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長官「これが世界を救う任務だ」 男「ふざけんな!」
1
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/01(土) 01:34:10 ID:CdW1J5FQ
─── 県立××高校
男「はぁ〜・・・ 夏休みだってのに追試って何だよ」テクテク
ガラガラ
男「追試受けに来ました〜」
女教師「ギリギリで登場とはよほど自信があるようね、男」
男「いや〜 愛用のシャーペンが見つからなくて・・・ あれ? 少女ちゃん!?」
少女「おはよう」ニコッ
男「まさか少女ちゃんも追試?」
女教師「追試は男だけよ。 少女はテストの時体調不良で休んだから再テスト」
男「あ〜 少女ちゃんが追試な訳ないもんね」
少女「テスト一緒に頑張ろうね!」
男「はい!(やっぱ可愛いな〜 少女ちゃん。 良い匂いするし)」
女教師「さてと、それじゃ始め!」
26
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:41:06 ID:NDG8DOqE
─── 1時間後
女教師「タイムリミットまであと3分か。 エロガキが戻らないな・・・」
少女「やっぱり範囲が広すぎですよ・・・ 心配だなぁ・・・」ソワソワ
お〜い
少女「あっ、来た!」
男「ミッション、コンプリー・・・ ト・・・」バタン
女教師「やればできるじゃないか。 正直、半分諦めていたぞ」
男「女神ちゃんと約束したし」ゼェ ゼェ
少女「エロガキ・・・」
男「そのコードネーム、変えられないんですかね?」
女教師「任務完了。 昼飯好きなもの食わせてやるよ、エロガキ」フッ
27
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:41:49 ID:NDG8DOqE
─── 夕方・秘密施設
ウイーン
男「おいコラ! 責任者出てこい!」ズカズカ
長官「任務ご苦労様。 君たちのおかげで今日も世界の平和は守られた」
男「ふざけんじゃねーよアフロ! 田舎村の無人販売所の大根買い占めろって何だよ!」バンバン
長官「指令だ、仕方あるまい」
男「ねぇ、俺ら弄ばれてるだけじゃねーの?」
秘書「そうかも知れないですね」
男「はい?」
28
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:43:02 ID:NDG8DOqE
秘書「でも、本当の指令か遊びの指令かは私達で判断できません」
長官「私達に出来ることは、指令を忠実にこなす。 それだけだ」
男「わーたよ。 でもさ、せめて俺のコードネーム変えてくれない?」
長官「無理だな」
男「少女ちゃんからエロガキとか言われるの地味に傷つくんだけど」
少女「私は大丈夫だよ? ただのコードネームだし。 男くんは男くんだよ」ニコッ
男「やっぱり君は僕の女神さまだ」キラッ
女教師「本名で呼ばれたいならエロガキに改名でもしたら良いんじゃないか?」
男「お断りします」
長官「疲れただろう、宿舎でゆっくり休め」
男「本当だよ。 折角の土曜日が・・・」
29
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:43:55 ID:NDG8DOqE
─── 宿舎
男「しかし、先生までエージェントだとは驚いたな」
少女「先生がエージェントに選ばれたって聞いたときは、私もビックリしたよ」
男「あれ? って事は先生よりも少女ちゃんの方が長いの?」
少女「うん」
女教師「ま、理由が分かったおかげで少女が休んだり学校を抜けたりしやすくなったな」
男「そうか、先生が協力者なら・・・ 俺も特権乱用し放題?」
女教師「お〜いいぞ。 その代わり、おはようからお休みまで私の監視があることを忘れるな」
男「そっか・・・ 先生もここに住んでるんだ・・・」
30
