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僕「気づいたら、異世界で····」
-
僕「信じてくれるのかい···こんな話を···」
エルフ「そりゃ、嘘かもしんないけど····」
僕「けど?」
エルフ「アンタがあのゲートから来たなら信じるしかないわね。」
僕「ゲート?」
エルフ「円卓の騎士専用魔方陣のこと」
僕「円卓の騎士って?」
エルフ「アンタ····本当に···まあいいわ」ハァ~
エルフ「円卓の騎士はこの世界<ヴェルジャミオガ>の英雄」
エルフ「かつて、この世界は<戦刃>っていうドラゴンに滅ぼされかけたの」
エルフ「しかし、それは十三人の騎士たちすなわち円卓の騎士」
エルフ「彼らがドラゴンを封印したことで防がれたわけよ」
"
"
-
エルフ「そして、アンタがゲートからこの世界に来たということは」
エルフ「アンタは円卓の騎士に選ばれたってことよ」
エルフ「手に紋章それがその証よ」
僕「そんな大役務まるかな···」
エルフ「大丈夫よ、厳しい審査で選ばれたってことは」
エルフ「それだけ見込みがあったてことよ」ポン
僕「ありがとう、それでこれからどうすれば····」
エルフ「そうね、とりあえず中央のカレル王国を目指しましょう」
僕「分かった!」
僕「ところで、僕の継いだ騎士の役目とかあるの」
-
エルフ「アンタが継いだのは<十二>の均衡を保つ騎士」
エルフ「称号名は<カドゥケウス>」
僕「十二は他の騎士のこと?」
エルフ「そのとおりよ」
エルフ「そして、中央のカレル王国は」
エルフ「<カドゥケウス>が作った国」
僕「国をつくるなんて凄い!」
僕「称号については分かった」
僕「でも、なんで中央のカレルに行くの?」
エルフ「それは····」
-
スレタイ文字化けしてないか?
-
エルフ「例のドラゴンが復活するからよ」
僕「!?····どうして?」
エルフ「詳しくは分からないけど、他の騎士から裏切り者がでたのかも」
エルフ「なにせ、封印を解けるのも騎士だけだからね」
僕「そうか、僕の役目って····そういうことか···」
エルフ「理解したようね」
エルフ「そう、アンタの役目は···」
僕「他の騎士に制裁を下すことだろ」
エルフ「そっ、でカレルに行くのは<継承の儀>をするため」
"
"
-
僕「<継承の儀>?それいるの?」
エルフ「いるのって·····いるに決まってるわよ!」イラッ
エルフ「今のアンタはいわば仮免許」
エルフ「本来の騎士の力がない以上、他の騎士にも」
エルフ「ましてや、ドラゴンに勝てないのよ」
僕「う、うん」
僕「つまり、それをすれば本来の力が備わると」
エルフ「そういうこと」
-
エルフ「カレルには3日あれば着くわ」
エルフ「今日はもう遅いし、近くの森で野宿よ」
僕「ちょっと待って、あの森」
僕「看板に<邪怨の森>って書いてあるけど····」
僕「やめたほうがいいんじゃ···」
-
???「ビビってんのか、お前」
僕「エルフさん、急にどうしたの?」
僕「目も青から、赤になってるし」
???「オレはエルフじゃねーよ」
???「オレはダルガム、円卓の騎士だ」
僕「女の騎士もいるんだね·····」
僕「まさか、こんなに早く他の騎士に会うなんて」
ダルガム「オレが表で、エルフが裏の人格だが···」
ダルガム「オレに人格がシフトしたってことは」
ダルガム「この森に相当な<邪晶>がいるってわけだ」
僕「<邪晶>って?」
ダルガム「悪いが、話をする暇はない!」
ダルガム「くるぞ、敵が!」
そう言われて、前方を見ると····巨大なカニが木を切り倒しこちらに向かってきていた!!
-
僕「ハィ〜!?あ、あんなのどうすんの」アタフタ
ダルガム「ヤツはオレが倒す!」
ダルガム「オマエはここで待ってろ」シュッ、ジャキン
ダルガム「いくぜ、ハァー!!」タッタッタ
彼女は腰に着けていたチェーンを一瞬で剣に変え、ヤツに向かう!
邪晶カニ「グゥゥオアアア」
ダルガム「チィッ、咆哮で地面が割れたか!」
ダルガム「だが···悪いなオレには無意味だ!!」バサッ
僕「背中に翼が生えている!?」
僕「一体どういうことだ···」
ダルガム「それはオレが<アルタイル>の称号を継いだからだ!!」バサッバサッ
ダルガム「さっさと片づけるぜ、秘技<風雅空礼>!」バサッバサッ、ヒューザシュン
天高く、舞い上がった彼女は一気に敵めがけて急降下した!!
-
邪晶カニ「グゥゥイジャー!!」ドサバタン
ダルガム「フゥー、疲れた」
僕「一瞬で···これが円卓の騎士の力····」
僕「ん?カニの側にクリアラメの黒い物体が落ちてる···」
僕「なんだこれは···水晶かな?」
ダルガム「気をつけろ····それがさっき言ってた<邪晶>だ」
-
僕「これが?チャッチいプラの塊にしか見えない····」
ダルガム「邪晶は人の強いマイナスエネルギーが集まりできる。」
僕「確かに、周りの木全部に藁人形打ち付けてあるし···」ガクブル、ウルウル
ダルガム「仮にも、円卓の騎士がこれくらいで泣くなよ」
僕「本当にここで野宿すんの···」
僕「何か出そう····近くにいるんじゃ···」
???「フフフッ、いるわよ。」フッ
僕「!?·····今、誰か後ろにいたような····」
エルフ「気のせいよ、それよりテント早く立てましょうよ」
僕「はい。ところでもうエルフさんにシフトしたんですね」
エルフ「ええ、戦闘はしばらくなさそうだし」
-
ここからは、皆さんから騎士の称号と技名等を募集します。
締め切りは明日の昼12時までです。
よろしくお願いいたします。by作者
-
〜募集するもの〜
・騎士の称号名(1人)
・技名(25個)
·新キャラ(2人)
·十三の騎士の紋章デザイン
-
〜15分後〜
僕「ふぅ〜、何とかテント立て終わった。」
エルフ「お疲れ、それじゃお休み」
僕「お休みなさい。」
僕「さて、寝ようかな。あれ、体が動かない!」
僕「もしかして······金縛り····」
???「フフフ、正解よ」スッ
僕「···君は···さっきの···」
???「私の目的には、君が必要なの」
???「ついてきてもらうわ、眠りなさい!」
僕「(意識が遠のく····)」ドサッバタッ
???「これで、私の願いが叶う···待っててね、アルヴェギヤ。」
彼女が言った言葉の意味は····あとで大きな波乱を呼ぶとは······
僕はこの時、知るよしもなかった。
-
僕「ハッ、ここはどこだ?···」
???「ここは私の家よ」フッ
僕「···そうだ····僕は誘拐されたんだった····」
僕「一体何故?君は誰?」
???「私の名はルミヤ。円卓の騎士<ガウェイン>の部下よ」
ルミヤ「君を<ガウェイン>が呼んでるの」
ルミヤ「カレルの隣の王国<シィルバ>にこいと」
僕「·····ちょっと待って、僕は先にカレルにいくとエルフさんと約束したんだ····」
僕「····エルフさんなしで、ルミヤについていくわけには·····」
ルミヤ「エルフ?ああ、ダルガムね···」
ルミヤ「彼女ならこのビンに····」カンカン、オーイコッカラダセ
僕「!?····エルフさんが小さくなってる···!?」
ダルガム(エルフ)「チィッ、油断したぜ。」
僕「どうして···?」
ダルガム(エルフ)「ルミヤの能力は拡大縮小と霧隠れだ」
-
僕「だから····そんなに小さく···」
僕「もうひとつは霧隠れか····どうりで体が霧みたいになっていたわけだ」
ルミヤ「あの森はカレルにいくために必ず通ると分かってたからね」
僕「でも、どうしてだい?」
ルミヤ「<邪怨の森>以外の森は、全て迷宮になってるのよ」
ルミヤ「一度入ったら、簡単には抜け出せない」
僕「それでか····カラクリは分かった···」
ガルダム「それで、眠っていたオレを縮小し仕上げか」
ガルダム「で、狙いは何だ」
ルミヤ「もちろん、<戦刃>の復活よ!!」
僕・ガルダム「!!!」
ガルダム「·····<ガウェイン>のヤロウ裏切りやがったか····」
ガルダム「答えろ!裏切り者は他にいるのか!」
-
ルミヤ「····答えると思う?··」シュッジャキン
ルミヤ「···残念だけど···ガルダム···消えてもらうわよ····」ボゥバァン!
ガルダム「ガァァア!!!」ヒュィーン
ルミヤの黒い炎がガルダムを吹っ飛ばした!
僕「ガルダムゥゥ!!」
ルミヤ「翼は展開できないし、<炎刃の谷>に落ちた以上終わりよ」
僕「···よくもッ···許さんぞォォォ!!!」キューイン、バシュン!
ルミヤ「··覚醒したようね···」
僕「···フゥゥオオオゥウ!!!」バサッ、ジャキン
覚醒した彼はルミヤへ攻撃を仕掛けた!
-
僕「ジィアッリャ!」ザシュン
ルミヤ「早いわね···ならこれはどう?」パシッ
ルミヤ「··黒炎斬丁!」ビュンバーン!
炎の斬撃が彼を襲う!
僕「グゥアラアァァ!」ピィユン、バチバチ
僕「グゥゥオオオガアアァァ!!!」バチバチ、ボゥビィゴーン
-
〜とある宮殿〜
???(1)「····どうやら、覚醒したようだ···」
???(2)「彼が善と悪どちらにつくのか····」
???(3)「いずれにせよ···我らには····」
???(3)「····彼の力が必要だ····」
???(1)「····ガウェイン···頼んだぞ」
-
彼の放った雷弾はルミヤの斬撃を吸収し、彼女にむかう!
ルミヤ「グゥッ···まさか、十三番目がこれほどとはね···」
僕「ハアハア、どうだ···」ゼェゼェ
ルミヤ「私に膝をつかせるなんて····」
僕「ガルダムの仇、とらせてもらうよ!」
キィン!
???(4)「おっと···悪いね···彼女を殺させるわけにはいかないんだよ!」カァキィン
僕「手に紋章····まさか!」
-
???「俺の名は<バリガウル>、円卓の騎士!」
僕「ルミヤの仲間か····」
バリガウル「ルミヤ、一旦退くぞ」
ルミヤ「仕方ないわね····」ブゥンヒュン
僕「逃げたのか····ガルダム、仇は必ず取るよ···」
〜炎刃の谷〜
ガルダム「いてぇ···ルミヤの奴、手加減しろっての····芝居で本気とか···」
ガルダム「だけど、これでアイツは<覚醒>できたみたいだな····」
ガルダム「これでオレの役目は一旦終わりか···」
-
僕「さて、家は半壊してるけど····」バキッギシッ
僕「····一晩過ごすには十分かな····」ガサゴソ
僕「ふぁ〜あ、さっきの戦いで疲れた···寝よ···」スタスタ
僕「え〜と毛布は····あった···」
僕「···これで寝れる···zzz···」
-
???「見つけた···我が主!」
〜翌朝〜
僕「···メリーさんの羊、メェメェ、羊···zzz···」
???「起きてください!我が主!」ユサユサ
僕「···うーん、誰だい···もう少し寝たいんだけど···」
???「ダメです。起きてください。」ガバッ
僕「あ〜毛布···寒い····」
-
???「まったく、円卓の騎士である自覚をもってください」
僕「あのあなたは誰ですか?」
???「これは失礼しました、今日から私は僕様につかえさていただきます」
???「メイドです。よろしくお願いいたします。」ピシッ
僕「よろしく、メイドさん」
-
〜15分後〜
僕「カレルにいく準備は整った!」
メイド「では、参りましょう」
僕「ところでメイドさんって、誰に頼まれたの?」
メイド「ガルダム様から新しい騎士の世話をと···」
僕「なるほどね、ガルダムが···」
メイド「すいません····気を悪くされましたか···」
僕「いや、いいんだ···さっ行こう!」スタスタ
-
メイド「あっ、待ってくださいよ!」
メイド「先にこれを渡しておきます」チャリン
僕「···鈴?熊よけに?」
メイド「違います!それは鎧です!」
僕「鎧って、これがか?」
メイド「鎧は邪晶を贄にして進化します」
メイド「そして、邪晶を取り込むほど自由にその形を
変えることができるのです」
メイド「主様の場合、鈴が最初の形態なのです」
-
僕「ふ〜ん、覚えとくよ」
メイド「では、改めて出発です」
〜2日後、カレル王国〜
僕「やっと着いた!それにしても····」
ザワザワ
僕「なんだか、注目されてるような····」
メイド「当然です。騎士がきたのですから」
メイド「さぁ、神殿に行きましょう」
僕「そうだね」
???(5)「遂にきたか···<カドゥケウス>···我が友よ!」
僕「ハッ!」クルッ
僕「気のせいかな···」
〜神殿〜
神官「ようこそ、<カドゥケウス>様!早速ですが儀式を
行いましょう」
僕「はい、お願いします!」
-
神官「では、手を祭壇の紋章にかざしてくだされ」
僕「紋章からの力が···」ピカッ、バシュ!
僕「····流れ込んでくる!」
神官「うまくいったようですな」
僕「ありがとうございます、これで他の騎士と闘える!」
-
神官「そうですか、ならば···お相手しましょうか?」
僕「···神官さん、あなたはまさか!」ザッ
神官「我は<ジャヴェル>!我が友よ、かかってこい!」
僕「これで、騎士は三人目か·····」
僕「あなたは味方なのか?<ジャヴェル>」
ジャヴェル「···騎士は君を除いて十二、そして今は····」
ジャヴェル「<シュトルフ>派と<ガウェイン>派に分かれている」
ジャヴェル「前者は国民の幸せ、後者は更なる利益を得るために」
ジャヴェル「それぞれ協力しあってきた···しかし!」
-
ジャヴェル「<ガウェイン>は裏切った···」
ジャヴェル「<戦刃>をめぐり、二つの派閥は対立している」
ジャヴェル「だが、封印を解くには六人以上の騎士と···」
ジャヴェル「<カドゥケウス>の力が必要だ····ちなみに我はガウェインの敵だ」
僕「···少なくとも、敵ではないようです」
僕「ガルダムの仇をとるためにも協力します!」
ジャヴェル「よろしく頼む!」スッ
僕「はい!」ガシッ
僕「あの他の騎士について聞きたいんですけど···」
ジャヴェル「そうか、良いだろう」
僕「他の騎士はどんな力があるんですか」
ジャヴェル「神速の<ガウェイン>、飛翔の<アルタイル>
雷電の<バリガウル>、爆炎の<ジャヴェル>···」
ジャヴェル「····悪いが我が知っているのはこれくらいだ」
ジャヴェル「なにせ、騎士は能力をめったに使わんからな」
-
僕「あのじゃあ、僕の能力は····」
ジャヴェル「······十二の騎士の能力全てと戦いの中で敵が使った技を使える····」
ジャヴェル「ただし、それは<戦刃>と等しい力····」
ジャヴェル「暴走すれば····君自身が第二の<戦刃>になるだろう」
僕「肝に命じておきます」
-
ジャヴェル「話は終わりだ····どうする、刃を交えてみるかね?」
僕「いえ···今日はここに着くまで疲れました···」
僕「それは後日お願いします。」
ジャヴェル「ならば、今日はこの教会に泊まるとよい」
僕「ありがとうございます!」
-
〜夕食〜
僕「うまそう····」ジュルリ
メイド「そうですね···私もそう思います···」ゴクッ
僕「コンソメスープにサラダ、ステーキまで····」ジュルリ
メイド「どれも美味しいそうです····」ゴクリッ
僕「いただきます!」パクッ
メイド「いただきます···」パクリッ
僕「このスープ、コクがあってウマイ!」
メイド「こちらのステーキは柔らかで、岩塩がほどよく効いています!」
コック長「喜んでいただき、光栄です。」
-
コック長「食材は全て市場から仕入れた一級品のみを使用しております。」
僕「スープのおかわりくださいッ!」
メイド「私もステーキお願いします!」
コック長「はい、よろこんで」ニコッ
〜数分後〜
僕「ごちそうさま!はぁ〜おいしかった!」
メイド「お風呂の準備ができましたよ」
僕「···いつのまに···」
〜風呂〜
僕「ふぅー、温かい····でも···」チラッ
メイド「どうなさいましたか?」
僕「何でいるの···は、早く出てよ!」
メイド「お背中お流しいたします」
-
僕「いいからッ!」
メイド「そうおっしゃらず、これもメイドの務めです」
僕「うーん·····じゃあ、背中流すのだけお願いするよ」スチャ
メイド「では、失礼いたします」ゴシゴシ
メイド「加減はこれくらいでよろしいですか?」ゴシゴシ
僕「うん、ちょうどいいよ···ところで」
僕「···メイドさんは<円卓の騎士>が正義の味方だと思う?」
メイド「人にはそれぞれの正義があり、騎士の皆様も」ゴシゴシ
メイド「それぞれの正義を掲げて戦っています」ゴシゴシ
メイド「なので<純粋>な正義の味方ではないと思いますよ」ゴシゴシ
僕「そうだよね····純粋な正義ではないよね···」
僕「実は今、迷ってるんだ····<ガウェイン派>の騎士達と戦うか」
-
僕「ジャヴェルさんの話では、彼らも昔は人々のために」
僕「戦っていた····それを聞いて本当に彼らを討つべきなのか」
僕「分からなくなったんだよ···」
メイド「そうですか···」ゴシゴシ
僕「そりゃ、ダルガムの仇をとりたいのも本当だし····」
僕「昔のように彼らとの関係を戻したいとも思うんだ···」
僕「けど結論が出せてないんだ·····」
メイド「焦る必要はないですよ、主様」ゴシゴシ
-
メイド「時間をかけてゆっくり決めればいいんです」ゴシゴシ
メイド「他の騎士全員に会われた訳ではないのですし」ゴシゴシ
僕「そうだね···ありがとうメイドさん!」
メイド「いえいえ、これも務めですので」ゴシゴシ
メイド「洗い流します」キュキュ ジャー
メイド「(<戦刃>の復活はともかく、真の敵はこの世界だけでなく)」ジャー
メイド「(平行世界にまで暗躍しています····急がねばなりません···)」ジャー
メイド「(主様の真の力を目覚めさせなければ···)」
-
〜その頃、シィルバ王国〜
ガウェイン「全員揃ったようだな、では会議を始める」
ガウェイン「ルミヤ、新入りはどうなっている?」
ルミヤ「一段階目の覚醒はしたようです」
ガウェイン「そうか···ヴァリル、平行世界で例の組織は?」
ヴァリル「人工生命の研究を進めているそれと····」
ヴァリル「三人の騎士が洗脳されて傀儡にされた」
ガウェイン「まさか!調査に向かった三人が···これは厳しいな」
ガウェイン「私達の戦力は騎士8人に対し、向こうは···」
ルミヤ「洗脳された騎士と<魔神将>、さらに、<オメガポーン>
厄介ですね····どうなさいますか?」
ガウェイン「ヴァリル、奴らの工場をすべて根絶やしにしてくれ」
ガウェイン「バリガウル、君には<カルディア>を探して欲しい」
ガウェイン「ルミヤ、君もヴァリルに同行してくれ」
-
ガウェイン「私は新入りの覚醒を急いで最終段階に運ぶ」
ルミヤ、ヴァリル、バリガウル「了解!」ピシッ
ガウェイン「健闘を祈る!解散!」
こうして、僕の知らないところで彼らの闘いが始まった····
〜一方、平行世界のとある研究所〜
???「やったぞ!成功だ!遂に、私の夢が叶う···」プシュー、ウィーン
部下A「先輩、やりましたね!」パチパチ
???「ああ、後はこのパーツを付けるだけだ···」
部下B「歴史的瞬間に立ち会えるなんて···最高です!」パチパチ
???(赤)「待て、そこまでだ···俺兄博士!
貴様らには裏切りの容疑がかかっている····」ガチャ、バタン
俺兄「何!?バカな···何故裏切ると言えるんだ!?」
???(赤)「人工生命体の暴走····そして、我々が掴んだ証拠の数々
これら、全てを見てもそんなことが言えるか?」
俺兄博士「フッ、嘘の容疑で捕まえるか····だが遅かったな!パーツはない!」ベリッ
部下C「それに本物の博士はもう逃げた!暴走はあんたらが起こした
そうなんだろ?バジリスクのお姉さん?」
-
バジリスク「チィッ、まあいい····博士はこのプロトタイプに
任せるとしよう····」プシュー、ウィーン
バジリスク「目覚めよ···プロトタイプ!」ピポバ、プロトキドウシマス
プロト「···パーツ····私のパーツ····どこ···」キュイ、ウィーン
バジリスク「貴様のパーツは博士が持っている」
プロト「····博士?····私の生みの親?····」キュイ、ウィーン
バジリスク「そうだ、俺兄博士だ」
プロト「···私····博士追う····承知した···」キュイ、ウィーン、ヒュゥン
バジリスク「テレポートか···これで」
バジリスク「後の邪魔者は···騎士達とあの二人か···」
バジリスク「我々の敵は全て排除する···」
-
支援
-
〜翌日、教会にて〜
ピチュンピチュン
僕「···朝か···起きよう···」ポヨン
僕「ん?これは····って、ええ!?メイドさん」ポヨン
メイド「····おはようございます、主様···」
僕「何で添い寝してるの····びっくりだよ!!」
メイド「嫌でしたか····それとも····照れていらっしゃる?」ズィ
僕「近いよッ!?」サッサッ
メイド「そう身構えないでください···」
コンコン、シツレイスルゾカチャバタン
ジャヴェル「朝飯だ···ってスマン、邪魔したな···」カチャバタン
-
僕「誤解だよッ、待ってジャヴェルさん!」
ジャヴェル「何だ違うのか····着替えて早く飯食え
そのあと、騎士としての仕事が待っている」
ジャヴェル「要件は以上だ」ガチャバタン
僕「仕事····邪晶の回収か」スタスタ
メイド「正式な騎士になって初の仕事ですね!」
僕「うん、気合い入れて頑張るよ!」グッ
僕「さぁ、飯食いに行こうか」スタスタ
メイド「そうですね」スタスタ
ガチャバタン
-
〜その頃、炎刃の谷〜
ダルガム「早いとこ<カドゥケウス>達に合流しないと····」カツカツ
ダルガム「····いつまでついて来る気だ···姿をみせな!」ジャキン
???「拙者でござる····<アルタイル>殿」キラーン
ダルガム「アンタは<エクラヴィア>!」
ダルガム「宮殿のジジイどもを守ってるんじゃなかったのか?」
エクラヴィア「口の悪さは変わらずでござるね····」
エクラヴィア「天神官様達が貴女の救出と
<炎刃>の討伐をしろと言われたのでござる」
ダルガム「成る程な····なら、オレも····」
エクラヴィア「貴女には別の命令が下ったでござるよ」
エクラヴィア「拙者も円卓の騎士である以上簡単に
死にはしないでござるよ」
-
エクラヴィア「だから、安心されよ」ポンッ!
