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機紛れな相談屋のようです
1
:
名も無きAAのようです
:2012/01/18(水) 03:57:01 ID:ilK//2BU0
新参者ですがよろしくお願いします
59
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/20(金) 23:54:08 ID:QZu4cbNg0
「消エたくナいいいいいいいいい!!!!」
( *・∀・)「なら消さないでやるよ!ただし対価はお前の『意識』だ!」
満面の笑みを浮かべながらモララーが声高に叫ぶ。
( *・∀・)「唯一『存在したい』という『意識』のもとに存在していたお前は、消されない代償になんの意思も持たずにただ存在するだけなのさ!!永久の時間をゴミのようにさ迷い続ければいいよ!!あはははははは!!」
まさにご満悦、といった様子のモララーは高笑いを続ける。しかし
「 」
すでに霊体は何も言わない。言えない。感じる事も、望む事もない。
ただ、そこにわずかに存在するのみ。
( ・∀・)「・・・」
( ・∀・)「くっだらね」
※※※
60
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/20(金) 23:55:32 ID:QZu4cbNg0
(*゚∀゚)「・・・にーい、さーん、しーい・・・ご」
どうやらつーは律儀に五秒数え続けていたようである。
(*゚∀゚)「ご、五秒たちましたよ・・・モララーさん?」
( ・∀・)「復活!」
(;゚∀゚)「あひゃ!」
( ・∀・)「元気百倍!モラパンマン!」
両手で力こぶを作るようなポーズをし、仁王立ちするモララー。
(*゚∀゚)「あ、あの・・・モララーさん大丈夫ですか?」
( ・∀・)「あ、平気平気。あと、ペニサスちゃんに憑いていた輩は退治しておいたから」
(*゚∀゚)「本当ですか!」
61
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/21(土) 00:01:34 ID:3KHtnalw0
( ・∀・)「やっぱこっくりさんに便乗してやってきた下級霊だったねー」
('、`*川「う・・・うーん」
(*゚∀゚)「あ、ペニサス!大丈夫!?」
('、`*川「あれ・・・なんでつーがここに?」
(*゚∀゚)「心配だから来たんだよ!あ、この人が助けてくれたからもう大丈夫だよ!」
('、`*川「え・・・あ・・・ありがとうございます・・・」
どうやらいまいち状況がつかめていないようである。
( ・∀・)「まあ何があったかは後でつーちゃんに詳しく聞くとして、一つだけ君に忠告をしておこう」
(‘、`*川「・・・?」
( ・∀・)「自由ってのは与えられるものではない。そもそも君の中での
自由って何なの?どうせ親の言う事を聞くの嫌になったとかじゃないのかい?
君がこっくりさんをやろうなんて言い出したのは」
(‘、`;川「!」
全てを見透かしたかの様に、モララーは続ける。
62
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/21(土) 00:02:51 ID:3KHtnalw0
( ・∀・)「君のわがままに友達を巻き込んで、あまつさえ自分が
率先して逃げるなんておかしいよね。正直憑依されたのも自業自得だよ」
(‘、`:川「はい・・・すみません」
( ・∀・)「僕じゃないんじゃないかなあ。謝るのは」
('、`*川「つー・・・ごめんなさい・・・」
(*゚∀゚)「べ、別にいいよ!ほら、ペニサスも無事だったし!」
( ・∀・)「おやまあ、なんと麗しい」
大して興味無さそうにモララーがあくび混じりに言う。
(*゚∀゚)「モララーさん。あの、対価は何を・・・」
( ・∀・)「まずは、ペニサスちゃん。君への対価だけど」
(‘、`*川「・・・」
63
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/21(土) 00:05:15 ID:3KHtnalw0
( ・∀・)「これからはこっくりさんなんかに頼らなくてもいいように強く生きる事」
('、`*川「え・・・それだけでいいんですか?」
呆気にとられたように言うペニサスに、モララーはやけに爽やかにこう返す。
( ・∀・)「それだけって言うけど君出来てなかったじゃん」
(‘、`*川「あう・・・」
( ・∀・)「この約束果たせなかったら追加徴収するからね。
僕は約束破られるのも嫌いだから、もしそんな事されたら君を殺しちゃうかもしれないよん」
笑いながら言ったはずのその言葉はペニサスを大いに震え上がらせた。
(*゚∀゚)「・・・あの、私は」
( ・∀・)「君はねえ・・・そうだなあ、好きな食べ物とかあるかい?」
(*゚∀゚)「え、えと、レバ刺しです」
( ・∀・)「渋いチョイスだなあ・・・」
64
