどうぞ!」
 
中年女性は、ハキハキした声で言った。

23サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/17(火) 23:47:48
>>22
こりゃありがたいな。
ミネラルウォーターで喉の渇きは癒したが、寒空の下で飲む温かいもんはやはりいい。

ありがたくボウル皿を受け取る。

24虻把村:2009/03/17(火) 23:52:41
>>22
「こういう絵ってどういう需要で誰が描いてるんだろうな……」

ここのパンフレットはモデルハウス内にでも置いてないのだろうか? あれば取っておく。
とりあえず一番手前の、右側にあるドアから開けていくとするか……

25:2009/03/18(水) 00:24:28
>>23
スープの中には、半透明の細長い具と、指先程の大きさの茶色い固形物が浮かんでいた。
立ち昇る湯気と共に、香ばしい匂いが鼻腔から口の中まで突き抜ける。
口中に分泌した唾液を飲み込むと、喉が鳴った。
>>24
家の中を見回したが、パンフレットは見当たらない。
ドアを開けると、洋式便器が中央にポツンとある小部屋になっていた・・・・・・・・・・・・・・。
ドアの真向かい、天井近くに小窓があり、その横には換気扇もある。
便器は、ウォッシュレットの完備された新しいタイプのもので、便座カバーは無い。
トイレットペーパーも無く、ロールをセットする器具だけが壁に取り付けてあった。

26虻把村:2009/03/18(水) 00:41:56
>>25
「ここには用は無いな……どーでもいいが、
 もしこのモデルハウスで腹壊した人がいたら、このモデルトイレは恨めしい存在だろうな……」

速やかに小部屋を後にし、廊下の突き当たりのドアへと向かう。

27サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/18(水) 00:45:15
>>25
遠慮なく、ご馳走になろう。
スープを一口啜りながら、何の気なしにモデルハウスのほうでも眺めてるかな。

28:2009/03/18(水) 01:05:52
>>26
突き当たりのドアを開けると、廊下が左右に伸びていた。
2メートル程伸びた右手廊下の先には、突き当たりにドアが1つ。
さらに、その少し手前の左壁にもドアが1つ。
左手廊下は、3〜4メートル先で袋小路になっている。
突き当たりの左壁にドアがあり、廊下中程の右壁にもドアが1つあった。
 
『ドドドドドドドドドドドドドドド』
>>27
『ズゾゾ・・・・』
 
スープは、あっさりとしたコンソメ味だった。
細長い具は、タマネギ・・・・・・・・・・・・茶色の塊は、チキンかポークらしい。
モデルハウスの方にも数人の見学客がおり、2階のベランダから景色を眺めている家族連れや
夫婦らしき姿もチラホラと見られる。

29サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/18(水) 01:18:39
>>28
「ンまい!ンめーじゃあねえかッ!いけるぜッ、グー!」

スビズバー

半分ほど飲むと一息つく。
つーかさっきのとこはエラい寂れてたが、こっちは人がいるんだな。
しかし一戸建てか………まあ、俺には一生無理だろうな。いきなり大金が転がりこんでくるとかなら別だが…。

今のうちに、皿の返却口も探しておくか。

ズズズ…

30虻把村:2009/03/18(水) 01:29:15
>>28
「ここは何だろうな……家族のそれぞれの個室って感じか?
 そうだとしたら、どれも似たような部屋だろうな……
 それとも客に色んなイメージを持たせるために、内装にも凝ってたりするのか?」

左手の突き当たりの部屋から順に見ていくことにしよう。

31:2009/03/18(水) 01:45:47
>>29
スープを啜っている内に、ボウル皿は空になっていた。
テントに集まっていた見学客は、次第にセンターハウスの方へと戻って行く・・・・・・・・・・・・。
そんな中、『タンクトップの男』がテントの近くでスープを飲み続けていた。
モデルハウス近辺にも、まだ何組かの見学客がウロついている。
寸胴鍋の並んだテーブルの端には、汚れたボウル皿が積まれていた。
>>30
廊下を左に進み、突き当たりの左にあるドアを開ける。
そこは、ダイニングキッチンになっており、ドアはキッチンの中の位置していた。
タイニングキッチンの向こうには、リビングルームへ通じる吹き抜けがある。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
ふと、鼻先に生臭い鉄の匂いを感じる・・・・・・・・・・・・・・・・。
キッチンの隅、ガスコンロの横辺りに、見知らぬ若い男女が倒れているのに気付いた。
どちらも壁にもたれかかる様に倒れており、胴体に数本の刃物が突き刺さっている。
フローリングの床を伝って、キッチンはジワジワと広がる血の海に侵食されつつあった。

32サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/18(水) 01:54:00
>>31
「ふう…ごちそーさん。
……ってあんたよく飲むな……………」

皿を返しながら、『タンクトップの男』に気付き若干呆れたように呟く。

「いや、別にいいんだが………………お代わり自由らしいしな」

33虻把村:2009/03/18(水) 02:06:31
>>31
「ひ、ひえぇっ!」

と叫んでおく。リビングにはさっき家族連れがいたはずだからな……そいつらが犯人かも知れないが。
突き刺さっている刃物とは、キッチンに似つかわしいもの(包丁とかナイフとか)だろうか。
また深さから見て、どのくらいの力で刺し込んだように見える?

(まずは警察に連絡すべきか……いや、まずここの責任者に知らせるのが先か)

キッチンには死体がある他におかしな様子は無いだろうか?
さっと見回して確認してから、玄関に取って返す。スタッフらしき人を探したい。

34:2009/03/18(水) 02:21:46
>>32
「ありがとうございます!」
 
ボウル皿を重ねると、係員の中年女性が軽く会釈する。
『タンクトップの男』は、寸胴鍋からスープをボウル皿に移すと、何杯目かのスープを
再び啜り始めた。
>>33
男女に刺さっている刃物は、台所包丁の類である事が取っ手部分から分かる。
刃の半分程が刺さっており、かなり深い傷である事も容易に推測出来た。
キッチンには、ディスプレイとしてフライパン等の調理器具が揃っていたが、他には何も無い。
玄関までは、リビングルームを抜けるルートが最短・・・・・・・・・・・・・・・来た道を辿っても戻れる。

35虻把村:2009/03/18(水) 02:29:33
>>34
冷蔵庫の扉が半開きになっていたりしないだろうか?
まあ、なっていたところで別に中身を確認したいわけでもないが。
玄関には、来た道を辿って戻る。
何せ気が動転しているからな。

36サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/18(水) 02:29:54
>>34
スルーかよ。

まあいい、別に知人て訳でもないしな……。
とりあえず来たルートを戻って、センターハウスから別のところに行ってみるか。

37:2009/03/18(水) 02:47:53
>>35
背後のドアから廊下に飛び出すと、廊下右手の中程に立っている人影に気付いた。
まだ4〜5歳の小さな男の子で、戦隊ヒーローのプリントされた白いTシャツを着ている。
シャツには、おびただしい量の血痕が撥ねており、紺色の半ズボンから覗く足も赤く染まっていた。
その手には、ギラリと光る出刃包丁が握られている・・・・・・・・・・・・・・。
 
「お兄ちゃん、誰なの。」
 
男の子の声が、廊下に響いた。
>>36
センターハウスまでは、『幸福の家工房』の展示場を横切らなければならない。
 
『ギュルル・・・・』
 
しばらく歩くと、『嶋』は自身の身体の異変に気付く。
 
『ゴロゴロ・・・・・ピィィ〜・・・・』
 
腸の上げる悲鳴と共に、何かが肛門へと内側から押し寄せる『感覚』━━━━━━━━━━━
反射的に括約筋に力を入れ、その場に立ち止まる。
 
「ママ、トイレッ!!」
 
ふと、同じく『馬場建設』の方から歩いて来た家族連れの方から、子供の声が響いた。
5〜6歳の女の子が、両親に何かを訴えている。

38虻把村:2009/03/18(水) 03:13:28
>>37
「何ィ……? 誰と言われてもな、僕はここの見学客だ。
 お前こそ誰だ? まさかここは自分の家ですなどと言わないだろうな?
 あの死体はお前がやったのか? お前一人でどうにか出来た相手とも思えないが……」

話しながら後ずさり、キッチンに続くドアノブを握り締める。
男の子がこちらに襲ってくる気配があれば、素早くドアを開けてキッチンに逃げ込み、
リビングを抜けて玄関に戻りたい。

39サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/18(水) 20:39:44
>>37
「さて、と…………ぬふぅ!?」

な…なんてことだ…この嶋の……腹具合が悪いだと…?
グレートにヘビーだぜ………しかもだッ!!
........................
まさか…………俺だけじゃない……?

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…』

…と、腹を鳴らしながら『馬場設計』の方をチラ見しつつ、手近な『幸福の家工房』の建物の陰に入りたい。
腹を刺激しないように、中国人がやる太極拳の動きのように緩やかかつ滑らかに……だ。
そして思い出そう、ここから一番近いトイレはどこにある?
モデルルームの中にもあるだろうが………それ以外で、だ。

40:2009/03/19(木) 00:09:51
>>38
男の子は、無言のまま見つめていた。
数秒か数十秒・・・・・・・・・・・・・ドアノブを握る手が震え始めた頃、玄関の方から声が響く。
 
「『たつお』ォ・・・・・・どうしたァ?」
 
少し年配の男性の声だった。
男の子は、玄関の方を向いて口を開く。
 
「知らないお兄ちゃんがいるよ。
見学に来たんだって。」
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
 
玄関から足音が近付いて来る。
>>39
腸を上下させない様に、地面を滑る様にモデルハウスの庭へと足を踏み入れる。
どこか遠くで、子供の泣き声が聞こえた・・・・・・・・・・・・・・・。
トイレは、センターハウスで見た記憶がある。
屋外に設置されたトイレは、今の所確認した覚えは無かった。
 
『プピッ・・・・・プリプリプリプリッ・・・・・』
 
肛門から漏れ出す空気が、道化染みたファンファーレを奏で出す。

41虻把村:2009/03/19(木) 00:24:55
>>40
「今のはまさか『父親』……か?
 コントにでも付き合わされているのか? 僕は……」

玄関からの足音というのは、どちらからだろうか?
来た道の方か? それとも背後のキッチン越しのリビングの方からか?
まあ、どちらにせよ……ドアノブを捻り、キッチンの様子を横目に覗き見るように確認したい。
先程の死体は、まだそのままになっているだろうか。
ちなみに少年の握る包丁には、血が付いているのだろうか?

「僕以外にもいたんじゃあないのか? お前の見知らぬ人間が。
 その包丁でそいつらを刺した? いや、刃物は使い捨てるんだったか……」

42サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/19(木) 00:39:16
>>40
「コォォォォ……」

呼吸すらも注意しよう、負担をかけぬように…。
そして今の泣き声……………………『漏らした』か…?
あまり猶予は無さそうだな…仕方ない。

『ドドドドドドドドドド』

植え込みか茂みか、人目につかない場所に移動し、『ブラウンストーン』を発現。
スタンドは実体の無い、精神エネルギーのヴィジョンであることが殆どだ…『ブラウンストーン』も例外ではない。
慎重に、外科手術のように、『ブラウンストーン』の手を腹部の中に透過させて腸内の糞を集めて『握り』…可能な限り小さく
『圧縮』してしまおう。
念のためズボンとトランクスも降ろし、しゃがみ状態で行うとするか。

43:2009/03/19(木) 01:17:07
>>41
ドアの隙間からキッチンを覗くと、床一面に血が広がっていた。
 
『トトトト・・・・』
 
目を逸らしている間に、男の子が廊下を小走りに近付いて来る。
その手に握った包丁に、血は付着していない。
>>42
『ドギュ━━━━━━━━━━ン!』
 
腸内の排泄物を握ると、小さな塊が出来たのが感覚的に分かった。
下半身を露出したまま屈んでいた為、排便の機運が一気に高まる・・・・・・・・・・・・・・・。
次の瞬間、アーモンドチョコ程の大きさの糞がポロリと零れ落ちた。
 
『ズギュウン!!』
 
糞が生み落とされると同時に、肛門に激痛が走る。
 
『ブリブリブリブリブリブリッ!!』
 
水で満たされたグラスに小さな穴が空いたかの様に、痛みという名の穴が便意を塞き止める
『嶋』の意思を穿ち、その綻びから堪えていた糞が一気に噴き出した。
足元には、見る間に大量の糞が小さな山を作り出す。
ふと、庭の芝をサクサクと踏む音に気付いた・・・・・・・・・・・・・・・顔を向けると、脱糞する様子を
ジッと見つめている『タンクトップの男』と目が合う。
 
「おいおい、どうしたんだ・・・・・・・・・。」
 
男が言った。

44サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/19(木) 02:00:59
>>43
「フゥ〜〜初めて外でやっちまった、だが思ったほ…………!?」

馬鹿な…糞は全て固めたはず…………ッ。
こ……こは何事…………!?

「…あ……あんたはさっきの…………」

……いや、待て…。
こいつ…………まさか……しかし…………。
…………とりあえず今は、さっき貰ったパンフをぐしゃぐしゃに丸めておこう。

「腹を下したらしい………。
さっきのスープに、当たったのかもな…………」

45虻把村:2009/03/19(木) 02:14:30
>>43
(くッ……殺られる……!?)
「お、おいタツオ君ッ! その物騒なものを仕舞えッ!
 こいつをやるから、ここはどうか穏便においとまさせてくれないかッ!?」

そう言って、先程貰った『玉蹴りピカチュー』のカードを取り出す。
子供ならば、この限定カードの価値は理解出来るだろう。
それで立ち止まらないようなら、そのままキッチンまで後退するが。

46:2009/03/19(木) 02:58:57
>>44
握った糞は、腸内に溜まったものの一部分に過ぎない。
 
「ほう、ポンポンを・・・・・?」
 
『タンクトップの男』は、そう言って歩み寄って来る。
 
「私も食べたが、何とも無いぞ・・・・・・・・もう平気なのかい?
いいウンコだ、健康そうじゃあないか。」
>>45
「ハッ・・・・・」
 
男の子は、ポケモンカードを前に足を止めた。
 
「くれるの?」
 
片手に包丁を持ったまま、男の子は反対の手をカードに伸ばす。

47サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/19(木) 22:14:22
>>46
(こ………こいつッ!
『どこが』と言われると説明しにくいが……『異常』ッ!!
これ以上の接近は避けたいところだぜ……………!!)

本体と同じく、しゃがんでいた『ブラウンストーン』が立ち上がる。
その手に、『携帯電話』を『握らせ』たい。

「ああ、ありがとよ…………おたく健康マニアか?
……頼みがある、向こうに行って、誰か近づいてこないか、見張っててくれないか?」

とは言えいきなり…と言うのも気が引けるな、言葉で追い払えるならそれに越したことはないし…。

48虻把村:2009/03/20(金) 00:39:53
>>46
(あの着ぐるみの人物、まさかこうなることを予見してわざわざ……
 だとしたら親切なのか、意地が悪いのか)

ヒョイ、とカードを引っ込める。
足音はどのぐらいまで近づいてきてるんだ?

