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魔女「だっ、誰かたすけてっ・・・!!」
-
私じゃない、私じゃない・・・あんなこと私はしていない!!
魔女「はぁ・・・はぁ・・・。」
村人「おい!待て!!」
魔女「っ・・・!!」
嫌・・・死にたくない!!
村人2「こっちにいるぞ!!!」
魔女「そんな・・・。」
村人「覚悟しろよ・・・俺達の村を焼いた罪は償って貰うぞ・・・。」
助けて・・・
村人2「殺してやる!!!」
助けて・・・
魔女「嫌あぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
"
"
-
魔女「あぁ・・・。」
死んじゃうの・・・?
村人3「よくも・・・俺の妻を・・・!!」
逃げなきゃ・・・!!
どこか遠くに!!
村人「あっ!!待て!!!」
魔女「きゃあ!!」
何?何にぶつかったの・・・?
???「・・・。」
ひ、人!
魔女「ど、どいてよ!!」
-
???「魔女だな。」
魔女「え・・・?」
村人じゃない・・・
村人「なんだお前は!?」
???「私か?私は・・・。」
ガスマスク兵「マーダラー、人を殺す者だ。」
マーダラー・・・?
魔女「人・・・殺し・・・。」
村人「人殺し?変な仮面つけてなに言ってんだ!!」
ガスマスク兵「ふん・・・私は魔女に用がある。」
村人2「そうはさせんぞ!!俺達はこの魔女に村を焼かれたんだ!!!」
ガスマスク兵「だからどうした?それだけの理由で魔女を殺すのは困る。」
-
村人3「それだけだと!?この魔女に俺達の村を焼かれて大勢の人が死んだんだぞ!!!」
ガスマスク兵「ただの復讐だな。」
村人2「るせぇ!!さっさとどっか行けよ!!!」
魔女「うぅ・・・。」
もう・・・何がなんだか分からないよ・・・
ガスマスク兵「魔女。」
魔女「な、なによ・・・。」
ガスマスク兵「目を瞑ってろ。」
-
空気が破裂するような音とともに人が血を流して倒れた。
村人2「なっ!?何しやがった!!!」
ガスマスク兵「お前等が復讐のために魔女を殺すなら・・・。」
あの仮面の人の持っているものは何?あの黒いもので人を殺したの?
ガスマスク兵「それを阻止するためにお前等を殺す。」
村人3「くっ、くそおおおおおおお!!!!」
バァン!!
村人2「ひっ・・・。」
"
"
-
ま、また・・・殺した・・・。
でも、何で?私を助けてあの仮面の人は私をどうするの・・・。
ガスマスク兵「・・・。」
村人2「く、来るな!!!」
ガスマスク兵「まるで私を化け物のように見ているような目だな。」
カチッ・・・
ガスマスク兵「私はお前等、人間を許さん。」
バァン・・・
魔女「全員・・・殺した・・・。」
ガスマスク兵「人が死ぬことも人を殺すことも珍しいことではない。」
-
期待していいの?
-
しないで下さい。
-
魔女「え・・・あっ、えっと・・・。」
ガスマスク兵「礼はいらん、それと・・・。」
えっ、何で・・・?
魔女「何で、私の魔法の杖を持っているの?」
ガスマスク兵「やはりか・・・間違いないな。」
どういうこと・・・。
魔女「!、私に何する気!?」
ガスマスク兵「敵ではない、とでも言っておこう。」
魔女「目的は何・・・。」
ガスマスク兵「・・・。」
-
ガスマスク兵「率直に聞こう、人間を恨んでいるか。」
魔女「人間・・・。」
ガスマスク兵「お前達は何度も迫害され、魔女狩りにもあっただろう。」
魔女「その話をしないで!!」
なんで!?なんでそれを知っているの!?
