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少年「恋をしました」
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少年「ボクが、勇者に選ばれたんですか?」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1444045514/
少年「神様に祈りましょう」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1444276145/
の、続きです
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飽きるまで続けます
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夜 酒場
剣士「んぐっ、んぐっ、……」ゴクッ ゴクッ
剣士「ぷはああぁっ!!」ドンッ
剣士(貴方とは結婚できない……って、何だよそりゃ!? フザケんなよあの女!!!)ギリッ
剣士(こっちはなぁ、お前にプロポーズしようと思って、命懸けでピラミッドの奥から秘宝を持ち帰って来たんだぞ!?)
剣士「……」チラッ
剣士(古代人が何千年も前に造ったとされるピラミッド。その最奥に眠る、決して持ち出し不可能とされた秘宝……『黄金の爪』!!)
剣士(こんな、センスの欠片も無い不気味な物が秘宝か?)ジィーッ
剣士「ははっ、くだらねぇ……」
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剣士(こんなもんでプロポーズしても、フラれたかも知れない……)
剣士(けどなっ!! なんで戻って来たら、他の男と結婚してんだよ!!)
剣士(せめて、俺にプロポーズぐらいさせろよ!! しかも何だあの男!! もやしみたいな体しやがって!?)
剣士(顔か? えぇおい!? 顔なのかっ!!?)
剣士「んぐっ、んぐっ……」ゴクッ ゴクッ
剣士「ぷはああぁっ!!」ドンッ
剣士「……」
剣士「はぁっ、死にてぇ……」
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剣士「俺達、幼馴染みだったろ……」ボソッ
剣士「大きくなったら結婚しようって、言ってくれたじゃないか?」
剣士(俺は、お前を守る為に強くなったんだぞ? そして、この黄金の爪だって……)ガシッ
剣士(まぁ、持ってりゃ、冒険者達からは尊敬される存在になれるかもな)
少年「わぁ、すごーい」タタッ
剣士「あん?」チラッ
少年「それって、ピラミッドの秘宝ですよねっ?」
剣士「ああ、そうだが……」
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少年「近くで、見せて貰ってもいいですか?」
剣士「ああ、好きにしろ」コクリ
少年「えへへぇ、ピカピカだぁ♪」ムギュッ
剣士「おっ、おい。そんなにくっ付かなくても見えるだろっ!?」アセアセ
少年「……」ギュッ
少年「欲しいなぁ、コレ……」ボソッ
剣士「あのな? 子供には分からないかも知れないが、これはメチャクチャ高価なんだ。諦めなさい」
少年「ほしいな……」
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剣士「……」
剣士(確か、鑑定して貰ったら100万Gはすると言われたな)
剣士「そうだな……なら、君が100万Gで買ってくれるかい?」
少年「ボク、30万Gしか持ってないです」
剣士(こんな子供が、30万Gも持ってるのかよっ!?)ビクッ
少年「……」
少年「ボクに、売ってください」
少年「10万Gで……」ニコリ
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剣士(しかも、値切るのか……)
剣士「それじゃあ無理だ。もう一度言うが、諦めなさい」
少年「……」
少年「お兄さん、戦う人なんですよね?」
剣士「ああ、今は私服だが、普段はカッコいい鎧を着てるぞ?」ニヤリ
少年「だと思いました。だってお兄さん、腕とか太いし……」ペタペタ
剣士「ははっ、君は細いな? 女の子みたいじゃないか」
少年「胸板も、厚いですね? 男らしいなぁ……」ナデナデ
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剣士「……」
少年「ふふっ。腹筋もっ、硬い……」ナデナデ
剣士「君は、もしかして」
少年「……」ジジィーッ
剣士(ズ、ズボンのファスナーが下げられた!? 何を考えてるんだこの子供は!!)ビクッ
少年「えっと、どこかなー。あ……みーつけたっ」ゴソゴソ
少年「えいっ」グイッ
剣士「っっ!!?」ボロンッ
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剣士「店の中だぞっ!? 放しなさいっ!!」キッ
少年「しーーーっ。大声なんか出したら、周りにバレちゃいますよ?」ニコリ
剣士「くっ……」
少年「ボク、これが欲しいんです」ニギッ
少年「ねっ? いいでしょ?」スリスリ コスコス
剣士「おいっ、ヤメっ……」ビクッ
少年「これ、ボクにちょうだい?」シコシコシコシコ
剣士「だ、ダメだっ、これは、俺が命懸けでっ……」ピクッ ピクッ
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少年「命懸けで?」ニコリ
剣士「いのちがけでっ、俺はっ……」ブルッ
少年「ほらっ、こんなにピクピクしてっ。イキそう? もう、我慢しなくていいんだよ?」シコシコシコシコ
剣士「うぐっ、がああっ!?」ビュクビュクッ
少年「……」
剣士「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
少年「ここの二階って、宿屋になってるんです……」ボソッ
少年「ボクの部屋に、行きましょうか? 一晩で、足りない90万Gを払いますんで」クスッ
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── 砂漠の国 ──
文字通り砂漠に囲まれた国。
女王イシスにより治安良く統治され、争いとは無関係の平和な国で有る。
様々な場所へ行く中継地点でもあり、砂漠の中のオアシスとして旅人の疲れを癒している。
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第三話
少年「恋をしました」
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後日 砂漠の国 女王イシス謁見の間
少年「黄金の爪なら、見付けてピラミッドの中へ戻しましたけど?」
イシス「そうか……」
イシス「それが原因だとばかり思っていたのじゃが」
イシス「グール、ゾンビ、ミイラ。不死の魔物がピラミッドから出て来たのは、秘宝を取り返そうとしてでは無さそうじゃのぉ……」
イシス「どう言う訳か、遠い信仰の街まで向かう魔物もおるそうじゃ」
少年「はぁ」
イシス「勇者どのは、どう思うかえ?」
少年「さぁ、分からないです……」
-
イシス「……」
イシス「すまぬな、手間を取らせて」ペコリ
少年「いえ、ジパングへ向かう船を手配して貰いましたから」
イシス「すぐに、旅立つのか?」
少年「はい。ここ暑くて、汗臭い人が多いんで」
イシス「カカッ、ここは砂漠の国。汗とは縁切れぬ関係よ」クスッ
少年「……」
少年「では……」ペコリ
-
イシス「っ……」
イシス「待つのじゃ!!」
少年「……」
少年「なんですか?」チラッ
イシス「そう、急ぐ事も有るまい? 城の客室を与えるゆえ、ゆっくりして行くがよい」
少年「……」
少年「いえ、汗臭いんで結構です」
イシス「っ!? だっ、だから待てとゆうに!!」ビクッ
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続けて下さい
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少年「……」
イシス「もう一つ、頼み事が有る……」
少年「聞くだけ聞きます」
イシス「この国での? 子供が消える……神隠しが起きているのじゃ」
イシス「13歳になる子供だけが、次々と消えて行っておる」
少年「そうですか」
イシス「お願いじゃ!! 勇者どのに、その神隠しを解決して貰いたい!!」
イシス「そして……妾(わらわ)の娘を、どうか守って欲しい」
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と、言う今回のお話
キングオブコント休憩
-
面白い。期待!
シコシコ
-
剣士に事情を話して返してもらうわけにはいかなかったのかな?
