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安価で1クール程度の遊戯王を作る
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・>>1が安価で決定した内容を元に12話程度のSSを書きます
・安価で決めるのは全部で13個の項目です
・一度に複数の安価を取り、>>1がその内容を融合します
・連取りや不適切な内容は安価下
項目① タイトル
↓1↓2↓3
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デュエルモンスターズ・アドベンチャー
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遊戯王ジョーカー
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遊戯王 湯煙連続殺人事件
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タイトルは《遊戯王 スターズ・ジョーカー》に決まりました。
項目② テーマ
↓1↓2
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国立デュエル女学院の
ほのぼのあり、ドタバタあり、たまにホロリありの
リアルファイト(ガチデュエルって意味)
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BL
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そこはかとなくCLAMP作品の香りがしてきた
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テーマは
「国立デュエル女学院のほのぼのあり、ドタバタあり、たまにホロリありのリアルファイト(GL)」
に決まりました。
項目③A 主人公の名前・性別・年齢
↓1↓2↓3
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汐見 遊奈
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性別不詳。
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18
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この内容で1クールなら6話か7話あたりで修学旅行で湯けむり連続デュエル事件とかあってもおかしくないな!
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内容が被らなかったのでもう少し広く安価をとろうと思います。
+↓3ぐらいまで
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七瀬 遊歌 女 14歳
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水原 遊華
女 17
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主人公は《水原 遊奈 女 14歳》に決まりました。
項目③ 主人公の特徴・設定
↓3ぐらいまで
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女子ボクシング・フライ級王者
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正体はモンスターだけど隠している
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自身のデュエルエナジーが高まると髪の毛が逆立つ
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二重人格
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遊奈の特徴・設定は
「正体はモンスターだけど隠している。
自身のデュエルエナジーが高まると二重人格が現れる」
に決まりました。
なかなか濃いキャラになりそう
項目③C 主人公の使用デッキとテーマの特徴
↓3ぐらいまで
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水属性 S・Xの複合テーマ
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エースモンスターに特殊勝利効果あり
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自分と相手の場の数に依存する効果
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【水鏡】
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モンキーボード
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主人公の使用デッキとテーマの特徴は
「【水鏡】水属性 S・Xの複合テーマで自分と相手の場の数に依存する効果」
に決まりました。
ピンチからの切り返しが強そう
項目③D 主人公のエースモンスター
↓3ぐらいまで
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トートイズ・オブ・ザ・ノース(北の玄武)
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水鏡の幻影術師
(ルビは勝手に考えて)
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鏡甲の玄武魔術師
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水鏡の聖霊王
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主人公のエースモンスターは《水鏡の幻武王 トートイズ》
に決まりました。
効果やステータスも一緒に募集するつもりでしたが後でいいかな……
項目③E 主人公の決め台詞
↓3ぐらいまで。主人公の安価は一旦ここまでです
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水に呑まれて溺死なさい
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波が来ている!
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フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!
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足掻いてみせる!
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遊奈「どんな波に呑まれたとしても、きっと足掻いてみせる!」
意外とストロングのようです。
項目④ Aパートナーの名前・性別
↓3ぐらいまで
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北条康穂 14 女
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天王寺大牙 18 男
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十塚亜理砂 女 15
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パートナーは《天王寺亜理砂 女 14歳》に決まりました。