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:44:31 ID:NDG8DOqE
少女「さて、そろそろ夕飯の支度でもしようかな」
女教師「今日は土曜だから少女が夕食当番か」
少女「はい。 男くんは何か食べたい物ある?」
男「何という至福な質問!! 学校の奴らに自慢してやりたい!!」
少女「あはは、それはダメだよ?」クスッ
男「はーい」デレー
31
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:45:11 ID:NDG8DOqE
─── 1時間後
少女「お待ちどおさま〜」
男「うひょー! 大好物の唐揚げ!」
少女「本当? 良かった、沢山作ったからいっぱい食べてね」ニコッ
男「少女ちゃん・・・ 俺はその笑顔だけでご飯をいくらでも食べられるよ」キラッ
女教師「分かったから早く長官を呼んでこい」
男「へいへい」ヨイショ
32
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:46:13 ID:NDG8DOqE
─── 廊下
男「何でアフロも一緒にご飯食べるんだよ・・・」テクテク
やはりあの大根に・・・
男(ん? 長官の声?)コソッ
秘書「エージェントが回収してきた大根から高濃度の毒薬が検出されました」
長官「高濃度とは?」
秘書「人が摂取すれば間違いなく致死量の」
カラン
長官「!?」クルッ
秘書「誰かいるの!?」
33
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:47:10 ID:NDG8DOqE
男「俺っす」スタスタ
長官「エロガキ・・・ こんな所で何をしているんだ」
男「夕飯の準備が出来たみたいなんで呼びに来たんだけど、お取り込み中?」
長官「いや・・・」
秘書「それでは、明日詳しい話を」
長官「あぁ」
男「秘書さんも一緒に夕飯どう?」
秘書「え!?」
男「少女ちゃんが沢山唐揚げ作ったみたいだし」
長官「そうだな、たまには一緒にどうだ?」
秘書「・・・よろしいんですか?」
男「構わないでしょ。 というよりあの量は流石の俺でも食い切れない」
秘書「・・・・・・」
34
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:49:11 ID:NDG8DOqE
─── 夜・宿舎の居間
男「やべーな、うんこ止まんねーよ。 流石に食い過ぎたな」スタスタ
秘書「女性のいる前であまり下品なことは言わない方が良いわよ?」
男「あれ? 秘書さん、こんな遅くまで電車大丈夫なんですか?」
秘書「車通勤。 でもお酒飲んじゃったから今日は泊まりね」カラン
男「それって俺を誘ってます?」
秘書「残念、年下に興味はないの」
男「まぁ俺には少女ちゃんという心に決めた人がいるので構いませんが」
秘書「そう」フッ
男「・・・どうしたんです?」
35
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:49:51 ID:NDG8DOqE
秘書「何年ぶりかしら、こんな気分」
男「?」
秘書「君が来てから」
男「俺のダンディーホルモンが周りを誘惑しちゃってます?」
秘書「そうかもね」フフッ
男「・・・・・・」
秘書「君が来る前、この職場は凄いギスギスしてたのよ?」
男「え〜 全然そんな気配ありませんけど?」
秘書「本当に大変だったんだから。 エージェントや長官と一緒に食事だなんて、想像出来ないくらい」
男「少女ちゃんがいればそんな事にならないと思いますけど。 なんせ癒やし系女神ですし」
秘書「彼女が一番辛そうだったわ。 周りの空気を少しでも和らげようと一生懸命だった」
36
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:50:38 ID:NDG8DOqE
男「少女ちゃんを辛い目に遭わせた奴のリストって作ってもらえます? ちょっと話したいんで」