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/21(土) 00:06:25 ID:3KHtnalw0
( ・∀・)「まあいいや。じゃあ君はレバ刺しを食べるのを十年禁ずる」
(*゚∀゚)「わ、わかりました」
( ・∀・)「まあ死にやしないでしょ」
※※※
事務所
( ・∀・)「ただいまー」
川 ゚ -゚)「おかえりー。どうだったの?」
ソファーに寝そべりながらクーが声だけを寄こした。
( ・∀・)「滞りなく終わりましたよー。予想通り下級霊だったねー」
川 ゚ -゚)「ほらみなさい。やっぱり私が出るまでもないわ」
( ・∀・)「そうかもしれんけどさあ」
65
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/21(土) 00:08:06 ID:3KHtnalw0
川 ゚ -゚)「夢魔である私がそんな雑魚いちいち相手にしてられないわ」
( ・∀・)「はいはい・・・僕の夢を食べなきゃ生きていけないくせに」
川 ゚ -゚)「何か言った?」
( ・∀・)「イイエナニモ」
川 ゚ -゚)「ならいいわ。あ、次の仕事の対価は現金がいいかも。そろそろ足しておきたいわ」
( ‐∀‐)「りょーかい。あー疲れた。昼寝しよっかなー」
モララーがそう言って上着を脱ぐと、そそくさとクーが抱きついてきた。
川 ゚ –゚) ジーッ
( ・∀・)「・・・」
上目遣いにモララーを見つめるクー。
川*゚ –゚)「・・・お腹空いた」
66
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/21(土) 00:08:54 ID:3KHtnalw0
( ・∀・)「・・・食べますか」
川*゚ –゚)「うん」
( ;‐∀‐)「また熟睡出来ないのか・・・」
川*゚ -゚)「さーベッドにいこー」
クーに手を引かれ、モララーは事務所奥の寝室へ消えていった。
気紛れな相談屋のようです 第二話「若気的ミステイク」
おわり
67
:
名も無きAAのようです
:2012/01/21(土) 00:09:49 ID:3.C5i8f.0
乙
クーの口調に違和感ががががが
68
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/21(土) 00:11:07 ID:3KHtnalw0
第二話おわりです。読みづらくてすみません。次こそミス無くしたい。頑張れ一太郎。
次回は来月です。あとクーの口調は仕様です。
読んでくださった方々、今回もありがとうございました。
69
:
名も無きAAのようです
:2012/01/21(土) 23:49:11 ID:M.usAhagO
ほんとモララーはこういうの似合うなあ
70
:
名も無きAAのようです
:2012/01/22(日) 00:49:06 ID:FKFvYGKQO
来てたのか。乙
>>69
あとドクオとかも似合う
71
:
名も無きAAのようです
:2012/01/22(日) 13:00:42 ID:sY.s4NxQO
渋の小説に似たようなのあるけど本人?
72
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/01/22(日) 16:13:17 ID:fuqj8YA.0
>>71
そうです
73
:
名も無きAAのようです
:2012/01/24(火) 03:37:03 ID:Izj3CCOsO
内容は好きだけど読みにくい
74
:
名も無きAAのようです
:2012/01/28(土) 11:37:33 ID:A49OeBGU0
支援
75
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:25:10 ID:jliQePqkO
はじめます
76
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:27:34 ID:jliQePqkO
携帯電話が震えている。
机の上にあったそれを手に取り、通話ボタンを押す。
( ・∀・)「もしもし、お客さんですか?」
気紛れな相談屋のようです
第三話
「本能的グリード」
77
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:29:34 ID:jliQePqkO
『あのー、相談したいことがあってー』
( ・∀・)「まあ相談屋ですからね」
『ですよね〜』
間延びしたような、それでいて媚びるような返事に若干モララーの眉が動く。
( ・∀・)「あなた今何処に居るんですか?」
『えっとお、○○町ですー』
( ・∀・)「あー、じゃあ事務所近くなんで、直接伺います。住所は・・・」
相談屋の所在地を告げ電話を切るモララー。同時に、寝室の方からクーがやって来た。
78