「待て、そう慌てるな……質問に答えればカードは恙なく進呈する。
 まず……ここはお前の家なのか? キッチンに転がってる連中は何者だ?」

49:2009/03/20(金) 01:44:36
>>47
『グニィィ・・・・・』
 
握らせた携帯電話が、粘土の様に歪む。
『タンクトップの男』が、それに気付いた様子は無かった。
 
「いいとも、ボーイ・・・・・・・・ユー・アー・グッドシッティング・・・・・・・・・・・。」
 
頼みを聞き入れた男は、そのまま玄関の辺りまで戻って行く。
どこか遠くで、子供や女性の泣き声が聞こえた。
>>48
カードを引っ込めると、男の子の表情が少し曇った。
 
「ここは・・・・・・」
 
男の子が口を開いた瞬間、その後方のドアが開き、見知らぬ男性が廊下に出て来る。
髪を真ん中で分けた恰幅の良い中年男性で、黒いTシャツにジーパンという服装だった。
片手には、鎌の様なものを持っている・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
「『たつお』ォ・・・・・・・・何してるんだ?」
 
男の子は、振り返って声を上げた。
 
「パパ、この人がカードをくれるって・・・・・・・・・・・」

50虻把村:2009/03/20(金) 20:57:34
>>49
「何で刃物を持って生活(?)しているんだ、あんたらは……
 リビングの方に家族連れが来てなかったか? ……いや違うな、玄関の靴はあんたらのか。
 ここに住んでいるのか? 以前から」

『パパ』とやらに聞いてみる。
『カード』を持つ手は、さりげなく腹の辺りに添えておくか。刺そうものなら血に汚れて台無しだ。

51サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/20(金) 21:34:02
>>49
意外に物分りがいいな…おかしなやつであることに変わりはないが。
……とりあえずケツでも拭くか。
人間、クソをしている最中と自慰の後が最も賢者に近くなると言うが、別に今哲学について考えたい気分でもないし…。

グシャグシャ

パンフを丸めては伸ばし、丸めては伸ばしを繰り返し、柔らかくしていく。
握って固めた携帯を胸ポケットに入れると…この際腸内に残ったクソも全部小さく小さく握り固めて出してしまおう。

52:2009/03/21(土) 02:11:29
>>50
「いいから、早くしなさい。
お母さんは、もう隣に行ってるんだから。」
 
中年男性が言うと、男の子は再び『虻把村』に向き直った。
チラリとポケモンカードに目配せし、持っていた包丁を突き出す。
 
「カードくれないの。」
 
突き出された包丁の刃先が、カードを持っていた『虻把村』の腕に刺さった。
反射的に後退すると共に、尻餅を着く・・・・・・・・・・・・・・ポケモンカードが、男の子の足元に落ちた。
>>51
すでに、腸内の糞は全て肛門から外界へと解き放たれていた。
クシャクシャになったパンフレットは、目論見通りに柔らかくなって行く。
 
『ブッ』
 
無意識に放屁が漏れた。

53虻把村:2009/03/21(土) 02:33:24
>>52
「チッ……やるから、無闇に包丁を突き出すのをやめなさい。
 次やったらブッ飛ばすぞ」

男の子がカードを拾っている間に立ち上がり、キッチンの方へと向かう。
向こうにまだ殺意があっても、こちらを無益に殺すよりは価値のあるカードを拾う方が優先順位は高いはず。
床に落ちたカードなんてなかなか拾えないだろうから、多少の時間稼ぎにはなるだろう……
男の子が道を塞いで、父親も素早くはこちらを追えないはずだしな。
鎌の投擲にだけ一瞬注意し、開けたドアを素早く閉めることで防御としたい。
そのままキッチンからリビングへと駆け抜け、玄関から外に出る。

54サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/21(土) 03:20:46
>>52
「おおっと…」

十分に柔らかくなったようだな…だが余りやりすぎると脆くなり、破れる危険性もある…。
柔らかくするのはこれくらいにして、辺りを見回しつつ、迅速に拭くとするか。

55:2009/03/21(土) 04:05:37
>>53
男の子が屈んだ隙に、キッチンに通じるドアへと駆け込んだ。
リビングルームへと一気に駆け抜けようとした瞬間、足元がヌルリと滑る・・・・・・・・・・・・・。
 
『ゴドォッ!』
 
仰向けに倒れたまま、強かに後頭部を床に打ち付けた。
その衝撃は、『虻把村』の意識を瞬時に刈り取ってしまう。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
 
 
011/REM-P『玉蹴りピカチュー Lv.69』 HP:100 雷タイプ
弱点:水+20 抵抗力:鋼-25 にげる:無色x2
 
雷x2:たまつぶし 20
雷x3 無色x2:でんきあんま 30 コインを1回投げオモテなら、相手は失禁する。
 
こうがんを せいかくに ねらって けるピカチューだ。
>>54
肛門を拭き取ると、パンフレットのゴワゴワした感触を感じる。
デリケートな肛門部分を撫でたパンフレットに、土色の糞がベットリ付着した。
何度か拭き取る内に、付着する糞の量も減って行く・・・・・・・・・・・・・・・。

56サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/21(土) 22:18:10
>>55
最後に、柔らかくした綺麗なパンフに、口に含んだペットボトルのミネラルウォーターの水を
少量霧吹きのように吹き掛け、ウエットティッシュのようにしてケツを拭く。

ブラボー…おおブラボー……!!

さて、付着したクソの観察ばかりしていても進歩がないな。
…とは言え拭き終わるまで出来ることはそんなに無い……。
まあ目の前の家の、ガラス戸からその屋内でも眺めてるか。心を無にしながらな…。

57虻把村:2009/03/22(日) 01:00:29
>>55
(子供が真似しないことを祈るばかりだな……)

ふとカードの図柄を思い出し、意識を失う。

58:2009/03/22(日) 02:28:57
>>56
尻を拭き終え、顔を上げると『タンクトップの男』が立っていた。
 
「ユア・シット・イズ・ベリー・・・・・・・・・・・バッド・スメル。
オーケー?」
 
微笑みながら、男が近付いて来た。
庭先から窓を覗くと、フローリングのリビングルームが見える。
どこか遠くからは、断続的に悲鳴が響く。
>>57
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
 
『ブチブチッ』
 
━━━━━━━━━━気が付くと、仰向けになっていた。
視界には、空が広がっている。
『虻把村』の脳裏に『たつお』の顔が浮かんだが、すぐに身体を走る激痛が掻き消した。
 
『ドドドドドドドドドドドドドドド』
 
両手足を広げたままの状態で、動こうとしても激痛が走るだけで動けない。

59虻把村:2009/03/22(日) 03:00:14
>>58
「ぐおっ……どうした!?」

屋外か? 地面の感触はどんな感じだ?
体が動かないというのは、縛られているのか? 麻痺とか金縛りのような感じか?
痛みの元を探りたい。

60サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/22(日) 09:22:12
>>58
「日本語で喋れよ」

『タンクトップの男』と自分の間に『ブラウンストーン』を立ちふさがらせつつ、ズボンを上げる。

「まあ何かしらんが…絶対にノゥ!!」

61:2009/03/23(月) 01:08:35
>>59
地面の感触は無く、宙に浮いている様な感覚だった。
頭を起こすと、両手足に大きな棘の様なものが下から刺さっており、『虻把村』を串刺しの状態で
ぶら下げている・・・・・・・・・・・・・・棘は、ボールペン大の太さの黒い金属製で、両方の二の腕と脹脛を
貫通していた。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
総合展示場内に、人影は見当たらない。
だが、遠くで断続的に悲鳴の様な声が聞こえていた。
>>60
『タンクトップの男』は、地面に生み落とされた大量の排泄物の前に屈み込んだ。
 
「ハッハッハッ、いいぞ・・・・・・・・・・・グッド・ハートだ。
ボーイ、イメージ出来るか?
この糞尿達の声が。
ホラ、耳を澄ませて・・・・・・・・・・・・・聞こえるぞォ〜、臭いバラードが・・・・・・・・・・・・」
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
 
『嶋』の視線が、『タンクトップの男』の足元で止まる。
男のスポーツシューズの下から、アメーバーの様な半透明の物体がジワジワと染み出て来た。
 
「コォォォ・・・」
 
半透明のゼリー体の中には、歪な球形の物体が確認出来る。
物体表面にある、窪んだ穴が人間の顔の様にも見えた。
 
『ペロッ』
 
ふと、おもむろに手を伸ばした男は、指先に『嶋』の糞を付着させると、舌先で舐め取る。

62サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/23(月) 01:35:04
>>61
「なッ…………こ、こいつッ…!」

一発『ブラウンストーン』で殴り飛ばしてやりたいところだが、それより先に飛び退いて、軽く距離を取る。
何か知らんがこいつ……スタンド使いッ!!
別にクソを舐められたところでダメージは無い、それよりあの足からにじみ出てるモンに触れたくない。
コーラを飲んだらゲップが出るくらい確実に、ろくなことが起きないだろうからな………。

「そういうプレイは……………一言許可を取ってからするもんだぜ…」

ズザァッ!!

そしてスタンドで地面を蹴り、砂を飛ばして『タンクトップの男』に目潰ししつつ、クソにも砂をかけておくか。

63虻把村:2009/03/23(月) 01:41:53
>>61
「我ながら痛々しい姿だな……
 何でこんなことになってるんだ」
 
とりあえず、両足を一本ずつ棘から抜きたい。
地面まではどれくらいの距離があるんだ?
もし平らな地面に足が付くようなら、立ち上がって腕に刺さった分も抜く。

64:2009/03/23(月) 02:47:57
>>62
2メートル程離れた『嶋』の方を向いたまま、『タンクトップの男』が立ち上がる。
庭の芝生を蹴り上げると、男は素早く横に飛んだ・・・・・・・・・・・・・。
 
「どったァ〜〜〜?」
 
『トッ、トトン』
 
男は、ステップを刻みながら言った。
>>63
足を棘の先端へ持ち上げると、激痛が走る。
地面との正確な距離は、分からない・・・・・・・・・・・・・・だが、足を地面に着ける事は出来なかった。
痛みが激しく、棘から身体を引き抜く事も出来ない。
 
『タタタタ・・・・・・』
 
ふと、足音が近付いて来るのに気付いた。
モデルハウスの陰から、見知らぬ中年男性が走って来る。

65サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/23(月) 03:14:40
>>64
(ステップか…。
足から何か出てたし、チョコマカ逃げるのは得意くせーな………)

先ほどよく振った缶のコーラを、『ブラウンストーン』は両手の間に挟んでいる(>>44>>62)。
『タンクトップの男』に飲み口の方を向けつつ両手で、能力でなくパワーでプレスし、中身を飛び出させて顔に浴びせてやるとするか。
俺の方はコートを脱いでおこう、今のうちにな。

「てめー……何が目的だ?
ただクソが食いたいなら、便壷の中で生活してろ………ミスターうんこマンさんよ…」

66虻把村:2009/03/24(火) 00:37:57
>>64
「状況を悪くしたようだな……おっと、そこの人!
 助けて欲しいんだが……消防と救急を呼んでいただけないだろうか?」

見知らぬ中年男性に声をかける。
目線からどのぐらいの距離に見えるのだろうか。
木の上から見下ろしているような感じか?

67:2009/03/24(火) 01:22:55
>>65
『ブシュッ!』
 
空気の抜ける音と共に、コーラが『タンクトップの男』へ向かって勢い良く噴き出す。
『嶋』がコートを脱ぐと、男の姿は目の前から消えていた。
 
「よしよし、いいぞ・・・・・・・・・・・その調子だ。」
 
ふと、横から男の声が響く。
顔を向けると、傍らに男が立っていた。
 
『ペロペロペロペロ』
 
男は、分厚い唇を舌先で小刻みに舐めながら、笑みを浮かべる。
>>66
『虻把村』の目線は、地面から左程離れていない。
丁度、立っている時よりも数十センチ高い程度の位置だった・・・・・・・・・・・・・。
中年男性は、『虻把村』を一瞥すると、そのまま前を通り過ぎて行く。

68虻把村:2009/03/24(火) 01:30:13
>>67
「おいッ! 何だ貴様ッ! まさかこの状況の犯人かッ!?」

足の筋肉に力を込め、腕への負担を減らす。
その隙に右腕を棘から引き抜き、ポケットの中に携帯電話が入っているかどうか探る。

69サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/24(火) 01:45:29
>>67
「息がくせーよこのボケ!!」

脱いだコートを振り回し、『タンクトップの男』の目を打つ。
…と見せかけて投げる。勿論打てれば打った上で投げる。
どこにかって?先ほど俺がお出しになったうんこ様の上にだよそんなもん!!

こうしてコートをクソに被せ、直に踏まないようにした上で、クソを踏み潰しつつ走って逃げる…。

70:2009/03/24(火) 02:08:56
>>68
右腕を引き上げると、激痛が走る・・・・・・・・・・・・・同時に、両足に棘が食い込んだ。
 
『ジョワァァ』
 
無意識に失禁しながらも、『虻把村』は棘から右腕を引き抜く事に成功する。
携帯電話は、そのまま残っていた。
>>69
コートを振り回そうとした瞬間、『タンクトップの男』が『嶋』の腕を掴んだ。
ふと、男の靴から湧き出していたアメーバーが、その身体を伝って腕まで上がって来ている。
 
「大丈夫、落ち着くんだ。
君の糞尿は、こう言っていたぞ・・・・・・・・・・・・”チャレンジ楢又”と。
マイネーム・イズ・NARAMATA。
ドゥー・ユー・ノウ?
ホワット・ユア・ネ〜〜〜〜〜ィム。」
 
『ペロペロペロペロ』
 
『嶋』の腕力では、男の腕のを振り払う事は出来ない。

71サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/24(火) 21:55:37
>>70
「もう一度言うぜ…日本語で喋れ」

バサッ

払えなくてもいいので腕を引きつつ、コートの裾を『ブラウンストーン』に捲くり上げさせて、
アメーバをコートで『タンクトップの男』の腕ごと包みたい。
そしてコートの上から、コートごとアメーバを『握って』、『硬化』させることで動きを止める。

ガシッ…メキメキィ…!

「スタンドそのものはトロくせーみたいだな…。
速いなら、テメーの身体を伝わせて使うなんて面倒なまね、しなくていいはずだからなぁ〜〜〜」

72虻把村:2009/03/24(火) 23:29:22
>>70
「ググッ……この状況でも尿漏れのことを気にしてしまう自分が卑しく感じるな……
 とりあえず救急に電話するべきか」

119を押す。繋がったなら、
「鉄棒のような物に刺さって大怪我をしています。
 場所は台原ハウジングパークです」と伝えたい。
通報されて困る奴がいるなら、介入して来るだろう……それはそれで隙になる。

73:2009/03/25(水) 04:50:48
>>71
『タンクトップの男』の腕に巻き付けたコートの上から、『ブラウンストーン』が腕を握る。
 
「いいムーブだ・・・・・・・・・・素早いじゃあないか、ボーイ。
素早い事は、いい事だ。」
 
コートの下に、男の腕は無い。
男は、『嶋』から少し距離を離して、ステップを刻んでいる。
 
「私も素早いぞ。
掴んだと思っても、掴めない・・・・・・・・・・。」
 
男の身体に付着していたアメーバーは、いつの間にか消えていた。
>>72
『トゥルルル・・・・・カチャッ』
 
携帯電話が繋がると、機械的な声が聞こえて来た。
 
「電波規制中・・・・・・・電波規制中・・・・・・・・・」
 
同じ言葉を繰り返すだけで、こちらの問い掛けに返答は無い。
ふと、再びモデルハウスの陰から、見知らぬ男性が駆け出して来るのに気付いた。

74サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/25(水) 22:03:39
>>73
「いいや…『早い』のはダメだ…。
しかし『遅すぎる』のも、よくねえんだな…………男としては。

何を言ってるか解るか?いいや、解る必要はねえ…………解らせようとも、思わねえ」

後ろに飛び退きながら、コートを投げ捨てる…『タンクトップの男』に向かって。
消えていた=解除したとはとても思えん、となるとコートに潜り潜んでるか、既にこっちにくっついてやがるかだな。
どっちにしても、コートは手放した方が得策だ。
でだ……庭に面してる窓ガラスに注目する。
今までのパターンだと、こいつはこっちを追ってくるだろう。
コートでわざわざ、死角もつくってやった……あえてその死角をついて移動させることで、この男の奇妙に素早い動きの秘密を掴んでやろう。

75虻把村:2009/03/26(木) 00:05:11
>>73
「初めて聞いたぞ、そんな音声案内は……
 おいそこのッ! 誰に断ってチョロチョロしてんだッ!」

見知らぬ男性に声をかける。
見知らぬ男性は、先程とは違う男性だろうか。
人種、年齢、体格などを詳しく観察したい。

76:2009/03/26(木) 01:07:38
>>74
投げ捨てたコートを、『タンクトップの男』が宙で掴み取った。
アメーバーの様なものが、コートの下からヌルリと滑り出して来る・・・・・・・・・・・・・・。
庭に面したガラスは、大きなガラス戸が2枚。
 
『スンスン・・・』
 
ふと、男がコートの臭いを嗅ぎ始める。
>>75
見知らぬ男性は、30〜40代と思われる中肉中背の日本人だった。
『虻把村』が声を上げると、男はビクリと立ち止まる。
やがて、『虻把村』と目が合うと、こちらに向かって駆け寄りながら声を上げて来た。
 
「君、大丈夫かッ!
どうなってるんだ、一体・・・・・・・・・・・ま、待ってろ!」

77虻把村:2009/03/26(木) 03:17:40
>>76
「え? あ……スイマセン」

待つ。
携帯で時間を見てみる。さっきモデルハウスに入った時からどれくらい時間が経っているだろうか。

78サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/26(木) 03:47:28
>>76
(こいつ…)

追撃してくるかと思ったんだが、意外と慎重なヤツだ。
そして妙に、動きの一つ一つがイラッとくるのは何故なんだぜ?
……だが、一つ確信したこともある。こいつの行動、その基点にあるものがな…。

(………『臭い』ッ!
単なるフェチズム程度のものかも知れねーが…だとしたらいろんな意味で最悪だが…とにかくッ!!
クソと言いコートと言い、こいつは『臭い』にこだわり的ななんかを持ってやがる……)

『タンクトップの男』がコートの臭いをかいでる間にさらに後退。
ガラス戸を叩き割り、モデルハウスの中に入りたい。そしてその際、ガラス片を一枚拾っておく。

(まあ……………とにかく色々やってみっか…………!!)

79:2009/03/26(木) 20:54:58
>>77
携帯電話の時刻は、すでに1時間近くが経過していた。
『虻把村』の前に駆け付けた男性は、息を荒げながらも棘に手を伸ばして言った。
 
「どうして、こんな事に?
これは、下手に引き抜くと出血が酷くなりそうだなァ。」
>>78
ガラス戸の方へ近付こうと、足を踏み出した瞬間━━━━━━━━━━━━━
 
『ズルゥッ』
 
不意に、足元が滑る。
前のめりになった『嶋』は、足元に蠢いているアメーバーの様なものに気付いた。
倒れ込んだ視界に、地面に落ちた自分の排泄物がグングン近付いて来る。

80サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/27(金) 00:14:35
>>79
「うおッ……既に、だと………!?」

ガシガシガシィッ!!

