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ヒストリア「ウォール・マリア奪還作戦会議を始めます」
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※最新話までのネタバレ注意
ヒストリア「えー…皆さんお集まりいただいたでしょうか」
リヴァイ「ああ…」
エルヴィン「はい」
ザックレー「ん?ナイルは来ておらんのか?」
エルヴィン「彼は妻と子供を連れて遊んでいます。羨ましい、ああ羨ましい」
リヴァイ「落ち着け」
ピクシス「…で、本日は何を…」
ヒストリア「はい。今日はウォール・マリア奪還作戦会議を行いたいと思います」
"
"
-
ピクシス「む、今日はまともですな」
リヴァイ「そういえばウォール・マリア奪還の事まだ話し合ってなかったな」
エルヴィン「みんな色々あって疲れていたから遠慮していたのだ」
リヴァイ「そうか」
ヒストリア「皆さんの疲れも癒えてきたところで、さっそく話し合いたいと思います」
ザックレー「つまらん」
ピクシス「じゃあ帰ればええじゃろ」
ザックレー「やだ」
エルヴィン「エレンの硬質化の方はどうなっている?」
リヴァイ「順調だ」
ヒストリア「今のまま行けば穴を塞ぐ事は可能だと思います。何故なら彼はイェーガアアですから」
-
リヴァイ「ヒストリア。いちいち何か面白いこと言おうと考えなくていいぞ」
ヒストリア「はい。すみません、忘れてください」
ピクシス「そういえば席が3つ空いているようじゃが…」
ヒストリア「ああ。実はあと三名呼んでいるのです、エルヴィン団長に頼まれて」
エルヴィン「奪還作戦に必ず必要なメンバーだからな」
コンコンッ
リヴァイ「来たようだな」
エレン「失礼します」
ミカサ「失礼します」
アルミン「失礼します」
ヒストリア「うん。仲がいいね」
-
エルヴィン「座りたまえ、ここが席だ」
リヴァイ「…体調はどうだ」
エレン「今日はまだ大丈夫です…少し鼻血が出ましたが」
アルミン「あまり無理は良くないよ」
ミカサ「その通り。エレンに何かあってはいけない」
エレン「俺の体の事は俺が一番わかってるから気にすんなよ」
ヒストリア「体にはきをつけてよ〜。…あ、お茶とお菓子もあるよ」
エレン「お、いただこうかな」
ミカサ「モナカとお茶の組み合わせは最強だと私は思っている」
アルミン「この世界にモナカなんかあるのかって突っ込みたいところだけどね」
リヴァイ「細かい事だ」
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ピクシス「…で…会議の方をさっそく…」
ヒストリア「あ、すみません、無駄話が過ぎましたね」
ザックレー「全く、ピクシスは余裕の無い奴だ」ムシャムシャバクバクボロボロ
ピクシス「お主はモナカがつがつ食いまくって弛み過ぎじゃ」
リヴァイ「しかもボロボロこぼしやがって」
エルヴィン「…」モグモグボロボロ
アルミン「…」
ヒストリア「はいはい。それではぁ…まずは。ウォール・マリアのシガンシナ区までの行き方を考えましょう」
ピクシス「なるべく巨人との戦闘は避けたいので…やはり少数で夜間に向かうのが良いでしょう」
エレン「アルミンも前に言ってたな」
アルミン「うん。まあ、それが最善だと思うし」
ミカサ「さすが皆のアルミン」
"
"
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ヒストリア「では作戦は夜間で……メンバーはリヴァイ班でいいんじゃないですかね」
リヴァイ「ああ。それでいい」
エルヴィン「もうこの際アルミンに全て考えてもらったらいいんじゃないですかね」
アルミン「え!?」
ヒストリア「いや。団長なら団長らしく考えてくださいよ」
エルヴィン「私は団長を引退した。もうゆっくり暮らしたい」
アルミン「ダメだ。考える事を放棄している…」
ピクシス「まあ…調査兵団の団長やってたら疲れるのもわかるが…」
エレン「いやでも会議に参加してるなら考えましょうよ」