ダルガム「気は乗らねぇがしゃーないか····
オレの任務は何だ?ジジイのお守りか?」
エクラヴィア「·····洗脳された騎士を解放することでござるよ····」
ダルガム「!?敵の傀儡にされたのか!?····厄介だな···」
エクラヴィア「やってくれますか?」スッ
ダルガム「ああ、いいぜ」パシッ
-
〜一方、教会では〜
僕「ジャヴェルさん、仕事って何ですか?」
ジャヴェル「君の仕事は<炎刃>の討伐だ」
僕「<炎刃>ってドラゴンなんですか!?」
ジャヴェル「····かつて<戦刃>を封印するときに····」
ジャヴェル「····十三の騎士は全ての力を解放した····」
ジャヴェル「その力は<戦刃>と共鳴し<四聖龍>を生み出した」
僕「····その一体が····」
僕「·····まさか、暴走したというんですか····」
ジャヴェル「····邪晶を食い過ぎたのだ···だが
悪い知らせだけではないぞ」
ジャヴェル「····邪晶を鎧に食わせれば一気にレベルアップだ!」
僕「····はい、そうですね····じゃあ失礼します····」ガチャバタン
ジャヴェル「····(ダルガムのことを思い出したか)」
-
〜一方、炎刃の谷〜
ダルガム「(···もう少しで地上だな···)」バサッバサッ
ダルガム「(····<炎刃>を倒しにアイツも来るだろう··)」バサッバサッ
ダルガム「(···まぁ、メイドも付いてるから大丈夫のはず···)」バサッバサッ
ダルガム「(··この世界を頼むぞ、<カドゥケウス>!!)」バサッバサッ
-
〜一方、エクラヴィアvs炎刃〜
炎刃「グギャルアアア!!」バリバリ キラキラ ピューンピューン
炎刃の腹部からは大量の邪晶が飛び出している!
エクラヴィア「やはり···邪晶を取り込み過ぎたでござるか」スゥ ブゥンダーン メキメキ
エクラヴィア「拙者がこの戦斧で成敗致す!」ブォブォバーン
彼は戦斧を地面に深く突き刺した!
エクラヴィア「···<石火巌断>!」ガーバシュバシュギュン!
地面の土、周辺の岩石が吸い寄せられるように炎刃を包んでいく····
-
やがて炎刃を閉じ込める檻へと変わる····
炎刃「ギャオオオン!」ガンガン!
エクラヴィア「····無駄でござるよ···その檻は拙者の戦斧でなければ
破壊できぬ(だが·····長くは持たないでござる)」
エクラヴィア「(檻が維持できるのは1時間だけ、それ以上は····)」
エクラヴィア「(急ぐでござるよ、カドゥケウス!)」
-
〜一方、三神官の宮殿〜
ガチャ ギィー バタン
ガウェイン「<氷刃>と<巌刃>さらに<風刃>も暴走しています
私は新入りのことで手一杯なのですが····」
天神官A「既に<エクラヴィア>と<アルヴェジス>、<デフティロ>
を足止めに向かわせておる。案ずることはない」
天神官B「それに<四聖龍>をカドゥケウスに討たせなければ
意味がないのだ。分かっておるな?」
-
ガウェイン「承知しております、しかし···」
天神官C「言わんとしていることは分かっておる。が、これも
騎士の仕事····命に変えても国を守ることなのだ」
ガウェイン「····そのために騎士が死ぬことは誇りだろうと」
ガウェイン「私には理解できない話です····では失礼します」ヒュン
天神官B「何処へ行く···仲間を助けるつもりか?
そのために我らの命に背くつもりか?答えろ!」ガタッバンッ
ガウェイン「·····あくまでも円卓の騎士は己の正義を掲げ戦うもの
それに反するなら命令だろうと関係ない!!」
天神官A·B·C「············」
ギィー バタン···
-
〜教会〜
ガチャ ギィー バタン
僕「·····戻ったよ·····」
メイド「主様?どうかなされたのですか?」
僕「·····いや、何でもないよ····」
僕「ところで·····今日の仕事、メイドさんは
ついてこないでくれないかい?」
メイド「それは主様の命でも聞けません!!」
僕「どうして····そこまでして僕についてきてくれるんだ」
メイド「·····無礼なのは承知ですが主様のためなんて思ってはおりません····
ただ、私がこの世界を守るためにできることが」
メイド「主様にお仕えすることだっただけです···」
メイド「主様、今の貴方には騎士としての信念が欠けていると思います」ピシッ
-
メイド「騎士ならば揺るぎない信念をお持ちください!!」
僕「·····そうか、きっとダルガムも信念のために····」
僕「やっと心がスッキリしたよ!
ありがとう、メイドさん!!」
メイド「いえいえ、そんな///」
メイド「真っ直ぐな目で言われると恥ずかしいです····///」
-
〜一方、平行世界で組織は〜
プシュ-、コポコポキシュ、ウィーン
バジリスク「····遅いぞ、ガルムなにをしているのだ····」イラッイラッ
コンコン、シツレイシマス ガチャ
バジリスク「何のようだ····戦闘員よ」
戦闘員「それがですね····」コソコソ
バジリスク「·····ガルムが裏切っただと····」
バジリスク「おのれぇ!」バンッ
バジリスク「····組織を裏切った報いは必ず!!」バリン
バジリスク「····何をしている····早くガルムを追え!!」ピキピキ
戦闘員「ひぃー!!わ、わかりました」カチャ バタン
-
〜お知らせ〜
来週から更新は毎週水曜土曜日曜とさせていただきます。
-
〜第一章完結〜
次回予告
僕「そうか····いままでの戦いは前哨戦に過ぎなかったんだな」
ガウェイン「グォ!?まさか····裏切り者は君だったのか····ピーよ」
???「····全ての世界を我が手に!」
続く
-
〜第二章〜「零の断罪、影の策略」
デフティロ「ゼヤァ!」キンキン カチカチ!
巌刃「バォウジャアアアア!」ドドドバリン!
アルヴェジス「いくぞ···<重葉影候>」バババピュピュピュン!
氷刃「リュイジャポウウウウ!」フゥゥゥガチン!
ガウェイン「····<瞬武帝払>····」タッタッタ ジジジジバヒューン!
風刃「ピャアルルウウウ!」バサッ フゥーピュウー!
-
偵察隊「こちら、偵察隊です。本部に連絡····
四人の騎士が<四聖龍>と交戦中···」
シシュム「バジリスク様、どうなさいますか?」
バジリスク「一人残らず捕獲せよ!」
シシュム「御意····すぐに捕獲隊を出します」
-
現在の騎士
カドゥケウス(僕)、ガウェイン、アルタイル(ダルガム)、アルヴェギス
バリガウル、ジャヴェル、エクラヴィア、デフティロ
-
現在の敵陣
<魔神将>五人、洗脳騎士3人
プロト(少女型零式オメガポーン)、オメガポーン(少女型拾式)
裏切り者???
-
〜一方、教会〜
僕「さぁ出発だぁ!」
メイド「行きましょう!」
僕「<炎刃の谷>は五分あれば着くって言ってたけど
·····遠いよね?本当は····この力がなければ」バサッ
メイド「はい、翼を展開出来れば軽いものですよ」バサッ
僕「······メイドさん!?翼····生えてるよね!?···」バサッ
メイド「·········私は魔族<ガルーダ>ですから········」バサッバサッ
僕「ええええええ!?知らなかった·····」バサッバサッ
僕「何で黙ってたの」バサッバサッ
メイド「····今話すべきではありません。
それより見えてきましたよ·····」
-
メイド「主様、鎧を装着してください」バサッバサッ
僕「鎧よ僕に力を!」リンリン パァア ドゥイー ガチャンキシュン バサッバサッ
〜炎刃の谷〜
ピキピキ バリン!
エクラヴィア「檻の限界が来ているでござる····」
炎刃「ギャロオオオン!」ガンガン
エクラヴィア「残り十分でござる·····拙者もここまでか····」
???「いいや、まだ終わりじゃない!」バサッバサッ
エクラヴィア「<カドゥケウス>来てくれたでござるか!」
僕「加勢するよ····」バサッバサッバサッ ヒューン
僕「·····<風雅空礼>!」ザシュン
炎刃「グオオオオン!」パシッ バーン
僕「グワァ!!」ヒュー ドサン パラパラ···
-
僕「痛いな····なら···」バサッバサッ
僕「····<黒炎斬丁>!オウリャアアア!!!····」ボォボォボォ バフゥー!
炎刃「グオオオオン!」プシュウゥゥ キラキラピューン
僕「·····狙いどおり·····<邪晶>ゲット!!」バサッバサッ
僕「鎧よ次なる姿を見せたまえ!」ピィーン ジャショウニンショウシマシタ
僕「しゃ、喋った!?」レベルアップ ブレイクパラディン! ピカァ
僕「眩しい···」
-
メイド「····あの白い姿は···遂に覚醒は第二段階というわけですか」
エクラヴィア「あれが伝説の鎧<ペンデュラム>でござるか····」
僕「これがレベルアップした鎧···何だか勝てる気がする····!」バサッバサッ
僕「いくよ、ウオオオオ!!!」バサッバサッバサッ ビュウーン
-
炎刃「グオオオオン!」ボォ-ン ボォ-ン ボォ-ン
バサッバサッバサッ ビュウーン
僕「火の玉で攻撃か·····ならこっちは···」バサッバサッバサッ
僕「·····<冷滅風雅斬丁>!!!」バサッバサッ フゥーキィーンジャキジャキン
炎刃「グオルアアアアア!!!!」ズシャン! カチコチ····バキーン
僕「ふぅー····終り」バサッバサッ シュタッ
-
iphone6plus case
ケース
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-
〜一方、三騎士vs三体のドラゴン〜
ガウェイン「ハァハァ、どうにか一ヶ所に封じ込めれたな」
デフティロ「封印は10時間後には消えるだろう···」
アルヴェギス「我輩たちが食い止めている間に
襲撃がなければいいのだが·····」
ガウェイン「····早く、来い新入りよ····」
巌刃·風刃·氷刃「·····ZZZ·····」
-
〜一方、平行世界のとある町〜
プロト「····パーツ····どこ···私のパーツ····」キュイ、ウィーン
???「探しモノはこれかい?」キラン
プロト「····博士····パーツ····」キュイ、ウィーン
俺兄「久しぶりだね····零式····」
プロト「···博士···帰ろう···私と···研究所に···」キュイ、ウィーン
俺兄「それは出来ない····君の為にも世界の為にも····」
俺兄「·····分かってくれ···」
プロト「····理解不能···博士····強制連行する!」キュイ、ウィーン
-
俺兄「·····やはり聞いてくれないのか····」
プロト「·····博士····パーツ····どっちも大事····でも····」キュイ、ウィーン
プロト「組織の命令····絶対!」キュイ、ウィーン
俺兄「········気がすすまないが····」ピカン、コードヲニュウリョクシテクダサイ
俺兄「パーツを奪われるわけにわいかない!コードALPHA14!!」ピポン、ニンショウシマシタ
プロト「博士····それは····<ゼローブ>なの?」キュイ、ウィーン
俺兄「今日のために準備していた·····零式いや、プロト···君
を奴の呪縛から解き放つために!!!」ウィーンピュガキン スタンバイ アルファ!!
プロト「·····そう····私のために····でも、博士は私に勝てない!!」キュイ、ウィーン
プロト「······コードOMEGA14!······」ニンショウシマシタ、キドウシマス
-
プロト「容赦しない····博士···パーツ····手に入れる!!」キュイ、ウィーガキュン
俺兄「始めようか···」タッタッタ
プロト「··········」ボォービューン
〜一方、炎刃の谷
僕「何とか勝てた····」
メイド「お疲れ様です」
エクラヴィア「····カドゥケウス殿、お見事でござった!」
僕「いいや·····危なかったよ」ポタポタ···
メイド「あ、主様お背中に傷が····!!」
僕「吹っ飛ばされたときか····手当てしてくれる?」ポタポタ····
メイド「はい、すぐに!」
エクラヴィア「(····計画どおりでござるな···<アルヴェギス>····)」ニヤリ
-
〜一方、組織では〜
コポコポウィーンプシュ-
バジリスク「戦況はどうなっている」
シシュム「現在、三騎士と捕獲隊が交戦中。並びにプロトが博士と交戦中です。」
バジリスク「手こずっているな······<三銃士>を呼べ」
シシュム「御意····すぐ連れてきます」ピューン
ジィー~····
バジリスク「!?」クルッ
バジリスク「気のせいか····。」
シュタ、サッサッサ、チラッ
???(ル)「気づいていないようね·····」
???(ヴァ)「この工場にまさか幹部がいるとはな」
〜一方、平行世界のとある家〜
俺(平穏)「組織の工場を破壊するか····賢明な判断だな」
バリガウル「<カルディア>、アンタいままで何してたんだ二十年前なにがあった?」
-
俺(平穏)「俺は組織の暗躍を知り、独自に調査をすすめていた····」
俺(平穏)「ある日のことだ····奴らのアジトで俺は仲間の
中に裏切り者がいることに気づいた···」
俺(平穏)「が、<魔将軍>の不意打ちで俺は封印され捕まった」
バリガウル「·····おい、裏切り者ってまさか···!?」
俺「····<アルヴェギヤ>の兄である<アルヴェジス>だ!」ピカァ ゴロゴロ
俺「奴の狙いは只一つ、二つの世界を支配し
<戦刃>を超える力を手に入れることだ!!」
-
バリガウル「そうか····奴の能力は吸収···組織の研究でさらに力を高める気か!」
バリガウル「チィッ、戦況は最悪だ!!」バンッ
俺(平穏)「焦るな···まだ<カドゥケウス>がいる!」
俺(平穏)「俺の分離の能力を彼にコピーさせればいい···」
〜一方、平行世界のとある町〜
俺兄「ハァァァ!!」ブゥンブゥン キィン
プロト「タァァァ!!」ビューン バキュン バボーォォォン
プロトの放つ光弾を俺兄はサーベルで斬り、プロトに向かう!
-
俺兄「···コードALPHA24!···」ニンショウシマシタ、ウィングテンカイ···バボー
プロト「····無駄···ミサイルで撃ち落とす!」ウィーンプシュ、ガシャン···
プロト「ロックオン、全方位ミサイル発射!」ウィーン、バヒュバヒュバヒュン!
俺兄「(流石は最新の<ゼローブ>····桁違いの性能だ)」ボォー
ビィボカーン!ボカーン!ボカーン!ボカーン!ボカーン!
シュープスプス····
俺兄「(しかし、こちらの方はオリジナルの改良版····)」ボォー
俺兄「破壊力では劣るが····強度は申し分無しだ!」ボォー
-
プロト「···流石は博士···コードOMEGA24···さらに
コードOMEGAPLOT!!」ニンショウ···オーケー
バーニア、シュツリョク ビューンボォー
オメガプロト、ハツドウシマス····
俺兄「手に紋章···そうか、<カルディア>の細胞を
持つプロトの力が解放されたのか····」ボォー
俺兄「髪が白から赤に変わっていく···」ボォー
-
プロト「···博士、終わりよ!」ジュウテンカンリョウ、ハツドウシマス!
プロト「<零ノ終輝>!!!」バキュン ゴゴゴ ジャキン ブゥン
ザシュザシュ バーン!!!
彼女はテレポートで距離を詰め、技を放つ!
俺兄「グォォ!!」ドゴーン パラパラ···
プロト「·······」バボー、シュタ···スタスタ
俺兄「ハァハァ·····流石だな····」
プロト「さぁ、帰ろう····博士···」オメガカイジョ···キュイ、ウィーン
俺兄「まだだ····言っただろ、君を救うとね····」
プロト「勝機はない···諦めて···」キュイ、ウィーン
俺兄「いいや···」グィ、ギュウ
プロト「!?何のつもり···」キュイ、ウィーン
-
<ゼローブ>···円卓の騎士の鎧のデータを元に作られたパワードスーツ。
開発者は俺兄博士で現在所持しているのは
プロトを始めとする<オメガポーン>逹である。
<オメガポーン>·······少女の姿をしている人工生命体。
プロトのみ、<カルディア>の細胞を与えられている。
モデルの人物は<魔神将>のガルーダである。
-
俺兄「····<ゼローブ>の力は何も攻撃だけに使うのではない」ギュウ
プロト「何を言うの····それより離して///」カァァ
俺兄「(今だ、首についているチェーンを!!)」ギュウ バリンッ
プロト「しまった····」ドサ バタン
俺兄「これで、バジリスクからの洗脳は解けるはずだ」
俺兄「···さて、プロトを家に運ぶか···」
俺兄「(刺客はプロトだけではないはずだ·······
急いで<カドゥケウス>に会わなければ!)」
-
〜一方、三騎士は〜
バキバキ ゴーン···
???「終わりではないぞ、三騎士よ!!」シュタ
ガウェイン「お前は···!?」
???「我が名はφベル!<三銃士>だ!!」
デフティロ「····<ケフェウス>···敵に回るとは!!」
アルヴェジス「····(計画通りだな)」ニヤリ
〜一方、僕は〜
僕「グワァ!····」ヒューバゴーン
???「どうした、<カドゥケウス>よ····この程度か?」ジャキン、スゥーカチャ···
メイド「<ガゼリオル>····重力を操る騎士!!」」
???「···ガゼリオル?違うな俺様は<三銃士>···Δレイルだ!!!」
-
〜一方、組織〜
バジリスク「お前には<カルディア>の始末を命ずる····行け
<Σディム>よ!」ピシッ
Σディム「はっ、仰せのままに!」
バジリスクにより洗脳された円卓の騎士····<三銃士>が
刺客として、彼らの前に立ちはだかる!
果たして彼らは<三銃士>に勝つことが出来るのか?
ダルガム「····<シュトルフ>いや、Σディムか····」バサッ、ヒラリ
バジリスク「鼠が紛れこんでいたようだな····やれ、Σディム」
Σディム「覚悟せよ!」ジャキン、ピョーン キィン
ダルガム「おっと、危ねぇな····」バサッ、キィン
-
〜僕vsΔレイル〜
エクラヴィア「加勢するでござる····<残疾禍廉>!」シュー、シュー、バーン
Δレイル「ふぅん、ハァー!!」バチバチ···カァキン
Δレイルは技を跳ね返した!
エクラヴィア「うわあああ!!!」ヒューン、ズドン
僕「今度は僕が相手だ···<風雅空礼>!」バサッバサッ、キィン···ピューンザシュ
Δレイル「····遅い··」パシッ、グィ、ドーン
僕「クッ····なら···<黒炎斬丁>」ジャキン、ボォボォボォウ!!
-
斬撃は炎となり、Δレイルに向かう!
僕はΔレイルと距離ととる
僕「····(効いてないか)」バサッバサッ
Δレイル「無駄だ····この技も見切った!」
メイド「では、私がお相手しましょう····」
僕「メイドさん!?」
メイド「ご心配なく、勝ちますので。」
Δレイル「騎士ではない者が我に勝つだと····フッ、ありえん!」
メイド「私の力は騎士以上ですよ?」バシュ、ピカァ···ガルゥ
僕「何だ····オーラがさっきとは違う!」
-
エクラヴィア「(予想外の展開でござる····これでは台無しでござる)」ギリィ
Δレイル「ほう、中々の闘気だ····いいだろう」スチャ カァージャキン
Δレイル「お手並み拝見だ····<Δストレンジ>!!」フォフォ、ギャリン!
メイド「········」パシッ、ポロポロ····
僕「ナイフを素手で粉々に!?」パチクリ
メイド「···良いパフォーマンスでしたですが···!」バシュ、ギュイギュイ、バーン!
僕「メイドさんの翼から闘気が!」
-
メイド「<魔神将>の一人であった私には効きません!」ボォボォボォウ!
Δレイル「何!?貴様がバジリスク様と同じだと····!?」
僕「(<魔神将>····何のことだ?)」
エクラヴィア「(メイド殿が魔神将であったとは····)」
Δレイル「···バカな!····<魔神将>に貴様のような奴はいないはずだ!」ジャキン、タッタッタキィン
メイド「残念ながら····‘元’魔神将ですので···」タッタッタ パシッ、バシャーン!
Δレイル「グフゥ····強い!」ガクッ
Δレイルは水溜まりに投げ飛ばされた。
メイドはさらに追撃を仕掛ける!
メイド「行きますよ!」タッタッタ、フォン、バサッバサッ ピキィン!
僕「拳に闘気が溜まっていく···」
エクラヴィア「(····いかんでござる、Δレイルが負けてしまう!
こうなれば····奥の手を使うしかないでござる)」スーギャリジャキン、カシャン!
メイド「<闘供隼歪>!」バサッバサッ、ヒューンバシュ、ズドォドォドォドォン!
拳の突きがΔレイルに飛んでダメージをあたえる!