秘書「考えておくわ」クスッ
男「一人残らず消し去ってくれるわ」ヒヒヒ
秘書「・・・男くん」
男「なんです?」
秘書「エージェントを辞めずにここに残ってくれる?」
男「秘書さん?」
秘書「さっき、私が長官と話をしていたこと聞いていたんでしょ?」
男「あ〜 まぁ・・・」
秘書「今まで何人ものエージェントが、理不尽な指令や人の死という重圧に耐えかねて辞めていった」
男「・・・・・・」
秘書「指令とはいえ公衆の面前で裸になれなんて・・・ 普通じゃ出来ない」
男「それって、俺が普通じゃないって言ってます?」
37
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:51:28 ID:NDG8DOqE
秘書「君がいてくれれば、何とかなる気がする。 今度こそ・・・ 全てが解決できる気がするの」
男「お断りします」
秘書「!?」
男「俺は少女ちゃんのためにここにいます。 それ以外の理由はありません」
秘書「それって・・・」
男「」ヌギヌギ
秘書「ちょ、ちょっと急に脱ぎだしてどうしたの!?」
男「指令であれば俺はいつだってこんな風に裸になれます。 でもそれは少女ちゃんの為」
秘書「・・・・・・。 あっ」
男「だって、少女ちゃんは俺と結ばれるのだ・か・ら!」
秘書「男くん?」
男「これが俺の生き様だ!」
秘書「その心意気は認めるけど・・・ 後ろ」
男「ん?」クルッ
少女「・・・・・・」ジトー
38
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/04(火) 00:52:20 ID:NDG8DOqE
男「しょ、少女ちゃん!?」
少女「男くん・・・ 秘書さんの前で何で裸になってるの・・・」ピキピキ
男「いや、これはですね」アセアセ
少女「最低」
男「誤解! 何か誤解がある!!」スタスタ
少女「きゃー! こっち来ないで変態!!」タッタッタッ
男「待って! 少女ちゃーん」タッタッタッ
いやー!! 来ないでー!!
秘書「・・・・・・。 ふふっ」
秘書「明日も頑張れそう、かな」
39
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 22:13:30 ID:Ujm0p9jc
ノリが映画クレしん
40
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:25:53 ID:soVEIZkM
■第3話「どうでもよくね?」
─── 深夜・秘密施設本部
秘書「長官、こんな遅くまでどうされたんですか?」
長官「あぁ、ちょっとね。 秘書君こそどうしたんだい?」
秘書「開発部の進捗会議が長引きまして」
長官「そうか・・・」
秘書「第21次テストの失敗原因がまだ分からず手こずっています」
長官「今の科学レベルではやはり厳しいようだな・・・」
秘書「でも大丈夫だと思いますよ?」
長官「?」
秘書「そんな気がするだけですけど」
長官「君の口からそんな言葉を聞くなんて驚きだな」フッ
41
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:26:31 ID:soVEIZkM
─── 朝
ウイーン
少女「長官、エージェント女神到着しました!」
長官「朝早くにご苦労様」
男「エージェント女神の夫、同伴で到着です!」
長官「死ね、エロガキ」
男「ちょっとそれ酷すぎませんかぁ〜?」
少女「もー ふざけちゃダメなんだよ?」プンプン
男「は〜い」デレー
42
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:27:25 ID:soVEIZkM
長官「早速だが指令だ」
秘書「超巨大モニターに内容を」
部下「・・・出します」
パッ
─ 指令
エージェントのお仕事
××海岸沿いに住んでる中年男を見つける!
ニートを止めさせモリモリ働いてもらおう!