咄嗟に身を捻って回避を試みつつ、クソを『ブラウンストーン』で掴んでは『固め』、
掴んでは『固める』を繰り返す。
これで万一避けそこなっても、クソに埋没しなですむようにしておく。

「やって…くれるじゃねーか…………ナラタマさんよォーッ!!」

81虻把村:2009/03/27(金) 00:43:00
>>79
「僕もそう思うが……『電波規制中』とやらで救急車も呼べないらしい。
 何が起きるか解らないし、ひとまずこの宙ぶらりんから脱出することを最優先したいのですが……
 とりあえず何とかして腕を引き抜きたいので、背中の辺りを支えていただけませんか」
男性に助力を乞い、聞いてもらえたなら残った腕を棘から引き抜きたい。

82:2009/03/27(金) 01:43:13
>>80
排泄物の横に倒れ込んだが、何とか接触は免れた・・・・・・・・・・・・・。
ふと、傍らに『楢又』と名乗ったが立ち、こちらを見下ろしている。
 
「セイッ。」
 
直後、『楢又』の足が『嶋』の身体を押し出した。
 
『ベチャア』
 
まだ生温かい排泄物が、頬にベットリと付着する。
>>81
「よし、分かった・・・・・・・」
 
男性は、そう言いながら棘を掻き分ける。
 
『ドス、ドスッ』
 
次の瞬間、男性の身体が浮き上がった・・・・・・・・・・・地面から伸びた棘が、男性の喉や胸に
突き刺さっている。
 
『ゴボゴボ』
 
喉元から血泡を噴き出しながら、男性は串刺しにされたまま痙攣している。

83虻把村:2009/03/27(金) 20:06:04
>>82
「な……ナニィ〜〜〜〜!?
 どういう仕組みかは知らないが……この辺りの地面全体に、
 『棘』が飛び出す仕掛けがあるということか?
 だとすると、助けを呼ぶことは愚か……自ら脱出することすら危ういな」

腕が一本自由になり、上半身が半分動くようになったのだから、
顔を向けられる範囲も広がっただろう……なんとか地面の方を見てみたい。

84サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/27(金) 23:07:22
>>82
(臭えッ!臭ぇぇぞッ!生…生ァァァァ…生ッ……!?
生暖っけえものが…俺の顔の横に…クソかッ!?クソがついてんのか……ッ!?)

ババババッ!!

「うおおおおおおッ、てめー、いい加減にしやがれッ!!」

顔を上げつつ、『ブラウンストーン』に低い位置から脛を狙うような角度で、『タンクトップの男』に蹴りを入れさせる。
まあ避けるだろうから、地面に手をつき、コンパスで円を描くように周囲にぐるっと蹴りを放ちたい。
当てるというより、けん制と引き離しが狙いだ。

85:2009/03/28(土) 00:07:54
>>83
下を見ると、舗装された地面から棘が突き出していた。
滴り落ちた血痕が、まだ乾かないままに確認出来る。
ふと、男性の動きが止まり、ピクリとも動かなくなった。
>>84
『ズルゥッ』
 
『スタンド』の手が滑ると同時に、『嶋』は再び排泄物の上に顔を沈める。
 
「スリップリップ、プリプリスー・・・・・・・・・気付いた時には、もう遅い。」
 
『楢又』の口ずさむ声と共に、倒れ込んだ地面が微かに動いた。

86虻把村:2009/03/28(土) 22:53:35
>>85
「余計な犠牲者を出してしまったか……まあ僕が悪いわけじゃないが。
 誰かが入って来ると反応するのか? 血が落ちたぐらいでは棘は出ないようだ」

自由になった右腕で、さっきまで刺さっていた棘を掴んで折ろうとしてみる。
どんな硬度でどんな触感の素材なのだろうか。
もし折ることに成功したなら、周囲の地面に破片を投げ捨ててみる(棘が飛び出してきても体に刺さらない距離)

87サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/29(日) 04:03:30
>>85
「ウボァマー」

グチャァ

(こ…こいつッ…。
…………だがお陰で冷静になれたぜ…まあ今の激昂も半分は演技だがよ…。
こいつ…摩擦を消すか、或いは単純に滑らせる…そういう能力だ。
掴むことができないってのが、死ぬほど厄介だな…)

とりあえず、『楢又』の位置を確認しつつ、手を突いてもう一度身体を起こす。

88:2009/03/29(日) 04:14:00
>>86
棘は、鉄棒の様に硬い・・・・・・・・・・折る事は勿論、曲げる事も片腕では不可能だった。
感触も滑らかで冷たく、鉄の様な金属を思わせる。
ふと、モデルハウスの陰から新たな人影か現れた・・・・・・・・・・・・。
見知らぬ男が2人、周囲を見回しながら歩いている。
>>87
『ズルゥッ』
 
『グチャア』
 
手が滑り、『嶋』の顔が排泄物の上に落ちる。
『楢又』は、足元に移動していた。
 
「ウンコが好きなのか?
どんどん臭くなるな・・・・・・・・ライスカレーは、好きなのか?」
 
『ドドドドドドドドドドドドドドドド』

89虻把村:2009/03/29(日) 07:12:52
>>88
「何やらさっきから往来が激しいようだが……イベント会場なのだから当然か。
 そこの人ら! この状況について何か心当たりはないか!?」

人影に向かって声をかける。
男達はどんな出で立ちをしているのだろうか。
警備員風か? 展示場のスタッフ風か? それともスーツか?
周囲を見回すうちにこちらに視線を向けた際、少しでも目を留めた様子はあるか?
また彼らの見回す範囲に、これと似たような状況に陥っている他の人はいるだろうか?

90サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/29(日) 10:43:13
>>88
「なわけねーだろ!

お前ほどじゃねえよ、ナラタさんよ……。
……まあ、滑るだろうな…つうか、それしかできねーから、そうしてるんだろうが……。
だから、利用させて貰ったぜ………」

ズバシュッ!

先ほど『ブラウンストーン』で、パワーでプレスした缶をさらに能力で薄く潰しておいた…。(>>69>>87
…ナイフみたいに、その縁が鋭くなるようにしてな。
そして今ついた手に忍ばせていたそれを、滑った勢いを利用して『楢又』に向かって飛ばす!!
この『缶ナイフカッター』で去勢してやるぜ………このスカトロジストが。

「気付いた時にはもう遅い?
名言だな…俺もそう思うよ、マジで」

…後クソも『握って』固めておくか。
これ以上ダイブすると、流石の俺もマジギレしそうだしな………。

91:2009/03/30(月) 01:09:47
>>89
男達は、声を掛けた『虻把村』の方に顔を向けた。
1人は、グリーンのTシャツにジーンズというラフな姿で、Tシャツには太陽を思わせる
オレンジ色の円形がプリントされている。
もう1人は、白いYシャツにグレーのスーツのズボン姿。
どちらも30代前後と思われ、白いYシャツに返り血の様な赤い飛沫が付着していた。
 
『ドドドドドドドドドドドドド』
 
立ち止まった男達は、しばらくすると『虻把村』の前を通り過ぎて行く・・・・・・・・・・・・・・。
ふと、周囲を見回していると、数十メートル先のモデルハウスのベランダに、紐の様なもので
吊るされた人影を見つけた。
>>90
『スパァッ』
 
薄く潰したコーラの缶が、『楢又』の腹部を掠めた。
タンクトップが横一文字に裂け、その下の皮膚に血が滲む。
 
「イタイイタイ・・・・・・」
 
『楢又』は、小さく呟きながら、腹部を片手で押さえた。
 
「ばぁッ。」
 
排泄物を握り締めた『嶋』が顔を上げると、『楢又』が腹部から手を離す。
見ると、そこにあったはずの傷は、忽然と消えていた(タンクトップは、裂けたまま)。

92サブロー『ブラウンストーン』:2009/03/31(火) 01:07:18
>>91
「けっ、ザマー……にゃにィィィィィーッ!?」

傷が…消えた、だと…?
一体どういう能力だ…………単に滑らせるだけじゃないってのか…!?
しかし…こいつはヤベーぜッ……!

とりあえずクソは次々に握っては固めてく。
そして同時に腹筋で起き上がり、その場に座り込みたい。

(攻めないぜ………さあ、こーなったらどうする…?)

93虻把村:2009/03/31(火) 22:43:31
>>91
「その血みたいなのはさぁ〜〜〜もしかして『流行ファッション』なのか?
 ああ平然とされると、卑屈にもそういう疑念が湧き上がって来る……
 大体住宅展示場にああいう服装で来る男二人組ってどういう関係だ?」

男たちの行方を視界の端で追う。
吊るされた人影は、首が吊られてるのか?
どんな人物だろうか。生きている様子はあるのか?

94:2009/04/01(水) 00:50:18
>>92
『ガシィッ!』
 
起き上がろうとした『嶋』の両足を、『楢又』が素早く押さえ付けた。
 
『ズルゥゥ・・・・』
 
足が引っ張られると、身体は滑る様に引きずられて行く。
地面に飛び散ったアメーバーの様なものは、引きずられた『嶋』の身体に付着して行く。
>>93
男達は、そのまま別のモデルハウスの陰に入り、視界から消えた・・・・・・・・・・・・・・・・。
吊るされた人影に目を凝らすと、スカートをはいた女性らしい。
吊るしているロープは、首の後ろ辺りから伸びている。
動く気配は無く、その生死は分からない。

95サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/01(水) 23:26:15
>>94
(殺す気は、今の所はねーってか……おっと)

さっき投げたコートはどうなった?
近くに落ちてるなら、咄嗟にスタンドでも本体ででも、回収して起きたいんだが…。
…まあ何にせよ足を掴んでるってことは、避けられる心配もないってことだな。
こっちの足を掴んでる『楢又』の手を、『ブラウンストーン』で掴んで握りつぶしてやるか。

96虻把村:2009/04/02(木) 01:12:43
>>94
「首吊り死体か? 一体何の展示場なんだ、ここは……
 僕が何を言っても無視されるのは、単なるオブジェだと思われているからかも知れないな。
 だとすると、ここで死んでしまっている男性は一体何なんだ?
 誰が変なのか解らなくなってきたな……」

右腕が刺さっていた棘を右手で掴んで身体を支え、
左腕も引き抜き、上半身の可動範囲を広げる。
そうすることで更に周囲を見回したい。
他に死んだり拷問を受けたりしてるような人影はあるだろうか。

97:2009/04/02(木) 01:44:17
>>95
コートは、手の届く範囲には落ちていない。
『楢又』の腕を掴んだ『ブラウンストーン』の手が、ズルリと滑った。
 
『ズルルゥ・・・・』
 
『嶋』の身体に付着したアメーバー状のものは、すでに身体の前面を覆い尽くしつつある。
 
「よしよし、いい具合だ・・・・・・・・」
 
『楢又』が、嬉々として呟いた。
>>96
右手で掴んだ棘には、『虻把村』のものらしき血が付着しており、その手を滑らせた。
体重を掛ける程、手の滑りと両手足の痛みが増す・・・・・・・・・・・・・・。
どこかで、男性とも女性とも分からない悲鳴が聞こえた。

98虻把村:2009/04/03(金) 00:58:22
>>97
「ググッ、ま、まずい……ろくろく身動きも取れん。
 こういう時は助け合い、支え合いだな……
 ギャアァァァァーーーー!!」

対抗して悲鳴を上げてみる。
とりあえず他にこんな状況になってる人がいれば現状の把握に役立つ(?)だろうし、
また親切な犠牲者が現れてくれるかも知れない。

99サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/03(金) 01:50:53
>>97
(こいつはやべえぜ…)

掴めないなら殴るまでだが…多分これも滑らされるな。
まあいい、とりあえずそれは後で試してみるとして…だ。

ガシガシ

身体にへばりついたアメーバを、地面や、或いは自分の身体にくっついたアメーバ同士で擦り合わせ、
剥がし落とせないか試してみようか。

100:2009/04/03(金) 03:42:53
>>98
悲鳴を上げると、棘の刺さった手足に痛みが走る。
 
『ドドドドドドドドドドド』
 
━━━━━━━━━━やがて、どこからかコツコツとヒールの足音が聞こえて来た。
周囲を見回すと、『虻把村』の後ろにあるモデルハウスの裏の方から、1つの人影が現れる。
駆け寄って来たのは、見知らぬ中年女性だった。
40〜50代と思われ、ブラウンのワンピースの上から白い薄手のコートを羽織っている。
髪は短めのストレートで、赤いハイヒールを履いていた。
 
「大丈夫ッ・・・・・!?」
 
女性は、『虻把村』に向かって声を上げる。
>>99
アメーバーらしきものは、互いに付着して合体するだけで、擦り合わせても効果は無かった。
剥がそうとしたが、手が滑る・・・・・・・・・・・・・・いつの間にか、両手もアメーバーに覆われていた。
両手のアメーバーは、身体に付着したものと合体し、手の動きを抑え込む。
それは、拘束具の様に『嶋』の身体を包んでいた。

101サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/04(土) 23:55:47
>>100
(ヤッベ、ヤッベ!)

こいつはちと計算外だ。
しかもちょっと考えりゃ解りそうなヘマをやったってのがさらに泣ける。
………とりあえず足首の辺りはつかまれてる以上、滑らないのは確かだ。
それを利用するしかないな…。

ググググ…

服の一部ごと、両手を『握り』つつ能力でアメーバを『固め』てちぎり、『圧縮』する…。
普段は滑ってつかめなくとも、自ら覆いに来てくれているなら、つかめない事は無いだろう。
それとさりげなく、どこに向かおうとしているのかも確認しておく。

102虻把村:2009/04/05(日) 01:57:53
>>100
「クッ、来てもらっておいてなんだが……
 それ以上近寄ると、貴女も串刺しになるかも知れない……僕や、そこの男性のように」

さきほど串刺しになった男性を目で示す。

「どうすれば良いのか解らないが……とりあえず、ここはどこでみんな何をやっているんです?
 意識を失って、気付いたらこの状況だった」

103:2009/04/05(日) 02:51:24
>>101
拘束されたまま、両手にアメーバーらしきものを握り込む。
手の中にピンポン玉程に圧縮した塊を握ったまま、『嶋』は引きずられ続けた。
『楢又』は、庭を縦横にウロつくだけで、どこかに向かっている様子は無い。
庭に散ったアメーバーらしきものを、『嶋』の身体で掃き集めている様にも思えた。
>>102
女性は、困惑した表情を浮かべたまま、『虻把村』を観察する様に眺めて口を開く。
 
「ここは・・・・・・・・モデルハウスの展示場よ・・・・・・・多分ね。」
 
彼女は、見学客の一人らしかった。
『カクワハウス』のモデルハウスを見学中、見知らぬ男に襲われたという。
その特徴は、『虻把村』の出遭った『たつお』の父親と思われる人物に酷似していた。
難を逃れた女性は、センターハウスに助けを求めたが、無人で電話も繋がらなかったらしい。
展示場の出口には、男が『たつお』らしき子供と一緒に張っており、逃げられないとも言った。

104サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/05(日) 23:38:16
>>103
ググッ…

(よし………)

そのまま少しずつかき集め、固めていき、ある程度腕の自由を取り戻していきたい。
そしてもし、先ほど投げ捨てたコートの傍を通ったなら、指を引っ掛けて掴み取ってみようとする。

105虻把村:2009/04/06(月) 00:25:15
>>103
「ありがとうございます……が、解せないな。
 ここにいる全員でかかれば、あんな親子ぐらいやっつけられるんじゃあないのか?
 動けない僕が言ったところで、しょうがないことだが。
 だがそいつらの他にも、様子のおかしな連中はいる……こんな状態の僕を見ても、顔色一つ変えない連中がね。

 とりあえず、久しぶりに地面に足をつきたい気分なので……
 何か、その辺にあるものを、僕の周りに放っていただけませんか?
 ある程度、重さのあるものが良いが……『棘』が生える条件を考えてみたいのでね」

と、女性に多少早口に要求してみる。
周囲を見回し、血のついた服の連中が歩いてないかどうか注意しつつ。

106:2009/04/06(月) 01:59:58
>>104
アメーバーらしきものを、少しずつ手の中に握り続ける。
だが、新たに付着する量の方が多い為、腕の拘束が緩む事は無かった。
 
「フゥ・・・・・・・よしよし、いいぞ・・・・・・」
 
ふと、『楢又』の足が止まる。
アメーバーらしきものが全身に付着した『嶋』は、膝から下以外の自由が効かない。
脱ぎ捨てたコートは、『嶋』の視界には見当たらなかった。
>>105
周囲に、2人以外の人影は見当たらない。
 
「何を言ってるのか、理解出来ないわ・・・・・・・・・・・・」
 
『虻把村』の要求に、女性は怪訝な表情を浮かべた。
 
「投げられそうなものは、特に無いみたいね。
それよりも、手を貸した方が早いと思うけど・・・・・・・・・・・・この『棘』は、何なの?」
 
女性の手が、『棘』に伸びる。

107虻把村:2009/04/07(火) 01:45:57
>>106
「あまり不用意に触れるのは、オススメできないな。
 僕の理解も超えているのだが……この辺りの地面を踏むと、
 どういう仕掛けか自動的に『棘』が飛び出して来て、体を刺し貫かれるらしい。
 そこの男性は、先程その餌食になったのですが……生死を確認出来ますか?」

ポケットにハンカチが入っていなかっただろうか? 外出時は普通に持ち歩くものだと思う。
それで先程掴もうとした棘についている血を拭い、再度同じように左腕の脱出を試みたい。

108サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/07(火) 03:38:26
>>106
(くそッ…)

『アメーバ玉』を見つけられないように、手の中に隠す。
そして膝を曲げて、『楢又』の手を振りほどく…と言いたいが振りほどけないのは承知の上だ。

ズリィッ!!