-
<風雅空礼>····敵の真上から急降下し、剣で突く。
<黒炎斬丁>····斬撃を炎として敵にめがけ飛ばす。
<重葉影候>····葉の形をした刺を全方位に投げる。
<瞬武帝払>····槍による突きとなぎはらいのスピードコンボ。
-
<三銃士>·····φベル、Δレイル、Σディムの三人からなる。
洗脳された円卓の騎士たちである。
<魔神将>····バジリスク、アルラウネ、メデューサ、ガルム、麒麟の
5人の魔族王により構成される敵の部隊。
<ペンデュラム>·····十三人目の騎士<カドゥケウス>が持つ鎧
唯一、邪晶をとりこむとき言葉を発する。
製作者は<エクス>。
-
エクラヴィア「そこまででござる!メイド殿!」キィン
メイド「どうゆうつもりですか·····」バサッバサッ、シュタ
Δレイル「エクラヴィア····何故庇う?」
エクラヴィア「····拙者もそなたと同じでござる!」
僕「·····何でだよ····どうしてッ!」
エクラヴィア「·····己の正義のためでござる····そのためなら···!」ジャキン、タッタッタ
エクラヴィア「····仲間さえも····殺す!」ザシュ···ポタポタ
メイド「主様ぁぁぁぁ!!!」タッタッタ
エクラヴィアの突然の攻撃を僕はかわせなかった。
僕「···許さないぞ····お前を····」ガクッ、バタン···
-
〜一方、ダルガムは〜
ダルガム「はぁぁ!」バサッバサッ バシュジャキン!
Σディム「ぬぉぉ!」シャキィン、ズバーン!
ダルガム「<風雅空礼>····決めるぜ!」バサッバサッバサッ、ヒュ-
Σディム「<Σファング>!!!!」ガォン、バァァァーン
激しい死闘を繰り広げる両者···だが
ダルガム「うわぁぁぁあ!!」ヒュー、ズドーーン····
Σディムの力はダルガムを上回っていた。
-
Σディム「·······終わりだ」ジャキン、カチャンカチャン
ダルガム「畜生····!!(<シュトルフ>の能力は氷漠····攻撃で
体温が奪われちまう····凍死は避けねぇと····)」
ダルガム「(氷ついて翼は展開できねぇ····なら)」
Σディム「死ねぇぇ!!」ブゥン…ズバーン
ダルガム「グゥ····いってぇな·····けど、これで動きは封じた!」ポタポタ···
Σディム「は、離せっ!」ドガドガッ
ダルガム「嫌だね····洗脳を解くチャンスを逃すかよ!」ピカァ、バシュン、ピィーン!
バジリスク「あのオーラは鷲····」
ダルガム「奥義<風雅天浄>!!」ピィーンピィーン、ゴゴゴキラーン、ピカァ!!!
辺り一面が眩しい光に包まれる!
-
ダルガム「····力を全て使ったぜ···ウッ···」バタン···
Σディム「·····ありがとう、ダルガム····」ボソッ
バジリスク「何も怒らなかったようだな····止めをさせ、Σディムよ」
Σディム「断る!」
バジリスク「貴様····組織に逆らうつもりか!」
Σディム「····俺は三銃士ではない···」
Σディム「俺は円卓の騎士!<シュトルフ>だ!」
バジリスク「バカな····!?洗脳が解けたというのか!?」
-
〜一方、三騎士vsφベル〜
ガウェイン「···<瞬武帝払>!···」タッタッタ、キィン!
デフティロ「<凱削蛾林>!」タッタッタ、ザシュザシュ!
二人は技をφベルに放つ!
φベル「グゥゥ····」ジャリィィィィ····
ガウェイン「止めだ!」ピキィン
???「<重葉影候>!!」ピュピュピュン、ザシュザシュザシュ!
ガウェイン「グォ!?·····アルヴェジス····君は···」ドサッバタン
デフティロ「何故だ·····アルヴェジス!」クルッ、ジャキン、カキィンカキィン
アルヴェジス「君達には犠牲になってもらうよ·····私の正義のためにね!!」
デフティロ「貴様ぁぁぁ!許さんぞぉぉぉぉ!」ジャキン、タッタッタ、ズバーン
アルヴェジス「フン、φベル後は任せたぞ·····」ピュフゥーン····
φベル「はい、分かりました」
デフティロ「逃がすか!!」キィン
φベル「ここは通さんぞ、デフティロ!」キィン
-
メイド「主様、主様!目を開けてください·····」ユサユサ
僕「·········」
メイド「許さないですわ、エクラヴィア!!!」ギロッ バシュブゥン
エクラヴィア「ならば、来い!!」
メイド「··闘供隼歪ぃぃぃぃぃ!!!!····」タッタッタッタ、バゴーン!
Δレイル「ゴハァ!?·····お前、俺様を盾に····」ドサッバタン···
エクラヴィア「近くにいた·····お主が悪いでござる」ニヤリ
メイド「仲間ではないのですか!?やはり、卑怯者ですね
エクラヴィア!」バシュブゥン、ドゴーン
バリンバリン ズシャーン
エクラヴィア「おっと······逃げはしないでござるよ、メイド殿」
メイド「なら、次で地獄に送ってあげますわ」ポキポキ ニコリ
-
エクラヴィア「おお、怖い怖い····」タッタッタ、ピュンザシュザシュ
メイド「覚悟してくださいませ!」ボォウ、ドガシャーン パラパラ···
エクラヴィア「悪いでござるが····拙者に拳は届かんでござるよ」ヒュンヒュンヒュン
メイド「早いですね····ですが!」グゥウイン····ギュイギュイン
エクラヴィア「!?あれは時空の渦!まさか、メイド殿が!?」
メイド「そうです。あなたを葬るために!
<空間移植>···‘元’魔神将である私だから使える技」
メイド「さぁ、その存在を消してあげます!」
エクラヴィア「うわぁぁ·····いずれ····帰ってくるでござるよ!」ヒューコォー····シュルシュル、スポン!
時空の渦はエクラヴィアを吸い込み消えた···
メイド「主様····勝ちましたよ」ウルウル
僕「········」
メイド「こんなにも早く····別れがくるなんて···」ウルウル
僕「······死んでないけど···」パチリ、ヌィット
メイド「あ、ああ主様ぁぁぁ!」ギュッ
メイド「良かった····本当に良かった····」ポロポロ····
-
僕「ありがとう、メイドさん」
メイド「ところで、傷は大丈夫ですか?」チラッ
僕「傷なら平気だよ····ほら」
メイド「傷がふさがっていますわ···!」
メイド「確かに腹部を刺されたはず····これは一体」
僕「ジャヴェルさんに聞いたことがある····
<カドゥケウス>は呪われた騎士だと」
僕「遥か昔、<戦刃>を封印した後····当時の<カドゥケウス>は
ある女と出会い、恋に落ちる···しかし」
僕「<カドゥケウス>は小さな子供を野盗から守り死んでしまう」
僕「女はその事実を受け入れられず、ある魔術師に彼の蘇生を依頼した」
僕「その魔術師の名は<デウス>····デウスは女にこう言った···」
僕「術を使えば、彼は蘇る。しかし···それは彼が永遠の命を持ち
永劫に苦しむことになる。と」
-
僕「女は言った。それならば私も彼と苦しみをわかつために永遠の命をください。と」
僕「デウスはその願いを聞き入れなかった。何故なら···」
僕「それは<カドゥケウス>の称号自体を呪うことになるからだ。」
僕「彼は称号を自分の名として生きていた。彼の本名は誰も知らずにいた。
つまり、彼がだけが不死になるだけでなく、その称号を受け継ぎし者もそうなる。」
僕「が、諦めきれない女はこう言った。ならば、私も死にましょう。
死んでこの命を彼に与えましょう。と」
僕「デウスは女の心に迷いがないことを悟った。デウスは迷った挙げ句
とうとう女の願いを叶えてしまった。こうして、」
僕「禁忌の術を使い彼は蘇る。そして、称号に呪いがかけられた。」
-
僕「<カドゥケウス>とその恋人に一度でもなった女は
不老不死の力で永劫の時をさまよい、苦しむという呪いが」
僕「そういうことらしいよ、だから死ぬことはないよ」
メイド「それでも····私は主様に傷ついて欲しくありません····」ギュウ ポロポロ····
僕「本当にメイドさんは優しいな····」ポンポン
Δレイル「おい、俺様を忘れているな····貴様ら!」イラッイラッ
メイド「Δレイル!」
僕「ん?メイドさん····倒したんじゃなかったの?」キョトン
-
Δレイル「貴様らを血祭りに上げてやる!!」ジャキン、キュイン ザシュン
Δレイル「<吽骸一貫>!」ブワァンブワァン、ギュイーン
僕「うぉ···体が思い!」ズシリズシリ ガクッ
メイド「<ガゼリオル>の能力は····重力を25分間だけ
自由に操れることです、主様」ズシリズシリ、ジャリィィィ···
僕「そうか、それで·····」ズシリズシリズシリ、ガクッ
僕「(鎧を身に付けている今の状況では重みを増していて動けない)」
僕「(かといって、鎧を脱げば防御が出来ない···どうする···)」
僕「(重力に縛られずに動くことができれば····いいのに···)」
-
僕「(<黒炎斬丁>の炎をどうにか奴に飛ばせれば····)」
僕「(·····‘あの技’をやるしかない)」
僕「フォォォウ!」ガチャ バーン
Δレイル「何!?鎧と剣を捨てた!?無駄なことを···」
Δレイル「スピードを上げたところで重力に逆らえん!」グゥイン
僕「いいや、これでいいんだ···」ズシリズシリズシリズシリ バシュンバシュン、バーン
-
僕「ハァ〜セイッ!」ドガーン バリバリ ボォボォボォン!
僕の突きが大地を割っていき、炎を舞い上げていく!
僕「<岩鉄斬丁>!!」
メイド「(あの技はジャヴェル様が伝授したもの···流石です。)」
舞い上がる炎はΔレイルを焼く!
Δレイル「グワァァァァァァァ!!!」ジュージュー プシュプシュ
-
Δレイル「いずれ、この借りは帰すぞ···」ヒュウン···
メイド「やりましたね、主様!」
僕「ハァハァ······」グッ
〜一方、天神官の宮殿〜
天神官a「順調に‘彼’は強くなっているようだな」
天神官b「我々の計画も第二フェーズに移行する時か···」
天神官c「<吼零の騎士>も動いている···<エクス>め···」
天神官a「···<デウス>と<マキナ>はどうなっている?シシュムよ、答えろ·········」
シシュム「はい、<マキナ>は組織の第六支部にて捕らえております。
<デウス>についてはまだ発見できておりません。」
-
天神官a「早急に<デウス>を探せ、シシュムよ」
シシュム「はっ、では失礼します·······」ギィーバタン····
天神官b「まずいことになったな」
天神官c「行方をくらませているとは」
天神官a「<デウス・エクス・マキナ>······三人の魔術師
は<吼零の騎士>を率いて秩序を守る者·····」
天神官b「もし、<円卓の騎士>に裏切り者がでたことを
知られれば、我々神官の処分は重いだろう」
天神官c「奴らに気づかれる前に手を打たねば!」
天神官a「安心せい····切り札はこちらにもある····」スチャ キラーン
天神官b「邪晶で何をするのだ?」
天神官a「フフッ、それはだな·····」コソコソ···
-
〜一方、教会〜
ガチャ、ギィーバタン
僕「ただいま、ジャヴェルさん」
ジャヴェル「どうやら、かなりの連戦だったようだな」ジロッ
ジャヴェル「おや、メイド·····担架に乗せている男はもしや····」
メイド「はい、<ガゼリオル>様です。」
ジャヴェル「そうか、組織もいよいよ···」
僕「あの、組織って何のことですか?」キョトン
メイド「主様には謝らなければなりません。実は
隠していたことがあるのです。」
-
僕「ええええええ!?ダルガムが生きてるの!?」
メイド「はい、全ては主様の覚醒を促すために」
僕「そんな全部仕込みだったのか····でも、ダルガムが生きてて良かった····」ホッ
僕「で、肝心の敵がその組織なのは····本当だよね?」ジィー
ジャヴェル「ああ、もう嘘はない。組織は二つの世界で暗躍している。」
メイド「これからの戦いはより過酷なものになります。」
僕「そうか、いままでの戦いは前哨戦だったんだな」
僕「気合い入れて頑張ることにするよ!」
僕「んじゃ、今日の仕事も終わったし····自室に行くとしようかな」
ジャヴェル「スマンが····仕事はまだあるぞ」サッ
-
僕「緊急連絡書?何が書かれて·····」チラッ
僕「アルヴェジス·····裏切り····逃走·····ガウェイン重症····至急来い!」
僕「また、裏切り者が!?それに重症って」
ジャヴェル「ついさっき届いた·····アルヴェジスは我が追う····君は
ガウェイン達のいる<三刃の山>に迎え!」
僕「了解したよ····行くよ!メイドさん!」タッタッタ、ギィーバタン
メイド「はい!」ギィーバタン
一方、組織の第一支部〜
アルラウネ「やったわ····フフッ、新たな<オメガポーン>の誕生よ!!」
プシュー、カチャン パチリ ピチャピチャ
???「私は誰···」
アルラウネ「貴女はペルチェ、革命をもたらす為に生まれた者よ!」
-
ペルチェ「私が革命を起こす······できるのかな····」
アルラウネ「大丈夫、できるわ!」グッ
ペルチェ「ありがとう、えっと····名前は····」
アルラウネ「アルラウネ、みんなからは“ラウネ”って呼ばれてるわ」
ペルチェ「改めて、ラウネ····ありがとう」
アルラウネ「大したことじゃないわよ·····」
カチャバタン
???(1)「ラウネさん、完成したんですね!」
???(2)「あら、可愛い娘じゃない」
アルラウネ「二人とも来てたの····」
ペルチェ「?」
-
アルラウネ「紹介するわ、私の仲間よ」
???(1)「初めまして、私は麒麟です。仲良くしましょうね、ペルチェちゃん!」
???(2)「私はメデューサよ····よろしくね···ペルチェ」
ペルチェ「こちらこそ、よろしく」
アルラウネ「さて、挨拶は終わりよ。本題に入りましょうか···」
麒麟「ペルチェちゃんには俺兄博士の抹殺をしてもらうよ」
ペルチェ「俺兄博士?誰なの?」
メデューサ「俺兄博士は貴女達<オメガポーン>の研究をしていた人よ」
ペルチェ「何故殺すの?」
アルラウネ「彼が組織を裏切り、組織の機密情報を持ち去ったからよ
·····放っておけば彼は私達の大きな障害に成りうるわ」
ペルチェ「納得した···私は組織のために博士を殺す!
それで、博士は何処にいるの?」
メデューサ「まあ、焦らないで····仕事はもう一つあるわ」
-
メデューサ「円卓の騎士<カドゥケウス>と<カルディア>を始末すること」
ペルチェ「円卓の騎士?」
麒麟「<円卓の騎士>は全部で十三人いるの中でも
カドゥケウスとカルディアは私達の計画に邪魔な者よ」
ペルチェ「オーケー·····仕事は分かった」
アルラウネ「それじゃ、これを渡しておくわ····」チャリン···
ペルチェ「このメダルは?」
アルラウネ「外見はメダルだけど、展開すれば鎧になるわ」
ペルチェ「どういう仕組み!?」
アルラウネ「それは“企業秘密”よ」
-
アルラウネ「鎧に博士、円卓の騎士についての情報は記憶されてるから
それを頼りにして仕事をすればいいわ。」
ペルチェ「了解したわ····では、仕事にいってくる。」
麒麟「頑張ってね、ペルチェちゃん!」
メデューサ「貴女の活躍に期待してるわ」
アルラウネ「ペルチェ、ファイトよ!」
ペルチェ「じゃあね····みんな」ヒュン···
新たに誕生した人工生命体、ペルチェ····
彼女の進む道は如何なるものか。
彼女とその仲間を待つ運命とは?
-
〜第二章完結〜
次回予告
プロト「····博士····殺させない!」
ペルチェ「守りきれるかしら?」
僕「これが鎧の究極形態····!!」
???「我こそは誇り高き、<吼零の騎士>!!」
俺兄「弟よ····さらばだ!」
エクス「さて、どうでるか···<カルディア>」
-
〜第三章「血の慟哭、戦の鳴動」〜
φベル「<φスパイラル>!!」ビュン コォー バァァァ!
デフティロ「<凱削蛾林>!!!」タッタッタ ザシュザシュ ズドォー!
バチバチ バァン!!
φベル「ムウゥゥゥ·····」ジャリィィィ····
デフティロ「ハアハア·····どうだ····」ガクッ
デフティロ「(三刃を閉じ込めた結界はあと、二時間で消える····)」
デフティロ「(急いで、ケリをつけなければ···!)」
φベル「なかなかの技だな···ならば!」バァン ギュイギュイン···
φベル「我はこの技で貴様を迎え撃つ!」ギュイギュイン ゴォォォォ バゴォォォン!
φベル「<φトルネード>!!!」
-
デフティロ「まずい、逃げ場がない···!」
???「セイヤァァァ!!」ジャキン ザシュザシュザシュ!
フゥーシュウ····
φベル「竜巻を消し去っただと!?」
デフティロ「お前は<カドゥケウス>!!」
僕「待たせてゴメン···さぁ、反撃といこうか!!」スチャ チャリリン パァァ····ガシュン
デフティロ「鎧の力は“半分”か···まあいい、手伝え!」ジャキン
僕「メイドさんは<ガウェイン>の治療をお願いします!」タッタッタ
メイド「了解しました、主様」
-
〜一方、ペルチェは〜
ペルチェ「この町に博士が····」スタスタ
???「待ちなさいよ!」ボォーン、シュタ
ペルチェ「···貴女はガルム···」
ガルム「博士は殺させないわよ····ペルチェ!」ガチャン キューウィーン····
ガルム「充填完了!」バキュン バキュン バキュン!
ヒュウン ヒュウン ヒュウン
ペルチェ「·········」キィン キィン キィン
ペルチェ「アーマー展開!」ピィン パァァ ガチャン ガチャン!
ナイフで弾丸を弾き、彼女はメダルを頭上に投げ、鎧を装着する!
-
ガルム「<ゼローブ>···!」ザッ
ペルチェ「<ゼローブ>の力を見せてあげる!」
ペルチェ「コードOMEGA24!<デュランダル>召喚!」パァァ ギュ、ジャキン
ガルム「武器を召喚!?少し見ないうちに<ゼローブ>も進化したようね···」
ペルチェ「<Ωデストロイ>!」ジャキン ザシュザシュザシュ ピュピュピュン!
Ωデストロイとは、デュランダルによる攻撃と鎧であるゼローブから
射出されるミサイルのコンビネーションである!
-
ガルム「グゥゥゥ····」ジャリィィィ····
ガルム「(博士が真実を知っている以上、退くわけにはいかない!)」
ガルム「(最新型の<ゼローブ>がこれほどの火力とはね····)」
ガルム「(でも、<Ωデストロイ>には隙があるわ)」ジィ ドゥーガチャンガシュン
ガルム「(5秒だけどね···それも加速さえできれば勝てるわ···)」パシュンパシュン
ガルム「充填完了!<γアクセル>!!」ピュイン バァン!
ペルチェ「自分に弾丸を撃った!?どういうこと!?」
ガルム「ハァハァ···(やっぱ、反動は大きいわね···)」
ペルチェ「何だ、自滅か····ならいっそ····葬ってあげるわ!」ドゥー バシューー
ペルチェ「<Ωデストロイ>!!」 ピュピュピュン ザシュザシュザシュ!
ガルム「···今ね!」ブゥン ブゥン ブゥン
-
バババーン····
ペルチェ「速い!ミサイルを避けるなんて····!!」
ガルム「最後よ····<γヴァリアント>!!!」パァァ ガチャンガシュン ウィーン バーン!
ペルチェ「ウワァァ!!!」ジャリィィィ···パラパラ···
ペルチェ「一旦引き上げるわ···次は必ず殺す!」ヒュウン
ガルム「さてと、それじゃ···博士の家に行きましょうか」スタスタ···
-
ピンポーン
ガチャ···
俺(乙4)「どちら様ですか?」
ガルム「私は俺兄博士に用があるんだけど···」
俺(乙4)「アンタは組織の追っ手か···」ザッ
ガルム「別に殺そうとか思ってないし、ただ情報をくれればいいのよ」
俺(乙4)「情報?まさか、<プロト>の····」
ガルム「<プロト>?違う違う···」
-
俺(乙4)「いずれにせよ、兄さんに会わせるわけには···」
ダレガキタノ?キニナル···
俺(乙4)「おいっ、出てきちゃダメだ!」
ガチャ ジィー····
ガルム「この娘が<プロト>?」
プロト「あなたは···ガルム?」
俺(乙4)「え、知ってるの!?」アセアセ
プロト「この女···組織の<魔神将>···」
ガルム「よく知ってるわね····零式ちゃん···」
俺(乙4)「えっと、知り合い?」
ガルム「いいえ、噂程度でしかお互いに知らないはずよ?」
プロト「同じく····鎧からの情報···」
俺(乙4)「あのさ、鎧やら魔神将やら分からないことだらけなんだが······」
-
ガルム「鎧<ゼローブ>も博士が研究したものよ」
プロト「<魔神将>は····組織の幹部であり部隊····」
俺(乙4)「なるほど、アンタはその幹部ってことか?」
ガルム「正確には“元”幹部よ····」
俺(乙4)「アンタも組織を裏切ったのか?」
ガルム「まあ、そうね····」
プロト「ダメ···信用しちゃ···」
俺(乙4)「分かってるけど·····どうも敵には思えないな····」
俺(乙4)「とりあえず、話だけは聞く···上がっていって」
ガルム「ありがとう、お邪魔します」ガチャ バタン···
ジィー コソコソ
???「見つけたわ、裏切り者!」
-
〜一方、ダルガムは〜
シュトルフ「洗脳はダルガムの力で解けた·····長い間、よくも
操ってくれたな····お礼をしてやるぞ、バジリスク!」パキパキ キィーン
バジリスク「フンッ、もはや貴様は用済み····手加減なしだ
騎士風情が頭にのるなよ!」メキメキ ガシュン
ブゥンブゥン シンニュウシャ ハッケン シンニュウシャ ハッケン
バジリスク「チィッ、こんな時に···誰だ!」
戦闘員「どうやら、例の二人のようです」
バジリスク「おのれぇぇ····どいつもこいつも····!!」イラッイラッ
シュトルフ「頭を冷やせよ、湯気が出てるぜ?」
バジリスク「この怒りは貴様にぶつけてやる!!」イラッイラッ
バジリスク「戦闘員ども、例の二人を殺せ!」イラッイラッ
戦闘員達「御意、バジリスク様!」ピュー、ダッダッダ····
シュトルフ「いくぞ、ハァァァァア!」 ピュウン ブゥンブゥンジャキン
バジリスク「その剣···へし折ってやる!」タッタッタ ボムゥ ドガーン
-
ポワワァーン
ダルガム「俺は死んだのか····」
???「そうだ、君は死んだのだよ」
ダルガム「アンタは<デウス>!!」
デウス「君にチャンスをあげよう····この女を始末して欲しい」サッ
デウス「そうすれば、君は蘇ることができる」
ダルガム「何だと!?俺にソイツを殺せるはずが·····!」
デウス「出来ぬなら、君は消える」
ダルガム「それでも、俺は····」
デウス「君は本当にあの女が仲間であると?