ヒストリア「全くですね」
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ミカサ「そういえば、アルミンがまだ色々考えがあるらしい」
ヒストリア「へえ。そうなの?」
アルミン「あ、うん…まあ、参考程度にでも聞いてもらえたらいいんですが」
ザックレー「話してみたまえ」ボロボロバクバクボロボロ
リヴァイ「とりあえず食うのやめてから喋れ爺さん」
ピクシス「汚い奴じゃ」
エレン「ザックレー総統は気にせず喋れアルミン」
アルミン「うん」
ヒストリア「さあ、ご意見どうぞどうぞ天才アルレルトくん」
-
アルミン「ええ…、奪還作戦を行う日ですが、思い切って五年後くらいでいいのでは無いかと思っています」
ピクシス「五年後!?」
エルヴィン「…どういう事だアルミン?」
リヴァイ「お前もとぼけてるのか?」
エレン「いえ、違います…アルミンにはちゃんと考えがあるんです」
アルミン「えっと…何故かと言うと、シガンシナ区にはライナー、ベルトルト、またはコニー達が見たらしい獣の巨人がいる可能性が高いからです」
ピクシス「ふむ…それで?」
アルミン「彼等の目的は恐らくエレンの持つ始祖の巨人の力の奪取だと思われます」
ヒストリア「そだね」
アルミン「ライナー達に拘束されているときエレンは聞いたらしいです。俺達は先の短い殺人鬼というライナーの言葉を」
アルミン「つまり…先が短いというのは、寿命が短いという意味ではないのでしょうか」
リヴァイ「…まさか…」
アルミン「はい。とにかく年月が経つのを待ちます…そういう事です」
リヴァイ「えげつない事を考えるなお前」
ミカサ「こちらに被害が出ない天才的発想」
-
―――その頃シガンシナ区
バキイ!ドガア!
鎧の巨人「」ドサッ
ベルトルト「ライナー!」
獣の巨人「俺が勝ったぜ、アニちゃん助けるのは後な」
ベルトルト「くっ…」
ライナー「…」
獣の巨人「座標の奪取が優先、当然だろ?ここで待ってりゃ奴等は必ず来るからな。必ずな」
バシュウウウウ…
猿の中の人「ふう…」ドヤアッ
-
―――
ピクシス「…しかし…エレンの方は大丈夫なのか?」
アルミン「長年巨人化の訓練をしてきたと思われる彼等と違いエレンはまだ初めたばかりです。それに必要な硬質化もだいぶ使いこなせてきているのでこのまま巨人化を使わなければ大丈夫だと思います」
エレン「ああ。必ず長生きしてやるぜ」
ミカサ「エレン…素敵」
ヒストリア「まさかそんな発想をしてくるとは思わなかったよ。まあ、漫画にしたら絶対面白くないけど」
リヴァイ「あとは万が一向こうから攻撃されたときの対策を考えておけば良いのか」
アルミン「そうですね」
エルヴィン「うむ。とりあえず、とりあえず門の前に立体機動班を配備して超大型巨人が来たときに素早く対処できるようにしておこう」
エレン「そういえば、獣の巨人は壁を登ってきたらしいが…」
アルミン「コニーから聞いた話だと壁の巨人が埋まってないでっぱりの部分を登ったらしいね」
アルミン「つまり…彼にとっても壁の巨人が外に出たら困るという事です。じゃあ、でっぱり部分を削って壁全部真っ平らにしてどこに巨人が埋まってるかわからなくしちゃいましょう」
ヒストリア「なんかイタズラ好きな中学生みたいな発想だね」
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ピクシス「本当にそれでいいのかは不安だが…お前たちを信じよう」
エルヴィン「光栄です」
ヒストリア「とても充実した会議でしたね。では休憩のお菓子タイムです」
エレン「休憩早いな」
ザックレー「やっとお菓子タイムか」ボリボリ
ピクシス「お前さっきからずっと食ってばっかりじゃろが」
リヴァイ「おい、紅茶はねぇのか」
ヒストリア「ありますよー」
―――シガンシナ区
獣の巨人「さあ…ここで待っておこうぜ。エレンが来るのをよ」ドオオオンッ
ライナー「…今度こそ必ず座標を取り返すぞ」
ベルトルト「ああ!」
猿の中の人「ふう…」ドヤアッ
シガンシナに待ち受けるは最強の巨人!!