だが逆に振りほどけないほどしっかり掴んでいるのだから、膝を曲げることで『楢又』ではなく逆にこちらの
身体を動かして滑らせれるだろう。
そうやって、『楢又』の足元に体当たりを仕掛けたい。

109:2009/04/07(火) 04:09:49
>>107
女性は、伸ばした手を止めると、動かなくなった男性の方を覗き込む。
ハンカチを取り出した『虻把村』は、棘に付着した血を拭うと、再び手で掴んだ。
少しずつ左腕を上げて行くと共に、激痛が走る・・・・・・・・・・・・・。
 
「ちょっと、大丈夫?」
 
呻き声を漏らすと、女性が不安そうに声を掛けて来た。
 
「こっちの人は、亡くなってるわよ。」
 
女性が見守る中、何とか左腕が抜ける。
同時に、バランスを崩した『虻把村』の身体は、上半身が反り返る様に傾いた。
 
『ブジュズブゥ』
 
両足に刺さった『棘』が、さらに食い込む。
>>108
膝を曲げると、『楢又』は両手で『嶋』の足を掴んだまま倒れ込んで来た。
 
『ベチァア・・・・』
 
『楢又』の柔らかな胸板の感覚が、背中に圧し掛かる。
 
「おお、ナイス・ポジション。」
 
耳元で、『楢又』が嬉しそうに言った。

110虻把村:2009/04/07(火) 22:59:03
>>109
「クッソォ……何故僕がこんな目に……
 全然大丈夫ではないのだが……出来れば右足の方、支えておいて頂きたいですね」

女性はどのぐらいの距離から話し掛けてきているのだろうか。
左側の棘からもハンカチで血を拭き取り、両手で棘を掴んで体を支える。
更に右足の筋肉に力を込め、内側から棘を締め付ける。
そうして左足を棘から抜き、地面に爪先をつけてみたい。

111サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/08(水) 00:57:22
>>109
今、姿勢的には『直立不動』に近い状態なのか?
顔もアメーバで覆われてるのか?

「どうかな、まあ俺としてはそうだけどな」

背中に圧し掛かられた体勢は好都合だ。
そのままつま先で地面を蹴り、身体をコーティングしているアメーバの力で、ボブスレーのように『滑る』。
そしてモデルハウスでも壁でもどこでもいい、高速で突っ込んで、『楢又』の頭部をそこに強打させたい。

112:2009/04/08(水) 02:36:11
>>110
女性との距離は、1メートル程だった。
『虻把村』の頼みに、女性はハッとして右足を両手で掴む。
両手で『棘』を掴んだが、身体を支える事は出来ず、掴んだ手がジワジワと
滑り始めた・・・・・・・・・・・・。
両足は、痛みを伴いながら、『棘』に食い込んで行く。
 
「どうするのッ?」
 
女性が右足を押さえながら、声を上げた。
>>111
『嶋』の身体は、ほぼ真っ直ぐの状態で腹ばいになっている。
アメーバーらしきものは、顎の辺りまで付着していた。
 
『ズルウゥゥゥ・・・・・』
 
『楢又』を背に乗せたまま、爪先で地面を蹴って芝の上を滑る。
 
『ドゴォ!』
 
モデルハウスの外壁に頭から衝突した『嶋』は、その場で嘔吐した。

113サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/09(木) 01:20:08
>>112
「ゲボグハァ!!」

くそ、避けられたか…つうか自爆か……。
…こうなったらあれだ…そう………。

(誰か他のヤツの手を借りるしかねー…!!)

もう一度滑り、モデルハウスの庭から出る。

114虻把村:2009/04/10(金) 04:00:24
>>112
「ダメか!? チィ、いちかばちか……と言うには分が悪いが」

右手を地面につき、そこを軸に体をローリングさせ、うつ伏せの体勢になることで
左足を棘から解放する。腹部や胸部が地面につかないよう注意を払う。

115:2009/04/11(土) 03:20:57
>>113
背中の『楢又』が、重く圧し掛かる・・・・・・・・・・・・・・『嶋』の身体は、思う様に動かない。
 
「合体するぞ・・・・・」
 
『楢又』が呟いた。
ふと、背中に乗った『楢又』の汗ばんだ身体の感触が、背中に広がって来る。
温めたゼリーの様な感触は、皮膚繊維の隙間から『嶋』の中へ溶け込んで来る様だった。
 
『ブジュルブジュル』
 
やがて、『嶋』の身体は、生温かいものの中に包み込まれる・・・・・・・・・・・・・・。
肉体とリンクしたかの様に、『スタンド』も動きが鈍い。
>>114
身体を回転させる様に捻ったが、左足は『棘』から抜けず、足を捻っただけだった。
『棘』の長さと硬さから、完全に先端まで身体を引き上げなければ、抜く事は難しい。

116虻把村:2009/04/11(土) 03:45:56
>>115
「これは……もしかするといけるのか?
 ちょっと棘から足を抜くのを手伝っていただきたい……
 いや、足から棘を抜くか? ようわからん」

両手を地面に付き、体を支える。
そして女性の力添えを受け、右足から順に上へと持ち上げ、棘から引き抜いていきたい。

117サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/12(日) 01:38:53
>>115
「なん…だと………おぉおおぉぉぉォォォォォッ!!?」

とりあえず顔だけでも覆ってるもんを引き剥がしたいな。
鈍いかもしれんが、動けないわけじゃあるまい。

118:2009/04/12(日) 02:32:29
>>116
両手を地面に着いた『虻把村』は、逆立ち状態になる。
 
「引っ張ればいいの?」
 
ピンと伸ばした『虻把村』の足を、女性が両手で上に引き上げた。
激痛と共に、右足が『棘』から抜ける・・・・・・・・・・・・・・・・続いて、左足。
地面に仰向けになった『虻把村』が頭を起こすと、両手が血塗れになった女性の姿があった。
 
「立てる?
手を洗いたいけど、モデルハウスじゃ水道は止まってるわね。」
>>117
アメーバーらしきものに全身を包まれた『嶋』は、顔に手を伸ばす。
手足の拘束は解けていたが、手足は水中の様に(或いは、それ以上に)緩慢な動きしか出来ない。
顔に触れたが、すでに全身が包まれているので、アメーバーを引き剥がす事も出来ない。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
ふと、アメーバーらしきものが、次第に消えて行くのが分かった。
外側から少しずつ消え、ものの1分程で『嶋』の身体は解放される・・・・・・・・・・・・・・・。
周囲を見回したが、『楢又』の姿は無かった。

119サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/12(日) 17:04:01
>>118
「う……おお…。
何だ、何が…………『合体』…………だと…」

立ち上がり、手近なガラス窓などを覗き込んで、自分の状態を確認したい。

120虻把村:2009/04/12(日) 23:48:40
>>118
「いや……もしかすると洗わない方が良いかもしれない。
 むしろ服まで汚れているくらいでちょうど……
 このあたりをうろついたり、出入り口を塞いでいるらしい連中は皆、血で汚れていましたから。
 あれが何かの符丁代わりになっているのかもしれない」

辺りの地面の様子を見渡してみる。棘はどのように地面から生えているのか?
先程の男性に刺さった棘の根元もよく見てみる。
周囲に怪しいものがなければ、大股で数歩歩き、さっき見た連中が闊歩していた歩道に出たい。

121:2009/04/13(月) 01:47:14
>>119
モデルハウスの窓を覗くと、見覚えのある顔が映った。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
窓ガラスに映った顔が、ペロリと舌で唇を舐める・・・・・・・・・・・・・それは、『楢又』の顔だった。
『嶋』の唇にも、舌先が舐める感触が残った。
>>120
地面を観察すると、『棘』は舗装された路上自体が突起している様だった。
立ち上がろうとしたが、体重を乗せると『棘』の刺さった傷跡が激しく痛む。
女性に手を貸して貰ったが、自力で歩く事はままならなかった。
 
「歩けますか?
肩を貸さないと、駄目かしら。」
 
女性が尋ねる。
ふと、数十メートル離れたモデルハウスの方から、数人の人影が歩いて来る事に気付いた。

122虻把村:2009/04/13(月) 03:01:24
>>121
「出来ればお願いしたいところです……が、このあとどうすればいいのか?
 どこか本部のようなところに、医務室でもあれば良いのだが……
 ん、あれは?」

女性の肩を借りつつ、人影を観察する。
人数と性別、大体の年齢を確認する。服に血がついていたりするだろうか。
また歩き方はどうだろうか。異常な状況に動揺している風か、悠然と辺りを見物しているのか。

123サブロー『ブラウンストーン』:2009/04/14(火) 01:13:36
>>121
「おいィ!?
ていうかお前何がしてえんだよ!?」

とりえず頬を摘んで引っ張ったりしてみるか。
俺がルパンなら変装が引っ剥がされてるくらいの勢いでな…。

124:2009/04/14(火) 03:16:01
>>122
「センターハウスに行けば、救急箱くらいあるかも。
でも、連中に見つかるかも知れないわ・・・・・・・・・・・・・・我慢して。」
 
女性は、展示場の端の方へと進んで行く。
『虻把村』が人影の方を見ると、3人の男女が近付いて来るのが分かった。
詳しい服装は確認出来ないが、1人はロングスカートを穿いている。
血が付着しているかどうかは、さらに近付くまで分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・。
特に慌てた様子は無く、真っ直ぐ2人に向かって来ていた。
>>123
汗で湿った頬を引っ張ると、厚い皮膚に鈍い感触を感じた。
ふと、『嶋』の脳裏に記憶が浮かぶ・・・・・・・・・・・・・・。
それが、アメーバーらしきものの記憶である事は、すぐに分かった。
 
『実体化したスタンド』。
それは、アメーバーの様な形状で、他の生物を取り込み続けて来た。
本体の名は、『楢又 一生』━━━━━━━━━━
だが、本体自身も『スタンド』に取り込まれており、今では微かな記憶と外見のイメージが
残るだけとなっていた。
『スタンド』の名は、『チオドス』。
取り込まれた者は、その肉体も記憶も『スタンド』も養分として吸収されてしまう。
そして、新たな『楢又』となって、養分を探す事になる・・・・・・・・・・・・・・・・。
 
「オーケィ・・・・・」
 
以前、『嶋』と呼ばれていた男は、そう呟いた。
『楢又』と化した『嶋』の目的は、新たな養分を見つけ出す事のみ。

125虻把村:2009/04/14(火) 20:49:04
>>124
「何だ? 奴ら……こっちに向かっているのか?
 普通じゃあ無さそうに見える……どこかに身を隠した方が良いかも知れない」

周囲に隠れられそうな場所はあるか?
先程串刺しになって死んだ男性の靴を片方、脱がせて持っておきたい。

126『チオドス』:2009/04/15(水) 01:46:00
>>124
『嶋』のコートを、拾いに戻る。
確か、そのポケットの中に『ミネラルウォーター』のボトルがあるはずだ…。
何時でも水分補給できるように、手に入れておこう。

コートを羽織ると、モデルハウスから外に出て、周囲の状況を確認したい。

127:2009/04/15(水) 02:58:24
>>125
左右には、『幸福の家工房』のモデルハウスが建っていた。
串刺しになっていたモデルハウスからは、すでに離れている。
 
「あの男じゃないわ、大丈夫よ・・・・・・・・・・」
 
女性は、そう言って足を止めると、男女の方へと歩を進めた。
>>126
植木に引っ掛かっていたコートを拾うと、『嶋』はモデルハウスの庭を出た。
周囲に人影は見当たらなかったが、舗装された道の真ん中に排泄物が撒かれている。
下痢便からは、微かな臭気が漂っていた。

128嶋『チオドス』:2009/04/15(水) 22:35:21
>>127
どこに消えた…?
先ほどまで泣き声が聞こえていたのに……。

一先ずセンターハウスを目指すとする。

129虻把村:2009/04/16(木) 00:40:50
>>127
「いや……危険なのはその男だけなのか?
 あの親子だけで、この場全てを制圧出来るとは思えない……
 こんな成りをして言うのもなんだが、あまり無警戒なのもどうかと思いますが」

女性の肩を借りているので、基本的に女性が向かう方向には逆らえないが、
それとなく動きに抗いつつ、その男女の観察を続ける。
また周囲を見回し、他に近付いてきている人影がないかも確かめる。

130:2009/04/16(木) 01:32:18
>>128
センターハウスへ向かう途中、見知らぬ男性が前方に立っている事に気付いた。
男性の視線の先には、小さな広場がある・・・・・・・・・・・・・・・広場の中央付近には、地面から
突き出た『棘』の様な複数の突起があり、その先端に数人の男女が刺さっていた。
おびただしい量の血が地面に広がり、『棘』に刺さった男女はピクリとも動かない。
>>129
周囲に、他の人影は見当たらない。
近付いて来る3人は、どの男女も20〜30代の若者らしかった。
衣服に乱れは無かったが、返り血が手足や顔にまで撥ねている。
 
「ホァァああああああッ!!」
 
━━━━━━━━━━━不意に、3人の中の女性が叫び声を上げた。
それに続いて、残りの2人も同様に叫び出す。
 
「ホァァァァッ!」
 
「ホ、ホぉぉぉぉオオオッ!!」
 
『虻把村』に肩を貸した女性は、3人の方へと歩きながら口を開いた。
 
「ホォォオッ!!」

131嶋『チオドス』:2009/04/16(木) 02:11:19
>>130
「おお……」

養分だッ。
とりあえず手近なところから、手をつけていこう。

「どうしたんだ、ボーイ…」

広場を見ている男に、7、8メートルくらいの距離から話しかける。

132虻把村:2009/04/16(木) 02:20:17
>>130
「あんたもかよ!」

何となく、言ってる意味が解ってしまったりしないだろうか。
肩を借りている女性を含め、周囲の人々から敵意や殺意は感じられるか?
こちらの身体を支える手に異様な力がこもっているとか。

(なんだか一緒にいたらヤバイ気もするが、一応助けてはくれたからな……
 奇声を上げたぐらいで人間性まで勝手に判断するのは早計というものか。
 判断以前に、まともにコミュニケーションが取れる人種なのかどうかが不安だが……)

133:2009/04/17(金) 00:55:06
>>131
『嶋』が声を掛けると、男は顔だけ向けた。
髪を七三に分けた40代程の細身の男で、煤けた縞柄のスーツを着ている。
男は、特に答える様子も無く、広場の方へ歩き出した。
>>132
叫び声が何を意味するのかは、分からない。
だが、近付いて来る男女の目の奥に、狂気じみたものを感じた・・・・・・・・・・・・。
『虻把村』を見ている様だが、どこか遠くを見ている様にも思える。
『虻把村』を支える女性の手は、しっかりと『虻把村』を掴んでいた。

134虻把村:2009/04/17(金) 02:22:14
>>133
「何なんだろうな……しかし、一応あの狂ってる風な親子とは敵対関係にあるのか?
 どうなんですか?
 それならばこのまま状況に身を任せることが打開の鍵にならないとも限らない。危険が七割とはいえ」

男女はその手や懐に、鎌や包丁などの刃物を忍ばせてたりするように見えるか。
仮に今走って逃げようとして、走れるような状態だろうか。

135嶋『チオドス』:2009/04/17(金) 22:24:56
>>133
「待つんだ、そっちは危ないぞ…何か異常だ、近づかない方がいい……」

制止するふりをしながら、近づいていこう。

136:2009/04/18(土) 00:56:53
>>134
近付いて来る男女の手に、武器らしきものは見当たらなかった。
『虻把村』は、両足に『棘』で貫かれた傷を負っており、立つ事も出来ない。
 
「ほォォォォッ・・・・・!」
 
「ほ、ほっちゃ━━━ん・・・・・・・!」
 
ふと、どこか遠くから声が聞こえて来る。
それに答えるかの様に、再び女性が叫び声を上げた。
『虻把村』の問い掛けに、答える様子は無い・・・・・・・・・・・・・・・・。
やがて、3人の男女が目の前まで来ると、女性は『虻把村』を3人に引き渡す。
>>135
「ホァァぁぁぁ・・・・・・・・」
 
遠くで、人らしき叫び声が響いた。
男は、『嶋』の制止に耳を貸す様子も無く、広場に向かって歩いて行く。
近付いたが、逃げる様子は無い。

137嶋『チオドス』:2009/04/18(土) 03:24:49
>>136
「おお……」

さあ、食事の時間だ…。
『チオドス』を靴の裏、周囲の地面の上に滲み出すようにして広げると、姿勢を低くして、その滑りを利用して
スケート選手のように滑り、一気に近づくッ!!

