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志希「恋愛本能」
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※モバマスSS
※長野アイドル「一ノ瀬志希」のみ
※18禁
※地の文
※なお、追加されたばかりで資料不足のため、
志希の呼称は一部暫定となっています。
以上を踏まえて、お読みください。
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SS速報直らないね……こっちにカキコするのは初めてになるけどよろしく。
完成しているので全て投下していきます。
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過去の作品一覧。
モバP「飛鳥をキス中毒に調教する」
飛鳥「シュレディンガーの猫」
飛鳥「メビウスリング」
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あたしこと一ノ瀬志希は、初恋ってどんなのかな?ってずっと興味を持ってたんだ。
……残念ながら、生まれてこの方あたしはオトコノコというものに興味を持ったことがない。
そんなコトより、面白そーな観察対象を追っかけてる方がずっと楽しかった。
なので、あたしと同じ年頃のオンナノコたちがどうしてコイバナに夢中になるのかさっぱり理解できないでいた。
自分が変なコだっていうのは自覚してし、そのコトで悩んだりもしなかったケド。
友達が好きなヒトのことを話してる時のうっとりした目を見てると、あの子たちがとっても羨ましかったのはホントウだ。
いつかあたしも、オトコノコに恋することがあるんだろうか。
……そんな、少女漫画のようなことをずっと夢見ていたんだ。
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そんなあたしは、今。
「ん……っ」
今日、初めて知り合ったオトコのヒトに、自分からキスをしている。
彼の顔はすごくビックリしている。
そりゃそうだよね。あたしだってなんでこんな大胆なことをする気になれたのか不思議でしょうがない。
でも、なんでこんなことをしてるかはわかっている。
あたし、今、コイしてる。
この人に、ココロがきゅんきゅんしちゃってるんだ。
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ずっと理解できないでいた、恋心の計算式。
それが、カレという公式を知ったとたん、するすると解が導き出せていく気分!
これが、スキっていう気持ちなんだ。
嬉しくって、嬉しくって。
もっともっとってココロが欲しがるままに。
あたしは、唇を重ね合わせたまま舌を触れさせた。
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「っ!!」
ばっ。
「あ……っ」
びっくりしたのか、彼は顔を離してしまった。
やだ。
そんな言葉が頭に浮かんで、あたしの腕は後ろに仰け反る彼の背中に回っていた。
次の瞬間。
ふわりと身体が浮く感覚がして。
世界が、ぐるりと回転する。
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どしん、と重い音が響く。
……。
何が起きたんだろう。
えーっと、何か抱きしめているっぽい?
で、その体勢で床に倒れ込んでるみたいだ。床に触れている面がちょっと痛い。
……あぁ、そうか。後ろに下がろうとした彼に勢いよく抱きついたから、そのせいで二人まとめて倒れたのか。
腕の感触的に、今のあたしはカレの胸に顔を埋めている状態みたい。
うん。
漫画みたいな展開だけど、別にこの後のことまで忠実にトレースする必要はないよね。
慌てず騒がず、こてんと彼の胸に頭を預けた。
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くんくん。
なんとも言えない不思議なニオイ。
でもイヤな感じじゃない。
むしろ……すごく好きだ。
このニオイを嗅いでると、ドキドキしてくる。
胸の奥がきゅーって締め付けられて心地いい。
……あぁ、そうだそうだ。
さっきなんでいきなりキスなんてしたのか、ぼんやりながら思い出せてきた。
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そもそもこの人は、アイドルのプロデューサーなんてお仕事をしてるって言ってたっけ。
なんか、あたしをアイドルにスカウトしたくて声をかけてきたらしい。
あたしはあたしで……この人なんかいいニオイだなーって思って。
アイドルなんてモノに珍しさもあって、二つ返事でOKしたんだった。
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で、話はあっさりとまとまったんだけど。
あたしはカレに興味があったので、自宅にお誘いして色々おしゃべりして。
それから……気になってた、彼のニオイをもうちょっと嗅ぎたいなーってコトでちょっとお願いしてみて。
そしたら、なんだかすごくドキドキして。
それがとっても気持ちよくって。
スキ スキ って言葉が胸に浮かんできて溢れ出した。
どうしようもない気持ちに突き動かされて。
そのまま吸い寄せられるように、唇が触れ合っていた。
あたし。
この人のニオイで恋に落ちちゃったんだ。
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「え……っと」
あ。
カレが戸惑ったような表情を浮かべている。
困らせちゃったのかな。
そうだよね。今日会ったばかりの女の子に、いきなりキスされたんだもん。
……そういえば、つい雰囲気に任せてキスしちゃったけど。
あたし、カレのことまだ全然知らない。
もしかして、カノジョとかいるのかな?
