■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■

女「額に鉄板入れてみた」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 04:00:09 m/zbMCJA
女「だよー」


"
"
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 04:02:10 m/zbMCJA
男「なにゆえ」

女「ある漫画の影響でね」

男「それだけで納得しろと?」


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 04:08:05 m/zbMCJA
女「ちょっとー、私の彼氏ならもっと喜んでくれてもいいじゃない」

男「どこの世界に、自分の彼女のデコに鉄板入って喜ぶ奴がいるかよ!」

女「そうは言っても私が鉄板を入れたからには、君には事実を受け入れてもらうわ」

男「そうやって自分の考えを押しつける事しかしないから!」

女「私の彼氏の言う事かぁー!」


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 04:14:06 m/zbMCJA
男「俺は普通の彼氏だ…普通の彼氏でたくさんだ!」

女「だとしても…君には額に鉄板を入れた彼女をもつ者として彼氏をやるのよ!」

男「言うにことかいて…女のエゴを強化した、化け物めぇぇぇ!」

女「化け物結構!私は化け物よ!」


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 04:18:22 m/zbMCJA
男「ならその慢心…鉄板ごと撃ち貫くのみ!」

バシュゥゥゥ

男「魂武装【ソウル・ウエポン】…パイルバンカー!」

女「そう、それが君の答えなの…鉄で固めた、その右腕が!」

男「もはや問答無用!」


"
"
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 06:52:56 4FnEdrgQ
パイルバンカーなんか頭そのものが粉砕するわ……


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 07:12:08 m/zbMCJA
女「そんな時代遅れの鉄屑に!」

男「当たれば終わる!」

女「当てるなどと!」

バシュゥゥゥ
ザザッ
グワァ サッ

男「くっ、蚊トンボみたいに動いて!」

女「当たらなければいいと言っている!」

サッ

女「諦めて!君には…君だけには認めて貰いたいの、私は!」

男「だからエゴだと言った!」


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 07:15:00 m/zbMCJA
グワァ

男「捉えた!額のど真ん中!」

バシュゥゥゥ

女「撒いた餌に食らいつく!やっぱり素人だよ、君という奴は!」

サッ

男「なっ、このタイミングを!?」

女「その信念ごと右腕を!」

ザンッ
バキィ

男「ば、バンカー!」


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 07:26:23 m/zbMCJA
ダラリ

女「もうその右腕は使えない…神経を超振動させ破壊したから」

男「ぐうっ、女ぁ!」

女「私は…ずっと君の気を引きたかったの…髪型を変えたり、服を変えたり、メイクをしたり…でも、君はぜんっぜん、気付いては、くれなかった…」

男「だ、だからって…」

女「だから、よ。さすがに額に鉄板を入れたら、君も気付いてくれるでしょ?」

男「お、俺の鈍さが君を狂わせたのか…!」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 07:31:05 m/zbMCJA
女「狂う?いいえ、これが私よ」

男「違う!お前は…少なくとも俺の知っている女って奴は!間違っても額に鉄板なんて入れはしなかった!」

女「!」

男「お前が変わっちまったって言うのなら、俺が…俺が何度だって!」

バシュゥゥゥ

男「だから、俺の右腕よ!力を…力を…貸しやがれぇぇぇ!」

バシュゥゥゥ

女「ば、馬鹿な…もう右腕は!」

バシュゥゥゥ

男「お、お、おおお!」

『魂武装【ソウル・ウエポン】!!!』


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 07:39:49 Lkw/grhU
なんか熱いな


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 07:48:42 m/zbMCJA
バシュゥゥゥ
ガキィィィン

女「嘘…ありえない…一度壊れた魂武装は、二度と戻らない筈!なのに!」

男「言ったろ…何度だって…俺は!」

ガキィィィン

男「ただ、撃ち貫くのみ!」

〜BGM:鋼鉄の孤狼〜


13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 16:18:33 m/zbMCJA
女「そんな…嫌、嫌よ…男、本当に私の額の鉄板を…撃ち貫くの?」

男「あぁ」

女「私がどうしても嫌だと言っても?」

男「あぁ」

女「貴方に気付いて欲しかっただけなのに?」

男「あぁ」

女「そんな…君は私の彼氏でしょ!?だったら、どうして!私の気持ちを!」

男「なら何故お前は泣いている?」

女「!」

ポロッ…


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 16:20:25 m/zbMCJA
女「え、私…泣いて…?」

男「俺はお前以上にお前の事を知っているつもりだ…だから、助ける。偽りの言葉の奥底で泣いている…本当のお前を…助ける!」

ガシャコン

男「何度だって言うさ…ただ、撃ち貫くのみ!」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 16:43:58 m/zbMCJA
ダッ

男「はぁっ!」

グォッ

女「その踏み込みは!」

男「反応する前に!」

女「見えているなら、かわせる!」

男「それが遅いと、分かれ!」

ガキィィィン

男「額、捉えた!」

女「しまっ…」


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 16:53:24 m/zbMCJA
ズドォォォォォン!