そしてその勢いのまま、男をその場で押し倒そう。

138虻把村:2009/04/19(日) 01:47:59
>>136
(引き渡されてもな……改造手術でも受けるのか?
 何か危ない気がしてこないでもないから、一応抵抗らしいことはしておくか)
「ほ、ほーっ!ホアァァーーッ!!」

身を捩りつつ、鳴き真似をしてみる。何らかの意図が通じるかもしれない。

139:2009/04/19(日) 02:33:08
>>137
『ガバァアッ』
 
圧し掛かった『嶋』の身体は、そのままドロリと溶け出す。
男は、起き上がろうとはしたが、特に抵抗する事も無く『チオドス』に呑み込まれて行った。
 
『ドドドドドドドドド』
 
やがて、男の身体は吸収される・・・・・・・・・・・・・・・・だが、充足感は無い。
男は、『養分』にならなかった。
>>138
叫び声を上げる『虻把村』を余所に、2人の男が『虻把村』の両手を掴む。
両足は、痛みで力が入らない。
ダラリと足を垂らしたまま、『虻把村』はどこかへ引きずられて行く・・・・・・・・・・・・・・。
さっきまで肩を貸していた女性も、その横を歩いていた。
 
『チュミミ〜ン』

140嶋『チオドス』:2009/04/19(日) 02:53:03
>>139
「旨いものを食っていなかったみたいだな…」

構わず食っちまったが、今後はもう少し選ぶとしよう。
体調に不調、不良はあるか?病気を引き継いだりしていないか?

とりあえず、広場に進もうか…あの串刺しになってるやつらの中には、もっと『養分』に溢れたものがいるだろう。

141虻把村:2009/04/19(日) 05:05:49
>>139
「ダメか……意思疎通も無理、肉体的にも無力となれば、
 出来るのは無事を祈ることぐらいか……何の音だ?」

人々の様子を観察しつつ、『チュミミ〜ン』という音の出所を探る。

142:2009/04/20(月) 04:48:45
>>140
体調に異変は感じなかったが、病原体や疾患の有無は分からない。
『嶋』は、広場に向かって歩き出した。
 
『ドドドドドドドドドドド』
 
半径10メートル程の円形広場は、地面に赤レンガが敷かれている。
中央付近には、2〜3メートルの『棘』が密集して生えており、先端には見知らぬ男女が
串刺しになっていた。
『棘』を伝って流れ落ちた血は、赤レンガをドス黒く染めている。
広場の隅には、3人程が座れるサイズの木製のベンチがあるだけで、人影は無い。
>>141
微かな音は、『虻把村』を助けた女性の方から聞こえる。
目を凝らすと、女性の耳元で何かが動いた・・・・・・・・・・・・・・・。
『虻把村』は、外耳道から魚の尾びれの様なものが覗いている事に気付く。
尾びれは、すぐに耳の中へと引っ込んだ。
━━━━━━━━━ふと、前方にセンターハウスが見えて来る。
4人は、センターハウスへと真っ直ぐ歩いて行く。

143虻把村:2009/04/20(月) 06:39:12
>>142
(なんだ……? 脳に寄生するタイプの地球外生命体か何かか?
 叫び声に反応したのかどうかは……解らないが、試してみるか)
「ほォォォーーーーッ!!」

女性の耳元で再び叫んでみる。
何かが出てきたなら、すかさず掴んで引きずり出す。

144嶋『チオドス』:2009/04/20(月) 23:36:05
>>142
「食い足りないな…」

串刺しになっている男女は生きているのか?
まあいい、とりあえず一応『棘』には触らないようにしつつ、吸収させてもらおう…。

145:2009/04/21(火) 01:39:19
>>143
『虻把村』の叫び声が、虚しく響く。
女性の耳元から何かが出て来る様子は無く、『虻把村』はセンターハウスの中へと
連れられて行った・・・・・・・・・・・・・・・。
ハウス内に人の気配は無かったが、どこか様子が違う。
 
『ドドドドドドド』
>>144
『棘』に刺さった男女は、すでに息絶えていた。
2体の亡骸を吸収したが、『養分』にはならない・・・・・・・・・・・・・・・。

146虻把村:2009/04/21(火) 01:48:03
>>145
「やれやれ……治療してくれるという雰囲気でもなさそうだが……」

棘に貫かれることでほつれた服の生地を一部破り取り、
血を染み込ませる。そして女性に腕を回し、肩を借りているのとは反対側の耳に詰めてみる。
こちら側の耳の穴に何かが見えたなら、引きずり出す。
何も見えないようなら、こちら側も同じように詰める。

147嶋『チオドス』:2009/04/21(火) 01:57:02
>>145
「絞りカスのようなものだ…やはり『生』でないとな……」

そう言えば先ほど、妙な叫び声が聞こえたな…。
『チオドス』の滑りを利用したスケート走法を使いながら、声のした方向に行ってみるとしよう。

148:2009/04/21(火) 02:58:27
>>146
服を破ろうとしたが、『虻把村』の両手は2人の男達に掴まれており、自由が利かない。
ふと、室内の奥にあるドアが静かに開いた。
 
『キュルキュルキュルキュル』
 
ドアの奥から、カセットテープを早回しした様な音が響く。
音と共に、奥から見知らぬ男性が現れた。
 
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
 
身長160センチ程の小柄な老人で、少し曲がった背に小さなリュックを背負っている。
白いシャツにグレーの作業用ズボンを穿き、髪も眉も剃り落としていた。
老人は、どこか虚ろな目で『虻把村』を見つめている・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
>>147
声の聞こえた方角は、よく分からない。
だが、すぐに新たな声が響く・・・・・・・・・・・・・どうやら、男性の声らしかった。
意味不明の奇声だったが、そう遠くない距離である事は分かる。
『嶋』は、地面を滑走し、声のする方へと向かった。
程無くして、センターハウスが前方に見えて来る・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

149虻把村:2009/04/21(火) 03:05:49
>>148
「そろそろ、話の通じる人間に出てきてもらいたいのだが……
 アンタ、あの親子とどういう関係にある人間だ?」

老人に話しかける。
周囲の人物はどういう態度で老人の前に立っているだろうか。

150嶋『チオドス』:2009/04/21(火) 21:54:08
>>148
「よし、今行くぞ………」

センターハウスに到着したら、外から中を覗き込んでみようか…。

151:2009/04/22(水) 03:14:45
>>149
『キュルキュル・・・・』
 
老人の方で、再び音が聞こえた。
次の瞬間、老人が口を開くと、その中から何かが勢い良く飛び出す。
 
『ベチャア』
 
『虻把村』の顔に命中した『それ』は、鼻先に生臭い匂いを残したまま、足元に落ちた。
咄嗟に見下ろすと、『虻把村』の足元に一匹の魚が跳ねている・・・・・・・・・・・・・・・。
魚の青光りした身体は、次第に動かなくなり、風化するかの様に消え去った。
4人の男女は、それに反応する事も無く、その場に立ったまま動かない。
>>150
『ピチャッ』
 
センターハウスに向かおうとした『嶋』の足元に、何かが落ちた。
咄嗟に見下ろすと、足元には一匹の魚が跳ねている・・・・・・・・・・・・・・・。
魚は、『嶋』の足の辺りに跳ねると、そのまま身体の中に入って行った。

152虻把村:2009/04/22(水) 05:14:08
>>151
「何だ? 今のは……『魚』のように見えたが?
 そういえば、そこの女性の耳から魚の尾のようなものが覗いていたな……
 お前がこの魚を人々に寄生させて、操っているのか?
 残念ながら、僕には通用しなかったようだが……それとも触れることが条件か?」

老人や周囲の出方を見る。
もう一度魚を発射してくるなら、身を捩ってかわしたい。

153嶋『チオドス』:2009/04/22(水) 21:25:41
>>151
「ホォウッ」

ズ バ ッ

それ以上魚に入り込まれる前に、手刀で足を切り離す。
いつもならイサキがとれたって構わず食っちまう所だが…何者かのスタンド能力だと面倒だ。
今まで吸収した養分とかから足を再構成できるならしておこう。
そして切り離した足に変化はないか確認してみる。

154:2009/04/23(木) 01:07:45
>>152
『キュルルルルルルルル・・・・』
 
再び、音が聞こえて来る。
今までよりも音が早く、少しずつ大きくなっている様だった。
周囲を見回すと、4人の男女の口や耳から、10センチ程の魚が頭や尾を覗かせている。
『虻把村』が目を凝らしていると、『何か』が視界を横切った・・・・・・・・・・・・・・・・。
>>153
切り落とした足は、次第に『チオドス』本来の不定形体へと変化して行く。
その中では、2〜3匹の魚が跳ねていた。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
切断部分を補う様に、身体の一部が足の方へと溶け落ち、再び足を作り出す。
 
『ピチャッ』
 
ふと、『嶋』の左肩の辺りで何かが跳ねた・・・・・・・・・・・・・・。

155嶋『チオドス』:2009/04/23(木) 01:33:00
>>154
「……フゥーム……」

既に………食い込んでいる…?
どうやら、相当センターハウスに近づかれたくない何者かがいるようだな…。
オーケィ、いいじゃないか…食うか食われるかだ。

ジュルジュル

斬りおとした『足』の部分の『チオドス』に、その中で蠢く『魚』を吸収させるッ。

156虻把村:2009/04/23(木) 01:41:54
>>154
「何なんだ、この状況は……
 真面目に生きていたらこんな状況には生涯出くわさないで済むものなのか?」
 
男女の顔から出てきた魚を、届く範囲にいるものを引きずり出したい。
手が使えないなら、口を使って噛み付くぐらいはする。
横切ったものは何だ? 目で追う。

157:2009/04/23(木) 04:39:33
>>155
魚を吸収しようとしたが、吸収する事は出来なかった。
 
『パチャッ』
 
左肩に続いて、右腕の辺りで再び何かが跳ねる・・・・・・・・・・・・・・。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
>>156
魚に噛み付こうとしたが、両手を掴まれたままの『虻把村』の口は届かない。
目を動かし、室内を見回す・・・・・・・・・・・・・・・。
 
『キュルル、キュルルルル』
 
センターハウス内の天井近くに、奇妙な物体が浮かんでいた。
楕円形の物体は、中央付近に横一文字の微かな隙間があり、そこから上下別々に緩やかな
回転を続けていた。
回転に合わせて、カセットテープを巻く様な音が響いている。
物体は、そのまま室内を縦横に素早く移動していた。

158嶋『チオドス』:2009/04/24(金) 01:27:14
>>157
「シット……」

恐らくこの攻撃(?)をしてきた相手は、センターハウスにいる…。
これは本格的な影響が出る前に叩くしかないな。

センターハウスに急ぎ、到着し次第ガラス戸なり扉なりを蹴破って突入しよう。

159虻把村:2009/04/24(金) 10:49:50
>>157
「なんだか解らないが、不愉快だな……
 このまま思い通りにされてはたまったものではない」

靴をかかとだけ脱ぎ、思い切り足を振って飛ばし、
奇妙な物体が部屋の中央を通るタイミングを狙ってぶち当てる。

160:2009/04/25(土) 02:31:27
>>158
駆け出そうとした『嶋』の足が、膝から崩れ落ちた。
目を落とすと、文字通り膝から下が崩れ、足の形を成していない・・・・・・・・・・・・・・・。
形成の変化は、大腿部へとジワジワ進行している。
崩れた足の部分では、十数匹の魚の群れが跳ねていた。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
分離した足の部分の『チオドス』には、脱皮した抜け殻の様に『エネルギー』を感じない。
そして、まだ残った身体の大部分のエネルギーも、確実に失われ始めていると感じた。
原因は、『魚』━━━━━━━━━
体内には、魚の跳ねる感覚を確認出来る。
>>159
足を振った瞬間、『棘』の傷に激痛が走り、『虻把村』の足先から靴が滑る様に飛び出した。
 
『バシィッ!』
 
宙を真っ直ぐに飛んだ靴は、浮かんでいた奇妙な物体に命中する。
同時に、『虻把村』の腕を掴んでいた男達の手が緩んだ・・・・・・・・・・・・・・。
『虻把村』の身体は、そのまま前のめりに倒れ込む。

161虻把村:2009/04/25(土) 03:05:35
>>160
「ヒットか……靴の物理的な命中と……
 予測が当たっていたというダブルミーニングで……!」
 
出来る限り痛みに耐えて、踵で床を蹴って前進し、
両手を伸ばして倒れ込み、奇妙な物体を掴んで抑えつけたい。

162嶋『チオドス』:2009/04/25(土) 03:18:43
>>160
「ほう……」

周囲を見回す。
清涼飲料水の自販機か、あるいは下水に通じる金網か何かはあるか?
あるいは水を含んだ土……つまり『泥』でもいいが。

163嶋『チオドス』:2009/04/25(土) 03:20:09
>>162追記。
もしあるなら、片腕をちぎり、そこに向かって残った手でそれを放り投げる。
最悪身体の大部分を放棄することになりかねないが…既に大部分を侵蝕されてしまっているなら同じことだ。

164:2009/04/25(土) 04:38:36
>>161
激痛を堪えた『虻把村』の口が、反射的に歯を食い縛る。
力を込めた足から、血の噴き出す感覚を感じながらも、手を伸ばしながら前方へ飛んだ。
だが、奇妙な物体にまでは、届かない・・・・・・・・・・・・・・。
『虻把村』の目の前を、奇妙な物体は再び天井近くまで浮かび上がる。
>>162-163
センターハウスの外壁沿いに、自動販売機が2台並んでいるのに気付く。
左がコカ・コーラ、右がサントリー。
各々、上下2列に商品見本が並んでいた。
地面は、舗装された道になっており、一部にはレンガが敷かれていたが、土泥は露出していない。
 
『ブヂィ』
 
『嶋』は、千切った腕が放物線を描き、自動販売機の近くに落ちるのを確認した。
 
『ピチャパチャ』
 
次の瞬間、視界に魚が跳ねる・・・・・・・・・・・・・・・その場に倒れ込んだ『嶋』は、自分の身体から魚の
跳ね飛ぶ音を耳に、目を閉じた。
━━━━━━━━━━次に目を開けたのは、自動販売機の前だった。

165嶋『チオドス』:2009/04/25(土) 05:00:43
>>164
「よし、このまま……グブゥ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・

「…はッ」

目を覚ました。
自身の状態を確認しつつ、取り出し口から自販機内部に潜り込みたい。

166虻把村:2009/04/25(土) 05:09:03
>>164
「なにくそォッ!!」
 
腕からの出血が床を濡らしているはず。
その滑りを利用し、仰向けになりながら腰を基点に全身を思い切り回転。
慣性に乗せて下半身を振り上げ、空中に浮かび上がっていく物体を蟹バサミで捕らえたい。
逃したにしても、足から血の飛沫を飛ばして物体を濡らすぐらいは出来るだろう。
(仮に視覚に準ずるものが働いていれば、それを阻害する程度の
 ことは出来る……最低でもそれをねらう)

167:2009/04/25(土) 06:25:04
>>165
眼前には、巨大な自動販売機がそびえ立っている。
『チオドス』は、片腕分しか残っていない・・・・・・・・・・・・・・。
『楢又』のサイズも、身長60センチ程にまで小さくなっていた。
 
『ゴソゴソ』
 
取り出し口に潜り込んだが、中は暗く狭い。
>>166
床に仰向けになった『虻把村』の上を、奇妙な物体が横切って行った。
足を伸ばしたが、届かない・・・・・・・・・・・・・。
いつの間にか、ズボンの膝から下は、出血で赤黒く染まっていた。
ズボンの裾から飛び散った血は、周囲の5人と奇妙な物体に降り掛かる。

168嶋『チオドス』:2009/04/25(土) 06:35:03
>>167
「間一髪だったか…」

だが大分『養分』を失ってしまったようだ…。
そのまま機械の隙間に潜りこむ……狭い場所は、アメーバ状になれば通れるはずだ。
そして……ホットドリンクのホルダーにたどり着いたら、手を作り、蓋を開けて中身を吸収する。
できればコーヒーとかが望ましいな…。

ゴボ ゴボ ゴボッ…

…対策になるかどうかは解らないが、体内の水分と養分をコーヒーとそれに含まれる糖分で補給しつつ、
肉体にコーヒーを混入させる。
これで、再度『魚』に侵入されても水質汚染で対抗を試みれるかもしれない。

169虻把村:2009/04/25(土) 06:43:49
>>167
「くっ……どうなって、これからどうなる……?」
 
血がかかることで、物体の動きなどに何か変化は見られるか?
周囲の人々は、再び押さえつけにやってくるのか?
ゴロゴロと床を転がって移動し、老人の脚を掴みたい。

170:2009/04/25(土) 07:18:50
>>168
販売機の内部に潜り込んだ『嶋』は、ホルダーに充填された缶の1つに触れた。
プルタブを外すと、中身が零れ出す・・・・・・・・・・・・・・幾ら水分を吸収しても、『養分』にはならない。
身体の中に、コーヒー特有の香りが広がる。
>>169
奇妙な物体は、室内を縦横に飛んでいる。
 
『ガシィッ』
 
不意に、床に転がった『虻把村』の足を、男の1人が掴んだ。
続いて、他の男女も『虻把村』を取り囲む・・・・・・・・・・・・・・・・。
老人は、その輪の外に立っていた。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
━━━━━━━━━━━━ふと、『虻把村』の胸の上に何かが乗っている。
4つの車輪が付いた長方体は、パトリオットミサイルの発射機を彷彿とさせた。
長方体の側面には、『UTR』の文字がある。

171嶋『チオドス』:2009/04/25(土) 07:26:40
>>170
「仕方ないな…どこかで調達する必要があるか…。
………だが…さっきの『魚』……今考えると妙だな…………」

あれはいきなり現れた。
いつの間にか何者かが近づいて仕掛けてきたなら、もっと積極的に何かをしてきてもおかしくなかったはずだ。
それが唐突に来て、そしてその後何もなかったということは……。

「シット…。
……そうか、あれは……俺自身が、取り込んだ人間たちの中に、既にッ…!!」

…そうだ、あの男や串刺しになった男女、あれらの中に『仕込まれて』いたに違いない。
毒入りのエサをまんまと食わされて、駆除されていくネズミのように………。
だが…そうなると養分の補給は難しそうだ、幸い、『汚染』されていそうな生き物は反応が虚ろだったり、串刺しに
なったりしているようだから…そうでないものを選べばいいだろう。

もう一度取り出し口から出て、周囲を見回す……『魚』がまだ周辺で飛び跳ねているなら、近づかないようにしよう。

172虻把村:2009/04/25(土) 08:30:26
>>170
「……今度は何だ? これは……PAC3やらの類か?
 そんな成りをしているなら、あの不審な飛翔体に気合いを入れてやってほしいものだな……」
 
ひとまず胸の上に載ったものを落とさないようにしながら、
奇妙な物体の動きを見てみる。何かを中心にして動いているような様子はあるだろうか。血がかかる前と後で、様子に違いはないか……
足は血に汚れており、しっかり掴むのは困難なはず。どうせすぐに捕縛されるだろうが、一応足を掴む手から逃れるためもがく。

173:2009/04/25(土) 21:57:37
>>171
販売機から出ると、『嶋』が体を捨てた辺りで数匹の魚が跳ねていた。
周囲に人影は無く、他に魚も見当たらない。
>>172
奇妙な物体の動きに、規則性らしいものは読み取れない。
特に変化も感じられなかった。
抵抗したが、4人の男女は『虻把村』の両手足を各々掴む・・・・・・・・・・・・・・・。
 
「ほォォッ!」
 
直後、誰とも無く叫び声を上げた。
同時に、両手足が強い力で引っ張られる。

174嶋『チオドス』:2009/04/25(土) 22:22:31
>>173
「してやられたな…」

とりあえず、『養分』を補給しなくては話になるまい。
『センターハウス』へと、滑走して進んでいく。
……小さくなったのはある意味幸いだ。こっそり近づくには便利とも言える。

外のガラス戸から、中の様子を伺おう。

175虻把村:2009/04/26(日) 03:26:08
>>173
「どうするつもりだ、こいつら……五体を引き裂く気か!?」

身を捩って抵抗する。
ミサイル発射台のようなものはどんな様子だろうか。身動き一つしないのか?
重さは感じるだろうか? 身体を傾けると、それに沿って車輪が転がるか?

