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キース「本日より」
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キース「兵団から支給されるパンの譲渡及び強奪を禁止する」
サシャ「」ガーン
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初SSなのでさっさと書いて、さっさと終わらせます。
ありきたりですが、どうぞ。
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キース「分かっていると思うが、破った者は即開拓地送りだ」
サシャ「パァーン」
マルコ(しっかりとサシャだけを見て言ってるよ)
ジャン(こんだけ訓練兵が集まってるのに、サシャをガン見でほかが眼中にないじゃねえか)
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クリスタ「あれはサシャのために出来た禁止令だよね」
ユミル「こっちはとばっちりじゃねえか。無駄な規則が増えやがった」
クリスタ「そうだね…」
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≪夕食≫
カチャカチャ
アルミン「ドアの隙間からじっと見てるね。キース教官」ヒソヒソ
エレン「食いづらいよな。ろくに会話もできねえ」ヒソヒソ
ミカサ「エレン、よく噛んで食べないと駄目」
エレン「分かってるよ」
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ハンナ「ごめんね、フランツ。今日体調が悪くて、パンが食べられそうにないの」ヒソヒソ
フランツ「大丈夫さ、ハンナ。こっそり食べてあげるから」ヒソヒソ
ハンナ「ありがとう。こっそりこっそりね」ヒソヒソ
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キラーン☆
サシャ「そこー!だめですよ、だめ!」
サシャ「パァンのじょうとは許されてません!」
サシャ「ですよね?教官!」
キース「許す」
サシャ「」ガーン
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サシャ「どうしてですか?どうしてですか?」
キース「二人の行為は譲渡ではない」
キース「愛情表現だ」ドーン
フランツ「そんなストレートに」テレテレ
ハンナ「教官公認ね」テレテレ
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支援
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サシャ「それならっ、アルミン!そのパァンを私に愛情表現してください!」
アルミン「ぼくぅ!?」
キース「アルレルト」
アルミン「はいっ!」
キース「お前はブラウスを愛しているか?」
アルミン「いえ!」フルフルフルフル
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キース「だそうだ」
サシャ「あぁるぅみぃ〜ん」ベソベソ
アルミン(許してくれサシャ。僕には心に決めた人が!)
アニ(ほっ…)
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≪後日≫
キース「調理担当者以外の調理室への入室を禁止する」
サシャ「」ガーン
キース「分かっていると思うが(ry」
サシャ「チョウリース」
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ライナー「サシャ以外の誰が破るってんだ」
ベルトルト「前回同様、サシャに向けてしか言ってないね」
ライナー「サシャは調理当番永久欠番だからな」
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≪調理室≫
ミカサ「アルミンが風邪をひいた」コソコソ
エレン「早く治るように、お粥を作ってやろうぜ」コソコソ
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ズザザー★
サシャ「ハッケーン!」
サシャ「教官キョウカーン!」
サシャ「調理担当者じゃないのに入室してます!」
キース「許す」
サシャ「」ガーン
キース「これはただの入室ではない、看病だ」
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サシャ「ならばっ、ミカサ!私もすごーく頭痛が痛いので、看病のためにお粥を作って下さい!」
サシャ「もちろん大盛りで!」
エレン「ミカサなら、お粥持ってもう看病に戻ったぞ。俺は片付けだ」
サシャ「カンビョーン」
キース「頭痛が治るまで、走れ」
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≪さらに後日≫
キース「本日より、慎みのない放屁を禁止する」
サシャ「してませんよ!?」
−終−
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乙!
キースのサシャへの愛情表現という可能性…
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面白かったwww乙!