男「ま〜た意味不明な指令ですなぁ」
少女「・・・・・・」
43
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:29:05 ID:soVEIZkM
秘書「今回のターゲットは中年男さん55歳」
男「その年でニートって、もしかして筋金入?」
秘書「1年前に仕事を辞めて一人で住んでいるという事は調べで分かっています」
男「求人情報誌を持って俺たちが相談に乗れば良いの?」
女教師「そんなに簡単な指令じゃないわ」
男「?」
女教師「彼は去年まで・・・ 帝都大学の素粒子先端技術研究所に勤めていた」
男「研究所?」
秘書「これが博士が辞める直前まで行っていた研究の論文です」ペラッ
男「どれどれ〜 あぁ・・・ 俺ロシア語読めないんですよ。 ドイツ語なら読めるんですけどねぇ」
少女「すごーい! 男くんってドイツ語分かるんだぁ」
男「まぁね」
秘書「それ、ドイツ語ですよ?」
男「・・・・・・」
少女「」ジトー
44
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:29:57 ID:soVEIZkM
─── 海のある田舎町
ガタンゴトン
少女「・・・・・・」
男「少女ちゃん! 見て見て! 海!!」
少女「え? あっ本当だ、綺麗だねぇ〜」
男「これが仕事じゃなければどんだけ嬉しいか・・・」
少女「仕方ないよ、今度休みの日に来ようね」
男「マジっすか!」
少女「秘書さんって水上オートバイの免許持ってるんだよ?」
男「あぁ・・・ 皆で来るのね・・・」
少女「もちろん!」ニコッ
男「・・・・・・」
45
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:30:55 ID:soVEIZkM
─── 海辺の一軒家
少女「あった。 ここだね」
男「中年男さんの家、間違いないね」
少女「作戦は・・・ 覚えてる?」
男「少女ちゃんがドアを開けたら、俺が中年男を押さえ込んで暴れたらスプレーを顔に吹き付ける」
少女「・・・・・・。 うん」
男「ちょっと手荒すぎると思うんだけどなぁ〜」
少女「そうだね・・・ でも作戦だから」シュン
男「悩んでも仕方ないか」
少女「いくよ。 作戦開始!」
46
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:31:38 ID:soVEIZkM
コンコン
中年男「はい」ガチャ
少女・男「・・・・・・」
中年男「どちらさま?」ムキッ
少女「あの・・・」
男「人違いのようです。 失礼しました」タッタッタッ
少女「え? あっ、すいません! 出直します!」ペコリ
中年男「?」
少女「まって〜」タッタッタッ
47
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:32:42 ID:soVEIZkM
少女「もー どうして作戦通りにしなかったの?」
男「無理でしょあれ。 何であんなにマッスルなの? あんな猛獣に市販の催眠スプレー効かないって」
少女「でも・・・」
男「見たでしょ? 腕とか少女ちゃんの太もも位のサイズあったよ?」
少女「どうしてそんな事知ってるの?」ジトー
男「うっ・・・ 想像、想像だって。 それに太もも位見れば分かるしー」ジー
少女「エッチ」ササッ
男「冗談冗談」ハハハ
48
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:34:23 ID:soVEIZkM
少女「でも、どうしよう・・・ 本部に相談する?」
男「そうだね、どこか喫茶店でも入って作戦を練り直そうか」
少女「じゃぁホテル行こうか」
男「ホテルですと!?」
少女「うん。 長丁場になるかも知れないからってホテル予約してくれたみたい」
男「あ〜 そっちのね・・・」
少女「・・・男くん? 何を想像してたの?」ジトー
男「べ、別に! シティーホテルとビジネスホテル位の些細な問題」
少女「もー」
49
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:35:11 ID:soVEIZkM
─── 秘密施設・本部
秘書「長官、エージェントエロガキからお電話です」
長官「面倒くさいな・・・ 会議中って言っておいて」
秘書「すいません、回線が繋がっていまして・・・」
長官「・・・・・・。 ご苦労、エージェントエロガキ」
男『うるせーよアフロ、居留守使おうとしてんじゃねーよ!』
長官「緊急時以外の本部との連絡は禁止だぞ」
男『緊急だよ! 何なんだよあの中年男は! どこの格闘家だよ!』
長官「その様子だとA作戦は失敗したようだな。 心配ない、想定内だ」
男『ふざけんな』
長官「エージェントボインちゃんが向かっている。 合流して指示を仰いでくれ」
男『先生が?』
長官「それじゃ、検討を祈る」ガチャッ
50
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:35:50 ID:soVEIZkM
─── ホテル
男「あっ! おいコラ! ってアフロの奴電話切りやがった」
少女「長官何だって?」
