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工廠裏の壁 6枚目
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描きたいけどいきなりスレを立てる勇気が無い
試してみたいけど何処かでひっそりと行いたい
そんなときに!
工 廠 裏 の 壁
・ 短編、試作、とりあえずなんでも良し
・ やる前には一応宣言して被らないようにする
・ ハートフルに
・ 埋まりそうだったら次建ててね _
/ jjjj _
/ タ {!!! _ ヽ、
/}¨ニ=- _ ,/ ノ _ ~ `、 \
/ | ¨ニ=- _ `、 `ヽ _{_[_]_} ,. ‐'` ノ
/ | _ ニ=- l|]ニ=- _ \ `ヽ(´・ω・`)" .ノ/
/ 」 ニ=- ¨ || ||| l ¨ニ=- _ `、ヽ. ``Y" r '
l /_] ニ=- ¨ || ||| | | l¨ニ=- _i. 、 ¥ ノ
_ . -‐}‐- [| || _ |「=ニ|||=- | | | | ¨ニ=- _ー イ
¨ ̄ | || || _ -=ニ ¨ || ||| | | | | | | l ¨ニ=- _
| ||=‐||-=ニr_‐¬冖ニ〔} || ||| _|___|__|_ | | | | | | |
―‐--- 」 __|| || = |「 : : l/|: : :| || ||| /´-―‐.ァ/ -‐,.===ァァュ | | | | |‐
圭℡rョ || || - ||: : : l/|: : :| _ || |||// //// 〃 ///´|| | | | |
圭圭}l℡ _∠7エヽ_ || || |[Τ||: : : l/|: : :| 晶品嵒晶t℡| {__/_{ | L[f―――‐' {]―|l_____ | | |
圭}圭圭‘=“0-0┘||_||_|_|||;_;_;_l/|;_;_;L晶晶品嵒亟亟lェェ―_‐ェェ|ュ |ュ  ̄ r=ュ Γ二l|_____||_|[]⊥
“““¨¨´ `¨¨¨¨“““““““f=======fョ_/:{zzzzzュェュ┴7ffT]三三7ffT{
` ̄V::}:リ ̄V::{iリV::}:7 ̄V::{i:ノ ̄ ̄V::{i:ノ
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予告通り始めさせていただきます
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社長!
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 ̄` - 、
` ‐ 、
`ー 、
`ヽ、 ___
`ー――――――.'.´ `ヽ、
`ー=ニヽ、__`ヽ、
――― 、_ ヽ, `ヽ、ヽ_)
 ̄ ` -- 、 ヽ、`ヽ、l
 ̄`ヽ、_ `ヽ、`ヽ
`ヽ、 __ `ヽ、l
ヽ / .〉ヽ、 ヽ
`ヽ、 l l ,イ`ヽ ヽ
`ヽ、 ヽ ゝノ.|`ート、 ヽ
`ヽ、 ヽ、 | |. ヽ. ヽ
ヽ、 ヽ、 ヽ_ノ ヽ .|
`ヽくヽ l `ー'
`'′
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単分子カッターの切れ味は素晴らしい。購入費もランニングコストもそこそこかかるが、実用性を追い
求めるのならば最高の一品だ。何だって切り裂ける。扉だろうと装甲だろうと……死後硬直で堅くなった
人間の腕だろうと
壁に塗り込まれ 大遺構と一体化 した哀れな連中を一部でも連れ帰るには、これが必須だ。壁を大仰
に壊せば、センサーで呼び出される建築者がすっ飛んでくるから下手な事は出来ない。区画に建築者が
現れて、他の連中まで巻き添えにした場合は、後でどんな報復が来ることやら
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蛆鳥さんか さて福本ーズや分けた部隊がどうなっているやら…
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蛆カラスさんのAAはなんだろうなぁ
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,ィ劣王ミ::、..___
,...._ 寸圭圭圭圭圭}
r:升圭少 ``x圭圭少´
`¨´  ̄ ___
<:少 ,..xュュュュ、 〈圭圭心,
{圭圭圭圭圭圭ヽ  ̄¨¨¨´
__........__寸圭圭圭圭圭リ
,.......xュョョュュ.、,....ィ升圭圭圭圭圭圭圭圭少
`寸圭圭圭} 寸圭圭圭圭圭圭圭圭圭K._
`¨¨¨¨´ ,佳圭圭圭圭圭圭圭圭王圭圭} ボタッ……
{少r:ゞミ王王圭圭圭圭少'´ ̄¨¨¨´
{圭圭圭沁 `¨¨¨´ f壬心
寸少' ̄ r劣} 弋圭ヲ
 ̄
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停滞して腐り粘質に変異した血液が傷口から零れ出す。人間の体に流れている物は、こんなものだ。
例え呼吸をしていようと、していまいとさしたる変化は無い……
そも、何の為に生きているのか という事を考え始めるとキリが無いが、俺の脳味噌は面倒な事を考えて
乗っけた自我を虐めることが大好きらしい。この馬鹿は何を考えて遺構に潜り、そしてどんな気分で遺構と
一体化して、建材に塗り込められながら窒息死していったのだろうか……
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/ ̄ ̄ ̄`ヽ
/ ヽ
/ ∧
l ∧
_l_,.=-==二= .,_ /〈_`,
/ `ヽ ノ
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{ _,.-‐=ニ三二=-.,_ \
,.>‐´ `ヽ ヽ
,.< `ヽ ヽ.,
,.< `、 ∧ ……前田 ボディバック
/ _,.-=‐彡ミ´ ̄ ̄ ̄~"'ミ>., V ∧
/ _,. - ‐´/ミミ.'l ´ \ .l ゝ 「えっ……あっ、はい…………」
<ミ彡V _,./≠==≠ li r ´
>/ /""~ /-≠==≠__ .l ゛l |
ノ | |ニニニ/..≠==≠__/ V __ 〈 |
/ // /-≠==≠ V ,´ `ヽ l .|
ノ l_l-‐-´`l/==.≠ V , ', |
/ (__,.-‐-.,/==.≠ V , ' iノ
./ / /___.//==≠ V 、 ノ ',
/ | ___,./==≠__ V ヽ_
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あの到達者様から哲学者、だなんて煽られるのも仕方が無いか。仕事をしていても脳味噌の中を下らない
思考で回しているのだから。それでも、俺の体は作業機械のように大遺構に馴染んだ動作を繰り返す。
オルゴールがオルゴールとしてしか使えないように、俺も最早遺構の亡骸を探る機械としてしか生きては
行けないのだ。これ以外の全ては、この遺構に塗り込まれた馬鹿と同じ場所に置いてきたから
親族への報告書を認めるためと、五級の屑がちょろまかさないようにするために指輪を抜き取って懐へ
収めておく。確かに遺構で拾った亡骸は拾った者達の利益として分配することをクライアントが許しているが、
依頼を受けて探している遺体であれば話は別だ。
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キャー蛆烏さーん!素顔みせてー!
