■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■
オーク「女騎士に飽きた」
-
女騎士「えっ?えっ?何て?」
あとは頼んだ
"
"
-
女騎士=マゾーガ
-
オーク「だから、お前に飽きたと言ったんだ」
女騎士「なんでや?」
女騎士「急に、そないイケズいうて――うち、自分になんかした?」
オーク「それだ」
女騎士「どれや」
オーク「普通な、『女騎士』といったら、もっと固いだろ?」
女騎士「“固い”て?」
女騎士「そら、うちニンゲンやから、魔物よりはやわいけど」プニプニ
オーク「そうでなく」
女騎士「ん?」
オーク「態度とか、まあ、品格とかな」
オーク「こう、あるだろ? 一般的な『女騎士』のイメージが」
女騎士「そないいうても、うち田舎の庶民の出やしー」ポリポリ
-
オーク「とにかく、もうお前の相手をする気はない。帰れ。そして二度と来るな」グイグイ
女騎士「えっ、ちょ、ちょっ?」
女騎士「待って待って押さんといて、ってぇ」ワタワタ
オーク「じゃあな」
女騎士「――待てやぁッ!!」ズサッ
ドゴンッ
オーク「ぶへらっ」
‥ドサ
オーク「く……相変わらず反則的な右だ」サスサス
女騎士「納得でけへんわ!」ダンッ
女騎士「初めて会ったときから今まで、あんなに熱く語り合ってきたやないか!」
女騎士「肉体で! くんずほぐれつ! 昼夜を問わず!!」
女騎士「それを今さらなかったことにしよう、いうんか!?」ビシィ
-
オーク「それだよ」
女騎士「どれや?」
オーク「それに飽きたと言ったんだ」
女騎士「何て?」
女騎士「自分かて、最初は喜んでくれたやないか……」
『たのもーう!』ドンドンドン
『なんだ、うるさいな』
『オーク殿の住み処とお見受けする! ぜひ手合わせを願いたい!!』
『!』
オーク「……ああ」
オーク「まさか、そのままの意味だとは」
女騎士「?」
"
"
-
オーク「それにお前、最初とキャラが違うだろ」
女騎士「あははっ」
女騎士「さすがに初対面の相手には、素は見せられへんよー」ヒラヒラ
オーク「オレは、もう少し夢を見させて欲しかったんだがな」チラッ
女騎士「むうーん」
オーク(……外見だけならな、わりとイメージ通りなのに。胸以外は。……胸以外は!)
女騎士「騎士隊でも、なんでか庶民の前では口をつぐんどけー、とかいわれるねんなー……」ツルペターン
女騎士「威厳とか、そない大事やろか」ブツブツ
オーク「いいから――」
オーク「帰れ、ほら」グイグイ
女騎士「いーやーやー」グググ
オーク「べつに腕を試したいなら、オレでなくともいいだろ?」
女騎士「……」
-
女騎士「せやかて、この辺の魔物では自分がいちばん強いやん?」
オーク「お前には一度も勝ててないがな」
女騎士「でも、ほかは勝負にすらならへんしー。したら、もう自分しかないやん?」
オーク「――」
オーク「帰れ」グイ
女騎士「あ……ちょっ? 首根っこ掴まんといてぇな!」ブラーン
ペイッ バタン!
女騎士「なんでや」
女騎士「うちは諦めへんでー!」
デー デー
オーク「――」
オーク「まあ、そりゃ現実は創作のようにはいかないよな」
オーク「ニンゲンの字と言葉を覚えるのに、エロ本を選んだのは間違いだった」ハァ
-
女騎士「たのもーう!」ドンドンドン
オーク「――お前なあ」
ギィイー
オーク「もう来るなと言っただろ」ジロ
女騎士「き、聴こえへんなあ?」アセ
オーク「あのな」
オーク「オレと違って両耳そろってんだからよ」ピクピク
女騎士「よっ! 満身創痍なんが歴戦の勇士みたいでカッコええわぁ!」
女騎士「オークはホンマ三国一のいい魔物やでぇ!」パチパチパチ
オーク「――」ハァ
女騎士「な、ひと勝負、な?」ズイズイ
オーク「なんだってお前は魔物でもないのにバトルジャンキーなんだ」
女騎士「自分こそ魔物のくせして闘争心が低いでー?」
-
女騎士「強くなってなんぼの世界なんやろ?」
オーク「今どきの魔物には古臭い価値観らしいぞ、それは」
女騎士「!?」
女騎士「で、でもオークは古い魔物やから関係あらへんね?」
オーク「ひとを年寄り扱いするな」
女騎士「よし!」
女騎士「では、まだまだ若いところを見せてもらおうやないか!」ビシ
オーク「お前は……」ハァ
女騎士「――来ないなら、こっちから仕掛けるさかい、な!」ダンッ
オーク「くっ」サッ
ズドンッ
オーク「ぐ、う」ズザザ‥
女騎士「ほう、今の一撃を耐えるとは」ニヤ
オーク(くそ……バトる時だけ騎士っぽいとか反則だろ、こいつ)
-
女騎士「……ふう」
オーク「――」
女騎士「今日もいい汗かいたわー」ハレヤカ
オーク「すっきりした顔しやがって」ハァハァ
女騎士「これがなくては一日が始まらへんねん」ニコニコ
オーク「……」
オーク「帰れ」
女騎士「んもう」
女騎士「最近そればっかやん」プクー
女騎士「な。うちが来るの、そない迷惑?」ニジニジ