-
―――
ナイル「おーい、帰ったぞ」
エルヴィン「お帰りナイル」
ヒストリア「家族サービスできました?」
ナイル「ああ、楽しかったよ。お土産だ」
リヴァイ「ローゼ饅頭か。俺の好みだ」
―――2ヶ月後 シガンシナ区
ライナー「…」
ベルトルト「…」
獣の巨人「…」
ライナー「来ないな…」
ベルトルト「…うん」
獣の巨人「向こうも色々準備あるんだろうよ。気の早い奴らだな、ゆっくり待とうぜ」
-
―更に半年後―
猿の中の人「おい、来ねぇじゃねぇかどういう事だよおい、半年過ぎちまったぞ」
ライナー「お、俺に聞くな!」
ベルトルト「僕も知らない!」
獣の巨人「鎧の巨人、一発殴らせろ!」
ライナー「ま、待ってくれ、落ち着いてくれ!」
獣の巨人「…まあいい…あと少し待ってやる」
ライナー「ふう…」
ベルトルト「怖かった…」
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―――孤児院
子供「きゃははは」
ヒストリア「ほーら高い高ーい」
子供「えいえい!」ポカポカ
リヴァイ「ふっ…」
子供「早く走って!お馬さんごっこしよ!」
ジャン「ひ…ひひーん…」
サシャ「ぷっ…」プルプル
コニー「くく…」プルプル
ジャン「笑うなこの野郎!」
エレン「あーなんかもう巨人とかどうでもいいや」
ミカサ「子供達はいい…エレン、私と子づ…」
アルミン「ミカサ、やめなさい」
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―――――10ヶ月後
バキイ!ドガア!
猿の巨人「どういう事だよ!もう1年経っちまうぞオイコラ!!」ドゴオッ
鎧の巨人「ギエエエ!」
ベルトルト「ライナアアア!!」
獣の巨人「次はお前だベルトルト!」
ベルトルト「エレン!早く僕らを見つけてくれえええ!!!」
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上手いこと繋げるなw
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乙乙
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ヒストリア「…という訳で10ヶ月が経過したわけですが」
ヒストリア「皆さん近況はいかがでしょうか」
リヴァイ「そうだな…新しい雑巾を変えた」
エルヴィン「虫歯が治りました」
エレン「体調に支障をきたさない完璧な巨人コントロールが可能になった」
ミカサ「エレンとの婚姻届を出した。エレンには伝えてない」
アルミン「アニがこの前結晶から出てきてお茶飲んで雑談してまた結晶に戻って行ったよ」
ヒストリア「そうですか。皆さん色々あって充実した毎日を送っていたようですね」
ピクシス「あなた適当に喋ってませんか?」
ヒストリア「そういえばザックレー総統は?」
ナイル「芸術作品を街中で披露しようとしたら猥褻罪で憲兵団に逮捕された」
ヒストリア「総統…」
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リヴァイ「まあ、あの露出爺はほっといてだ。本題に入ろう」
ヒストリア「ええ…まず、女王近衛兵サシャちゃんコニーちゃんのシガンシナ偵察作戦の報告が来ました」
エレン「あいつら近衛兵だったのかよ」
ヒストリア「シガンシナでは獣の巨人とライナー&ベルトルトが待ち構えていて、しかも喧嘩していたらしいです」
エルヴィン「ほう…」
ピクシス「内輪もめの内容は?」
ヒストリア「『調査兵団全然こねぇじゃねぇか』といったものから今日の晩飯のことまで色々と喧嘩していたらしいです」
アルミン「…なるほど…潰すなら今のうちかも知れないね」
ミカサ「あらま大胆」
ヒストリア「アルミンはたまに恐ろしいよ」
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ピクシス「しかし…潰すとは言うがどうするんじゃ。恐らく相手は強敵じゃ」
ヒストリア「サシャちゃんコニーちゃんからの報告では喧嘩したあと獣の巨人は拗ねて壁の外へ気分転換に出掛けるらしいです」
エルヴィン「可愛いな」
エレン「つまりその隙を狙うのか?」
アルミン「うん、やはり未知の存在である獣の巨人との交戦は避けたいからね」
リヴァイ「その間にライナーとベルトルトを捕獲して壁を埋めて帰還すればいいんだな」
エルヴィン「そういう事だな」
ヒストリア「では後の作戦はアルミンくんに全て任せました」
アルミン「また僕!?」
ミカサ「頑張って」
-
―シガンシナ区―
バキョオオオン!!
