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男「強いトレーナーだけが集められるパーティ?」

1名無しのデデンネ:2014/11/13(木) 22:35:14 ID:jrN9ihVQ0

後輩「先輩の家に届いていた手紙をママさんが見つけたみたいで。私が届けに来ました」

男「あーそうなんだな。悪い、いつもいつも連絡係みたいなことさせちゃって」

後輩「まったくですよ。ポケギアには出ないし探すの大変だったんですからね?」

男「あはは……」

後輩「私くらいしか先輩にかまってくれる人はいないんですから大事にしてください」

後輩「べ、別にずっと一緒に居てあげてももごもご……」

男「俺にだって友達はいるぞ!」

後輩「……はあ」

後輩「あーたしかに友さんはいましたけど……ほかに居ましたっけ?」

男「……」

後輩「……まあいいですよ。ところでこの前の大会はどうだったんですか?」

男「ああ、優勝したよ」

後輩「さ、さらっといいますね……」

2名無しのデデンネ:2014/11/13(木) 22:39:36 ID:jrN9ihVQ0

男「まあ30人程度の小さな大会だしね」

後輩「それでもすごいですよ。ポケモンリーグを制覇してからも先輩はずっと強くなりますね……」

後輩「(私ももっと強かったら先輩と一緒に旅できたのに……)」

男「そうでもないさー」

後輩「それで、どうするんですか?」

男「どうするって?」

後輩「パーティですよ。パーティ」

男「ああ、そうだな。トレーナーが集められるってことはバトルもきっとあるんだろうし行くよ」

後輩「そうですか。頑張ってくださいね!」

男「ありがとう」

3名無しのデデンネ:2014/11/13(木) 22:55:58 ID:jrN9ihVQ0



男「さて、ここが集合場所だな」

?「お、もしかして男か?」

男「え?」

友「おー!やっぱりお前も呼ばれてたか!」

男「友!久しぶりだね」

友「だなー!最後に会ったのは……ジョウトだっけ?カロスだっけ?」

男「イッシュじゃなかったっけ?」

友「……まあいいか!なんにせよしばらくよろしくな!」

男「うん」

4名無しのデデンネ:2014/11/13(木) 23:03:39 ID:jrN9ihVQ0

役員「皆様、今回はお集まりいただきありがとうございます」

役員「それではさっそくですがモンスターボールなどの荷物をこちらのボックスに入れてからご乗車ください」


男「バスなんだね」

友「みたいだな。そういえばあの手紙にはパーティの詳細がほとんどかかれてなかったな」

男「そうだね。案内と支配人の名前くらいで……」

友「まあそうとう面白いことが用意されてるんだろうよ」

男「(確か支配人の名前は――)」


イケメン「バスだって?なんだってこの僕がそんな低俗な乗り物に乗らなければならないんだ!」

イケメン「ポケモンに乗って飛んでいけばいいだけだというのに……」

男「……」

友「あいつはカロスでかなり有名なトレーナーだな。俺も一度戦ったことがある」

男「へえ、どうだった?」

友「ギリギリ勝ったけど……あんまいい思い出じゃないな」

5名無しのデデンネ:2014/11/13(木) 23:09:53 ID:jrN9ihVQ0

男「あ、もうほとんど席が無いよ」

友「隣には座れねえけど通路を挟んで隣ならいけそうだな」

男「あー……俺窓際が良かった」

友「しゃあねえさ」


男「隣、失礼しますね」

女「あ、はひっ!」

男「(はひ?)」

男「楽しみですね」

女「そうですうね!」

男「(緊張してるのかな?)」


友「隣座るぜ」

クール「……」

友「あ、お前ジョウトで戦ったな!覚えてるか?シロガネ大会の準決勝!」

クール「……」

友「……他人には興味なしですかい」

6名無しのデデンネ:2014/11/13(木) 23:14:10 ID:jrN9ihVQ0


友「もう2時間くらいは経ったな」

男「そうだね。どこに行くんだろう?」

友「ふぁ〜……悪いけど俺寝るわ」

男「おう(俺もだいぶ眠くなってきたんだよね……)」

男「(隣の人――女さんと言うらしい。シンオウを中心に活動しているらしい――も寝ちゃったし話す相手もいないから俺も寝ようかな)」


男「…………っていうか車内のみんな寝てるような……」

男「あ……だめだ……俺も……」

7名無しのデデンネ:2014/11/13(木) 23:21:23 ID:jrN9ihVQ0


後輩「先輩、今頃はもうパーティかあ……」

後輩「そういえばあの支配人の名前どこかで見たことがあるような……」

後輩「誰だっけ……思い出せない」








後輩「――『アクロマ』ってどこかで聞いたことがあるんだけどなあ」

8名無しのデデンネ:2014/11/13(木) 23:54:46 ID:jrN9ihVQ0


男「んん……」

男「頭が痛い……確か……パーティの行きのバスで……」

男「ここは……どこだ……?」

男「……コンクリートの部屋……か」

男「っ!」

男「縛られていて身動きが取れない……」

男「誰かー!助けてください!」

…………

男「……だめか」


『あーあー聞こえますか?』


男「!」

男「助けてください!いつのまにか縛られてこんなとこ『えーあなたたちには少しいたずらをさせていただきました』

男「え……?」

9名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 00:07:21 ID:dMPgO/qQ0
『私どもの素晴らしい科学技術、医療技術を駆使して地球に生息するポケットモンスターの遺伝子を無理やりあなたたちに授けたのですよ』

男「…………?」

『胸が躍りますねぇ……。これまでたくさんの被検体で試しましたがだめでした。やはりあなた方のような真にポケモンを使いこなせるものこそがふさわしかったようです』

『……まあそれでも何名か亡くなりましたが』

男「何を言ってるんだ……?こいつは」


『そしてあなた方には次の実験を受けていただきます』


『実際にポケモンの力を使いこなして見せてください』


『この施設のどこかに「ひとつだけ」脱出するための装置を置いておきました』

『自らの能力を駆使して他のポケモントレーナーを……』


『いえ、もうポケモントレーナーというのはふさわしくありませんね』

『BURSTER(バースター)とでも呼びましょうか……を  殺  し  て  手に入れてください』


男「え……?」

10名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 00:22:41 ID:dMPgO/qQ0
『あなた方に宿ったポケモンの力を使いたければ念じてください』

『きっと力を貸してくれますよ』


『あなた方を拘束しているソレもポケモンの力を使えば一発です』

男「くっそ……ふざけやがって……」


『それではご健闘を……おっと忘れるところでした』

『あなた方がいる部屋のドアあたりに食糧や施設の地図が入ったカバンを用意しています』

『食糧の補給は毎日施設のどこかに現れる補給ポイントでどうぞ』


『それでは』


男「……………………………………………終わり?」

男「……じ、冗談なんだろ!?おい!おい!!誰か!」

男「誰か助けて!誰か――」ドクン


男「!」

11名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 00:24:35 ID:dMPgO/qQ0
男「少し力を込めただけで縄がちぎれた……」

男「まさか本当なのか……?」


男「さっきの男の言葉によれば他にも人がいるのか……」

男「そうだ!」

男「友と合流しよう。とりあえずはそこからだ」

12名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 00:25:37 ID:dMPgO/qQ0

べ、べつにテラフォーマーズのことなんか全然好きじゃないんだからねっ!
BURSTER(笑)とかいうださい名前は「ゼクロムにッ!」で有名な某マンガからとりますた

13名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 08:01:45 ID:yEr0YsOI0
主人公もまさかゼクロムに?


支援

14名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 21:44:02 ID:VRMwkieo0
>>13
ゼクロムにはならないよっ!
あの黒歴史漫画も非公式ならそれなりに面白かったと思うの(読んだことは無い)

15名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 21:50:34 ID:VRMwkieo0
友「くそっ!」

友「帰りたければ殺し合えって?からかってんのか……!」


友「けど、確かにポケモンの力が宿っているらしい……」

友「俺の力はおそらく……使ったことはないけどあのポケモンで間違いなさそうだな」


友「さて……男がいるかもしれない。ひとまず外に出……」バンッ!