男「手応え…あり、だ!」

ケムリ モクモク
ボヤ〜

男「…!」

デコ ムキズ

女「…」

男「馬鹿な…額が無事だと…!?」

女「ウィークポイントをむき出しのままにする筈がないでしょう?」

男「なっ…」

女「額の表面に、オリハルコン・コーティングを施してあるの…鉄屑ごときで貫ける訳ないでしょ!」


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 16:57:38 IvPUat/s
無駄に高品質ぅ


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 16:58:39 m/zbMCJA
男「オリハルコン…!」

ピシピシッ バキィンッ

男「お、俺のパイルバンカーが!」

女「鉄とオリハルコンがぶつかり合えば、どちらが壊れるかは明白…でしょ?でしょ?」

ボウケン デショ デショ

男「まいったね、こいつは…」


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 17:10:42 Qxb0YtTU
kick ass。


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 21:09:49 m/zbMCJA
女「さぁ、もはや私の額を貫く方法は無い。男…その身を委ねて…私と一緒になりましょう…ひとつに、なりましょう…」

テ サシノベ…
パシッ

女「!?」

男「ふ、くふふふふ…一緒に?ひとつに?馬鹿いえ…」

チャキッ

女(左手で拳銃を!?)

男「お前となんか」

男「お前となんか」



男「お前となんか、ひとつになれるか」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 21:13:15 m/zbMCJA
ぱきゅーん☆

女「ぐふっ…」

バタリ

女「男…男男男!何故!何故君が私を撃つ!?何故!何故何故何故!銃を!何故君が!あ、あああ!」

ノド ガリガリガリ

女「何故何故何故!ぎひぃぃぃぃぃ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 21:20:30 m/zbMCJA
男「ふ、違う。違うよ、お馬鹿な雌豚ちゃん」

女「!?」

男「私はこの体を借りているだけ。だって私の体、さっき貴方が壊しちゃったから」

女「!?」

男「私は、パイルバンカーの宿神【やどりがみ】…入蛮華」

女「宿神…愛を込めて使用された魂武装に宿るといわれる精霊神…まさか実在するとはね」


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 21:24:43 m/zbMCJA
男「ご主人がピンチだったからね、少し手を出させて貰ったの。発射【だ】したのは鉛弾だったけどね」

女「笑えないジョークをどうも…ぐふっ…」

男「いくら額に鉄板を入れ、表面をオリハルコン・コーティングしていようとも、喉を撃ち抜かれちゃ、死んじゃうよね」

女「確かに…ぐふっ…」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 21:30:43 m/zbMCJA
男「依り代を無くしちゃったから、私もご主人の側にはいられない…今回のご主人はけっこう気に入ってたのになぁ…もぅ」

女「ふ、女の恨みっていうのは、本当………ぐふっ…」

男「貴方もそろそろ時間切れね…私も…おな、じ…ね…」

女「…」

男「それ、じゃ、さよな、ら…ごしゅ、じ…」

パァァ

男「…」


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/12(水) 21:35:40 m/zbMCJA
・ ・ ・ ・ ・

――風が吹いている――

――あぁ、呼んでる――

――いつか聞いた――

――あの声――



『ねぇ』

『私』

『額に』

『鉄板―――――』

【完】


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/13(木) 00:51:31 .jKOYOtk
いいよねパイルバンカー
ロマンの塊だよね
おつ


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/13(木) 04:47:37 M6HfF1Og
悲恋でしたね



28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/13(木) 14:19:42 ZuyDjqDM
通りすがりの神来いよ 報われねえな、おい


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/14(金) 01:28:02 T2tuY1RQ
なんかよくわからんが少年漫画っぽいw


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2016/10/14(金) 01:30:03 4iM8iZrY
デデーン


31 : ◆n2n0EeqpP. :2017/09/08(金) 02:15:36 FssJO.06
a


32 : ◆seExpnFbsc :2017/09/08(金) 23:06:43 FssJO.06



33 : ◆RoaoNCqOWE :2017/09/08(金) 23:07:17 FssJO.06



34 : ◆RoaoNCqOWE :2017/09/08(金) 23:07:56 FssJO.06



35 : ◆F3nIvv.WWE :2017/09/08(金) 23:08:29 FssJO.06



36 : ◆F3nIvv.WWE :2017/09/08(金) 23:09:02 FssJO.06



"
"

■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■