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ここだけ学園都市 inしたらば
3
:
黒繩揚羽
◆5QE4wOW7sQ
:2016/08/21(日) 14:04:38 ID:F84ogKik
『地獄に落ちろ』
その言葉を言われたのは何度目かわからない、事切れる寸前の生命の灯火を全て怨恨と怒りに変えて、漸く言った一言がそれである事はある意味哀れだ。
だってそうだろう?人生最期の一言がそんな負け犬の吠え声のような言葉なのだから、どうしようも無い力の差を埋められないと知っていながら最後っ屁に意味の無い恨み言を吐いて死んでいくのだから。
これ程哀れで、嘲笑(わら)える事は無い───
「ああいつかは行ってやるよ…そっちでも痛めつけてやるから先に待ってろや」
路地裏には激しい戦闘の跡、コンクリートが削れ、焦げ、砕け、そして倒れた男とそれを見下ろす少年の姿。
少年の体は傷付き服が所々破けて血が流れているが、一方の倒れた男の体には目立つ傷が無く、しかし確実に事切れていた。
戦闘の疲れとダメージからか、ふらりと脚を踏み外しよろめいた少年は、コンクリート塀に手をついて体制を立て直す、その目はギラギラと燃えるような鋭い眼光を放っていた。
「あァ糞……痛ェんだよあの野郎…!昼飯も食ってないっつーのによォ…!」
その闘争心は戦いが終わっても途切れる事無く、寧ろ昂りが抑えきれずに渦巻いている、彼の殺気は収まる所を知らずに周囲に振りまかれていた。
これだけ激しい戦闘があったのだから、それを聞き付けた何者かが現れてもおかしくはない、それが友好的であれそれ以外であれ、人を手に掛けている以上この場を素早く離れるべきだが。
寧ろ、この少年はそれを期待し、自分の抑え切れない高揚感を叩きつける相手が現れるのを待っているかのように、のろのろと歩いていた。
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