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モノクマ「残念なあの子の犬耳バージョンが登場しました!」
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ダンガンロンパのいろんなもののネタバレあり。短い。
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江ノ島「……おねーちゃん何それ?受け狙い?」
戦刃「盾子ちゃん、お姉ちゃんこっちだよ」
江ノ島「私様の真後ろからお姉ちゃんの声がするのですが、でしたらこの犬耳はやしたお姉ちゃんはなんだというのですか?」
戦刃「しらないよぅ」
犬耳戦刃「?……盾子ちゃん?!なんでおみみとしっぽがないの?!」
江ノ島「この言いようである」
戦刃「盾子ちゃんおみみとしっぽがあったの?!」
江ノ島「残姉ちゃんが二人もいるとか、絶望的にめんどくさいです」
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江ノ島「話をまとめるとあなたは私達にとってのパラレルワールドからやってきたということでございますね?」
犬耳戦刃「そうなるのかな?盾子ちゃんに"他の世界に行ける機械作ったよ"って言われて入れられたらここにいたの」
戦刃「皆イヌ耳が生えてるの?」
犬耳戦刃「猫か犬が大半だよ」
戦刃「苗木君は?」
犬耳戦刃「ねこ耳だよ」
戦刃「……いや、だいじょうぶ!かわいい!わんこでお揃いの方がよかったけど!」
江ノ島「呼びわけがめんどくさいので私のお姉ちゃんは残姉ちゃん、あなたのことは"わん姉ちゃん"とお呼びしましょう」
わん姉「わん姉ちゃん……盾子ちゃんとおんなじ呼び方だね!」
戦刃「わ、私はどうよんだらいいのかな?わんこ?」
わん姉「むくろでいいよ」
戦刃「だってそれだと同じ名前になっちゃう」
わん姉「しかたないからわんこでいいや」
江ノ島「(延々ボケさせてたらそれだけで時間つぶせそうですわね)」
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江ノ島「それはともかくとして、わん姉ちゃんは人類史上最低最悪の絶望事件に関しては御存じでしょうか?」
わん姉「盾子ちゃんが起こそうとして飽きた事件だね!」
江ノ島「そちらの私は何故この件に飽きてしまったのか……あと私とあんたの方の江ノ島盾子も呼び分けろよ!めんどくせえよ!」
わん姉「じゃあ私の妹は盾子にゃんって呼ぶね!」
江ノ島「あ、ねこ耳なんですね。ていうか姉妹どころか双子ですのに犬猫ちがうのかよ」
わん姉「日向くんは犬耳だったけどカムクラ君はねこ耳だったよ!」
江ノ島「予備学科は人格を守れないままだったのかよ!!やっべーな絶望的だぜ!日向にとってだけ!」
わん姉「カムクラ君が女子のパンツ集めまくって77期を全く絶望に落とせなくて盾子にゃんは飽きちゃったんだよ」
戦刃「パンツハンターカムクラ」
江ノ島「先回りされちゃって絶望的……!って事だねっ☆」
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江ノ島「えー……ですがすみません……ボクは今まさにコロシアイ学園生活始めようって段階まで人類史上最低最悪の絶望事件を進めていまして」
わん姉「じゃあ、松田君ももういないんだ」
江ノ島「ダンロンSSが描かれるたびに松田君がお亡くなりになっているのにピッタリ合致してしまうのです」
戦刃「わんこの方でも死んでたら松田君死亡カウントが一気に2個増えてたね」
わん姉「もしかして、私も協力したほうが良いの?」
江ノ島「あたしの作戦的には残姉ちゃんとあたしを入れ替えてあたしが奥に引っ込んでおくつもりだったんだけど、
撤去してない資料とか見られて戦刃むくろの存在が知れると一気に真相に近づかれてしまう可能性があんのよ」
戦刃「わかった!わんこに盾子ちゃんのふりしてもらうんだね?!」
江ノ島「残姉ちゃんが私のふりして、わん姉ちゃんには戦刃むくろとして過ごしていただきます」
戦刃「えぇー」
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戦刃「なんで?なんで私の方が盾子ちゃんのふりなの?」
江ノ島「わっかんねーのかよ?!いいかぁ?コイツが人類史上最低最悪の絶望事件を経験していない、
すなわちきっかけになった希望ヶ峰史上最低最悪の絶望事件がおきてないってことはだぜ?!