……そう思ったら、舞い上がっていた気持ちがしゅーんと萎んでしまった。
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「ゴメンね?」
言葉がするりと出てきた。
「なんか、あたしだけ舞い上がっちゃってたってゆーか……カノジョさんがいたりとかしたかな?」
「あ、いやそんな相手はいないけど」
そっか。
ちょっとだけ安心……ってそうじゃないって。
「正直に言ってね? ……メーワクだった?」
「……まぁ、驚いたけど。嫌だったりはしないかな」
よかった。
今度こそ胸をなでおろした。
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「……ただ、なんであんなことしたのか聞かせてくれないか?」
うん。
「まぁ、あたしもいきなり過ぎると思うんだけどね?」
見つめ合って、この胸に溢れ出る気持ちを言葉に乗せる。
「キミに、恋しちゃったみたい……」
声が消えないようにするだけで、精一杯。
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「キミのニオイを嗅いでたら、すっごくドキドキして」
「好き……って言葉が、するって浮かんだの」
「これって、恋だよね?」
「キミが大好きってこのキモチは、ホンモノなんだよね?」
もう自分の心臓の音しか聞こえない。
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「ニオイ……」
だというのに。
ドキドキという音の洪水の中、彼の声はクリアに届いた。
「そういえば、街で君とすれ違った時……」
「君の匂いがふわっ、てして」
「思わず、振り返って、呼び止めてた……」
……え?
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それって。
あたしが彼のニオイに恋したように。
あたしのニオイは、彼に足を止めさせるだけのものがあったの?
あたしと同じ理由で、彼はあたしに声をかけてくれたの?
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どうしよう。
心臓がさっきと違うリズムで鳴り響いている。
この気持ちは、なんだろう。
この感覚は……嬉しい、の?
そうか。
あたし、嬉しいんだ。
彼があたしに惹かれるものを感じてくれていて。
彼の理由があたしと同じで。
ココロが通じ合っているようで、嬉しくてたまらないんだ――
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どうしよう。
心臓がさっきと違うリズムで鳴り響いている。
この気持ちは、なんだろう。
この感覚は……嬉しい、の?
そうか。
あたし、嬉しいんだ。
彼があたしに惹かれるものを感じてくれていて。
彼の理由があたしと同じで。
ココロが通じ合っているようで、嬉しくてたまらないんだ――
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2重ミス
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「……ねぇ、知ってる?」
こてん、と彼の胸に頭を預ける。視線は見つめ合ったまま。温度は急上昇。
「ニオイと恋の関連っていうのは、生物学的にちゃんと根拠があるんだ」
照れ隠しに、自分の得意分野の知識をするすると紐解く。
「元々はDNAとかの形質に関係していて、生物は自分と異なる遺伝子を持つ相手と子孫を残そうという本能がある」
「そのシグナルが、ニオイの好みなんだ」
「相手のニオイが好きっていうのはお互いの身体の相性がいいっていうことで、その人と子供を成したいと――」
待って。あたしなんかとんでもなく恥ずかしいこと言ってない?
「えっと、そうじゃなくて。そうなんだけど、いややっぱり今のはナシ」
「つまり、ね?」
「あたしの身体は、生まれた時から、キミに恋しちゃう運命だったんだ……」
うん。これならロマンティックだよね?