強そうな名前です
項目④B パートナーの特徴
↓3ぐらいまで
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気づいてないが実は主人公の元持ち主
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人気アイドル
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鼻の穴が大きい
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高身長でクール系
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亜理砂の特徴・設定は、
「高身長でクール系の人気アイドル。気づいてないが実は主人公の元持ち主」
に決まりました。カードゲームらしくなってきましたね
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一旦ここで決定済みの安価をまとめます。
【タイトル】遊戯王 スターズ・ジョーカー
【テーマ】国立デュエル女学院のほのぼのあり、ドタバタあり、たまにホロリありのリアルファイト(GL)
【主人公】水原 遊奈 女 14歳
《特徴》正体はモンスターだけど隠している。 自身のデュエルエナジーが高まると二重人格が現れる
《使用デッキ・テーマの特徴》【水鏡】水属性S・Xの複合テーマで自分と相手の場の数に依存する効果
《エースモンスター》《水鏡の幻武王 トートイズ》
《決め台詞》「どんな波に呑まれたとしても、きっと足掻いてみせる!」
【パートナー】天王寺 亜理砂 女 14歳
《特徴》高身長でクール系の人気アイドル。気づいてないが実は主人公の元持ち主
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引き続き安価で決めていきましょう
項目⑤A ヒロインの名前・性別・年齢
↓3ぐらいまで
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高月アレン 男 15歳
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久遠聖火 女 16歳
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フィールロッセ・ルナテリア
25 女性
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ヒロインは《久遠ルナ 男 15歳》に決まりました。
項目⑤B ルナの特徴
↓3ぐらいまで
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神宮龍士 14 男
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ラーメン大好きなスケベ野郎
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本気を出したらデュエルクッソ強いが、小心者のため本気が出せない
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女装が趣味だが男が好きというわけでもない
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遠くから見れば美少年だが近くで見るとモンキーボードに酷似している
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ルナの特徴・設定は
「本気を出したらデュエルクッソ強いがスケベ野郎。遠くから見れば美少年だが女装が趣味」
に決まりました。
彼はきっと憎めないタイプの残念なイケメン。
項目⑤C ヒロインの使用デッキとテーマの特徴
↓3ぐらいまで
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イラストが女性のカードで固めたアイドルデッキ
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ドローの度に奥歯が痛む虫歯モチーフデッキ
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縄とかボンテージとかヤバい装備特化
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友情YUJYOと結束UNITYを使い回す握手デッキだが本気を出すとファラオの審判でロックを仕掛けてくる。
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世界の神話の英雄モチーフ P、儀式モンスターで構成
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伝説のイケメンや美女たちのテーマ、相手カードのコントロールを奪いまくる
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切り札のスピードスター・ドラゴンをS召喚するのに特化したデッキ
尚本気を出さないとうまく回らない模様
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円卓モチーフのPデッキでPSの円卓の騎士王アーサーが切り札
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オリカスレのカード使って欲しいってちょっと思ってる
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席を外してる間に沢山来てた
ヒロインの使用デッキとテーマの特徴は
「【神装手】伝説や神話がモチーフのドラゴンP・儀式モンスターが主軸。PSでロックを仕掛けてくる」
に決まりました。
項目⑤D ヒロインのエースモンスター(名前・効果・ステータス)
↓3ぐらいまで。本日はここまでです
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破龍の神装手スサノオ 互いの墓地・場のドラゴン一体につき攻守200upまたは場のカードを破壊できる 攻2700守2500
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暗黒龍王ファフニール
☆8 闇/ドラゴン ペンデュラム 3000/3000
Pスケール 1/1
(1)自分がP召喚に成功した時に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
(2)このカードがPゾーンに存在する時に自分フィールドのPモンスターが破壊された場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
モンスター効果
このカードはP召喚及びこのカードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1)このカードはモンスター効果では破壊されない。
(2)相手フィールドにモンスターが存在する場合、このカードはカードの効果の対象にならない。
(3)1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。自分のPゾーンのカードを全て破壊し、デッキからPスケールが6以下のPモンスター2体を自分のPゾーンに置く。
(4)このカードが墓地またはエクストラデッキに表側表示で存在する時に1000LP払って発動できる。このカードをPゾーンに置く。この効果の発動後、エンドフェイズまで自分はPモンスターしか特殊召喚できない。
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>>69
>>【神装手】
読みはしんそうしゅ?