男「先生がこっちに向かっているから合流しろって」
少女「そう」
男「先生も参加なら最初からそうしろってーの」
少女「・・・・・・」
男「少女ちゃん? 何か気になることでも?」
少女「え!?」
男「朝に指令を聞いたときから少し様子が変だけど」
少女「気付いてたの!?」
男「少女ちゃんのことなら箸を付ける順番から、最初に歯を磨く場所まで全て知ってます」
少女「・・・・・・」ゾッ
男「冗談」
51
:
◆8YCWQhLlF2
:2018/09/09(日) 02:36:43 ID:soVEIZkM
少女「中年男さんのいた研究所って覚えてる?」
男「あ〜 帝都大学だったっけ」
少女「うん」コクッ
男「それが何か?」
少女「帝都大学素粒子先端技術研究所って、先生が前にいた所なんだよ」
男「え? 先生って大学の研究員だったの?」
ガチャ
女教師「博士は私が研究所にいた時の担当教授だった」
男・少女「先生!?」クルッ
52
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/04(木) 11:03:01 ID:u8Z2hGCA
こっちも期待してるんだぜ
53
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/11/09(土) 03:47:38 ID:THNJd1CE
あげ
54
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:26:58 ID:XU8T3LeM
男「先生とあの野獣モンスターが知り合い!?」
少女「男くん、中年男さんに失礼だよ・・・」
男「先生が野獣先輩に働けって言えばミッションクリアじゃん」
女教師「そんな簡単に事は運ばないわ」
男「訳ありか。 理由、話してくれます?」
女教師「私情よ。 今回の件に関係は───」
男「俺達より先生が話をしに行く必要があるんじゃないですか?」
女教師「・・・・・・」
少女「男くん・・・」
女教師「分かった。 私が博士と話をしよう」
男「そう来なくっちゃ。 全て先生にお任せします」
55
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:28:14 ID:XU8T3LeM
女教師「ありがとう。 じゃ、二人も一緒に来て」
男「え?」
女教師「私と博士の二人きりだと・・・ お互い感情的になるかも知れない」
少女「はい!」
男「マジかよ〜 押しつければ何もしなくて良いと思ったのに〜(はい!)」
女教師・少女「・・・・・・」
男「はい!(マジかよ〜 押しつければ何もしなくて良いと思ったのに〜)」
女教師「男、明日からマンツーマンで補修な」
男「・・・はぃ」
56
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:29:20 ID:XU8T3LeM
─── 博士の家
コンコン
中年男「はい」ガチャッ
女教師「お久しぶりです、博士」ペコリ
中年男「・・・・・・」
男「中に入れてもらっても良いかい?」
中年男「君はさっき来た子か」
女教師「博士、お話しが―――」
中年男「君が尋ねてくるとは驚いたよ」
女教師「・・・・・・」
57
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:29:59 ID:XU8T3LeM
中年男「何の用かね?」
女教師「博士の力を貸して頂けないでしょうか」
中年男「あいにくで悪いが、私は君に興味がない」
女教師「・・・・・・」
男「二人に何があったのか知らないけど、その言い方はちょっと失礼じゃない?」
中年男「そうかね?」ニヤッ
男「何、その悪党のボスみたいな態度」
中年男「良い返しだ」ジー
男「な、何だよ・・・」
58
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:30:55 ID:XU8T3LeM
女教師「お願いします!」ドゲザ
男「ちょ、先生!」
中年男「言っただろ、君と一緒に会話するモチベーションが出ないのだよ」
女教師「分かっています! でも!」
中年男「君と研究をしていた毎日はとても苦痛だった」
女教師「っ!」
中年男「話は終わりだ」
少女「お願いします! 話だけでも聞いてもらえないでしょうか!」ドゲザ
男「少女ちゃん!?」
59
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:31:36 ID:XU8T3LeM
少女「この世界を救うため博士の力が必要なんです!」
中年男「君にそんな事されても私には全く響かないね」
男「少女ちゃんに土下座されて響かないだぁ?」
中年男「あぁ。 何も感じないね。 それより君は土下座しないのか?」
男「黙って聞いてりゃふざけんじゃねーぞ!!」ダッ
少女「男くん! ダメ!」
男「先生と何があったか知らねーが、少女ちゃんの誠意も伝わらねーのかよ!」
中年男「!?」
60
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:32:17 ID:XU8T3LeM
ボコッ!