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r= _=RX⌒7ァ \
>:/ /7ヽヽ:/:フ/⌒7 ヽ }
rく:∧ ∨/|ミ彡 / //
>≫ ≫マ:ハ / :://
. ム=z/(())ー ´ / :/'′
/:::::/ゞ彡} / /
. /:::::/: / / /
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. 八 、(ト <ゝゝ/
ヽ三辷彡 ´
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態々依頼を張るような探し人は、そいつの葬式を挙げるか、せめて遺品でもと思って依頼されることが
多いので、当然特徴的な遺品があればウケが良いわけだ。ただのスカヴェンジャーと違って商会を組んだ
ビジネスとしてのネクラファジーは客商売でもある……顧客満足度は立派な関心事だ
それこそ、拠点に戻れば家には元検死医でエンバーミングの技能を持った死体修繕士が雇われて常駐
しているくらいだ。少しでも戻ってくる死体が綺麗であれば、顧客も満足する。まぁ、流石に片腕だけでなら
どれだけ丁寧に繕った所でどうしようもないのだが……
だから、こういった指輪みたいな遺品として扱える物はそれこそ丁寧に持って帰らなければならない。
まともに残った体の代わりに依頼主へと渡す、大事な品なのだから。例えウジ虫が物欲しそうに見ていたと
しても渡せない。手触りからして純金、デザインも悪くないから場所を選べば百円くらいでは捌けるだろうか。
だが、飲み代に消えてしまえば金で買えない信頼は帰ってこない。積み上げたそれは、ちっぽけな指輪
一つ分以上の価値を作り出すのだから
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,,::ヘ
_, -゛_,,_,,ヽ_,,,_
_, ニ゛〆~:: :: :: :: :: :: :`::ヽ、
_, -゛~;/.^ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::`ヽ
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_,,'゛~ /゙~゙ゞ゙ :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::゙!
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__,,.ヘ''゛~ _/ヽヽ:゙i゙/ヽ ,,、_:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : }
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_,, -- ,._,ゞ< ) ゚ゝヽ!, _,,''゛~/ /ヽ ::^゙〈`ヽ,ヽヽ、ヽ,ゞ ゛~ ヽ、;; ;;i;; ;; ;;,';; ;; ;; ;; :: : `ヽ、
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〈 ( (::)::゙‐::-;; 、::、:i:i::〉 〉ゞ゛/ヽヽゞ〉 〉_〉゙;;~::~゙ヽ,}.へ_::{ ,',' :; :; ;: ;: :; }/ :: :: :: ::/ :: :<~ ~゙`ヽ
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指輪を懐の中で玩びながら、四肢用の小さなボディバックに緩衝剤を詰めながら手をしまっている部下を
ぼんやりと眺めた。手際が悪い、さっさとしろとは言わないが、もうちと丁寧にやれないものか。爪やら
何やらを傷つけると価値が下がってしまうというのに……まぁいいさ、仕事はこれで終わりだ。
クソ溜めからさっさと引き上げるとしよう。
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ト./ニニニニ/ニニニニニニ=< x<
/ニニニ/ニニニニニニニニニ><..>
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/ニニニ./ニニニニニニニニニく/叨::::::くニニ/:{!
/ニニニ./くニニニニニニニくヽ,/´¨¨>ト、ニニ/:i:iア
/ニニニ./≪ニ乂ニニニニニニ/叨ト 、/ニニ/:i:i:iア
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通信機を起動して上に上がらせた古畑達を戻らせよう。分かれた所へ戻るよう指示すれば問題ない。幾ら
ウジ虫でも、来た道を辿る位はできるはずだ。建築者も、まだ今日の仕事を始めていないようだし。
上層ではまだ無線が通じるから有り難い。どういうわけか下層に近づけば近づくほど、建材に電波を吸収
したり乱反射させたりして通信設備がお釈迦になる傾向があるのが遺構の怖い所の何個目かだ。多分、
大深度には重要な設備が集中しているからか、建材も民間仕様ではなく特殊な軍施設やら何やらの警護
仕様に作り替えられているのだろう。別行動すら取れなくなり、連携さえ絶ってくる、まるで悪意の塊の
ような所だ。
どこかの到達者様が、さっさと建築者の中枢なり何なり叩きつぶしてくれれば楽になるのだろうが……
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, ;;‐::゛~~~゙::‐::,,,、
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: ゙ヽ、
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::゙!, 古畑、聞こえるか
!゙: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ゙!