友「(ッ!?ドアが粉々に砕け散った!?)」


??「おおー!こりゃすごいな!」

友「っ」

??「ワイもずっとおもっとったんや……」

友「なんだてめえ……」



関西弁「ポケモンみたいな力でワイ自身が戦えたらどんなにおもろいやろうって……なァ!」

16名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 21:57:27 ID:VRMwkieo0

友「(こいつはッ……!ジョウト地方の大きな大会で優勝経験もある――)」

関西弁「ほら、お兄ちゃんもポケモンの力使ってぇな!一方的になぶるんやったらおもろないやろ?」

友「バカか!あの『声の主』の言いなりになるってのかよ!」

関西弁「言いなり?そりゃちゃうでお兄ちゃん……」

関西弁「ワイはこういうの大好きなんや」ニッコリ


関西弁「ほないくで!ワイと力比べや!」


友「(顔に黄色いライン……いや、アレは……)」

関西弁「ボケっとすなよォ――!」

友「(ジッパー?)」

関西弁「どるァア!」ドゴン!

友「くっ!」ゴロン

関西弁「ギリギリで転んで避けたか……まあ鬼ごっこでもええわ」

関西弁「ほれほれ、逃げろやァ!」ドゴン!ドゴン!

友「ううおおおおおお!?」

17名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 22:18:29 ID:aR/I9d7.0
主人公がゼクロムにならないみたいで安心した(漫画は読んでない)


支援

18名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 22:18:39 ID:VRMwkieo0
友「さっきの技……腕を振り下ろした時に腕の影がものすごく濃くなってた」

友「だとしたらあれはシャドークローか?」

友「ひとまずここは逃げるッ!」


関西弁「待て待て待てェ!」

友「(あの『声の主』が言うにここは施設らしいけど、部屋の外は開けてるし夜空も見えてるじゃねーか!)」

友「(マップによればこの『施設』は1㎢ほどの広さ。ネズミーランドが0.5㎢くらいって聞いたことあるな……)」

友「(もしあのバスにいたやつが全員この施設にいるのなら信頼できる仲間……男と合流するのが先決だけど)」

友「(そもそもどこにいるのかもわからない以上、今は隠れやすそうなところに行くのが先決だ!)」

友「(できればこいつに俺のポケモンの力を見せずに逃げ切りたいところだ)」



関西弁「このポケモンはあんまり足が速くないから追いかけるの大変やなァ……」

友「へっ、そこで休憩してな!俺は足には自信が……」

関西弁「ワイのポケモンは力に特化しとるからなあ……」

関西弁「ほんなら」ガシッ

友「……お、おいソレ」

関西弁「この瓦礫を投げてぶつける方が楽そうや」ニッコリ

19名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 22:27:15 ID:VRMwkieo0
関西弁「『お手玉』や!ホゥルァアア!」ヴン

友「ううおおあおおあおあおおお!!?!?」




ドゴーン!


関西弁「あぁあぁ。終わりかいな」

関西弁「まあ次の日とはもっと楽しませてくれるやろ……」ガシッ

関西弁「……あれ?」


関西弁「なんでワイの投げた瓦礫の下になんも無いんや?」







友「危なかったッ――!」

友「ギリギリで俺のポケモンの力が発動したッ!」

友「けど――」

バサッ!バサッ!

友「『そらをとぶ』ってのは悪い気分じゃねえな」

20名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 22:32:03 ID:VRMwkieo0


女「キャァっ!」ドサッ

大男「ゲハゲハラッ!」

大男「俺の力は最強だ!ケッキングのギガインパクト!」

大男「ものに隠れてもそれごと吹き飛ばすぞ!さあいい加減に逃げるのはやめたまえ!」

大男「さあ、次で終わりだ!この山のフィールドで目を覚ましたことを後悔するんだなァ!」

女「くっ……」

大男「木に登っても無駄だとわからないのか!?」

大男「くらえっ!ギガインパクト!」ドンドンドン!

ドゴンッ!

ドボーン!

大男「……っと、木ごと川に落ちてしまったか」

大男「しかしこの激流。助かるまい」

21名無しのデデンネ:2014/11/14(金) 22:36:13 ID:VRMwkieo0


イケメン「き、貴様やるのか!」

クール「……」

イケメン「や、やめておいた方が良い。俺の力は強すぎるからな!」

クール「……」

イケメン「最後に見るのがこんな廃墟だなんて悲しいだろう!い、今だけ見逃してやっても……」

クール「……」スッ

イケメン「ヒッ」

イケメン「(顔に黒いラインが……やる気か!?)」

イケメン「よ、用事を思い出したので俺はこのあたりで帰らせてもらう!」タタタッ

イケメン「(今は逃げる!俺の力は強すぎるのは事実だが、『今はまだ弱い!』)」

イケメン「(ふふふ……次あったらコテンパンにしてくれる)」

22名無しのデデンネ:2015/01/15(木) 17:53:29 ID:SrRrWD5I0
支援


続き気になるな。

23 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:06:23 ID:/eVIOU/I0
このSS、以前読んだ時に面白いと思ったのですが、それ以降全く更新が無くなってしまいました。そこで、この掲示板のルールにもあるので、乗っ取って書かせていただきます。

24 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:07:10 ID:/eVIOU/I0
男「全く……どうなってるんだ……」


突然眠気に襲われて気がついた時には捕らえられ、「ポケモンの能力を使って戦え」とか意味がわからない。


まずは友と合流しよう。建物の外に出る。


……やはり見覚えの無い土地だ。ここはいったいどこなんだよ……


カバンの中を見てみるとポケッチのような赤い端末が入っている。

男「これは……?」

起動してみると一通のメールが入っていた。

『やあ、元気かい?主催者だよ。このポケッチは様々な機能が搭載されていてイベントや、補給ポイントの連絡に使うから身に付けていてね。予備もないから無くしたら補給ポイントの場所も分からなくなるからね。』

『それでは、よい一日を〜♪』

25 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:08:13 ID:/eVIOU/I0
男「ふざけんなよ!何が『よい一日を』だ!」


???「そうかな?俺にとっては今日は最高な日だぜ!」


突然背後から痛みと衝撃が走る


男「ぐはっ!」


警察「久しぶりだな、男。」


警察の格好をした男がいた。

男「えーっと……どこかで会いました?」


警察「なっ!?貴様!忘れただと!?イッシュリーグの決勝戦を!」

思い出した。というかそれなら覚えてる。よく見ると決勝で戦った人だ。

26 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:09:46 ID:/eVIOU/I0

男「覚えてますって!でも、あの時は警官の服も着ていなかったし。きづきませんよ!」


警察「そんなことは関係ない!だが、あの時のリベンジを今日果たせるというなら願ってもないことだ!」


警察「10万ボルト!」


男「やっ、やめろー!」


無意識のうちに手を構えて波動の弾を放っていた。

警察「なに!?10万ボルトが消され……ぐああああぁぁぁ!」


男「今の……波動弾か?」

本能的にポケモンの能力を使ってしまったらしい。


警察「やるな……これなら、どうだ!かみなり!」


男「こんなの受けきれるかよ!俺はこんな馬鹿げた争いに加わりたくは無いんだ!」

かみなりを回避しながら叫ぶ。にしても、かなり命中精度が高いな。正確にこちらを狙っている。

警察「ふはははは!逃げてばかりでは勝てんぞ!」

正確にこちらを狙われているが避けることに専念してれば当たるようなことは無い。それに消耗が大きいのは相手だ。埒が空かなくて困るのはむしろ相手である。


では、なぜかみなりを打ち続ける?



まさか……あいつのポケモンは………まずい!


気づいた時にはもう、足をネットに取られてしまった。

27 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:10:35 ID:/eVIOU/I0
警察「ようやく罠に掛かってくれたな。しかも、かみなりまで当たるとは。」


あの警察の能力……デンチュラと見て間違いないだろう。さっきのかみなりもあらかじめ仕掛けていたネバネバネットに誘導するためだったのだろう。かみなりの命中制度も特性の複眼で納得できる。

警察「気づくのが遅かったみたいだな。もう一発撃ってとどめといきたかったが……PP 切れか。まあ、もう動けまい。」



警察が近づいてくる。10万ボルトでとどめを刺すつもりだろう。


このまま攻撃をくらったら間違いなく死ぬ……


嫌だ……それだけは……嫌だ!


男「うおおおぉぉぉぉ!!」

俺は立ち上がり、両手に光を溜めて一気に放つ。


警察「何!?ぐはっ!」


男「今のは……ラスターカノンか……?」


なんとなく自分の能力がどのポケモンか分かってきた。

だとすれば……

影の球を波動で作る。

28 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:11:50 ID:/eVIOU/I0

男「くらえ!シャドーボール!」



警察「ぐああああぁぁぁぁぁ!」


警察は倒れた。


男「はぁ……はぁ……なんとか助かった……」


警察「…………」


男「俺はこんな戦いしたく無いんだ……だから……って、あれ?」


警察が全く動かない。

男「おい!お前!大丈夫か!?い、生きてるよな?」

警察「…………」


男「嘘だ……俺が殺ったってのか?」


ああ、俺が殺ったんだ…………最低だ最低だ最低だ最低だ最低だ最低だ!!!