鎧の巨人「」プシュー
ベルトルト「ライナアアアアア!!」
獣の巨人「おい今日も来ねぇぞ…いったい何やってんだエレンの野郎は」
ライナー(それならさっさとローゼまで攻めればいいのに)
ベルトルト「はあ…」
獣の巨人「おいベルト、おまえ今もうやってらんねぇって溜め息したろ」
ベルト「ひっ!?」ルトッ
獣の巨人「まあいい…ちっ…気分転換に外行ってくるぜ…一時間で戻ってくる」
ライナー「…はぁ…もうなんか疲れてきた…」
ベルトルト「さっさとローゼまで責めりゃいいのにあの猿」
ライナー「どうせ外にバナナ探しに行ってるんだろうな」
ベルトルト「ぶふぉっ!!」
-
―壁の上―
サシャ「いました。ライナーとベルトルトが喋ってますよ」
コニー「獣の巨人はいないみたいだな」
ジャン「やるか?」
アルミン「ああ、まずはライナーベルトルト捕獲作戦だ!」
ライナー「…腹減ったな…」
ベルトルト「また家の中から食料探して来ようか…」
ライナー「なんか悪い気がするが食わなきゃ生きていけないからな…あっち探してくる」ザッザッ
ベルトルト「車に気をつけて」
-
ライナー「はあ…」
ライナー「…」ザッザッ
タッタッタッタッタッ
ライナー「!足音?」
「きゃ〜遅刻遅刻〜!」
パンをくわえたヒストリア「会議に遅れちゃう〜!」タッタッタッタッタッ
ヒストリア「きゃあっ!」ドカッ
ライナー「うお!?」ドカッ
ヒストリア「あ、ごめんなさい〜」
ライナー「………なっ………!!?」
ライナー(く、クリスタ?何故…いや、え?しかもパンをくわえて走ってきて…え?幻覚か?そうだ、きっと幻覚だ。幻覚なら好き放題やってもいいんじゃね!?)
ヒストリア「あ〜ん、パン落としちゃった〜」
-
制服姿のヒストリア可愛かったもんな
-
ユミルはよ
-
ライナー(そうだ、これは幻覚だ!こんな場所にヒストリアが現代的な制服を着て食パン食べながら走って来るわけがない!普通に考えて!)
ライナー「ヒストリア!幻覚でもいい!!結婚しよ!!!」ガシッ
ヒストリア「きゃっ!大胆ブラウン!!」
ライナー「ヒストリア、結婚しよおおお!!してくれええええ!!結婚しろおおおおおお!!!」
ヒストリア「きゃー!ヒストリアピーンチ!!!」
ライナー「けっこ…」
エレン「何やってんだぁ、このゴリナーがああ!!!」ゲシイッ
ライナー「ぐふぉあああ!!!」ズザザザザ
ヒストリア「ふう…こんな危ないとこに乙女が1人で来るわけがないじゃないの。てぃひっ!!」
-
ライナー「ぐふっ…、え、エレン!?」
エレン「俺だけじゃねぇぞ」
アルミン「…ライナー…」
ジャン「今のはさすがにねぇな…」
ライナー「まさか…幻覚じゃなかったのか!?」
ヒストリア「そうなんすよ〜、あははのは」
ミカサ「エレンも狙われるかも知れない…」ジャキ
ライナー「待てコラ、ミカサ!!」
リヴァイ「隙ありだ」シュバババ!
