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Ammo→Re!!のようです
300
:
名も無きAAのようです
:2014/01/05(日) 14:36:32 ID:EyqHPYFQ0
強くなりたいと願ったばかりなのに。
それなのに、今の自分はどうだ。
こうして捕まり、二人の足枷になっている。
情けなさで涙が込み上げてきた。
ζ(゚ー゚*ζ「ブーンちゃん、泣かないの。
男の子でしょう? こういう時は笑うのよ」
(∪;ω;)「お」
デレシアは笑顔を浮かべ、ブーンに優しくそう言った。
恐怖に強ばっていた体が、一瞬で楽になった。
心から体全体が溶けそうになるほど、その言葉は体の中心部に響いた。
〔Ⅲ゚[::|::]゚〕『ははは!! いいやりとりだ。
次は何をしてくれるんだい?』
ζ(^ー^*ζ「絶対に大丈夫だから、ね?」
(∪;ω;)゛
頷く。
諦めてはいけない。
どんな状況であっても、諦めた途端にそこで終わりだ。
微笑むデレシアを、怒ってくれるヒートを、これ以上悲しませてはいけない。
〔Ⅲ゚[::|::]゚〕『残念だが、ここで退場の時間だ』
壁際まで後退したジョン・ドゥが、後ろ足でその背後にあった扉を蹴破る。
猛烈な風と雨、そして波が二人を容赦なく濡らす。
背中から襲ってくる波が、今にも海中に引きずり込もうとしている。
急いで、この棺桶持ちの行動の真意を考えた。
逃走経路の確保。
強風がもたらす銃弾への多大な影響。
〔Ⅲ゚[::|::]゚〕『死と云うものは、突然として訪れる。
どれだけ幸福な人生であっても、どれだけ不幸な人生であっても。
それは必ず訪れるのだ。
少年よ、今がその時だ』
ブーンは思い出した。
昨日、デレシアとヒートから教わった、銃の知識を。
今、ジョン・ドゥの手にあるコルト・ガバメントという銃についても聞いていた。
デレシア曰く、歴史と信頼のある自己顕示欲の塊だそうだ。
四十五口径の威力は高く、それの直撃を受ければタフな人間でも倒れざるを得ない程だという。
独自の機構を備えたコルト・ガバメント使い方、癖を丁寧に教えてもらった事を思い出す。
反動、威力、重さ、弾の逸れ具合。
それを体に当てられた時の痛み以外は、教わっていた。
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