友「あっ、男じゃないか!お〜い、男も生きていたのか。安心し……」

男「うわあぁぁぁああぁぁぁあぁぁぁ!!!」

叫んでその場から走り出してしまった。

友「えーっと……何があったんだ?とりあえず追おうか。」

29 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:12:28 ID:/eVIOU/I0
〜〜〜

ジョーイ「やれやれ、まだ生きてるってのに……」


ジョーイ「まっ、治療してやるか。」


手をかざして警察に向けて癒しの波動を打つ。


ジョーイ「あ〜あ、まさかこんなことに巻き込まれるなんてな。まあ、愚痴っても仕方ないか。」

トキワシティでポケセンのジョーイやってたけどストレス発散でやってたバトルでまさかこんなことになるなんてな。

まあ、今の状況の方が店にいるときより自分にあっているかもしれない。トーダイ医学部卒業しといてポケセンなんかに就職するんじゃなかったって思ってるし。

治療はある程度終わった。

こいつはそのうち起きるだろうし、ここを去ろう。

警察がいた場所からかなり離れたところでポケッチにメールが着てることに気づく。

ジョーイ「着信か。面倒だけど見といてやるか。」

30 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:14:27 ID:/eVIOU/I0

〜〜〜

関西弁「さっき逃げられて退屈しとったんや。ちょっとバトルに付き合ってもらうで!最年少ホウエンリーグ制覇者!」


少女「……いいわ。遊んであげる。私達がね!」

関西弁「私達?どういうことや?……まあええわ、ようやく乗り気なやつに会えたからな!行くで〜」

まっすぐこっちに向かって来る。

少女「サイコキネシス!」


関西弁「わいのポケモンにはそんなん効かんで!」


少女「なんですって!?」


関西弁「くらえ!アームハンマー!」


少女に直撃するがあまり効いていない。

関西弁「な、なんや?思ったより固いな。」


少年「あっぶね〜。リフレクターが間に合ってよかったぜ。」

31 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:15:57 ID:/eVIOU/I0
関西弁「なんや?さっきと話し方が変わっとる。声も若干違うし。」


少年「じゃあ電磁波。お前そこで麻痺してろよ。」


関西弁「くっ、動かん!アタッカーや無かったんか!?」


少女「いったでしょ?私達が相手だってね!」


少女「マジカルシャイン!」


関西弁「ぬわあぁぁぁぁぁ!!」


アカン、4倍弱点はアカン!なんとかせんとやられる!

麻痺による痺れを耐えて、少女の体を持ち上げる。


関西弁「ともえ投げ!」


少女「えっ?あっ、まずっ。うわああぁぁぁぁぁ!!!」

少女は飛ばされてどこかにいった。


関西弁「なんとかなったか……にしてもあのガキ、ところどころ変やったな。」


そんなことを考えていたらポケッチにメールが来た。

32 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:16:51 ID:/eVIOU/I0
〜〜〜

少女「あいたたた………まさか、飛ばされるとはね。あの関西人、いたいけな幼女を放り投げるなんて絶対に許さないんだから!」


少年「接近し過ぎたからな〜。まあ、マジカルシャインは結構効いていたから次あったら余裕でしょ。」


少年「にしても、このポケモンの能力は俺達にあっていてよかったぜ。」


少女「ホントにね。オスかメスかで能力が変わるんだもの。」


二重人格……小さい頃、孤独だった私の中に弟が生まれた。弟は私を元気にしてくれた。それからは毎日が楽しかった。


だから、今度は私が弟に……


少年「あっ、おねーちゃん?ポケッチにメールが来てるよ。」

少女「あっ、ほんとだ。一緒に見よっか!」

少年「うん!」

33 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/17(火) 00:26:26 ID:/eVIOU/I0
本日はここまでです。

多分この掲示板初の乗っとりですよね?せっかくなんでやってみました。


キャラクターの名前は次回か、次々回以降からつけて書こうと考えています。一応名前は考えているので。

34名無しのデデンネ:2015/02/18(水) 14:08:33 ID:qWlRYzbo0


35名無しのデデンネ:2015/02/19(木) 13:57:16 ID:JKZ2nzJM0
名前は付けなくていいと思うけどな。
まあ、前の人とは打って変わり地の文による心理描写が多くなってるし、個々にしっかりキャラ付けするのなら名前をつけた方がいいかな?

支援

36 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/26(木) 23:55:56 ID:OU6yZSBs0
名前はやっぱりつけないでやっていくことにします。


今から投下していきます。

37 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/26(木) 23:56:44 ID:OU6yZSBs0
無我夢中で走り、静かな森の中で疲れはてて倒れこんだ。


殺してしまった……まさか、自分がこんなことをしてしまうなんて。


友「どうした、男?感動の再開って気分じゃ無さそうだな。」

友が俺の顔を覗きこんできた。

男「……友か。……イッシュリーグの決勝戦で俺が戦ったやつ覚えてるか?」

友「ああ、あいつか。それがどうかしたのか?」


男「……そいつが、死んだ。」


友「ま、まじかよ!?」

男「ああ。だって、俺が殺したんだから。」

38 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/26(木) 23:58:58 ID:OU6yZSBs0
友「……そういうことか。まあ、仕方無いでしょ。どうせあいつの方から襲ってきたんだろ?お前のこと恨んでるって話だし。」

男「でも、結果的に俺は……」

友「そうだな。お前は人を殺してしまった。だが、このゲームを仕組んだのは誰だ?」

男「確か……アクロマだよな?」

友「そう。この不条理なゲームの主催者はそいつだ。そいつさえいなければお前は人を殺さずに済んだ。」

男「そうか。だったらこの戦いにあらがえば……。」

友「そう!俺達でこの戦いをボイコットするんだ。」

友「だが、襲ってくる相手はいるだろう。できるだけ戦いたくないけど説得が無理ならそれは割り切って戦うしかない。できるだけ多くの人と生還するまでは。」

男「そうだな。まずは脱出方法を探そう。」

友「ああ。必ずどこかに外と繋がるルートがあるはずだ。」

男「そうだな。俺たち以外にもここから出たいやつは必ずいる。そいつらを仲間にしていけば。」

友「きっと方法は見つかる!」

自分の罪が無くなる訳じゃないが友に会ったことで少し落ち着いた。

39 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:10:12 ID:cdg5UdTA0

その時、ポケッチにメールが着信した。

友「アクロマからのメールか。手がかりが見つかるまではこれで手にはいる情報も駆使しないといけないな。飯の確保はしないといけないし。」

男「メールを読んでみるか。」


『やあ!自分の能力はもう使いこなせるようになったかな?手に入れた能力に対して一喜一憂している頃だろう。でも、ポケモンには強い能力を手に入れたとしてもタイプ相性がある。自分のメインウェポンが相手によっては全く効かなかったり有利な相手のはずなのに4倍弱点のせいで不利になったりしてないかい?それがポケモンの面白さでもあることは認めるけど強い能力でも不利な相手と戦ったら負け、交代もできないし、こんなのは面白くないよね。』

『そんな君達にとってありがたいイベントを用意しておいたよ。このイベント中は野性ポケモンがarea内で出現するようになる。』

『野性ポケモンを倒すと経験値が手に入る。経験値を手にいれていくと弱点の攻撃を受けても等倍の攻撃より少し痛いぐらいで抑えられるし、無効や半減の相手に対しても少しダメージは低くなるが攻撃が通るようになる。』

『経験値は人間との戦いでも手にはいるから積極的に戦おうね。』

『【Q and A】Q このイベントの期間は?』

『A 毎日三回行われます。9時〜10時、15時〜16時、20時〜21時。出てくる野性ポケモンは有限ですので急いだ方がいいですよ。』

『Q こっちの攻撃が通りやすくなっても相手もポケモンを倒すはずだから相手の耐性も上がるから意味無くない?』

『A それは大丈夫。もともとある耐性は対して強化されない。弱点の耐性を強化していくものだからね。攻撃も無効や半減への通りがよくなるだけで、弱点への攻撃がさらに通りやすくなることはそこまで無い。もちろん経験値の差が歴然なら差は出るけどね。』

『Q 無効半減の相手にも等倍近いダメージならタイプ一致技ゲーじゃねーか。』

『A タイプ一致の概念はありません。故に弱点をついた方が有利にはなります。』

『Q 都合良すぎない?なんでそんなことできるの?』

『A ゲームマスターだからです。僕が神様ってわけさ。』

『QandA は以上です。それ以上の質問は受け付けません。それでは、頑張ってね〜。』

メールはここで終わっている。

40 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:10:54 ID:cdg5UdTA0
男「野性ポケモンを倒してレベルアップってことか。」

