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ζ(゚ー゚*ζ 燐光を仰ぐようです
68
:
◆W.bRRctslE
:2024/01/16(火) 22:47:05 ID:6VmzJa0k0
頭上高くをカラスが飛び去り、宵闇が静かに波打つ。
添樹とは何を話すでもなく、ただ手を取り合って立ちすくんでいた。
そうして、永遠にも続くように思われた時間は、遠くから微かに、けれども確かに近付いてくるサイレンの音で呆気なくほどけた。
添樹が背伸びをして遠くを見やる。離れた彼女の体温がどこか名残惜しかった。
ミセ*゚ー゚)リ「警察…?」
ζ( *ζ「そう、だと思う。多分」
巴祀屋が呼んだのだろう。
どこまでも手際の良い男だ。およそ、自分と同じ学生だとは思えない。
彼は何者なのだろう。
不審者を取り押さえたのも、錯乱する九檀を落ち着けたのも、こうして、事件を片付けてしまうのも、九檀とは年がひとつしか違(たが)わないはずの巴祀屋は、当たり前にこなしてしまった。
勇気や正義感があるというより、躊躇いが無いとか、場馴れしているといった表現の方が近い気がする。
ζ( *ζ(少なくとも、ヒーローって感じではないかも)
日曜朝の主人公にはなれなさそうだ、と内心でくすりと笑う。
彼に感じていた得体の知れない恐怖は、いつの間にか消え去っていた。
やがてパトカーが到着すると、先程までの静寂が嘘のように騒然として、頭の中のぼんりやりとした何もかもが頭の隅に追いやられた。
三者面談よりもずうっと沢山の質問攻めに遭い、やっと解放される頃にはクタクタで、棒になった足を押して添樹の家まで向かう。
「送るよ」と言った巴祀屋は、特に会話に交じるでもなく、二人の少し後ろをのんびりと歩いていた。
ミセ*゚ー゚)リ「ねえねえ、やっぱりさ、やっぱり……そういうこと?」
肩を寄せて添樹がこそこそと問う。
吹き出すのを堪えたような声が後ろの方から聴こえた。
振り返らず、地の底から響くような声で返す。
ζ( *ζ「ばか言わないで」
ミセ*-ヮ-)リ「えーっ!」
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