村人「石を投げつけてやる！」
化け物「うう……」
"
村娘「えいっ！」ﾋﾟｭｯ
村長「とりゃ！」ﾋｭｯ
子供「バケモノめ！」ﾎﾟｲｯ
化け物「ううっ……」
ビュオッ！
化け物「！」
村人「……」ﾆﾔ…
化け物（石が下に落ちた！ これは……フォーク！？）
村人「何ィ！？」
カキィィィィィン！！！
"
村娘「くっ！」ﾀｯﾀｯﾀｯ…
子供「入ったぁ、ホームランだ！」
化け物「蔑んでた化け物に、ホームランを打たれちまう気分は……」
村人「くっ！」
村人「お、おのれ……！」
村人「許せん……許さん！」
村化け物「ガアアアアアアアアアアッ！！！」
化け物「お前、人間だと思ったら化け物だったのか！」
村化け物「うう……」
村娘「えいっ！」ﾋﾟｭｯ
村長「とりゃ！」ﾋｭｯ
子供「バケモノめ！」ﾎﾟｲｯ
村化け物「ううっ……」
村化け物「クックック……」
化け物「効いてないだと！？」
村化け物「このオレに、あの程度の投石が通用するわけなかろう」
化け物「そ、そんな……！」
村化け物「なんだと……？」
村娘「はあああああ……」ﾒｷﾒｷｯ
化け物娘「ガアアアアアアアアアアッ！！！」
村化け物「石を投げつけてやる！」
化け物娘「うう……」
村化け物「でりゃっ！」ﾋｭｯ
村長「とりゃ！」ﾋｭｯ
子供「バケモノめ！」ﾎﾟｲｯ
化け物娘「ううっ……」
化け物娘「こうなったら、セクシーポーズで脳殺してやる！」ﾌﾟﾘﾝﾌﾟﾘﾝ
村長「おっほう、こりゃたまらん！」
村長「む……しまった！ 興奮してしまって、湧き上がる力を抑えられん！」
化け物爺「ガアアアアアアアアアアッ！！！」
化け物娘「あなた、人間だと思ったら化け物だったのね！」
化け物娘「石を投げつけてやる！」
化け物爺「うう……」
村化け物「でりゃっ！」ﾋｭｯ
化け物娘「えいっ！」ﾋｭｯ
子供「バケモノめ！」ﾎﾟｲｯ
化け物爺「ううっ……」
子供「はあああああ……」ﾒｷﾒｷｯ
子化け物「ガアアアアアアアアアアッ！！！」
化け物爺「石を投げつけてやる！」
子化け物「うう……」
村化け物「でりゃっ！」ﾋﾞｭｯ
化け物娘「えいっ！」ﾋｭｯ
化け物爺「とりゃ！」ﾎﾟｲｯ
子化け物「ううっ……」
化け物（まずい！ そろそろ変身が解けてしまう！）ﾎﾞﾜﾝｯ
男「……」ｼｭｩｩｩ…
子化け物「お前、化け物だと思ったら人間だったのか！」
化け物爺「よしなさい」
村化け物「長老！ なぜです！ こいつは人間なんですよ！？」
化け物娘「そうよ！ きっと私たちをひどい目にあわせに来たにちがいないわ！」
男「ち、ちがう！ 俺はただあなたたちと交流したいと――」
子化け物「ウソつけえ！ 人間はいつもぼくたちを差別してたくせに！」
化け物爺「……」
化け物爺「今回だけは見逃してやろう」
化け物爺「悪気があって、わしらの村に潜入したわけではないようだからのう」
男「……ありがとうございます」
村化け物「ちぇっ、長老がそう言うのなら……」
化け物爺「さぁのう」
化け物爺「しかし、おぬしのような人間が増えてくれば、わしらとて……」
化け物爺「こんな辺境で、こそこそと隠れて暮らさずに済むかもしれんのう」
男「なら……それは俺の役目です！ やり遂げてみせます！」
化け物爺「ふっ、期待しておるよ」
村化け物「じゃあな」
化け物娘「さようならー！」
子化け物「バイバーイ！」
男「さようなら、皆さん！ 必ず人間とあなたがたが共存できる社会を作ってみせます！」
おわり
乙
乙ー
乙