友「なるほど。とにかく、脱出するまでは生き残らないといけない。やれるだけのことはやっておくか。」

41 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:12:22 ID:cdg5UdTA0
〜〜〜

金持ち「へぇ〜。自分のポケモンをレベルアップさせれるのか。このゲームは面白いね。これで四倍弱点の不安も解決するし。」


草むらからがさがさと音がする。

金持ち「おっと、さっそく現れたみたいだね。」

片手をそのまま草むらに向けて出す。


金持ち「電磁砲!」

指を弾くと強烈な電撃が放たれ、手を出した方向の30〜40メートルが草むらごと吹き飛ばされた。

その一帯にいたポケモンはもちろん全滅だった。


金持ち「ハハハハハ!力が沸いてくるよ!これが強くなるってことか。」

金持ち「まあ、PPの制限もあることだし、もっとポケモンが集まってるところに行くか。」

金持ちはその場を離れた。


彼が去った後、別の方にあった木の影からオタク風の男が出てきた。


オタク(とんでもないやつだったな。僕は能力のお蔭で気づかれなかったけど。もし、気づかれていたら確実に死んでいた。)

オタク(相手にバレなければチャンスはいつか回ってくる。そのためにも今はもっと強くなろう。)

42 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:13:39 ID:cdg5UdTA0
〜〜〜

…………

女「ん?……ここは?」

学者「あっ、よかった。気づいたんですね!」

女「ひっ!はひぃ!」

学者「あっ、すいません。驚かせてしまって。」

女「す、すいません……男の人、苦手で……。」

学者「そういうことでしたか。これ申し訳ない。でもよかったです、無事だったみたいで。」

女(そうだった。私は大男に襲われて川に落ちたんだ。幸い水タイプのポケモンだったので泳いでそのまま移動していたんだけどそしたら何かに急に襲われて……)

女「あなたは……私を襲わないんですか?」

学者「ええ。私はこの戦いを止めようと思っているんです。ですからあなたには手を出しませんよ。」

43 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:14:28 ID:cdg5UdTA0

女「ほ、本当ですか?」

学者「まあ初対面ですし、信用できませんよね。ですが、本気です。」

女「すいません。さっき大男に襲われてしまって、余計に……」

学者「仕方ありませんよ。そういえば、ポケッチは大丈夫ですか?水に濡れてしまっているけど。」

女「あっ!……大丈夫みたいです。防水加工されているんですね。」

学者「それはよかった。多分重要なメールが入っているはずです。見てみて下さい。」

ポケッチを起動する。

女「……野性のポケモンと戦うんですか?」

学者「そうだね。襲われた時に備えてレベルを上げておかないといけないからね。」

44 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:16:26 ID:cdg5UdTA0
学者「どうです?一緒に来ません?」

女「はひぃ!?」

学者「また変な奴に襲われた時に助けることができると思うので。もちろん一緒に行くかどうかはあなたの自由です。」

女「……分かりました。一緒にいきます。」

学者「そっか、これからよろしくね。この辺りにはあまりポケモンがいないから一緒に移動しようか。」

45 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:17:55 ID:cdg5UdTA0
〜15時30分〜

男「逃がすか!ボーンラッシュ!」

傷を負って逃げようとしたエレブーに骨の棍を投げて倒した。

友も二本のレイピアを出して野生のグランブルに斬りかかる。

友「とどめだ!クロスポイズン!」

二本のレイピアで十字に切り裂き、グランブルは倒れた。

男「この辺一帯のポケモンはもう結構倒したな。」

野性のポケモンと戦って自分の能力はルカリオということにも確信が持てたし戦い方にも慣れてきたと思う。

友「そうだな。そろそろ移動しよう。」

友の能力はクロバットだ。

飛行タイプなので空を飛ぶこともできる。戦う時はたいてい二本の紫色のレイピアを出して戦う。

俺も武器が出せるかやってみたけど俺のは骨の棍だった。一応これで接近戦もできる。

46 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:18:57 ID:cdg5UdTA0

ポケモンを倒しながら移動していた時だった。


???「そこの君たち、動かないでいてくれたまえ。」

突然茂みの方から声をかけられた。

男「お、お前は!」

友「バスで一緒だったイケメンか!」


イケメン「そう!といっても君たちみたいなジミーズと一緒のバスだったかは覚えて無いんだけどね。」

友「なんかめんどくさそうなやつだな。」

男「スルー安定か。」

47 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:20:22 ID:cdg5UdTA0
イケメン「待ちたまえ。僕は君達に「動くな」といったんだ。そうだろ?」

イケメン「まあ、僕は心が広いし、最強過ぎる能力を持っているけど可愛そうだからね。君たちとは戦わないであげるよ。」


俺・友「えっ!?今戦わないっていったか!?」

イケメンに詰め寄る。

イケメン「な、なんだね……気持ち悪い……この僕が見逃してやるって言っているんだ。僕をあまり不快にさせない方が……」

俺「それって戦わないってことだよな?」

イケメン「まあ、そうだが……」

友「俺達の仲間になってくれ!」


イケメン「はっ?……はあああああ????」

48 ◆lZX9FWF8B.:2015/02/27(金) 00:35:25 ID:cdg5UdTA0
今日はここまでです。今回は戦闘描写がほとんど無いですね。

ポケモンの耐性については残しておくか迷ったのですが、ゲームのままだとあまりにも影響が大きすぎるので耐性面の影響は少なくなるようにしました。

例えば、パルシェンの能力者が鋼タイプと戦ったらほとんど詰みな訳です。ゲームなら退けばいいんですけど最後まで生き残るにはいずれ戦わないといけなくなります。

すべて自分が倒す必要は無いのですが、それだと最後に自分が有利に戦える相手を残すゲームになってしまうので耐性面の影響は小さくすることにしました。

49餅つき ◆E3LyYie3H2:2015/02/27(金) 01:16:35 ID:K4FkZZsI0
おつ

50名無しのデデンネ:2015/02/28(土) 00:04:24 ID:5A5cuMCU0
期待してます!

51名無しのデデンネ:2015/03/01(日) 19:49:35 ID:QlTKELQk0


52 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:13:58 ID:3wbRnk7A0
〜18時00分〜

学者「そろそろお腹がすきましたね。」

女「そうですね。」

学者さんと話すのもだいぶ慣れてきた。自分の能力のことも分かってきた。

私の能力はキングドラ。基本的にはスナイパーライフルを出して遠距離から攻撃するタイプらしい。

しかし、射撃なんてやったことないから全然当たらない。それに、近距離戦はもっとダメね。一応小型銃も使えるけど使える技が限られる。

という訳で学者さんに頼りきりである。

学者さんの能力はポリゴンZ。適応力のお陰でハイパーボイスを使ってるだけでほとんどの相手を倒せる。

さっきはトドメだけ私がやって経験値を貰っていた。一応攻撃した学者さんにも経験値は入るらしい。

学者「あっ、メールが来ましたね。女さん、見てみましょう。」

『やあ、自分の使える能力には慣れてきたかな?そろそろお腹が減ってくるころだと思うから夕食を用意しておいたよ。いくつかのポイントに用意してあるから取りに行ってね。』

『あと食糧だけじゃなく戦いで役に立つアイテムも置いてあるからね。』

『朝食以外は、12時、18時にどこに用意されるか発表されるよ。一時間以内に取らなかった場合は消えるから早めにね。』

文はここで終わっている。

53 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:15:15 ID:3wbRnk7A0
学者「次は夕食ですか。できるだけここから近くて二つある場所がいいのですが……あっ、ありますね。ここにしましょう!」