このアタシのマネを練習していないって事なんだよ!!
練習した残姉ちゃんですら残念な出来だってのに、ぶっつけ本番で任せられるかっての!」
戦刃「盾子ちゃん、私の盾子ちゃんのふり残念だって思ってたんだ」しょんぼり
江ノ島「笑顔でレーション食べるギャルなんていねーっての!」
戦刃「おいしいよ!」
わん姉「世界の至宝だよ!」
戦刃&わん姉「「ねー」」
江ノ島「同一人物漫才はいいから」
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江ノ島「とにかく二人ともにコロシアイ学園生活に参加して頂きます」
わん姉「はーい」
戦刃「わかったよ、最初の予定通りに行けばいいんだよね?がんばるよ!」
江ノ島「(残念を追加投入しただけの気もしますが、まあいいでしょう)」
〜コロシアイ学園生活一日目〜
苗木「えーっと、はじめまして、苗木誠です」
わん姉「よろしく。私は超高校級の軍人、戦刃むくろ」
苗木「戦刃さん……(彼女の名前は希望ヶ峰学園スレでは見かけなかったな)
軍人っていうだけあって、名前を聞いたのは初めてです」
わん姉「うん。傭兵だったし、その所属していた部隊ももう無いから名前は殆ど知られてないと思う。軍人以外には」
苗木「でもそれ以上に……その耳としっぽ、本物なの?」
わん姉「うん!」
苗木「(力強く返事されてしまった……あとさっきからしっぽ無茶苦茶振ってる)」
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苗木「あと、気のせいかさっきあいさつした江ノ島さんと似てるような」
わん姉「どういつじんぶつだよ!」
苗木「?!」
江ノ島(残)「ストップ! 双子なんだよ!双子!アタシと戦刃むくろちゃんは双子なのでーす!」
苗木「そうか!だからよく見たら似てるんだね!」
江ノ島(残)「だめだよわんこ、そういう言い方みんなびっくりするから!」
わん姉「ごめんね……」
苗木「双子だけど耳としっぽは」
江ノ島(残)「えっと、えーっと……海外でせいかつしてるときにいつのまにかついてたらしくて!」
ピンポンパンポーン
モノクマ「えー、これから入学式を開始します!3分だけ待ってやるから体育館に集合!」
江ノ島「(やっぱり残念追加投入しただけでしたわ……入学式の際に見せしめを作る意味でどっちかやっとかないと)」
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モノクマ「――というわけで、お前らにはこれからここで一生過ごしていただきます!」
ほぼ全員『な、なんだってーーーー!!??』
江ノ島(残)「(あ、生徒手帳に指令が来てる! このセリフいってモノクマ踏んづければいいんだね!)」
わん姉「(偽盾子ちゃんがモノクマに突っかかってピンチになるのを助ける役目だね、わかった!)」
江ノ島(残)「ふざけんじゃないわよ!このできそこないパンダ!」
モノクマ「パンダとは心外な!僕はモノクマだよー!!」
江ノ島(残)「とっととこっから出しなさいよ!」
モノクマ「ふっふっふ ならば、ぼくをたおしてからにしろー!」とてとてとて
ぎゅむっ
江ノ島(残)「どうよ?これで満足?」
モノクマ「うぷぷぷぷぷ 確認してないとはいえ、校則違反だよ!」
江ノ島(残)「へっ?」
モノクマ「校則違反にはオシオキです!助けて、グングニルの槍!」
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わん姉「盾子ちゃんあぶない!」
モノクマ「(うぷぷぷぷ、これで四方八方からの槍でどちらかは仕留められるという算段です!
いい具合に、わん姉ちゃんも槍の中央地点に)」
ジャキッ ジャキッ
江ノ島(残)「 」ダン!!ダン!!ダン!!
わん姉「 」バン!!!バン!!!バン!!