176:2009/04/26(日) 04:07:54
>>174
センターハウスを覗くと、室内には数人の人影が確認出来た。
次の瞬間、叫び声が響く。
 
「ほ、ほ━━━━━ッ!ほァあああッ!」
>>175
『虻把村』の両手足は、ピンと伸びたまま引っ張り続けられた。
4人の力は強く、抵抗虚しく手足に激痛が走る・・・・・・・・・・・・。
 
『ミシッ・・・』
 
腹部の物体は、体勢を傾けても転がり落ちる気配は無く、重さも感じなかった。
車輪は、ストッパーが働いているかの様に動かない。

177嶋『チオドス』:2009/04/26(日) 04:18:15
>>176
「狂ってやがる」

叫び声を聞くだけで充分そう判断できるな。
とりあえず中に入るか……アメーバ状になれば、ドアの隙間辺りから中に潜入できるだろう。

178虻把村:2009/04/27(月) 01:51:04
>>176
「グッ……こ、このクソどもがァーーッ離せ貴様らァァァーーッ!
 ぶっ放されても既に文句は言えんぞォーーーッ!!」

周囲に異状を知らせるため大声を上げつつ、胸の上の物体に注目している。
自らの幻覚か何かならば、念じる事で動くかも知れない。腕を掴んでいる奴に攻撃行動を取るさまを念じてみる。
また、身体から力を抜き、右腕を掴んでいる腕を振り払うことに全筋肉を使う。

179:2009/04/27(月) 22:42:44
>>177-178
『嶋』がチュルリと館内に入ると、若い男の叫び声が響く。
倒れた男を数人が取り囲んでおり、叫んでいるのは倒れた男・・・・・・・・・・『虻把村』だった。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
ふと、『虻把村』の腹部の物体が、ゆっくりと動き始める。
長方体の先端が、腕を掴んでいる女性に向いた・・・・・・・・・・・・・・・。
腕に力を込めたが、掴まれた手を振り払う事は出来ない。

180嶋『チオドス』:2009/04/28(火) 00:47:38
>>179
丁度いい…どうやらあいつらはあの男に注意が向いているようだな。
手近な物陰に潜むと、そのままセンターハウスの奥へと『魚』の本体を探しに行こう。

181虻把村:2009/04/28(火) 08:50:59
>>179
「よし、良いぞ……何か効果があるのかは知らないが、そのまま続けるんだッ!」

踏ん張って抵抗を続けつつ、腹部の物体に対して心の中でエールを送る。
空中を飛んでいた方の物体は、未だに同じ様子だろうか。

182:2009/04/30(木) 02:27:09
>>180-181
『嶋』は、誰に見つかる事も無く、床を這い進んで行った。
4人の男女が、仰向けに倒れた1人の男性の両手足を掴んでいるのが確認出来る。
その輪から外れて、1人の老人が見守る様に立っていた。
センターハウスの奥には、開きかけたドアが1つある。
 
『ドドドドドドドドドドドドドド』
 
仰向けになった『虻把村』の視界を、奇妙な物体が横切った。
次の瞬間、腹部の物体から何かが飛び出す━━━━━━━━━━━━
 
『ドシュゥッ!』
 
飛び出したものが、女性の腕に命中する・・・・・・・・・・・・・・・同時に、『虻把村』の右腕を
掴んでいた手の力が抜けた。

183虻把村:2009/04/30(木) 02:42:13
>>182
「ナイスだッ! 単なる幻覚じゃあなかったようだな!」

自由になった右腕で、左腕を掴んでいる手を解かせたい。
腕を掴む指の隙間に、傷口から出ている血を塗りこむようにして滑り込ませ、
指を滑らせて外す。それで両腕にかかる負担はなくなるはず。
右腕を掴んでいた女性の腕は、攻撃を受けてどのような状態になっているのだろうか。見てみたい。

「あの物体が横切ったことと、攻撃のタイミング……何か関係があるのか?
 だとしたらあの飛翔体を観察していれば、ある程度任意に攻撃出来るのかも知れない……」

184嶋『チオドス』:2009/04/30(木) 18:39:05
>>182
「あの年寄りがそうなのか…?
……いや、それも違う気がするな…………おや…?」

ドアに気付く。
即座に飛び込みたいところだが、一先ず周辺を確認しよう。
ドアの向こうはお魚天国、じゃ洒落にならんしな…。
通気孔か何か………もっと確実に、発見されずに忍び込むルートを確保しておきたい。

185:2009/05/01(金) 01:56:49
>>183
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
女性の腕に目を向けると、肘の辺りから先が老婆の腕の様に細くシワだらけになっていた。
『虻把村』は、もう一方の腕を掴んだ手の指に、血塗れの手を捻じ込む・・・・・・・・・・・・・・。
次の瞬間、左腕を掴んだ男の手が滑り、腕を引き抜く事が出来た。
ふと、右側の女性が、残った片腕で『虻把村』の首に手を掛ける。
>>184
センターハウスの奥へ続くドアは、1つしか見当たらない。
通気口の類は見当たらず、『嶋』の通り抜けられそうな隙間も無かった。

186嶋『チオドス』:2009/05/01(金) 22:10:38
>>185
仕方ないな…。
老人や男を押さえつけてる連中の死角になる位置からセンターハウスの奥のドア近くまで進む。
そこまで近づいたらアメーバ状の身体を生かして壁を這い、一度天井まで上りたい。
そしてそのまま、天井を進んで部屋の中への侵入を試みる。

187虻把村:2009/05/03(日) 00:55:09
>>185
「老いている……老いさらばえている。
 これが謎のミサイル攻撃の効果か? ならば……」
首を絞める手を両手を使って剥がす。片手と両手なら頑張れば勝てるだろう。
そして飛翔体の通過に合わせ、剥がした女性の腕に向けて先程の要領でミサイル攻撃をさせたい。

188:2009/05/03(日) 02:21:04
>>186
『ドサァッ』
 
ナメクジの様に天井まで這い上がると、倒れた男性を取り囲んでいた1人が倒れた。
ドアの奥へ進もうとした『嶋』の横を、何かが追い越す・・・・・・・・・・・・・・・。
それは、そのままドアの奥へと消えた。
>>187
首の腕を引き剥がすのは、簡単だった。
だが、すぐに男性が左腕に掴み掛かる。
ほぼ同時に、腹部の物体から再び何かが発射された・・・・・・・・・・・・・それは、『UTR』の文字が描かれた
ボールペンキャップ程のサイズのミサイルだった。
 
『バシュウッ』
 
一直線に飛んだミサイルが、女性の腕に命中する。
次の瞬間、微かな蒸気の様な『もや』が四散し、その下からシワだらけに縮んだ女性の腕が現れた。
 
『ベチィイ』
 
━━━━━━━━━━不意に、腕の辺りから『虻把村』の胸元に一匹の魚が落ちる。
魚は、そのまま風化するかの様に消え去った。
それと同時に、両腕のシワがれた女性が倒れ込む・・・・・・・・・・・・・・・・・。

189虻把村:2009/05/04(月) 07:28:58
>>188
「肉体が老いることによって、魚が支配を維持出来なくなるのか?
 ならばとりあえず全員老けさすッ!」

左腕を掴んでいる男性の手にもミサイルを発射したい。
その次は足を掴んでいる奴らの腕にもだ。
腕力だけ無力化出来ればいいので、頭などの急所には当てないよう気をつける。
ミサイルは一度に一発しか出ないのだろうか。

190嶋『チオドス』:2009/05/04(月) 22:45:18
>>189
「ちッ……」

ドアの隙間から潜り込み、そのまま奥の部屋の天井に進む。

191:2009/05/06(水) 01:18:44
>>189
『ドシュウッ』
 
『虻把村』の左腕を掴んだ男の手にミサイルが命中すると、その手がミイラの様に干乾びる。
同時に発射されたもう一発のミサイルは、右足を掴んでいた女性の肩の辺りに命中した。
 
「ほォッ・・・・・!」
 
直後、誰とも無く短い奇声を発すると、『虻把村』の手足を掴む力が消える。
頭を上げると、倒れた女性を残して、3人の男女と老人が奥にあるドアへと向かって行った。
腹部の上にある長方体に目を移すと、その上部が9つに区分けされ、各々のマスにミサイルの
弾頭が覗いている。
3つのマスが空になっており、残りのミサイルは6発だった。
>>190
室内に入り込むと、そこは中央にテーブルが2つ連ねて置かれた小部屋だった。
テーブルの上には、様々な書類やファイルが重ねられている。
椅子が2つずつ向かい合っており、その1つに見知らぬ男性が座っていた・・・・・・・・・・・・・・。
『嶋』の入って来たドアの真向かいには、裏口らしきドアが1つ。
その前には、見知らぬ男の子が1人立っている。
 
『キュルルルル・・・・』
 
ふと、天井近くを飛ぶ『スタンド』が視界を横切った。
楕円形の『スタンド』は、中央付近に横一文字の微かな隙間があり、そこから上下別々に緩やかな
回転を続けており、それに伴って、カセットテープを巻く様な音が響いている。

192虻把村:2009/05/06(水) 05:14:14
>>191
「フン……確か撃ったのは4発だったはずだ。
 順次リロードされていくが、無尽蔵に連射出来るわけではないということか。
 打開出来るのか? あと6発で……一見充分に見えるが、そういう時こそ不足がちなものだ」

立ち上がってみたい。
腹の上の物体には、触れるのだろうか? 触れるなら掴んで床に下ろす。
触れないなら、まあ無視してそのまま立ち上がってみる。
周囲を見回し、他に人気が無いかどうか確認する。窓(あれば)の外なんかも。

193嶋『チオドス』:2009/05/06(水) 22:51:00
>>191
(いいぞ……今度こそ『養分』を奪いとってや…。
……何か居るな。今見つかると拙い、どうする……?)

なるべく身体を薄く広く伸ばしていく。
小さくなったのは幸いだ、この場合……ビニール袋のように、向こうが透けてくらい広がりつつ、
眼下の二人の挙動や会話を確認する。
『魚』に操られている奴は、どうもこう自己の意識のようなものが希薄になっているようだ。
…ような気がした。ので、それも特定する手がかりにはなるだろう。多分。

194:2009/05/07(木) 02:28:47
>>192
腹部に伸ばした手が、その上にある物体を透り抜けた。
起き上がろうとすると、両足に痛みが走る・・・・・・・・・・・・・まともに立つ事は、出来ない。
ふと、腹部の上から落ちた物体が、そのまま床に転がった。
手を伸ばすと、今度は感触がある。
物体は、手で触れたのと逆方向へ、車輪で1メートル程先に自走すると、停止した。
室内に人の気配は無く、窓の外にも人影は無い。
ふと、奥にあるドアの向こうから微かな声が聞こえた様な気がした・・・・・・・・・・・・・・・。
>>193
天井に薄く広がった『嶋』の下を、4人の男女が室内に入って来る。
 
「『スタンド使い』だ・・・・・・・・・・・・・・あの男、『スタンド』が目覚めたのか?」
 
テーブルの男が、呟く様に言った。
 
「『楢又』の仲間じゃないの?」
 
子供が口を開くと、男は子供の方を見る。

195嶋『チオドス』:2009/05/07(木) 03:05:58
>>194
うん…?
顔見知りだったか、こいつらとは…?
…とりあえず、顔を見て思い出してみるか。
部屋に明かりは着いているか?暗くて見えないとかは勘弁だ…。

同時に、テーブルの上の書類にも目を走らせよう…何と書いてある?

196虻把村:2009/05/08(金) 14:26:07
>>194
「ウム……やっていられないな、全く……
 追いかけていってブチのめすにも、足がこれでは……」

このまま這いつくばっているのもよろしくないので、
部屋に椅子か何かがあればそこまで這っていき、頑張って座る。
砲台のようなものは、こちらに付いて来るように走らせたい。
残弾はどれくらいだろうか。増えているのか。
とりあえず壁に向けて一発発射してみて、人体以外に当たった時の影響を見ておきたい。

197:2009/05/09(土) 01:35:00
>>195
目を凝らしたが、室内に見覚えのある人物は見当たらない。
テーブルの書類は、全て展示場のパンフレットの様だった・・・・・・・・・・・・・。
室内は明るく、見通しは良い。
 
「『楢又』に、仲間はいない。
人間じゃあないからな・・・・・・・・・・・・あの男は、何も知らないはずだ。」
 
男が、子供に向かって答えた。
新たに入って来た4人の男女は、立ち尽くしたまま無言で虚空を見つめている。
 
「・・・・・・・・・・・・・・・・あの男の『能力』は、想像が付いた。
『たつお』、お前は『楢又』を探しに行きなさい。
あの男は、足をやられているから追う事は出来ない・・・・・・・・・・・・・・・。
父さんは、殺してから行くよ。」
 
そう言って、男が席を立った。
>>196
壁沿いのソファーに這い上がった『虻把村』は、物体がコロコロとソファーの下まで
自走して来た事を確認する。
弾頭の数は、変わっていない・・・・・・・・・・・・・・。
壁の方向に発射させたミサイルは、壁に傷を残す事も無く、命中と同時に消え去った。

198嶋『チオドス』:2009/05/10(日) 00:36:12
>>197
(二手に別れてくれるのか…丁度いいな)

天井に張り付いたまま、待つ…子供の方が、出て行くのを。
今の状態で、全員捕食するのは少々難しい。
ここは男+足をやられた男の、よりやりやすい組み合わせの方を襲うべきだろう。

199虻把村:2009/05/10(日) 21:07:10
>>197
「しかし……奴ら、このまま僕を放っておくだろうか?
 然るべき対策をして戻って来たりされたら、面倒だが……
 例えば盾とか鎧を装備されたら、この『ミサイル』は通用しないんじゃあないか?
 これ見よがしに転がしておいても、示威効果は得られそうにないな……」

部屋の奥にある扉から見て目立たないような位置に、発射台を移動させる。
たとえば向こう側から向かって右の隅っことかに。
また、部屋には手に取って投げたり出来るようなものが置いていないだろうか。
今一度部屋を見回し、どんな部屋か、何があるのか確認してみる。
もしも手の届く範囲に包帯などの布切れがあれば、止血したい。

200:2009/05/10(日) 23:48:40
>>198
『たつお』と呼ばれた子供は、後ろのドアから外へと駆け出して行った。
席を立った男は、室内に通じるドアの方へと視線を移す・・・・・・・・・・・・・・・。
それを合図にするかの様に、4人の男女は元来たドアから部屋を出て行った。
室内には、男と『嶋』だけが残される。
>>199
室内は、カウンターのある待合室の様な作りになっている。
カウンターの上には、各社のパンフレットが並んでおり、同じくプラスチック製のコップが
隅の白いトレーの上に数十個積まれていた。
包帯は見当たらず、窓のカーテン生地が辛うじて止血に使える。
発射台を部屋の隅に移動させると、ドアの奥から再び4人の男女が戻って来た。
『虻把村』の姿を確認すると同時に、4人は一斉に駆け寄って来る・・・・・・・・・・・・・・。