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:31:19 ID:jliQePqkO
川 つ -゚)「うー・・・お客さん?」
寝ぼけ眼でふらふらと覚束ない足取りである。
パジャマ代わりのワイシャツも寝乱ている。
( ・∀・)「そ。今から来るよー」
川 ゚ -゚)「あら、着替えなきゃ」
( ・∀・)「まったくだよ。目のやり場に困るったらない」
ワイシャツは殆どボタンが留まっておらず、半裸どころか七割裸であった。
川 ゚ -゚)「きゃーへんたーい」
( ・∀・)「心外だ」
川 ゚ -゚)「チラ」
79
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:32:38 ID:jliQePqkO
( ・∀・)「こら」
ワイシャツをヒラヒラさせて挑発するクーを寝室に押し込む。
壁| -゚)「いつももっと凄いことしてるのに」
( ・∀・)「お黙るっ、さっさと着替えないと襲うぞ」
「きゃーおかされるー」などと言いながら、ようやくクーは寝室に引っ込んだ。
( ・∀・)「まったく」
※
※
※
80
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:33:45 ID:jliQePqkO
|゚ノ ^∀^)「こんにちは〜」
川 ゚ -゚)「ようこそ」
( ・∀・)「いらっしゃーい」
事務所を訪れたのは二十代前半とみられる女性だった。
緩くウェーブのかかったセミロングの髪を明るめの茶色に染めていた。
( ・∀・)(まきぐそヘアー・・・)
川 ゚ -゚)「今日はどのようなご用件で?」
|゚ノ ^∀^)「えっとお、最近身体の調子が悪くてー」
( ・∀・)
川 ゚ -゚)
一瞬、場の空気が凍ったような気がしたが別にそんなことはなかったようだ。
81
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:35:02 ID:jliQePqkO
( ・∀・)「病院行きなよ」
|゚ノ ^∀^)「お医者さんには行ったんですけどー、全然悪いところはないんですよー」
川 ゚ -゚)「具体的にどのような症例が?」
|゚ノ ^∀^)「えっとー、身体が上手く動かなかったりー、視力が急に下がったりー」
川 ゚ -゚)「・・・」
( ・∀・)「あっ、自己紹介忘れてた!僕はモララー!君の名前は?」
唐突に切り出すモララー。
クーはと言うと、何かを考えているように押し黙っている。
82
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:36:17 ID:jliQePqkO
|゚ノ ^∀^)「えっとー、私はー・・・あれ?」
川 ゚ -゚)「?」
( ・∀・)「?」
|゚ノ ^∀^)「ええと、ええと・・・あ!思い出した!私はレモナっていいますー」
( ・∀・)「お、おう」
|゚ノ ^∀^)「最近物忘れもひどくてー」
けらけらと笑う彼女だったが、はたして自分の名前を忘れる等ということがあるだろうか。
( ・∀・)「・・・わかりました!具体的な調査は明日から始めますので、また同じ時間にいらして下さい!」
|゚ノ ^∀^)「はーい。失礼しまあす」
※
※
※
83
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:37:58 ID:jliQePqkO
( ・∀・)「どう思う?」
川 ゚ -゚)「マジキチ」
( ・∀・)「まあそれも有り得る」
レモナが去った後、モララーとクーはお茶を飲みながら話し合っていた。
川 ゚ -゚)「・・・もしくは、『虚言癖』かしら」
( ・∀・)「ですよねー」
虚言癖。嘘や誇張を言ってしまう癖。
始めのうちはいいが、そのうち自分でも嘘なのか本当なのか区別がつかなくなる。
−そして、虚構と現実の境界が崩壊した時には
( ・∀・)「吐いてしまった嘘を真実にするため、対価が自動的に取り立てられる」
84
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:39:14 ID:jliQePqkO
川 ゚ -゚)「末期症状ね」
( ・∀・)「知らず知らずのうちに対価として自身の健康やら記憶やらを失ってるんだろうね」
おお、こわいこわいと言いながら紅茶を飲むモララー。
川 ゚ -゚)「どうするの?モララー」
( ・∀・)「あの子の素性が知りたい。調べてくれる?」
川 ゚ -゚)「りょーかい」
( ・∀・)「『夢見』ですぐだよね?」
川 ゚ -゚)「まあね。ちゃちゃっと記憶探ってくるわ」
※
※
※
85
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:40:58 ID:jliQePqkO
川 ゚ -゚)「ただいまー」
( ・∀・)「はやっ」
クーが「調べて来る」と言って寝室に引っ込んでから再びここに戻って来るまでわずか五分。
