蜘蛛「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」
男「逃げんな逃げんな」
蜘蛛「ひ、ひぃ…！」影に隠れ
男「動くなよ」手を差し伸べ
蜘蛛「怖いよぉ…誰か…誰か…」
"
蜘蛛「嫌ぁ…」
男「…おら、動け」ちょい
蜘蛛「きゃあ！？や、やだぁぁぁぁぁぁ！！」手のひら駆け回り
男「走り回んな」
蜘蛛「ひっ…ひっ…」指の隙間に身を潜め
男「……」がらがら
蜘蛛「殺される殺される…」
男「じゃあな」ぽいっ
蜘蛛「あ」
男「…！」むずっ
男「（蚊か？）」手を振り上げ
蜘蛛「ひっ！」
男「……」
蜘蛛「あっ…あっ…！」
がらがら…ぽいっ
蜘蛛「あ」
男「うご「ひいぃぃぃぃぃ！！」……」
男「逃げられた」
男「…」ちらっ
ちびごき「こんちわ！」
男「……」
ぷちっ
"
蜘蛛「きゃー！きゃーきゃー！！」物陰に猛ダッシュ
男「…（虫捕まえてるとこ見た事ないなぁ…）」
男「ん？」
蜘蛛「ここに巣作っていい？作っていい？」
男「蜘蛛か…」
蜘蛛「ねー」
男「ここに餌はねーぞ」手のひらに移動させ
蜘蛛「む、捕まらないよ！」
後輩「男さんどこ行くんすか？」
男「ちょっと待ってて」
男「ほら、草むらだ」
蜘蛛「ふんふふーん♪」
男「……」ぽいっ
蜘蛛「！」
ぷらーん
蜘蛛「ふっふっふっ！落ちないもんねー」
男「……」草で糸を切り
蜘蛛「ここを巣にするのだ！……あれ？」
後輩「何してたんすか？」
男「蜘蛛の子供が腕についてた」
後輩「あー」
蜘蛛「あれー？」
ゲジゲジ「あっ」
男「……」
ゲジゲジ「…！！」
男「さっさと逃げろ」
ゲジゲジ「え」
男「……」ゴシゴシ
ゲジゲジ「……ありがとうございます」サササッ
男「……」ざぱー
男「ふー…」
妹「早くどいてよ。次私入るんだから」
男「ん。あ、中にゲジゲジいたから気をつけろよ」
妹「え゛」
蜘蛛「こ、こんにちは…！」
男「こいつ、ハエトリグモか？」手のひらに乗せ
蜘蛛「ひぅ！」指の隙間へ
男「んー…そうだ」
男「ここならまあ、多分踏みつぶさないだろ」トイレ
蜘蛛「…？」
男「じゃあ頑張ってくれ」物陰へぽいっ
蜘蛛「あっ」
蜘蛛「あ、あの…」
男「なんでまた俺の部屋に…」
蜘蛛「その…」
男「……脚、一本とれてるな」
蜘蛛「あ、あはは…」
蜘蛛「…気にしないでください」
男「すまん」
蜘蛛「お、男さ」
がらがら…ぽいっ
山無し谷無しオチ無しすいません。
ちっちゃい蜘蛛可愛いですよね。
乙
前にカラスも来てた？
乙
小さい蜘蛛ならまぁ部屋にいてもいいやって気持ちになるな、確かに
それは確かに思う。不思議