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竜華「怜のリコーダーどこやったっけ」
-
怜の家
竜華「……」コソコソ
竜華「怜ー。起きとる?」
怜「すぅ……すぅ……」
竜華「大丈夫そうやね」
竜華「あー、怜の寝顔めっちゃかわええなぁ……」ウットリ
竜華「……」
竜華「いかん、いかん。怜が寝てるうちに怜のリコーダー探しださんと!」
"
"
-
竜華「……」ガサガサ
竜華「…………」ゴソゴソ
竜華「………………」ガサゴソ
竜華「うーん、見つからんなぁ……」
竜華「はよ見つけんと、怜起きてしもうしどうしよ……」
竜華「……そや、ベッドの下はまだ探してへんな!」
竜華「失礼するで〜♪」ゴソゴソ
竜華「……ん?」
-
竜華「何やこれ……雑誌か?」
竜華「"前衛"……?」
竜華「ちょっと気になるなぁ……読んでみるか」
竜華「え〜と……」
竜華「"日本共産党の国民的役割を発揮し参院選・都議選勝利へ"」
竜華「何や、政治の本かいな……ウチにはよくわからんわ」
竜華「怜は政治に興味あるんかな?」
-
竜華「ま、ええわ……さてリコーダー、リコーダーと……」
竜華「……」ガサガサ
竜華「…………」ゴソゴソ
竜華「……ん?」コン
竜華「あっ、これか!?」
-
リコーダー「"さんねんいちくみ おんじょうじとき"」
竜華「おぉ!これやこれ!!」
竜華「しかもソプラノリコーダーや」
竜華「うへへ……これに怜汁がついとるんやろなぁ……」
竜華「……ちょっと吹かせてもらってもええかな?」
"
"
-
竜華「もしもーし」
怜「すぅ……すぅ……」
竜華「起きてますかー、怜さん」
怜「すぅ……すぅ……」
竜華「……大丈夫やな」
竜華「では、遠慮なく吹かせてもらうで……」
-
竜華「……」ゴクリ
竜華(いくで……)
ドレミファソラシド〜♪
竜華「……///」
竜華(……越えちゃいけないラインを越えてしまった気がする……)
竜華(でもウチのリビドーはもう止められへん。……もっかい吹こう)
ドシラソファミレド〜♪
竜華(あぁ、ここに怜を感じる……!)
〜♪
怜「……んん」
-
怜(うるさいわぁ……人が心地よく眠ってんのになんやねん……)
竜華「ポピプペポ〜♪」
竜華「怜のリコーダー最高や!」
怜(……竜華の声?)
竜華「ぐへへ、もう吹くのはええわ。次はこいつを舐めまわしたるで〜」
怜「竜華……何しとるん」
竜華「え?」
怜「え?」
-
竜華(ヤバイ、怜起きてもうた!)
怜「あっ、竜華が手に持ってるそれって私のリコーダーやないの?」
竜華「」ドキッ
竜華「あ、あれ?なんで怜のリコーダーがここにあるんや!?」
竜華「いやー、おかしいなー。こんな偶然あるんやな!」
怜「……どういうことや。ちょっと説明してもらおうか」
竜華「……ぐっ」
怜「はよ!」
竜華「……すみませんでした!!実は――」
-
怜「なるほど」
怜「つまり、私のことが好きで好きでたまらなくて暴走した結果がこれというわけか」
竜華「……はい」
怜「……変態」
竜華「あぅ」
怜「竜華の変態!変態!変態! 変 態 !」
竜華「……返す言葉もありません」
竜華「ウチは怜がお昼寝中をいいことにして」
竜華「他人のリコーダーを勝手にペロペロする異常性癖者です……」
竜華「すみませんでした」
怜「……」
-
怜「……竜華」
竜華「はい」
怜「反省しとる?」
竜華「はい」
怜「……ホンマに?」
竜華「ホンマのホンマです……」ショボーン
怜(……ちゃんと反省したようやな)
怜(でもこのまま許すのもなんかあれやなぁ)
怜(……)
怜(そや、ええこと思いついたわ)
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怜「竜華、目つぶって」
竜華「?」
怜「ほら、言うとおりに従わんと許さんで」
竜華「は、はい……」
竜華「……」
怜(完全に目閉じたな)
怜(さてと……)
-
竜華(……)ワクワク
竜華(これって漫画とかでよくある目つぶってる間にキスしてくれるパターンか!?)
竜華(いやー、怜も恥ずかしがり屋さんやなー)
竜華(そんなことせんでもウチはいつでもOKやのに)
竜華(……まだかな?)ワクワク
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10分後
竜華(……)
竜華(遅いなぁ)
竜華(もー、怜も焦らさんといてほしいわ)
竜華(……)
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1時間後
竜華(……いくらなんでも遅すぎやろ!)
竜華「と、怜ー。ウチいつまで待てばええの?」
シーン
竜華(……返事なし)
竜華「目あけるでー?」パチクリ
竜華「ん」
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ガラーン
竜華「あ、あれ……怜どこにもおらへん」
竜華「!」
竜華「なんやこれ……書置きや」
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〜竜華へ〜
ちょっとセーラのとこいって膝枕してもらいに行くわ
竜華はもうちょっと反省しときいや
〜怜より〜
竜華「」チーン
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おわり
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竜華...
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