ガスマスク兵「人間は人間のことしか考えてこなかった、それをいまさら仲良くしようなどと、バカげている。」
魔女「あんな奴らと仲間になりたくない・・・!」
ガスマスク兵「・・・以前、魔女狩りから助けた魔女がいる。」
え・・・?
魔女「どこ!?どこにいるの!?」
ガスマスク兵「・・・ついてこい、案内する。」
-
期待
-
移動中・・・
魔女「・・・ねぇ。」
ガスマスク兵「何だ。」
魔女「何で、私を助けたの?」
ガスマスク兵「お前達の被害が拡大しないことと、今まで人間がしてきた事を終わらす為だ。」
魔女「人間って・・・私も一応人間だけど。」
ガスマスク兵「では、何故お前達は魔女狩りに遭った?何故、人間から非難されるようになった?」
非難・・・迫害・・・
魔女「くっ・・・。」
-
ガスマスク兵「仮にお前が何もしていないとしても、魔女という呼称が出来ている。それは人畜に害を与えるという「概念」があるからだ。」
魔女「本当に何もしていないのに・・・。」
勝手な・・・勝手な思い込みで!!私は!!!
ガスマスク兵「お前自身が人間だと思っていようがなかろうが、あいつらはお前達を人間だと思わない。「バケモノ」だと言うだろう。」
魔女「違うって否定しても・・・。」
ガスマスク兵「無論、罵声を浴びられるか暴行を受けるかのどちらかだ。」
魔女「・・・。」
ガスマスク兵「人間は人間のエゴから始まり、エゴで終わる。」
エゴ・・・
魔女「じゃあ、私達が迫害されたのも・・・非難されたのも・・・。」
ガスマスク兵「ただのエゴだ。だが人間のエゴで行ったのなら・・・。」
魔女「私達のエゴで終わらせるってこともできる・・・。」
-
ガスマスク兵「・・・着いたぞ。」
魔女「木で作られた家って、久しぶり見る・・・。」
本当に仲間、いるのかな・・・
ガスマスク兵「・・・チッ。」
え?
魔女「いきなり、舌打ちって・・・。」
ガスマスク兵「エコー、さっさと出てこい。」
???「あらら・・・バレちゃったか・・・。」
女の子・・・!?
魔女「仲間って・・・?」
ガスマスク兵「こいつだ。」
エコー「やっほー!!さっきそこの無愛想な人から言われたけど、僕はエコー、よろしくね!!」
魔女「うん・・・よろしく・・・。」
-
元気だね、うん・・・
ガスマスク兵「自己紹介はそのくらいで良い。エコー、他のやつらは?」
エコー「家にいるよ!」
ガスマスク兵「そうか、ありがとう。」
エコー「えへへっ、どういたしまして。」
ガスマスク兵「エコーも家に入れ、話がある。」
エコー「えっ!?お菓子の家にするの!?」
ガスマスク兵「無理だと何回言ったら理解するのだお前は。」
魔女「何だかんだで安心できそう・・・。」
-
バタン!
ドアを壊すんじゃないかってくらい勢い良く開けたよ・・・
ガスマスク兵「アルファ、ブラッド、ヘックス、エコー、全員左から整列しろ。」
アル・・・えぇ・・・?
四人「了解!!」
風のような速さで並び始め・・・ってもう、終わってる!?
