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P「お前じゃないんだな?」 旬「……」【sideM】
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短いです
315プロ事務所 早朝
P「このテーブルの上に有る……」コトッ
P「男性向けアダルトビデオに出演してるのは、お前じゃないのかと聞いているんだが?」
旬「……」
旬「違います……そんなビデオ、出ていません!!」グッ
P「ふぅっ」
P「あくまでしらを切るか……」
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ガチャ
夏来「おはよう」
P「おはよう夏来、ちょうど良かった、こっちに来てくれ」クイックイッ
夏来「なに?」タタッ
旬「……」
夏来「あ、おはよう。旬……」ニコリ
旬「おはよう、夏来」プイッ
夏来「ん? どうしたの? 期限、悪い?」
P「ああ……ちょっとすまんが、奥の休憩室でこのビデオテープを見て来てくれないか?」スッ
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旬「ッ!? プロデューサー!!?」ビクッ
P「これでハッキリする筈だ……頼む夏来」
夏来「よく分からないけど、コレを見てくればいいの?」スッ
P「……」コクリ
夏来「わかった。旬もそれでいい?」チラッ
旬「うん……」
夏来「……」ニコリ
夏来「じゃあ、見て来る」タタッ
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P「……」
旬「……」
P(バカか俺は!! アイドルを追い詰めてどうする!? こんな暗い表情をさせてどうする?)
P(プロデューサーなら、アイドルを守るべきだろ?)グッ
P「旬?」
旬「はい……」
P「夏来が、旬じゃ無いと言えば、この件はこれで終わりにしよう?」ニコリ
旬「えっ?」
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P「万が一、出演していたのが旬だったとしても、これで終わりだ。俺は忘れるよ」
旬「プロデューサーさん……」ウルッ
P(仲間思いの夏来の事だ。旬を庇う為に、ビデオに出ていたのは旬ではないと言うだろう)
P(たまたま、中古のアダルトホモコーナーであのビデオを見付けただけだし)
P(それに俺が見た限りでは、ビデオに映っていた旬はまだ小学〜中学生。余ほど身近な人物が見なければ気付かれないだろう)
P(偽名も使っていたし、安心しても良いか?)
旬「聞いて、くれますか?」
P「ああ、何でも言ってくれ」ニコリ
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旬「まだ若くて、まだ小さくて……」
P「うん」
旬「新しい機材を買うには、お金が必要だったんです」
P「やはり、そう言う事か……」
旬「今にして思えば過去の過ちですけど、当時……ビデオに出演して貰えるギャラは、魅力的でした」
P「……」
P「出たのは、あの四部構成の一章だけか?」
旬「はい。あれだけです」コクリ
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P「そっか……なら問題ない」
P「過去の過ちは誰にでも有るし、もし将来このビデオが掘り起こされて話題になっても、俺が守ってやる!!」ギュッ
旬「ッ!?」
旬「はい、はいっ!!」ギュッ
P「と、なれば……もう夏来に確認して貰う必要も無いか」ニコリ
旬「そうですねっ」ニコリ
旬「でも、確認するだけにしては随分……」
P「まさかっ!?」ガタッ
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休憩室
ガチャ
夏来「……」ドクッドクッ
夏来「あ」ドクッドクッ
旬「なつきいいいいいいい!!」ダッ
P「夏来っ!! すぐ救急車を呼ぶからなっ!!」ピッ
夏来「ビデオ、に……旬、は、出て……ない」ガクッ
P「わかったから、もう喋るな!!」
P(誰よりも繊細な夏来に、メンバーのホモビデオなんて見せてしまったからか?)
P(それで精神的ショックを受けて、こんなに鼻血を流しているのかっ!? 全て俺の責任だ!!)グッ
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数時間後
P(夏来は無事だった。軽い貧血で、点滴を受けながら二日の短期入院で済むらしい。今は気持ちよさそうに眠っている)
P(そうだ原因は俺。過去の過ちなんて掘り起こしちゃイケないんだ)
P(旬はホモじゃない。金に釣られて仕方無く出演しただけ。幾らでもやり直せる)
P(トップアイドルにだって、総理大臣にだって、大リーガーにだってなれるんだ。それを俺が応援しないでどうする!?)
旬「プロデューサー、そろそろ戻りましょう?」
P「そうだな……新たにスケジュールを組み直すか?」
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P(315プロにホモなんて居ない……)
P(315プロは、最高の事務所だ!!)
おわり
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前回は間が空いてぐだったんで、今回は短く。
ほんとにおわり
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たまげたなぁ
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