オーク「だから飽きたと言っただろ」
女騎士「……ええわ。帰る」スック
オーク「おう」
女騎士「また明日なー」ヒラヒラ
オーク「おい」
-
女騎士「たのもーう!」ドンドンドン
ギィー パタン
オーク「うるさい」
女騎士「おはようオーク! いい朝だな! 今日も一戦まじえようやないか!」キリッ
女騎士「さあさあさあっ」ズズイ
オーク「お、ま、え、は――」
女騎士「これで最後にするから」
オーク「は?」
女騎士「あはは……」
女騎士「うちな、辺境に派遣されることが決まってもうた」ポリポリ
オーク「はあ? だってお前は」
女騎士「そりゃ、うちは隊でいちばん――隊長よりも強いけど」
女騎士「戦時中ならともかく、今は王都にだって戦力、必要ないし」ヘラッ
-
オーク「まあ……確かに当代の魔王様は、親ニンゲン派の筆頭だからな」
女騎士「あはは」
女騎士「ある意味、真っ当に世界征服に乗り出してる気もするんやけどな、アレ」
オーク「そうか?」
女騎士「だって“歌って踊れるアイドル魔王ちゃん”親衛隊、王都にも最近、支部できてんで」
オーク「……ああー」
女騎士「せやから、な?」
女騎士「あと一遍だけでええ……後生やから」
オーク「――」
オーク「なら、条件がある」
女騎士「えっ?」
オーク「もし、この一戦でオレが勝ったら」
-
女騎士「なっ?」
女騎士「待て待てまてっ」
女騎士「ちがっ、今のナシ!!!」
オーク「約束は約束、だろ?」
女騎士「だって……自分、そんな、ずるい」
オーク「卑怯でもなんでも、普通に戦ってオレがお前に勝てるか」
女騎士「う、う、うううう」
『勝ったら?』
『――お前の乳を存分に揉ませろ』ワキワキ
『…………は?』
『その条件でいいな?』
『えっ、なん、それ、えっ!?』
-
『行くぞ!』
『わぁあっ!?』
『ほらいつもの動きはどうした!』
『だだだって、えっ、まっ』
ズダンッ
ドサ
『……あ』
『オレの勝ちだな』
『あ、う』
『約束は守ってもらうぞ?』ニヤリ
女騎士「うううううううー」カァア
オーク「じゃあ、早速」
女騎士「ま、まって! その、な?」ワタワタワタ
-
女騎士「うちのなんか揉んでも、おもろないで? ホンマに……なあ?」
オーク「それはオレが決めることだ」ワキワキ
女騎士「でででも、う、うう、あの、ち」
オーク「鎧が邪魔だな。ここをこうして」
ガシャ ガシャン‥
女騎士「ち……から」
オーク「よし外れた――うん?」
女騎士「その、だから!」
女騎士「うちの小さいからぁっ……ううぅ」
オーク「まあ、確かにな」モミ
女騎士「うひゃう!」
オーク「……色気がない」
女騎士「どどどうせ! どうせ、うちは残念『女騎士』や!!」ガバッ
オーク「は?」
女騎士「あとは胸さえあればなあ、とか! セクハラやん!?」
-
女騎士「そんなん鍛えてたら筋肉つくやん!? むしろデカかったらおかしいやん!!?」
オーク「あー」
女騎士「うちかて好きでち……小さいわけや……ないし……」
オーク「あー、うん」
女騎士「やっぱり……」
女騎士「オークも?」
オーク「うん?」
女騎士「お、大きいほうがええの?」ジッ
オーク「そりゃ、まあ、どちらかといえばな」
女騎士「……っ」
女騎士「せやから、ちっとも……」ウルッ
オーク「え」
女騎士「ぜんぜん手ぇだしてくれへんし……!」
オーク「は!?」
-
女騎士「うちに色気が足りへんから!」
オーク「待て待て待て!」
オーク「あのな? 落ちつけ、お前な」
オーク「会うたびにブッ飛ばされて、どうやって手を出せと」
女騎士「そ、そこをなんとかして寝技に持ち込むのが甲斐性ってもんやないかっ」
オーク「弱くなってから出直せ!」
女騎士「ひ、ひどい……」
女騎士「うちがこうなったのは、自分のせいやのに」
オーク「はあ?」
女騎士「……」
女騎士「覚えてへんやろうけど昔、助けてもろたんや。自分に」
オーク「オレに?」
女騎士「せや」コクン
-
女騎士「十年前の話や。田舎から王都に出てくるときに盗賊の襲撃に遭って」
女騎士「そんとき割って入ってくれたんや」
オーク「……オーク種の見分けなんか付かないだろ? しかもそんな昔」ピクピク
女騎士「その耳」
女騎士「見ず知らずのニンゲンの小娘を庇って飛ばされた、やろ?」ニヘラ
オーク「――」
女騎士「せやから、うち……」
女騎士「魔物は強い相手を好むっていうから、がんばって」
オーク「いや、それは主君を選ぶときの話でな」
オーク「つがいの場合は――なくはないが、基準は強さだけじゃない」
女騎士「でも弱かったら相手されへんやん?」
オーク「まあ、な」
オーク(あんまり弱いと本能的にエサと見なしてしまうからな……今の時代じゃ、ヒト食は禁忌だが)
-
オーク「ただ、お前は勘違いをしてる」
女騎士「えっ?」
オーク「好んでもない相手の乳を揉みたいわけないだろ?」
オーク「しかも、ちっぱいを」チラッ
女騎士「ちちちっぱいいうなー!!!」カァァ