-
>>21
どうせならヤりたかったんじゃね?ビッチだし
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はよ(ノシ 'ω')ノシ バンバン
-
>>21
後で説明入れますが、
剣士は、命懸けで手に入れた宝を、不確かな情報で取り上げられたり、女王の命令で無理やり取り上げられたりしたのでは無く。
剣士は、命懸けで手に入れた宝を、金を貰い、空っぽになるまでヌいて貰い、幼馴染みとの事を泣きながら勇者に愚痴って、その代金として納得して支払っています。
それと今日は、急な接待入ったので、書けるかわからないですm(__)m
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なるほどー
フェアな取引というわけか
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相変わらずエロいぜ
乙乙
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おつー
それと接待ガンバレー
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乙!
面白いしエロいしで最近の楽しみの1つだわ
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夕方 砂漠の国 姫の部屋
トントンッ
少年「入ります……」ガチャッ
姫「ふぇっ?」ビクッ
姫「……」
姫「あ、あっ……」プルプル
姫「きゃあああああああああ!!」サッ
少年「何ですか?」
姫「き、着替え中ですっ!! 早く出て行ってください!!」
少年「ボク、気にしないんで」
-
姫「私が気にするんですっ!!」キッ
少年「……」
少年「はぁ」
少年「分かりました。後ろ向いときます」クルッ
姫「何でそうなるんですかっ!?」
少年「……」
姫「もう、いいです……」
姫「貴方の事、クビにして貰いますからねっ」
-
少年「は?」
姫「は? って、ここで働く兵士ですよね?」
少年「違います」
少年「イシスさんに、娘へ挨拶してくれと言われたので」
姫「お母さ……じゃなかった、女王様に!?」ビクッ
姫「貴方は一体、誰なのでしょうか?」
少年「……」
少年「取り敢えず、着替え終わらせてください」
-
数分後 同所
姫「……」
姫「どうぞ、振り返って頂いて平気です……」
少年「はい」
姫「それで、貴方は?」
少年「一応、勇者をやってますけど」
姫「ゆ、勇者様ですかっ!?」
姫「ああっ、さっきは無礼な態度を!!」ペコリ
少年「大丈夫ですから。気にしないでくれますか?」
-
姫「……」
姫「っ……」
姫「あのっ、勇者様お願いが」
少年「なんですか?」
姫「この国の、外の話を……」
姫「旅のお話しを、私に聞かせてください」
少年「いいですけど……そんなに話せる程、長い旅はしてないですよ?」
姫「それでも構いません。是非、お聞かせくださいませ」ペコリ
-
少年「では……」
姫「あ、そうだっ!!」パチンッ
姫「勇者様は、この城の裏側へは行ってみましたか?」
少年「城の裏側ですか? 行ってないです」
姫「なら、案内を致しますので、そこへ参りましょう。陽も暮れて来てちょうどいいですし」チラッ
姫「この国の、ちょっとした自慢できる場所が在るんです♪」
少年「そうですか……では、案内をお願いします」
姫「はいっ。そこへ着くまで、お話しを聞かせてくださいねっ?」ニコリ
-
城の裏側 巨大な桜の下
── ねぇ剣士、大きくなったら、ぜったいに結婚しようねっ♪ ──
── うん、ぜったい結婚しようなっ!! ──
剣士「……」
剣士(この、巨大な桜……千年夜桜の下で将来を誓えば、その二人は必ず結ばれる)
剣士「くっだらねぇ。迷信もいいとこだったな……」ボソッ
剣士(いや、くだらないのは俺か? 昔の思い出へすがりに、未だここへやって来るんだから)
-
剣士(子供の胸に泣きながら抱き付いて、朝まで愚痴ってよ……プライドなんてねぇな)クスリ
剣士(そんなに好きなら、幼馴染みさんを奪いましょうとか言われて、一緒に幼馴染みの家を隠れて見に行っちまったし……)
剣士(だけど結局、諦めた。悲しそうな顔をしてたら奪うつもりだったが、幼馴染みは幸せそうに笑ってた)
剣士(それが本当の笑顔か嘘の笑顔かわからねぇ……でも、俺には、幸せそうに……見えたんだ!!)グッ
剣士「この国を出て、世界中を旅するなんて、良いかも知れないな。金が尽きても傭兵で稼げる」
剣士「なんて、な……ああ、独り言でさえ本音を吐き出せないとかよ、末期じゃねぇか?」
剣士(無理だ。俺は死ぬまでこの国から、この場所から離れられない)
剣士(俺は死ぬまで……昔の幼馴染みの、思い出だけを胸に生きて行く。そう、決めたから)
-
姫「あの……」クイックイッ
剣士「……」
姫「先ほどからボーッとなされてますが、大丈夫でしょうか?」クイックイッ
剣士「えっ?」チラッ
剣士「……」
剣士「あんたは……」ジィーッ
剣士「ひっ、姫様か!?」ビクッ
姫「はいっ。姫様ですっ♪」ニコリ
-
少年「どうも……」ペコリ
剣士「げっ!? よ、よう、また会ったな?」
姫「あらっ、お知り合いだったんですか?」
少年「はい、この間……」
剣士「ああああああああああああああああああ!!!」アセアセ
少年「うるさいんですけど?」チラッ
剣士「酒場!! 酒場で会って、ちょっと話をしたんだよな!? なっ!?」
姫「まぁ!! そうだったのですね? どうぞ、よしなに」ニコリ
-
少年「……」
少年「まだ、引きずってるんですか? 女々しいですね?」
剣士「うぐっ!?」ビクッ
剣士「チッ、良いだろ……別に」
少年「あ」
少年「言い忘れてました」
少年「ボク勇者なんですけど、一緒に、来てくれませんか?」
剣士「は?」
-
剣士「勇者?」
少年「はい」
剣士「誰が?」
少年「ボクが」
剣士「マジで?」
少年「マジです」コクリ
-
おっ!
-
剣士「……」
少年「……」
剣士「俺を仲間に選んでくれて嬉しいんだが、すまねぇ」ペコリ
少年「そうですか」
剣士「あんたに出会ったお陰だ……俺の死に場所はここだと、ハッキリ理解できた。俺は、この国から離れる訳にはいかない」
少年「やっぱり、女々しいですね」
剣士「ああ。こんな女々しい奴は、勇者の仲間には相応しくねぇよ」ニヤリ
少年「ボクも、そう思います」
-
姫「にひひっ。フラれちゃいましたね勇者様?」クスッ
少年「まだまだ、一人旅みたいです」
姫「……」
姫「もし……もし、良ければ」
少年「……」
姫「私を仲間に……」
少年「しませんよ?」
姫「で、ですよねー」
-
寝て、起きたら、6時41分!?