/ :: ::_;;_;;_;;_:: :: :: :: :: :: :: :: :: :゙!. ,、
/i゙,二,‐,::: ,==゙三ニ-、:: :: i‐i‐:゙!;, !! ヽ -─|i──li───|i──|i-/
゙,ii゙ i゙i::::! !゙ ゙ヽ::゙!: ;; ;;X::‐/. ii il 隊長! 丁度良かった,li
__!:ヽ:/-,::\',__ ,,//::::゙!!:◎}:: }}. ii /ー|i──l|───l|───|iヽ'
_,::-::‐::‐::i::::゙!:: /,゙‐、\::゙::'::゙::′::|::゙::゛::‐!`:,,_ii_
_, ::-::゛:: :: :: :: : {_:_{!/,'==,' ,\\:: ::_,、::|::ヾ::丿:: :: :: ゙::‐::-:,,、
\ :: :: :: :: :: :: ::゙!__゙!.{Y・Y} ゙!〉〉 / {:: ,'゙X;::゙!:/::゙!:: :: :: :: :: :: :: :: ,゙' ヽ -─|i──li───|i──|i-─/
/::゙::\:: :: :: :: :: ::入_゙!;;ハ;;ゞ゙_/_/:ヽヽ{:{、::゙^'゙:/:: :: :: :: :: :: へ/ il おい、何通信機使ってんだ!,li
/:: :: :: :: : \:: :: :: :{ :: :: ::/::~:,~,゙,``,`,,`,゙:‐:〈゙::‐:゙:l:: :: :: :: :/:: :: ::゙ヽ、 /ー|i──l|───l|───|i─ヽ'
/:: :: :: :: :: :: :: :: ゙ヽ、:: ゙!、::/:: ::{ l:: l.}:{ (:) } :::: ヽ:: :i゙:: :: ,/:: :: :: :: :: :: ゙':、
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::゙!:: ::トヾ!:: ,〉ゝ,','-! (_)_):: :: ::},:,i゙:: :: i゙:: :: :: :: :: :: :: :: ::゙',
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::゙!:: :l::\/::/,:: :゙ヽ::-::,`::゙::'ゞ〈ヽ,:: l:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ゙',
/:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::.゙!:: l://::/::,、:: :: `::゙::‐::-/:: /::゙!ヽ、:: ::, 、:: :: :: :: :: :゙',
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回線を開くと上ずった古畑の声と、水音に混じった怒号が聞こえた……これは多分安藤だ。
様子がおかしい。明らかに争っている。落ち穂でも拾えたか、それとも屍を見つけたか。戦利品に関して
下らない喧嘩をするようなら、鋼鉄のナックルダスターが据えられた防弾甲冑の小手でぶん殴って躾を
敢行しているので、その線は無いとは思うのだが。
もしくは何かでかいヤマでも見つけたのか。諍いの原因は大抵が金か女で、女はこんな所に居ないのだから。
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下層やばいねぇ
何かあったのか
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ヽ -─|i──li───|i──|i-/
il おい、よせって!! ,li
/ー|i──l|───l|───|iヽ'
| /
| /
| /
|____________________/
| |=}
|____________________ ヽ -─|i──li───|i──|i-/
| | | | | | | | | il うるせぇ古畑! 殺すぞ!,li
| | | | | | | | | /ー|i──l|───l|───|iヽ'
| | | | | | | | |
| | |il⊇ | |il⊇ | |il⊇ | |
| | | | | | | | | ヽ -─|i──li───|i──|i-─/
| | | | | | | | | il やめろ! 隊長の指示を……,li
| | | | | | | | | /ー|i──l|───l|───|i─ヽ'
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
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東京大遺構、この地獄に上から下まで未だに潜り続ける奴が絶えず、レリックドリームに惹かれて死んで
行く馬鹿が減らない理由が一つある。幸運なら、浅い所でも莫大な当たりをつかめることがあるからだ。
完品の警備ロボットがずらりとならぶ民生品警備ロボット用品店。戦前の嗜好品が目映く輝く雑貨屋に
垂涎の知識が山と並ぶ書店。そして、誰もが羨む自動人形専門店……狂った都市計画AIは飲み込んだ
軍や民間の地下製造施設に他の店舗運営電算機と混じり合って狂ったレイアウトを作り上げ、実際に様々な
商品で自らを飾り付ける
それらは全て戦前のクオリティを維持した魅惑の餌だ。誘因性は抜群で、実際に見つけてレリックドリーム
を成し遂げ、到達者に成り上がった奴が更に美味しい香りを遠くへと運んでゆく。そして……
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. イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、ヽ
. /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
. イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',、ヘ
i,::::::::::::::::,::::::::,ィ::::::/',:::::::,::::::::::::::::ヘヾ
,'::::::::::,::/i::/ // .',:::/!:::!:::::::::::i::ヘ
|:::::/,'-/'‐-/、 ._|/ ヘ:|、:::|:::::|ヽ|
i:::r:=,;' ,,-‐ミ、 ,,|'⌒|'、,i::ハ:::|
/r.i:::} i! ゝ ・,}i!ニニミf'-‐、 ヾ{l' ヘ| こっ、こんな機会二度とこねぇんだぞ……!
l ! |:,' ゞ ___,,イ |ヾ_ノ i}!
. ヘヘ|' ,′ .!ヾ==イj 資材倉庫だ……! お宝の山だ……!
/`| U ゝ j i/
,,-ッ´. . |/! ノェェェェ`ー´__ U .| 邪魔するんなら殺してやる……!!
_. /. /. . . .| .| ´`ー- 二二! .,'、
。s≦. . . . . ./. . . . .|. ヽ === ` i.ヘヽ、 あんなっ、あんなクソビッチのカラス女に
。s≦. . . . . . . . . ./. . . . . .! ` -、 _ノ. .ヘ . ≧s。 えらそうにさせられてたまるかっ……!!
. . . . . . . . . . . . /. . . . . . .l、 `ー--‐'´  ̄ l. . . . ヘ. . . . . ≧s。
. . . . . . . . . . . /. . . . . . . .|ミ、_ ,,;i. . . . . ヘ. . . . . . . .
. . . . . . . . . . /. . . . . . . . .| ヾミミ、 ______ ,,;;;;彡! . . . . . ヘ. . . . . . .
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そのたぐいまれなる芳香は人間の倫理観や常識、知識をさび付かせて人間を死へ誘う。震える声に
紛れて金属音が聞こえた。彼奴らが携行している5.56mmのセレクターを操作する音だ……
安藤め、あの馬鹿欲に目がくらんでいる。最低限の三つ、全部忘れてやがるな。水音がするということは、
まだ水路の中、資材倉庫に入り込んだ訳では無かろう。これはまずい……
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あっ(察し)
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|;;;;;;;;;,.、r'!;;;;;;/ ./;;l゙ ,,、r'´;;;/ .l;/ /;| ,!;;;;i
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././!;;;;;l! .l゙/ .|;;;;;;;;;,.、r'!;;;;;;/ ./;;l゙ ,,、r'´;;;/ .l;/
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.レ' |;;;;/ .r'´;;;/ .|;;;;;| /;;;;;;l゙ l;;;;;/
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レ' |;;;;/ .r'´;;;/ .|;;;;;|
|./ |;;;;;/ |;;;;;|
レ' |;;;;/
|./ ┼┼丶丶─┐ヽヽ
. _ノ . _ノ ・ ・ ・
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┣ Monologue .┫
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怒号を上げて制そうとした瞬間、連続した銃撃音が通信越しに響いた。聞き慣れた歩兵小銃の連射音、
指切りでの三点バースト。一瞬遅れて重い何かが水に沈む音がした……
そして、水の音は今し方開いた回線から聞こえている。つまりは……古畑が水に没した、ということだろう。
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古畑ぁ!安藤を今すぐ撃ち殺すか放置して戻ってこぉい!