オーク「どれ」モミッ
女騎士「ひゃあ!」
オーク「悪くない」モミモミモミ
女騎士「う、あ、あ……」
オーク「ん? これは」クリッ
女騎士「んっ」ピク
オーク「乳首が弱いのか?」コリコリコリ
女騎士「っ……そんなん、知らへん……っ」ピクッピクッ
オーク「なら、下はどうだ?」
スルリ‥
-
女騎士「っ、ダメ――」
オーク「どれ」グイ
ヌルンッ
女騎士「――!!!」カァッ
オーク「これは、すごいな」クイッ
クニュクニュ
トローリ‥
女騎士「あ、あう……あううー」パクパク
オーク「すっかり開いてるな」
女騎士「うあぁ……やだやだバカっ……」
オーク「さて、どうする?」
女騎士「えっ? えっ? 何て?」
オーク「約束は乳だけだからな――」グッ
グニュ グニュッ
女騎士「ひっ……ゆ、指、はいっ」ピク ピク
-
オーク「これ以上は、お前の許可が要るわけだが?」
グリグリグリッ
女騎士「あ、奥っ、奥ダメぇ……っ」ビクッビクッ
オーク「どうだ? 止めるか?」
女騎士「う……うぅ」グスッ
オーク「――」グリッ
女騎士「ひあっ」ビクン
女騎士(あ……オークの太い指、ぜんぶ……根元までずっぽり入ってる)
ヒク ヒク
キュウッ
女騎士(っ……私のナカが吸い付いて、締め付けて……)
キュウウ‥ッ ビクビクッ ビクッ
女騎士(こ、こんなんっ……感じてるのモロバレやん……恥ずかしいぃ)
オーク「止めたほうがいいなら、これまで――」
女騎士「ま、って」
女騎士「あ……」
-
女騎士「やめないで……」
女騎士「つ、つづけてぇ」カァ
オーク「いいのか?」
女騎士「ええんや」コクリ
女騎士「うち……オークの子種が欲しい」
オーク「お前――」
女騎士「うちんナカ……いっぱい注いで?」
オーク「ああ」
オーク「わかった」
ゴロン‥
グイッ
女騎士「っ」
女騎士(こんな……脱がされて、仰向けで……足首を掴まれて、開かれて)
女騎士(恥ずかしいとこ……ぜんぶ丸出しやん……)
-
オーク「これはすごいな」
女騎士「……え」
トロォー
オーク「ああ、濡れっぷりがな、漏らしてるみたいだ。尻まで垂れてる」
女騎士「やぁあ……見ぃへんといてぇえ……」モジッ
オーク「触ってもないのに開きっぱなしだし、それに」
ヒクヒクヒクッ
オーク「待ちきれないみたいだな、早く入れて欲しいって急かしてるぞ?」
女騎士「っ……もう」ハァ ハァ
女騎士「イジワルせぇへんといてぇ……っ」
オーク「ああ。いくぞ」
ボロンッ
女騎士「……あ」ブルッ
女騎士(や、やっと……)
オーク「――」
-
女騎士「……?」ドキドキ
オーク「――」
女騎士「ど、どしたん……?」
オーク「――」ジー
女騎士「オーク?」
オーク「やっぱり、止めだ」
女騎士「……は?」
女騎士「えっ? えっ?」
女騎士「なんでや!?」
女騎士「やっぱ、うちじゃダメなん!!?」
オーク「いや」
オーク「違う、そうじゃない」
女騎士「じゃあ、なんで」
-
オーク「いや、サイズ的にちょっと」
女騎士「!?」
オーク「口径と直径が……うん、無理だろ、これは」ジロジロ
女騎士「えっ、ちょっ、えっ? ここまで来て、それはないんちゃう!?」ガバッ
オーク「お前、冷静に考えてもみろ」
女騎士「こ、こっ、ここで冷静にはなられへんわぁあああ!!」ジタジタ
オーク「ああ。確かに無理をすれば、いけるかもしれん」
オーク「しかしそれでお前を壊してしまっては元も子もない」
女騎士「え」
オーク「――」プイッ
女騎士「えと」
女騎士「もしかして、うちのこと気づかってくれたん?」
オーク「言っておくが、今かなり辛い」
ギンギンッ
女騎士「わ、わあ……うちの腕くらいある……ような」サァー
-
オーク「入らんだろ?」
女騎士「はい。冷静になりました」セイザ
オーク「――」ハァ
女騎士「……えへ」ヘニャラ
オーク「なんだ、だらしない顔しやがって」
女騎士「だって、えへへぇ」クネクネ
オーク「やっぱり本のようにはいかんな」
女騎士「……本?」
オーク「! なんでもない」
女騎士「――せや!」
オーク「な、なんだ?」ドギマギ
女騎士「うち、口でしたるわ。それならええやろ?」ニジニジ
オーク「あ、ああ」
女騎士「といっても、おっき過ぎて咥えられへんから……ん、っ」ペチャ
女騎士「ふぉうやって……なめて……」ツツー
-
女騎士「ん……ふ……てっぺん」チュッ
オーク「うっ」
チュ チュウッ
女騎士「――ん、っ」ジュルルーッ
オーク「ぅっ」
女騎士「あは……オークの、まだいっぱい出てくる……」ペロッ
オーク「っ、ああ」
チュッ
チュクッ
女騎士「っ、はぁ……吸ってもキリがあらへんね……」ナデナデ
オーク「は――やばい」
女騎士「ん?」
オーク「でる」ブルッ
女騎士「は、早ない?」
オーク「早いいうな!」
-
オーク「お前、オレがどんだけ――」
女騎士「じゃあ手で握って」ギュッ
オーク「うっ」
女騎士「同時に口で……」チュ