十神「マグナム2丁持ちで槍を撃墜……だと?!」
山田「常人の反応速度ではありませんぞ?!!」でぶでぶ
モノクマ「え……えぇぇー……」
江ノ島(残)「おねえちゃんにじゅうのつかいかたおしえてもらってなければあぶなかった」(棒)
わん姉「もしもの事もあろうかと妹に銃もたせといてよかった」(棒)
モノクマ「もー!なんで避けちゃうのさ?!避けちゃったらオシオキにならないじゃん!」
江ノ島(残)「流石にこの程度じゃ死んであげられない」
モノクマ「えぇー?!」
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モノクマ「ぐぬぬ……と、とにかく、校則破ったらオシオキだからね!
校則は学生手帳で確認できるからきちんと確認しておくように!」
〜コロシアイ学園生活開始数日後〜
モノクマ「(ガチ平和をみなさん漫喫していらっしゃる!)」
モノクマ「(特にわん姉ちゃんの犬そのものな状態がアニマルテラピー的要素になっている!)」
わん姉「おやつ おやつ」しっぽぱたぱた
舞園「今日はホットケーキ焼いてみたんですよ」なでなで
わん姉「舞園さんいいなぁ、私お料理は戦場でレーションあっためるぐらいしかできないや」
朝日奈「私は今日もドーナツだよー♪一緒に食べる?」なでなで
江ノ島(残)「……」
舞園「江ノ島さん、どうかなさったんですか?」
江ノ島(残)「あたしは……いい。ちょっと部屋もどるわー」
モノクマ「おやおや?普通の残念な方が元気ないみたいだね?」
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〜江ノ島の部屋〜
モノクマ「おねーちゃんどうしたのさ?やけに元気ないけど」
江ノ島(残)「盾子ちゃん……私、もう変装やめる…」
モノクマ「えっ?」
江ノ島(残)「わんこばっかりかわいがられて、ギャルだからちやほやされてきただろうしって扱われて、結構悲しい……」
モノクマ「ちょ、ちょっとまってよ!さすがにそれは認められないよ!どうせならわん姉殺すとかでコロシアイ発生させようよ!」
江ノ島(残)「わんこ殺したらわたしがみんなにきらわれちゃうもん」ぽろぽろ
モノクマ「(やばい、残姉ちゃんの人恋しさがMAX近いことになってる……けど、うまく使えば絶望にもっていけそうだね!)」
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〜食堂〜
苗木「戦刃さん、ジャーキー見つけた」
戦刃「わーい!じゃーきー!」ぱたぱたぱたぱた
大和田「お前さっきホットケーキとドーナツも食ってただろ?あんまり食べすぎると腹壊すぞ?ただでさえ人の食べ物は塩分が」
苗木「大和田クン、一応戦刃さんはにんげ……人間?」なでなで
大和田「ハッキリしねえよな」なでなで
江ノ島(残)「〜〜〜〜!!!(わんこが苗木君になでられてる!! あ、大和田君は別にどうでもいいけど 苗木君になでられてる!!)」
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江ノ島「うぷぷぷぷぷぷ 残姉ちゃんだいぶこたえてるね!ここに追加でなんか動機っぽいのしかけたらいけるかなー?