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ああ、貴重なまだマシな福本が…
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やっちまったなw
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|/|::::::::::::://:/ ム:/ /::/ マム マ', マ::::::::::::::::::::i::|
. ! |:::::::::::,'/:/ ,'/==、':::/ .マム,,==マ|=、:::::::::::::::::::l!|
. |::::::::r'/'// //、 .//ヾ、 `! ヾ、|ヽ::::::リi!
,ヘヽ:| //_____ ヾ、 ___ // _____ヾ、_|/}:i_
/ ト二 { `ー-`ー'′ ≧} }.-‐‐-.{ {≦ `ー'′ ア .} rェr' ', へっ、へへっ……
. i ',::|ヘ ' ,  ̄ ´ //.-‐‐‐-ヾ、 `  ̄ // !:|. |
. | !:! ヽ ヽ ___ /ィ .r、ヽ __/ ´ l:| .i や、やったぜ、これで俺も大金持ちだ……
i l:! ` ー--‐ ´! .i ` ー --‐ ´ .!! ,'
. 乂. i! | | i! ノ 他の奴らは開けることで納得してんだよ……
`r.| U | .| ├イ′
. i::! ゝ-、___,,-‐′ |::,′ わ、悪いのはお前だぜ古畑……
,|::! }__________.{ U |::|
/.|:| ノ、-──‐-、,-──‐、∧ .|:|.\
/. . . i! `ー-----------一′ |:!. . .ヽ
。s´. . . . . |、 U ,|. . . . .`.、
。s≦. . . . . . . . ..| ヽ ‐-=====-‐ /.| . . . . . . \
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安藤が古畑を撃った、ということだ。あの馬鹿、指切りでの三点バーストなんてできるようになってたのか。
それなら、もっと色々な事に気を払えばネクラファジーなんてならずにすんでいただろうに……
ネクラファジーには成功したところで安堵は無い。元ネクラファジーの誹りは何処にでもついて回るぞ。
同種の屍を拾って自らを肥えさせた最低のウジ虫という忌み名は。例え成功を収めたところでな
そして、独断専行に納得したのは全員か。これは恐らく、全員で物資を持ってトンズラするつもりだろう。
クライアントに上がりを盗られるのがそんなに嫌か。だが、世の中はそんなに甘くないぞ、安藤
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___ _
>ー:::::::`´:::::::::;Z._
∠:::::::::::::::::::::::::::::::::<
/:::::::;ィ::ィ ;ハヽ;::::、:::::ヾ き、聞こえてっかカラス女……!
. 1:: ノフjメ._v _>ヘ「ハ. :↑
h.ヒr',ニヽ_r'ニ.ヽ.〕r| 精々悔しがるんだな……!!
|f|| い)-゚ノーペ-t)丿||f|
. ,ゞ|:u  ̄〈_ _ _〉 ̄ u |K 何時か帰ってきたら、てめぇも殺してやる……!
_,, -‐''7::: | )(二ニニニつ( |:::ヾ''‐- 、._
‐''"´:::::::::::::::i:::::::ヽ._ ‐一 _.ノ ::::::i:::::::::::::::`'''‐ 犯して殺して、死体をまたファックしてやるよ……!!
::::::::::::::::::::::: |::::::::::ト、 `:ー─‐''´, |:::::::::::|:::::::::::::::::::::::
:::::::::::r',二Yヘ ::::::::ト、` ‐---‐'´ノ|:::::::::r'Y二.ヽ::::::::::
::::::: {. -ー{_ノ:::::::::| ` ‐-‐ '´ |:::::::::し}ー- }::::::::
:::::::; ヘ. ',二j )‐''フ| |く⌒(〈こ¨ 人:::::::
:/:{:::::ヾ=イ::::::|oレ;:====、、 |o|:::::::ヾー''´:ノ:`ー
:::::::::`::ー::フ′:::|:::|´∠二二\ヾ;|:::|::::::::::‘く´::::::::::::
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┣ Monologue .┫
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無線機越しなら鋼の拳も5.56mmも怖くない、か。良い度胸だ……確かに俺の攻撃はそこまで届かない。
俺にはお前を殺せない。それは真理だ。俺はESPユーザーでもなければ無人機械操作の達人でも無い。
だからお前を俺が殺すことは適わないだろう
……にしても口が過ぎるな。俺みたいな奴を犯そうとするとは、随分と奇特な変態が居たものだ
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うーんゲスイゲスイ
下水道なだけにな!
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``ヽ、`ヽ、,i'"´∠ _
,. ‐'"´ ̄ ``ニゝ
. ∠´-,‐:‐' ``ヽ
/ ゝ
. / l
// /l、 l
l /| ./ l、iヘ |
.l /| , /! /. l./ u l | , 〉.iヘ、 . | たっ、隊長……!
|/ |/|/`!/-ニl_ v'|/'_ニl~ ヽ|、 l
/´l|.| !' /⌒ ⌒ヽ |.i^ヽ 俺等も行きましょうよ……!!
l |6|| l (0) (0) l u ||.6l|
ヽ._|| ヽ、_ :| |: _,ノ ||_ノ 安藤の奴ら、ひとりじ……規則を破るつもりですよ……!!
