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穂乃果「脱出!」1
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謎解き系ss
※死ネタ有※オリキャラ有
中高生向け
展開、解答の予想は歓迎です
自分の用意した解答よりベターな解答があれば、そちらを採用させていただきます
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↓同一内容(ss速報
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1431599562/
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-真姫&花陽-
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【名前】西木野真姫(メンバー内の番号は4)
【学年】一年
【趣味】写真、天体観測
【特技】テストで満点をとること
【得意科目】全部、特に数学
作曲担当。両親は大病院を経営しているお嬢様、成績は学年トップの秀才。
運動は苦手。
【長所】学力、才知
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. 人∧ : : \ /ノ 、 ′ ⌒7_ノイ:.:|:/
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【名前】小泉花陽(メンバー内の番号は6)
【学年】一年
【趣味】絵を描くこと
【特技】折り紙
【得意科目】日本史、家庭科
恥ずかしがり屋で人前に出るのが苦手。
しかしアイドルへの憧れは強い。
【長所】精神力、技術屋
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真姫「ん・・・」
真姫「ここは・・・」
白い天井、白い壁に風変わりな触感の床
真姫「いみ・・・わかんない」
拉致? 誘拐? 監禁?
状況がよく理解(わか)らない
目覚めて間もない頭を働かせても納得は出来ず
真姫「早くお家へ帰らなきゃ・・・」
ママに心配、かけちゃう
真姫「ん・・・?」
異常事態だと確信したのは
真姫「・・・ッ! 花陽!」
傍に突っ伏す花陽の姿が視界に入ってからだった
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記憶はある
夏休み直前、いつもの通り放課後に9人でダンスの練習をして、解散
一足先に別方向のニコちゃんと別れて、その後さらにメンバーが各方面へ散らばる
花陽とは、別れたはずだった
真姫「ねえ、起きて」
真姫「っ、いたっ・・・」ずきん
今日(?)の練習中にバランスを崩した希が倒れ込んできて、屋上の床で擦ってしまった手の甲の小さな傷は消えていない
真姫「時間は経っていない・・・」がさごそ
ケータイ、は無い・・・か
真姫「花陽、起きて」ぱしぱしぱしぱし
花陽「うっ・・・うう、うっ・・・!」
花陽「なに・・・、あれ、真姫ちゃん・・・?」
花陽「あれ、制服? 私、部屋着に着替えて部屋で寝てたはずじゃ」
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花陽「ひっ、誘拐・・・っ!?」
真姫「・・・そのようね、見て、この部屋を」
花陽「・・・!」
窓のない、一坪より少し大きいくらいの部屋に
ドアらしきものの側には学校指定でありがちなスクールバッグが二つ
古くなっているのだろう、時折点滅する蛍光灯が天井に
これほど不快な白を、私は見たことがない
真姫「それより花陽、無事? 身体の何処かにケガはない?」
花陽「う、うん、大丈夫・・・かな? そっちは、真姫ちゃんは平気?」
真姫「私は・・・」
平気よ、ピンピンしてる
そう言って振る舞うつもりが
真姫「・・・さっきから、震えが止まらないの」
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花陽「真姫ちゃん・・・」
花陽「大丈夫、大丈夫だよ・・・きっと警察の人がすぐに助けてくれるから・・・」
違う
そうじゃないの
こんな静寂、この辺りでは絶対に作り出せない
なにか、現実とは一線を画した
まるでフィクションの中へ入り込んでしまったかのような
私達と犯人(?)以外、存在していないかのような・・・
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鞄の中には、次のものが入っていた
・端末(色付き)
私達のスマートホンとは違う、ぶ厚めで最新型とはほど遠いもの
・電池(2個ずつ)
端末用の電池?
いまどき充電式ですらないなんて、ありえない
・パン(2個ずつ)
・水500ml(2本ずつ)
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真姫(やだ、練習着は盗られてるのね・・・気持ち悪い)
花陽「これで、一人ひとつずつ武器が入ってたら・・・」
真姫「ちょっとやめてよ! 縁起でもないわ」
花陽「ごめんね・・・」
いつかあの娘たちの誰かが話してたわ
ゲーム、マンガに映画ではこんな設定のものが流行っているって
バトロワくらいなら、私も知ってる
国会でどーのこーのになったアレでしょ?