神装手エクス・ペンドラゴン
ペンデュラム・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守1500
【Pスケール3】
P効果
①1ターンに一度手札を一枚捨てて発動出来る。自分フィールドの全てのモンスターの攻撃力を500アップさせて相手フィールドのモンスターの攻撃力を500下げる。
モンスター効果
①1ターンに一度、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動出来る。対象のモンスターは攻撃できず、攻撃対象にならず効果は無効化される。(この効果が適用されたモンスターしかコントロールしているプレイヤーのフィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる。)
この効果は相手ターンでも発動出来る。
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>>72
追記
一応、モチーフは>>67の案を取り入れたアーサー王という事で
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神装手ペルセウス
☆7風ペンデュラム 3000/2000 スケール9
P効果
①1ターンに一度手札を一枚捨てて発動できる。相手の発動した魔法・罠の発動を無効にして破壊する。この効果は相手ターンにも発動できる。
モンスター効果
①1ターンに一度場の表側表示のカードを対象に発動できる。対象となったカードの効果はこのターン発動できない
②このカードが戦闘・効果によって破壊されたときPゾーンに置くことができる
テキストが若干おかしいかも
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>>74
ドラゴン族
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>>74
表側のカード一枚を
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神装手 安価マン
レベル8/闇/戦士族/ATK2500/DEF2000/Pモンスター/通常モンスター
赤スケール35/青スケール0721
ペンデュラム効果
①:自分のライフより高い攻撃力を持つ相手モンスターが攻撃してきた場合、「きっと足掻いて見せる!」と発言しながら相手の手札を一枚確認して発動できる。自分はデュエルに敗北する。
時おりネット掲示板に降り立つ謎の存在。安価スレと称して自分にとって都合の良いレスだけ抽出して作り出したキメラでシコるのが趣味。
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ヒロインのエースモンスターは、
龍神装手エクス・ファフニール
ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
【Pスケール3】
P効果
①自分がP召喚に成功した時に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
②このカードがPゾーンに存在する時に自分フィールドのPモンスターが破壊された場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
モンスター効果
①1ターンに一度、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。対象のモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。この効果は相手ターンでも発動出来る。
②自分のPゾーンのカードを全て破壊して発動できる。相手の魔法・罠の発動を無効にして破壊する。
③このカードが戦闘・効果によって破壊されたときPゾーンに置くことができる
に決まりました。結構扱いが難しそうです
項目①A ライバルの名前・性別・年齢
↓3ぐらいまで。続きは夕方にはじめます
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シャール・アンダーソン 16 男
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ヒロインがライバルでもいいと思うの。だってワンクールアニメだし
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リリーシャ・ベイカー 15 女
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ンデビディ オカマ 45歳
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フレア・ガーネット 15歳 女
水属性のライバルと言ったら炎属性的な
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條島 風香 14歳
主人公の水原遊奈と合わせると遊條(友情)と風水にしてみた
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再開します
ライバルは《リリーシャ・ガーネット 女 16歳》に決まりました。
項目⑥B ライバルの特徴・設定
↓3ぐらいまで
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ソリッドビジョンシステムの応用でモンスターに命を与える計画を企てる天才。
主人公には秘密があると迫っている。
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主人公に気があるストーカー男
彼女のデッキスタイルや戦いかたを熟知しているため主人公にはめっぽう強い
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ライバルの設定・特徴は
「ソリッドビジョンシステムの応用でモンスターに命を与える計画を企てる天才。主人公のデッキスタイルや戦いかたを熟知しているため主人公にはめっぽう強い」
に決まりました。物語のキーキャラクターになりそうです
項目⑥C ライバルの使用デッキとテーマの名前・特徴
↓3ぐらいまで
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テーマ名 眷獣
同じ属性の眷獣使いと眷獣で融合してその属性の眷獣の進化態を出す。
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SH(サイスハッカー)
相手の手札やデッキを見るサポートと
カード名を宣言することで奪ったり破壊することに長けたデッキ
-
ライバルの使用デッキとテーマの名前・特徴は
「【SH(サイスハッカー)】
相手の手札やデッキを見るサポートとカード名を宣言することで奪ったり破壊することに長けたデッキ。同じ属性のSHと奪ったカードで融合してその属性の進化態を出す」
に決まりました。性格にマッチしたテクニカルなデッキですね
項目⑥D ライバルのエースモンスター
↓3ぐらいまで
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メカニカル
メカニカル・ハウンド(既OCG)を中心とした上級メカニカルモンスター
によるハンドレス・アサルトで制圧する。
下級メカニカルモンスターの相手ターンリリース&展開効果で
自分と相手の場の数に依存する効果をもつ【水鏡】を翻弄する。
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SH超常者ゲラーユ
融合・効果モンスター
星7/光属性/サイキック族/攻2100/守1200
「SH」モンスター1体+相手フィールドのモンスター1体
(1):このカードが特殊召喚に成功した時に発動する。
相手のデッキの上から3枚めくり、好きな順番でデッキの上に戻す。
