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( ^ω^)千年の夢のようです

205 ◆WE1HE0eSTs:2014/10/20(月) 17:32:44 ID:upfhhKc.0

彼が此処に辿り着いたのは遥か遠い冬。
今でも目をつむれば、白い結晶が溶けて赤く染まるような…傷付き疲れ果てた身体を引き摺っていたことを思い出す。

その時、山の麓の童に姿を見られたのが運のつきだった。
いくら施しを拒絶しても言葉は通じず、まるで自分勝手に振る舞う年端もいかぬ童たちは、彼の面倒を見る代わりにあることをねだった。


    《山人、うたうとぅてくれ》


この島国では唄に特別な想いを注ぐという。
 ── 悦びも、哀しみも。
      ── 怒りも、愉しみも。
言霊を詠んではころころと、目まぐるしく表情を取り替えていく。 それはまるでこの島の四季のようだと…根負けした彼は思った。
 




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