あとなんか、ソウとかなんとかいう映画・・・
最後の一人になるまで殺し合ったり、命懸けで何かやるんですって! 信じられない
真姫「・・・」
花陽「・・・」
真姫「・・・端末の電源、入れてみる?」
花陽「うん・・・」
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花陽「ねえ、真姫ちゃん」
真姫「?」
花陽「もし、仮にこれが殺し合いだったら・・・」
真姫「・・・」
花陽「・・・」
真姫「殺さないわ、誰も」
花陽「そう、だよね・・・」
真姫「全員で助かる道を探すわ、私なら」
花陽「そっか、だよね、そうだよねっ」
花陽「変なこと聞いて、ごめんね」
真姫「・・・」
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かちっ
スリープモードだったのか、画面はすぐに映る
真姫「ミッション、通話、メッセージ、メモ、ルール説明、赤外線・・・」
ミッションは灰色、タップしても反応はない
今はまだ必要ないの?
真姫「通話、メッセージ・・・」
花陽「もしかしたら、凛ちゃんや穂乃果ちゃんたちも同じ目に・・・」
真姫「そうね、可能性あるわ、連絡とれるのかしら・・・」
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真姫「ダメね、私含めて誰の番号も無いわ」
花陽「根本的に私達のスマホの通話アプリとは性質が違うみたいだね・・・」
花陽「そもそもキーボードが出て来ないよ」
真姫「そうね・・・」
メッセージもメモもキーボードが出てこないので使えない
赤いカラーのこのポンコツ端末は、後々なんとかなるのかしら・・・?
真姫「・・・」
花陽「・・・」
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花陽「・・・もしもし」
真姫「あ、聞こえてる、聞こえてるっぽいわ」
なる程、通話は直接会って赤外線で登録か何かやらないと出来ないのね
花陽「じゃあ、いよいよ・・・」
真姫「ルール説明、ね・・・」
真姫「・・・」
神様、どうか殺し合いでは、ありませんように
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④
各メンバーにはそれぞれ多機能通信端末が与えられる
色は各メンバーに合わせたものの、グレーのみホワイトとなっている
メッセージや各ミッションの説明、ヒント
その他情報の閲覧、確認はこの端末を利用する
他の基本的な機能はメモ、各メンバーとのメッセージの送受信、通話である
機能が追加されることもある
メンバー同士で持ち寄りデータを共有することが出来る
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真姫「④・・・?」
端末の説明のようだ
大方実践済みの内容であり、目を疑うような内容ではなかった
いいえ、それより
やはり、あの娘たちも捕まっているのね・・・!
真姫「花陽、あなたも同じ内容?」
花陽「ううん、違う・・・」
顔が強ばっているのがわかる
その顔を見て最悪の想像が頭をよぎる
・・・いいえ、違う
動揺してはいるものの、その表情は困惑の色が強い
少なくとも、殺り合うことはない・・・でしょう
花陽「これ・・・」
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⑥
一部ミッションには救済措置がとられているものがある
そのようなミッションにおいて、クリアを断念するとき追加の指示に従う
そうした場合、そのミッションは中断され参加者の少なくとも一人の安全が保障される
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“少なくとも一人の安全が保障〜”
本能によるものだろうか、どこか浮ついていた今までの気分が一気に緊張する
真姫「・・・!」
花陽「・・・」
花陽の緑の端末を握る手も、私の赤い端末を握る手も汗で濡れているのだろう
大体理解できた
私達9人はこの「ミッション」とやらをやらされる
流行のマンガやゲームのように、おそらく命を懸けて
ルールは各メンバーの番号に対応しているのだろう
真姫「・・・」
真姫「この部屋にはもう何もないわ」
花陽「・・・」ぐすっ
真姫「行きましょう」
花陽「うん・・・」ぐすん
真姫「・・・」
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真姫「大丈夫、心配無用よ」にこっ
あなたはこのウルトラスーパー真姫ちゃんが、必ず家に帰してあげるんだから
真姫「さっさと家に帰って、練習して、ラブライブ出場、でしょ?」
花陽「うん・・・」ごしごし
真姫「さて・・・」
ドアノブに手をかける
手の震えは未だ、止まらない
真姫(ああ、締まらないわ)
真姫「行きますか・・・!」
花陽「・・・」こくり
がちゃっ・・・
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