ゴシゴシゴシッ
チュ チュパ チュウウッ
オーク「う、おぉ――」ブルルッ
‥ドピュッ
女騎士「っ、ぁ」プハ
ビシャッ
女騎士「熱っ」
女騎士(そうだ、舌出して)ベー
ビュルルルッ ビシャビシャビシャ
女騎士(すごい……顔にもいっぱい、かかってる)トロー
オーク「う……ふう」
女騎士「んん……く」クチュクチュ
-
女騎士「んっ」ゴックン
オーク「ん? 呑んだのか?」
女騎士「……えへ」ヘニャラ
女騎士「オークの、めちゃ濃いやん、舌しびれそ……」トローン
オーク「そうか」
女騎士「えへへぇ」ドロドロ
オーク(顔じゅうにかかってるんだが)
女騎士「そのうち、ちゃんとナカに出してくれる?」ジッ
オーク「ああ。そうだな――あれだ、ヒト化の魔法でも使用すれば」
女騎士「な!? そんなん嫌や!」
オーク「ん?」
女騎士「うちはオークがええんやー! 姿かたちが変わったらオークとちゃうやんかー!」ジタジタ
オーク「いや……ニンゲンにとっちゃ醜いだろ? この外見」ペタペタ
女騎士「そないなことあらへん!」
女騎士「今な、『女騎士』のあいだでは、オークとのつがいが増えてるんやで!」
-
オーク「はあ?」
女騎士「現に騎士隊の先輩も、うちの本で――」
オーク「ん?」
女騎士「あ」
オーク「は?」
女騎士「い、今のナシ! ナシ!!」ワタタタ
オーク「……」スック
スタスタ
女騎士「あの、自分どしたん?」アセアセ
オーク「いや、何冊か集めたんだが――“お前の”本とやらは、どれだ」
ドサドサッ
女騎士「ひいいいいいぃ」
女騎士「な、なんで――あ、あれもこれも……うそっ」サァアー
オーク「しかも一冊じゃないのか。変名で書いてるのか」
女騎士「あう……あううううぅ」
-
オーク「なあ、聞きたいんだが、まさかこれ」
女騎士「う、うち急用を思い出してっ」スチャ
オーク「待て。その顔で帰せるか」グイ
女騎士「わ、若気の至りだったんやー! 思い出をなんかアレしてコレしたんや堪忍してやー!」
オーク「……おい」
オーク「おい! オレがモデルなんだな!?」
女騎士「ち、ちょっとした願望やん! な? 結構カッコよく書いたと思うで!?」
オーク「――『堕ちた女騎士』」
女騎士「ぐはっ」
オーク「――『淫乱ドM調教ドハマリ女騎士』」
女騎士「ぎゃふっ」
オーク「なるほど、それでか。納得した」
女騎士「えっ? えっ? 何て?」
オーク「登場する『女騎士』が巨乳ばっかりなのも願望、と」
女騎士「くっ、殺せぇえええええ!!」
-
おわり。
乗っ取り即興で書いたので荒い点はご容赦を。
あと転載禁止でお願いします。
-
乙乙
-
乙乙
-
乙
乗っ取り即興でこんだけ書けるって素直にすげーわ
-
オーク「――『この躾のなってねえ駄犬が。」
女騎士「っ……う」ビク
オーク「また首輪を付けて“散歩”にでも引き回してやろうか?」
女騎士「ぅ、ああ」ビクビクッ
オーク「漏らすまで、そのままにしてやってもいいんだぜ」
女騎士「オークっ……もうゆるし」
オーク「自分の指で開きながら言ってみろ。どうか、このいやらしい牝犬が垂れ流――』」
女騎士「やめてんかぁあああああああっ!!!」
オーク「――」
女騎士「あうううううう……」プルプルプル
女騎士「ホンマ堪忍してやぁ」グスグス
オーク「ああ、まあ、自分でも音読してて若干ダメージを食らったが」パタン
-
女騎士「ちゃうねん……それはリクエストで書いてん……うちの嗜好とちゃうねんからぁ」ガックリ
オーク(ちょっとツボだったとは言えんな)
女騎士「……待てや」ハタ
オーク「ん?」
女騎士「なんで、うちがこない責められなあかんねん」ユラリ‥
オーク「おお?」
女騎士「そもそもエロ本をこんな持っとるほうがおかしいやろ! なぁ!」ビシ
オーク「――」
オーク「牡ならば普通だ」
女騎士「むうっ」
オーク「普通だ」マジッ
女騎士「むううー」
オーク(ひと昔前なら適当にさらって手篭めにするのが、オーク種の“普通”だったんだがな)
オーク(平和な時代になったもんだ)
-
投げっぱにしたとこ、もうちょっと保管する予定
たぶん今日中にイケるイケる絶対イケる気持ちの問題だって諦めんなよもっとヤれるって
>>35
ありがとー
でもよく考えたら、推敲しながら投稿はしたけどオチまでざっと書いてはいたから
即興は大言だったのだわ…
-
女騎士「オークのケチぃ……イケズぅ」ヒック
カランコローン
バーテンダー「らっしゃーせー」
姫騎士「――あら」クスッ
姫騎士「女ちゃんったら呑みすぎよ?」ツカツカ
騎士「うわ。顔真っ赤ですよ、女さん」
女騎士「隊長も副隊長もー」
女騎士「うちはもう立派な騎士職れすぅ……ちゃあんと女騎士って呼んれくらさいー」プクー
姫騎士「ああら、まだまだお尻に殻をくっつけてるひよっこじゃない」クスクス
姫騎士「それにね、立派な騎士職は、こんなへべれけにはならないわ?」
バーテンダー「ご注文はー?」