女「……」

学者「どうかしましたか?何か考えているみたいですけど?」

女「学者さんの能力ってポリゴンZですよね?」

学者「そうですよ。それが何か?」

女「ポリゴンZの能力でポケッチからアクロマにハッキングできたりしませんか?」

学者「もう試しましたよ。」

女「えっ!それで何か分かりましたか?」

54 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:20:30 ID:3wbRnk7A0

女「えっ!それで何か分かりましたか?」

学者「答えてもいいけど、あなたは私のことを信用できますか?」

女「えっ?」

学者「信用できないのに聞いたって意味無いでしょ?」

学者「あなたが私を信用できないのであれば、私もあなたを信用できません。」

女「……そうですね。心から信用できるまでは聞かないことにします。」

学者「その方がいいと思いますよ。余計な混乱を招きたくないので。」

学者さんは何か知っているようだ。しかも簡単には話せないことようなことを。

だが、今は知らない方が幸せなのだろう。このことは彼の方から告げられるまで詮索しないことにした。

学者「さて、他の人にとられる前に食事は確保しておきますか!」

女「そうですね。行きましょう!」

二人は森の方へと向かった。

55 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:21:11 ID:3wbRnk7A0
〜〜〜

友「いや〜、にしてもさっそく仲間が増えるなんてさい先いいね。」

イケメン「まあ、この僕が仲間になったんだ。ありがたいと思いたまえ。」

男「でもお前戦ってないよな?お前って能力は何なんだ?」

イケメン「そ、それはまあ……まだ僕が戦うほどの大物にも出くわさないからさ。」

男「いいけど飯はどうする?今のところ二つ手に入ったけど。」

イケメン「まあ、僕が仲間になってやっているんだから一つは僕が貰うよ。」

友「お前……」

男「分かった。あと一つは俺が取りに行くよ。」

友「えっ男、いいのか?」

男「二つともお前のクロバットのスピードで取ったようなものだし。」

友「そうか……すまんな。俺はこいつとここで待ってるよ。」

男「ああ、よろしくな。」

俺は二人と別れた。

56 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:23:06 ID:3wbRnk7A0
〜〜〜

私と学者さんは夕食の置いてあるポイントを探している。


学者「この辺りですね。地図にあるポイントは。」

森のなかにある一軒家の窓から食事が見える。

女「まだ食事は取られていないみたいですね。」


家のドアに手をかけようとした時―――

学者「危ない!」

学者さんが私を押し倒してツララの弾丸を受ける。

学者さんに次々に命中する。

女「学者さん!?」

学者「早く逃げろ!次が来る!」

女「嫌です!見捨てません!」

とっさにドアを開けて学者を抱えて家の中に入った。



二人を狙っていた西洋風の男は舌打ちをした。

西洋風(チッ……感づかれなきゃ確実に一人持ってけたってのに。)

西洋風「まあ、その家でせいぜい最後の時を満喫するんだな。」

57 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:25:59 ID:3wbRnk7A0
〜〜〜

女「攻撃が止みましたね。」

学者「ああ……だが、出てきた所を狙い打つつもりだろう。」

学者「一応この家には窓が一ヶ所とドアがひとつある。相手はこの二つが見える場所に陣取っているはずだ。」

学者「そこに、さっきの攻撃が飛んできた方向を計算に入れると……」

にしても、かなりのダメージだ。頭がクラクラする。

女「あの……それより食べませんか?」

学者「はい?」

女「せっかく食事にありつけたんですから。片方は食べられて囮に使われた一つしかか残ってないですけど。」

学者「……なるほど、意外にいい案かも知れない。私達が中で何をしてようが狙ってきた敵は二つの出口を注視していなければなりません。これは長くなればなるほど苦痛です。」

学者「待ちきれずに乗り込んで来たらそこを狙えばいい。悪くないですね。」

学者「私はこれからの作戦を考えるので先に食べていてください。」

女「ありがとうございます。でも、これはどうぞ。」

学者「すごいきずぐすり、ですか。」

女「さいわい、アイテムも一人分は取られずに残っていたみたいですね。」

学者「ありがとう……。だいぶ楽になったよ。」

58 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:27:16 ID:3wbRnk7A0
〜〜〜

西洋風「中々出てこないが籠城する気か。まあ、出ない方が安全だからな。」


西洋風「だったらこっちにも考えがある。」

武器を大きめの砲弾銃に切り替える。

西洋風「ロックブラスト!」

大砲から岩石が放たれる。家の屋根に命中させていく。

西洋風「さあ、どうする?このまま瓦礫と一緒に押し潰されるか?それとも、逃げたところを射殺されるか。」

59 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:28:39 ID:3wbRnk7A0
〜〜〜

ドゴン!ドゴン!

女「家の天井が!」

天井が攻撃され、大きな物がぶつかる音と天井が崩れていくミシミシという音が聞こえてくる。


学者「まずいですね……しかし、相手は天井を狙えるぐらい高い位置にいるのか……だったら……」

女「このままじゃ、この家が……」

ドゴン!バラバラバラ!……ドン!


ついに天井に穴が空き岩が落ちてきた。

学者「もう余裕があまりありませんね。女さん、今から私の言う作戦の通りに動いてください!」

学者「さっそくあなたの射撃の腕が試されますよ。」

60 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:29:50 ID:3wbRnk7A0
〜〜〜

西洋風(さあ、どうでてくるかな?)

小屋の窓から負傷した学者が出てきた。

西洋風(なるほど、あんたが囮か。まあ、女を生かすための犠牲になりな。)

西洋風(女の方もあとで倒すけどね。)

西洋風「終わりだ、ツララバリ!」

引き金を引き、学者を倒したと確信した時―――


自分が射撃している木が傾き、体勢を崩した。

ツララバリは撃ったには撃ったが木が傾いたせいであさっての方向に飛んでしまった。

西洋風「えっ、なんで?ヤバい、落ちる!」

そして、巨木と一緒に倒れた。


学者「助かりましたよ、女さん。私は狙ってきたやつを確認しに行きます。ここで待っていて下さい。」

女「わ、私も、付いていきます!」

学者「そうですか。いいですよ、行きましょう!」

61 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:30:47 ID:3wbRnk7A0

〜〜〜

西洋風(かなり高い木から落ちたが思ったより痛くなかったな。これもポケモンの能力のお陰か。)


学者「見つけたぞ!」

学者と女に見つかったようだ。


西洋風「いや〜、見事だったよ。よく僕がいる場所がわかったね。」


学者「攻撃の飛んできた方向から高さを予測しただけさ。」

西洋風「なるほど、でも木を倒したのはきみじゃないよね?」

女「彼が窓から出た後、私がドアを開けて彼に言われた場所の木を狙うようにいわれたんです。」

西洋風「ほぅ、ってことは君も遠距離タイプのポケモンか。でも、スナイパーなら敵に姿を見せるのはいただけないね。」

西洋風「君が隠れてたら勝ち目は無かったけど、ここで俺と戦ったらそっちもそれなりに犠牲を払うことになるよ。」

62 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:31:29 ID:3wbRnk7A0
学者「待ってください!私達はあなたと戦うつもりはありません。この戦いを止めようとしているのです。」

西洋風「……へぇ、じゃあ俺に殺されてくれよ。俺はどうしてもここから出なきゃいけないんだ!」


西洋風の男がさっ、とかがみこんで地面に手をつけると氷柱が自分の真下から突き上げてきた。

学者「危ないっ!下がって!」

なんとか避けたが氷柱が壁になってしまいその隙に逃げられてしまった。

学者「逃げられてしまいましたね。まあ、ここで戦うことになるよりはましですけど。」

あまり時間は無かったがその後は夕食を探すことにした。

63 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/08(日) 16:37:43 ID:3wbRnk7A0
本日はここまでです。

今回は女中心だったので次回は男と友のバトルになると思います。

結局名前はつけないでこのままいくことにしました。

64名無しのデデンネ:2015/03/08(日) 18:41:52 ID:pccFPsYo0


65名無しのデデンネ:2015/03/24(火) 21:07:40 ID:xp/96tp.0
期待

66名無しのデデンネ:2015/03/28(土) 15:54:04 ID:awXaE88g0
>>52ハイボポリゴンZだと……!?

67 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/28(土) 21:35:38 ID:ebDKz5no0
>>66

あれ?覚えなかったっけ?