そんなものは“マヤカシ”だ!」ガンッ
-
デウス「君は知らない、あの女の目的を····」
ダルガム「何言ってるんだ!アイツが俺を騙すわけない!」
デウス「そうかな?では、これはどうかな····」パァァ
ダルガム「これは未来のビジョン···あれはカドゥケウスそれにカルディア····」
ダルガム「“俺”以外の騎士が全員揃っている····あの龍は戦刃か?」
-
ダルガム「······これは<戦刃>ではない!?それにこの波動は」
デウス「分かったかね?何故始末しなければならんのか····」
ダルガム「···アイツが<戦刃>いや···<彗刃>になるのか···」
デウス「今のままではな、だが始末すれば話は違う。」
ダルガム「それにしても、何で俺を選んだんだよ?」
デウス「今の君は魂のみの存在···本来の肉体はすでにない」
デウス「だが、あの女の持つ<円環の結晶>さえあれば話は別だ」
ダルガム「<円環の結晶>で蘇ることができるか·····」
デウス「それに、歴史をかえても<戦刃>は必ず現れる
倒すには十三人の騎士を揃える必要がある。」
デウス「そして、君だけが···我々が信頼している唯一の騎士だからだ」
-
ダルガム「ハッ、よく言うぜ····話は分かったけど、俺は
アイツを殺すことは絶対にしない!」
デウス「美しき友情かね····甘い!騎士とは余計な情をすて戦いに
身を投じる者だ!君の甘さは必要ない!」
ダルガム「アンタは変わらず高潔なこだわりもってんな
忘れちゃいないか?俺は<円卓の騎士>」
ダルガム「自分の正義は自分で決める!じゃあな····」クルッ、スタスタ
デウス「(愚か者め、何が待っているのかも知らずに·····)」
デウス「フンッ、所詮は<円卓の騎士>か···」
-
〜一方、三刃の山〜
僕&デフティロ「ウォォォッ!」ガキンガキン
φベル「ヌゥン!」ガチュンガチュン
ピクッ パチリ
メイド「目が覚めましたか、<ガウェイン>様」
ガウェイン「私も新入りに加勢してやらないと····ウッ!」ズキズキ
メイド「傷はまだ完全に癒えていないのですよ」
ガウェイン「チィッ、<三刃>を閉じ込めた檻はあと三十分で崩れる···
何もできないというのはダメなのだ!せめて、何か····そうだ!」
-
ガウェイン「メイドさん、頼みがある····これを新入りに渡してくれ···」サッ
メイド「邪晶·····こんなにたくさん、よろしいんですか?
ご自身の鎧を強化に使わなくても?」
ガウェイン「無意味だ···ドラゴンから取り出した物は
<カドゥケウス>しか扱うことが出来ない」
メイド「<戦刃>に最も近い存在だからですか···分かりました
主様に渡しに行ってきます。」バサッ
ガウェイン「頼むぞ!」
-
僕「···黒炎斬丁ぉぉぉぉ!!」タッタッタ ボムゥ シュパーシュパボオン!
φベル「······ぬるい炎だな····<φアブゾーブ>!」ゴォゴォゴ·····ブワァン
僕「そんな!?炎が吸収されただと!?」
φベル「我のバリアはあらゆるエネルギーを吸収するのだ!
さぁ、くらえ····デフティロ!」バシュバシュ
デフティロ「黒炎を何倍にも増幅して返すだと!?····グゥ!」ズキズキ、ガクッ ポタポタ
僕「デフティロさん!!」
デフティロ「済まない新入り····どうやら、傷が深いみたいだ····」ドサッ、バタン····
-
φベル「さぁ、残るは<カドゥケウス>貴様だけだぞ····」カツカツ
僕「クッ····なら、<岩鉄斬丁>だ!」ドゴーン
φベル「大地を割るか、フンッ····無意味だな」ブワァン
僕「バリアの範囲を広げている!?」ピキピキ····ピタッ
僕「そんなッ、これも効かないだと!!」
φベル「いったはずだ····あらゆるエネルギーを吸収すると。」
φベル「もう打つ手がないようだな、今度は我の番だ····」
φベル「<φフュージョン>!」パァァ バチバチ ピキィン!ドゴーン バキバキ ブクブク バシャーン!!
僕「黒炎斬丁と岩鉄斬丁をミックスだと!!?ムグゥゥゥゥ·····」ジャリィィィ····シュー、プスプス
僕「ハァハァ····グッ!!」ポタポタ···ガクッ
φベル「骨が折れ、酷い火傷····辛いだろう···今楽にしてやる!」タッ ジャキン ザシュン···ポタポタ
メイド「·····間に合いました」ポタポタ···
僕「メイドさん!!(僕のために····!!)」グッ
φベル「ほう····我の剣を素手で受け止めるとはな。」タッ ボムゥ シュタ
-
メイド「主様····これを貴方に渡しに来ました···邪晶です。」スッ キラーン
僕「ありがとう、メイドさん····デフティロさんの手当ても頼むよ!」ダンッ
僕「鎧よ騎士に新たな力をぉぉぉぉぉ!!!」ジャショウ、ニンショウシマシタ ブレイクパラディン····
アルティメット!····パァァ、ガシュンガシュンガシュン!!!キランキランキラン···
φベル「ほう、鎧を纏ったか····来い!カドゥケウスよ!」ジャキン ダンッ
-
僕「ハァァァァァァァ!!!」ダンッ ザシュ ザシュン!
φベル「<φアブゾーブ>!!」ブワァン
僕「ハァァァァ!」バチバチ バリン····
φベル「バリアを破壊だと!?まさか、鎧の力か!」
僕「一気に決める!ハァァァァ····」ダンッ
φベル「頭にのるな····φフュージョォォォォォォン!!!!」ドワン ドゴーン バシャーン!
僕「フォォォォォォウ!!!」タッタッタ
φベル「バカな!黒炎の中を走り抜けただとぉぉぉ!」ザッ
僕「いくぞ!·····鎧よ、騎士に大いなる力を!!」カァァ ブレイクパラディン···キラキラキラキラ
φベル「何だ····鎧が黒く変わるだと!」
デフティロ「あ、あれは····黒炎の鎧!」
メイド「<ペンデュラム>(鎧)がまた一つ進化を遂げましたか·····」
僕「·····<玄焔斬鳴>!!フゥン!」ザシュザシュザシュザシュザシュ ザキューン!!ボォボォボォボォボォウ、ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン
φベル「無数の黒炎を飛ばしたところで、無意味だ!」
-
ゴォゴォゴォ····キィン
φベル「何!?グハァ!!」ジュープスプス ポタポタ····
φベル「炎がバリアをすり抜けただと·····」
僕「玄焔····この炎はエネルギーではないからだよ。」スタスタ
僕「僕の“思念”·····さ。」ガチャンガチャン
僕「φベル、貴方のいうエネルギーとは物理的なものだろう?」ガチャンガチャン
僕「僕のいうエネルギーとは精神的なものなんだよ···」ガチャンガチャン
φベル「····人の意思を力に····フッ、ハッハッハ!!見事だな····“新入り”よ」ガクッ
僕「!!まさか、最初から記憶が戻っていたのか!!」
-
φベル「我はずっと、奴らに従うふりをしていたのだ·····首領の正体を掴むために
そして、いつか来るであろうこの時に備えていたのだ。」
φベル「貴様が我の敵として、対峙する時をな·····我との戦いを通して
貴様は新たな鎧の力に覚醒した···究極の力はもう少しで手にするだろう。」
僕「φベル····いや、<ケフェウス>さん·····究極の力とは何なんですか?」
ケフェウス「····“龍”の力を手にすることだ····」
僕「·······<戦刃>に近い存在だからですか···でも、暴走するんじゃ···」
ケフェウス「いや、暴走の前に龍の力に到達したのは初代だけなのだ。」
僕「なら、なんで僕が到達できると?」
ケフェウス「貴様は····<円環の結晶>から初代<カドゥケウス>
が生み出したホムンクルスだからな····特別なのだ。」
僕「!?な、何を言うんですか!?僕が人間じゃないだと····嘘だ!
確かに僕はゲートを通って···この世界に来たんだ!!」
-
ケフェウス「····嘘ではない···事実だ、この古文書に書いてある···」スッ
僕「そんな····僕は····人間だと思っていたのに····」ヘナヘナ、バタム
メイド「主様·········」
デフティロ「(いずれは知るだろうと思っていたが····やはり、事実を受け入れられないか)」
僕「僕はいままで·····元の世界に帰るために戦ってきたのに····
僕のいた世界は始めからここだったっていうのか·····」ギリィ····
僕「じゃあ····僕は何のために·····強くなってたんだ····
何のために·······騎士として戦ってきたんだ········」
僕「<戦刃>を倒すためだけに生まれ、倒したら用済か
·····ハッハッ···僕なんてそんなもんだよ····」
メイド「そんなことはありませんッ!!!主様は誰よりも優しいお人ではありませんかッ!!」
-
メイド「生まれた事情なんてどうでもいいんじゃないですかッ!!
貴方という騎士は今ここにいて、人として戦っているッ!
それだけで、十分じゃないですかッ!!」
僕「僕には····そんな感じで思えないんだ····けど····ありがとう、メイドさん!
·····立ち直るために少しだけ時間が欲しいんだ。三人とも、先に帰ってくれないか?」
デフティロ「何を言う、<三刃>を閉じ込めている結界は·····!」
メイド「主様、私も残ります!」
僕「<三刃>と戦うことで、今のモヤモヤが晴れる気がするんだ····
頼むッ!三人ともここは僕に任せてくれないかッ!」
ケフェウス「·····いいだろう。」
デフティロ「オイッ!?ケフェウス!?」
メイド「主様に何かあったらどうするんですか!」
ケフェウス「····この程度で敗北するようでは“円卓の騎士”とは言えん····
それに、己がいく道は己が切り開くものだ········」
ケフェウス「新入りは己の宿命を知り、逃げずに再び剣をとった·····
我らにそれを止める資格などないのだ!」
メイド「·····分かりましたわ、主様のためになら認めましょう!」
デフティロ「ハァー、しゃあないな·····新入り···必ず勝てよ!」
-
〜一方、ジャヴェルは〜
ジャヴェル「<アルヴェジス>!見つけたぞ!」ザッ
アルヴェジス「やはり、追っ手はお前か<ジャヴェル>よ」ジャキィン
ジャヴェル「待て、我は戦いに来た訳ではない····君の“真意”を問うために来たのだ!」
ジャヴェル「我は君が組織と手を組む男だとは思えないのだ····
本当の君は正義の為に戦う円卓の騎士のはずだ!」
アルヴェジス「·····それはかつての話····今の俺は組織の幹部だ!」ダンッ キィン
ジャヴェル「嘘をつくな!君は意味もなく悪に加担などしないッ!!」キィン ジリジリ
アルヴェジス「····良いことを教えてやろう····裏切り者は
円卓の騎士だけではない····天神官のジジィどももだ!」ジリジリ
ジャヴェル「何ッ!?天神官様たちが!?」
アルヴェジス「<吼零の騎士>に刃向かうために裏切ったんだ·····
封印されし邪晶の姫<ベファルーワズ>を組織に渡してなッ!」
ジャヴェル「<ベファルーワズ>様をだとッ!!(<ベファルーワズ>様はあることを
きっかけに、邪晶を永久に生み出す呪いをかけられた姫だ。その力
を悪用させない為に自らの封印を<エクス>に頼み、眠りについた····)」
ジャヴェル「天神官様まで、裏切るとは····だが」ボォボォボォ····シュゥシュゥ
アルヴェジス「この炎はッ!!」バッ
-
ジャヴェル「····それでも、君は違うはずだ、<アルヴェジス>!」ボォボォボォウ
アルヴェジス「フンッ····(今はまだ真意を告げるときではないのだ····)」シュタ
アルヴェジス「<烈火亡骸>か····ならば、俺も本気でいくぞッ!」ダンッ
〜一方、組織の第五支部では〜
アルラウネ「····この棺桶に眠っているのが····<ベファルーワズ>」カンカン
アルラウネ「····研究にはちょうどいいわね····」カンカン
メデューサ「しかし、棺桶の封印はどうやって解くつもりだ?」
麒麟「もしかして····マキナちゃんの力を利用するんですか?」
-
アルラウネ「<マキナ>の力を使う·····そう」
アルラウネ「<マキナ>の血で封印を解くのよ」
アルラウネ「でも、肝心の血は封印と解くには足りないし····
<マキナ>は第六支部を脱走しようとしてるわ」スチャ ピーピー
メデューサ「それで、私たちに捕まえろと?」
麒麟「第六支部にはバジリスクさんもいるし大丈夫じゃ····」
アルラウネ「残念ながら、バジリスクは<シュトルフ>と交戦中なのよ
·······私は研究で忙しいし······お願い二人とも!」
メデューサ「仕方ないわね····行くわよ、麒麟!」
麒麟「えええぇ····私のんびりしたかったのに···」
-
〜一方、ガルムは〜
ガルム「····私はただ東京消滅の真実を知りたいだけよ」
俺(乙4)「兄さんが何か知っていると?プロトは何か知らないのか?」
プロト「私はその頃····水槽にいたから····」
俺(乙4)「·······兄さんに会わせるしかないのか····」
プロト「私は断固反対ッ!」グイグイ
俺(乙4)「うーん····でもなぁ····」 ピンポーン
俺(乙4)「誰が来たんだよ····君は····誰?ってドワァ!?」グイ バタン!
プロト「俺ッ!!」タッタッタ ガチャ
ガルム「貴女はペルチェ····!!」
ペルチェ「この男は預かったわ····帰して欲しければ」スチャ ピュン パシッ
ガルム「ここに来い?」ジィ
ペルチェ「····博士を連れてね····ではまた」ヒュウン····
プロト「···急いで助けなければ!」
ガルム「····プロト、博士は今どこにいるの?」
-
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-
プロト「博士なら、この町の研究所にいるはず····」
ガルム「何の研究をしてるのよ?」
プロト「·····それは分からないけど····<カドゥケス>がどうとか····」
ガルム「<カドケゥス>·····聞き覚えがある名ね···」
ガルム「急いで博士の所へいくわよ、プロト!」
プロト「了解ッ!」
〜一方、僕は〜
僕「気合い入れていくよッ!!」ダンッ ゴゴゴゴバリーン····
三刃を閉じ込めていた結界が破られた!
氷刃「ギュイガグォオオオオオオッ!!!」
僕「どうやら、<氷刃>が一番目みたいだね·····」バサッバサッ
氷刃「ギュイガグォオオガアアアアアア!!!」ブォーン カチカチ····バリーンバリーンバリーン!
氷刃の凍てつく息は瞬時に当たり一面を凍結させていく。
僕「グムゥ····(何て、冷気だッ!このままでは体温が奪われてしまう!)」
-
僕「(····体温の低下を防がないと·····)」
僕「ここは、<黒炎斬丁>だな····!」ジャキィン ザシュザシュザシュ ボォボォボォ
僕「····よし、周りの枯れ枝が燃えてきた····(···しばらくは体温低下を防げるはず)」
僕「····いくぞッ!!」バサバサッ キィン!
僕「<風雅影卍>!!!」ヒュウン ピキィン ブゥンブゥブン!
氷刃「ギュイガグォオオガアアアアアア!!!」コォコォコォー カチンカチン!!
〜一方、ジャヴェルは〜
ジャヴェル「····ま、待てッ!<アルヴェジス>!」フラフラ···
アルヴェジス「フンッ、貴様の相手をしている暇はない····」ヒュウン
ジャヴェル「···ハァハァ···急がねば····」ズシャン···
???「傷が浅くて良かったな····<ジャヴェル>」ユラユラ
ジャヴェル「<アルタイル>····今の名はダルガムだったな····
それにしてもその姿はまさか········!!」
ダルガム「ああ、オレは死んだ····今じゃただの“亡霊”さ」ユラユラ
ジャヴェル「·····今度は“本当”に死んでしまったというのか····」
-
ダルガム「<シュトルフ>の洗脳を解くためにな·····」ユラユラ
ジャヴェル「死してなお、我に何の用がある?」
ジャヴェル「君はもう安らかに眠ってもいいはずだ····」
ダルガム「····どうやら、十三の騎士全員の力が必要になるらしいからな·····」
ジャヴェル「だが、今のままでは·····」
ダルガム「そう、全ての騎士を揃えるのは不可能だな·····
それでも、全員の力がなければならん理由がある!」ユラユラ
ダルガム「未来で<彗刃>が出現するのをオレは知ったんだ····」ユラユラ
ジャヴェル「<アルヴェジス>の言ったことは事実であったか·····」
-
ダルガム「オレがお前に会いにきたのは····これをわたすためだ」キラーン
ジャヴェル「それはメダルか?」
ダルガム「そう、これはメダルだ····そして、
これを<カルディア>に渡して欲しい····」ユラユラ
ジャヴェル「<カルディア>がどこにいるか分かるのか?」
ダルガム「····ヤツは組織の旧工場にいくはずだ····」ユラユラ
ダルガム「オレが手助けできるのはこれくらいだ····あとは
自力でなんとか頑張ってもらいたい····」
-
ジャヴェル「····君はどうするんだ?」
ジャヴェル「···魂だけの存在では戦うことはできないはずだ」
ダルガム「····<円環の結晶>を持つ男を探すさ···」ユラユラ
ジャヴェル「<円環の結晶>で蘇るか····そんなことができるのか?」
ダルガム「<デウス>からの情報だ間違いない···」ユラユラ
ダルガム「<デウス>によれば···それを持つ男は
現在組織から隠れて生活しているみてぇだ。」ユラユラ
ダルガム「オレはソイツに会って蘇る!」ユラユラ
-
ジャヴェル「····そうか、健闘を祈るぞ!」
ダルガム「ああ、じゃあな····っとその前にいい忘れたことがあった」ユラユラ
ジャヴェル「<カルディア>も世界の支配を!?」
ダルガム「たぶん、<彗刃>が原因だろう···
説得を頼むぜ!ではまた····」ユラユラ フッ
ジャヴェル「問題は山積みだな···さて、まずは
<カルディア>に会うとしよう」スタスタ···
-
〜一方、僕は〜
氷刃「ギュイガグォオオ····」ズシャン!
シュタ タッタッタ···ダンッ!
僕「ウオオオオオォォ!!」ジャキィン
巌刃「グブルウウウウウゥゥゥゥ!!」ドゴーンドゴーンドゴーン!!!
バキバキバキバキ···ヒュヒュヒュヒュン
巌刃は地面を岩石を投げとばす!!
僕「フゥン!」ピュンピュンピュン ダンッ バサッ
僕「<玄焔斬鉄>!!!」シュパシュパシュパシュパ
ザシュザシュザシュン ボォボォボォン!!
-
巌刃「グブルウウウウゥゥゥゥ····」ズシャン···
風刃「ファボォォォォォォ!!」バサバサッ ビュンビュンビュン!!
僕「うわぁ!!!」ヒュー、ドゴーン···パラパラ···
風刃「ファボォォォォォォ!!!」バサバサッ ビュンビュンビュン!!
再度、竜巻が彼を襲う!
僕「ウオオオオオオア!!!」ジャキィン シュー バシン!
僕「φアブゾーブゥゥゥゥゥゥッ!!」コォー ヒュウヒュウスーゥン····
僕「····ハァハァ、グッ···!」ズキズキ ガクッ
-
風刃「ファボォォォォォォ!!」ズシンズシン···
氷刃「ギュイガグォオオオオオオ!!」ズシンズシン···
巌刃「グブルウウウウウゥゥゥゥ!!」ズシンズシン···
僕「負けるもんかあああああッ!」ジャキィン タッタッタ バサッ
僕「フウオォォォォウ!!!」タッタッタ
氷刃「ギュイガグォオオオオオオ!!!」ヒューヒューカチンカチンカチン!
巌刃「グブルウウウウウゥゥゥゥゥ!!!」ドゴーンドゴーンドゴーンバキバキバキバキ!
風刃「ファボォォォォォォォォォォォォ!!!」バシン ビュビュビューン!
僕「ドリャアアアアアア!!」ザシュザシュザシュ ヒュヒュヒュン ダンッ タッタッタ
バリーンバリーンバリーン···ポロポロポロ タッタッタ ジャキィン
-
ビュゥイン グルグルグルグル ピキィン!
僕「····<玄焔斬卍>····!!!」グルグルグルグル キュイーン ザクザクザクザクザクザク ズバーン!
クルクルクル シュタ·······スゥーカチャン!