姫騎士「エールを樽で」ビシ
バーテンダー「毎度どこに入ってくんですかねー」
騎士「私はオレンジジュースでお願いします」
バーテンダー「毎度ソフトドリンクですねー。いいですけどー」
-
姫騎士「それで女ちゃんは、いったい何を悩んでいるのかしら?」ガタン
女騎士「オークがヤらせてくれへんのですぅー」
騎士「」ブフッ
姫騎士「ああ。例の“動機”さんね」フフッ
騎士「女さんが入団するきっかけになったという魔物ですか」フキフキ
女騎士「せやー」グビグビ
女騎士「どんだけ入れさしてーて頼んでも頑として断りよるんやー」
女騎士「裂けそうで怖いとか抜かしよるんやぁああー!」ダンッ
姫騎士「あらまあ」グビッ
騎士「あの、もう少々ボリュームを落としていただけませんか」キョロキョロ
女騎士「先っちょだけ、先っちょだけでええのにぃいいいい!!」オイオイ
騎士「き、騎士団の評判が……品格が……っ」ワタワタ
バーテンダー「んなモノぁ、ハナっからないと思いますがねー」
-
姫騎士「なら、ヒト化の魔法を使用すればいいじゃない」
姫騎士「現に、うちの隊員にもいたわね?」クルリ
騎士「そうですね、騎士団員およびその紹介であれば優先的に王立魔術院の施術にかかれますから」
女騎士「あんなんオークやないぃいいい」サメザメ
姫騎士「あらま」
騎士「もう試したあとでしたか」
女騎士「しかも他にはエルフ化の魔法もできるとか言い出しよってぇー!」
姫騎士「あら。そんなのエルフ種の知り合いがいないと絶対にできないわね?」
騎士「ずいぶん顔の広いオークなんですね」
姫騎士「でもエルフ化ならイケメン決定じゃない。羨ましいくらいだわ」グビグビ
女騎士「イヤやぁああ……うちはオークがええんやぁああああ……」エグエグ
バーテンダー「特殊性癖ですねー」
騎士「難儀ですね、女さんも」ゴクゴク
女騎士「もう出立日まで日があれへんのに……あとちょっとしか会えへんのにぃ……」グスングスン
-
女騎士「たのもーう!」ドンドンドン
シーン
女騎士「あれっ?」
女騎士「おーい! オークっ!! おらへんのー!?」ドンッドンッドンッ
シーン‥
女騎士「あれえ?」
ガサゴソ
スライム「……うるしゃいです」プルン
女騎士「あ!」
女騎士「すまん、隣の」
スライム「いつもいつも……近所迷惑でしゅよ」プルプルッ
女騎士「うう、もうしわけない」ペコペコ
スライム「はぁ。オークしゃんなら、あしゃ早くから出かけてましゅた」
女騎士「おお、そうか。ありがとう」
-
スライム「……女騎士しゃん、もうしゅぐ遠くへ行くでしゅね?」プルルン
女騎士「えっ、あ、ああ。オークから聞いたのか」
スライム「しじゅかになって助かりましゅ」ピョンッ
プニョンッ ガサゴソ
女騎士「うぐ」
女騎士「嫌われてんのやろか」ガックリ
女騎士「任地に発つまで、あと数日しかあらへんのに」
女騎士「……オーク」
シーン
女騎士「帰るかぁ」ハァ
-
女騎士「たのもーう」トントントン
カチャ
オーク「なんだ、今日はやけに大人しく来たな」
女騎士「それが隣のスライムに怒られてもうて」
オーク「ああ」
オーク「そうだな、スライムさんは振動に敏感だから」
女騎士(!? まさか年上――)
女騎士「あ、あの、オーク」
オーク「悪いが、手合わせはできんぞ」
女騎士「あ、うん。それはええんやけど、その」
オーク「これから出かけるんでな」
女騎士「えっ? えっ?」
女騎士「なんでや!」
オーク「用事だ」
女騎士「そんなぁ」
-
女騎士「……たのもーう」トントン
シーン
女騎士「……」
女騎士「なんでやねん」
女騎士「なんで毎日、出かけてんねん」
女騎士「もうすぐ会われへんようになるんやで!?」
女騎士「お、おかしいやろ……?」
女騎士「……あれえ……?」
女騎士「……」グス
女騎士「ホンマは……うちのことなんか、どうだってよかったんやろか」
女騎士「……帰ろ」スン
トボトボ
「――!!」
女騎士「あれ? この声オークやん――」トコトコ
-
オーク「だからな、べつに会おうと思えば、いつだって会えるだろ?」
エルフ「でもぉー」
女騎士「!」ササッ
オーク「なんだったら一緒に住むか?」
オーク「エルフ種の秘術を使えば、越して来るのも簡単なんだしな」
女騎士「!!?」
エルフ「あん、森から離れられないの知ってるクセにぃ」
オーク「そりゃそっちの都合だ」
エルフ「オークくん、冷たい」
オーク「知らん」
エルフ「昔はそんなじゃなかったのにぃ。もっと素直でかわいかったぁー」
オーク「知らん!!」
-
女騎士「あ……あれえ……?」
オーク「もう帰れ」
エルフ「冷たいぃいー」フルフル
オーク「泣くな!!」
エルフ「いいもーん、帰るから」
エルフ「オークくん、愛してる」ニコッ
オーク「――」
エルフ「ね?」
オーク「あーはいはい、愛してる愛してる」チュ
エルフ「またねぇー」チュ
女騎士「…………………………」
女騎士「あれえええー?」