当初の予定だった大神脅して犯人にさせるのを残姉ちゃんとわん姉ちゃんに余計な子とこぼすなって教育優先して忘れてたし、
このタイミングが絶望のきっかけに」
〜♪
江ノ島「あん?何よこんな時に カムクラから?」
カムクラ「もしもし」
江ノ島「なによ?せっかくこれから動機っぽいもの送りつけようと思ってたのに」
カムクラ「電波ジャックが中断されてしまいました」
江ノ島「ハァ?何やってんのよ?アンタの担当でしょそこは?!部下とかどうなってんのよ?!」
カムクラ「ねこ耳つけた私がやめる様に指示したなどと供述していまして」
江ノ島「……えっ?」
カムクラ「同様の妨害工作が、他の絶望達の下でも起こっているらしいです」
江ノ島「ちょ、ちょっと待って、外部状況連絡ちょっと確認してきますわ」
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江ノ島(残)「わん姉ちゃん……」ユラァ
わん姉「どうしたの盾子ちゃん?」
江ノ島(残)「お、大和田の言うように、あんま食べ過ぎてるとおなか壊すよ!部屋に戻っとこうよ」
わん姉「お腹痛くなるかどうかぐらいは分かるよ!ずっと戦場にいたもん!」
江ノ島(残)「いいから!」 ぐいっ
わん姉「キャン!」
苗木「やめなよ江ノ島さん!……戦刃さんはずっと戦場にいたって言ってるし、人恋しいんだよ!」なでなで
江ノ島(残)「だからって……」
苗木「そりゃ、甘やかしちゃダメだって言いたいのは分かるけど、今まで頑張った分甘えさせてあげても」
江ノ島(残)「…………わたし だって」
苗木「?」
江ノ島(残)「わたしだってがんばってたのに!」だっ
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大和田「オイ、江ノ島?!」
苗木「……もしかして何か悪い事言っちゃったのか…?」
わん姉「……クゥーン…」しょんぼり
〜江ノ島の部屋〜
江ノ島(残)「すん すん…… わたしだって がんばってたのに……」
ピンポーン ピンポンピンポンピンポンピンポン
江ノ島(残)「うるさい!」ガチャ
霧切「少し、いいかしら?」
江ノ島(残)「……何よ」
霧切「あがってもいい?」
江ノ島(残)「……いいけど」
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霧切「先ほどの食堂でのやりとり、一部始終見ていたわ」
江ノ島(残)「……ギャルの頑張りと軍人の頑張り一緒にするなとか言いに来た?」
霧切「いいえ……その前に、いくつか確認させてほしいの」
江ノ島(残)「なに?」
霧切「あなたにも、戦場で戦っていた経験があるのよね?」
江ノ島(残)「!?」
霧切「初日の槍への対処、あなたと戦刃さんの体つき及び歩き方の相似点……"どちらが片方だけが軍人"だと、説明がつかないのよ」
江ノ島(残)「(ど、どうしよう どうしよう ここで軍人だってばれたら……)」
霧切「ギャルとして入学したあなたにとっては深い秘密かもしれないけれど正直に答えてほしいの」
江ノ島(残)「(ギャルだとは思ってもらえてる?じゃ、じゃあ、いいかな?いいよね?嘘ついてそこから変にばれる方がだめだよね?)」
霧切「……」
江ノ島(残)「そ、そう、だよ。あたしも、軍人だったの」
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霧切「……そう」 ぎゅっ なでなで
江ノ島(残)「?!」
霧切「あなたが言った"私だって頑張っていたのに"という言葉にも納得が行ったわ。どちらも軍人だったにもかかわらず、軍人の肩書のある戦刃むくろばかりが気遣われているのが不満だったのね?」
江ノ島(残)「……」
霧切「私は一人っ子だけれど、姉妹で差をつけられるというのはつらいんじゃないかという想像はできるわ……気づいてあげるのが遅くなってごめんなさい」
江ノ島(残)「……(思えば、小さいころから、私の事心配してくれる人はあんまりいなかった。
実の両親は盾子ちゃんの方を手元に置くし、戦場でも大人より頼りになるって扱いだったし……)」じわっ
霧切「よしよし」
江ノ島(残)「ぐすっ グズッ」
霧切「落ち着いたら、あんまり差をつけないでほしいってお願いしてもいいかもしれないわね」
江ノ島(残)「う、うん。でも、軍人だっていうのは ないしょね?」
霧切「……えぇ」
霧切「(江ノ島さんあやしつつちょっと生徒手帳確認したら通信簿に何か文章が追加されてた……)」
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江ノ島「くっそなんなんだよこれは!」
江ノ島「犬耳つけた辺古山と九頭龍がヤクザ関連の指示系統乱してるとか!
公演ぶっちしてファンに絶望与える予定だった西園寺が猫耳で登場して大盛況だとか!