氷刃「ギュイガグォオオオオオオアアア····」ズシャン シュー キラーン···
風刃「ファボォォォォォォオオオオン······」ズシャン シュー キラーン···
巌刃「グブルゥゥゥゥゥゥウウウウイン·····」ズシャン シュー キラーン···
カツカツ···ピタッ、ヒョイ キラーン
僕「<邪晶>だけが残ったのか·····」
僕「····生きてるってことが少しだけ分かった気がするよ···」クルッ、カツカツ····
僕「(···僕は何のために生きるのか····)」バサバサッ····ヒラリ···
-
僕「(···“四聖龍”には心がなかった。ただそれだけで···)」バサバサッ
僕「心が彼らにもあったなら·····わかりあえたかもしれない····」バサバサッ
ジィー、キュイーン
シシュム「また一つ強くなったか····<彗刃>復活は近いな···」フッ
〜一方、メイド達は〜
ケフェウス「組織は平行世界で<戦刃>を復活させるつもりだ···」
ガウェイン「円卓の騎士を全員揃えることが出来ていないのが現状だ······」
デフティロ「何とかして他の騎士と連絡がつけられればな···」
ガゼリオル「それならば···大丈夫だ···」スチャ
ガゼリオル「<シュトルフ>は洗脳される前に支部の地図を俺に託した」
ガゼリオル「支部を減らすことも<シュトルフ>を見つけることも出来るぜ!」
メイド「···となると問題は三人だけですね」
ガウェイン「<アルヴェジス>、<エクラヴィア>そして···<カルディア>か」
ケフェウス「···それは我に任せて欲しい!」
-
ガウェイン「どうするんだ?」
ケフェウス「···<カルディア>と<エクラヴィア>は今、平行世界で
組織が起こした“東京消滅”について調べている·····」
ケフェウス「実は十年前···我はその三人と既に会っていたのだ」
ケフェウス「···その時、<戦刃>の復活を聞いた我らは約束を交わした···」
ケフェウス「<戦刃>の復活が近くなったら···“ここ”に集まろうと」パラッ
ケフェウス「···騎士を揃えるために」
ケフェウス「···日時は明後日の午後2時だ····」
ガウェイン「そうか、ならばいくしかあるまい!!」
デフティロ「ああ、我らの力を結集するために」
ガゼリオル「····待て、この世界の守りはどうする」
メイド「それならばご心配なく···来なさい、ゼムルフォ!」チリーンチリーン
ゼムルフォ「お呼びですか?」キュイ、ウィーン
ガゼリオル「その娘は····誰だ?<オメガポーン>なのか?」
ゼムルフォ「私はガムルフォ···メイド様の下でメイドをしているものです。」キュイ、ウィーン
-
ゼムルフォ「私は<オメガポーン>などではありません···」キュイ、ウィーン
メイド「彼女は元々、<オメガポーン>を作るために
組織に囚われていたのです。」
ゼムルフォ「だから、<オメガポーン>と私の顔が同じなのです···」キュイ、ウィーン
ガウェイン「それで、何故彼女を呼んだ?」
メイド「彼女が<吼零の騎士>であるからです!」
ガウェイン「何···!?信用出来るのか?」
ゼムルフォ「···私達の使命はあなた方とは違います···」
ゼムルフォ「ただ、世界を守る思いは同じだから···」
メイド「···どうか、彼女に任せてくれないでしょうか」
-
メイド「お願いしますッ!」ペコリ
ガウェイン「分かった···この世界を頼む!」
ゼムルフォ「はい、全力で守ります!」
〜一方、組織の第六支部では〜
バジリスク「<ψバルカン>!」ズダダダダダダダ ヒュヒュヒュヒュン
シュトルフ「セイヤアアアア!!!」タッタッタ ザシュザシュザシュ
シュトルフ「<残輝帝払>!!!」ブヒュウゥゥゥ カチコチカチコチ ジャキィン ズドーン!!
バジリスク「グウウウウウワアアア!!」バチバチ···カチコチ
バジリスク「(右腕が凍りつくとは···凄まじい冷気だ···!)」ムクリッ パッパッ···カツカツ
シュトルフ「さぁ、止めだ···!!」ジャキィン!
バジリスク「フンッ···どうやら、時間切れのようだ···」
ゴゴゴ···パラパラ···コロコロ
シュトルフ「な、何だこの揺れは!?」
-
バジリスク「フフフッ····あと三十分でこの支部は崩壊する!!」
バジリスク「貴様もここで死ぬのだ!」
シュトルフ「早く逃げなければ····」クルッ、タッタッタ···
バジリスク「···無駄だ···既に通路は閉鎖済み···」ガクッ····バタリ···
バジリスク「どうやら、私もここまでのようだ····」
???「いいや、まだ死なせないよ···<バジリスク>···」カツカツ
バジリスク「シシュムか···死なせないとはどういうことだ···」
シシュム「君も連れていく···偉大な<彗刃>の復活に必要だからね····」
-
〜一方、組織の第一支部では〜
首領「何やら騒がしいな····」
首領「第六支部はどうなっている?」
フェンリル「ハッ···支部は崩壊しました」
首領「···そうか、支部が減ったか···おのれぇ!」ガンッ
-
首領「····忌々しい連中だ···!」
首領「フェンリルよ···騎士どもを即刻始末しろッ!」バンッ
フェンリル「承知しました···」ヒュゥン···
首領「·····余の計画を邪魔するものは全て消す!」
〜一方、組織の第五支部では〜
アルラウネ「ルンルン♪♪ララララッと····」ピポパピポプシュー···
アルラウネ「あと少しで·····新たな<ゼローブ>の完成よ♪」ピポパピオ···
???「待て···!そこまでだ···」ジャキィン ブゥン!
アルラウネ「わわわわッ!?危ないわねッ!誰よッ!」ザッ
バリガウル「円卓の騎士<バリガウル>···君を滅しに来たッ!」ジャキィン スタスタ···
アルラウネ「よくここが分かったわね···」シュルシュル···バチンバチン!
彼女は背中から鋭い刺のついた蔦を伸ばす!
バリガウル「···ルミヤとヴァリルのおかげだ···」ジャキィン バチュウンバチュウン···
彼は剣に電気を集中させていく···
-
バリガウル「既に俺様の仲間が他の支部を襲撃しているはずだ····」バチュウンバチュウン····
アルラウネ「無駄ね···<オメガポーン>に勝てるとでも?」シュルシュルシュル
バリガウル「····だからこそだ、君を倒し<オメガポーン>のコントロールを解除する!」
アルラウネ「···倒されるのはアナタの方よッ!」シュルシュルシュルシュル バチンバチンバチン!
バリガウル「ハァァァァッ!!」ザシュザシュザシュ ドサッドサッ····
アルラウネ「ッ!···蔦を焼き切るなんて····!」ポタポタ····
バリガウル「俺様は電気を扱えるんでな····」バチュウンバチュウン···
バリガウル「さぁ·····次は蔦ではなく君を焼き切るぞ····」バチュウンバチュウン···
アルラウネ「···か弱い乙女を殺す気?怖いわね···」シュルシュルシュル
-
〜一方、第四支部では〜
サッサッサ···チラッチラッ···タッタッタ
ルミヤ「忍びこめたわねッ!」タッタッタ
ヴァリル「だが、<オメガポーン>をここでは大量動員している
油断していると命はないぞ······」タッタッタ
ルミヤ「ええ、彼女達は強いからね···でも、負けないわッ!」タッタッタ
ヴァリル「···その気力が果たしてもつだろうか···」タッタッタ
ルミヤ「ネガティブなこと言わないッ!」タッタッタ
ヴァリル「君はポジティブ過ぎだと思うがな···」タッタッタ
シンニュウシャアリ!、シンニュウシャアリ! タダイマ チュウオウセイギョシツヘ、イドウチュウ···
タダチニ、ホカクセヨ···ホカクセヨ···ホカクセヨ···
-
ルミヤ「···激闘の予感ねッ!」タッタッタ
ヴァリル「頭痛がする····帰りたい···」タッタッタ
ルミヤ「骨のある相手と戦えるのよ···ワクワクしてきたわッ!」タッタッタ
ヴァリル「私は不満でしょうがないが·····」タッタッタ
〜一方、第三支部では〜
ジャヴェル「···いくぞッ!<カルディア>!」ダンッ
俺(平穏)「おうッ!暴れてやるぜッ!」ダンッ
戦闘員達「ゲルガーッ!」ダッダッダ···
ジャヴェル「フンッ!」ボォボォボォ···スパースパースパン!
戦闘員達「ゲェエエ····」ドサッドサッ
俺(平穏)「<弾辰閃蛇>ッ!」ジャキィン ピカァ!ギャリリリン!ザシュザシュザシュ!
戦闘員達「ギャアアアアアッ!」ドゴーン、ドサッドサッ···
-
ジャヴェル「···雑魚は片付いたが···」ザッ
俺(平穏)「····<オメガポーン>を率いた奴がくるとはッ!」ザッ
フェンリル「フフフッ···円卓の騎士よ、ここで貴様らは死ぬのだッ!」ジャリン···
フェンリル「首領様の側近であるこの“フェンリル”によってなぁ!」ジャリン···
フェンリル「さぁ、行けッ!<オメガポーン>よッ!」ジャリン···
オメガポーン達「了解しました···対象を殲滅します···」ヒュンヒュンヒュン シュタシュタシュタ!
ジャヴェル「···まずいな、<ゼローブ>を纏っている···!」ジャキィン···ボォボォボォ···
俺(平穏)「···<ゼローブ>のエネルギー源を断ち切ればいい···」ジャキィン···ジャララララン···
ジャヴェル「···バックパックを破壊するのは骨が折れる!···」ダンッ ボォボォボォ···
俺(平穏)「俺がサポートする···お前は背後をッ!」ジャララララン···ブゥンブゥンブゥン!
俺(平穏)はスネークソードを振り回し攻撃をする。
-
オメガポーン達「···攻撃開始···コードψ3124···」バシュン バシュン バシュン
ジャヴェル「分身だとッ!?」ザシュザシュザシュ···
俺(平穏)「この数で分身されるとは···!」ジャララララン スパーンスパースパン···
フェンリル「終わりだな···ハッハッハッ!」
〜第三章完結〜
次回予告
僕「これが究極の力“ドラグーン”か···」バシュンバシュン!
俺(平穏)「円卓の騎士として···俺は戦うッ!」スゥー、ジャキィン
ダルガム「ようやく、お出ましか···<戦刃>!」バサッバサッ
首領「遂に余の悲願が叶うのだッ!」
フェンリル「このときがきたか···私も真の姿を見せようッ!」ジャリン···バーン!
シシュム「偉大な<彗刃>様が降臨なされる···!!」ヒュンヒュンヒュン、シュタ···
続く
-
〜第四章〜「彗の龍神、鎧の龍人」
俺兄「···ペルチェ、私達の仲間にならないか?」
ペルチェ「···それは出来ないわ···」
ガルム「仲間を裏切れないから?」
ペルチェ「···“首領”様に駒としか思われてなくても、私はラウネ達を
見捨てまで“首領”様の支配から逃れるのは嫌ッ!」
プロト「···貴女は優しいのね···」キュイ、ウィーン
ガルム「ハァ−···なら彼女達も支配から解き放つならいいわよね?」
ペルチェ「····それならかまわない····」コクリッ···
俺兄「よしっ決まりだなッ!急いで、第一支部に向かうぞッ!」
ガルム「ええ、そうね···(···ガルーダの姉御も<カドゥケウス>
とともに向かっているはず)」
ガルム「待っててね、姉御···」グッ
プロト「···博士、<ゼローブ>はどうするの?装備がないと戦えないよ···」キュイ、ウィーン
俺兄「それなら、ペルチェの<ゼローブ>を解析して既に新規作成済みだ」ドヤァ···
プロト「流石、博士···仕事が早い···」キュイ、ウィーン
-
〜一方、僕は〜
僕「僕たちが向かうのは第一支部?」
メイド「はい、<ガゼリオル>様が地図を···」
ガウェイン「首領を倒し奴らの計画を阻止するのだ。」
僕「でも、僕はまだ“ドラグーン”になったことは···」
ケフェウス「それならば、“円環の結晶”をもう一つ手にすればいい···」
僕「···“円環の結晶”って僕の心臓になっている部分だよね?」
ケフェウス「ああ、そして、君の鎧<ペンデュラム>
を制御するために組み込まれたものだ」
僕「そんな“レアモノ”がどこにあるんだよ···」
ゼムルフォ「私···知ってます···今は俺兄博士が所持しているそうです。」
メイド「流石は<吼零の騎士>ね」
ゼムルフォ「恐らく、彼も第一支部に向かうのでは?」
-
デフティロ「何故そんなことが分かる?」
ゼムルフォ「私の細胞を元にして生まれた···<オメガポーン>
その最初の個体が博士がそこに向かうと教えてくれました」
デフティロ「そうか···君の分身だからこそ、テレパシーで話せたのか」
ガウェイン「で、彼らはいつ第一支部に乗り込む?」
ゼムルフォ「明日の午前2時だそうです。」
ガゼリオル「六時間後か···今のうちに準備をしとかねぇとなッ!」パシッ
僕「じゃあ、今のうちに食事は済ませておこうよ」
メイド「コック長にお願いしましょう···」チリーンチリーン···
コック長「お呼びでしょうか。」
メイド「食事を作って欲しいの···急いで」
コック長「はい、分かりました。」クルッ、タッタッタッ···
-
〜一方、第六支部では〜
ゴゴゴズシャーン!
シュトルフ「ハァハァ···間一髪だった···」
相棒「ああ、そうだな···」
私「あのぉ···<アルヴェギヤ>さんは敵なんですか?」
相棒「分からない···ただ以前の奴とは明らかに様子が違った···」
シュトルフ「<エクラヴィア>、お前アイツに会ったのか?」
相棒「ああ、この娘を···<マキナ>を助けるときに襲ってきた」
シュトルフ「その娘が<マキナ>だと···!」チラッ
私「あのぉ···そんなに重要人物なんですか、私って···」
シュトルフ「君は長い間、空白の席だった三賢者の一人
<マキナ>の力を受け継いだんだよ」
私「どうして、私···何ですかッ!こんな力があるから···
私は組織に捕まり、酷い仕打ちを····」ブルブル
私「もう嫌なんですよッ!こんな力入りませんッ!」バンッ
相棒「東京を元に戻せるかもしれないのにか?」
-
私「そんなことできるわけない···」
相棒「いいや、できるさ···<マキナ>の力なら」
シュトルフ「<エクラヴィア>よ、東京は消滅したのではないのか?」
相棒「厳密にはこの世界から切り離されたんだ···人も建物も」
私「切り離された?どういうことよッ!?」
相棒「奴らの行った実験で生み出されたのは“ブラックホール”だ」
私「···そうなのね···確かにあの日、空に渦があったわ」
シュトルフ「だが、だとしてもどうやって制御出来たんだ?」
相棒「恐らく、“円環の結晶”で制御を行ったんだろう」
私「私の力で助けられる···友達も他の人達も?」
-
相棒「<マキナ>の力は···宇宙のあらゆる事象を司る···
そのなかの一つが“ホワイトホール”だ···」
シュトルフ「“ブラックホール”で吸収された物はいつか、“ホワイトホール”
からでてくるといわれているが実在していたのか?」
相棒「<マキナ>が到達した魔導の真理だ···実在している。」
〜一方、第五支部では〜
アルラウネ「···か弱い乙女を殺す気?···怖いわね···」シュルシュル···キラーン!
バリガウル「邪晶を取り出してなにを?」バチュウンバチュウン···
アルラウネ「フフフッ···食べるのよ!これほどの力なら···
アナタに勝てるかも···!」シュルシュル、ジャキィン!
バリガウル「邪晶を取り込み、花を咲かせたところで···」ダンッ、バチュウンバチュウン!
バリガウル「強くなるものかぁぁぁぁぁぁ!」ザシュザシュザシュ、ジュージュージュー
〜一方、第四支部では〜
ルミヤ「ここが“中央制御室”ね···」ガチャ···バタン
麒麟「あっ、敵ですよッ!メデューサさん!」ワクワク
メデューサ「はしゃぐと怪我するわよ?麒麟···」
ヴァリル「何だこの女達は?魔族のようだが···」
-
メデューサ「私達は<魔神将>···」
麒麟「この支部は私達が守りますッ!」
ルミヤ「<魔神将>···フフフッ、骨がありそうね···!」スゥーカチャ ジャキィン
ヴァリル「···ハァ···面倒な敵だな···」ジャキィン
メデューサ「開戦といきましょうか!」シュルシュル シャーシャー!
麒麟「殺っちゃいますよ〜」ピカァ ブゥン ズシャーン パラパラ···
メデューサは頭の蛇を解放し、麒麟は戦斧を召喚し臨戦する。
-
〜一方、第三支部では〜
フェンリル「終わりだな···ハッハッハ!」
オメガポーン達「対象抹殺します···」ウィーン、ズダダダダダダダダ!
ピューンピューンピューン、キィンキィンキィン···パラパラ···
ジャヴェル「グゥ、手強い!」ポタポタ···
俺(平穏)「ジャヴェルッ!これをッ!」ブゥン、ヒューズシン キラーン!
ジャヴェル「これは“邪晶”···しかも特大サイズ!」
俺(平穏)「鎧を強化するんだッ!」
フェンリル「させるか···<オメガポーン>やれッ!」
オメガポーン達「対象を確認···破壊しますッ!」ガチャ ズダダダダダダダダ!
俺(平穏)「かかったな···!それは爆竹だッ!」タッタッタ···
バチバチバチバチバチ モワーンモワーンモワーン
フェンリル「オノレェ!奴らを逃がすなッ!」
-
ジャヴェル「君···よくもあんな量の爆竹を我の前で···」タッタッタ···
俺(平穏)「わ、悪かったよッ!···だが、あのままじゃ負けただろ?」タッタッタ···
ジャヴェル「ああ、そうだな···ありがとう」タッタッタ···
俺(平穏)「で、これからどうする?」タッタッタ···
ジャヴェル「とりあえず、<バリガウル>と合流しよう」タッタッタ···
〜一方、第一支部の地上ゲートでは〜
僕「黒炎斬丁ぉぉぉぉぉッ!」ボォボォボォ···
ガウェイン「···<瞬武帝払>···!」ダンッ、タッタッタ ザシュザシュザシュ!
戦闘員達「ゲェルガアアア····」ボカーンボカーン バタッバタッバタッバタッ····
デフティロ「あらかた、片付いたな···」ジャキン
ガゼリオル「だが、強敵が来たようだぜ···!」ザッ
ヒュゥンヒュゥンヒュゥン!
オメガポーン達「対象を確認しました···殲滅します!」キュイ、ウィーン
僕「この娘達が<オメガポーン>···」ジャキィン
ケフェウス「油断するなよ、“新入り”···」ダンッ、タッタッタ···
-
モワーンモワーンモワーン···
プロト「博士、あっちで戦闘が始まってる···」キュイ、ウィーン
俺兄博士「そうか、<円卓の騎士>がすでに来ているのか」
ガルム「急ぐわよッ!」
ヒュゥンヒュゥン
???「おっと、ここを通すわけにはいかないね!」
???「君達のもつ“円環の結晶”を渡してもらうよッ!」
俺兄「お前は誰だッ!」
シシュム「僕は“シシュム”···偉大な<彗刃>様の配下···」
ペルチェ「貴方はバジリスクの部下じゃなかったの?」
シシュム「僕は<彗刃>様のために働くのみ···バジリスクなどに
忠誠を誓った覚えはないよッ!」
ガルム「じゃあ、何でアンタは“円環の結晶”を狙ってるのよ···」
シシュム「愚問だね···勿論、<彗刃>様のためさッ!」スゥーカチャ、ジャキィン
-
俺兄「やるしかないな···」ザッ
シシュム「フフフッ···気をつけなよ···もう一人いるから···」
ガルム「この気配は···まさかッ!」
???「裏切り者はここで死ねッ!」ガチャ、ズダダダダダダダダ!
プロト「危ないッ!ガルムッ!」
ガルム「ウッ!グハァ!グァァァァ!」バキュンバキュンバキュン!
ガルム「ウゥゥゥ···バジリスクッ!」ポタポタ···
バジリスク「久しぶりだな···ガルムよ」シュタ···
ガルム「何でよ?···アンタはコイツに利用されてたんじゃないかッ!」
バジリスク「あくまでも私の目的を果たすために···協力しているだけだ」
ガルム「何ですって···目的って何よ!」ゼェゼェ···
バジリスク「知る必要はないッ!貴様達はここで死ぬ!」
ガチャ···ウィーン、ズダダダダダダダダ!
-
〜一方、第二支部では〜
天神官a「どうやら、他の支部は攻撃を受けているようだ」
天神官b「我々も巻き添えをくらうやもしれんな···」
天神官c「再び、騎士側につくとするか」
???「やっぱ、オメェラは嫌いだなッ!」ジャキィン、タッタッタ!
天神官a「お前はダルガム!」
天神官b「貴様···また、我々の邪魔を!」
天神官c「許さんぞぉ!小娘が!」
ダルガム「ハンッ···よくいうぜ、手のひらコロコロ返すくせによぉ!」ジャキィン ザシュ!
天神官c「グワァ!」バタリ···
-
ダルガム「一人残らず地獄に送ってやるッ!」ダンッ、ザシュザシュ!
天神官b「ヒィィィィ!」タッタッタ···
天神官b「儂はまだ死にたくないッ!」タッタッタ···
ダルガム「死にたくないだと?命乞いか···みっともねぇなぁ!」ジャキィン、タッタッタ···
バーン!
ダルガム「グワァ!···バリア····!」ジャリィ···
天神官a「ダルガムよ、貴様と遊んでいる暇はないのだ···」ヒュゥン···
天神官b「この借りはか、必ず返すぞぉぉぉ·····」ヒュゥン···
-
ダルガム「チィッ、逃げられたか···」ジャキィン スゥーカチャ
ダルガム「奴らは第二支部で何をしていたんだ···」カツカツ···
ブゥーンブゥーン···ケイコクケイコク、サンジュプンゴニバクハシマス
ダルガム「天神官のジジィども···余計なことしやがって···!」タッタッタ···
ピィ、ボカーン!ボカーン!
ダルガム「もう火の気が···三十分じゃなさそうだ···」タッタッタ···
ピュゥイン!バボガァァァァン!
ダルガム「グハァァァァァ!!」ヒュー、バリーン!
-
ダルガム「チィッ、逃げられたか···」ジャキィン スゥーカチャ
ダルガム「奴らは第二支部で何をしていたんだ···」カツカツ···
ブゥーンブゥーン···ケイコクケイコク、サンジュプンゴニバクハシマス
ダルガム「天神官のジジィども···余計なことしやがって···!」タッタッタ···
ピィ、ボカーン!ボカーン!
ダルガム「もう火の気が···三十分じゃなさそうだ···」タッタッタ···
ピュゥイン!バボガァァァァン!
ダルガム「グハァァァァァ!!」ヒュー、バリーン!
-
〜第五支部〜
バリガウル「ダァァァァァ!」ザシュザシュザシュ!
アルラウネ「<μヴェノム>ッ!」ブシャーブシャー!
バリガウル「グウゥ···!?毒だと···」ガクッ···バタリ···
アルラウネ「<μヴェノム>は細胞を徐々に侵食し破壊する」
アルラウネ「貴方の命はもって10日ほど···残りわずかの命だけど···」シュルシュル、ジャキィン!
アルラウネ「私が今、楽にしてあげるわよ!」シュルシュル、ジャキィン グサグサグサッ!