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見つめ合う視線の熱が耐えられなくて。
あたしは、もう一度顔を近付ける。
距離が短くなれば楽になれると思って。
そんなことはなくて、絡み合う熱はもっとひどくなって。
瞼を下ろして視界を遮り。
再び、二人の唇の距離がゼロになる。
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口の中がなにかを求めている感覚。
喉が渇いているときに似ていて、でもあのときよりももっと胸が苦しくて。
――切ない。
そう、切ないっていうキモチだ。
なんでだろう。こんなにも胸の奥からこんこんとキモチが溢れてきているのに。
空っぽみたいな、足りないという感覚。
せめてもっと近付きたい。
彼の首に腕を回して、ぎゅっと抱きつく。
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――欲しい。
――欲しい。
――欲しい、よぉ……。
だけどどうすればいいのか分からなくて。
子供みたいに、顔をぐいぐいと押し付けることしかできない。
「――――っ」
ぐっ、と頭の後ろと背中から強い圧迫感。
そして、火傷するような熱さが唇に触れた。
……これ、カレの?
ソレの名前がはっきりと頭に浮かぶよりも先に、あたしは唇を開いて迎え入れる。
アタマで考えなくても、カラダが、ソレがあたしの欲しがっているモノだとわかったから。
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あたしの口の中の隅々まで触れてくれる。
キモチいい。
砂漠で口を付けた冷たい湧き水のように、その快感を素直に受け入れて飲み込んでいく。
舌が触れるとガマンできなくて、もっとちょうだい、と押し付け返してしまう。
「ぁ……ん」
漏れ出た声にびっくりした。
――やだ、今のあたしの声?
なんだか、すごくエッチだ。
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吐き出した息がすごく熱い。
なんでこんなに熱くなってるの?
頭の中がぼうっとしている。
さっき考えたことももう分からない。
ただキモチいいという感覚だけが欲しくて。
ぎゅうっとカラダを押し付ける。
くりっ
「んぅっ!」
ばちん、と瞼の裏で火花が散った。
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今の、なに?
ぎゅうっと抱き付いた時に、胸がこすれて。
一瞬、目を閉じていたのに全てが真っ白に染まった。
「はぁーっ、はぁーっ」
信号が赤になりそうな横断歩道をダッシュしたときみたいに息が上がっている。
「大丈夫か?」
あたしの下から心配してくれた声が聞こえて、こくんと頷いた。
それで、びっくりしたせいでキスをやめてしまったことに気付く。
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息はだんだん落ち着いてきたけど。
さっきから、おっぱいがうずうずしている。
すごく、もどかしい。
これって、エッチな気持ちなのかな。
「どうしよう……」
「おっぱい、うずうずしてるよぉ……」
「せつない、よぉ……」
助けて。
どうしたらいいのか分からず、カレを見つめる。
苦しくって、泣いちゃいそう。
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ふにっ
「あっ」
下から伸びてきた手が、おっぱいを掴んだ。
ふにふに。
「んっ」
ぐにっ。
「ふぁっ」
カレの手があたしのおっぱいを揉むと、びくん、と震えてしまう。
なんだかふわふわしてる。
この感覚、キモチいいってことなのかな?
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キスの「キモチいい」とは違う感じ。
さっきのは水みたいにいくらでもごくごくと飲み干せるような快感だったけど。
これはどろっとしていて、まるで甘ったるい蜂蜜みたいだ。
すぐに体の中に消えず、おっぱいの中に溜まって重くなっていくのを感じる。
だんだん重くなるおっぱいの先っぽが。
どうしよう。
今、すっごくいじって欲しい。
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「ねぇ……ねぇ。」
お願い。
「先っぽの方、いじって?」
びく、と手が震えた。
したい。
したい。
……何を?
「……脱がせるけど、いいか?」
……脱がせる。
服を、だよね?
それって。
エッチする、ってことだよね?
……ここにきて今更、あたしは自分がこれから何を始めようとしているのかに気付いた。
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どうしよう。
別に、イヤだなんて気持ちはこれっぽっちもない。
ただ、やっぱりあたしは初めてで。
もっと言えば、友達はみんなしてると聞いているけど、自分ですることですらなくって。
本当に、エッチ、しちゃってもいいのかな?