川 ゚ -゚)「ふふん、褒めたたえなさい」
( ・∀・)「キャークーチャーンマジクーチャーン!」
川 ゚ -゚)「馬鹿にしてるのかしら?」
( ・∀・)「心外だ」
まあいいわ、と言いながらクーはソファーに腰掛ける。
川 ゚ -゚)「やっぱり彼女、虚言癖ね」
そう切り出して、クーの報告が始まった。
86
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:42:47 ID:jliQePqkO
川 ゚ -゚)「彼女今四人のと同時に交際しているみたいね」
( ・∀・)「なんでまた」
川 ゚ -゚)「金づるにしてるんでしょう。『私とっても重い病気なんです』とかいって、
中年親父相手に援助交際みたいなこともやってるし」
モララーの用意した紅茶に手を伸ばすクー。
( ・∀・)「重い病気ねえ」
川 ゚ -゚)「ええ。自称不治の病。これまでに数百万ほど騙し取ってるみたいね」
( ・∀・)「ん?不治の病?」
川 ゚ -゚)「そ。彼女身体の不調を訴えてたでしょ?」
( ・∀・)「あーらら」
87
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:44:43 ID:jliQePqkO
自分は病気だからお金が必要なんだ。
その嘘が真実になるには
本当に病気になってもらわなければ
川 ゚ -゚)「どうするの?助けてあげるの?」
首を傾げながら尋ねるクーに対し、キッパリと言い放つ。
( ・∀・)「やだよ。僕嘘つききらいだから」
それに、とモララーは続ける。
( ・∀・)「対価を強制徴収されるような末期の奴が、僕に払える対価なんか持ってないだろうしね」
ほっといても直に死ぬさ。そう言ってモララーは興味なさ気に雑誌に手を伸ばす。
88
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:45:57 ID:jliQePqkO
川 ゚ -゚)「御明察」
( ・∀・)「?」
川 ゚ -゚)「調べてる途中で感じたんだけどね、彼女車に跳ねられたみたい」
( ・∀・)「あらら。だから調べるの早かったの?」
川 ゚ -゚)「そ。深層心理に入ってる途中で跳ねられたみたいで、急にイメージ途切れちゃって」
( ・∀・)「嘘の対価として身体が動かなくなったところを跳ねられたか・・・」
川 ゚ -゚)「あるいは、直接命を取られたか」
どちらにしても、と二人の声が重なる。
「興味ないけどね」
※
※
※
89
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:47:08 ID:jliQePqkO
川 ゚ -゚)「報告よ」
新聞を読んでいたモララーにクーが声をかける。
( ・∀・)「なに?今日のパンツの色?」
黒ですが何か?と言いながら振り下ろされたブロンズの置物がモララーの脳天を直撃する。
( ∀ )「ぶべらっ!!」
川 ゚ -゚)「彼女のその後が分かったわ」
( ∀ )「その後って・・・死んだんじゃ・・・」
机に流れ出た自身の血の海に顔を沈めながらモララーが答える。
川 ゚ -゚)「彼女まだ生きてるわ」
( ・∀・)「mjsk」
顔を上げるモララー。既に傷は塞がっている。
90
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:48:12 ID:jliQePqkO
川 ゚ -゚)「代わりに、彼女の家族、交際していた男達が変死」
( ・∀・)「!」
川 ゚ -゚)「更に彼女は重度の精神障害を負ったみたい。ま、簡単に言えば廃人」
( ・∀・)「とゆーことはつまり」
生きたいという純粋な願いを叶えたわけか、それらを対価に。
モララーが呟く。
( ・∀・)「もはや虚言癖で済ませられないなあ。『価値が分かる人間』になっちゃってるじゃん」
川 ゚ -゚)「どうするの?」
( ・∀・)「うん、殺そう」
あまりにも自然にそう言うモララー。
91
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:49:38 ID:jliQePqkO
( ・∀・)「理性失って本能だけで生きてる彼女にはあまりにも危ない能力だからね。
世のため人のため、速やかにくたばっていただこう」
川 ゚ -゚)「方法は?」
( ・∀・)「クーに任せる。肉体的にじゃなくて、精神的にと言うか、
存在そのもの殺さないといけないから。クーなら簡単に出来るでしょ?」
川 ゚ -゚)「なんか今回私ばっか働いてる気がする」
ぶつぶつ文句を言いながらも、「まあいいか」とクーは出掛けて行った。
「久しぶりに人を殺せるし」
そんな一言を残しながら。
※
※
※
92
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:50:47 ID:jliQePqkO