201嶋『チオドス』:2009/05/11(月) 22:13:36
>>200
(おっと、しかもそいつらも出払ってくれるのか…ありがたいな)

先ほどから、薄く延ばした身体の一部を、部屋の照明のスイッチに伸ばしていた。
部屋の照明がついているならそれを切り、薄闇に乗じて飛び掛り、絡み付いて養分を奪い取りにかかる。
点いていないならそのまま落下し、捕食してやろう。

202虻把村:2009/05/12(火) 00:09:28
>>200
「性懲りもなく!」

その4人に続いて何者かが出てこないか警戒したい。
前衛の一人の足に向けてミサイルをぶち込む。
足が老化することで縺れて転び、雪崩式に後ろの奴も倒れていくのを狙う。
何か周囲に杖になりそうなものはないだろうか。
カーテンレールが外付け式ならば、へし折って手に取りたいが。

203:2009/05/12(火) 02:59:37
>>201
『ヌバァァアァァ』
 
「あッ!」
 
頭上から落下して来た『嶋』に、男は無防備なまま包み込まれた。
 
『ジュルジュル』
 
男の身体を、少しずつ・・・・・・・・・・・・・だが、確実に吸収して行く。
ふと、しばらくして、何かが『嶋』の中から飛び出した。
 
『パチャッ』
 
飛び出した小さな『魚』は、そのまま『嶋』の中に飛び込む。
やがて、再び別の場所から『魚』が飛び出した・・・・・・・・・・・・・・・。
男の身体は、まだ完全に吸収されていない。

204:2009/05/12(火) 02:59:57
>>202
『バシュッ』
 
ドアの中から出て来たのは、4人だけだった。
ミサイルが発射された直後、男性の1人が前のめりに倒れ込む。
だが、他の3人が躊躇する気配は無く、そのまま『虻把村』に向かって来た。
周囲を見回すと、出入口の脇に置かれた傘立てに、傘が1本入っている事に気付く。
黒い紳士用の傘で、『台原ハウジングパーク』と書かれたシールが柄に貼られていた。

205嶋『チオドス』:2009/05/12(火) 23:49:22
>>203
「やはりお前さんか……オーケィ、まずはおイタできないようにしてやろう…」

『魚』に支配されきる前に、アメーバ状の身体を生かし、耳から潜り込む。
そのまま鼓膜を破り、三半規管を破壊して脳に到達、まず脳から吸収することで、
それ以上スタンドを使えないようにしてしまいたい。

206虻把村:2009/05/14(木) 02:00:05
>>204
「弾を無駄にはしたくないんだ」

プラスチック製のコップをいくつか掴み、3人いる内の外側の一人に向かって投げる。
それを避けて中央に寄ったところを、『ミサイル』で2人ないし3人まとめて爆破する。
まだ追ってくる場合、カーテンに縋りつくようにしながらソファの後ろに落ちるように逃れ、
傘立てに向かって手を伸ばし、傘を取りたい。

207:2009/05/15(金) 01:15:15
>>205
『ズルゥウウ』
 
男の耳の中に侵入した『楢又』は、脳へと到達する。
だが、頭の中は空洞になっていた。
 
「『掛かったな』・・・・・・・・想定済みだ、この事態も・・・・・・・・・・・」
 
ふと、男の頭の中で声が響く。
空洞化した頭部の内側には、フジツボの様なものが無数に貼り付いていた。
その先端から、チューブのケチャップを捻り出す様に、小さな魚が湧き出て来る。
>>206
『虻把村』の投げたコップは、男の1人に命中しただけで床に転がり落ちる。
何らダメージは見受けられず、3人は『虻把村』の乗ったソファーを囲む様に分散した。
カーテンを伝って、ソファーの裏に落ちた『虻把村』は、傘立ての傘に手を伸ばす。
ズシリとした重量感のある傘は、杖代わりにしても簡単に折れそうには無い様だった。

208嶋『チオドス』:2009/05/17(日) 00:30:16
>>207
「ほう………」

とりあえず耳栓をするかのように、ごく一部を切り離して耳を塞ぎ『魚』への防壁にする。
こいつも本体ではないのか…?
…いや、そのはずは無い。
脳内にまで防御を張り巡らせるほど守りたいものが、他にあると思えん…。

天井を例の『UFO』のようなものは飛んでいるか?居るならそちらに、擬足のように身体を伸ばして捕らえたい。

209虻把村:2009/05/17(日) 02:19:32
>>207
「避けないか? 別にダメージの無いものでも、投げられれば避けるものだと思ったが。
 それともその程度の判断能力すら失っているのか?」

傘は一本しかないのだろうか? 二本あれば二本持ちたい。
とにかく傘を杖代わりにして、この建物の外へと脱出したい。
追ってくる連中のうち、先程腕を老化させた者はどうなっているだろうか?
引き続き腕が老化しているなら、脅威無しと判断し、強引にドア口までの突破を図りたい。
元に戻っているようなら、こちらに近い方から足にミサイルをぶち込んで倒したい。

210:2009/05/18(月) 04:46:51
>>208
室内には、以前として『スタンド』が飛んでいた。
『嶋』の動きでは、そのスピードを捉える事は出来ない・・・・・・・・・・・・・。
 
『ブチャパチャッ』
 
耳を塞がれた男の頭の中で、魚が跳ねる。
魚達は、次々と内側から男の身体に潜り込み、外側から飛び出して来た。
男の身体を包む『チオドス』に、魚が飛び込む。
>>209
傘は、1本だけだった。
ミサイルの命中した男を見ると、その腕が回復した様子は無い。
『虻把村』は、そのままセンターハウスの出入口から外へ向かう・・・・・・・・・・・・・・・・。
それを追って、3人が一斉に手を伸ばして来た。
 
『ガシィ!』
 
男の手が、『虻把村』の肩を掴む。

211虻把村:2009/05/20(水) 22:19:05
>>210
「離さんかこのッ!」

前方に倒れこむことで肩から手を外しつつ、
杖にしていた傘を振り上げ、男の顎を打ち上げる。
倒れる時は背中から落ちて受身を取る。
そのまま傘を振り回し、残る二人が低姿勢を取る前に足を払いたい。

212嶋『チオドス』:2009/05/21(木) 00:06:37
>>210
捕まえきれないことは解っていたさ…。
伸ばした擬足を振り、切り離して飛ばすと同時に薄くして、『UFO』を包んで絡め取りたい。
そして絡め取ることに成功したら、消化にかかる。

213:2009/05/21(木) 03:26:02
>>211
床に倒れ込んだ『虻把村』は、そのまま持っていた傘を勢い良く振り上げた。
 
『ビシィ!』
 
傘の先が、背後の男を掠める・・・・・・・・・・・・・・『虻把村』は、横に一回転しながら倒れると、
すぐに顔を上げた。
再び傘を振るうと、その先が後方の男女の足に引っ掛かる。
足を取られた男女が、目の前に前のめりに倒れ込んだ。
>>212
伸ばした『チオドス』の一部を切り離して飛ばすと、その一端が『スタンド』に触れた。
『トリモチ』に取り付いた『チオドス』は、そのまま『スタンド』を包み込む。
 
『ブジュブジュル』
 
『スタンド』を吸収したが、『養分』にはならない・・・・・・・・・・・・・・・。
ふと、飛び跳ねていた魚の動きが、突然鈍くなる。
飛び出して来る様子も無くなり、そのまま魚達は姿を消した。

214嶋『チオドス』:2009/05/22(金) 00:50:44
>>213
「これも…想定どおりかい……?」

スタンドを吸収しきりながら、引き続き男の身体も吸収し、養分に変えてしまおう。

215虻把村:2009/05/24(日) 01:38:48
>>213
「老いた腕じゃあ、手をついて立ち上がるのも容易じゃあないだろう……
 しばらくそこで横になっているがいい」

打ち倒そうとした男の様子はどうだろうか。
傘を杖にして立ち上がり、出口へと向かう。
男が追ってくるなら、足に『ミサイル』を打ち込んで倒す。

216:2009/05/24(日) 02:19:10
>>214
やがて、『チオドス』は全てを吸収した。
だが、『養分』は得られなかった事が分かる・・・・・・・・・・・・・・・。
男の身体は、死体と同じく『残りカス』だった。
そして、一連の攻防でエネルギーを消費したせいか、『渇き』が強くなる。
『養分』の枯渇を、本能的に感じていた。
>>215
最初に傘で狙った男は、他の男女と将棋倒しになっている。
出口に向かった『虻把村』は、倒れた男女の動きが止まった事に気付く。
起き上がる気配も無く、そのままピクリとも動かない。

217虻把村:2009/05/24(日) 22:49:20
>>216
「死んだのか? まあ最悪でも過剰防衛ってとこだろう……
 『人が人を老いさせる』なんて前提で法は作られていないしな……法が悪い」

扉から外の様子を伺う。外には人通りがあるか。どんな人々が歩いているだろうか。
そうしながら、背後からの物音にも警戒する。足音や声などがすれば、即座に振り向く。

218嶋『チオドス』:2009/05/24(日) 23:29:44
>>216
「拙いな……これもカスか…」

一度人の姿に戻ろう。
さて………まだ隣の部屋に、あの押さえつけられていた男(虻把村)は居るだろうか…?
とりあえず部屋から出て、周囲の状況を確認しつつ…声をかけてみる。

「おい…さっきの男………まだ生きているか…?」

219:2009/05/25(月) 00:36:44
>>217
展示場内を見回したが、動くものは見当たらない。
 
「パパは、死んだ・・・・・・・」
 
不意に、背後から聞き覚えのある声が響いた。
振り向くと、『たつお』が1人立っている。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
「お兄ちゃん、『スタンド使い』なんだろう?
力を貸してよ・・・・・・・・・・・『楢又』が、まだいるんだ・・・・・・・・・・・・。」
>>218
『グニィイイ・・・・・・』
 
『楢又』の姿となり、前の部屋に戻る。
室内には、男女4人が折り重なる様に倒れており、他に人影は無かった。

220虻把村:2009/05/25(月) 03:01:19
>>219
「……『スタンド使い』というのが何なのか、正確にはよく解らないが……
 包丁で突いた人間に対して、それが取るべき態度か?
 お前の父親が死んだってことは、僕にはさっさと家に帰るという選択肢が生まれると思うのだがね。
 さっきとは違い、今の僕にはお前のような奴に抗う手段もある…… 
 大体、何で父親は死んだんだ? 僕のように『早贄』にでもされたか?」

『たつお』は、手に武器か何かを持っているのだろうか?
それともこちらの『発射台』のような何かを連れているのか?

221嶋『チオドス』:2009/05/26(火) 01:24:04
>>219
「む…思ったより速く、片付けてしまったのか…?」

センターハウス内に誰も居ないなら、そのまま外に向かいたい。
もし途中で、ボールペンか何かを見つけたら、拝借しておこう。

222:2009/05/27(水) 00:24:09
>>220
「パパは、『楢又』にやられた。」
 
『たつお』が言った。
 
「サバンナの『ライオン』は、子供や年寄りから先に狙って食べるでしょ。
お兄ちゃんは、もう『それ』じゃあない。
だから、態度も変わって当たり前だよ・・・・・・・・・・・・・それに、家には帰れない。
ママの仕掛けた『罠』を、解除しないと。」
 
『たつお』は、何も持っていない。
母親らしき人物も、周囲を見渡す限り見当たらなかった。
>>221
外に出ると、見知らぬ若い男性と子供が近くに立っている。
こちらに気付いた様子は無い。
若い男性は、黒い長髪を後ろで結んでおり、子供の方は白いTシャツと紺色の半ズボンを
穿いていた・・・・・・・・・・・・・・子供の方は、先の部屋で見た子供と同一人物の様だった。
ボールペンは、見つからない。

223虻把村:2009/05/27(水) 01:50:26
>>222
「思ったよりよく喋るじゃあないか……
 解ったのは、お前が未だに『ライオン』気取りだということだけだが。
 『楢又』というのは、お前達の敵か? 説明を要求する。
 そいつを倒す為だけに、この展示場全てを巻き込んだというのか。
 『罠』というのは、地面から棘が飛び出すアレのことか?
 だとしたら、そのママって奴に会ってお礼がしたいぐらいだがな……」

『たつお』に敵意が無いのなら、腕や足の傷口を塞ぐ処置をしたい。
周囲にカーテンなどの何か布切れがあれば、それを適切なサイズに破って包帯代わりに傷口を縛る。
カーテンがあったとして破ける気はしないが、展示場の事務所なんて仮設住宅みたいなものだろうから、
カーテン生地も上等なものは使っていないかも知れない。という期待を込めて破ってみたい。

224嶋『チオドス』:2009/05/27(水) 02:34:17
>>222
「あいつか…?」

顔はしっかり見てはいないが、男が取り押さえられている光景は見ている。
服装や靴、あるいは声を聞いていれば、その時の男か判別できるだろう。
もしあの時の男なら、こちらは一応『命の恩人』ということになる…恩を売って、『たつお』を
捉えるのに(『囮』程度には)役立つかもしれない。
そうでないなら…まあ喰うなりなんなりしてしまえばいいだけだ。

「残念だったな、ボーイ……。
お前の親父は、始末させてもらった……。
『魚』を潜り込ませたものから生命力を奪って殺し、最終的には操り人形にする能力…といったところかな?
……もう、操り人形の援護は期待できないぞ…………」

こそこそ近づく必要はない、そう言いながら『たつお』に向かって真っ直ぐ歩いていく。

225:2009/05/27(水) 03:20:19
>>223-224
『嶋』の声に、『たつお』と『虻把村』が顔を向ける。
センターハウスの方から近付いて来るのは、150センチ程の小柄なスキンヘッドの男だった。
白いタンクトップに黒いズボンをサスペンダーで吊っており、逞しい身体は褐色に日焼けしている。
 
「『楢又』だ!」
 
『たつお』が声を上げる。
 
「早く、『スタンド』で攻撃して!
スライムみたいに取り付いて来るぞ!!」

226嶋『チオドス』:2009/05/27(水) 21:22:17
>>225
「ああ…そうだ、思い出したぞ…。
そうやって…争わせ合って、疲弊したほうを後ろから刺すのが何時ものやり方だったな、ボーイ…」

どうやらあの男…『スタンド使い』として『目覚めた』ようだ。
迂闊に襲わなくてよかったと言える、流石に今の状態で、二人を相手にするのは厳しいからな…。
とりあえず思わせぶりなことを言いつつ、右腕をぐるぐると肩から回し始める。

「恩を売るわけじゃあないが…。
お前を襲っていたやつらを操っていた、そこのボーイの親父は、俺が始末した…。
…………手助けしろとは言わない、邪魔さえしないでくれればいい…俺の目的は、そこのボーイだけだ…。
できれば、離れていてくれると、助かるんだがな……オーケー…?」

『虻把村』の方を一瞥すると、一応釘をさしておこう。

227虻把村:2009/05/28(木) 01:14:17
>>225-226
「ス、『スタンドで攻撃』? 傘なら持っているが……」
(『スタンド』というのは多分、あの『ミサイル』のことなのだろうが……
 『汲んでもらおう』という目論見を無視するのは、この僕の趣味の一つでね。
 あいつが、何か邪悪な存在らしいのは感じるが……
 今のところ、お前に組する義理は無いんだよ、『たつお』君)

オロオロとするフリをしながら、傘を杖代わりにその場をよろよろ離れる。
『たつお』の挙動には注意を払う。完全にこちらを頼みに、無策で動き回る奴とも思えんからな。
奴の『スタンド』の力が垣間見えるかも知れない……『発射台』は、こちらに寄せておく。

228:2009/05/28(木) 04:48:46
>>226-227
『嶋』は、発射台が自分の足元を横切ろうとする事に気付く。
『虻把村』が場を離れようとすると、『たつお』が口を開いた。
 
「お兄ちゃん、『スタンド』を出したままだよ・・・・・・・・・・・・・・『スタンド』を攻撃されれば、
お兄ちゃんもダメージを受ける。
『楢又』は、前に見たよりも縮んでるから、きっと弱ってるんだ。」
 
『たつお』は、特に動じる様子も無く、その場に立っている。

229嶋『チオドス』:2009/05/30(土) 00:10:13
>>228
「随分余裕じゃあないか、ボーイ……?
いいぞ、その威勢の良さは……スゴくいいッ!!」

ぐるぐると回していた右腕の、肘から先をアメーバ状に戻しつつ切り離し、アンダースローで『たつお』に
向かって投げ飛ばす。
『たつお』が逃げようとするなら薄く広げて包み込み、その中に捕らえたい。
そしてくっつけ次第、『捕食』を開始する。

230虻把村:2009/05/30(土) 09:06:45
>>228
「ふん……やはりこれが『スタンド』というものか。出したり引っ込めたり出来るのか?
 余裕綽綽なのは、お前も『スタンド』を持っていて、負けない自信があるからか?
 なら手負いの素人である僕が協力する必要もあるまい……
 見捨てられたとか思うんじゃあないぞ。人には貸し借りというものがある」

『楢又』とやらのテリトリーに入らないように距離を取り、『発射台』もこちらに寄せる。
攻撃の必要が生じても能力の特性上、その距離からでも対応可能なはずだ。
『たつお』の『スタンド』らしきものは周囲に無いだろうか?
とにかく、この不気味な『たつお』に何が出来るのか……それを確認したい。

231:2009/05/31(日) 00:47:53
>>229-230
『ゴパァァウッ』
 
切り離した『チオドス』が、『たつお』を包み込む。
『たつお』に抵抗する気配は無く、その『スタンド』らしきものも見当たらなかった。
 
「『そういう問題』じゃあないんだよ、お兄ちゃん。
でも、すぐに分かるよ・・・・・・・・・・・・。」
 
『たつお』の身体が、徐々に吸収されて行く。
だが、『養分』になる事は無い・・・・・・・・・・・・・・『チオドス』の飢えは、満たされなかった。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』

232嶋『チオドス』:2009/06/01(月) 00:35:44
>>231
「なんだと…『また』か…!?
だがボーイの親父は、既に始末したはず……どういうことだ……ぐおお……」

『養分』にならないならば、最早それは『異物』でしかない。
とりあえず半分ほど吸収したところで、『たつお』を解放する…。
何を企んでいたかは知らないが、満足に動けない程度に溶かしてしまえば後はどうにでもなるだろう。

切り離したほうに、何か異常はあるだろうか?