その、最後の一歩を踏み出す覚悟ができない。
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「イヤ、じゃ、ない、ケド」
言葉がつっかえてしまう。
カレが好きだって言った時の大胆さはどこへやら。
「その」
して。
それだけのことが言えない。
「えっと」
ダメ。
はやく言わなきゃ、彼がやめちゃうかもしれない。
でも、覚悟が決められないあたしは。
「キミは、その、したい、の?」
カレの意思を聞いてから考えよう、なんてズルに逃げた。
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「……したい」
……どうやら悪いことはできないみたい。
少しのあいだの時間稼ぎにもならなかった。
あぁどうしよ。断れなくなっちゃった。
……でも、あたしは断りたいのかな?
ううん、そんなことない。イヤなんかじゃない。
でもハンタイに、したいのかなと考えるとわからない。
カラダはまだうずうずしてるけど、エッチがしたいという気持ちとイコールにならない。
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彼が上半身だけ起き上がる。
「……なんか雰囲気に流されてるけど、ちゃんと言わせてくれ」
まっすぐに見つめる瞳。
「プロデューサーとして、自分のアイドルに手を出すなんて最低だ」
「だけど」
「俺、志希が好きだ。志希が可愛くってたまらない。もう志希しか見えてない」
「志希が欲しい。志希を、俺だけのものにしたい」
あ……っ。
どくん、と心臓が重く鳴る。
その音は。
カラダのスイッチが切り替わったように耳に響いた。
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ばちん、ばちん、ばちん、と。
たくさんの機械のスイッチが、次々とオンになるような感覚!
さっきまでなんでうじうじ悩んでたんだろ。
一つ一つスイッチが切り替わるたびに、余計なキモチが剥がれてスタンバイが整っていく。
あぁ、でも。
今準備が整うのを待つあたしのココロは、スイッチを一つずつオンにするそのスピードすら退屈に感じてしまう。
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こんなまどろっこしいことしてられない!
あたしは、カレの胸に抱き付いた。
高鳴る心を一旦落ち着けるように、胸の空気をすべて吐き出す。
すべてのスイッチに手をかける。
両腕をいっぱいに伸ばして何とか届く。
そして。
カレのニオイを、胸いっぱいに吸い込んだ。
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こんなまどろっこしいことしてられない!
あたしは、カレの胸に抱き付いた。
高鳴る心を一旦落ち着けるように、胸の空気をすべて吐き出す。
すべてのスイッチに手をかける。
両腕をいっぱいに伸ばして何とか届く。
そして。
カレのニオイを、胸いっぱいに吸い込んだ。
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二重ミス
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興奮してたのかな? ちょっと汗っぽい。
アタマの中がカレのニオイで埋め尽くされる。
理性も。
理屈も。
全部吹っ飛ぶ。
気分は、サイッコーにハイ。
視界はクリア。
システムはオールグリーン。
大好きエンジンはキュンキュンとフル稼働。
したい。
したい!
エッチして欲しい!
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昂ぶるハートの鼓動のままに、カレの唇に吸い付いた。
欲しい。欲しい。捧げたい。
首に腕を回してじゃれつく。
「……あたしもしたい」
今アタマにあるのは動物のような本能だけ。
「……キミのものにして欲しいの」
「……キミに種付けされたいのっ」
「――キミの赤ちゃん孕まされたいよぉッ!!」
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服のボタンが外されていく。
「やぁっ、はやくぅっ!」
待ち切れない。
「ボタンなんていいからぁっ!」
ぶちぶちっ
ブラウスとブラが無理矢理引き千切られて、思わずきゅん、としてしまう。
こりっ、と乳首を捏ねられると、変な声が上がってしまった。
おへその下もきゅんきゅんしちゃう。
腰を揺すってしまって、ふりふりと媚びるお尻の動きでおねだりする。
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下もいじって。
ぐりぐりと腰をこすり付けて、犯して欲しいと主張する。
我慢できなくてよだれが溢れてるの。
だからはやく。
ぐちゃぐちゃにかき回して。
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ジェットコースターのように打ち付けられる快楽を、従順に、貪欲に受け止める。