ガスマスク兵「左から暗号名(コードネーム)・性別・兵科を挙げろ。」
アルファ「・・・アルファだ。男で歩兵・砲兵・・・狙撃もしている。」
役割多い・・・
ブラッド「ええと、俺はブラッド、もちろん男だ!兵科は・・・あれ?何だっけ?」
エコー「整備と補給じゃんよ!!」
ブラッド「あぁ、そうだったな!ハハハ!ど忘れしちまった!!」
この人も元気だな・・・
-
ヘックス「私はヘックス、見ての通り女よ。兵科は偵察・通信・諜報よ。」
すごく重要そうな役割・・・
エコー「さっきも言ったけどエコーで女だよ!兵科は衛生・工兵と、えーと・・・。」
ガスマスク兵「航空兵。」
エコー「あ、そうだった・・・って航空機使わないけど航空兵で良いの?」
ガスマスク兵「高いところで偵察や攻撃することには変わらないだろう?」
エコー「航空兵(笑)じゃん・・・。」
マーダラー「この班の隊長、マーダラー、男だ。兵科は歩兵・整備・偵察・工兵だ。」
うわぁ・・・一番多い・・・
魔女「隊長なの?」
マーダラー「班長だ。」
-
マーダラー「魔女、お前は衛生だ。」
え・・・?勝手に決められた・・・
魔女「いきなりは、できない!」
マーダラー「魔法くらい使えるだろう。」
まぁ、そうだけどさぁ!!
魔女「分かったよ・・・で、衛生ってなにをすれば良いの?」
エコー「怪我の治療とか食べ物の管理だね。」
魔女「治療はどうにでもなるけど・・・。」
マーダラー「ヘックス、補給班との連絡は?」
ヘックス「後、5分で着くそうよ。」
補給班?
ブラッド「あーあ、仕事するか!!」
-
>>8
だが断る
期待
-
マーダラー「
-
ファック!!
失礼しました
-
マーダラー「ブラッド、いつも通りに確認して食料倉庫に入れておけ。」
ブラッド「はいはい、分かっとりますよっと。」
ヘックス「・・・?補給班、状況を報告。」
無線「こちら補給班、特にない。すぐに着く。」
何か、怪しいような・・・
補給班「ただいま戻りました。」
マーダラー「ご苦労、休憩をとれ。」
-
ブラッド「んーと、異常なし!何も問題ないぞ?」
ヘックス「あら?気のせいかしら・・・。」
マーダラー「警戒しておけ、各自ハンドとパイナップルの準備、アルファはサイレンサーのスナイパーを持っておけ。」
アルファ「了解。」
カチッ・・・
えっ?・・・えぇ・・・?
魔女「どういうことなの・・・。」
-
ピピッ・・・
ん?何の音?
マーダラー「フィルターか、取り替え用は。」
エコー「あるよ!はいっ!!」
あの丸いのは・・・?変なマスクに口元にも丸いのついてるけど・・・
シュウッ・・・シュッ・・・
マーダラー「よし、問題ない。」
魔女「その変なマスクは何?」
顔全体を守るために着けているんだろうけど
マーダラー「ガスマスクだ、私は顔を見せるのが嫌だからな。」
魔女「ガス・・・?」
ブラッド「んーと、いわゆる防毒・防塵マスクっていう物だな。こいつは顔以外にも理由はあるけどな。」
顔以外の理由?
-
ヘックス「ん?ねぇ、マーダラー。」
マーダラー「何だ。」
ヘックス「地雷が一つないけど。」
地雷?
エコー「よいしょ。」
ピッ、ピッ、ピィー・・・
魔女「え?え、どういうこと・・・。」
ドカンッ!!
外
「うわあぁぁ!?足が!足がぁぁぁ!!」
「おい!大丈夫か!?」
ブラッド「ドンピシャってか?すげぇなぁ。」
エコー「えへへ、勘で起爆したようなものだけどね。」
マーダラー「全員配置に付け、エコーは屋根から出て偵察、ヘックスは電磁パルスの起動。」
-
エコー「りょーかい!!」
ヘックス「無線が使えなくなるけど、良いの?」
マーダラー「アイコンタクトとモールス信号で送る、それで良いな?」
エコー「良いけど、敵はそこまでいないよ?」
ヘックス「上空からの攻撃、必要かしら?」
アルファ「来るぞ・・・。」
魔女「え!?まだ、準備が・・・。」
バタン!!
「突撃ー!!」
来ちゃったー!?どうしよう・・・?
マーダラー「話している暇はない、構え。」
カッチン・・・
"
"
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