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サシャ「神様」
続編らしきものを。
タイトル通り、あの方の話。
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《夕食中》
ジャン「キース教官また見てるな」ヒソヒソ
マルコ「主にサシャの方をだけど」ヒソヒソ
サシャ「……ぱぁん」ドンヨリ
クリスタ「教官!」ガタッ
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キース「どうしたレンズ。ブラウスが放屁でもしたか」
サシャ「ええエェッ?!」
クリスタ「私からサシャへのパンの譲渡を許して下さい」
ユミル「おい、クリスタ。また悪い癖か?」
サシャ「神様っていたんや」パァアア
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キース「なぜだ。この食糧難の中、皆平等に食糧を与えられるのは当然のことであろう。兵団内であればなおさらだ」
クリスタ「私は前にサシャにパンを譲渡したことがあるからです」
キース「過去のことを咎めるつもりはない。ブラウスの食い意地が張っているのはお前とは関係のないことだ」
クリスタ「いえ、関係はあります。この兵団で初めてサシャにパンを譲渡したのが私でした」
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キース「なに?」
ユミル「やめろ。あの時のことを言うつもりか?」
クリスタ「大丈夫だよ。ユミルのことは何も言わないから」
ユミル(チッ、そういうことじゃねえよ)
サシャ「クリスタ、マジ神様」
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キース「意味がよく分からん。詳しく説明しろ」
クリスタ「入団式の日、サシャは教官の言いつけ通り、死ぬ寸前まで走り続けていました」
キース「ああ、ブラウスには罰として夕飯抜きも言い渡しておいたはずだが、まさか…」
クリスタ「私は教官の言葉に逆らってしまいました」
キース「パンを、与えたのだな」
クリスタ「はい。空腹時にはいつもの食べ物でも数倍美味しく感じるといいます。ヘトヘトになっていた彼女には、その効果が最大限に発揮されました」
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アルミン「空腹時の味覚の変化の話は聞いたことあるよ。開拓民時代に実感したこともある」
エレン「俺も分かるな。しかもそれをサシャにか…とんでもねえな」
ミカサ「想像を絶する」
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クリスタ「私は知っていいました。サシャのパンに対する執着の強さは、元々のものではないと」
クリスタ「私があの時にパンを与えなければ、普通の兵団生活を送れていたんだってことを!!」
一同(いやいやいやいやいやいや)
ユミル(それはない、ありえないから)
コニー(入団式中に芋食ってるような女が普通の生活送れるわけないだろ)
クリスタ「……ずっとずっと気掛かりだったんです」ポロポロ
ライナー(結婚しよ)
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クリスタ「教官はこのことを見越して、サシャに夕飯抜きを命じていたのですね。そうとは知らず私、なんてことをっ!」
キース「そう…だな。た、確かにそういった考慮をしてないわけではなかったこともないが、き、貴様が気に病むことではない」
ユミル(うわ、コイツ自分の手柄にしやがった)
マルコ(キース教官、ちょっとそれは…)
ミカサ(非道)
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クリスタ「お願いします!どうかサシャにパンを食べさせてあげてください!私が悪いんです!全て私の責任なんです!」
キース「思い詰めるな、レンズ。なにもそこまで」
クリスタ「どうしても駄目だというのなら、私を開拓地送りにして、私の分までサシャにパンを食べさせてあげて!」
ユミル「」ガタッ
ライナー「」ガタッ
キース「うっ!」ビクッ
キース(私に強烈な殺気が二つほど注がれている!)
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キース「……ブラウス」
サシャ「教官、大丈夫です。今、何をすべきか、私は分かっています」キリッ
キース「少しは成長したようだな」
サシャ「クリスタのおかげで目が覚めました」
エレン「人が変わってねえか?」ボソ
ミカサ「静かに、今、良いところ」シー
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キース「クリスタ・レンズ」
クリスタ「教官、どうか」
キース「貴様とサシャ・ブラウスとのパンの譲渡を許可する」
クリスタ「アアッ、ありがとうございます!良かったね、サシャ!」
キース「さあ、ブラウス、すべきことを」
サシャ「はい」バッ
サシャ「クリスタに私のパァンを捧げます!」
クリスタ「え?」
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キース「良くやった」ウンウン
クリスタ「どうして、パンが食べられるようになったのに」
キース「受け取れ、ブラウスの思いだ」
サシャ「……」プルプル
コニー(嘘だろ、あの芋女がパンを人に渡すなんてよ)
アルミン(歯を食いしばって震えてる)
ジャン(よっぽどキツいみてえだな)
マルコ(いい話だなぁ)
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サシャ「……」ブルブルブルブル
クリスタ「サシャ?大丈夫?震えてるよ」
サシャ「フーッ、フーッ」ガクガク
クリスタ「どんどん顔色が悪くなって、脂汗が出てきてる!サシャ!サシャ!」
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面白い
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サシャ「ぎゃああああああ!!」ドォツ
クリスタ「キャッ」ドサッ
キース「何をしている?!パンをクリスタに返せ!」
サシャ「すみません!やっぱりパァンだけは、無理です!」モグモグモグゴックン
サシャ「代わりにこの心臓を捧げます!」バッ
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アルミン(その時104期生は思い出した)
アルミン(サシャが入団式で起こした衝撃を)
アルミン(腹筋が捩れるほど笑いを堪えた苦渋を)
アルミン「あの日の芋敬礼の上をいく、新たな…………パン敬礼」
ライナー「」ブフォッ
―完―
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