ドサッ
女教師「おい男! よせ!」
男「先生は黙っててくれ!」
中年男「っ!」
ボコッ!
ガシャーン
少女「男くん、止めて!」
男「少女ちゃんの土下座に何も感じないなんてそれでも人間か!」
61
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/21(火) 20:33:02 ID:XU8T3LeM
ボコッ!
ドサッ
女教師「男、もうよせ」ガシッ
男「離してくれ! コイツだけは俺の手で!」
女教師「いや、お前が一方的にやられているだけじゃないか・・・」
男「・・・・・・」ボロッ
62
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/21(火) 23:32:30 ID:75.29KKY
待ってた
63
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:15:06 ID:sFR/SnE.
中年男「君、良いね〜 血の気の多い子は好きだよ」ニヤァ
男「!?」ゾクッ
中年男「女教師くん、この子は君の教え子かい?」
女教師「博士をお迎えしたい研究所の機関に所属しています」
中年男「ほぉ」
女教師「彼を第一助手に付けることも可能です」
男「え!? ちょ、何言ってんの先生」
中年男「そうか。 それは良いねぇ」
男「あの・・・ もしかして博士さんて特殊な好みをお持ちで?」
中年男「これからよろしく。 男くん」サワサワ
男「本当申し訳ないんですけど、お尻触らないで下さい」
64
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:16:01 ID:sFR/SnE.
─── 本部
ウイーン
男「おいコラ! 責任者出てこい!」ズカズカ
長官「皆ご苦労。 君たちのおかげで今日も世界の平和は守られた」
男「ふざけんじゃねーよ! 何だよあの変態は!」
長官「量子物理学の権威に失礼だぞ」
男「おいアフロ、あんた博士が男好きの変態って知ってたな?」
長官「勘違いするな。 博士が好きなのは10代の男の子だ」
男「もっとタチわりーよ! 犯罪じゃねーか」
65
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:16:41 ID:sFR/SnE.
女教師「まさか男が博士の御眼鏡にかなうとはなぁ。 良くやった、でかしたぞ男」
男「良くねーよ」
長官「これからエージェントと博士の第一助手として、大変だろうが頑張ってくれ」
男「嫌だね! 操の危機だよ! オレの初めては少女ちゃんて決めてんの!」
少女「え!? 私は嫌だよ」
男「・・・・・・。 と、とにかくオレは降りる。 これ以上はゴメンだ!」
少女「男くん辞めちゃうの?」
男「うっ・・・ いくら少女ちゃんの頼みでもコレばっかりは・・・」
少女「私、男くんが辞めるなんて嫌だよ」
男「少女ちゃん・・・」
66
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:17:18 ID:sFR/SnE.
少女「男くんが辛いときは私が支えになるから」
男「マジで!?」
長官「ワシも支えになる」
男「アフロは黙ってろ」
少女「だから辞めるなんて言わないで?」
男「じゃ、じゃぁ〜 今週の日曜日デートしてくれる?」モジモジ
少女「うん! そんな事で良ければいつでも!」ニコッ
男「よっしゃー!!!! 言ってみるもんだー!」
67
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/23(木) 20:18:06 ID:sFR/SnE.
