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Ammo→Re!!のようです

211名も無きAAのようです:2013/10/27(日) 20:42:08 ID:bxfQ0Rt.0
「私の仕事はご存知でしょう?
なら、どこにいても不思議じゃない。
逆に私から質問です。
貴方こそ、どうしてここに?」

「ブロックの責任者が自分のブロックを回っておかしい事があるかな?」

「いいえ、別に。
そうだ、その落し物とやら、私が探しますよ」

「いや、君の手を借りなくても……」

「スリってことは、この船では犯罪です。
なら、私の管轄です。
袋の特徴と、あの子の部屋番号を教えてください。
後で見つかった時に届けるので」

「む…… そ、そこまで言うなら。
袋は……そう、グレーだった。
私の拳ほどの大きさで、重さは二百グラムぐらいだ。
部屋はロイヤルロフトスイート801だ」

「ほぅ……分かりました。
それと、一つ質問をいいですか?」

「なんだね?」

「どうして、部屋番号まで記憶しているのですか?
いくら貴方でも、全乗客の顔と部屋番号を記憶しているとは思えない」

「偶然だよ。 あの子供の保護者と話す機会があってね。
その時に聞いたんだ」

「そうですか。
なら――」

会話は第二ブロックを通過するまで聞き取ることが出来たが、その先を聞くことはなかった。

ζ(゚ー゚*ζ「あら、ブーンちゃん!!」

ノパー゚)「おかえり、ブーン!!」

(*∪´ω`)「お!!」

心強い二人を目の当たりにした瞬間に、ブーンの不安や恐れ、あの男二人に対する興味は消え去ったのだから。
二人はブーンを抱き上げ、人目を憚らずに抱きしめ、頬ずりをして、頭を撫でた。
それはとても心地よく、とても気持ち良かった。
二人の鼓動を、温もりを、優しさを感じられたからだ。

自分の顔の筋肉が緩んで、緊張が溶けて無くなっていくのがよく分かる。


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