バリガウル「グハァァァァァ!····簡単に死ぬかよ···!」ポタポタ···ムクリッ···
アルラウネ「あら、まだ戦う気?」シュルシュルシュル···
バリガウル「当然だ···仲間のピンチを見過ごせるかよッ!」ジャキィン、バチュンバチュン!
アルラウネ「良い根性ね···でも、私は倒せないわッ!」シュルシュルシュル、ジャキィン!
バリガウル「(···毒を抜く前に多分、俺様は死ぬ···)」ジャキィン、バチュンバチュン
バリガウル「(···その前に、システムの制御だけは破壊してやるッ!)」タッタッタ···
-
〜第四支部〜
ルミヤ「いくわよ、タァァァァァァ!」スパーンスパーンスパーン!
麒麟「よっと、えええいッ!」ズドン···パラパラ···ブゥン!
ルミヤ「ふぅん、やるわねッ!」ジャキィン、キィン
麒麟「貴女こそ···お強いですッ!」ブゥン、キィン
キィンキィンキィンキィン!
ヴァリル「あちらはやけに楽しそうだな···」ジャキィン
メデューサ「もしかして、派手に戦いたい?」シャーシャー
ヴァリル「いいや···ボクは静かなほうがいい···」ダンッ、タッタッタ···
メデューサ「···敵でなければ、貴女とは友達になれたかもッ!···」シャーシャー、グワァン!
ヴァリル「そりゃどうもぉぉぉぉ!」ザキュンザキュンザキュン!
ボトボト···ボトボト···
ヴァリル「蛇の丸焼きの···完成だ」スゥーカチャ、スパーンスパーンスパーン!
メデューサ「私の髪をよくもッ···許さないわよッ···!」ギロッ!ピカーン
-
〜第一支部地上ゲート〜
僕「ウォォォォォォォォォ!」タッタッタ、ザシュザシュ
オメガポーンA「········」ドゴーン···キューイン、バボォ-ビュウン!
僕「背中のバーニアで飛んでいるッ!?」
ケフェウス「まずいな···<ゼローブ>を纏われれば空中戦ができるのは」
ケフェウス「新入りとメイドさんだけだ···」
ガウェイン「もう、遅いようだ···!」ギリィ···
オメガポーンB「バーニア出力全開····」バボォ···
オメガポーン達「バーニア出力します····」バボォ···
僕「皆さんは背中のブースターを狙ってくださいッ!」ダンッ、バサバサッ···
メイド「皆様、この弓をお受け取りください···
サポート頼みましたよッ!」バサッバサッ···
-
パシッ パシッ パシッ パシッ
ケフェウス「弓か···久しぶりに使う···」キューイン ビュゥ
ガゼリオル「やってやるぜッ!」キューイン ビュゥ
デフティロ「狙いは正確かつ慎重にな」キューイン ビュゥ
ガウェイン「新入り···頼んだぞッ!」キューイン ビュゥ
グサグサグサッ ヒュー ズシャン ヒュー ズシャン
〜一方、俺兄博士達は〜
俺兄「ガルム、君は休んでいろ···」
ガルム「私はまだ、戦えるッ!···ウッ!」ズキズキッ···ポタポタ···
俺兄「その傷では無理だ···プロト、手当てしてやってくれ···」
プロト「博士···私も戦うッ!」キュイ、ウィーン
俺兄「駄目だッ!傷の治療をできるのはこの中で君だけだ
君以外にガルムを救うことはできないッ!」
ペルチェ「プロト、博士は私が守るから···安心して···」
プロト「なら···約束して博士、無事に帰ってくると···」スッ
俺兄「ああ、約束するッ!」グッ、タッタッタ···
-
シシュム「相談は済んだかい?」
俺兄「お前らは私達が倒すッ!」
バジリスク「フンッ、人間が魔族に勝てるものかッ!」
ペルチェ「それはどうかしら?」
俺兄「<ゼローブ>があれば話は違うッ!」ピィーン、キラーン!
俺兄「コードALPHA1256ッ!」パァー···コードニンショウ···アーマーオン!
ガチャン、プシュー ウィーン!
ペルチェ「私もッ!」ピィーン、キラーン!
ペルチェ「コードOMEGA1469ッ!」ニンショウ···アーマーテンカイ!
ドゥイーン、ギュルォォン!
シシュム「流石は<ゼローブ>の開発者···俺兄博士だ」
バジリスク「シシュム、ここは我に任せろ···」
シシュム「じゃあ僕は···<カドゥケウス>と遊んでくるよ」ヒュゥン···
-
〜第三支部〜
フェンリル「オノレェ···どこに消えたッ!」プルルルル···
フェンリル「ムッ、誰だ···」ピッ···
フェンリル「何ッ〜!?第一支部が攻撃を受けているだとッ!!」
フェンリル「首領様が心配だ···一旦戻るか···」ヒュゥン···
ジィー、タッタッタ···コソコソ
ジャヴェル「仲間が戦っているようだな」タッタッタ···
俺(平穏)「俺達は第五支部に急ぐぞッ!」タッタッタ···
ジャヴェル「ああ、<バリガウル>が無事だといいが···」タッタッタ···
ジャヴェル「第五支部には魔神将の一人“アルラウネ”がいる」タッタッタ···
俺(平穏)「成る程、そりゃ確かにヤバそうだ」タッタッタ···
-
〜第五支部〜
バリガウル「ウォォォォォッ!」バチュウン、バチュウン!
シュルシュルシュルシュルシュル、ジャキン、ブゥン!
バリガウル「雷電冥装ッ!」バチチュウン、ビリビリビリッ!
アルラウネ「フンッ、効かないわよッ!」ブワァン、キィンキィンキィン···
バリガウル「狙いはお前じゃない···」ガクッ、バタン···
バチィィィン···プスプス···
アルラウネ「制御装置を捨て身で破壊するなんて···」
アルラウネ「ああぁ···これじゃ、台無しねッ!」シュルシュル、ジャキン、グワァン!
スパーンスパーンスパーン!ボトボトボト···ブシャァァ!
アルラウネ「ギャアアアアアアッ!腕がアアアアアアッ!」
???「<バリガウル>、大丈夫か?」
バリガウル「助けに来たのか···ダルガm···」ガクッ···
ダルガム「おいっ!しっかりしろッ!バリガウルゥゥゥゥゥゥゥッ!」
-
アルラウネ「フハッ····死んだのッ、無様ねぇッ···」ヨロヨロ···
ダルガム「<バリガウル>の仇はオレがとるッ!」ジャキィン···ダンッ、バサッバサッ!
ダルガム「<風雅空礼>ッ!」ヒューザシュン!
アルラウネ「ギャアアアアアアアアアアアア!!!」ブシャァァァァァァァァ···バタン···
ダルガム「<バリガウル>、必ず蘇らせてやる···」スゥーカチャ、ダンッ、バサッバサッ···
バサッバサッバサッバサッ···
〜第四支部〜
ヴァリル「···蛇の執着心が強いというのは···」クルッ
ヴァリル「本当らしいね···」ジャキィン
ゴゴゴゴゴゴ···
メデューサ「よくもよくもよくもッ···私の髪をォォォォォォッ!」ギロリ···
ヴァリル「完全にオカンムリだね」
メデューサ「潰すッ!骨も残らないように·····細かくッ!」シャーシャーシャー!
-
ヴァリル「そんなに怒ると···髪に良くないよッ!」ジャキィン···タッタッタ、ブゥン!
メデューサ「二度同じ手は通じないわよ···!」シャーピカーン!
ヴァリル「この光はッ·····!!」カチンカチンカチンカチン!
ズドン!ゴロッ···
ヴァリル「腕が石に···!」ズシン···ガクッ···
メデューサ「これで、ご自慢の剣術も使えないわねぇぇぇッ!」ドガッドガッ!
ヴァリル「グゥゥ、ゴハァ!」ビチャビチャ···
メデューサ「髪の怨みを思い知れッ!」ドガッドガッ!
ヴァリル「グハァ、ダハァァァァ!」ビチャビチャ···
メデューサ「簡単には殺さないわ···」ドガッドガッ!
ヴァリル「グハァ、ゴハァァァァァァァ!!」ビチャビチャ···
メデューサ「フフフッ、次で終わりよ···」シャーシャーシャー、グワァン!
-
スパーンスパーンスパーン!
ボォボォボォ!ジュージュー···プスプス···
メデューサ「この炎は···」
シュタ···
ルミヤ「そう、私よ」ボォボォボォ···
メデューサ「まさかッ!貴女は麒麟が···」クルッ···
ルミヤ「彼女なら···」
麒麟「······zzz···メリーさんの···羊···zzz···」ムニャ···
メデューサ「ね、寝ている!」
ルミヤ「だから···貴女の相手はこの私よ···」ジャキィン
メデューサ「フフフッ···いいわ、二人まとめて···」ピカァーン!
メデューサ「石に変えてやるわッ!」シャーシャーシャー、グワァングワァングワァン···
ルミヤ「···いくわよ···」ダンッ、タッタッタ···
-
〜第一支部地上ゲート〜
僕「ハァァァァアッ!」ザシュザシュ!
オメガポーンA「·········」パシッ、グワァン!
僕「ウワアアアアアッ!!」ブゥンブゥンブゥンブゥンブゥン···
ヒュー···ドゴーン!
メイド「主様ッ!···よくもッ!」キィ
メイド「タァァッ!!」バサッバサッ···ビュン!
バボォォォ···キィン!
オメガポーンB「········」キュイー···ビィィィィィィッ!
メイド「キャアアアアアアアアアッ!」ビリビリ···
ヒュー···ドゴーン!モクモク···
僕「メイドさん···大丈夫···?」フラフラ···
メイド「ええ···なんとか····」ヨロヨロ···
僕「あの二体の強さは異常だね···」
メイド「···今の私達では勝てないのでしょうか···」
-
僕「いいや、まだ希望はあるッ!」キラーン
メイド「それは“邪晶”···」
僕「今こそ···“第二の進化”だと思うんだ···」キラーン
僕「メイドさんは、休んでて···」ザッ
僕「鎧よ、騎士に新たなる力をッ!」ピカァーン···ジャショウ、ニンショウシマシタ···
ブレイクパラディン!クリムゾン!パァァ···シュン···
メイド「それが···“クリムゾン”···ですか···」
僕「装飾は赤が基調か···」ガチュンガチュン···
僕「うん、悪くないッ!···それじゃ、倒してくるよ···」ビュゥ、バサッバサッ···
メイド「···ご武運を···」
-
僕「“リベンジ”といくかな···」バサッバサッ
オメガポーンA「····標的再確認···」ウィーン···バボォォォ···
オメガポーンB「抹殺します····」ウィーン···バボォォォ···
???「待て···」
オメガポーンA·B「·······」ピタッ
僕「オメガポーンが止まったッ!?」バサッバサッ···
僕「アンタは誰だッ!」バサッバサッ···
シシュム「僕は“シシュム”···偉大な<彗刃>様の配下···」
シシュム「<カドゥケウス>···進化した君と一対一で勝負がしたい···」
シシュム「そのために、その娘達には眠ってもらったのさ」
僕「···随分な自信だね···」バサッバサッ···
シシュム「その娘達ではどうせ君には
勝てないと思っただけさッ!」ジャキィン、ビュゥ···
僕「フッ···そう···」ジャキィン、ビュゥ···
-
〜異世界·ヴェルジャミオガ〜
ヒュゥン···ヒュゥン···
天神官a「始めるぞ···」
天神官b「だが、天神官cは死んだが···」
天神官a「我々の計画に支障はない」ガサゴソ···キラーン
???「見つけたぜ···ジジィどもッ!」バサッバサッ···シュタ···
天神官b「ダ、ダルガムッ!!」スッスッ···
天神官a「生きておったか···」
ダルガム「“オレ”だけじゃない···」
カツカツ···ジャキィン
天神官a「お前達は···!!」
ジャヴェル「天神官様···覚悟なされよ···」ジャキィン、ボォボォボォ···
俺(平穏)「アンタらの計画とやらはここで終わるッ!」ジャキィン
ゼムルフォ「私は<吼零の騎士>として···あなた方を斬るッ!」スゥーカチャ、ジャキィン
-
天神官a「円卓の騎士が三人に、吼零の騎士が一人か···」
天神官b「ど、どうするんじゃッ!これでは計画が···」アセアセ···
天神官a「···言ったはずだ···計画に支障はないと」
ダルガム「なぁにゴタゴタ言ってやがんだぁぁぁッ!!」ジャキィン、タッタッタ···
キィン!グワァン···
ダルガム「また、バリアか···」ザァァァ···
俺(平穏)「あのバリアを破らないと」
ゼムルフォ「私、考えがありますッ!」
ジャヴェル「ほう···聞こうか···」
ゼムルフォ「えっとですね········」コソコソ···
ダルガム「···分かったぜ」
俺(平穏)「了解だ···」
ジャヴェル「タイミングを外せばチャンスはないが···」
ジャヴェル「何もしないよりましだ」
ゼムルフォ「では、5秒後に···」
-
ゼムルフォ「カウントダウン5秒前···5···4···3···2···1···0···」
ゼムルフォ「今ですッ!」ジャキィン、ブゥンブゥンブゥン!
ゼムルフォはトマホークを天高く、投げ飛ばした!
ジャヴェル「ハァァァァァ···」タッタッタ、ダンッ···
ジャヴェル「<烈火亡骸>ッ!」ボォボォボォ!
ブゥンブゥンブゥン···バチバチバチバチッ···
ジャヴェルがトマホークに炎を纏わせる!
俺(平穏)「お次はこれだッ!」タッタッタ、ジャキィン ザシュ ボォボォボォウ!
俺(平穏)「<蒼炎斬滅>ッ!」
ブゥンブゥンブゥン···バシュバシュバシュボォ···
更に、トマホークに蒼い炎が加わる!
ダルガム「仕上げだ···」タッタッタ、バサッバサッ···
-
ダルガム「·····風雅旋風ッ!」バサッバサッ、ジャキィンジャキィン ブビュゥー!
ブゥンブゥンブゥンブゥン バシュバシュバシュボォボォボォ
トマホークは旋風により、更に回転する!
ブゥンブゥンブゥンブゥンブゥンブゥン バシュバシュバシュボォボォボォゥ
キィン、バリバリ····ピキピキ···
天神官b「バリアにひびが···」
天神官a「···········」
ブゥンブゥンブゥンブゥン、バボォォォゥゥゥゥ···キュイン、ピカァーン···バリーンバリーンバリーン!
天神官b「バリアが割れた···!!」
シュタ、シュタ、シュタ···
俺(平穏)「ハァハァ·····よし···」
ジャヴェル「···やった···」
ダルガム「ゼムルフォ、お前の言ったとおりだな···」
ゼムルフォ「いえいえ···皆さんが協力してくれたおかげです」
-
〜一方、俺兄博士達は〜
バジリスク「<ψバルカン・ネオ>ッ!」ガチャ···キュイン
ズダダダダダ···ピュゥンピュゥン!
俺兄「····コードALPHA1257····」ニンショウシマシタ···カソクシマス···
ドゥウウィーン、プシュ-······ビュゥビュゥビュゥウン···
ビュゥビュゥビュゥウン···
バジリスク「チィッ···ちょこまかと···」ズダダダダダ···
タッタッタ···バボォォォゥゥゥゥ···
バジリスク「!!この音は···後ろか···!」クルッ、ズダダダダダ···
ペルチェ「遅いわよッ!」バボォォォゥゥゥゥ、ジャキィン
キィンキィンキィンキィンキィン···ポロポロ···
ペルチェ「<双ノ一閃>ッ!」スパーン!····バボォォォゥゥゥゥ···シュタ···
バジリスク「ウワァァァッ!!!」バチバチ···
バジリスク「グゥ···まだ負けんぞ···」フラフラ···
-
バジリスク「我にはまだ···」ガサゴソ···
バジリスク「果たすべき目的があるのだ」キラーン
俺兄「“邪晶”で何を···」
バジリスク「フフフフッ···こうするのだ···」パクッ!ゴォクン!
ペルチェ「“邪晶”を食べた!?」
バジリスク「これで···我は······」ピキピキ···
俺「まさか···進化するのかッ!」
バジリスク「···みなぎる···素晴らしい力だッ!ハッハッハ···!」バリバリ···
バジリスク「フヌゥゥゥゥゥアアアアッ!!」ピカァーン!
俺兄「ウワァァァッ!」ヒュー、ドゴーン···
ペルチェ「キャアアアッ!」ヒュー、ドゴーン···
-
俺兄「グッ····なんて力だ···」
バジリスク「フフフッ···驚くのはまだ早い···」ピカァーン!
モクモク···ヴァーン
バジリスク(キマイラ)「グゥゥゥゥゥ···ガァオオオンッ!」ズシン!
ペルチェ「あの姿はッ!?」
俺兄「···“キマイラ”か···」
バジリスク(キマイラ)「フフフッ···この姿になるのは···久しぶりだ」
バジリスク(キマイラ)「なにせ、自我を失いかねんからな···」
バジリスク(キマイラ)「だが進化した我はもうそれを克服した····」
俺兄「···私は美女の姿の方が好きだけどね···」
ペルチェ「そんなこといってる場合じゃないッ!」
俺兄「···分かってるさ···(<ゼローブ>の装甲がどれだけもつか···)」
俺兄「ペルチェ、出来るだけ鎧の損傷はないように···」ジャキィン
ペルチェ「了解よ」ジャキィン
-
〜第一支部地上ゲート〜
ガウェイン「“新入り”に任せている間に」
ケフェウス「ああ、基地の内部に入る」
デフティロ「···誰か来たようだ」
カツカツ···ピタッ···
フェンリル「···ネズミども、ここは通さんぞ」ジャリン···
ガゼリオル「お前は“フェンリル”ッ!」
ケフェウス「···厄介な相手が来たものだ」
フェンリル「貴様ら二人と会うのは久しぶりだったな···」ジャリン···
フェンリル「“元三銃士”の貴様らは裏切り者···我の手で葬ってやる」ジャリン···
フェンリル「偉大な我が主君、<彗刃>の名のもとにッ!」ジャリン···バーン!
フェンリルの腕に巻かれていた鎖が弾けとんだ!
ガウェイン「とてつもない闘気を感じる····!」スゥ-カチャ、ジャキィン
デフティロ「“新入り”が戦っている“シシュム”と
実力は恐らく···同じかそれ以上だろう」スゥ-カチャ、ジャキィン
-
〜その頃、相棒達は〜
シュトルフ「<エクラヴィア>よ、これから何処へ向かう?」
相棒「そうだな···まずは、<エクス>様と<デウス>様のもとへ」
私「誰何ですか?」
相棒「<マキナ>様···そして、<エクス>様と<デウス>様」
相棒「“デウス・エクス・マキナ”·····合わせてこう呼ぶ···」
相棒「彼らはいずれも異世界ヴェルジャミオガ
において魔導を極めし者達だ」
相棒「···しかし、その強大な力故に世界に破滅をもたらす存在になった」
相棒「彼らは自らを虚無の世界に封じ、世界の破滅を防いだんだ」
私「え、じゃあ···私もいつか世界に破滅を···」
シュトルフ「いいや···君は大丈夫だろう」
シュトルフ「···あくまでも力の使い方で変わる話だからな」
私「何故、二人に会いに?」
相棒「<彗刃>に勝つための知恵を借りにいくのさ」
-
私「彼らにどうやって会いに?」
シュトルフ「君の力を使う···」
私「私一人が会いに行けばいいんじゃ···」
シュトルフ「“虚無の世界”には···危険な“魔獣”もいるからな」
私「えええっ!?“魔獣”!?」
相棒「まあ、一応は封印されてるけどな···」
私「な、なぁんだ······」ホッ···
シュトルフ「···運が悪ければ“魔獣”と戦えるかもな···」ボソッ···
私「フラグ立てないでくださいッ!」
〜第四支部〜
ピカァーンピカァーンピカァーン!
メデューサ「石になれッ!」ピカァーン!
ルミヤ「よっ、ほっ、さっと···」ヒュゥンヒュゥンヒュゥン
ルミヤ「貴女の光なんて当たらないけど?」タッタッタ···
メデューサ「バカな···!光速の光を避けるなんて···!」
-
ルミヤ「ハァァァァ···」スゥ-カチャ、ジャキィン···
タッタッタ、ダンッ!
ルミヤ「<黒炎版蠍>!」ジャキィン、ザシュザシュ!ボォボォボォウ!
メデューサ「ギャアアアアアアアアアアア!!!」ジュープスプス···
ボカァーンボカァーンボカァーン!
メデューサ「······私が···負けr···」ガクッ···バタン···
シュゥー、サラサラ···
ヴァリル「···砂に変わった···」
パァァァ···
ヴァリル「腕が戻っている···」
ルミヤ「良かった···元に戻ったのね」
ルミヤ「今のうちに“制御装置”を破壊するわよ」
ヴァリル「···そうはいかないらしい」チラッ···
ヒュゥンヒュゥンヒュゥンヒュゥンヒュゥン!
オメガポーン達「対象を確認···抹殺します···」キュイ、ウィーン
-
〜第一支部地上ゲート〜
僕「ドウリャアアアアッ!」ジャキィン、ブゥン···ザシュ!ブシャァァァァ!
シシュム「フハハハ···やっぱり君は面白い!」シュー···
シシュム「次は僕のターンだ···スゥー·····ハァー····」ヒュゥン···
シシュム「<χテンペスト>···!」ヒュゥン···バンバンバンバンッ!
キィンキィンキィンキィン!
僕「(···凄まじい威力だ···!)」キィンキィンキィン···
僕「(···対抗するにはやっぱり···“アレ”しかない)」キィンキィンキィン···
シシュム「どうした···反撃してごらんよッ!」バンバンバンバンッ!
僕「········」キィンキィンキィン···
シシュム「だんまりか···なら、止めを指すッ!」ヒュゥーバシュン!···
カランカラン···フッ···
シシュム「何ッ!?鎧だけだとッ!」
シシュム「何処へ消えた!」クルッ、クルッ···
モクモク···モワァッン···僕「ここだよ···」フワァンフワァン···
-
シシュム「体が霧にだとッ!?」
僕「“ルミヤ”の技を使っただけさ···」モワァッン···ピカァーン···バサッバサッ!
