Dr.Carnage様。
『Bad guys, and Bad works』、wikiの特殊タグを用いた演出の中でも、特筆すべき鮮やかな展開だと思いました。
折り畳み演出自体は派手なものではないのですが、その付属メッセージがセンスに溢れている。読者に、物語が決着したと思わせておいて、隠した物語で真相を叩きつけ、逆転する。それは、『故意に請いせよ――』とはまた別の切り口での、読者と「観察者」オムニボアに与える心理的衝撃をリンクさせる構図で、作中のDr.Carnageがしたように、「劇場」で演じられる物語を意識した展開です。
SSキャンペーンにおいて、地形利用は作者のみなさまが悩まれるところだと思いますが、この物語の地形利用は「この場所でなければならない」「それが、対象の特性に対しての決定打となる」という点において、ひとつの模範解答、無二のものであったと思います。