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Ammo→Re!!のようです

133名も無きAAのようです:2013/08/20(火) 22:07:03 ID:S.muFcjM0
女性の身元が分かる物は身についていなかったが、ホテルの宿泊客の女性が一人消息不明になっていることから、その人物である可能性が濃厚だった。
ホテルの名簿には昨日の夜十一時三十八分にレイトチェックインしたとの記録が残されていた。
このホテルでは、夜の十時を過ぎると予約客は自分でチェックインの記録を付けて部屋に行くことになっており、女性の顔を見た人物はいない。
が、自殺を計画していた女性の心境を考えると、自然なことだった。

遺体発見後、ショボンは彼女の泊まっていた部屋にオーナーと共に立ち入った。
部屋には鍵がかけられており、カードキーはベッドの下から発見された。
テラスに続く窓は開け放たれており、そこから飛び降りたものと推測された。
遺書は鏡台の上に置かれているのが見つかり、字体はチェックインした際に記されていた物と一致している。

そこまで話すと、ショボンは懐から黒皮の手帳を取出し、部屋の図面と現場写真を並べて見せた。
部屋に入ってすぐ右手側に、洗面台・トイレ・シャワーが備わった三点ユニット。
右の壁沿いに大きなベッドが置かれていて、シーツが乱れていたが、使った形跡はなく、風の影響と判断された。
遺書の置かれていた鏡台は左の壁、窓の近くにあり、これまた使用の形跡はなく、備え付けの鏡以外何も置かれていない。

窓は内側に向けて開くタイプで、部屋に入った時には開いていた。
荷物は一切なく、抜け殻のような部屋になっていた。
写真と図面での説明を終えたショボンは、やっと本題に入った。

(´・ω・`)「彼女を自殺に追い込んだ人間を探し出したい」

続いて、ショボンは手帳に挟んでいたもう一枚の写真を机に置いた。
それは、遺書を写真に収めたものだった。

(´・ω・`)「彼女が部屋から飛び降りて以降、チェックアウトをした人間はいない。
      私がそうさせた。
      遺書には、とある人物に向けての恨み言が書いてあるが、名前が書いてないんだ。
      警察はその人物の特定に躍起になっている。

      ちなみに、私がここにいるのはオアシズの乗客が無実だと証明するためだ。
      これで、ある程度納得がいったかな?」

つまり、このショボンと云う探偵はオアシズが雇っている探偵だということだ。

ζ(゚、゚*ζ「納得はしたけど、私たちは何も知らないわ。
      残念だったわね」

(´・ω・`)「まぁ、そうだろうね。
     だけど、探偵っていうのは疑い深く慎重でね。
     済まない、時間を取らせてしまったね。
     せめてものお詫びとして、ここの勘定は私が払っておこう。

     それと、警察には君たちは事件に一切関係ないと伝えておく」

ζ(゚ー゚*ζ「そう、それならお言葉に甘えさせてもらうわ。
       ごちそうさま」

デレシア一行はホテルを後にして、市場の方へと向かった。
風が冷たい空気を運んできた方には、嵐の前兆である黒雲が浮かんでいたのであった。


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