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先輩「貴方と同じ未来をみたい」
-
図書室
男「………………」ペラ
?「あの、隣いいですか?」
男「えっ?」チラッ
?「………………」ニコ
男(青いリボン、上級生かな)
男「はい、どうぞ」
先輩「ありがとう」スッ
男「………………」ペラ
先輩「………………」ペラ
"
"
-
───
──
─
男「………………」パタン
男「あの、一つ聞いていいですか?」
先輩「うん、何かな?」
男「どうして隣に座ったんですか」
男「席なら他にも空いてるのに」
先輩「んー、寂しそうだったからかな」
男「寂しそう?」
-
先輩「背中がしゅんとして寂しそうだったよ」ニコ
男「それで、隣に座ったんですか?」
先輩「うん」
男(………変わった人だな)
先輩「お名前聞いていいかな?」
男「えっと、男です」
先輩「男君、素敵なお名前だね」ニコ
男「あ、ありがとうございます」
-
男「先輩は良く図書室来るんですか?」
先輩「………わぁ」
男「??」
先輩「私のこと先輩って呼んでくれるの?」
男「青いリボンをしてるから、違うんですか?」
先輩「ううん、3年生だよ」
-
先輩「私いつも皆に年下扱いされるの」
男「そうなんですか…」
男(確かに背が小さいし童顔だし、リボンがなかったら下級生に見えるかも)
先輩「今、年下に見えるって思った?」ジッ
男「えっ…?!」
"
"
-
先輩「そうだよね、背も低いし幼稚だよね」ウル
男「いや、そんなことないですよ!」
男「その…先輩しっかりしてそうだし、お姉さんっぽいです」
先輩「………ほんと?」
男「は、はい」
先輩「………………ふふ」クス
男「先輩?」
先輩「必死にフォローしてくれてありがとう」ニコ
男「あはは…」
-
男「じゃあ、そろそろ行きますね」
先輩「うん、私は放課後に良くここに来るから」
男「そうなんですね」
男(俺と一緒だ)
先輩「また、明日ね男君」
男「はい、また明日」
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───
──
─
ガチャ
男「ただいまー」
妹「お帰りなさい」
男「もう帰ってたんだ?今日は早かったんだね」
妹「うん、今日は卵が安い日だから」
男「そうなの?言ってくれれば買い物付き合ったのに」
妹「そんなに買ってないから大丈夫」
-
妹「お兄ちゃんは今日も図書室?」
男「うん」
妹「ほんと、お兄ちゃんは本好きだよね」
男「本を読んでると自分の世界に浸れるというか……癒されるからね」
妹「ふーん……。あ、そうだ、もう夕飯できてるよ。食べる?」
男「うん。食べよっか」
-
男「……」ペラ
妹「お兄ちゃん!食事中に本読むのは行儀悪いよ!」
男「ごめんごめん」スッ
妹「まったく……。図書室ならともかく家では気を付けてよね」
男「ごめんって」
男(図書室か……。そういえば今日、変わった先輩に会ったっけ)
男(また明日もいるのかな……)
-
翌日
図書室
男(昨日の先輩いるかな……?)キョロキョロ
先輩「男君?」
男「わっ!?」
先輩「何やってるの入口でキョロキョロして?誰か探してるの?」
男「い、いえそういうわけでは……(先輩を探してたなんて言えるわけないよな)」
男「先輩は今来たところですか?」
先輩「そうだよ。掃除当番が長引いちゃって」
先輩「さて、今日も本を読もうかしら」
男「そうですね」
-
男「……で」
先輩「うん?」
男「何でまた俺の隣に座っているんですか!?」
先輩「あら?いけなかったかしら?」
男「いやそういうわけではないんですけど……」
男「ほら、向こう側の席空いてますよ」
先輩「私は別に男君の隣でいいわよ?」
男「でも近くに人がいると気が散ったりしません?」
先輩「そうかな……?私は気にならないけど」
男「ならいいんですけど……」
男「……」ペラ
先輩「……」ペラ
男(……やっぱり気になるって!)
-
キーンコーンカーンコーン
先輩「あら、チャイムね」
男「もうこんな時間か……そろそろ帰らないとですね」
先輩「そうね。続きはまた明日だね」
男「明日も来るんですか?」
先輩「私、本が好きだから。それに……」
男「それに?」
先輩「ううん。なんでもない。じゃっ、男君また明日ね」
男「あ、はい。また明日(何だろ?何か言いかけてたけど……)」
"
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