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Ammo→Re!!のようです

130名も無きAAのようです:2013/08/20(火) 22:02:57 ID:S.muFcjM0
拳大のパンを手に取り、ヒートがそれを半分に千切る。
より濃厚な香りと湯気に、ブーンは目を輝かせ、喉を鳴らした。
ブーンの取り皿にパンを乗せ、自分の皿にも乗せてから、ヒートはジャムの瓶を手に取った。

ノパー゚)「ジャムの使い方は分かるか?」

蓋を開けながら投げかけられたヒートの問いに、ブーンは小さく首を横に振った。

ノパー゚)「よし、じゃあ覚えような。
    まず、こうしてパンを小さく千切って……」

親指ほどの大きさに千切ったパンに、ナイフで掬い取ったブドウのジャムを乗せ、パンの淵でナイフの刃に付いたジャムを拭うように取る。
それをブーンの口元まで運ぶと、彼は自然と口を開けた。

ノパー゚)「はい、あーん」

(*∪´ω`)「おー」

ヒートの手からパンを食べたブーンの表情が、蕩けるように緩んだ。
何度も何度も言いつけどおりに噛み、そして飲み込む。

(*∪´ω`)「あまくて、ふわふわしてて……あまくておいしいです」

ノパー゚)「本当か? じゃあ、あたしも食べよう。
    さっきあたしがやったように、パンを千切ってジャムを塗ってみな」

ぎこちない動きだったが、ブーンはヒートと同じようにパンを千切ってジャムを塗ることが出来た。

ノパー゚)「あーん」

(*∪´ω`)「おー」

先ほどヒートがそうしたように、ブーンが彼女にパンを食べさせた。
ブーンが周囲の目を気にせずそういう事が出来るようになっているのを確認してから、デレシアは彼の成長を喜んだ。
雰囲気を察してその場を消えるように立ち去ったパーカーに目で礼を述べ、デレシアもパンを食べ始めた。
食事にはたっぷりと二時間かけ、三人はサービスで出されたブドウのシャーベットで朝食を締めくくった。

ζ(゚ー゚*ζ「美味しかったわ、シェフにお礼を言っておいてくれる?」

「かしこまりました、シェフも喜びますよ。
何せ、他ならぬデレシア様からの御言葉ですからね」

ζ(゚、゚*ζ「あら? シェフは誰なの?」

「ジェフですよ、しょっちゅう皿を割ってはトーマスさんに怒られていた、あの彼が当ホテルの料理長なのです」

ζ(゚ー゚*ζ「すごいじゃない! そう、あのジェフが……
      貴方も鼻が高いんじゃないの?」

「えぇ、それはもう」


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