-
↑どお言うこっちゃ
-
………俺は一体………
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頭が痛い………
-
水分が欲しいのに、ベッドから動けない
-
とりあえず抜いとけ
-
死んじゃうよ
-
動けないなら救急車呼びな
-
おつ
じゃあ、姫様は俺がもらっていきますね
-
なんとか起きれたのでよかったです。
今日は寝れそうにありません
-
塩分とカリウムと水分を摂れば、当面は死なない
頭は大事にせんとな…
姫様、自重w
-
少年「……」
少年「それで、自慢できる場所って、ここですか?」チラッ
姫「は、はいっ」コクリ
姫「砂漠に咲く大木……千年夜桜。なんと、一年中ずっと花が満開なんです!!」
姫「そして、夜。月の光を浴び、輝く夜桜の下で将来を違い合った二人は、必ず結ばれる言い伝えが有ります」
姫「これを目当てに、この国へ来る方々も多いのですよ?」
少年「でも、迷信ですよね? でしょ? 剣士さん?」
剣士「えっ!? あ、ははっ。どうかな……」
-
姫「もうっ、勇者様は夢が無いですね!!」
剣士「……」
剣士(月の光を浴びて輝く、夜桜の下?)
剣士(俺達が違い合ったのは、夜だったか? ちげーよ、ガキが夜に出歩かねぇ!!)ギリッ
剣士「……」
剣士「フッ」
剣士「あはははははははははははははは!!!」
剣士「はぁーあ……はははっ。ああっ、くっだらねぇぜ」
-
姫「へっ? あ、あのっ」アセアセ
少年「……」
剣士(思い出すら、くだらねぇよ)
剣士(本当に、くだらねぇ人生だった……)
カーン カーン カーン!!
少年「鐘が、鳴ってますけど……なんですコレ?」
剣士「……」
-
剣士「魔物だ……」
少年「そうですか」
剣士「ゾンビ、グール。時折ここへやって来る化け物どもよ!!」
剣士「陽も落ちる……奴らの活動時間って事だろ?」ニヤリ
剣士「姫様は、城へ戻っててくれ」チラッ
姫「剣術の心得ならば有ります!! 私もお手伝いを!!」
少年「貴女を気にしてたら戦えません。戻ってください」
姫「っ!? くっ……わかり、ました。私の分まで、この国を、頼みますっ」タタッ
-
剣士「……」
少年「……」
剣士「この国には冒険者が集まる。だから、ソイツらが協力してくれれば、すぐに殲滅できるから、それほど危険じゃないんだ」
少年「はい……」
剣士「ゾンビもグールも外見はグロいが、動きはすっとろいから攻撃は喰らわねぇ」
剣士「ただ、注意すべき点は、グールのマヒ爪と、ゾンビの噛み付きだ」
剣士「特にゾンビに噛み付かれたら、すぐに患部を聖水で浄めねぇと、噛まれた方までゾンビになっちまう」
少年「そうですか。問題ないです……」
-
剣士「……」
剣士「なぁ?」
少年「なんですか?」チラッ
剣士「やっぱりさ、俺を……あんたの仲間にしてくれねぇかな?」
剣士「ここに骨を埋めるより、勇者の仲間として魔王を倒してよ?」
剣士「そんで有名になって……アイツに、俺と結婚すりゃ良かったって、後悔させてやるぜ!!」ニヤリ
少年「女々しいですね……」
少年「でも、嫌いじゃないです。よろしくっ、剣士」ニコリ
-
砂漠の国 姫の部屋
姫「我が国に代々伝わる、宝剣マスカレイド……」ジャキッ
姫「私も、私も行かなくちゃ。私も、私もっ、私もっ!!」
姫「っ……」ブルブル
姫(やっぱり駄目っ、怖くて、体が動かない……)
姫「うぅっ……私だって、戦えるのにっ、足が震えて」ポロポロッ
姫(そうだ、確か強い痛みが有れば、体は震えなくなるって)
姫(この剣先を、私の足に刺せば……)ゴクリ
姫「私が、助けるんだ。私の、生きた証を残すんだっ」グッ
-
姫「……」
姫「せーー、のっ!!」スッ
少年「なにしてるんですか?」トンッ
姫「ひっ!?」ビクンッ
少年「あ、後ろから驚かせてすみません」
姫「は、あっ……」ヘナヘナ
姫「ぐすっ」ペタン
姫「うわあああああああああん!!」チョロチョロ チョロッ
-
少し後 王族専用の浴室
カポーーン
少年「体、洗いますんで、早く入って来てください」
姫「うぅっ……」ガラッ
少年「……」
少年「タオルを巻いてたら、洗えないですよ?」
姫「ですからっ、私が自分で洗うと申しているではありませんかっ!!」
少年「……」
少年「もしかして、恥ずかしいんですか? 同じ性別なのに?」
姫「っ!?」ビクッ
-
姫「……」
姫「分かって、いらしたのですね?」
少年「人を見る目は自信が有るんで……迷いましたが、そうかなと」
姫「そうですか。で、あれば……この様なタオルなど不要!!」バサッ
姫「……」
少年「……」
姫「醜い、体でしょう?」クスッ
少年「いえ、綺麗だと思いますよ?」
-
※注意
姫×少年あるよ!
休憩
-
ふたなりなのかな?
-
ほほう、それでかたくなに戦おうとして…
続けて、どうぞ(迫真)
-
ショタ×男の娘か
-
姫「……」
姫「10歳の頃、声が高くなりました」
姫「11歳の頃、骨格が丸くなりました」
姫「12歳の時、胸が膨らんで来ました」
姫「残されたのは、『ここ』だけ……」
姫「それすらも14歳の誕生日に消え、完全な女性へと変わります」
少年「……」
少年「手術の痕とかは、無いですね?」
-
姫「ふふっ。手術で変わるのでは有りません」クスッ
姫「私は……我らイシスの家系は、そう言う特殊な体質なのです」
少年「体質ですか?」
姫「はい。産まれて来る時は仮の性別で産まれ、14の誕生日に本当の性別へ変わる」
姫「お母様が、女で産まれて女のままだった様に、変わらない場合も有るのですが」
姫「私の場合は、見ての通り男から女へと変わってしまいます……」
少年「……」
少年「いつから、姫に?」
-
姫「いつから、だったでしょうか?」
姫「これでも幼い頃から、剣術の訓練なんかもしてたんですよ?」
姫「ですが……徐々に筋力が弱くなり、訓練用の、それも子供用の防具すら重く感じるようになってしまい」
