したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

Ammo→Re!!のようです

248名も無きAAのようです:2013/12/25(水) 10:46:30 ID:g8BJJxhk0
期日は言わずもがな、ティンカーベル到着までの間。
それまでの間に、行方不明者にして最重要参考人、そして容疑者であるノレベルト・シューを見つけなければならない。
恐らく見つからない可能性の方が高いだろう。
相手は元探偵。

“フェイス・オフ”という探偵は変装の天才として知られており、発見が困難を極めることは必至。
また同時に、射撃の腕、探偵としての知識量も高く、それが元でブロック長になったと言っても過言ではない。
つまり、当てずっぽうや勘では決して見つけ得ることは叶わない。
彼女は、こちらの思考の三手先を読んで動く人間だ。

こうして騒ぎになるということは、つまり、これもまた彼女の思考の中。
天才的な推理力は、言い換えれば天才的な犯罪者の素質と言える。
何が彼女を猟奇殺人鬼に変えたのか。
それは、この事件の最後に分かることだろう。

まず調べなければならないのが、彼女の動向だ。
昨日明朝から行方を晦ましたのならば、最後に彼女がいた場所を突き止め、そこをスタート地点にしなければならない。
新しい情報は逐一探偵たちで共有されるが、この第一歩は誰もが行き着く場所。
ならば、ここがスタートではない。

彼女の人格を思い出す。
慎重な性格の持ち主が、どうしてこうも目立つ事件を起こしたのか。
遊んでいるのだ。
悪戯とジャズを愛する彼女らしいやり方だ。

常々、彼女は探偵と云う職業に対して若干冷めた意見を持っていた。
探偵とは秘密を暴き立て、そして辱める職業。
警察のなりそこない。
正義感の残滓、独善の結晶とまで言っていた。

彼女が仕掛けた偽りを掻い潜り、真実へ辿り着かなければ、更に凄惨な事件と被害者が出る。
ショボンは思考した。
事件捜査の第一歩は、間違いなく、彼女の捜索ではない。
それは他の探偵の仕事だ。

彼がしなければならないのは、現場の検証。
そして、聞き込み調査だ。
自然を装って聞き込んでいては、埒が明かない。
左腕に巻いた古臭く傷だらけの時計を確認して、ショボンは深く溜息を吐いてから重い腰を上げた。

(´・ω・`)「……まずは朝飯、だな」

クローゼットの中にあった皺のない最後のスーツを着て、皺だらけの革靴を履いて部屋を後にした。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板