女教師「はぁ〜・・・」
長官「良くやったな、エージェントボインちゃん」
秘書「任務お疲れ様でした」
長官「エロガキも中々やるなぁ〜。 指令達成だけじゃなく博士まで連れてくるなんて」
秘書「良い機会だし博士をうちに呼んでこいって言ったのは長官じゃないですか・・・」
秘書「博士は我々のアプローチに何年も首を縦に振って頂けませんでしたからね」
長官「でも、これで研究の方は飛躍的に進むだろうな」ハハハ
女教師「今回の指令、都合が良すぎませんか?」
長官「・・・・・・」
女教師「研究の方が進んでいない状況で博士を呼ぶ事が出来たなんて」
長官「結果良ければ全て良し! ってことにしておこう」
女教師「・・・・・・」
68
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:36:49 ID:4hSEygD6
─── 夜・宿舎
ガチャ
男「ただいま〜」ヘロヘロ
少女「あっ、男君遅かったね」
男「あ〜 なんという至福!」
少女「?」
男「ドアを開けるとエプロン姿の少女ちゃんのお迎え! 嫌なことを全て忘れられるよ」
少女「あはは・・・ 大げさだよ男君。 さ、早く上がって」
男「は〜い」デレー
69
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:37:43 ID:4hSEygD6
少女「こんな時間まで何してたの?」
男「変態の手伝い」
少女「も〜 博士さんに失礼だよ」プンプン
男「あっ、博士のことだって言うのは分かるんだ・・・」
少女「うっ///」
男「いや、実験装置のボタンと俺の乳首を間違える奴は本当に変態だから大丈夫」
少女「あははは・・・」
女教師「あんなにツヤツヤした博士を見たのは久しぶりだ」スタスタ
少女「あっ、先生」
男「先生も今上がり?」
女教師「あぁ。 長官とちょっと話をな」
70
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:39:22 ID:4hSEygD6
少女「何かお飲みになりますか?」
女教師「そうだな。 じゃ熱燗お願い」
少女「分かりました」
男「熱燗って・・・ 親父くさ」
女教師「あ?」
男「嘘です」
少女「男君も何か飲む?」
男「少女ちゃんの風呂上がりのお湯で入れたコーヒーを」
少女「・・・・・・」ゾッ
男「冗談。 少女ちゃんと同じ物で」
少女「分かった。 ちょっと待っててね」スタスタ
71
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:40:25 ID:4hSEygD6
女教師「教授とは上手くやれそうか?」
男「やるってどっちの意味です?」
女教師「お前・・・ 教授とは違うベクトルの変態だな・・・」
男「一緒にしないで下さい。 名誉毀損です」
女教師「あれでも世界的権威だ。 チャンスだし色々教えてもらえ」
男「聞いても何も教えてもらえないんですけど? もらったのは白衣くらい」
女教師「え!? お前、教授から白衣もらったのか?」
男「まぁ。 “私は博士の一番助手”って胸元に刺繍があるのが嫌ですけど」
72
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:41:07 ID:4hSEygD6
女教師「そうか・・・」フッ
男「嫌がらせを笑うなんて先生良い趣味してますね」
女教師「お前は私が思っている以上にすごい奴なのかもな」ハハハ
男「先生、日本語通じてます?」
女教師「男には期待してるよ。 教授のサポートは頼んだぞ」
男「けつの穴差し出すサポートとか勘弁なんですけど」
女教師「心配するな、教授は仕事中にそんな事はしない」
男「仕事外ではするって事?」
女教師「ま、まぁ博士から手作り白衣がもらえたのは今回の任務一番の成果だよ」
男「それ、どうでも良くね?」
73
:
◆8YCWQhLlF2
:2020/04/29(水) 04:41:58 ID:4hSEygD6
少女「はい、お待たせしました〜 熱燗です」コトッ
女教師「お、悪いな」
少女「男君は私と一緒で良かったんだよね」
男「もち。 桃味の紅茶かな? いや、甘〜いココアとかかな〜」
少女「青汁で〜す」コトッ
男「・・・・・・」
少女「凄く体に良いんだよ?」
男「あ、はい」
少女「一緒に飲もうね」ニコッ
男「その笑顔、昇天しそう・・・」
少女「大げさだなぁ〜」ウフフ
男「あ〜 幸せだなぁ〜 この時間、一生続け!!」
女教師「確かに・・・ 続くと良いな・・・」
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/04/29(水) 10:20:05 ID:J6cu1Kwg
ホントだよ
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/05/03(日) 01:09:16 ID:S62eY7j.
あー
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