-
女騎士「オークのアホぉ」グビッ
女騎士「おかわりっ!」ダン
バーテンダー「アンタ呑みすぎですねー」
女騎士「いいぃーから、エールおかわりぃ!!」
バーテンダー「はいはい」
ドポポポ
女騎士「なんでやねん……やっぱ胸なんか?」グッ
女騎士「……」グビグビ
女騎士「で、でも見たとこ、そない変わらへんかったし」
女騎士「……」グビグビッ
女騎士「あ、遊ばれただけやったんやろか……?」
女騎士「それとも、飽き……」
女騎士「ふぐっ……」グス
女騎士「や、やっどつたわったとおもたのにぃ……うぇええー……」
-
バーテンダー「あーあ」
女騎士「……」グデーン
バーテンダー「ちょいと、そこの――王都騎士団本部第壱號隊の隊長さん」
姫騎士「なぁにい?」
バーテンダー「アンタんとこの隊の部下でしょー。テイクアウトしてって下さいよー」
姫騎士「やあね、か弱い乙女にそんなこと頼まないで頂戴」グビイッ
バーテンダー「樽ジョッキをラッパ呑みしながら言っても説得力がゼロってかマイナスですねー」
姫騎士「だって、この子ったら」
姫騎士「せっかく栄転祝いの席を設けたっていうのに、ずっと呑んだくれてるんですもの」
バーテンダー「栄転? 僻地とかなんとか喚いてましたけど」
姫騎士「あら。魔王領に、うちの王国の領事館を置くことになったのよ」
姫騎士「そこの騎士に封じられるってことが、どれだけ力を見込まれてるか――」
姫騎士「ま、ホントは別の子が候補だったんだけど、いきなり退団しちゃったのよね」
バーテンダー「はあん」
-
姫騎士「ほらぁ、女ちゃん起きなさぁーい?」ユサユサ
女騎士「ううー」
姫騎士「こうしてると昔と変わんないわねぇ」
『たのもーう!』ドンドンドン
『あら、ここを王都騎士団本部と知っての狼藉かしら?』
『あっ、あの、うち、女と申します!』
『その女ちゃんが何のご用? 子どもの遊び場じゃなくてよ』
『うちは強くなりたいんですっ! どうかここに置いてくださいっ!!』ドゲザッ
姫騎士「まさか団で一番強くなっちゃうなんてね――惚れた魔物を振り向かせたいなんて動機で」クスクス
姫騎士「ま、でも、その動機にフられちゃおしまいね」フッ
バーテンダー「アンタぁ、それでも上司ですか」
姫騎士「とぉっても部下思いの上司よ? 間違いないわ」グビッ
女騎士「オークぅ……」エグエグ
-
姫騎士「仕方ないわねぇ。ちょっと貴方!」パンパン
姫騎士「これ、運んでやりなさい」ビシ
騎士「私がですか?」
姫騎士「男手は貴方しかいないでしょう?」
騎士「分かりました」
女騎士「……オークのボケぇ……アホんだらぁ……」ムニャ
姫騎士「騎士団宿舎に投げ込んでおいてくれればいいわ」ヒラヒラ
騎士「かしこまりました」
騎士「ふむ。負ぶっていくしかないか――よいしょ」
女騎士「ううーん」ギュー
騎士「わっ、首絞めないで下さい!」
女騎士「……オークぅ……」グスン
オーク「すまん、王都騎士団の在所を聞きたいんだが」
兵士「む!」
-
兵士「ちっ、魔物風情が神聖な王都をうろつきやがって」ジロジロ
オーク「あ――通行許可証はあるぞ、ほら」ヒョイ
兵士「不審な動きはするな!」
兵士「貴様、魔力抑制リングは付けてるんだろうな!?」
オーク「見りゃ分かるだろ」ジャラン‥
兵士「――ふん。騎士団だと? 何の用だ」
オーク「団員に用件があるだけだ」
兵士「……防備上、教えられんなあ?」
オーク「なんだと?」
兵士「当たり前だろう。騎士団は国の守護の要だぞ? おいそれと魔物になんぞ教えられるか」
オーク「時間の無駄だったな」クルリ
兵士「おい待て!」
オーク「――」サッ
兵士「くそ! 薄汚い魔物が!!」
-
オーク「守護の要ってことは、まあ中心地だろうな」スタスタ
「……!!」
オーク「この声は女騎士――」
女騎士「好きなんやー!」ギュー
騎士「わ、分かりましたから! 女さん落ちついて、そんなに締めないで」
女騎士「離れたくないんやー!!」バタバタ
騎士「暴れないで下さいよ、女さん!!」
女騎士「好っきやねーん……うえっぷ」
騎士「貴女の気持ちはよく分かりましたから」ハァ
女騎士「わかってへんー、ぜーんぜん分かってへんねーん……」
オーク「……」
女騎士「オークのアホなんか……もう知らーん……」グー
-
女騎士「……」
女騎士「…………えっ?」
女騎士「なんでや」
女騎士「なんでオークの家がなくなっとんねん」
ガラーン
女騎士「あれっ?」
女騎士「道まちがえたやろか――って、そんなわけあらへんなぁ」キョロキョロ
ガサゴソ プルンッ
スライム「なんの用でしゅか」シュタ
女騎士「あ、スライム――さん。あの」
スライム「オークしゃんなら、もういましぇんよ」プルプル
女騎士「えっ? えっ? 何て?」
スライム「引っ越しましゅたから。エルフしゃんの魔術で」
女騎士「――え?」
-
イかんかった……明日〆る……
-
乙
-
女騎士「……」
ガタゴト
女騎士「……」