姫「お母様に告げたら、次の日から着る物はドレスになりました……」
少年「……」
少年「背中、洗います。ボクの前に座ってください」
姫「あっ」
姫「はい。お願いします、勇者様……」ペタン
-
少年「スポンジ使いますけど、痛かったら言ってください」
少年「では……」ゴシゴシ
姫「んっ」ピクッ
姫「お上手、ですわ」ニコリ
少年「……」ゴシゴシ
姫「……」
姫「私、誕生日の翌日に結婚するんです」
少年「誕生日って、14歳の誕生日ですか?」
-
姫「はい。ロリコン野郎ですよ」クスッ
少年「腕、洗います……」ゴシゴシ
姫「……」
少年「……」ゴシゴシ
姫「お母様には、イヤなら断っても良いと言われましたが」
姫「私が結婚しなければ……きっとあの男は、この国を攻めて来ます」
姫「……」
姫「っ、だからっ……」ポロポロッ
-
姫「一つだけで良かったんです!!」
姫「なんでもいい!! 何か一つだけ尊敬できる所が有れば、そこを愛せた!!」
姫「軍の指示が上手いとか、剣術に優れてるとか、頭が切れるとか、料理が上手いとか、裁縫が上手いとか、綺麗な花を育ててるとか、優しいとかっ!!」
姫「アイツに、何か一つでも愛せる所が有ればっ、望まない結婚でも私は納得できたっ!!!」
少年「……」
少年「お金持ちじゃ、ないんですか?」
姫「それは父親……アイツはただ、脛をかじってるだけ」
姫「道端で遊んでる子供にツバを吐き、手で払い退ける人を、愛せると思いますか?」
-
少年「思えませんね」
姫「でしょ?」
姫「結婚はします。お母様の為に。この国の為に」
姫「アイツと結婚して、アイツの子供を産んで……」ブルッ
姫「っ……勇者様?」チラッ
少年「なんですか?」
姫「しばらく……勇者様の胸で、泣かせてください」ピトッ
少年「はい」ギュウッ
-
おもしろい
-
姫「……」ギュッ
姫「誕生日、明日なんです」
姫「明日の夜、私は女になり……女の私に、未来は有りません」
少年「……」
姫「うっ、ぐっ、うぅっ……」ブルブル
姫「オレ、男として産まれたんだぜ!? まだ男なんだぜ!!?」
姫「それなのに、男のオレは誰にも必要とされてない!! 女としてしか見てくれない!!」
姫「明日には、ぐすっ。消える、のにぃ……オレって、生きてるの?」ポロポロッ
-
姫「ヤだよぉっ……ひっく、えくっ、うぅ」ギュウッ
姫「結婚なんてっ、したくないよぉっ!!」ポロポロポロポロッ
少年「……」
少年「顔、上げてください」
姫「っ……」
姫「なに?」
少年「んっ……」チュッ
姫「んむっ!?」ビクッ
-
少年「……」
姫「……」ギュッ
少年「っ、はぁっ……」
姫「あっ」
少年「憶えています。貴方が男として産まれた事は……13年間、男として生きた事は、ボクが、憶えています」
姫「勇者、さま……」ウルウル
少年「貴方が男だと言う証を、生きた証明を、ボクの体に刻み付けてください」ニコリ
姫「ふぇっ!? えっ、あ、あのっ……」
-
少年「……」
少年「簡単に言います」
少年「ボクを」
少年「抱いてください……」ニコリ
姫「そ、そんなっ。私には」
少年「大きく、なってますよ?」クスッ
姫「へっ? ウソっ……私の、おっきく」ピンッ
少年「これなら、できますね?」
-
姫「んっ……」ドキドキドキドキ
少年「経験は有ります?」
姫「はっ、初めて、ですっ」フルフル
少年「そうですか。では……」スクッ
少年「こうやって、壁に両手を着いて後ろ向きになるんで」ペタッ
少年「どうぞ」
姫「あっ」ゴクリ
少年「後はどうするか……言わなくても、分かりますよね?」クスッ
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おやすみ
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下半身が寒いのに
-
乙おやすみ
-
ふう
おやすみ
-
姫「はい。はいっ!!」コクコク
少年「なら、そのまま大丈夫だから。しっかり、ボクの腰を掴んで」
姫「こう、ですよね?」ガシッ
姫「ではっ、い、いっ、行きますっ!!」クチュッ
少年「いいよ」
少年「来てっ……」ニコリ
姫「はぁっ、はぁっ、はぁっ」ドキドキドキドキ
姫「ふんん!!」ニュププッ
-
少年「んっ……」ピクッ
姫「ふあっ、あ、あっ……すごく、あったかい」
姫「それにっ、きゅっきゅって、締め付けてっ」プルプル
少年「こんなふうに?」キュッ
姫「ひんっ!? だめぇっ、これ以上、気持ちよくされたら……おちんちっ、とけちゃう」ビクンッ
少年「がんばって。ゆっくりでいいから、腰を動かしてみましょ?」
ぱちゅん!! ぱちゅん!! ぱちゅん!!
姫「んっ、んんっ!! んっんっん!!」ズチュ ズチュ
姫(こんなのっ、こんなのダメぇっ……ホントに、とけちゃうよぉ)ピクピクッ
-
姫「あうっ、あうっ!! こう? こうですかゆーしゃさまぁ!?」パチュパチュ
少年「はい、お上手ですよ」クスッ
姫「やった♪ んっ、んっ……もっと、感じてくださいねっ」
少年「……」
少年(ボクを気持ち良くさせようとしてるんだ?)
少年(本人も無意識かどうか知らないけど、イカないように遠慮して動いてるし……)
少年「すみません、一度、抜いてくれませんか?」チラッ
姫「へっ? あ、はいっ。んんっ……」ズポッ
-
少年「では、仰向けに寝てください」
少年(あまり時間を掛けても、誰かに見付かるかも知れないし)
姫「わっ、分かりましたっ」ゴロンッ
姫「それで、後はどうすれば?」
少年「そのままでいいです。ボクが上になるんで」スッ
姫「勇者、さま?」ドキドキドキドキッ
少年「ただ、気持ち良くなる事だけ考えて」クチュッ
少年「あなたが、男として産まれた一生分を、ボクが……搾り取ってあげるから」クスッ
-
姫「んくっ」ゴクリ
少年「行きますよ?」
姫「あ、あっ、あっ……」
少年「ふんん!!」ズニュッ
ぢゅぶぶぶぶぶっ!!!