∥ u ( ) .∥
| v /⌒ヽ、` ‐'´,.ノ⌒ヽ |\
._/l l ,. -─‐三─‐- 、ノ ! l 、
,.‐''"´/ ヽ、` -‐ '´._`` ‐-" ,‐'´. | `` ‐
, -‐''"⌒)ヽ`‐、. ≡ , ‐'´l .l │
( -‐'"⌒)-、〉l:::` ‐--‐'":::::::::l | . |
.( -‐'"⌒)ノ, |、::::::::::::::::::::::,ノ! | .|
/( -‐''"⌒)ノ ! ` ‐----‐'´ .l | |
(._,,. -‐' ,"\ l l ,へ、 |
/ ヽ レ' \ .|
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┣ Monologue .┫
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自分が損をしそうになると途端に喧しくなるウジ虫共だ。だから嫌なんだ、此奴等は。最低限弁えるべき
ことも弁えず、護るべき自らの法も持たない。例え肥え太った所で、肥えすぎてさなぎになることすら適わず、
ハイエナやカラスは愚か蠅にすらなれない半端物。
ここで俺を殺して自分達も混ぜろ、と言わない辺りまだ多少はマシなようだが。5.56mmに耐える装甲と
チェインガンが危ない事くらいは理解できるようだ。衝撃減衰ジェルを内蔵した二重構造の甲冑だから、
親近距離でバレットシャワーをお見舞いした所で昏倒しない、という所はしっかり覚えていたか
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-
真面目にやってく奴ならネクラファジーやりながら鍛えたのかもなと見直すかもしれんが
なんかでかいの掴んでのし上がったって性根がこれじゃ誹られ続けるよなぁ
-
こんなのがいるから棺桶=サンが苦労するのである(真顔
-
r 、
` ` _
(丶. /__  ̄ ¨丶、
` / / v ` ー-‐''^ヽ.ヽ
⊂= _|/ __,ノ.フv (ヽ._ }.| そ、そうですよ……! それに古畑の仇もとってやらないと……!!
fnl|T''r。¬--r‐_-ニ.jh
|h|| ヽ`ニイ ̄L゚-'_.ノl|,リ ひっ……!?
_,ゞ| u . . .L___.| . v lレ' __n__
 ̄::::::::::::l: :fこ二ニ二_ヽ: .ハ. ,コに.lゝ
:::::__n__::::::l:.:ヽ-〜ー- 、_ソ:/:::`ー(.(l 「゙)ノ (^Y^h
:::: ,コに.lゝ:ト:、:_: : ⌒:v:.:_ノ::::::::::::::: ̄:::l)l) i^) }: }..j(ヽ
:::(.(l 「゙)ノ:::| \  ゙゙゙̄フ´/:::::::::::::::く∨フ:ハ ノ ,レ'‐´ ' ノ..〉
:::::: ̄:::l)l):::l ,>く /::::::::::::::: (.(´_:/:::ヽ { ´、`ヽ. `/
:::: く∨フ :::::l/ |:::/ ∨::::::::::::::::::::: `:7´::::::ト、 ,〉、 }' ´ /
::: (.(´__:::::::::! /:::l /::::::::::::::::::::::::::::O::::::::/:::}. /:ヽ._^-rく
::::::::: ̄´:::::::::V::::::|./::::::::::::::::::::::::::::/:o :::/:::/::\./ :::::::::::::`¨ラ′
:::::::: o :::::::::::::::::::::′::::::::::::::::::::::: /:::::o:::::::/:::::/::::::::::::::::::::::/
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仇か、実に薄っぺらい言葉だ。説得しようとするなら、もう少しタイミングと言葉を選んだ方が良いぞ前田。
第一、俺達が彼奴らを殺しにえっちらおっちら水をかき分けながら水路を遡る間に、連中はこちらを殺す
準備をするだろう。
幾ら俺の防弾甲冑が高性能とはいえ、手榴弾複数の直撃には耐えられない。殺す方法は幾らでもある。
だから、俺はチェインガンを持ち上げることでトイレの五人を黙らせた。そして、未だにゲスな妄言を吐き
散らしている安藤に最後の声をかける
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-
バイバイ安藤!
-
_....-‐‐ヽ::ヽ,.≦:フ_
,...‐´ ̄::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
,,´ィ:´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
. /:::,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /:,イ::::::::::::::::/マ:::、:::、::、::::::::::::::!
|//:,ィ:/!::/!/ ヘ:',ヽ::、:::、::::::::::} 『安藤……』
l/.l/,,i/=!ミ、__,ヘi=ヽl、、ヽ__:::!
i!| =ニ゙=i!二i!=゙ニ= i!''|ヽ',:|
lヾ ___,イ' ̄ ゞ _ ノ' !´j.!| あ”あ”!?
,,〉! L _| |ノ:::|ヽ
. ,,/´. .l rェェェェェェェェr | ` i. . ',、
。s≦´./. . . .i ,}────{、 .! .! . . ヘ.≧. .s。
。s≦ . . . . /. . . . .l ==== _ノ ! . . . ヘ. . . . . . .≧.s。
。s≦. . . . . . . . ./. . . . . .!`ー 、 ノ ̄ ,,,i. . . . . ヘ . . . . . . . . . . ≧s。
. . . . . . . . . . . ./. . . . . . |ミ,、  ̄ ̄ ,,イ;;;! . . . . . ヘ. . . . . . . . . . . . . . ≧、
. . . . . . . . . . ./ . . . . . . |ヾミミー-===-‐彡;;;;/|. . . . . . ..ヘ. . . . . . . . . . . . ./ . ∨
. . . . . . . . . /./\. . . | \;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ''''''' i. . . . . . . . ヘ. . . . . . . . . . ./ . . . . ∨
. . . . . . . . / '. . . . .\. !  ̄ ̄ ̄ l. . .,、. . . . . .ヘ . . . . . . . . /. . . . . . .∨
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正直此奴がどうなろうが、どうでもいい。持ち逃げした先で高飛びして成功しようが、しくじって死のうが、
同士討ちしてくたばろうとも至極どうでも良い。どんな選択肢が待っていようと、どんな結末を迎えようと
お好きなように と言う話だ。
俺はお前に興味が無い。俺が興味があるのはアイツだけ。だから、俺からうざったいウジ虫に言う言葉は
一つだけだ
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|
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_ ., ─ .,
/ `ヽ、
/ ∧
,' ∧
| |
ノ | 好奇心を飼い慣らせ だ
`ll´ ̄゛''t、 l
jヽ、__,ノ  ̄゛>──==´ヽ
ノ`ヽ、 ,. 彡''" ',