と思って調べたら覚えなかったZE


本当に申し訳ない。


トライアタックのことだと思ってください。

あと、明日ぐらいには投稿できそうな気がします。

68 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:25:31 ID:gn5gPm8c0
〜 18:30 男side 〜

確かマップだとこの当たりだったような……


俺は夕食を探しに向かっている。


にしても、夜の森は本当に暗いな。しかしポケモンと一体化してるお陰か、視力が強化されてるらしく星や月の光だけである程度は見える。


待てよ、月や星まであるってやっぱりここはどこなんだ?人工的に作られた空間だと思ったが……そこまで再現されているのか。


その時、何者かが背後から襲ってきた。


男「うわっ!!」


しかし振り向くと誰もいない。


そして、背後から影の玉が飛んでくる。


男「ま、また背後からか!」

どうやら攻撃はシャドーボールのようだ。


男(暗くて姿も見えないし、シャドーボールを使っていることを考えるとゴーストタイプっぽいな。)

69 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:27:45 ID:gn5gPm8c0
???「そんな話、信用できると思っているのかい?」

声は思ったより近くから聞こえた。

そして、再び、背後から攻撃ををくらう。


なるほど、そういうことか。相手のポケモンは恐らく……

あとは、攻撃が来るタイミングさえ分かれば……

だけどここではそれが出来ない。

俺はひとまず走って逃げた。

70 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:31:56 ID:gn5gPm8c0
〜友side〜

友「にしても、男一人に行かせて大丈夫だったかな?」


イケメン「そんなに彼が心配かい?」


友「俺と合流する前にちょっといろいろあってな。それで少し心配。」


友「そういえば、お前はまだ戦ってないけどもし相手が命を奪おうと襲ってきたら、相手を殺せる?」

イケメンは俺達と合流した後も野性ポケモンとさえ戦わなかった。俺達が戦ってるところを見ているだけで。


イケメン「愚問だね。殺らなかったらこっちが死ぬんだぞ。」


イケメン「それで君はどうなんだね?まあ、聞くまでもないか。」

友「俺は……」


???「当然だ。戦いに遠慮は要らねえだろ?ギガインパクト!!」

71 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:35:08 ID:gn5gPm8c0

友「なっ!」

間一髪で攻撃をかわす。


???「避けたか。まあ、一撃で終わっても面白くねえからな。」


友「お前は、ホウエンリーグの大男か!」

イケメン「君か、カロスでも有名なホウエンの大男って。最近はリーグ優勝どころか予選落ちがほとんどらしいけど。」

大男「黙れ!!カロスのイケメン、まずは貴様から血祭りにあげてやる。ギガインパクト!!」

イケメン「空を飛ぶ!」

72 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:35:59 ID:gn5gPm8c0
大男「ちっ、逃げたか。」


大男が錠剤のような何かを飲んでいる。

友「あれは、プラスパワーか?」


大男「そうだ。さっきの夕食についてたからな。」

大男「さあ!降りてこい!どうせ長時間飛べないだろう?」

イケメン(勘にさわるようなこと言わなきゃよかったな。)


イケメン(まあ、少しぐらいなら自分の能力を見せても大丈夫か。言い訳も思い付いたし。)

イケメン(にしても、そろそろ限界か。)

イケメンの体が落ちてくる。


大男「トドメダ!ギガインパクト!」


友「エアスラッシュ!」

イケメン「こっちも、エアスラッシュ!」

大男「ぐはっ!ちっ、怯みか。」

友「悪いな、こいつも一応仲間なんだ。」

イケメン「助太刀ご苦労さん。」

73 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:36:39 ID:gn5gPm8c0
友「聞いてくれ、俺達は戦わないでここから脱出する道を探している。だから、お前とも戦いたくない。俺達と協力してくれないか?」

大男「へっ!くだらねえ。お前たち、この戦いの優勝商品が何なのかしらねえのか?」

友「優勝商品?」

イケメン「何だそれは?」

大男「このゲームから生き残る方法は二つある。一つは最初に言っていた脱出装置を使って離脱すること。そして、もう一つはこのフィールドにいる自分以外の人間をすべて殺すことだ。」

大男「まあ、前者の脱出装置は無理だ諦めろ。」

友「どういうことだ?」

大男「俺が破壊したからな、西洋風のやつが見つけたみたいだが狙いが外れて当てちまってな。奴の目の前で壊してやったよ。」

友「脱出装置が使えなくなった……」

大男「そして、後者の場合優勝商品が与えられる。」


大男「おっと、しゃべりすぎたな。お前らはさっさとくたばりな!!ギガインパクト!」



…………

74 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:37:25 ID:gn5gPm8c0
〜男side〜

???「どんなに逃げても無駄だよ!!もう、君は僕から逃げられない!」


やはり逃げても声の距離が離れているようには思えない。俺は確信した。


森の中の少し開けた場所に出た。

よし、ここなら…………


???「おや、止まったようだね。ようやく観念したかな。……じゃあ、僕に倒されな!!」


月明かりに映った自分の影が、ニヤリと笑った。

75 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:38:22 ID:gn5gPm8c0
〜友side〜

…………


友「あれ?何も起きない?」


今ギガインパクトを撃ったはずである。しかし不発に終わった。

大男「どういうことだ!ギガインパクト!」


……しかし何も起こらない。


イケメン「もしかして、PP 切れ?」


大男「ちっ、命拾いしたな。」


大男(他の技もまだあるが、野性ポケモン狩りでもかなり使ったし、別のやつとの戦いの時にとっておきたい。ここは引くべきだな。)

大男(こいつらは戦うつもりが無いらしいし、2体1は不利だ。無駄な消費は防ぎたいな。)

大男は去っていった。

76 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:41:07 ID:gn5gPm8c0
友「た、助かったな。」

イケメン「まさか僕達の方が襲われるとはね。」

友「あいつも襲われてたりして(笑)にしても、お前の能力って……」

イケメン「ああ、トゲキッスだ。まさに、天運が味方している僕にこそ相応しいとは思えないかい?」


イケメン「にしても、この戦いの優勝商品ってなんだろうね?」


友「…………命を蘇らせる力。」


イケメン「えっ?」


友「なんってな。そんなものがあったらとんでもないことになってるよな。そろそろ男も戻ってくる頃かな?」

77 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:46:36 ID:gn5gPm8c0


〜男side〜

男「そこだ!」


手を後ろに出して背後に向けてシャドーボールを放つ。


???「がはっ!な、なぜ攻撃が読まれた?」


影の姿はもとに戻り、人の姿になる。


男「お前は、オタクか?関東リーグの。」


オタク「そうだよ……。それより、なぜ、僕の攻撃が分かった?」

男「話したら信用してくれる?」


オタク「う、うん……分かった、信じるよ。」

男「じゃあ一緒に来てくれないか?できるだけ多くの人と脱出しようと思っているんだ。」

オタク「それって、今何人いる?」

男「俺入れて3人だ。」

オタク「分かった。ついていくよ。」

オタク(僕のことを仕留めるつもりなら相手もとっくにやっているはずだ。)

オタク(今は自分の敗因を探るべきだ。)

78 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:47:12 ID:gn5gPm8c0
男「じゃあ話すよ。まず、相手が見えないしシャドーボールを使ってくるところからゴーストタイプだと思った。」

男「そして、毎回背後をついてくる攻撃と声が聞こえる距離が変わっていなかったから、ゲンガーの能力者で自分の影にとり憑いたんじゃないかって思った。」

男「けど、影を見るにはもっと明かりが欲しかったから月が見える場所を探して逃げた。」

男「あとは攻撃のタイミングで出てくる君を攻撃。」


オタク「……なるほど。」


男「じゃあついてきてくれよな。」


オタク「分かった。」


男「そういえば、俺は飯をまだ食べてなかった。早く取りに行かないと。飯を食べたら戻るからな。」


オタク「ああ……」

オタク(この能力も過信は禁物ってことがよく分かったよ。)


オタク(それに、こいつについていけば他の奴の能力も分かる。脱出が成功すればいいし、そうじゃなくてもこの戦いを有利にできる。悪くない話だ。)


男についていくことを決め食事を終えたあと友たちと合流した。

79 ◆lZX9FWF8B.:2015/03/29(日) 23:55:48 ID:gn5gPm8c0
今回の更新はここまでです。


元々この話を書いていた作者が脱出装置を一つ用意していたのを最近まで見落としていました。

脱出装置があると西洋風が女さん達を襲う意味が無くなるので彼の目の前で破壊されたことにしてしまいました。

ですが、できるだけ元々の作者の残した材料はできるだけ使いたいので再度登場させるかもしれないです。

最近ミスが多くて申し訳ない。

いつも支援ありがとうございます。

80名無しのデデンネ:2015/03/30(月) 13:42:43 ID:kX8WJRxw0
支援

トゲキッスは予想外。『今はまだ弱い!』という台詞をどう回収するのか楽しみだな。

81 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 11:48:07 ID:HeLIvel20
〜22:00〜