ライナー「ああ!縛られた!!」
-
エレン「あとはベルトルトだな」
ライナー「くっ…不覚!」
ヒストリア「あれ、そういえばユミルは?」
ライナー「…!!ユミルは…」
ヒストリア「!」
ライナー「ユミルは………故郷に連れていかれた」
ヒストリア「え!?ちょっと、ユミルが故郷に連れてかれてどうなったの!?」
ライナー「…それは…」
タタタタタ…
「遅刻遅刻〜!」タタタタタ
エレン「ん?」
ユミル「わあ!!」ドカッ!
ヒストリア「げふっ!?」ドカッ!
-
ユミル「よう、わりぃな!!」ドーン
ヒストリア「ちょっとユミル何してんの!?」
ライナー「おい何でここにいるんだ!!」
ユミル「いや、普通に朝起きて食パン食いながら登校してたらここに来たんだが」
ミカサ「全て意味不明」
ユミル「あれ、ヒストリアも制服か」
ヒストリア「えへへ、ライナー誘惑仕様だよ!!」
ユミル「もしかしたら私もその制服に誘惑されて来たのかもしれん」
アルミン「ちょっと待って。突っ込みが追い付かないから」
-
ヒストリア「まあ、ユミルが無事なら良かったジャン、ね?」
ジャン「………そうだな」
ユミル「それより次はベルトルさんだろ。早くしねぇと猿が帰って来ちまう」
エレン「そうだ、グダクダしてる暇はねぇんだ」
ミカサ「ベルトルトにはたぶんヒストリアのお色気作戦は効かない…どうするの?」
アルミン「大丈夫。策はうってあるさ」
ライナー「ベルトルトは向こうだ……ふふふ、ベルトルトは手強いぞ」
ヒストリア「たぶん苦戦の予感だ!」
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ベルトルト「…はあ…」
ベルトルト(ライナー遅いな……何をしているんだろう………)
ヒラヒラヒラ…
ベルトルト「ん?」
ベルトルト「…手紙?」ペラ
『ベルトルトへ。大好きです。結婚を前提に付き合ってください。エルヴィンより←これ間違い× アニ・レオンハートより』
ベルトルト「あ…あ…っ」
ベルトルト「アニからラブレターだと!?」ガバ
アルミン「よし、食らいついた!!さすが思春期だ!!」
ユミル「恐ろしいやつだぜ…」
-
『シガンシナ広場で待ってます。来てください』
ベルトルト「行くよアニ!いま行くよ!!」ダダダッ
ベルトルト「やっと…やっとアニと付き合え………」
ベルトルト「あ!あそこに小さい人が…まさか…あれがアニか!!」
小さい人「…」
ベルトルト「おーい!アニイイイ!!」
リヴァイ(金髪カツラ仕様)「あ?」
ベルトルト「」
-
エレン「よっしゃ捕まえた!!」ガシッ
ベルトルト「うわあああ!?」
ヒストリア「ベルトルト…残念ながらあの小さい人はアニじゃないの」
エレン「おい…小さいって…」
リヴァイ「…」
ミカサ「ふっ」
ベルトルト「そんな!じゃあ…本当のアニは!?」
アルミン「僕のベッドにいるよ」
ベルトルト「悪魔の末裔があああああ!!!」
ユミル「落ち着けよベルトルさん」
ヒストリア「そうだよ、落ち着いて」
ベルトルト「うるさい!何故か制服の人達に心配されたくない!!」
-
ヒストリア「よし、あとは壁を塞いで地下室見学して帰るだけだね」
ライナー「お前も捕まったのかベルトルト…」
ベルトルト「ああ…すまないライナー」
ライナー「二人揃って捕まるとは戦士の恥だ…」
ユミル「捕まる以前にもっと恥ずかしい事あったよなお前ら」
アルミン「じゃあ壁を塞いでくれ。エレン」
エレン「わかった」
アルミン「あ、あとこれも持って来てるんだ」
ミカサ「なにそれは?」
ヒストリア「なんか大量にあるね」