ヾ、,. ≦ _ _.,x≦
x≦ ,,... -‐ '' " >.,
∠ ´ ̄` ヽ、 `ヽ
/ `ヽ `ヽ
/ V ∧
,' V ∧
i V ',
j V l
} V l
〉 - ィ '' ""゙ - ヽ .,_ _ _,.,_ _ 从 _ゝ
〈,. -‐ '' " l ∧
ノ | γ ̄`, ,´ ̄', ∧
/ l li lゝ-==y ∧ ∧
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教訓が籠もった皮肉、それだけで十分過ぎる。
言いたいことは言ったので、俺は無線を切った。ついでにヘルメットの機密を外し、ポーチを漁る。後は
待つだけだ、多分俺の予想が正しければ、思った通りの事が起こるだろうから
片手で引きはがすようにヘルメットを脱いだ。ここは換気がしっかりしてて酸素濃度は低くないし、毒物も
ないので問題ない。別に自慢でも何でも無いが、アイツが好きだったから伸ばしている髪が弾みでばらりと
広がった。
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-
周りのモブズが生唾飲みそうだな…
-
ヽ /ィヘ/
`__ ノ ,' / .)/
. _______ ユ (:' /イ)/
./∨========.∧ ツ . ', )) ィヾヽ/
マ:::::∨.\/\/\∧ ー┼”.} ./( 弋,イ
.マ:::::∨/\/\/ ∧ ノ | ヽし': :ヽ
..マ::::::∨__/\/\ ∧ ((,イ: : :: :V) /¨⌒`ヽ
マ::::::∨ \/\/\∧ 、ゝ: : : :(ノ} Y′ |
. マ:::::::∨/\/\/ ∧ ヽ: :: : : :: :/ / /
. マ:::::::∨__/.\/\ .∧ ゝ;:; :;从;ノ ./ /
. マ:::::::∨ .\/\/ヽ∧ ┌───────i/ヽ_ ./
.マ:::::::∨./\/====∧.二二ニニニニニニニニニニニ| ー-─ /
. マ:::::::∨==ヽ:::::::::::| |\/\/\/\/|三| /
` ̄ ̄ )::::::::::| |/\/\/\/\|三|. /
ソ´⌒ ̄ ̄ ̄へ──'ニt‐‐ ./\/\/|三| .|
/ 〃 l ̄ヽ ヽ/\/\ ̄リ .|
| ゝ .| | ) /\/\| |
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頭を振ることで広がった髪の毛を一所へ押しやり、取り出した密閉式のシガーケースから煙草を取り出して
ライターで火をつける。のんびりしている俺を五人はイライラした様子で見つめていた
大凡、今なら何とか俺を排除して、あの五人に合流できるのでは? とか考えているのだろう
あの貪欲な連中が、上がりの分け前が減るのを承知でお前達を迎え入れるわけがあるまいに。それに……
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: : パラパラ :
+ : パラパラ + : + :
: : :
+ + +
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もうカタはついた
ああ、そうだ、俺にお前は殺せない、俺には……だが、東京大遺構がカタをつけてしまった
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-
自滅したか
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経験に勝るものなしだな… 好奇心を飼い殺して水音に気をつければ避けられたのに…
-
うわぁ
-
;::::::::::://メく/.:/ V:j:::::|v:::.! V,
,:ァ-:::} '" ≫ミく' ,z彡'´v:| V:| ヾ
,:;' ,'-'::;' 〃 (タ 笊V ハノ V
':{ {- !/ ,{{ , `’ j ,'
,:人ゝj' ゝ-'.: : { {:、_ノ ハ
'::ア ̄} し ゝ、 _,r' ' なっ……ななっ……!?
// ,} ,.:≦s。___,.、 '
___〃 {' } ゝ-- :::__:::ヾj ,' 何だ今の……!?
斗七 ,' j:、 \ -- 、ー' /
,。s≦ 〃 } ', ≧x、 ,。r≦
/、 __〃 ', ,、 `/{ ', ` <
/ V 斗七´ ' | , ', >s。 __'ノ! { ,ミ ` <
,.: v'"´ ,.: ! ', '.、 ノ ,{ , ` < __,!ハ
, ', !::! | :、 /j j , Y ,
. / ' , !::! ! ,ィヽ :, /ノ,....、 , , ',
/ ! , ' !,..イ´ ':,ゝ' ヽ /'" /:\ j / ,
,! ヽ ,' ヾ、 Y´ / ` !/ ,
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天井が揺れて遠くから地響きがやってくる。俺は念のため、煙草を咥えながら扉の前に移動して、扉に
背を預けて腰を落とし、両足で支えとした。
教えてやろうか、三好……鉄砲水が押し寄せてくる音だよ、これは
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お? ちゃっかり在庫処分もか?
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< \ |
 ̄ ヽ __ア 「r== 、 i
ヽ ∠二 {、 ) )__丿}
´ こ_) ニニ 彡 ー―― ´
` -=ニニ =- 、  ̄{  ̄ ̄
\}
\ )
つ . } ) /
_ .. :: :: :. . / / ふぅ……
: : : : : / } ― ァ=
: : . / / /
: . {/ /
―┐ \__ /
}、__  ̄ ̄ ―― 、
人 }\ _ / ` }
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煙を吐き出す……背に振動が伝わってきた。水が通り過ぎていく感覚だ。だが、水は少ない、多分だが
膝元くらいまでしか流れていないだろう。それでも人間が溺れ死ぬにも流されて行くにも十分過ぎる量だが。
俺はこうなることを何となく分かっていた。あの馬鹿は扉の向こうがどうなっているかなんて、想像もあまり
しないで書いてある扉の名に突き動かされて開けるだろうと思っていたから。きっと、古畑は扉を開ける事を
強行に反対したのだろう。アレは口が上手くないから、兎角危険だから開けるな、と危険な理由を説明
しなかったんじゃなかろうか。撃たれた理由は、きっとそれだ
古畑は三つの警告を護っていた。だから分かっていたのだろう……扉の向こうが水で一杯だということに
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-
あー 道 |扉| 倉庫 |扉| 下水道
になってたのか 一箇所だけで満足していれば…
-
二二二ニ=- i|:.......... | i \ /:i | l:. l `Y´| l `Y゙ |
二二二ニ=- i|:........... :| | `Y ≧=- __| | | |:. | | | | | | l
二二二ニ=- i|:............ :| l i´ ̄ `Y´ i | | |:. | | | | | | :
二二二ニ=- i|:............. ¦ | :≧=- ___} | i | |:. | `Y | | | | |
二二二ニ=- i|:.............. :| | l `Y゙Y 7 } | | ¦ |:. | l :| | | __ /| | |
二二二ニ=- i|:............... | i l : l:. | l | l | i:. | i :| | l /::::: Y | |