|゚ノ ^∀^)「あー・・・うー」
川 ゚ -゚)「こんにちは、会うのは二回目なのだけれど、覚えているかしら?」
|゚ノ ^∀^)「えうー」
何もない、真っ白な空間。
全てを失ったレモナの精神の世界に二人は相対していた。
|゚ノ ^∀^)「くぁwせdrftgyふじこlp」
川 ゚ -゚)「醜いものね。そこまでして生に執着する気が、私にはわからないわ」
死なないのも暇なのに、と言いながらクーが指を鳴らす。
93
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:52:09 ID:jliQePqkO
その音を合図に、強欲な彼女の世界は崩壊を始めた。
|゚ノ ^∀^)「!?」
唯一残されていた「生存欲」が反応する。
いけない
このままでは
きえてしまう
川 ゚ -゚)「私は夢界の王、クールヴァン・ドリーター。夢(精神世界)の中で私に抗うことなんて」
「出来ないのよ」
その言葉と同時に、せかいがおわった。
※
※
※
94
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:53:53 ID:jliQePqkO
川 ゚ -゚)「疲れたー」
モララーに腰を揉ませながらクーが言う。
( ・∀・)「ごっくっろーさんっと」
ベッドに俯せになっているクーに跨がりマッサージをするモララー。
川 ゚ -゚)「んー、でも恐怖心抱かない奴をやっても何にも面白くないわねー」
( ・∀・)「サディストめ。はい、終了」
マッサージを終えたモララーがベッドから降りようとすると、クーがそれを阻止する。
川 ゚ -゚)「さてモララー。お腹が空いたわ」
( ・∀・)「・・・今から?」
95
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:55:45 ID:jliQePqkO
川 ゚ -゚)「仕事帰りですから」
がっつりいただくわ、等と言いながモララーをベッドに引きずり込む。
(;・∀・)「な、何をご所望で?」
川*゚ー゚)「そうねえ・・・」
とびっきりの淫夢を、頂こうかしら
気紛れな相談屋のようです
第三話「本能的グリード」
おわり
96
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 00:57:41 ID:jliQePqkO
第三話おわりです。読んで下さった皆様、ありがとうございました。
第四話はまた月末か来月始め頃になると思います。その時はまたよろしくお願いします。
97
:
名も無きAAのようです
:2012/02/06(月) 01:37:43 ID:37AK9yGI0
乙
98
:
名も無きAAのようです
:2012/02/06(月) 07:24:00 ID:aUeQFTR.0
乙。ダークヒーロー的な感じで面白かった
99
:
名も無きAAのようです
:2012/02/06(月) 11:18:44 ID:5UJjDKuUO
いい雰囲気で好きだ。化物語とかホリックっぽい
100
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 19:28:52 ID:jliQePqkO
>>86
訂正
川 ゚ -゚)「彼女今四人の男と同時に交際しているみたいね」
です。
101
:
◆jtHtMr3tGQ
:2012/02/06(月) 19:30:31 ID:jliQePqkO
>>97-99
感想ありがとうございます。
102
:
名も無きAAのようです
:2012/02/07(火) 14:23:01 ID:EhfpkFzk0
おもしろかた
103
:
名も無きAAのようです
:2012/02/08(水) 16:36:30 ID:yZzKovRQO
続き期待
104
:
名も無きAAのようです
:2012/02/13(月) 15:30:33 ID:DnrnhWt2O
ほう
105
:
名も無きAAのようです
:2012/02/18(土) 20:47:58 ID:hbC9xwiAO
次いつ
106
:
♯4869
:2012/05/26(土) 01:50:01 ID:AceOiAd60
就活やらなんたらで忙しかた。片付いたのでまた投稿していきたいとおもいます。もしよろしければ読んでやって下さい。六月中に次話投下します。よろしくお願いします
107
:
名も無きAAのようです
:2012/05/26(土) 01:59:10 ID:Hp6BMsIQO
酉が……
レス削除してもらっても間に合わないだろうから、ID変わらない内に別酉で本人証明しておくのをお勧めする
108
:
名も無きAAのようです
:2013/04/28(日) 16:48:41 ID:zABQ3TpE0
これってもう投下こないのかな
それとも別の場所で投下してるのかな
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