姫「ふあああああああああっ!!?」ビュクビュクッ
少年「っ!? はぁぁっ……射精、できましたね?」ニコリ
姫「はっ、ぁっ、あ、はうっ、あぅっ……」
姫(なにっ、今の? 体が震えてっ、止まら、ない)ビクンビクンッ
-
少年「このまま、二回目もどうぞ」
姫「ふぇっ?」
少年「んっ、んんっ……これが、最後なんですから」ズチュッ ズチュッ
姫「ひぐっ!? っ、勇者さまっ、いちどっ、ヤメてください!! ゆーしゃさまぁっ!!!」ビクンッ
姫「ホントにっ、溶けて無くなってしまいますっ!!」フルフル
少年「一日だけ早く、女の子になっちゃいますね?」クスッ
姫「っ、あんっ、あんっ!! いっ、ぎっ……あ゙あ゙あああああああああ!!!」ビュルビュルビュルッ
少年「くぅっ、んっ……こっちも、早い。ふふっ。まだまだ、頑張りましょう?」
-
翌日 砂漠の国 姫の部屋
姫「……」
姫「んっ」パチッ
姫「ここは」ボーッ
姫(私の部屋の天井。私の部屋? ベッドに寝てるね? 私は、昨日……)
少年「目が、覚めたみたいですね」
姫「ゆ、勇者様!?」ビクッ
姫「勇者様が、私を運んでくれたのでしょうか?」
少年「はい」
-
姫「……」
少年「……」
姫「ありがとう、ございました」ニコリ
少年「はい」ニコリ
姫「それで、なんですが……もう一つ、お願いしてもよろしいでしょうか?」
少年「なんですか?」
姫「私は今夜、『転生の儀』を行い、女になります」
少年「……」
-
姫「そして明日の夜には、アイツに犯され……子供を身籠ってしまうでしょう」
姫「ぐっ、ですからっ……」ギリッ
姫「勇者様!! 儀式が終わった今夜、私を抱いてください!!」
姫「私は、勇者様の子供を産みたいです!! どうせ身籠った日にちが一日ズレるだけ。気付かれません!!」
姫「っ……」ブルブル
姫「アイツと結婚しても、アイツにどれだけ犯されてもっ、産まれ育てる子供が貴方との子供ならっ、それだけで生きて行けます!!」
姫「それだけを、希望にしたいのです!! だから、どうか勇者様っ……」
姫「今夜、私を抱いてください」ペコリ
-
少年「……」
姫「……」
少年「分かりました」
姫「あっ、ありがとうございます!!」
少年「では、ボクからプレゼントを。受け取ってください」スッ
姫「プレゼント?」
チリンッ──。
姫「これは、鈴、でしょうか?」
少年「魔除けの鈴……イシスさんに頼まれて、またピラミッドへ調査に行くんで。もしその間に魔物が来ても、グールやゾンビ程度なら鈴が守ってくれます」
-
姫「ここを、お離れになるのですね?」
少年「代わりに兵士さん達が護衛に着くらしいですが、不安なら残りますか?」
姫「いえっ。邪魔をする訳には参りません、行ってください」フルフル
姫「本当に、大丈夫ですから」ニコリ
少年「そうですか。分かりました」
姫「……」
姫「勇者様?」
姫「今夜、この部屋で……勇者様を、お待ちしております」
-
夕方 古代ピラミッド内部
剣士「今さらここを調べてよ、何か有るのか?」タッ
少年「さぁ。有るかも知れないし、無いかも知れない」
剣士「なんだそりゃ?」
少年「……」
少年「考えたんですけど」
剣士「あ?」チラッ
少年「なぜ魔物は、砂漠の国だけじゃ無くて、遠い街まで行くんですかね?」
剣士「あー、何か勘違いしてねぇか?」
-
剣士「遠くの街、じゃなくて、行くのは『信仰の街』だけだ。そこと砂漠の国意外へは向かわねぇよ」
少年「砂漠の国に一番近い街が、信仰の街だからじゃないですか?」
剣士「と、思うじゃん? けどな、カジノの街には出ないんだよ」
剣士「奴ら、わざわざグルっと迂回して、西側の信仰の街へ行くのさ」
少年「……」
少年「僧侶達が大勢居る街に、アンデットのモンスターが行くんですか?」
剣士「俺も、殺されに行くようなもんだと思うが……」
剣士「でも案外、それが目的だったりしてな?」
-
少年「……」
剣士「あそこには、アポロンとかって有名な神様が居るんだろ?」
剣士「救いを求めて、行くんじゃねぇか?」
少年「もう死んでるのに、殺されに行く……」
剣士「それだって分からんないぜ? 本人らにしてみたら、まだ生きてるつもりかも知れないし」
少年「……」
少年「リレミトッ!!」
剣士「おいっ、あせんなって。このピラミッド内じゃ、魔法は使えないぞ?」
-
少年「ぐっ……」
少年「急いで戻ろっ、イヤな予感がする!!」ダッ
剣士「待てって!!」ダッ
少年「このピラミッド、もうすぐ夜だって言うのに、全くモンスターと出会わない!!」
剣士「まさかっ!?」
剣士「砂漠の国が襲われてるっつーのか!!」
少年「わかんないよっ!! けどっ……」タッタッタ
少年(何かっ、何か……見落としてない!?)
-
── この国での? 子供が消える……神隠しが起きているのじゃ──
── 13歳になる子供だけが、次々と消えて行っておる ──
,
-
もうちょいで終わり。明日書ければ、明日で終わらせたい
-
乙!
-
こりゃまたエグい裏事情がありそうな…
乙乙
-
おつ!
-
砂漠の国 女王イシス謁見の間
イシス「まわしげり!! ばくれつけんッ!!」ドゴォッ
兵士「グオオォッ……」ドサァッ
イシス「ええい、次から次へと!! 目を覚まさぬかバカ者どもがっ!!!」
イシス(混乱魔法……メダパニ、じゃろうなぁ。おのれぇっ)ギリッ
カーン カーン カーン!!
イシス「鐘!? ゾンビが今日も来たのか!?」ビクッ
イシス「くっ、兵達よ!! 妾は姫の無事を確認せねばならぬ、そこを退くのじゃ!!」ダッ
-
砂漠の国 姫の部屋
トントンッ
医師「姫様、医師です」
姫「あら、医師さんですか? どうぞお入りになってください」
医師「失礼します」ガチャッ
医師「イシス様より、転生の儀を控え、最後の健康診断をせよと承りまして」
医師「脈拍を、確認しても良いでしょうか?」
姫「あ、はいっ。構いません。よろしくお願いしますねっ」ニコリ
医師「……」
医師「間に合った。ラリホー!!」ニヤリ
-
数十分後 砂漠の国の中央広場
イシス「はぁっ、はぁっ、勇者ぁっ!!」ダッ
少年「っ、イシスさん……」チラッ
剣士「女王様!! どうしたんですか、こんな所まで出て来て!?」
イシス「妾の娘が……浚われた!! いや、かも知れぬ。しかし、あやつは一人で逃げ出すような正確では無いのじゃ!!」
少年「兵士は、何をしていたんですか?」
イシス「まとめて混乱魔法を掛けられたようでの、城で暴れ腐りおったから、みんな『のして』来たわ!!」
剣士「もしかして、姫さんはゾンビどもに浚われた?」
少年「違いますね。ゾンビなら、魔除けの鈴を持っている彼女には近付けません」
-
少年「……」
少年「イシスさん。彼女はまだ、13歳なんですよね?」
イシス「ああ。もう時間の問題じゃがの……」
イシス「まさかっ!?」ビクッ
剣士「どうしたんだよ?」
少年「神隠し……」ボソッ
少年「神隠しの被害者が、どうして見つかり難いか、分かりますか?」
剣士「さぁ、全く……」
-
少年「探し方が下手か、もしくは……」
剣士「何だよ?」
少年「ピオリムッ!!」
少年「すぐに殺されて、どこかへ隠されるからですよ!!」ギリッ
少年「この世に神隠しなんて有りません!! 有るのは、悪意の有る誘拐だけです!!」
少年「ボクは彼女を探すんで。剣士さんは街へ来る魔物達を、他の冒険者と協力して殲滅してください!!」
剣士「了解!! これが初のパーティー戦だな? ゾンビどもは得意分野だ、任せなっ!!」ニヤリ
少年「イシスさんは城に戻って。兵士が気を取り戻したら指示をっ」
-
イシス「うむ!! みなを起こしたら、必ず応援を送ろう」コクリ
剣士「姫さんの事は頼んだぜ?」
少年「……」
少年「はいっ!! また後でっ」ダッ
少年(人を持ち歩くなんて、幾ら夜だって目立つよ)
少年(街中を移動して、外へ逃げたとか、そうじゃない)タッタッ
少年(きっとまだ、この街のどこかに居る……くっ、お願いだから無事で居て欲しい!!)
少年(心の底から助けたいって、初めて思えたんだ!! 初めてボクが、恋をした相手だからっ)
-
── ザオリク と ザオラル ──
ザオリクとは、死者を生き返らせる奇跡の魔法で有る。
かつて勇者の仲間だった女神が、その魔法で何度も勇者の窮地を救い、魔王に殺された民達を全て復活させた。
ザオラルとは、神の奇跡を人の手で起こそうと、ザオリクを模倣して人が創った魔法で有る。
方法に付いては後述。様々な犠牲を以て、このザオラルと言う魔法を完成とする。
しかしそれでも、奇跡とは程遠い。
ザオリクが100%生き返るのに対し、ザオラルで生き返るのは、50%なのだから……
── 秘術古文書より ──
-
ううむ、どうなるのか…
-
乙!