二二二ニ=- i|:................ :| | : l i:. i l : | |:. l : :| | l .′::::::| i| | |
二二二ニ=- i|:................. | l i i ::. l : l | | |:. | i :| | | ::::::::::::| i| |
¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨ }{:................. :| | l___j__j:. | l i l | l:. | l :| | __ ____ j{ ::::::::::::| i| | | _
:. ∧:................ :| | l~ ~ ハ_ハ .:| | _|_ j___i{ i :| ∧ ̄  ̄ `∧:::::::::::| i| |__ -=ニ
:. . / ∧ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄  ̄{_______j| ̄{ ̄______j___{______ ̄ / ̄ ∧ ,/ / / ∧ :::::::| }} _厂
:. . . / ∧ ∧___/∧⌒三 ─-‐ ∧____________/_∧ / / ∧ ̄ ニ=- _
:. . . . ∧ _____________/__j}三三──-‐ ≧=- -=≦ -──三三ニ=- _
:. . . . . ./ ∧三三三三三三──-‐ ‐-──三三三三三三三三
:. . . . . . _/__j}三三三──-‐ ‐-──三三三三三三
三三三三三三三──-‐ ‐-──三三三
三三三三三──-‐ ‐-─
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雨が降っても東京が冠水しない理由は何か? 排水溝で水を捨てているからだ。そして、狂った都市計画
電算機はご丁寧に水を逃がす場所を作りやがる。昔は水も貴重な資源だ、余さず回収して何かに使って
居たのだろう……そして、多分今も
それはいい。だが、適当に作られた水は、時に区画の壁をぶち破って部屋に溜まったりすることがある。
不用意にそういったブツを開ければ、頑強な扉に閉じ込められていた水が解放され、鉄砲水とかして押し
寄せる……だから雨の日に遺構に潜るべきでは無いのだ
だから、俺は仕事の前にマッパーに金を払って大まかなマップを手に入れていた。どの辺に水を逃がす
施設があるのか。大きな配水管がどのようにのたくっているかを把握するために。それを見て、予測して
いた。多分、俺達が探すことになるだろう区画の扉、その多くは水没しているだろうと。
扉一つ一つがデストラップに化けてくる。例え扉を避けても、脆い扉ならいずれ勝手にはじけ飛んで鉄砲
水の射出口に成り果てる。東京大遺構は、偶然ですら人間を殺す武器に変えるのだ。だから好奇心は
飼い慣らされねばならない……
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-
うへぇ… マジで危なすぎてもぐりたくなねぇ
-
>>767
いや、倉庫だと信じて開けた扉の向こうが排水路だったんじゃね?
-
>>767
いや、 道|扉|水(倉庫?) になってたんじゃね?
で、倉庫って書いてあるから本当に倉庫とは限らないし、倉庫の中が水で満杯って可能性もあるって話だと思うんだが。
-
>>770,771
大遺構デストラップ過ぎぃ!!!?
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┣ Monologue .┫
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煙草が一本燃え尽きる頃には、背中越しに伝わる水の衝撃は無くなっていた。聴音機を当てて扉の向こう
の音を探るが、静かな物だ。何も変わらず、下に向かって少量の水が絶え間なく流れている音だけが
俺の鼓膜を叩いてくる……
遺跡が全てを洗い流して終わったらしい。俺は根元近くまで燃え尽きた煙草の代わりに新しい煙草を咥え、
昔良くしたように燃え尽きかかった煙草を先端に寄せて火を移した。尤も、昔は火を貰う煙草の先に別の
唇があったのだが……今あるのは、俺の無骨な指だけだ
開け放してあった便座に向けて煙草を放る。火災報知器が仕事をしていなくてよかった、禁煙の文字など
今や何の意味も無いのだしな
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トイレでの喫煙はご遠慮ください!(なみだ目
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\ : # ' #; : . ', #;. # ' ' /
#;, ; \ " ; ' ;, ',; ;:. ', :. i #; , /
#;. ; , ; ' ; . , : . l :" ,: " , - 、/ |_ 、、 _|_ 、、_|_ 、、_|_ 、、
> 、 ' ; \ ' : . ' :. ; , .;/:::::::: \ | ノ | ヽ ノ | ヽ ノ | ヽ
> 、 " ゙ \ : ' . : ', :. _ l .,' " `'<、 ∧
> 、i ;, ' :..:... ; ', :.'.. .'| ,' ヽ |
* ..: `; >、__ .\____ ________/. ,.ィ´ ,,
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l # .; : ;||::::::::::::l´: : : : l: | | |:: : :.l | =
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# ;゚ . ヾ ||::::::::::::|: : . l: | | |:: : :.l |  ̄
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i ;, ' |\::::::人 ` ヽ、 ! ,.| |//!-┴-‐_| ‐-
_,., -―|: :.. ̄_.ノー- ‐ - ‐ !三三_ | |コ/=≡;/ \
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'’: : : : : >' ´≡ = -  ̄ ― = ≡ ー = - /: : : : ∨ \
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扉を開けると、そこにはもう通路以外の何も無かった。入る前と変わったところは無い。ただ、壁面に今
より高い位置に濡れた後が残っているだけだ。何もかも、東京に降り注ぐ汚濁が流して行ってしまった。
そういえば、アイツがこんな冗談を言っていたか。何かを綺麗にするには何かを汚さなければならないが、
何も綺麗にしなくとも全てを汚すことはできる と。汚濁で汚濁を流した所で後に残るのもやはり汚濁だ。
どうしようもないな……
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-
古畑も流されてしまったか……安藤たちはともかく、奴の遺体くらいは拾ってやりたかったが
-
> 古畑
まぁマシといっても福本モブだし…… 割り切ろう
-
廴/:: :: :: :: :: ゙!:: ::l :: ;;ゞ::゙::゙::゙::ヾ :: :: /\、
,:':: :: :: :: :: :: :: ::゙!:: ! :: \_::_::/;;l:: ::/;; ;; ;∧‐-,、
/_::_:: :: :: :: :: :: :: : ゙!: ! :: :: :: :ll::/;;;;゙!::.l,;;;;;;;/:: ::゙!゙~~゙
}:: :: ヽ、:: :: :: :: :: :: ゙! i;; :: :: :: /;;;;;/゙!.:.l:/:: :: ::ξ