……この状況……まさかわん姉ちゃんのような存在が絶望達の行動を阻止している……?!」
江ノ島「ひとまずの対処は命じたけれど、このままじゃ全人類絶望化計画は継続困難ですわね
……せめて、この中ぐらいはぜつぼうにそめていかなきゃやってられないぜ!」
江ノ島「ん?なんか残姉ちゃんと霧切が百合ってる……ちょ、なんか残姉ちゃんいい笑顔なんだけど?!」
江ノ島「信じて(コロシアイ学園生活に)送り出した残念なお姉ちゃんが希望に満ちた笑顔してるだなんて」
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江ノ島「ああぁぁぁ……なんというかもう、いろんなものがぶち壊されてて絶望的……」ビクンビクン
江ノ島(残)「……わん姉ちゃんごめんね。ちょっと嫉妬しちゃったの」
わん姉「ううん、大丈夫だよ。私も盾子ちゃんの事しっかりかんがえてあげられてなかった」
霧切「今後はできるだけ姉妹で差をつけないであげてもいいかしら?」
大神「うむ……兄弟間の葛藤というものは我にはなかったが……気をつけよう」
十神「……フン、蹴落とすべきでない相手ならば、仲良くしておいた方がいいだろうさ」
苗木「……ごめんね江ノ島さん、さっきは、あんなこと言っちゃって……気にしてた時に丁度だったんだね」
江ノ島(残)「あー……うん(それだけじゃないんだけど)もう大丈夫だよ。思っていることも言えたし」
苗木「僕もきをつけるね」なでなで
江ノ島(残)「!! 苗木が撫でてくれた!」
霧切「良かったわね」
江ノ島(残)「うん!」
霧切「(戦刃さんと思考も近いせいか、彼女のしっぽの振れ幅が幻視できそうだわ)」
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わん姉ちゃんとか考えた>>1は天才か
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江ノ島「いつの間にか残姉ちゃんたちも和解してやがりますし……いや、ここで残姉ちゃんとわん姉ちゃんが裏切り者と言うことを伝えれば」
わん姉「実はみんなに言いたいことがあって……ほんとは私と盾子ちゃん、黒幕の事知ってるの」
皆『な、なんだってー!?』
江ノ島(残)「今言っちゃうの?!」
わん姉「え、えっとね これ、この指令が来たら言うようにって言われてたの」
江ノ島「ハァアァアアア??!! 何それ?!私そんな指令だしてないよ?!ここの機械って全部指紋認識で指令送るのだって」
猫耳江ノ島「だよねー☆同一人物でもない限り、そんなことできないよねー☆」
江ノ島「?!」
猫耳江ノ島「はじめまして私!私様の名は、江ノ島盾子にゃん!」
江ノ島「えっ なにこのキャラ切り替え自分でやる分にはいいけど人の見るとキモい」
猫耳江ノ島「同一人物なのにそのあつかい……ひどいひとです」どんより
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猫耳江ノ島「あなたが色々現状把握に努めるために床下部屋での作業を行っている際に、こちらの司令室からわん姉ちゃんに指令を出させていただきました」クイッ
江ノ島「アンタはあたしなんでしょ?なんでこんなこと」
猫耳江ノ島「実は私、カムクラに周囲の絶望落ちを阻止されて以降異世界を覗く機械を作るのに凝っていまして」
江ノ島「そっちの世界どんだけオーバーテクノロジってんのよ」
猫耳江ノ島「不二咲君が「できたよ苗木くん!」と言いつつドラえもん並みの道具をホイホイ出せる程度ですわ」
江ノ島「阿笠博士だろそこは」
猫耳江ノ島「自分の絶望を阻止されて絶望した私は、他の世界の絶望を眺めていたのですが……次第に私がされたように絶望をぶち壊される絶望を味わわせたくなってきて
それで今回この世界をターゲットにコロシアイ学園生活をぐったぐだにぶっ潰す計画を立てたのです!絶望しました?」
江ノ島「ほんっとーにグダグダな潰され方でマジ絶望的です」
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猫耳江ノ島「本当はわん姉ちゃん送りつけるだけの予定だったのですが、カムクラ含む77期に目をつけられまして
外の絶望もつぶしてやるからということで徹底的なぶっ潰しっぷりを期待してご協力していただきました」
江ノ島「……う、うぷぷぷ なにこれ せっかくの絶望が潰されてってんのに うぷぷぷぷ 絶望への希望が潰されて絶望してキモチイイ」
猫耳江ノ島「うぷぷぷぷぷぷ」