ガタゴトン
女騎士「……」
女騎士「別れの挨拶もでけへんかった……」
ガッタンゴトン
女騎士「……」
女騎士「やっぱ、あんな本を書いたんが悪かったんやろか……」
女騎士「そら普通ヒくわなぁ……」
女騎士「……」
ガコンッ
女騎士「でっ」
女騎士「舌かんら……石竜子車は揺れるわぁ」
-
女騎士「あーあ」
女騎士「高等魔術には距離無視してすぐに着く、なんてのがあるらしいねんけど」
女騎士「たしかエルフ種が秘匿してて――」
女騎士「……」
ガタゴトト
女騎士「オークのアホぉ……」
女騎士「せめて巨乳やったら納得したのにー……」ツルペターン
ガタゴトン
女騎士「お。もう魔王城が見えるんやなぁ」
女騎士「あ――今は“アイドル魔王ちゃん”の観光館やったな」
女騎士「親衛隊のあいだじゃ、絵石竜子を奉納しに行くのを聖地巡礼とか言うらしいなぁ」
女騎士「魔王城が聖地て。あはは」
女騎士「……はあ」ガックリ
-
女騎士「やっと着いたぁ……! 腰いわしてもうたわー」ナデナデ
ゴブリン「イラッシャイマセ、女騎士サマ」ヒタヒタ
ハーピー「おま、ちしてま、おりま、したっ」バサバサッ
女騎士「むっ。お出迎え、ご足労をおかけした!」キリッ
ゴブリン「……ア」
女騎士「本日より赴任いたす女と申し――」カツンッ
ハーピー「あのっ」バササ
ゴブリン「ワレワレ、ニンゲン、音声伝達、ムズカシイ」
女騎士「えっ?」
ゴブリン「通訳、イル、ヨブ」ヒタヒタ
ハーピー「すぐに、く、来ます、わ。お待ち、くださいっ」ペコリ
女騎士「あ、ああ」コクン
女騎士(せや……ここは魔王領やった。ツアーに来たわけやない、気を引き締め)
オーク「よう」
-
オーク「遅かったな」スタスタ
女騎士「えっ?」
オーク「どうした」
女騎士「オーク?」
オーク「ああ」
女騎士「オーク」
オーク「ああ」
女騎士「オーク?」
オーク「……おい」
女騎士「オーク????」
オーク「大丈夫か、お前」
女騎士「あれええええええええっ?」
-
ゴブリン「ア――」
ハーピー「オークに案内、おねがし、したわっ」バササッ
女騎士「えっ? ちょ!?」
女騎士「置いてかへんでー!?」ワタワタ
オーク「女騎士――お前な」
オーク「オレが相手じゃ不満か」ジロ
女騎士「ちが、えっ? なん……えっ?」
オーク「通訳だ」
女騎士「オークが?」
オーク「悪いか?」
女騎士「せやかて……え、なんでや?」
オーク「募集してたから応募したら受かった」
女騎士「そない簡単な……」アッケ
-
オーク「いや?」
オーク「魔王領内じゃニンゲン語の文字こそ普及してきたが、大半が流暢には話せないのが現状だ」
オーク「その点かなり有利だったぞ」
オーク「まあ、落ちても他に職を探したがな。この――領事館付近で」
女騎士「……」ジワ
女騎士「オークのアホぉおおおおっ!!!!」
オーク「お前なあ、しまいにゃ怒るぞ」ハァ
女騎士「オーク……家、なくなってて、エルフ、あ、愛してるとかってっ……」グスングスン
オーク「なっ、見てたのか!?」アセッ
女騎士「……」コクコクコクッ
オーク「くそ、タイミング悪いな、おい」ガシガシ
女騎士「う、うちかて好きやもん……愛してるもん……」エグエグ
オーク「ありゃ、オレのお袋だ」
-
女騎士「えっ?」
女騎士「えっ? えっ? えっ??」
オーク「オーク種が牡しかいねえのは知ってんだろが!」
女騎士「えっ、でも、えっ?」
オーク「父親がオーク種で、産まれる仔が牡なら、畑はどうでも例外なくオークになんだよ!」
女騎士「……」ポカーン
オーク「だから知られたくなかったんだ……絶対にヘンな目で見られるからな」ブツブツ
オーク「――」
オーク「お前こそ、なんだ、あの男は」
女騎士「はえ?」
オーク「エルフの秘術で家ごと引っ越すから、報せようと思ってな」
オーク「わざわざ王都に行ったんだが、そのとき見たんだよ、お前が男に背負われてて」
女騎士「ふえ?」
-
女騎士「なんのことや、さっぱりや」ポカン
オーク「――――この酔っ払いが!!」ベシッ
女騎士「でぇっ!」
女騎士「な、何すんねん自分!!」ガー
オーク「まあ、そんなこったろうとは思った」
女騎士「なんやねん! なんやねんな!?」
オーク(……それでも、なあ、やっぱり不安になるだろうが)
オーク(いくら魔物とニンゲンの距離が近づいたとはいえ、完全に敵愾心が消えたわけじゃない)
オーク(オレのそばにいることで、こいつまで“それ”を浴びかねない――が)
女騎士「だっ、だいたいやなぁ、どないして留守ばっかだったんやっ!?」ジダジダ
オーク「引っ越すから挨拶まわりをしてたんだ。長年の住み処を引き払うんだからな」
女騎士「そんなん、ゆうてくれればよかったんやー!!!」ワァアア
オーク「お、おい、泣くな」タジ
-
ゴブリン「……モシ、問題、アッタカ?」ヒョコ
ハーピー「だいじょーぶ?」ヒョコ
オーク「あー、問題ない。なんの問題もない」