シシュム「そうか···君は見た技を完璧に使えるんだったね」
僕「あなたの技も既に見切った···
もう通じませんよッ!」バサッバサッ···
シシュム「···ご心配なく、僕の技はまだまだあるからね···」
シシュム「どちらが先に倒れるか···
気力の勝負といこうかッ!」ジャキィン
僕「臨むところだッ!」
シシュム「<χスライス>ッ!」シャキーン、ブゥン···
ビュゥン、ブゥンブゥンブゥンブゥン!
僕「<黒炎斬丁>ッ!」ジャキィン、ザシュザシュ···
ザシュザシュ···ボォボォボォウ!
ブゥンバチバチ、ボォゥバチバチ
ボカァーンボカァーンボカァーン!···モクモクモク
-
バサッ、ビュゥーン···ジャキィン
僕「フォォォォォォォォウッ!」ビュゥーン···
僕「<風雅空礼>ッ!」ビュゥーン、ヒュゥー···
シシュム「<χウイング>ッ!」コォォォォ···バヒュゥゥゥン
僕「ドリャアアアッ!!」ヒュゥー···
シシュム「ハァァァ·····フゥンッ!」バシュゥゥゥーン
ピカァーン···シュンボカァーンボカァーンボカァーンボカァーン!
僕「ウワッ!」ボカァーン!ヒュゥー···ドゴーン···
シシュム「グッ!」ボカァーン!ヒュゥー···ドゴーン···
僕「まだ···終わりじゃない···」フラフラ···
シシュム「僕も···気力はある···」フラフラ···
僕「次で最後だ···」フラフラ···ジャキィン
シシュム「そうだね···」フラフラ···ジャキィン
-
僕「ハァァァ······」ダンッ、タッタッタ···
シシュム「ウォォォ······」ダンッ、タッタッタ···
ボムゥ、ジャキィン!
僕「玄焔斬帝ッッッッッッッ!」ジャキィン、ボォボォボォウ!
シシュム「χブレーカァァァァァァァッ!」ジャキィン、バリーンバリーンバリーン!
スパーンスパーンスパーンッ!
僕「グワァァァァッ!!」ブシャァァァァ···
シシュム「グムゥゥゥゥゥッ!!」ブシャァァァァ···
僕「···どうやら···引き分け···みたいだ···」ガクッ、ポタポタ···
シシュム「いずれ···決着はつける···必ずね···」ガクッ、ポタポタ···ヒュゥン···
僕「ハァハァ···少し休まないt···」バタリ···
-
ピシャラァン、ピィ···
オメガポーンA「···行動再開します···」
オメガポーンB「···対象を再確認···抹殺します···」ガチャ、キューイン···
僕「······」
メイド「主様は私がお守りしますッ!」バサッバサッ···
〜第四支部〜
麒麟「····ん〜···ハッ···!」パチリ···
麒麟「私いつの間に寝たんだろう···」
ルミヤ「やっと、お目覚め?」
ヴァリル「おい···オメガポーン5体を倒し終わったのに···」チラッ···
ヴァリル「また強敵か···頭痛がする···」
麒麟「そんな···メデューサさん···死んじゃったの···」ポロポロ···
ピチャン、ピチャン···
麒麟「···メデューサさんを殺したあなた方を許さないッ!」ギロッ!
ルミヤ「素直に倒されるわけにはいかないのよ」ジャキィン
-
〜異世界·ヴェルジャミオガ〜
ダルガム「もうバリアはねぇ···」ジャキィン
ジャヴェル「おとなしく、降伏してください」ジャキィン
天神官a「それはできぬ相談じゃな···」
天神官b「我々には野望があるのだ」
天神官a「この世界を手にするという野望がなぁッ!」
俺(平穏)「ハッ···それができるとでも?」ジャキィン
ゼムルフォ「逃げ場はありません···諦めてくださいッ!」ジャキィン
天神官a「フッ···逃げ場がないなら作ればよい···!」キラーン···
天神官b「我々の力を思い知れ····!」キラーン···
パクッ···ゴクゥン、パクッ、ゴクゥン···ピカァーン!
俺(平穏)「これは·····!!」
ジャヴェル「“邪晶”で進化を···!?」
-
天神官a(虎)「虎になったか···鷹のほうが良い···」
天神官b(鷹)「ムゥ···儂は虎のほうが良かったな···」
ダルガム「···思ってたよりも、弱そうだな···」
ゼムルフォ「確かにこれは···拍子抜けですね」
俺(平穏)「ああ、そうだな···」
ジャヴェル「いや、油断すると危ないかもしれん···」
天神官a「クククッ、その通り···!」バシュゥゥゥーン···
天神官b「内包している力は格段に上がっておる!」バシュゥゥゥーン···
俺(平穏)「へぇー、そうかぁ?」
ダルガム「試してやりゃいいッ!」ダンッ、バサッ···
ゼムルフォ「あ、ちょっとッ!」
ジャヴェル「せっかちな奴だ···」
-
〜その頃、虚無の部屋では〜
デウス「“カドウケゥス”は順調に強くなっているな」
デウス「“円卓の騎士”、“吼零の騎士”そして、我々···三賢者」
エクス「役者は揃った···後は···時を待つのみッ!」
エクス「さて、どう動く“カルディア”よ?」
〜第一支部地上ゲート〜
ガウェイン「ゴハァッ!」ヒュゥー、ドゴーン···
ケフェウス「グゥゥッ!」ヒュゥー、ドゴーン···
デフティロ「グァァッ!」ヒュゥー、ドゴーン···
ガゼリオル「グフゥゥッ!」ヒュゥー、ドゴーン···
フェンリル「どうしたぁぁ···この程度か?」
ガウェイン「何て強さだッ···!」
ケフェウス「···我らの技が全て通用せんとは···!!」
デフティロ「どうする···このままじゃ···!」
ガゼリオル「確実に負けるッ!」
-
フェンリル「降参かぁぁ?」
ガウェイン「いや、違うな···!」ジャキィン···
ケフェウス「我らの“使命”のために···!」ジャキィン···
デフティロ「···信じる“正義”だ」ジャキィン···
ガゼリオル「俺達の信念は···曲げるわけにはいかない!」ジャキィン···
フェンリル「フッハハハハハッ····使命?正義?」
フェンリル「それで力の差を埋めると?」
フェンリル「愚かな騎士どもだッ!」
ガウェイン「いくぞッ!」ダンッ、タッタッタ···
ケフェウス「派手に決めるッ!」ダンッ、タッタッタ···
デフティロ「この命、天に預けたッ!」ダンッ、タッタッタ···
ガゼリオル「これで···新入りに自慢できるッ!」ダンッ、タッタッタ···
-
〜一方、俺兄博士達は〜
バジリスク(キマイラ)「ハッハッハ!死ねぇッ!」シャキーン、ピュピュピュン
ヒュヒュヒュン···ズサズサズサ···
ペルチェ「(ヤマアラシの能力ね····)」タッタッタ···
俺兄「(あの針に当たったら···まずいッ!)」タッタッタ···
バジリスク(キマイラ)「全方位の攻撃を避けられるか?」シャキーン、ピュピュピュン
ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン···
俺兄「コードALPHAッ!」ニンショウシマシタ···アルファキドウ···
ブゥーン、ビュガチャ···プシュー、キュイウィーン···
俺兄「···リフレクトシールドッ!」グワァングワァングワァン···
キィンキィンキィンキィンキィンキィンッ···クルックルックルックルックルッ···
ビュビュビュビュビューン···
バジリスク(キマイラ)「針を跳ね返しただと···!」
-
ズサズサズサッ!
バジリスク(キマイラ)「グフゥゥッ····」ポタポタ···
ペルチェ「モラッタァァァッ!」バボォォォ···
ペルチェ「<双ノ一閃>ッ!」ジャキン、ビュゥーン···
バジリスク(キマイラ)「何ッ!···とでも?」クルッ、ズシンズシン···
バジリスク(キマイラ)「<ψデストラクト>ッ!」ゴォゴォゴー····バシュゥーン!
ペルチェ「キャアアアアアアッ!!」ドカーン!
ポタポタ···
ペルチェ「私が負けるなんて、そんn···」バタン···
俺兄「ペルチェッ!····クッ、何て力だ···!」ザッ
バジリスク(キマイラ)「さぁ、博士よ···次はお前だ」ズシンズシンズシン···
バキュバキュバキューン!
ポロポロポロ···ガチャ···バキュバキュバキューン!
-
バジリスク(キマイラ)「この弾丸は···ガルム···」クルッ、ズシン···
ガルム「私はまだ死なない···」ガチャ、ガシュン···
ガルム「博士、あんたはペルチェ達と先に行って···」スタスタ····
俺兄「···分かった、頼んだぞッ!」クルッ、タッタッタ···
ガルム「因縁の対決と行きましょうか···」タッタッタ···
バジリスク(キマイラ)「よかろう、決着をつけてやるッ!」ズシンズシンズシン···
〜異世界·ヴェルジャミオガ〜
ダルガム「<風雅空礼>ッ!」ヒュー···
天神官a(虎)「小娘ッ!いきがるなよッ!」ガォーン
天神官b(鷹)「我らの力見せてやるッ!」ピューン
天神官a・b「ハァァァァァァッ···行くぞッ!」ピカァ-ン
-
天神官a(虎)「刃獄···」
天神官b(鷹)「···外輪ッ!」
天神官a・b「ハァァァァァァッ!」バチバチ···
ダルガム「グフゥゥ···!!」ドゴォゴォーン···ズシャン···
ジャヴェル「やはり、簡単には倒せないか···」ジャキン、ボォボォボォウ···
俺(平穏)「こりゃ···骨が折れるぜッ!」タッタッタ···ジャキン
ゼムルフォ「サポートは任せてください···」タッタッタ···ブゥン、カァーン···
パラパラ···ムクリ···
ダルガム「クソッ·····翼が顕現できねぇ···」ポタポタ···
ダルガム「···しゃあねぇ···あいつらに任せるk···」ガクッ、バタッ···
-
〜第一支部地上ゲート〜
僕「···ウーン···」ムニャ···パチリ
僕「傷は癒えているようだ···」
僕「ハッ、そうだ···戦況は···」チラッ···
メイド「···お目覚めですか、主様」ヌッ···
僕「わぁッ!···ビックリした···」
メイド「主様も加勢されたほうがいいかと」ポタポタ···
僕「メイドさん、その怪我は···!」
メイド「大したことはありません···」ポタポタ···
メイド「私の心配はいいです···早く、
他の騎士に加勢してください····」ポタポタ···
僕「傷ついた仲間を置いて戦えないよッ!」
僕「(けど、僕には治癒の技は使えない···)」
僕「どうすれば·····」
-
ポンッ···
???(1)「彼女の傷は私達が治す···」
???(2)「アンタは加勢に行きなさいッ!」
僕「あなた方は一体···」
???(1)「私は俺兄···君達を助けに来た」
???(2)「私はペルチェよ」
???(3)「···プロト···です···」キュイ、ウィーン
僕「もしかして、あなた方が組織を裏切った···」
メイド「らしいですね···ゼムルフォの言っていた」
プロト「······」コクリッ···
ペルチェ「プロト、あんたはホント人見知りね···」
-
俺兄「合流できてなによりだ」
俺兄「やっと、コレを君に渡せる···」キラキラ···ピィーン
パシッ
僕「これが···“円環の結晶”ですか」ジィ···
俺兄「君の助けになるはずさ···さっ、ボヤッとせず」
俺兄「加勢に行きなさいッ!」
僕「はい、ありがとうございますッ!」クルッ、ピョンピョンピョーン···
______
____
__
ガウェイン「···········」
ケフェウス「···········」
デフティロ「···········」
ガゼリオル「···········」
フェンリル「フゥゥゥ····今止めを指してやるぞッ!」ジャキン、ビュゥーン!
-
キィン!
シュタ···ジャリィ···
フェンリル「<カドゥケウス>か···邪魔だ」
僕「ガウェインさんたちは死なせない···」ジャキィン···
フェンリル「ほう、ならば我を倒してみろぉぉぉぉッ!」ダンッ、ヒュゥン···
僕「鎧よ、騎士に力をッ!」ブレイクパラディン!クリムゾン!
ガチャガチャ···ガシュゥン···ダンッ、クルクルクルッ···
僕「···玄焔····卍斬ッ!」クルクルクルッ、ザシュンザシュンザシュン···
ヒュヒュヒュー、ボォボォボォウ···
フェンリル「焔など···フゥゥゥンッ!」グワァングワァングワァン!
ジュゥージュゥー、プスプス···
僕「焔をいなしている····!」
フェンリル「貴様の焔はヌルイな···我が真の焔をみせてやる」
-
〜第四支部〜
麒麟「てぇぇぇえいッ!」ブゥンブゥン···バキィーンバキィーン!
ルミヤ「戦斧を振り回すだけで···!」ピョォン···
ヴァリル「···侮れないねッ!」ピョォン···
麒麟「スキありですッ!」ブゥンブゥンブゥン···
麒麟「とりゃぁぁぁぁッ!」ブゥンブゥンブゥン···ヒュゥー
麒麟「<堕蓮暴秋>ッ!」バゴォォォォン!
キキュィイーン!
麒麟のオーラが二人に向かう!
ルミヤ・ヴァリル「キャアアアアアアアアッ!」ドカーン、ドカーン····
カツカツ···
麒麟「·····終わりですッ!」ブゥン!
ピロロロロロロロ···ピロロロロロロロ···
-
麒麟「何ですか···こんなときに···」ピッ
麒麟「もしもし?」
???『初めまして、麒麟···』
麒麟「あなたは誰···何のようですか?」
ガルーダ『私は“ガルーダ”···君に組織を抜けて貰いたいんだ』
麒麟「私が組織を裏切る理由はないです···切りますよ」
ガルーダ『待て···今の君は死んだ仲間を救いたいんじゃないのか?』
麒麟「!!何故それを!」
ガルーダ『私は元“魔神将”だからね···
元仲間が死んだことぐらいすぐに感じ取れるさ·····』
ガルーダ『君に提案なんだが···死んだ仲間を蘇らせるかわり···』
ガルーダ『組織を裏切って貰いたい···』
-
ガルーダ『君が完全に裏切った証拠として···』
ガルーダ『そこにいる二人を見逃してくれ』
ガルーダ『そうすれば、死んだ仲間をまず一人蘇らせてやろう』
麒麟「チィッ····分かりましたよ」
麒麟「そこのお二人さん···見逃しますから」
麒麟「早くここから立ち去ってくださいッ!」
ルミヤ「なっ···!」
ヴァリル「ルミヤ、逃げるぞ···」ヒュゥン···
ルミヤ「···仕方ないわね」ヒュゥン···
ガルーダ『こちらから確認した···
約束どおりまず一人蘇らせてやろう···』
サラァサラァ···シュゥゥ···
麒麟「メデューサの砂が···!?」
-
〜虚無の世界〜
バリガウル「·····ウッ、ここは····」パチリ···
エクス「今度は君が死んだのか」
デウス「これで二回目の騎士死亡だな」
バリガウル「そうだった···俺様はアルラウネとの戦いで···」ユラユラ···
バリガウル「頼むッ!俺様を生き返らせてくれッ!」ユラユラ···
エクス「無理な相談だな···死者を蘇らせる力は我々にはない」
デウス「“円環の結晶”はもうここにないからな···」
バリガウル「だったら、持ってる奴を···」ユラユラ···
エクス「無駄なことだ···もうお前は蘇らない」
デウス「いくら、“円環の結晶”といえど限度がある」
エクス「今は“円環の結晶”全てがその限度を過ぎてしまった···」
バリガウル「だが、俺様は···!」ユラユラ···
エクス「気持ちは分かるがもうどうにもならんことだ」
エクス「···諦めることだな···<バリガウル>よ」クルッ···スタスタ···
-
デウス「·····」クルッ、スタスタ···
スタスタ···スタスタ···
エクス「やはり、こうなる運命か···何度繰り返しても」
デウス「<彗刃>を倒す騎士は十三人揃わない···」
デウス「<カルディア>や<エクラヴィア>は
ある程度時間に干渉をしているから問題ないが」
エクス「リセットして記憶がない騎士は問題があるな」
エクス「<彗刃>に滅ぼされた未来を変えるために
数百回も時間のリセットをしてきたが」
デウス「···今回も世界は滅ぼされるようだな」
???『諦めてはいけませんよ···お二人とも』
エクス「<マキナ>か···」
デウス「時空の狭間にお前はいつまでいるつもりだ···」
デウス「もう戻ってきたらどうだ···
我々が干渉しても歴史は変えられんからな」
-
エクス「我々の力をもってしても···」
デウス「運命に抗うことはできんのだ」
マキナ「それでも···私は諦めません···」
マキナ「“カドゥケウス”がいる限りは···絶対にッ!」
エクス「そこまで言うなら···どこまで騎士
が戦えるか試すことにしよう」
デウス「結果がどうなるか···期待しているぞ」
マキナ「ありがとう···」フッ···
エクス「我々は観測に戻るとしよう···」スタスタ···
デウス「···戦況はどうなっていることやら」スタスタ···
〜ガルムvsバジリスク〜
ガルム「ウオラァァァァァッ!」バキュンバキュンバキュン···
キィゥンキィゥン···ポロポロン···
バジリスク(キマイラ)「貴様の銃はこの程度か?」ズシン···
-
バジリスク(キマイラ)「ただの鉄屑に過ぎんなッ!」ズシン···
ガルム「···そう?よく弾丸をみなさいよ」ニヤリ···
プシュ-プシュ-···バチバチ、バァァァァァァァァン!
バジリスク(キマイラ)「結界を我の周りにはったのか···!」
ガルム「···じっくりいたぶるわよッ!」タッタッタ···ガチャガシュン···ダンッ
ガルム「···Δストレンジッ!」バキュンバキュンバキュン!
ヒュヒュヒュン、グワァングワァングワァン!
-
弾丸の軌道が変わる···そして
ビュゥゥン···ビュゥゥン···
バジリスク(キマイラ)「弾丸が結界内で跳ねている···!」ビッビッ···ポタポタ···
ガルム「その大きさじゃ···避けることはムリよ」
ビッビッ···ポタポタ···
バジリスク(キマイラ)「ムゥゥゥ···こしゃくな···」ビッビッ···ポタポタ···
バジリスク(キマイラ)「(···この姿ではダメージは確実···だが、
結界は破壊できなくなる···)」
バジリスク(キマイラ)「···よく考えた手だな」
ガルム「当然よッ!···私の怨みは深いからねッ!」ガチャガシュン···
〜第一支部地上ゲート〜
フェンリル「貴様の焔はヌルイな···我が真の焔を見せてやる」
フェンリル「<πプロミネンス>·····ダァァッ···デイヤァッ!」タッタッタ、ボォォォウ!
-
ボォォォウ···バシュゥン···ヒュヒュヒュゥーン!
巨大な焔の弾が僕に向かう!
僕「(···避けないと···)」ヒュゥン···ヒュゥン···ヒュゥン···
フェンリル「貴様が焔を避けるなど不可能だッ!」
ボォォォウ、ヒュゥン···ヒュゥン···ヒュゥン!
僕「なッ!?焔が瞬間移動についてくる!?」ヒュゥン···ヒュゥン···ヒュゥン···
フェンリル「我の制御がある限りは
焔は貴様を燃やすまで消えん!」
僕「何だと!(···まずい、体力が切れれば···どうする)」ヒュゥン···ヒュゥン···ヒュゥン
フェンリル「早く諦めろ···そのほうが身の為だ」
-
僕「(···状況を打開するには···“ドラグーン”
になるしかないのか?)」ヒュゥン···ヒュゥン···ヒュゥン···
僕「(でも、それは<戦刃>に
近い存在になるということ)」
僕「(暴走すれば危険だ···ここには
ガウェインさん達もいるし···)」
僕「(だとしたら···あの技しかない···!)」
〜異世界・ヴェルジャミオガ〜
天神官a(虎)「邪魔者は排除するッ!」ジャキン、スパーン!
俺(平穏)「邪魔者はアンタだッ!」ジャキィン、ザシュ!
-
ジャヴェル「神官殿···倒させてもらうッ···!」ジャキィン、ボォォォウ!
天神官b(鷹)「今の儂は倒せぬわッ!」バサッバサッ···ビュゥゥン!
キィンキィン···ピカァンピカァン···
ゼムルフォ「実力はほぼ互角みたいですね···」
ダルガム「このままじゃ···共倒れだろ···
オレもすぐ戦いに·····ウッ!」ズキズキ!
ゼムルフォ「さっきの技で傷は深いはずです···ダルガムさんは
傷が癒えるまで安静にしてください」
ダルガム「なら、オマエが代わりに戦ってくれるか?」
ゼムルフォ「ええ、もちろんッ!」
ダルガム「それなら···この剣を貸しておくぜ···」スッ、ジャキィン···
ゼムルフォ「ありがとうございますッ!」ギュ、ジャキィン···
ダルガム「早くアイツらの加勢を···」ピシッ
ゼムルフォ「承りました···」ダンッ、タッタッタ···
-
〜第一支部地上ゲート〜
ヒュゥンヒュゥンヒュゥン···ピタッ
僕「·····」
フェンリル「ようやく、止まったか···ならばッ!」
フェンリル「貴様に死をプレゼントだッ!」パチン···
指が弾かれると同時に焔が彼に向かう···。
ボォォォウ、シュパァァァン!
僕「···フゥー···(まだだ···焔をギリギリまで惹き付けて···)」
ボォォォウ···ビュゥゥン···ビュゥゥン···
僕「(今だッ!)···ハァァァァァッ!」パァン!カランカラン···
彼は鎧を勢い良く飛ばした!
焔を吸い込み、鎧は彼を守る···その動きは生物のように
しなやかで道具だとは思えなかった···!
-
フェンリル「バカなッ!?鎧がしなやかに
動くだと!あ、ありえんッ!」
僕「普通はね···でも、貴方は焔を
しなやかに動かせるはずだよ?」
フェンリル「!!···そうか、我の<πプロミネンス>を真似て!」
僕「そう···極限の焔を身体から放出させて
鎧に焔を纏わせれば···同じだよ」
フェンリル「我としたことが···だが、鎧が焔を吸収するだけで
貴様が我に攻撃をすることは不可能だな!」パチン!