江ノ島「うぷぷぷぷぷぷぷぷ なんていくとおもう?残姉ちゃんが私様のために身を削るに決まっていますわ!」
猫耳江ノ島「そう来ると思って時間差であなたのお姉ちゃんにも投降指示を出しておきましたわ」
江ノ島「あ、やっぱり?」
わん姉「というわけで、実は私は異世界からのスパイでこの世界の絶望を終了させるために送り込まれたわんこなお姉ちゃんなのです」
戦刃「もう私ギャルの格好やめていいんだよね?ほんとうだよね?」
桑田「(メイク落とすともう犬耳以外で見分けつかねえな)」
霧切「軍人が二人でギャルはいなかったのね」
戦刃「心配してくれたのに騙しててごめんね」しゅーん
霧切「大丈夫よ、素直に正体ばらしてくれたし」
戦刃「だって、私の手帳にも"もうだめぽ お姉ちゃん正体ばらしていいよ"って来てるし」
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苗木「……で、結局ここはなんなの?」
戦刃「盾子ちゃんが、皆を絶望させて世界中を絶望させるための場所だよ。
コロシアイさせる気だって言ってたけど、コロシアイが起きても自己責任だって言ってたし、
みんな仲良かったし、仲良く過ごすこともできる感じだと思うよ。閉じ込められてるの暇で嫌だったけど」
霧切「……ここで仲良く過ごせると思っていたのはあなただけな気もするけれど」
戦刃「そうなの?」
わん姉「わかんない。だって盾子にゃんはそこまで計画する前に飽きちゃったし」
石丸「ちょっと待ちたまえ!質問しても良いかね?!」
戦刃「はい、石丸君」
石丸「皆仲が良かったし……と君は言っていたが、どういうことなんだ?僕らは先日知り合ったばかりではないのか?!」
戦刃「記憶あったらコロシアイしてくれないから、盾子ちゃんがみんなの記憶2年分ぐらい消しちゃってるよ」
皆『な、なんだってー!!!』
わん姉「あ、それは聞いてたから、私の方の世界から助っ人呼ぶって盾子にゃんがいってたよ!」
松田(猫耳)「それが俺だ」
皆『(誰……?)』
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戦刃「松田くんだ!盾子ちゃんにナイフでざっくざくされたあげく厚底ブーツで(ry」
松田(猫)「やめろ。俺は俺の死にざまなんて知りたくない。 超高校級の神経学者でおまえらの先輩だ」
わん姉「松田君が記憶戻してくれるんだよね?」
松田(猫)「ああ、気は乗らないがあのブスが一応他人を絶望させるためとはいえようやく真っ当な事を願ってきたからな」
朝日奈「(仲悪いのかなー?)」
腐川「(ああいう罵倒は下品ね……もうちょっと違う方向で突き放せない物かしら)」
十神「念のため聞くが、そのための研究成果は黒幕から盗めているのか?」
松田(猫)「判り切ったこと聞いてんじゃないぞブ男。そんなことは下準備として神代にやらせてある」
わん姉「とにかく、皆しばらくたったら全部思い出せるし、外が落ち着くまではここで生活するといいよって盾子にゃんが」
戦刃「私のにも似たようなの来てる。盾子ちゃん、盾子にゃんと意気投合して分かってくれたんだね!」
猫耳江ノ島「そんなわけないのにね。あいつらの記憶終わったらこっちの絶望消去ですよ。
ねえどんな気分?愛した絶望が自分の中から失われるのってどんな気分?」
江ノ島「流石私、私がほどけないように拘束してきやがりますわね。気分は最悪に決まってんだろぉおぉ??!!」
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〜コロシアイ学園生活頓挫三日後〜
わん姉「盾子ちゃん、もう歩ける?」
江ノ島「頭ぐわんぐわんするのはもうおさまってるってば」
戦刃「大丈夫?ホントに大丈夫?」
江ノ島「大丈夫だってば……あー……もう、なんかこう、飽きっぽいのが無理やり矯正されてて飽きなくなったのは良いんだけどさ……自分が自分じゃなくなったみたい」
不二咲「ある意味言葉そのままの状態だもんねぇ……でも、江ノ島さんは自分自身にも飽きていたし、飽きっぽい江ノ島さんじゃなくなっただけとも」
江ノ島「あ、今無理に考えさせないではきそう」
戦刃「タライならあるよ!」
江ノ島「どんだけ吐かせる気なのよ」
わん姉「ファブリーズもあるよ!」
江ノ島「ちゃんとトイレに言って吐くから大丈夫ぅえろぇ」
戦刃「タライがあってよかった!」
わん姉「ファブろう」シュッシュッ