/:: :: :: :ヽ;;\:: :: ::: :: i::.i:: :: :/;;;/:: ゙!::l ::: ::/;;',
/-、:: :: :: :: ::/:: :゙ヽ、:: :i::i /;;;/::_:: :: ゙!:l::/;; :: :゙!、
l_丿:: :: :: :: /;; :: :: :: ゙ヽ;;i:i゙;;;;/:: :: :: :: ::゙!:!゙;;;;,':: :: :: 廴、 _,_
i゙:: :: :: :: :: ::/;; ;; :: :: :: :: ::i:i/::-;;‐::‐::-:: :゙!:!: l.:: :: :: ::乂辷゙~゙ヽ
/;; :: i :: :: ::/゙!;; :: :: :: :: :: ::i:i;: :: ゙l :: :: ::i゙:: :: ゙!!::!;; :: :: :: :`!~ヾ≠=、
iヽ':: :: :: :: :: / ∧:: :: :: :: :: :: :l :: :: l :: :: :l :: ::,'∧゙!、:: :: :: :: ゙!、 ~゙ヽ _ _ ,, ,, ,, ,, __ __ __,,_
{::/::゙::-::、:: /:-:゙:: :゙!:: :: :: :: :: : l :: :: ::l ::: ::l :: ::.ll;;;゙!:゙!、:: へ:: ::.廴_ _, -:: ::゙::~:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::~::゙::‐::-:: ,, ,,_,__
〉:: :: :: :: :: ∧:: :: :: :゙!:: :: :: :: :: l:: :: :: :l :: ::l :: ::.l:゙!;;;゙!::゙!;; ;; ;; ;;ヾ, ゙!、~::゙:: ''::‐::-::-::‐::゙::~:: :: :: :: :: :: :: :: :: ::_::_;;_::_::_::_::,,ゞ-゙‐`‐゙‐゙‐゙‐゙‐~゙'
l:: :: :: :: :: :: l !:: :: :: :゙!:: :: :: :: : l:: :: :: :l :: ::l :: :: :: :゙!゙!゙!:: };;ヾ,:: :: ゙!:: ゙!、 :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: , -''‐''゛
゙!:: :: :: :: :: ./ i:: :: :: ::}:: :: :: :: : };; ;; :: :: :: :: :: :: :: :: ||::ト〉::}ヽ ヽ、:: ゙!、:゙!、:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: , '
l:: :: :: :: :: !゙ \:: :: }:: :: :: :: ::/::-::-::-::‐::‐::‐_,ゞ゙゙!!:: ',:',Y:: \\ ::゙!、 :゙!、;; :: :: :: :: :: :: : : :: ,'~
∨:: :: :: ::.l ~゙~ ゙!:: :: :: :/_::_::_::_::_::__,ゞ゙゚;; ;; ;;_,ゞ、:: ::l ,ヘ \\ ゙!、_::}_:: ;; :: :: :: :: :: ::,ゝ~
l:: ::_::-::_:〉 l:: :: ::/:: :: :: ::_,ゞ゙~; ;; ;;_,ゞ゙゚:: :: ::゙ヽ、゙! ::ヽ \~~゙二コ:ヘ、;; ;; ;;〆゙~_,rヽ
!:: ::ゞヽ;;゙-、 l:: : /:: ::_,ゞ゙~;; ;; ; _,ゞ゙゚:: :: ::ゞ :: :: :: ::`!、 _へ、 \_ ,,> ,\_∠_,-゙~_,ゞ゙`
`Y:: :: 〉;; ;;;゙! , へl:: :/ゞ゙~ ;; ;; ;; _,ゞ゙゚ヾ :: : ,' :: :: :: :: :: :: ::ヾ \ \ ヾゞ _, , }---‐''゙~
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何かが足に当たった。上から流されてきた何かだ。俺はそれを見て内心で口の端を上げた
なるほど、気が利いているじゃ無いか。クソ溜の東京大遺構にも、ジョークを解するセンスはあったらしい
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-
なんだ?
-
古畑か
-
アイツさんとの思い出かー
-
だれだ?
-
\ : # ' #; : . ', #;. # ' ' /
#;, ; \ " ; ' ;, ',; ;:. ', :. i #; , /
#;. ; , ; ' ; . , : . l :" ,: " , - 、/
> 、 ' ; \ ' : . ' :. ; , .;/:::::::: \
> 、 " ゙ \ : ' . : ', :. _ l .,' " `'<、 ∧
> 、i ;, ' :..:... ; ', :.'.. .'| ,' ヽ | |_| l
* ..: `; >、__ .\____ ________/. ,.ィ´ ,,| | (_) |
' , # ; /: \| l:ヾ :\ '´ У
' ,||::::::... ,, .';. ´ | l .\ ____| ,,
l :. ゚ ;゙ ゚||::::::::::.. ,, ´ l: | | /_ | ´ (二ヽ l 。 _l_
l # .; : ;||::::::::::::l´: : : : l: | | |:: : :.l | = 、_) ..|^! │. L
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# ;゚ . ヾ ||::::::::::::|: : . l: | | |:: : :.l |  ̄
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i ;, ' |\::::::人 ` ヽ、 ! ,.| |//!-┴-‐_| ‐-
_,., -―|: :.. ̄_.ノー- ‐ - ‐ !三三_ | |コ/=≡;/ \
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'’: : : : : >' ´≡ = -  ̄ ― = ≡ ー = - /: : : : ∨ \
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上から流されてきた物は、天使のフィッティングと書かれた 乳児用おむつ のパッケージだった。成る程、
確かにクソ溜にクソを更に増やした俺達に投げつけられるのに相応しい一品だ。あの馬鹿共は、これの
為に命を張った訳だ……傑作だな
未だに水が来ないか怯えているウジ虫に引き上げるよう腕を振った。ブツは手に入れたのだし、ウジ虫が
20人やそこらくたばった所で社に損失は無い。ピンハネ率が幾らかあった人件費が全部まるっとピンハネ
できることで、死人の穴なんて埋まるのだから。それに、家の社員は貸金庫に金を預けていくから幾らか
装備代も回収できただろうさ。俺は形だけのお叱りを受けて、新しい人員を雇ってはいおしまいと……
正にこの世は神が垂れたビチグソだ。アイツが良くしていたように、皮肉と冗談を込めて吐き出しながら、
俺は地上へ帰るために水路を遡り始めた………………。
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むしろ安藤では
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ってことで、分割になりましたが雨の日のネクラファジーでした
長い間占領してもうしわけない
お付き合いありがとう御座いました
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