-
砂漠の国 病院地下
姫「ん……」パチッ
姫「んむっ!?」キョロキョロ
医師「おはよう、お姫様。やっと起きたようだな?」
姫「あっ、あがっ!?」ピクピクッ
医師「麻酔が効いてるんだ。ベッドの上から、動く事も喋る事も出来んよ?」ニコリ
姫「……」
医師「まぁ分からんだろうが、隣のベッドには、俺の息子が居るんだ」
医師「産まれつき障害を持つ子でね? 満足に走る事も出来なければ、何気ない話に笑ってコミュニケーションを取る事も出来なかった」
-
医師「俺が仕事で家を開けてる間、嫁からも虐待を受けていたっ」
医師「あんな馬鹿女とは、気付いた後にすぐ離婚したが……」
医師「もう、駄目だったんだなぁ。息子は、包丁で自分の胸を刺して、自殺したよ」
姫「……」
医師「何故だッ!!?」ギリッ
医師「何故、息子だけがこんなにも不幸な目に合うんだっ!!!」
医師「可哀想だよな?」
医師「可哀想だと思うだろ!?」
-
姫「う、あ……」ピクッ
姫「それ、もっ……うん、めい」
医師「っ、フザケルなっ!!!」キッ
医師「こんな運命は認めない。こんな不公平は認めちゃイケないんだ!!」
姫「……」
医師「……」
医師「そう。息子の人生はこれから……これから始まるんだよ!! お前の、命と引き換えにな?」ニヤリ
姫「っ!?」ビクッ
-
医師「俺の息子が死んだのは、13歳の時」
医師「秘術古文書の通りに防腐処理を施し」
医師「復活させる対象と同じ年齢の人間を、一年以内に対象の隣で12人……それぞれ違う方法で殺し」
医師「死体はピラミッドの近くに埋めた」
医師「アソコなら、すぐ骨になるからな。万が一に見付かっても、ピラミッドの近くに死体……」
医師「ゾンビどもが殺したと、誰も不思議がらんよ」
医師「そして、お前が最後の13人目……これで、息子が生き返る」
姫「んむーーーっ!!?」フルフル
-
医師「生き返る確率は50%みたいな事が記されていたが……」
医師「俺の息子を思うこの愛が有れば!! 必ずや復活魔法ザオラルは成功する!!」グッ
医師「……」
医師「長々と話をして、君が14歳になられても困るか……ここ出身の他の同年代は、全て殺してしまったからな」
姫「た、すっ、け、て……」ガクガクッ
医師「お姫様、安心しなさい。君は毒殺だ」ニコリ
医師「苦しむ間も無く、楽に死ねるぞ?」
姫(イヤッ、死にたくない……やっと、夢も希望も見付かったのに、死にたくない!! 助けてっ!! 勇者様!! 勇者様っ!! 勇者様っ!!!)ポロポロポロポロッ
-
夜 砂漠の国 路地裏
剣士「くっ」ダッ
剣士「こっちから、子供の声が消えて来たと思ったが」キョロキョロ
剣士(しかし、まさか道具屋が襲われるとはな……聖水のビンは、全部割れてアウト)
剣士(所持している分で終わりだ。噛まれんよう、いつも以上に気を張らねぇと!!)
剣士「……」
剣士「んっ? 子供が倒れてる。あの子か!?」ダッ
子供「うぅっ……」プルプル
剣士「おい、しっかりしろ!! もう安心だっ!!」ニコリ
-
剣士「立てないか?」スッ
剣士「よし。お兄さんが、近くの民家まで抱っこしてあげよう」ダキッ
子供「っ……」ギュッ
剣士「……」
剣士(なんだ? この子供……首筋に、傷?)
剣士「しまっ!!?」ビクッ
子供「グアアアッ!!」ガブッ
剣士「ぐあっ!? コイツ、ゾンビにやられていたのか!!?」
-
剣士「チッ……」ジャキッ
剣士「すまんっ!!」ザシュッ
子供「ウ、アッ……」ボトッ
子供「……」
剣士「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
剣士「子供を斬るなんて、胸くそ悪いっ」
剣士「……」
剣士「ええい、感傷に浸るな!! 腕を噛まれたんだ。早く聖水で浄めないと」ゴソゴソ
-
妹「うわああああああああん!! おねえちゃあああああああん!!」
剣士「……」
剣士(近くから、子供の声……)
剣士(そうか、聞こえていたのは、あっちの声だったか)
剣士(聖水の浄めは……まだ、もってくれよ!!)グッ
剣士「今行くぞっ!!!」
妹「うわああああああああん!!!」
剣士「こっちか!?」ダッ
-
妹「おねえちゃん、おねえちゃん!!」ユサユサ
姉「うぅっ……」
剣士「見付けたっ!!」ダッ
剣士「お嬢ちゃん、この子が噛まれたのはいつだ!?」
妹「ふぇっ!? さ、さっき、そこに寝てたゾンビに」
剣士(アイツか……しかし)チラッ
剣士(噛まれた痕は、腹に両手両足。持ってる聖水だけで足りるか?)
剣士(それに時間も掛かる。俺自身を浄めてからでは、到底……)
-
剣士「……」
妹「おじちゃん!! おねえちゃんをたすけてっ!!」ポロポロッ
剣士「……」
剣士「俺は、おじちゃんじゃねぇ。まだ、お兄さんだ」
剣士「すぐに助けてやる、安心しろっ!!」ニコリ
妹「ホントっ!?」
姉「うぅっ……」ピクピクッ
剣士(悪いな勇者……俺は、勇者の仲間として、恥じない行動をしたい!!)