俺は無事、飯にありつき、友たちと合流して20:00〜21:00の野性ポケモンイベントを戦った。

主催者『今回から野性ポケモンを倒すとポイントアップや回復アイテムがたまに手にはいるから頑張ってたおそうね』

メールによると野性ポケモンを倒すとアイテムドロップがあるらしい。特にPP 切れは怖いから倒していかないとな。

逆にこれから戦う敵のPP もほぼ無限になるのは気を付けないとな。


今回はイケメンも吹っ切れたらしくエアスラや波動弾を使って戦っていた。

友「いや〜。まさか、初日でこんなに大所帯になるとはな。」


イケメン「これも僕のカリスマ性のお陰かな?」


友「お前は何もしてねーだろ!」


イケメン「一応今回は戦っているんだからいいじゃないか。」

オタク「あっ、主催者からメールだ。」


ポケッチを見ると着信があった。


主催者『やあ、元気かい?そろそろ眠くなってきたかな?さすがにまだ早いか。けど、早めに説明しないといけないことだから寝床について説明しておく。』

主催者『寝床は指定された小屋や建物が対象になる。地図に記されているから確認してくれ。』

主催者『その寝床に消灯時間の23:30につくこと。もし、たどり着けなかったら……どうなっても知らないよ。』

主催者『指定された場所は結界になってるから攻撃されても壊れないようにしてある。その中に入れば結界の効果が切れるまでは安全だ。』

主催者『そして、寝床は一度入ったら7時まで外に出れなくて一人までしか入ることができない。』

主催者『結界は午前8時までだからそれまでに起きれずに襲撃されたら自業自得ですね。』



主催者『それでは、ちょっと早いけどおやすみなさい。』

メールはここで終わっている。

82 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 11:48:50 ID:HeLIvel20
友「なるほど、ちゃんと寝床は用意されるみたいだな。」

男「それで、どうする?別々の場所になるから明日はどこで合流するか決めないと。」


地図に表示されてるポイントを見ながら話し合って合流地点と寝床を決めた。

友「じゃあ、他の人に寝床を取られる前に今日は解散しよう。」


それぞれ散らばって今日は解散した。


〜23:30〜

男(無事に寝床に着けたけどなれてないからなかなか寝付けない。)


男(そういえば、この時間以降に外にいるとどうなっても知らないと言っていたがどういう意味だろうか?)


窓の外を見てみる。


男「あれ?月明かりが消えてる。」

外は完全な闇になっていた。


男「そんなことより早く寝た方がいいな。」


俺は布団の中に入った。

83 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 11:50:18 ID:HeLIvel20
〜二日目 AM 7:00〜


金持ち「もうちょっと快適な寝室を用意してもらいたかったな。少し寝不足だ。」

ポケッチに着信が着ている。


主催者『おはよう!よく眠れたかな?朝は朝食を用意させて貰っているよ。欲しくなったら寝室に設置されてる黒い箱のボタンを押せば届くようになっているからね。』

主催者『今回もランダムにアイテムを着けておいたから有効に使ってね。』




金持ち(朝食の質は期待しないからいいアイテムをくれよ。あと、どういう原理かの説明は無いのね。まあ、ゲームだからどうでもいいか。)

ボタンを押して箱をあけると朝食と一緒にアイテムが入ってた。


金持ち「これは…………」


マスターボールが入っていた。

金持ち「ハハハ!僕でも初めて現物を見るよ!とんでもないアイテムを用意してくれたな。これで野性ポケモンを……」


金持ち「いや、勿体ないな。今後の切り札としてとっておこう。こいつは必ず役に立つ。」


金持ちはマスターボールを手に入れた。

84 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 11:51:20 ID:HeLIvel20
〜8:00 男side 〜


朝食を食べ終えた。


男「そろそろ外に出るか。合流しなきゃいけないし。」


ドアを開けるとそこは……


昨日まで森の中だったはずが、高層ビルの立ち並ぶ大都市に生まれ変わっていた。


男「マジかよこれ……。」

これじゃあ合流できないじゃないか。


いや、落ち着こう。とりあえず、地図を出そう。

ポケッチのアプリの地図が更新されていた。

男(えーっと、昨日通った道がこれだから……新しい地図のここと一致している……)


景色が変わっただけで地形そのものは大きく変わってないみたいだ。

これならなんとか合流できそうだ。


男「あれ?女さん?」


女さんっぽい人がこっちが行く方へと歩いていた。


女さんも生きていたのか。


女さんの方に走って近づく。


男「女さ〜」

声をかけようとした時だった。

???「トライアタック!!」

85 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 11:55:38 ID:HeLIvel20

???「トライアタック!!」

建物の影から攻撃された。


男「えっ?うわっ!」

学者「やれやれ、女性を背後から襲おうとするなんて、人として最低ですね。」

男「ち、違う!俺は……」

学者「問答無用!」

学者は電卓のようなもの(多分武器)を出して両手で構える。


学者「破壊……」

電卓全体が光出して、ヤバそうな雰囲気を放っている。

確実にまずいと本能が警告する。


女「やめてー!」

俺と学者に大量の水がかかる。

攻撃は中断された。

男「女さん……」

学者「なぜ、止めるんです?彼は今あなたを狙って」

86 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 11:56:07 ID:HeLIvel20
女「た、多分違うと思います……彼は、知り合いですから……。」

男「そうですよ。だから、さっきそれを言おうとしてたんです。」


学者「そ、そうなんですか?これは失礼しました。」

男「というか、あなたはいったい?」


学者「私はこの戦いを止めようと思っているんですよ。それで彼女と一緒に行動しているのです。」


男「本当ですか!?俺も戦うつもりは無いんです!」

学者「それはよかった。女さんの知り合いみたいですし、一緒に行動しませんか?」

男「その、実は一緒に脱出しようとしている仲間がいて今からそいつらと合流するところなんだけど。」

学者「なるほど。つまり、こっちに付いてきて欲しいのですね。どうしますか女さん?」

女「えっと、……行ってみます!」

女と学者が付いていくことになった。

87 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 12:06:34 ID:HeLIvel20

〜10:30 〜

友たちと合流するとイケメンとオタクも来ていた。


友「……なるほど、それで俺達と合流したのか。」

学者「ええ、私も戦いたくはありませんし。」

イケメン「女さんってまさかシンオウの?」

女「は、はい、普段はシンオウリーグを中心に活動しています。」

イケメン「なるほど、あなたがシンオウの……噂に聞いてますよ。」

オタク「……これで六人になったけどこれからどうしますか?」

友「まずは出口を探して見るしかないな。脱出装置は破壊されたみたいだし。」

学者「脱出装置はもう無いのですか……となると、ありませんよ。ここから脱出する方法は。」


友「嘘だろ?そんなことがありえるかよ!」

学者「本当です。」


友「じゃああんたはどうやって脱出するつもりなんだよ?」

学者「私は脱出するなんて一言も言ってませんよ。」

学者「私の目的はこの戦いを止めることです。」

88 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 12:07:59 ID:HeLIvel20
友「……じゃあ、仮に脱出する方法が無いとしよう。どうやって戦いを止めるつもりだ?」

学者「この戦いの主催者は我々が殺し合うことを望んでいます。そして、このゲームの勝者が決まることを望んでいます。しかし、もし、この前提が崩れたら……」

学者「つまり、私達が戦わなくなったら。アクロマは手を下さなくてはなりません。」


学者「こうして、主催者を引っ張り出して残った人間で主催者を倒す。主催者を倒すことでこのゲームは終わる。こういうことです。」

友「なるほど、確かにそれならうまくいくかもしれない。」


女(……なぜ、このことを私には話してくれなかったの?)


イケメン「倒すってことはその主催者もゲームの参加者で何らかのポケモンの能力を持っているってことかい?」

学者「そうです。その能力については……申し訳ないが言うことはできない。」


男「どうして?知っているのなら教えてくれた方が……」

学者「あなた方には誰の命を犠牲にしてでも叶えたい願いがあるかい?」

男「えっ?」

学者「それがあるのであればきっといずれ戦うことになる。だから、まだ言えない。」

学者「時が来れば必ず私が教える。それまで待ってくれ。」

89 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 12:09:25 ID:HeLIvel20
???「へぇ、君たち仲良く相談してるんだ。敵同士なのに。」


オタク「おっ、お前は……」


女「シンオウリーグの金持ちさんですか。」


金持ち「ああ、君か。どうりで見たことがあるわけだ。」

女「待って!私達はこの戦いを止めようとしてるの!」


金持ち「このゲームを止める?理解できないね。こんな楽しいゲームを止めるなんて君達の脳ミソはどうなっているんだい?」

男「この戦いを……楽しいゲームだと……?人が死ぬんだぞ!!」


金持ち「だからこそ楽しいんじゃないか。命を懸けあうこのゲームが。ゲームっていうのは主人公が勝つという絶対的な法則でできている。」

金持ち「このゲームには主人公が存在しない。強いていうなら勝ち残った人間が主人公になる。誰が勝つか誰にも分からず、本気で戦える。最高のゲームじゃないか?」

男「こいつ……狂ってやがる……」


学者「……仕方ありませんね。こいつは倒しましょう。」

女「な、なんで!?まだ説得出来るかもしれないのに。」


学者「一人でも仲間を失えば主催者との戦いに不利になる。不安要素は排除した方がいい。」

女「どうして?昨日はそんなこと言わなかったのに!」

学者「それは……」

オタク「ヤバい……こいつは本当にヤバいんだ!!早く逃げないと!」

90 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 12:50:56 ID:mYc17mt.0
金持ち「もめてるならこっちからいくよ。ラスターカノン!」