アルミン「油だ。壁全体に塗りたくって猿が登れないようにする」
リヴァイ「いちいち姑息なこと考えるなお前は」
-
パキーン
エレン「よし、壁は塞いだぞ!」
ミカサ「さすがエレン」
ヒストリア「一行で塞いじゃったね!!」
アルミン「あとは地下室だ」
ジャン「地下室にはいったい何があるんだ…」
ハンジ「それは入ってからのお楽しみだね」
エレン「…俺とミカサとアルミンで先に入ってくる。外で待っていてくれ」
ヒストリア「わかった。気をつけてね三人とも」
リヴァイ「…」
-
20分後
エレン「………」
ヒストリア「あ、戻ってきた」
アルミン「…」
ミカサ「…」
リヴァイ「おい、なんだその面は」
ジャン「どうしたんだよ、何があったんだ」
ハンジ「なにか、世界や巨人の謎でもわかったのか!?」
エレン「…はい…この地下室に行けば全てわかります…」
ヒストリア「マジでっ」
ユミル「じゃあ、謎を知ってきたのか?」
ミカサ「いえ、なにも」
リヴァイ「は?じゃあ何でなにもせず戻ってきたんだ」
アルミン「…いや、あまり関わらない方がいいかなって…」
-
ヒストリア「ちょっとさすがの私にもよくわからないよ。どういう事?」
リヴァイ「黙ってちゃわからねぇだろ。何か言え」
アルミン「…この地下室の中…」
ミカサ「…」
エレン「漫画家の仕事場でした」
リヴァイ「…は?」
ヒストリア「あちゃ、そう来たかあああ!」
-
ユミル「…なんてこった…エレン家の地下室がそんなことになっていたとは…」
ミカサ「グリシャおじさんはこの事を伝えたかったのだろう」
エレン「確かに困ったら作者に直接話せばいいだけだもんな…地下室に行けば何とでもなるんだな」
アルミン「やはりグリシャおじさんは只者ではなかった…」
リヴァイ「いや、もう訳がわからねぇよ」
ヒストリア「…8月の発売の原稿も見た?」
エレン「ああ。少しな」
ヒストリア「教えて」
ミカサ「それは来月までのお楽しみ」
-
そんなこと言わずにちょっとだけ!
-
リヴァイ「お前ら…お喋りしてる暇はねぇ、さっさと帰るぞ」
ハンジ「そうだね、帰ろう」
ヒストリア「ご飯、ご飯!」
ユミル「…ライナーとベルトルさんはどうすんだ?」
ライナー「…」
ベルトルト「…」
エレン「とりあえず壁内に一緒に戻るぞ」
ミカサ「エレンに手を出して卑しい事をしないのなら好きにすればいい」
ライナー「…ころさないのか?」
アルミン「貴重な情報源をころすわけにはいかないよ」
ヒストリア「てか情報とかそんなんどうでもいいんだけど、だって同期ところしあうなんて胸くそ悪いじゃん?理由なんかそれでいいよ」
エレン「おい、どうでもいいのかよ」
ヒストリア「この残酷な世界に立ち向かう方法…それはなんだと思う?みんな真面目に正面から立ち向かえばいいと思ってるみたいだけどそれじゃいけないんだな」
ヒストリア「ふざけて世界を馬鹿にするんだよ!!!」テヘッ☆
-
サシャ「さすが神様ですね!」
コニー「なんだか行けそうな気がするぞ!」
ジャン「いや、それでいいのかよ」
アルミン「うん、僕もそれでいいと思う。だから壁に油を塗りたくるという事を思い付いた」
エレン「アルミン…お前適当になってないか?」
ヒストリア「ヒストリア政権は今後もふざけながらこの世界に立ち向かいます」
ライナー「なに、ヒストリアが女王なのか!?」
ヒストリア「そうなんだよ」
ライナー「よっしゃ一生ついていきますヒストリア様!!」
ベルトルト「おい!?」
-
ヒストリア「私の下で働いてくれるんですね?」
ライナー「ははあ!」
ベルトルト「オイコラ!戦士はどうした!?」