-
書いてたら、思いの外長くなった
休憩
-
男娼としてひどい扱いを受けてきた勇者にとって姫は、はじめて己の快楽より自分を思いやってくれた人なんだろうな…
女王も剣士もいい人だし、どうか助かって欲しい乙
-
お願いします…悲しい結末は嫌です…二人とも助かってほしいなぁ
-
あっちこっちピンチや…
-
チリンッ──。
少年「聞こえるっ……」
少年「鈴の音が、聞こえるっ!!」ダッ
チリンッ──。
少年「間違いない。この部屋、この扉の向こうだ……」
少年「今、助けるからっ!! イオラッ!!!」バッ
-
砂漠の国 病院地下
医師「……」
少年「……」ザッ
医師「ここは病院だ、もう少し静かに入って来たらどうかね? 壁は吹き飛ばすものじゃないぞ?」チラッ
少年「……」
医師「それに、よくここが分かったな?」
少年「ボク、耳がいいんで……」
医師「耳がいいって、ここは地下だぞ?」
少年「彼女はどこですか?」
-
医師「奥の、カーテンで仕切られた中に居るよ……」
医師「死んでるがね?」ニヤリ
少年「……」
医師「しかし、そうかそうか。意識が消える瞬間まで鈴を転がしていたのは、君を呼ぶ為だったか」
少年「なんで、殺したの?」
医師「このベッドで横たわっている、息子を甦らせる為だよ……復活魔法、ザオラルを成功させる為だ!!」
医師「息子の人生は不幸で始まり、不幸なまま終わった!!」
医師「そんな事が許されるのか? 否、許される筈がない!!」ギリッ
-
医師「王族に産まれてチヤホヤされ、何不自由無く生きて来た姫なんぞに、息子の苦しみが分かってたまるか!!」
医師「息子こそ生きるべきなんだ!! これから蘇り、俺と第二の人生を歩んで幸せになるんだ!!!」
少年「……」
少年「救えない……」ボソッ
少年「彼女に……その子の苦しみなんて、分からなかったと思います」
医師「だろう?」
少年「でも……貴方には、彼女の苦しみが分かったんですか?」
医師「は?」ピクッ
-
少年「そもそもその子は、生き返る事を望んでいるんですか?」
少年「父親で有る貴方が、一番その子を……理解してないんじゃないのかッ!!?」
医師「ぐっ!?」ビクッ
医師「煩いッ、もう準備は終わっているんだ!! 必ず成功させて見せる!!」
医師「神よっ、この魔力、全て持って行け!!」
医師「復活魔法、ザオラルッ!!!」バッ
少年「……」
医師「ふははははははは……」
-
少年「……」
医師「おおっ、確かに感じたぞ!? 確かに今、俺の魔力は減った。即ち……魔法は成功し、発動したのだ!!」
少年「……」
医師「さぁ息子よ、目を開けておくれ……お父さんと、一緒に暮らそう」ニコリ
息子「……」
息子「っ……」
息子「うっ、ああっ……」ピクッ
医師「や、やった!! 生き返った!! 生き返ったああああああああああ!!!」
-
息子「おと、う、さん……」チラッ
医師「なんだ? 何でも言いなさい!! お父さんが何でも叶えてやるぞ!!」
息子「ぼく、を……」
医師「お前を、どうしたら良いんだ?」
息子「ぼく、を……ころ、して」
医師「……」ピタッ
息子「ころ、してっ……」ポロポロッ
医師「えっ、なっ、いや……どうして、そんな事を!?」
-
少年「……」
少年「勘違いしていたようなので教えますが……」
少年「ザオラルは、生き返る確率が50%じゃないです」
医師「じゃあ、何だと言うんだぁっ!!?」ギロッ
少年「ザオラルは……」
少年「50%を生き返す」
医師「うっ……」ビクッ
少年「右手は死んだままだけど、左手は生き返るとか。血管は死んだままだけど、心臓は生き返るとか。そんな感じです」
-
少年「まぁ、何が言いたいかって……」
少年「お医者さんなら、ボクより詳しいんじゃない?」
少年「体で動いてる部分が50%。これって、後何分間……生きていられるんですかね?」
医師「俺は、ただ息子と、一緒に居たかっただけ……」ブルブル
息子「ぼく、を、ころ、して」ポロポロッ
少年「この子は、また苦しんで、死にます……」
医師「グアアアッ!! 許してくれっ、父さんを許してくれぇぇっ!!!」ガクンッ
少年「きちんと調べれば、こんな魔法は失敗作だって分かったのに……それとも、失敗作だって分かりたくないから、きちんと調べなかったのかな?」
-
息子「ころ、し……」
医師「俺には、お前を殺すなんて出来ない!!」
息子「ころ、し、て」
医師「許してくれ、許してくれ、許してくれ、許してくれ、許してくれ……」ガクガクッ
少年「……」タッ
少年「子供よ、この声が聞こえますか?」
息子「だ、れ?」
少年「静かに、目を閉じなさい……」スッ
-
息子「うんっ……」
少年「そうしたら、ほらっ……遠くに、光が見えて来る」
息子「……」
息子「うん、目をつむってるのに、白い光が見える」
少年「なら、振り返らず、その光を辿って進みなさい」ニコリ
息子「でも……」
少年「手を握ってるから大丈夫。怖がらずに進んで」ギュッ
息子「あ……なんだか、あったかいや」ニコリ
-
少年「次に産まれて来る時は、幸せになれるといいね?」
息子「……」
息子「ぜんぜん、苦しくなかったよ……」
息子「ありがとうっ」ニコリ
少年「……」
息子「……」ガクッ
少年「……」
少年「死にました」
-
医師「っ……」
医師「……」
医師「む、息子をっ、天国へ送ったのか!?」
少年「さぁ? どうですかね」チラッ
医師「ぐっ」
医師「頼むっ、今のを俺にもやってくれ!!」
少年「……」
医師「死んでも良い!! 息子と天国で、今度こそ一緒になりたいんだ!!!」
-
少年「……」
医師「……」
少年「分かりました」コクリ
医師「本当か!? じゃあ、ちょっと待ってくれ。この病院の後継者を決める遺書を今から急いで」
少年「……」
少年「ザキ」
医師「へっ?」
医師「っ……」ドサァッ
-
少年「すみません」
医師「あ、がぁ、アッ……」ビクッビクッ
少年「貴方のことを殺したくて、殺したくて」
少年「待てませんでした」クスッ
医師「う、うぅっ……」
少年「生きたいと願う人を何人も殺しといて、よく死んでも良いとか簡単に言えますね?」
医師「たの、むっ。俺を、息子と、一緒にっ……」ブルブル
少年「……」
-
医師「俺はっ、息子を、幸せに、したいんだっ……」
少年「……」
少年「この子の幸せを願うなら、子離れしたらどうですか?」
少年「それにまず、大前提として……」
少年「罪もない人々を何人も殺した奴が、天国に行けると思うなっ!!!」キッ
医師「っ、あっ、ああ……」
少年「見届けてあげますよ。そのまま、最後まで苦しんで……」
少年「死ね」
-
今日で終わらせたい
休憩
-
乙!
-
一旦乙
少年が魔王化しそうで怖い
-
城の裏側 巨大な桜の下
剣士「……」
剣士「いつ見ても、地面に寝転がって見上げる、この桜は綺麗だ」ニコリ
剣士「やっぱりさ、女々しいままなんだよな俺……」
剣士「ずっと、昔のままだ」
剣士「……」
剣士「……」チラッ
剣士(噛まれた方の腕は切り落としたが、ははっ。ぜーんぜん痛くねぇや。血も流れねぇでやんの)
剣士(さて、いつまで人間で居られるか……化け物になっちまう前に、自分で命を絶たねぇと)ギリッ
-
剣士(せめてもの救いは、あの姉妹を助けられた事か?)