金持ちの指先から五本の光の矢が放たれる。

友「ぐはっ!こいつ……強い……」


男「こいつの火力おかしすぎるだろ!」

金持ち「たいしたことないなあ君達。もう少し僕を楽しませてよ。」

学者「トライアタック!」

男「波動弾!」

金持ち「10万ボルト!」

電撃を放ちこちらの技を相殺される。

イケメン「こっちも波動弾!」

さすがにこれは命中したが……

金持ち「バツグンのわりに効かなかったけど昨日ポケモンを倒しすぎたかな。それともあなたが弱すぎるだけか……」


友「シザークロス!」

金持ちの間合いに入り切りつける。

金持ち「ラスターカノン!」

友「がはっ!」

男「友っ!」

至近距離に近づいたことで直撃を受けてしまった。

91 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 12:56:27 ID:mYc17mt.0
至近距離に近づいたことで直撃を受けてしまった。

金持ち「次から次えと五月蝿い連中だ。早いとこ数を減らそう。」

片手を握った状態で俺達に向けて出す。


オタク「こ、このかまえは……まずい!あれが来る!もう終わりだ!」


金持ち「電磁砲!!」

出した指を弾くと特大の電撃の光線が放たれる。


学者「くっ!破壊光線!!」

電撃と破壊光線がぶつかり合う。


ほぼ互角だったが徐々に電磁砲を押し返してきた。

友「いけるか?」


金持ちの喉元に光線がとどく直前、光線が切れてしまった。

学者「ぐっ!はあ……はあ……ダメでしたか。」

イケメン(なんてパワーだ。ポリゴンZの適応力破壊光線でも押しきれないなんて。)

イケメン(なんて素晴らしい力だ!!)


金持ち「ちょっとはまともなのがいたみたいだね。でも反動で終わりさ。」

もう一度電磁砲を撃とうとする。

92 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 12:57:31 ID:mYc17mt.0
友「させるか!エアスラッシュ!」

男「波動弾!」

女「龍の波動!」

金持ち「ほぅ、撃たせてくれないか……」

学者「女さん……」

女「この人を倒すのにはまだ納得がいきませんが、あなたを失いたくありませんから。」

金持ち「さすがにまずい……か。ラスターカノン!」

両手の指先から10本の光の矢が放たれ俺達に突き刺さる。


こちらがのけぞった隙に逃げ出して建物の影に隠れる。

学者「逃がしません!」

学者は電卓を金持ちの隠れた方に向けて両手で持つ。


学者「建物ごと粉砕する!!破壊光線!」

93 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 12:58:07 ID:mYc17mt.0
その時だった……




バキン!!

学者「な、なんだ!?」

電卓に氷柱が突き刺さって発動しなかった。

学者「くっ!逃がしましたか……しかもこの技は……」

女「昨日あった西洋人ですよね」


友「ああ、あいつか。ってことはカロスの出身だよな。確かイケメンも……」


友「あれ?」





友「イケメンが……いない……」

94 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 13:00:28 ID:mYc17mt.0
〜〜〜


後輩「せんぱ〜い、遊びに来ましたよ〜」


…………

彼女の先輩、つまり男は当然ながら留守中である。

後輩「あっ、そうか。昨日パーティにいったんだっけ……」


後輩「もうじき七夕だからお祭りに誘おうと思ったのになぁ……」


持ってきた七夕のポスターをしまう。


にしても、あのパーティの主催者の名前……アクロマだっけ……どこかで聞いたような……


あっ!思い出した!確かかなりアブナイ研究をしているマッドサイエンティストだ!


もしかしたら先輩達……


調査してみる必要がありそうね。

95 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/10(金) 13:10:30 ID:mYc17mt.0
本日の更新はここまでです。

戦闘描写をもうちょっとどうにかしたいな。

何かアドバイスがあればお願いします。

96名無しのデデンネ:2015/04/10(金) 22:19:38 ID:Psk8ZsGY0


97名無しのデデンネ:2015/04/27(月) 10:56:35 ID:TlwZwSoM0
〜〜


学者達の追撃からなんとか逃げ切った金持ちは、無人のビルに入り休んでいた。



金持ち(ああ、負けたのか……この僕が負けた……?)


金持ち(フハハハハ!実に面白い!!やっぱりゲームはこうでないとね!予定調和だけでは面白くないからね!)


金持ち(だが、ああやって固まられると雑魚でも処理に困るな……)

金持ち(さて、どんな攻略法でいこうかな)


???「負けて落ち込んでるかと思ったが随分と楽しそうだな。」


金持ち「ん?ああ、君か西洋風の男。さっきは助かったよ。」

西洋風「見られてたか……」


金持ち「逃げるとき振り返ったら建物から君が狙撃しているのが見えたからね。」


西洋風「なら話が早い。俺もあいつらを倒したいと思っている。だが、複数を同時に相手にするのは困難だ。だからここは手を組まないか?お前のその火力と俺の狙撃があれば倒せるだろう。」

金持ち「なるほど。そのあと用が無くなった君を倒しても構わないかい?」

西洋風「心配はいらん。あいつらを倒したらこのパーティは解散だ。俺も好きなようにやる。」


???1「その話し、混ぜてもらえないか?」

???2「聞かせて貰ったよ。僕も入れてほしいね」

98 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/27(月) 10:57:20 ID:TlwZwSoM0


西洋風「誰かと思えば……警察とイケメンか……」


警察「俺は男に恨みがある。だが、他の奴がいて手出だしできない。あいつさえ俺に倒させてくれればなにも言わん。」

イケメン「僕は彼らと一緒にいたけど仲がいい訳じゃないし、やっぱり生き残るためには強いやつにつくのが正解だと思ったんだよね。」

西洋風「……最終的な決定はお前に任せる。」

金持ち「構わないよ。やっぱりゲームってのは詰んだら仲間を増やしたりするものだからね。こういう攻略も悪くないかな。ちょっとイージーすぎるけど。」


西洋風(本当にゲームとしか思っていないんだな。こいつには呆れるが強さは馬鹿にできない。利用できるだけ利用してやろう。)

西洋風(すべては、ここから出るために……)

99 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/27(月) 10:58:55 ID:TlwZwSoM0
〜10:30〜


イケメンがいなくなり人数は5人になった。


男「それで、これからどうする?」


学者「あの金持ちはいずれ倒さなければいけなくなります。今できるのはアイテムをためることと経験値を稼ぐことですね。」

女「やはり……戦うしかないのでしょうか……」

学者「こちらだって命の危険にさらされるのです。仕方ありません。」

女「……」


女さんは目を閉じて少し考えてから答えた。


女「……分かりました。覚悟を決めます。生き残るためにも。」


男(シンオウリーグに出てるだけあってやっぱり肝が座ってるな。俺なんかやっぱりまだ本当に殺せるか分からない。)


男「そういえば壊れた武器は修復できるのか?」

先ほどの戦いで学者の電卓には氷柱が突き刺さっていた。


学者「どういう原理かわかりませんが武器をもとに戻せば体内で修復されるみたいですよ。しばらく使えないのは仕方ないですが。」


学者「まあ、無くても戦えるのでそんなに痛くないですが。」

100 ◆lZX9FWF8B.:2015/04/27(月) 11:00:30 ID:TlwZwSoM0

友「あと、金持ちがまた来るかもしれない。今のうちにあいつのポケモンは何かを見極めておかないとな。」


女「ヒントになりそうなのは電磁砲とラスターカノンですね。」

男「俺の使うラスターカノンと違って10本の指先から出すなんてこともできる。かなりスペックの高いポケモンだろうな。」


オタク「それにあの電磁砲の火力の高さ……」


友「みんな想像してるのが同じっぽいな。」


学者「そうですね。まだ少ししか技を見てませんがジバコイルだと考えていいでしょう。」


友「やっぱりそうだよな……俺の能力はあんまり役立ちそうに無いな。」

オタク「あと、強くなるっていっても、次の野性ポケモン出現の時間までかなりある。」


学者「そうですね……今度はこちらから手を打つべきでしょう。」

学者「あと、女さんにお願いがあるのですが……」

女「は、はい。なんでしょうか?」


学者「大変だと思いますが、あなたはこの戦いの鍵になると思います。」


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