ライナー「ベルトルト…実は俺は昔から疲れていたんだ。毎日、戦士戦士戦士と……もう戦士として戦うのに疲れたんだ」
ライナー「これは…日曜日の夜の『うわぁ、明日から仕事だ。もう1日休みたい。月曜日来ないでくれー』という社会人の気持ちに似ている」
ベルトルト「…」
ユミル「ああ…そりゃ憂鬱だな」
ミカサ「ええ。さすがの私も削ぐのを躊躇ってしまうくらいわかる」
エレン「わかんねぇよ」
-
ライナー「俺は…もう……戦士を退職したい。あんな給料も出ないのに命懸けなブラック企業じゃなくホワイト企業に転職したい」
ベルトルト「ライナー…気持ちはわかるが…」
アルミン「そうだよライナー。転職は厳しい…」
エレン「そういう問題じゃねぇだろ」
ヒストリア「大丈夫。私の下なら安全快適で給料もあるし残業無し週休2日制でまかない付きだよ」
ライナー「決めた!ヒストリア様の下で働く!!」
ベルトルト「おい!?」
ヒストリア「ベルトルト…壁内にはアニがいるよ?」
ベルトルト「うっ…」
ヒストリア「考えてみなよベルトルト……戦士なんて命懸け危険だし人からは恨まれるし残業代も出ないしそもそも給料も保険も全くない史上最悪のブラック企業よ?」
ベルトルト「ぐっ……うう……っ」プルプル
ヒストリア「安定した給料、安全、快適、残業無し、週休2日制」
ベルトルト「うううううう」
ヒストリア「給料貯まればアニとデートできる!」
ベルトルト「決めた!戦士辞めて転職する!!」
-
ライナー「よくぞ決めた、ベルトルト!これで俺達は社畜卒業だ!!」
ベルトルト「ああ。ブラック企業なんか潰れちまえばいいんだ」
ユミル「正しい判断だ」
ミカサ「ブラック企業は辛い…とても。私も歓迎しよう」
エレン「もう何でもいいがとりあえず全員に謝れよ。壁内のお前らの被害にあった人間全員にな」
ライナー「わかってるさ」
ベルトルト「転職して、一生かけて罪を償うよ…」
ヒストリア「うんうん!ブラック企業卒業おめでとう!」
パチパチパチパチパチパチ…
-
パワハラ上司(猿)も居るしな…
-
ザッザッザッ…
獣の巨人「ふう〜…戻った戻った。さて壁内に………あれ?」
獣の巨人「おい、なんだこりゃ。壁ふさがってるじゃねぇか」
獣の巨人「まあいい。壁を登って…」
ズルッ
獣の巨人「んなあああ!?」ズデーーーンッ
獣の巨人「ぐっ……壁に油塗りたくってやがる……誰だよこんな姑息な手ぇ使った奴は」
ヌルヌル……ベシャアッ!!
獣の巨人「ああくそ、登れねぇ!!」
ベリイッ!!
ブシュウウウ…
猿の中の人「もう戦士なんかやってらんねぇよこんなブラック企業!!」ガンッ
-
――――――
ヒストリア「………という訳で、マリア奪還は成功しました」
ピクシス「ふむ、よくやってくれました」
エルヴィン「当然です。調査兵団ですから」
ヒストリア「で、新たな従業員のライナーとベルトルトが加わりました。二人にこれから指導をお願いします、ナイル団長」
ナイル「はい、わかりました」
ザックレー「ワシの芸術作品を更にパワーアップさせようと思うのだが……」
ヒストリア「結構です」
ザックレー「ちぇっ」
ヒストリア「今後の方針はまた今度の月曜日に決めます。それでは、良い休日を、また来週」ガタッ
-
☆たぶん続く☆
-
いや、続かなくて良いよ。お疲れ様
-
クソワロ
-
乙
調査兵団も相当ブラックだし、女王兵団に入れてあげて
-
おつおつ
-
乙です!
-
待ってる
"
"
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