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葉隠「江ノ島っち大丈夫べか?おかゆ持ってきたべ」
江ノ島「ハァ?アンタが作ったの?」
舞園「私が作りました。わんこさんと戦刃さんにもご飯とお味噌汁を持ってきましたよ」
わん姉「わーい!」ぱたぱた
戦刃「ありがとう、舞園さん」
舞園「いいえ、お二人とも江ノ島さんの看病で付きっきりでしたから」
葉隠「俺らも記憶取り戻すときに頭痛かったり気分悪かったりしたのによくやってくれてるべ」
戦刃「私は……他の皆に合わせる顔がないだけかも」
江ノ島「あたしも正直、平凡を愛せるようになった以上以前やってたことがねー」
葉隠「……まあ、あの事件の主犯二人だもんな。所で、不二咲っちはなんでこっちにいるんだべ?」
不二咲「体調良かったら、顔出せないかなって聞きに来たんだぁ」
舞園「そうですね、心配してる方も多いんですよ」
わん姉「ちょっとタライあらってくるね。ファブっても元凶あったらちょっとだめだね」
葉隠「ん、俺もてつだうべ」
わん姉「うん!」ぱたぱた
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パタン
江ノ島「……あのさ、猫耳の方のあたしとか松田君は?」
舞園「私達の記憶が戻った後すぐに、外の絶望の方々を更生させると言って出て行きましたよ」
江ノ島「大方あたしは"頂点のはずの江ノ島盾子が絶望脱却しちゃったけどNDK?"ってやりにいったんだろうね」
不二咲「えぇっ」
戦刃「大人しくなる前の盾子ちゃんだとしたらそうとしか考えられない」
舞園「確かそんなこと言ってましたね…………あの」
江ノ島「何」
舞園「ごめんなさい、心配はしているのですけれど……その、完全に許せるかは、私、わからないです」
江ノ島「うん、知ってる。生まれ変わったからってやってきたことが消えるわけじゃないし、そこはあたしが全力もって償うよ」
戦刃「私も」
舞園「……よかった。二人とも、過去に絶望していないみたいで」にっこり
不二咲「あのね、多分みんな、似たような感じだと思うんだぁ……ボクも、全部許せることだとは思ってないし。
でもね、これから一緒になんとかしていこうって思っているのも、仲間だって思ってるのもホントだよ」
江ノ島「ありがとね。じゃ、とっとと復帰して謝り倒すことからはじめなきゃね!」
戦刃「うん。私も盾子ちゃんと一緒に謝るよ」
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こうして、人類史上最低最悪の絶望事件は幕を閉じた。
頂点たる江ノ島盾子が絶望から足を洗っても世界のすべてが絶望から復帰できたわけではないが、
徐々に絶望の勢力は衰え、やがて世界にそこそこの希望とそこそこの絶望が共存するような
かつての状態が取り戻されていった。
解決のために動いていたという動物耳のついた希望ヶ峰生達もいつの間にか姿を消した
……かに見えたが、例外が一人だけいた。
わん姉「盾子にゃんがむかえにきてくれないよぅ」ぐすぐす
戦刃「たぶん盾子にゃんはわんこが迎えに来てくれないって絶望してるのを楽しんでるんだよ!」
江ノ島「あー、もう、わん姉ちゃん泣くなってば!飽きっぽさだけがパージされたこの完全版江ノ島盾子ちゃんがなんとかしてあげるから!」
戦刃「なんとかできるの?」
江ノ島「かつて世界を絶望に落としかけたあたしを舐めないで欲しいわー。奴らののこしたオーバーテクノロジ―を使って、あいつらがこっち来たのと同じような装置を作りましょう!」
戦刃「ひとりでできるの?」
江ノ島「更生されたカムクラとか左右田とかよべばいけるでしょ」
こまごまとした話は、この世界でもまだ続いていくようだ。
〜終〜
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くぅ疲
セレス出し忘れてごめんなさい
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おつおつ
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おつおつ
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おつん
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age
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