もうぐちゃぐちゃで、身体中が性感帯。
狂おしい愛しさをこめて見つめれば、存在を主張するオスのシンボル。
あたしを奪って、服従させてくれるそれに浮かんだのは、神サマへのお祈りよりもキヨラカなキモチ。
自分を犯して、カレのメスにしてもらうために、ケーケンな想いで奉仕する。
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「おねがい……犯して?」
犬のような四つん這い。ご主人様に尻尾を振るつもりで、おしりを揺らす。
「んぅぅっ」
「うあ゛っ」
「ぅうぅぅ〜〜ッ!!」
あたしのカラダが。
征服される。
こつん。
「はぁーっ。はぁーっ。はぁーっ」
繋がってる。
あたしの赤ちゃんの部屋にカレがいる。
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今のあたしの胸を満たしているのは。
カレの子供を授かりたいという、動物のような本能と。
自分の住む塔に、王子様が辿り着いた時に似たコイゴコロ。
「動いて……」
あたしのカラダは、生まれた時から。
「キミのせーえきとあたしのタマゴ、お付き合いさせて欲しいのぉっ!」
カレとこうして結ばれる以外にない、恋愛本能が刻まれていたんだ。
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〜 〜 〜
…………はぁぁぁぁ。
うっとり夢心地の桃色吐息。
ごろごろ。すりすり♪
あぁ、あたし今サイコーに幸せだなぁ〜。
2人してハダカのまま、カレにくっついて甘えてる。
カレはあたしの髪をいじってる。毎日けっこーがんばって手入れしているんだけど、どうやら気に入ってくれたみたい。
ちゅっ。あんっ。
うなじにキスしてきたのでびっくりして変な声出ちゃった。もう。……大好き♪
「……あー、志希本当に最高。可愛いしエロいしやっぱり可愛いし」
「トーゼン♪ 志希ちゃんは18年前の世界からキミのカノジョになるためにやってきた、キミ専用のオーダーメイド女の子なのです!」
「結婚してくれ」
「喜んで♪」
ふざけあっていちゃいちゃ。あ、でもホントにゴールインするならもっと嬉しいな♪
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「しっかしビックリしたな。志希初めてなのに激しすぎじゃないか?」
あー、やっぱそうだったんだ。我ながられーせーになったら、かなりヘンタイじゃないかって思ったもん。
「アレはスイッチ入っちゃったってゆーか、キミのニオイ思いっきり吸い込んだらトリップしすぎちゃったってゆーか……ね?」
「俺の身体は麻薬か何かか……」
「……あたしに特効の媚薬、かな?」
うん。もうカレにメロメロで離れられないもんね。
「ま、あのくらい激しいのもカッコよくてイイけど……次にするなら、優しくロマンティックにしてみたいな?」
こてん、と頭を胸に預ける。
「あー……それなんだが」
ん?
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あれ?
なんか、大事なトコにとってもカタい感触が当たってるんですケド……
「なんか……志希のニオイ嗅いでたら、ムラムラきちゃって」
なんですと。
「すっかり元気になったんで、今やらないか?」
…………。
えぇー?
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「あの、先生。あたしまだチョット腰に力が入んないんですが」
「大丈夫。リクエスト通り優しく、ゆっくりするから」
ムリです。アナタに抱かれて落ち着いてエッチなんてできません。
「俺にとっても志希の身体は媚薬っぽい。ちょっと我慢できそうにないわ」
どっちかってゆーと、精力剤かナニカじゃないですか?
ちょ、ま、
…………あ♪
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あたしは、この日、運命の王子様に出会ったのだと思ったけど。
訂正。
……どうやら、予言の魔王様に捕らえられてしまったようだ。
「そして二人は、いつまでも幸せに暮らしたのでした」
「Fin.」
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以上です。
志希可愛いよ志希。
Coの彼女にしたいアイドルトップが飛鳥なら、Cuトップは間違いないく志希。
ありがとうございました。
※補足
本文中Pの呼称が「彼」と「カレ」の2種類ありますが、意図的にやってます。
「彼」は地の文で使用。「カレ」は志希のセリフとしての文章で使用してます。
二人称が「キミ」なので「カレ」になるかなと。
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>>1がエロゲ脳だってことは分かった
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乙
続きはまだか?
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