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Ammo→Re!!のようです
74
:
名も無きAAのようです
:2013/07/23(火) 21:33:08 ID:ndF7vt0k0
だが。
ブーンは普通ではなかった。
彼は耳付き。
優れた身体能力と、並外れた身体機能を持つ人類なのだ。
そして。
状況は普通ではなかった。
積み重ねられた幾つもの偶然。
それらが生み出した答えは、必然だった。
銃弾が撃ち込まれたことによって、大量のアドレナリンが分泌された状態のブーンが見た世界は速度を落としたものだっただろう。
亜音速で飛来する弾丸を視認することぐらい、彼には造作もないことだった。
ましてやそれを。
それを――
――文字通り“弾丸を食らう”ことなど、不可能ではない話なのだ。
歯で弾丸を噛み取ることは、普通の人間には不可能だ。
だが、ブーンは違う。
並外れた顎の力。
そして、歯の硬さ。
これらの要因が全て揃って初めて、ブーンの生存に繋がったのだ。
ミセ;'−`)リ「ブーン、ねぇ、ブーン!!」
今にも泣き出しそうなミセリの傍に、デレシアとヒート。
そしてトソン、ギコとブーンの行動を見守り、そしてそれに感化された人間達が集まった。
ブーンを抱き上げて容体を確認したのはデレシア。
ζ(゚ー゚*ζ「大丈夫、この子は怪我をしているだけよ」
その言葉を裏付けるように、ブーンの口から銅色の金属片が転がり落ちる。
歯型が残るそれは、紛れもなく銃弾だった。
人間では不可能な芸当を成し得た何よりの証拠。
(゚、゚トソン「ミセリ、彼は気絶しているだけです」
倒れたミセリを抱き上げたのは、トソンだった。
ミセ;'−`)リ「トソン、それに……デレシアさん?!」
ζ(゚ー゚*ζ「久しぶりね、ミセリちゃん。
それにトソンちゃんも」
(゚、゚トソン「……お久しぶりです、デレシア様」
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