ボォボォボォ···
フェンリルは再び、焔を作り出す···。
フェンリル「貴様が焔を吸収できようと関係ないッ!」
フェンリル「我は無限に焔を作り出す···!」バシュゥバシュゥ···
僕「(···敵は恐らく、焔を吸収できる
時間制限に気づいている)」
フェンリル「(···鎧の焔を制御するということは並みの
集中力ではない···一瞬でも集中が切れれば)」
フェンリル「(鎧を纏っていない奴の死は“確実”···!)」
-
〜第五支部〜
パチリ···ギィバタン!
アルラウネ「ハァ····ハァ····」ポタポタ···
???「お目覚めですか···“アルラウネ”···」
アルラウネ「貴女は···<ベファルーワズ>!」ポタポタ···
ベファルーワズ「よく生きていましたね」
アルラウネ「それはコッチの台詞よ···何で貴女が蘇ったのよ!」ポタポタ···
ベファルーワズ「親切な“魔神将”が蘇生させてくれましたから」ニコッ
アルラウネ「そんな能力を持つ奴はいないわよ!?」
ベファルーワズ「あれれっ···?おかしいですね···」
アルラウネ「何て名乗ってたのソイツは」
ベファルーワズ「確か、“ガルーダ”とかいってました」
-
アルラウネ「“ガルーダ”ッ!?嘘····!」
ベファルーワズ「何を驚いてるんですか?」
アルラウネ「(···彼女はもうとっくに死んだはず!)」
アルラウネ「(いや···誰かが演じてるだけかも····)」
ベファルーワズ「(····本物の“ガルーダ”、約束は守りましたよ)」
〜第四支部〜
麒麟「メデューサの砂が····!?」
サァァッ····バシュゥバシュゥ!
メデューサ「······」ガクッ、バタン·····
麒麟「メ、メデューサさんッ!」
ガルーダ『約束どおり、蘇らせた····』
麒麟「あ、ありがとうございます···」
ガルーダ『···では、また····』
プツッ、ツーツー···
-
〜ガルムvsバジリスク〜
ビッ、ビッ、ビッ···ポタポタ···
バジリスク(キマイラ)「グフゥゥゥッ!」ポタポタ···
ガルム「そろそろ終わりよッ!」バキュバキュバキューン!
ビュゥゥン!ズタズタズタズタッ、ビッ、バシュゥゥン!
バジリスク(キマイラ)「グワァァァァッ!!!!」
バジリスクの血が勢いよく飛び散る···。
シュゥゥゥッ、ガクッ···
バジリスク「ゴハァッ····」ビチャビチャ···
カツカツ···カツカツ···ピタッ···
ガルム「·······」
バジリスク「···悔いはない···止めを指せばいい···」
ガルム「···ハァ···別に殺すつもりはないわ···
私のポリシーは“目には目”をだからね···」
ガルム「ガルーダの姉御が生きてる以上はアンタを
殺しはしない·····それだけだから」クルッ、カツカツ···
-
バジリスク「·····相変わらずか、ガルムよ」
バジリスク「我を生かしたことを必ず後悔するだろう···」
〜異世界・ヴェルジャミオガ〜
ジャヴェル「トリャアアアアアッ!」ピキィン!バシュゥゥーン···
ボォボォボォウ···ザシュン!
ジャヴェル「烈火···炙業ッ!」
ボォボォボォウ、ジュージュージュー!
プスプス···モクモク···
天神官a(虎)「効くものかァァァァッ!」シュゥゥゥッ!
傷がわずか数秒で治っていく···。
進化を遂げた神官達は魔法なしで
傷を自然回復できるようだ···。
-
俺(平穏)「(···再生する前にダメージが
大きければいいはずだが···)」
俺(平穏)「(今の力では、少々不利かもな···!)」ジャキィン···
天神官b(鷹)「クワァッハッハッハッ!
どうした?傷もつかんぞ?」バサッバサッ···
〜僕vsフェンリル〜
僕「ダァァァァァァァッ!」
シュゥゥゥッ···ボォボォボォウ···
フェンリル「それそれッ!」ヒュヒュヒュゥ···ボォウ!
バシュゥゥーン、バァァァン!
ケフェウス「彼は“ドラグーン”による暴走を恐れている···」
ガウェイン「そうか···新入りは俺達に気遣いを···」
デフティロ「ッたく···お人好しだな···」
ガゼリオル「ああ、仲間を守ることを
優先するんだからな···」
-
\オーイ、シンイリッ!/
僕「はい?」
\オレタチハダイジョウブダ!/
僕「いや、でもッ!」
バサッバサッ···
メイド「主様、お気になさらず···
敵を倒すことに集中してくださいッ!」バサッバサッ···
僕「みんな・・・分かったよッ!」スッ、キラァーン···
僕「(···意識を円環の結晶に集中させる···)」バシュゥゥ···
僕「(なるのは···ドラゴンじゃなくて、“龍騎士”だ···)」ジィジィ···
バシュゥゥーン、バァァァン、バォォォォウ!
フェンリル「それが“ドラグーン”か···」
僕「そうさッ!・・・フェンリル、これで終わりだよッ!」ジャキィン!
-
〜第四章完結〜
次回予告
ガルーダ「これでよかろう・・・」
メイド「ええ、ありがとう」
ベファルーワズ「最終準備にとりかかりましょう・・・」
僕「騎士が···消えるのかッ!?」
首領「全ては余の思惑通りッ!」ニヤッ···
アルヴェジス「ここまでは順調だな・・・あとは」ジャキィン···
アルヴェギヤ「···“カドゥケウス”···待っていろ···」
???「世界を我が手にッ!」
-
なにこれリアル黒歴史ノート?
-
〜第五章『彗刃と龍神』〜
僕「これで終わりだよッ!」ジャキィン!
バサッバサッ···ビュゥーンビュゥーンビュゥーン···
フェンリル「(···目視できんッ!恐るべきスピードだ···)」クルッ···
ビュゥーンビュゥーンビュゥーン···
僕「(···まだだ、もっと加速して···)」ビュゥーン···
ビュゥーンビュゥーンビュゥーン···バシュオゥーン!
バシュオゥーンバシュオゥーンバシュオゥーン···ピカァン!
僕「(···フェンリルを叩き落とすッ!)」バシュオゥーン···
バシュオゥーンバシュオゥーン、ビュゥゥゥーン!
フェンリル「(超加速による激突か···!)」
僕「ハァァァァァァァァァッ!!!」ザシュン!
フェンリル「グハァァァァァァッ!!」カァ···キランキラン···ピカァン···バボカァァァーン!
-
ビュゥゥゥーン···バサッバサッ···
僕「終わりだよ···」クルッ···
バチバチ···
フェンリル「オノレェェェェェェッ!!」バブォカァァァーン!
バサッバサッ···シュタ···
僕「(···“ドラグーン”の力が結晶に戻っていく···)」シュゥ···
シュゥ···キラン···
\オーイ、シンイリィッ!/
タッタッタ···
-
_______
____
__
ピロロロロロ···ピロロロロロ···
ガルム「もしもし?」
メイド『久しぶり、ガルム···』
ガルム「!姉御なの!?」
メイド『・・・頼みがあるの・・・
今すぐ、ジャヴェル達と合流して・・・』
ガルム「え、なんで?」
メイド『天神官が・・・』
ガルム「分かった···姉御が言うならッ!」
メイド『頼んだわ・・・』
ガルム「あっ、待ってッ!···」
プッ、ツーツー···
ガルム「帰ってきたら、問い詰めてやるッ!」
-
メイド「(ここまでは···エクラヴィアとの打ち合わせどおり)」
メイド「(···後は“マキナ”を連れてきてもらえれば)」
メイド「主様、ここからは別行動にしてもらえないでしょうか?」
僕「いいけど・・・大丈夫なの?」
メイド「はい、ご心配なくッ!」
僕「ウ〜ン・・・ウ〜ン・・・」
僕「分かったよ・・・メイドさん、気をつけてね・・・」
メイド「ありがとうございますッ!では・・・」バサッ···バサッバサッ···
僕「ハァー···」
ガウェイン「彼女なら心配いらんさッ!」ポン···
ガウェイン「組織を倒しにいくぞ、“カドゥケウス”」タッタッタ···
僕「そうですね···(メイドさん、何処にいくんだろう?)」タッタッタ···
-
バサバサッ···
メイド「(···さて···)」スチャ、フッ···
メイド「(···“アイツら”は予定どおり、動いてるかしらね···)」バサッ···
________
_____
__
3ヶ月前・・・
メイド「お願い···協力して···」
???(赤)「ガルーダさん···そこまでして何故?」
???(蛇)「···君は消えるんだぞ!それでもなのかッ!」
メイド「覚悟はできてるわ···それに···」
メイド「私が消えれば、歴史は元どおりに···」
メイド「“彗刃”は···この世界から抹消されるんだから···」
-
・・・時間には常に分岐点が存在する。
未来に現れるのが“戦刃”か“彗刃”なのか・・・
それを決める分岐点は“彼女”の存在だった。
“彼女”は歴史を歪ませるだろう
自分の友を救うために・・・。
友を救うには巨大な歪みが生じなければならない。
だから、“彼女”は自分の消滅を望んだ・・・。
-
孤児「それで、彼女はどうなったんですか?」
戦士「続きはまた明日だ・・・」バタン···
孤児「ええぇ・・・続きしりたいぃ・・・」
戦士「楽しみはとっておけ・・・じゃあな・・・」キィ、バタン···
戦士「(ガルーダ、約束は果たせそうだ・・・)」カツカツ···
戦士「(忘れられない・・・君との約束・・・)」カツカツ···
今、私がいるのは過去の世界・・・彼女は孤児だった。
彼女は戦いとは無縁のごく普通の少女・・・。
未来の彼女は私にこう言った。
「自分の運命を変えてくれ」と・・・。
-
現代・・・
首領「・・・来たか」クルッ···
僕「首領、お前の野望もここまでだッ!」
首領「お仲間はどうした?」ニヤッ···
僕「何ッ!?」クルッ···
ガウェイン達「」カチカチ···
僕「一体、何がッ!」
首領「時を止めたのだよ・・・」
僕「なら、お前を倒して救うだけだッ!」
首領「フフフッ・・・無駄だな・・・」
-
首領「君の身体は限界を迎えたからな」
僕「グォッ・・・!!」ザキュシュゥ···!
ピトピト···ガクッ···バタリ···
僕「そんな・・・不死身の僕がなんで・・・ゴハァ!」ピトピト···
首領「不死身?そんなことを誰が言った?」
首領「・・・悪いがそれは余の広めた嘘に過ぎん」
僕「グッ・・・ゲホゲホッ!」ポタポタ···
首領「時間切れだな、“カドゥケウス”」
首領「見ていろ・・・お仲間が無惨に死ぬ様をな・・・」バチバチ···
首領「ヌゥゥゥゥゥンッ!」バシュバシカシュン!
僕「ヤメロオオオオオオウッ!!!」
グシャン···サラァサラァッ···シュゥゥゥゥッ···
僕「ウワアアアアアアアアアアッ!!!」
-
無抵抗のまま、彼らは灰とかしたのだ・・・。
僕「・・・許さないッ」ポトポト···
僕「お前だけは・・・絶対に許さないッ!」グッ···ギリィ···
首領「ほう・・・いい目だな・・・」
僕「ハアアアアアアアアッ!!!」ダンッ!···タッタッタ···
僕「ドリャアッ!ドリャアッ!」ザシュンザキュジャン···
首領「・・・」ヒョイヒョイ···
僕「ドオリャアアッ!!」バシュンバシュン···
首領「・・・」バシッ、バシッ、バシッ···
僕「(何故だッ!?攻撃が当たらないッ!)」ギリィ···ジャリリリィ···
僕「(クソッ!・・・押されているッ!)」ジャリリリィ···
首領「・・・どうした?」ドガァドガァ···
首領「この“程度”か?」ドガァァン!
僕「ゴハァッ!!」ブシャァァァァッ···ドゴーン!
-
僕「グッ・・・」ピトピト···
カツカツ···カツカツ···
首領「・・・終わりだ」ブンッ!
僕「グァァアアアアアアアアッ!!!」ブシャブシャァァァァ···
僕「」ドサン···タラタラ···
首領「あっけないものだな・・・」スゥー···カチャ···
-
シシュム「おめでとうございます・・・」パチパチ···
天神官a「これで、我々は世界の覇者に・・・!」パチパチ···
天神官b「素晴らしいッ!」パチパチ···
首領「いまこそ、彗刃復活の時だッ!」
部下一同「偉大なる我が組織に栄光をッ!」ピシッ···
かくして、円卓の騎士はほぼ抹殺された。
彗刃復活はもはや止められない・・・。
残された者達はどうするのだろうか?
バタン···
孤児「騎士は死んじゃったんですか?」
戦士「大丈夫さ・・・意思を継ぐ者がいる・・・」ナデナデ···
孤児「気になるゥゥ・・・続き知りたいッ!」
戦士「それは・・・また明日だ・・・」
-
ギィ···バタン···
戦士「(昔話をすると古傷が痛むな・・・)」ズキズキ···
戦士「(首領に倒された後か・・・懐かしいな)」ズキズキ···
円卓の騎士は死後、“虚無の世界”へと飛ばされる。
魂は永遠に安らぎを与えられることはない。
修羅となり、そこで永遠に戦い続けるのだ・・・。
戦士「(あの奇跡が起こらなければ・・・)」
戦士「(・・・私も修羅になっただろう)」
カツカツ···カツカツ···
-
_______
_____
__
パチリ···
僕「ここは・・・」
カツカツ···
「お目覚めか」
僕「ここはどこなんですか・・・僕にはまだやるべきことが・・・」
「やるべきこと?・・・プッ、クッハッハッハ!」
僕「な、何が可笑しいッ!」
「死人に何が出来る?」
僕「死人?僕は生きているッ!」
「自分の身体はよくみろ・・・」
-
スゥ、カッ、スゥ、カッ···
僕「これはッ!?(身体が透明に···!!)」
「理解したか···オマエは“死んだ”のだ···」
僕「それじゃ・・・世界はどうなる・・・」
「世界は滅び···新たな世界が誕生するのさ···」
僕「クッ・・・あのとき···勝ってさえいれば···」
「・・・」
僕「僕は···どうしたらいい···」クシャクシャ···
「そんなに・・・世界を救いたいのか?」
僕「出来ることなら···けど···」
-
僕「・・・方法はあるのか?」
「簡単だな・・・オマエが蘇ればいいだけだ」
「かつての仲間を葬ることで・・・!」スゥッ···
僕「何ッ!?どういう意味だッ!」
「こういうことさッ!!」スゥッ、パチン!
ブワァーン···ガチャン···ガチャン···
僕「嘘だろ・・・」
指をならし、魔法陣から現れた騎士は・・・
ガチャン···ガチャン···
ガウェイン「・・・」ガチャン、ピタッ···
-
僕の目に映るのは死んだガウェインさんだった・・・。
『運命は残酷なもの』だとこのとき、僕は悟った。
・・・姿なき声の主は本気で彼らを殺せと言う。
僕はまだ、彼らを殺す覚悟がないと言った。
すると、姿なき声の主は言う。
「なら、君は此処で消えるんだね?」パチン!
指を弾く音と同時に『ガウェインさんだった者』は
活動を開始した・・・!
ガチャン、ガチャン、ガチャン···
-
ガチャン、ブゥーン、パシッ···
ガチャン、ガジャンガジャンガジャン!
槍を手に持ち、彼は僕に向かってくる。
ガジャンガジャンガジャン···
その姿は野生の虎のようだ。
生前からの鋭い眼光は変わらず、魂の欠片は感じない。
野生の虎なのだと・・・。
今の彼らを・・・そして世界を救うには・・・
『答えは一つしかない』
とうとう、僕は決心が着いた。
ガジャンガジャンガジャンガジャン!ブゥーン、バスゥゥゥン!!
僕「彼らを倒すッ!一人残らず・・・!!」ジャリィ···ポタポタ···
僕「フゥンッ!」バキバキ···カランカラン···
槍をへし折り、彼の態勢は崩れる。
-
僕「ダァァァッ!」ドガシャァッ!
拳が直撃し、彼の身体は灰に・・・。
サラサラ···ガチャン、ガチャン···サァァ···
僕「ハァハァ···足が肉身を得ていく・・・!」パァァ···
「おめでとう、君は足を手に入れたんだよ」パチパチ!
僕「そうか、彼らを葬ることで肉体が戻るのか!」
「君が倒さなければならない騎士は
あと、10人・・・精々、頑張ってね♪」スゥッ···
そういうと、声の主は消えた。
バタン···
戦士「今日はここまでだ・・・」
戦士「・・・んじゃな、また明日・・・」ガチャ···フリフリ···
孤児「おじさん、ありがとーッ!!」フリフリ···
ガチャ、バタン···カツカツ、カツカツ···
-
________
_____
__
死んでから、どれくらいたったのか・・・。
僕はただ、無我夢中で他の騎士を葬り続けていた。
・・・罪悪感を感じていないわけではなかった。
しかし、もう一度生きたいという思いに逆らうことは出来なかった。
僕には・・・分からない・・・自分が“正義”であれるのか。
答えはまだ、見つからない・・・。
-
皮肉にも最後の二人は・・・
ダルガム「グォォオォオォオオオオン···」バサバサッ···
ジャヴェル「フゥゥゥヌァァァァ!」ボゥボゥ···
かつての友と師匠であった。
僕「(二人が敵か・・・それでも・・・)」
僕「斬るッ!斬ることでしか道は拓けないッ!」ジャキ···
僕「ウオオオォォォォッ!」タッタッタ、ズバァン!
ジャヴェル「ヌァァァ···グレンムソウ···」バチバチ、ビューンビューン!
ドシュドシュドシュ!カァンカァンカァン···
僕「(攻撃の隙がないッ!)」ズバァ、ズバァ···
ジャヴェル「ヌァァァァァァァァァッ!」バシュボガバシュボガ!
ドカーンドカーン!!
僕「グァァァァアアアッ!」
ガクッ···ドサッ、ジュウウウウウッ···
僕「ウッ、グッ・・・」
-
バサバサッ、ピキィーン···
ダルガム「···フウガ···クウレイィィィィィ···」ズゥンズゥン!
ダルガム「グオオオオオオオンッ!」ブゥッ、ビュビュフビュビュゥーン
僕「ウワアアアァァァァァッ!」ヒュゥーン···
ドサッ!バキバキッ···タラタラァッ···
僕「ゴハァ···ハァハァ···」
-
二人は本来の力を存分に発揮している。
だが、負けられない・・・。
決して負けないッ!
鮮血を吐き、意識が朦朧としながらも、
彼は“希望”を捨てない。
僕「僕は・・・」ポタポタ···ヨロヨロ···
僕「この命を懸けて、アンタらを倒すッ!」ジャキ!
彼は微かに残る闘志と力で再び、彼等に挑む。
-
僕「ウオオオオオオオオッ!!」ダンッ、タタタタタタ···
ジャヴェル「グオオオオオオオンンン!」ボシュボシュボシュッ!
ヒュゥーバーン!ヒュゥーバーン!ヒュゥーバーン!
僕「こんな炎・・・効くかァァァッ!」タタタタタ···
ジジジジッ···プスプス···
僕「ダアアアアアアッ!!」ジャキ、ザシュン!
ジャヴェル「グゥゥゥゥッ···」シュゥ、サラサラァ···
僕「残りは・・・」チラッ···
バサバサッ、ヒラリヒラリ···
-
僕「・・・一人・・・」
ダルガム「グオオオオオオオンンン!」ガッ、ズシュゥバサュ···
ダルガム「フウガ···クウレイィィィィィィッ!」ビュウゥゥゥゥゥーン!
僕「(せめて、安らかに眠れ・・・)」タタタタタタタタタタ···
僕「(さよなら、ダルガムッ!)」ブンブンブンブン···
僕「風雅・・・」フォオフォオフォフォウ···ビュウゥゥゥゥゥグルグルグルグル···
ダルガム「グオオオオオオオンンン」ビュウゥゥゥゥゥーン!
僕「・・・旋滅ッ!」グルグルグルグルグルグル!!!!
剣を回転させ、斬撃を飛ばすこの技は・・・
彼が嘗ての友に捧げた花であった。
スパーンスパスパスパーン!
ダルガム「グァァァァァァッ···」シュュュュュウウウウ····サラサラ···
ギュゥ···グッ···ピトン···ポロポロ···
僕「みんなの死は・・・」ポロポロ···
僕「無駄にはしないッ!」グッ···ギュゥ···
-
かくして、散っていった仲間の闘志を胸に
彼は戦うこと・・・生きることを誓うのであった。
バタン···
戦士「さて、いよいよ終盤戦だ。」
孤児「彼は犠牲の上に生かされたんですね・・・」
孤児「(なんか、私と似てる···)」
孤児「おじさん、この人って実在したんですか?」
戦士「・・・さあな・・・だが・・・」
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戦士「彼の生き様から、学べるものがある。」
戦士「それは・・・“生命の在り方”だろうな。」
孤児「“生命の在り方”?」
孤児「どういう意味ですか・・・」
戦士「いずれ、分かるさ。じゃあな・・・」
ギィ···バタン···
-
ピチュン···ピチュン···
孤児「フワァー···よく寝た···」ゴシゴシ···
孤児「今日も、野菜の収穫しなきゃ・・・」
孤児「頑張るぞッ!」
ピンポーン···
孤児「こんな朝早くに誰だろ?」スタスタ···
ガチャ···
孤児「どちら様ですか?」
バジリスク「我はバジリスク・・・君をスカウトしにきた。」
これが、彼女とバジリスクの出会いだった。
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かつて、一度だけ、円卓の騎士達が世界の覇権をかけて互いに争い
血で血を洗う大きな戦争を起こした。
彼女の故郷はその戦地となり、死者は数えきれないほどであった。
そして、彼女は騎士を怨み、復讐を誓うのである。
・・・未来の分岐点は彼女が復讐をするかどうかである。
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・・・予想される未来は3つだ。
一:戦刃が“誰か”と融合して、彗刃となり世界が滅ぶ。
二:戦刃が過去へ行き、世界が滅ぶ。
三:戦刃が死んだ者を世に放ち、世界が滅ぶ。
時間を何千回戻そうと、上のうちどれかの未来が訪れるのだ。
だけど、オレは諦めない・・・希望はまだある・・・。
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