ゴブリン「ソウカ?」サッ
ハーピー「あっ、あとは、お若いものに、まかせてっ?」ササッ
オーク「――」ハァ
オーク「ほら、お前に用意してある部屋に行くぞ」クイクイ
女騎士「問題だらけやー!」ウワーン
オーク「まったく仕方ない奴だな」グイッ
女騎士「っな!?」
オーク「よっと」ガッシ
女騎士「なななんで抱えるんやーっ!?」カァッ
オーク「なんとなくだ」
-
オーク「ちゃんとつかまれよ?――今さら離す気もないがな」
女騎士「う、うう……」カァー
ギュ
オーク「よしよし」
スタスタ
女騎士「ふぐぅ……」グスグス
オーク「ほら着いたぞ」
トスン
女騎士「ほお、ここが今日からうちの部屋――」グシグシ
女騎士「ってオークの家やないかーい!」ビシ
オーク「問題あるか?」
女騎士「あ、あらへんけど、けどっ」カァア
オーク「領事館の裁可は得ている」
女騎士「手回しええなっ!?」
-
オーク「なあ、女騎士」
女騎士「ん?」ポエー
オーク「さっきの――あー」ゴホン
女騎士「なんや?」
オーク「あーあー……まあ、オレも…………してる」
女騎士「えっ? いま何て?」ズサッ
オーク「……知らん」プイ
女騎士「ちょ、そんな殺生なっ」
オーク「飽きた」
女騎士「は?」
オーク「女騎士に飽きた」
女騎士「えっ? えっ? 何て?」
-
オーク「これからは女と呼ぶからな」
女騎士「あ……う、ん」カァー
オーク「女、愛してる。オレと結婚してくれ」
女騎士「はひ……はいっ!」コクンコクン
パーンッ
女騎士「ひゃい!?」
シュルル‥パァーンッ
女騎士「へ、花火?」
エルフ「おめでとう、オークくん」パッ
女騎士「えっ?」
ゴブリン「オメデトゴザイマス」ヒョコ
ハーピー「なま、ぷろぽーずっ」キラキラ
スライム「手間のかかるひとたちでしゅよ」シュタ
姫騎士「本当、長かったわねぇ」ツカツカ
-
女騎士「えっ? ええっ? なっ?」キョロキョロ
オーク「まあなんだ」
オーク「魔王領議会で、あらゆる異種同士の婚姻を正式に認める法案が先ほど可決されてな?」
オーク「その第一号として、魔王領の全土で宣伝されるんだそうだ」
オーク「対ニンゲン和平路線の対外政策も兼ねて大々的に、な」
女騎士「ふああああああああっ」カァアア
姫騎士「ふふっ」
姫騎士「我が王国では異種との婚姻は合法ではないし、特に魔物に対する差別は激しいわ?」
姫騎士「貴女の先輩だって、周囲からの風当たりを気にして退団しちゃったくらいですもの」
姫騎士「話をしたら、カップルでこちらに移住してきて二例目になるって意気込んでいたわ」クスクス
オーク「で、だ――」
オーク「早速だが、お前に本の執筆を依頼したいと、魔王様じきじきの仰せでな」
女騎士「………………は?」
-
オーク「ニンゲン語のさらなる普及にぴったりだと、ああ、うん、実例もあるしな」プイ
ゴブリン「ニンゲン、文化、オボエル!」ピョン
ハーピー「文字いっぱい、すてき、ねっ」バサバサ
スライム「こっちには娯楽の本がしゅくないでしゅから」
女騎士「えっ? や、せやかて、なあ?」キョロキョロ
エルフ「それにしても最近の若い子は大胆ねぇー」
エルフ「エルフ、オークくんのお父さんとのコト、思い出しちゃったわぁ。きゃっ」
女騎士「あ、わ、わわっわ」ワタワタ
ゴブリン「次回、ワレワレ、登場希望!」
スライム「スライム種も出しゅて欲しいでしゅ」プルルン
ハーピー「おす同士の、ないかなっ?」バササッ
女騎士「よ、よまれっ……え、どんだけ知られ……っ!?」キョド
-
姫騎士「うふふっ」
姫騎士「貴女の本、異種差別撤廃の意識改革の一助にはなったけれど反面、退団も増えてしまったの」
姫騎士「だから、ね?」
姫騎士「その力、もっと相応しい場で発揮すべきだって、魔王にリークしましたわ」ニッコリ
オーク「喜べ」
オーク「すでに魔王領内では知らない者のない、大ベストセラー官能作家サマだぞ、お前」ポン
女騎士「……」
女騎士「…………」
女騎士「………………っ」プルプルプル
女騎士「くっ、殺せぇえええええええええええ!!」
-
終わった。
転載禁止でお願いします。
くっころ言わせたいだけの話でしたが、ここまで読んでくれた人、ありがとう。
どっかにエロねじ込もうかと思ったけど無理だったよ……
話の筋に関係ないけど、この世界の荷役動物は馬ではなくティラノっぽいトカゲ(石竜子)という無駄設定。
-
乙乙
他種族と交配しないといけないのにチンポがデカくて入らないとか難儀だな。
-
絵石竜子って絵馬かwww
乙、面白かった!
-
>>73
実際、情緒も知能も同等だけど規格違いの異種生物と和姦、ってなったら
無理やり突っ込むのは躊躇するだろー、って一度は突っ込んでみたくてねえ。
>>74
うん、そのままだと和テイストになっちゃうからwww
"
"
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■