剣士(そして、この場所で死ねる事……)クスッ
少年「……」ザッ
少年「こんばんは」
剣士「んっ?」チラッ
剣士「おお、勇者じゃねぇか。姫さんは見付かったかい?」
少年「……」
少年「はい。見付かりました」
-
剣士「そっか。そりゃ良かった」
剣士「で、ついでによ? 後一人……助けちゃくれねぇか?」
少年「誰をですか?」
剣士「もうじき、ここで化け物が産まれる」
剣士「ソイツはな? 告白も出来てねぇ、しかも他人の妻になった女を、今でも愛してるんだ」
剣士「そんでよ? 万が一にも、化け物になった姿を女には見せたくないんだと」
少年「知りませんよ」
剣士「そう言うなって。自分じゃ、死に切れるか不安なんだ」
-
少年「知りません」
少年「ボクは戻るんで、勝手にどうぞ」タッ
剣士「え? 嘘だろ!?」ビクッ
剣士「おい、待てっ……」
剣士「……」
剣士「うっわ。本当にどっか行きやがった」
剣士「……」
剣士(すまんな勇者。色々と助けて貰ったのに……)
-
剣士「ふぅぅっ」
剣士(願わくば、最後に一目、幼馴染みに会いたかったが……)
ガサッ
幼馴染み「剣士ぃぃっ!!」タタッ
幼馴染み「はぁっ、はぁっ。やっと見付けたっ!!」ニコリ
剣士「……」
剣士「なんだよ。死ぬ前の夢かこりゃ? どうして、お前がここに?」
-
幼馴染み「私、ようやく気付いたの!!」
幼馴染み「私が本当に好きなのは、貴方だったって……」ギュッ
剣士「……」
剣士(抱き締められてるのか? ああ、ヤバい……泣くわこれ)
剣士「う、ぐっ……くそっ、おせぇんだよもう!!」
幼馴染み「ううん。遅くないよ。今からでも、遅くない」フルフル
幼馴染み「私、剣士の想い、聞きたいよ?」
幼馴染み「ねっ、剣士? 貴方の言葉で、聞かせて?」
-
剣士「っ、あ、ゔうっ……」ポロポロッ
幼馴染み「ゆっくりでいいよ。がんばって」ナデナデ
剣士「俺は、子供の頃から」
幼馴染み「うん……」
剣士「幼馴染み、お前の事がっ!!」
幼馴染み「うん……」
剣士「ずっと好きだっ!! これからも、お前だけが好きだ!! お前だけを好きでいたい!! お前だけを見てっ、幸せを感じたい!!」
幼馴染み「うん。うんっ……」ニコリ
-
剣士「お前と一緒に歳を取って、それでっ……」
幼馴染み「嬉しいな。そんなに私のこと、想ってくれてたんだ?」
剣士「俺は、俺はっ、俺はっ……幼馴染みっ!!」
幼馴染み「はい。なぁに剣士?」
剣士「俺とっ、結婚してください!!」
幼馴染み「うんっ♪ 結婚しよっ」ニコリ
剣士「はっ……」
剣士「……」
-
剣士「想いは告げれた」
剣士「これでもう、何も悔いはねぇ……成仏できそうだぜ」ニヤリ
幼馴染み「剣士?」
剣士「悪いな、気を使わせちまってよ? 勇者だろアンタ?」
幼馴染み「えっ、なに言ってるの剣士? 私はっ……」
剣士「分かるさ。姿や声まで完璧に化けても、匂いはそのままだ」
剣士「一晩中よ、抱いた相手の匂いを、忘れると思うか?」ニヤリ
幼馴染み「……」
-
幼馴染み「そうですか」
幼馴染み「モシャス」シュン
少年「……」
剣士「やっぱりな……」
剣士「だがっ、へへっ、ちょうど、いいぜ」
剣士「ウウ、ッ……どうやら、限界らしい」
少年「……」
剣士「たの、むぜ? ガア、アッ、俺の首を、切り落とすか、火炎魔法で、燃やして、クレ」ブルブル
-
剣士「ア゙イ、ヅに、こんな姿をっ、ミセだぐっ、ないん゙だ!!」メキメキッ
剣士「ユ゙ヴゥゥゥジャアアアアアアア!!!」
少年「……」
少年「短い間でしたが、仲間になれて嬉しかったです」
少年「さよなら剣士さん。いつかまた、会いましょう」ニコリ
少年「いつか……」ピトッ
少年「メラ」
少年「ゾォォマァァァァァァァァッッ!!!」バッ
-
二十日後 砂漠の国 女王イシス謁見の間
イシス「姫の婚約者だった男が、先日、雷に打たれて死んだそうじゃ……何か知っておるか?」
少年「さぁ。彼女の葬式にも来ないあんなブタ。見た事も無いです」
イシス「……」
イシス「そうか……」
イシス「ピラミッドの魔物も、あれから来なくなったのう」
少年「満足したんじゃないですか?」
イシス「満足?」
少年「医師さんをピラミッドの近くに放り投げたら、凄い数のゾンビが群がってましたし」
-
容赦ねえ
-
イシス「……」
イシス「あやつ、殺した者の死体を、ピラミッドの近くに埋めてたらしいのぉ?」
イシス「その者達の怨念が、魔物どもを動かし、この国を襲撃させて居たのか……」
イシス「なるほど、元々は人間の想い。中には救いを求めて信仰の街へ行くモノもおるかも知れんの」
少年「……」
イシス「妾を、娘が殺されたのに泣きもせぬ、非情な奴と思うか?」
少年「いいえ。涙が渇れるまで泣いてたの、知ってますから」
イシス「だとて、二十日じゃ。二十日でもう泣けん……」
-
少年「ボクなんて泣けませんでした。初めて、自分から守りたいって思った人だったのに……」
少年「ボクの涙は、いつ渇れてたんでしょうか?」
イシス「……」
イシス「勇者よ、このまま旅を続けるのか? お主さえ良ければ」
少年「いえ」フルフル
少年「この国に留まるのは、少し……ツラいんで」
イシス「そうか。であれば、船は既に到着しとる頃だじゃて。好きに使うがよい」
少年「ありがとうございます」ペコリ
-
イシス「何を言うっ、礼をするのはこっちの方じゃ!!」
イシス「こんなおばさんを……慰めでも、抱いてくれてありがとうっ」ニコリ
少年「まだ、若いと思いますけどね」
少年「それに……家族が居ないのは、寂しいですから」
イシス「……」
少年「……」
イシス「死ぬなよ、勇者?」
少年「はい、そのつもりは有りません」
-
── 砂漠の国 ──
文字通り砂漠に囲まれた国。
女王イシスにより治安良く統治され、争いとは無関係の平和な国で有る。
様々な場所へ行く中継地点でもあり、砂漠の中のオアシスとして旅人の疲れを癒している。
近年に王族の長男が亡くなったが、その翌年には入れ替わるようにして次男が産まれ、その次男は、この国を更なる繁栄国家として導いたそうな。
-
悲しい結末だったか……
-
悲しいけど良い終わりかただったよ
乙乙
-
乙!
-
少年「んふっ♪」
少年「ああ、近い。すごく近い……」ピクッ
少年「次か、その次……」
少年「そこの街に、母親か父親、もしくは両方が居る」
少年「ああ、そうだ、こうしよう」
少年「二人が一緒に暮らしてて、子供が居なくても……必ず喧嘩させる。殴り合って、罵り合って、不幸にして別れさせるんだ。腕の一本、千切れたっていい」
少年「ふふっ。あーあ」
少年「とっても、楽しみだよ……」クスッ
-
おわり
姫に関しては、勇者が凍結魔法で腐らないように氷付けにして、棺桶に入れて旅中を引っ張り回しながら、
復活魔法ザオリクを使える人物を探す……とかにもしようと思ったけど、話が無駄に長引きそうなので断念。
-
おつ
-
乙!!
-
おつ!
-
乙乙
-
おつおつ
-
次の
少年「ボクは、君を守りたいんです」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1445428616/
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