233虻把村:2009/06/01(月) 21:23:48
>>231
「解せんな……父親が死んだ時の醒め方と言い、お前にとって命は大事ではないようだ。
 命は『機会』だ。『楢又』とやらを倒す『機会』を求めるお前が、何故命を粗末にする?
 どこか別の場所に命が保管されているのか?」

余裕そうな『たつお』に話しかける。
肉が溶ける内に、出血などはあっただろうか?

234:2009/06/01(月) 23:58:15
>>232-233
『チオドス』が離れた『たつお』の身体は、すでに半分程がマシュマロの様に溶けていた。
出血は無く、切り離した『チオドス』にも異変は無い。
『虻把村』の問い掛けに、『たつお』が答える様子も無かった・・・・・・・・・・・・・・。
溶けかけた『たつお』は、そのままピクリとも動かなくなっている。

235嶋『チオドス』:2009/06/03(水) 01:07:15
>>234
「抜け殻か何かか…なるほど、ボーイの余裕の種はそれというわけか…?」

舌打ちをすると、『虻把村』をちらりと見る。

「このボーイの居そうな場所に、心当たりはあるか…?
できれば教えてくれ……………どうやら、あまりゆっくりしている時間はないようだぞッ…」

236虻把村:2009/06/06(土) 00:47:21
>>234-235
「血が通ってないのか? 全く……別に驚きもしないがな。
 アンタが何者なのか知らないが、連中と関わりたいと望むのなら……
 この『住宅展示場』から外に出る道を選ぶべきだな。
 ここは、アンタを倒すためだけにセッティングされた空間らしいからな……
 逃げ出そうとすれば、必ず追撃の手がかかるだろう」

軟体男に話しかける。
『スタンド』を一度引っ込め(やり方が解れば)、もう一度出してみる。
ミサイルの数が元に戻っていたりしないだろうか。

237:2009/06/06(土) 01:09:50
>>235-236
『たつお』が『スタンド』と呼んでいた発射機は、『虻把村』の意思に応じて消え、再び現れる。
ミサイルの数に、変化は無い。
 
『ドドドドドドドド』
 
『養分』の補給が出来ないまま、『嶋』は乾きと共に疲弊して行く。

238嶋『チオドス』:2009/06/07(日) 22:37:44
>>236-237
「だといいがな…。
お前は、どうするんだ………その足で、ここから出れるのか……?」

『虻把村』を、ちらりと見る…。
……近くに、飲み物の自動販売機はあるか?

「俺の能力なら、その脚をカバーしてやれないこともないが……」

239虻把村:2009/06/08(月) 23:51:41
>>237-238
「フン……そのまま食い殺そうって寸法じゃあないのか?
 まあ、その場合……僕は自分の肉体ごと朽ちさせて、共倒れにさせていただくがね。
 それでも構わないというのなら、手伝わせてやってもいいが……
 重要なのは、道に仕掛けられた『棘の罠』だ。それを探りながら進むのが肝要……」

傘を杖代わりに、出口へと進みたい。
他に人影は全く見当たらないのだろうか。どこからか何か物音はするか?

240:2009/06/09(火) 01:18:02
>>238-239
センターハウスの外壁には、自動販売機が設置されている。
展示会場に2人以外の動く人影は無く、特に物音も聞こえない・・・・・・・・・・・・・・・・・。
出入口のゲート付近には、『棘』に刺し貫かれた死体が下がっているだけだった。

241嶋『チオドス』:2009/06/12(金) 01:01:16
>>239−240
「攻撃したら自殺するぞ、とは随分弱気だな………。
どの道、その足では『棘』とやらにも満足に対応できないだろう。
悪いことは言わない、身を任せるんだ、ボーイ…………」

ノンケだって構わず食っちまう俺だが、今仕掛けるのは……あまり良くないな。
とりあえず足元につくった『アメーバ溜り』を波打たせて、滑るようにして移動を開始する。

242虻把村:2009/06/12(金) 01:49:00
>>240
「やはり、ただでは出してもらえないようだな。
 『楢又』……とか言ったか? どうやらアンタが倒されるか……
 あいつの母親とやらが死ぬか何かするまでは、帰ることは出来ないらしい。
 それともアンタは『棘』に刺されても平気なのか?」

『楢又』に話しかけつつ、周囲を探る。
どこかにこちらを見下ろすことの出来るような、見晴らしの良い建物などはないだろうか。
周囲にある二階建て程度のモデルハウスにも注意を払う。

243:2009/06/12(金) 04:38:15
>>241-242
『嶋』が、地面を滑る様に動き出す・・・・・・・・・・・・『養分』が不足した状態の為、動きは鈍い。
『虻把村』は、展示場内に特に高い建物が無い事を確認した。
モデルハウスの大半は2階建ての様だったが、特に目を惹くものは無い。

244虻把村:2009/06/14(日) 00:54:54
>>243
「見張られている気配は無い……か?
 『罠』に絶対の信頼を置いているのか、人手不足なのか。
 フン……そうだな、それで脚がまともに動くようになるなら、頼んでも良いかもな」

さっきこのスライム男が『たつお』を取り込もうとした時、何やら不味そうにしていたからな。
既に展示場内は、奴らの息のかかった『不味い人間』で埋め尽くされているのかも知れない。
『楢又』に力を与えないために……だが、自分がそうではないまともな人間であることは解っている。
奴らもこちらの存在を把握している節がある。まともな肉体に『楢又』が取り付けば、黙ってはいられないはず。

245嶋『チオドス』:2009/06/16(火) 02:24:47
>>243
「くお…オォォォ………」

ズギュゥゥンッ!!

『虻杷村』の足をコーティングし、包み込むようにくっつく。
食い尽くしたい所だが、それはここを出てからだ…………このイレギュラーな男を利用して脱出するまでは…!!
……しかし今のままでは取り付いても邪魔にしかなりかねん。
それにどうせ満足に動かない足ならば、少しくらい養分の足しにしても構わないだろう。
と言うわけでだ……義足代わりになる駄賃に、『虻杷村』の足を少しだけ吸収。
活動するためのエネルギーをここで得ておこう。

246:2009/06/17(水) 00:58:45
>>244-245
『嶋』の肉体の一部が、『虻把村』の足元に纏わり付く・・・・・・・・・・・・・・。
『虻把村』が気付くと、足に付着した粘着性のある不定形の物体は、ジワジワと足を溶かし始めた。

247虻把村:2009/06/19(金) 06:07:51
>>246
「くっ……そのまま食らい尽くす気じゃあないだろうな。
 兎に角、ここに監視の目は無いらしい……
 とりあえずアンタを引っ付けた状態で、場内を散策してみよう。
 その内敵意剥き出しの連中が引っ掛かるかもしれん。ひやかしの再開だ」

そういえば、どこかのベランダに『吊られた女』がいたな。
あれは今まで見た『棘』とも『魚』とも関係が無さそうなものだ。
何か新しい手がかりになるかも知れない。女を見かけたモデルハウスへと向かう。

248嶋『チオドス』:2009/06/21(日) 02:37:36
>>247
「心配するな、といっても無理だろうが………どうせ動かないなら、ちょっぴり『いただいて』もいいだろう」

足にまとわりつきつつ、薄く周囲に展開。
『虻杷村』の足を溶かしたことで得たエネルギーで、再び滑りを利用したスケート走法で移動開始。
もちろん、移動先は『虻杷村』の指定したモデルハウスの方面だ。

249:2009/06/21(日) 23:01:21
>>247-248
養分を吸収した『嶋』は、少しだけ『飢え』を満たす。
『虻把村』の足は、膝から下が完全に溶け落ちた。
 
『ドドドドドドドド』
 
モデルハウスに向かおうとした『虻把村』は、バランスを崩して横に崩れる様に倒れ込む。

250虻把村:2009/06/23(火) 00:19:00
>>249
「ぐおっ! き、貴様……人として看過出来んぞッ!!」

スライムに『ミサイル』を一発ぶち込む。無論、自分の肉体には当たらないようにな。
効くかどうかは知らんが、効けば弱体化すると思われる。
そうすれば共倒れを避けるため、『足役』に専念せざるを得なくなるだろう。

251嶋『チオドス』:2009/06/27(土) 00:53:41
>>249
「おおっと…」

ちょっぴりやり過ぎたか…。
とりあえずモデルハウスに進み続ける。

252:2009/06/27(土) 01:13:46
>>250-251
『ボシュウッ!』
 
放物線を描いた『ミサイル』が、足元の『チオドス』に命中する・・・・・・・・・・・・・・。
次の瞬間、『チオドス』は蒸発するかの様に四散したまま、消し飛んだ。
『嶋』の一部が失われたが、ダメージは無い(ただし、全体が消えると死ぬ)。

253虻把村:2009/06/29(月) 00:09:39
>>252
「なるほど。効果は抜群じゃあないか……
 お前を脅す材料と、奴らと取引する材料を手に入れたということか?
 ま、お互いものは考えようだと思うがね……」

スライム男が足の代わりを果たせる様子はあるだろうか。
腿だけでも動かして、目的地への移動を促したい。

254嶋『チオドス』:2009/06/29(月) 01:47:29
>>252
「……ボーイ…一つ聞くが…」

直ぐに衰弱するとかでないならまあいい。
身体を波打たせ、すべるようにして『虻把村』をモデルハウスに運んでいく。

「…その能力………無制限に使えるのか?
答えなくていい、だがもしそうでないなら………気をつけたほうがいいぞ…」

255:2009/06/30(火) 00:33:52
>>253-254
『虻把村』の足に付着していた『チオドス』は、ほぼ消え去っていた。
『嶋』は、膝から下を失った『虻杷村』をモデルハウスの方へと支える様に連れて行く。
 
『ドドドドドドドドドドド』
 
2人の先にあるモデルハウスには、ベランダから見知らぬ女性が吊り下げられていた。
近付くと、ベランダの壁から突き出た『棘』が、女性の首に突き刺さっている事が分かる。
女性の衣服は赤黒く染まっており、ポタポタと足先まで伝った血が滴り落ちていた。
表情に血の気は無く、すでに死亡している事が分かる・・・・・・・・・・・・・・・・・。

256虻把村:2009/06/30(火) 23:47:16
>>255
「これも結局、『棘』に突き刺されて死んだのか……
 しかし、何であんな所に『棘』を仕込む必要がある?
 このモデルハウスに何かあるのか……まあ調べても損は無いだろう」

足を動かしてモデルハウスへの侵入を促したい。
進む先の床に『棘』が仕込まれていても、多分広がっているスライムが感知してくれるだろう。

257嶋『チオドス』:2009/07/03(金) 22:43:37
>>255
「罠じゃないのか、ボーイ…。
全員こうするつもりなら、わざわざ見せしめのようにすることはないだろう…」

と言いつつも中に侵入していく。
何らかのアクションが無ければ、こちらもリアクションの取りようがない…。

「……案外と、逃げられたのかも解らんな。
閉鎖され、兵糧攻めにされるのが正直一番堪える…」

258:2009/07/04(土) 00:11:36
>>256-257
モデルハウスの玄関は、開いたままストッパーで固定されている様だった。
 
『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』
 
玄関ドアから入ると、一段高いフローリングの通路が左の方へ伸びている。
通路の一番手前には、左に上り階段が1つ。
そこから少し進んだ、右側の壁にドアが1つある。
突き当たりにもドアがあり、通路は突き当りから右折していた。
通路の幅は、約1メートル・・・・・・・・・・・・・・・人の気配は無い。

259虻把村:2009/07/04(土) 22:34:21
>>258
「明らかに誘い込まれているな……
 まあ、このまま地べたに転がっていても朽ち果てるだけだ。
 鬼の懐に飛び込む試みも肝要だろうが……
 『棘』が仕掛けられているだけなら、これほどの徒労も無いな」

階段を昇り、二階へと向かいたい。
ここはモデルハウスなのだから、全てが新築同様になっているはず。
少しでも何かの手が加わっていたり、生活感が感じられる様子があれば注意したい。

260嶋『チオドス』:2009/07/07(火) 01:05:45
>>258
二階に上がる前に、床を調べる…。
『靴跡』は残っていないか?
普通の客は玄関で脱ぐだろうが…連中はそんなことを気にして動いているようには、思えない。

特に見つからなければ、二階に上がろう。

261:2009/07/08(水) 01:23:30
>>259-260
床を見ると、複数の靴跡が2階へ上る階段を続いていた。
生活感は、感じられない。

262虻把村:2009/07/15(水) 21:06:34
>>261
「いるのか? まさか……それは無いか。『棘』を仕掛けたなら出入りはあったろうが……
 だがとりあえず、『靴跡』のある箇所は安全だろう」

靴跡は何人分だろうか。大きさの大小などは判別がつくか?
例えば子供と大人の靴では明らかに大きさが違うし、ハイヒールなどの靴跡は特徴的だろう。
それらを判別しつつ、二階に向かって階段を昇る。
『発射台』は階段を昇れないだろうから、出しっぱなしにしていたなら一旦引っ込めておく。

263嶋『チオドス』:2009/07/16(木) 00:05:08
>>261
「ふむ…」

その靴跡は、『上り下り』でついているのか、それとも『上り』だけついているのか解るか?
とりあえず階段は滑って上るのは難しそうだな…。
アメーバが擬足を出して進むように、『虻把村』を持ち上げ盛り上がるようにして進むとするか。

264:2009/07/16(木) 02:01:43
>>262-263
足跡の一方は、女性物のハイヒールか何かの様だった。
もう一方は、26センチ程のスポーツシューズらしき足跡。
2つの足跡を辿る様に、2人は階段を昇った。
 
階段は、廊下の端に続いている。
真っ直ぐ伸びた床張りの廊下は、2〜3メートル先で突き当たりになっていた。
突き当たりにドアが1つあり、廊下の中程にも左右に向かい合ったドアが1つずつある。
足跡は、廊下中程の右壁にあるドアへと続いており、そのドアだけが微かに開いていた。

265虻把村:2009/07/17(金) 01:33:10
>>264
「ハイヒールの跡……単純に考えるなら、女か。奴らの『ママ』という奴か?
 こうして『棘』を仕掛けに行ったという事か。『たつお』は来ていなかったようだが」

足跡はちゃんと往復分あるのだろうか?

「『楢又』……で良かったか?
 あの扉、開けて欲しいんだが……ついでに中の様子も探ってもらえるとな」

266嶋『チオドス』:2009/07/21(火) 05:27:39
>>264
「一応、スタンドは出しておくんだな…」

身体を薄く伸ばし、あれば鍵穴から、なければ隙間から侵入させ、部屋の状況を確認する。

267:2009/07/23(木) 02:41:56
>>265-266
『虻把村』は、足跡が片道・・・・・・・・・・・部屋に向かった形跡しか無い事を確認する。
3つのドアの各々に鍵穴は無かったが、隙間がある。
微かに開いたドアの隙間に侵入した『チオドス』は、部屋がベランダに通じる小部屋である事を
確認した。
室内に人影は無く、足跡は敷き詰められた絨毯で消えている。
2階建てベッドが部屋の隅に置かれており、子供部屋をモチーフに装飾されていた。

268嶋『チオドス』:2009/07/25(土) 23:25:34
>>267
「誰もいないな………ベランダから飛び降りたのか?」

薄く延ばした『チオドス』の一部を『二階建てベッド』に差し向け、這い回らせ、隠れているものが
居ないかどうか確認しよう。

269虻把村:2009/07/27(月) 01:02:10
>>267
「出て行く時は出口からにして欲しいものだな……
 それとも『タスカール』か何かの試用でもしたのか?
 或いは突如常識に目覚めて靴を脱いだか?」

『楢又』の補助無しでは、あまり満足には動けまい。
一応スタンドを出し、周囲を警戒しておく……
床だけでなく、壁や天井にも変わった点が無いか観察する。

270:2009/07/27(月) 01:26:31
>>268
ベッドの上には、何も居ない。
シーツ等は設置されておらず、ディスプレイ用の掛け布団と枕があるだけだった。
>>269
周囲に異変は無く、壁や天井にも目立った傷は無い。
床にも足跡以外の汚れは無く、人の気配や物音も無かった。

■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■