(2):1ターンに1度、カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。
自分は相手の手札を確認し宣言した種類のカードが存在する場合、その種類のカードを全て墓地へ送る。
宣言した種類のカードが相手の手札に存在しない場合、自分のデッキからその種類のカード1枚を墓地へ送る。
このカードの攻撃力はこの効果で墓地へ送られたカードの数×500アップする。
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SH千能獣クリア・ボヤンサー
融合・効果モンスター
星8/闇/サイキック/族/攻2500/守2500
「SH」モンスター1体+闇属性モンスター1体
①このカードが融合召喚に成功した場合、自分の手札を1枚捨てて発動出来る。モンスター・魔法・罠のいずれか1つを指定し相手の手札を見る。その中で指定した種類のカード一枚を自分の手札に加える。
②このカードが相手によって破壊された場合、自分の墓地の「SH」カード二枚を対象に発動出来る。
対象のカードを一枚ずつ相手のデッキと自分のデッキに置く。
-
訂正
②このカードが相手によって破壊された場合、自分の墓地の「SH」カード二枚を対象に発動出来る。
対象のカードを一枚ずつ相手のデッキと自分のデッキの一番上に置く。
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SHウイルス・ドラゴン
☆10 闇/ドラゴン 融合 3600/3400
「SH」モンスター+融合モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1)このカードが相手のカードの効果の対象になった時に発動する。相手の手札を確認し、そのカードと同じ種類のカードを全て破壊する。この効果で相手のカードを破壊した場合、このカードを対象としたカードの効果は無効化される。
(2)このカードは手札から発動した効果を受けない。
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ライバルのエースモンスターは、
《SH 超常者ゲラーユ》
融合・効果モンスター
星10/闇/サイキック/族/攻3600/守1200
「SH」モンスター+融合モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①このカードが融合召喚に成功した場合、自分の手札を1枚捨てて発動出来る。モンスター・魔法・罠のいずれか1つを指定し相手の手札を見る。その中で指定した種類のカード一枚を自分の手札に加える。
②このカードが相手のカードの効果の対象になった時に発動する。相手の手札を確認し、そのカードと同じ種類のカードを全て破壊する。この効果で相手のカードを破壊した場合、このカードを対象としたカードの効果は無効化される。
に決まりました。敵にすればなかなか絶望感溢れるボスモンスターです
項目⑦A サブライバルの名前・性別・年齢
↓3ぐらいまで
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SHトリルレイヤー・ドラグーン
☆10 闇/ドラゴン 融合 3600/3400
「SH」モンスター+自分フィールド上の元々のコントロールが相手のモンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①1ターンに1度、相手のデッキの一番上を確認する。
それがモンスター以外のカードだった場合、そのカードを自分フィールド上にセットする。
②相手ターンのスタンバイフェイズにモンスターのカード名を一つ宣言して発動できる。
このターン相手がそのモンスターを召喚・特殊召喚した場合、そのモンスターを破壊する。
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風谷 吹雪 15 男
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SHスターゲイザー
☆8/光/サイキック 攻3000守2500
融合・効果モンスター
SHモンスター+光属性モンスター
①1ターンに一度カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。相手の手札を確認し宣言した種類のカードあるなら相手の魔法・罠ゾーンのカードを全て除外する。
②このカードが攻撃するときカードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。相手のデッキを上から五枚見て宣言した種類のカードがあったならそれを全て除外しその枚数1枚につき攻撃力を500上げる
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グレイ・バートリー 16 男
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火暮メア・女・14歳
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火之宮恋子、女、13歳
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サブライバルは《火之宮 メア 男 15歳》に決まりました。
項目⑦B サブライバルの特徴
↓3ぐらいまで。そろそろ折り返しに差し掛かったところで本日はここまでです
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とある国の王族の末裔
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熱血男子、邪なことを許さない
ちょっぴり遊奈ちゃんに恋心を持っている
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神社の神主である父親に跡継ぎの修行や手伝いをやらされてる
サボってデュエルしたい
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夜な夜な悪い人間や精霊の魂をカードに封印している
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ちょっとだけ再開
サブライバルの設定・特徴は、
「熱血男子、邪なことを許さない。国の王族の末裔で跡継ぎの修行や手伝いをやらされてるが、サボってデュエルしたく夜な夜な悪い人間や精霊の魂をカードに封印している。ちょっぴり遊奈ちゃんに恋心を持っている」
に決まりました。主人公属性のキャラですね
項目⑦C サブライバルの使用デッキとテーマの特徴
↓3ぐらいまで
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チ○コモチーフのLvテーマ、女性モンスターの数までレベルアップ
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【パイロソウル】
・炎属性・悪魔族のモンスター群
・墓地の仲間の数を参照してド派手な効果で一気に攻め込むビートテーマ
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炎王
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サブライバルの使用デッキとテーマの特徴は、
「【パイロソウル】炎属性・悪魔族のLvテーマ。墓地の仲間の数を参照してレベルアップする」
に決まりました。
項目⑦D サブライバルのエースモンスター
↓3ぐらいまで
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パイロソウル・キングスブラッド
炎属性悪魔族星1・効果モンスター
ATK 0/DEF 200
このカードは自分の墓地に「パイロソウル」モンスターが3種類以上存在する場合に「パイロソウル」モンスター1体以上をリリースすることで特殊召喚できる
①このカードのレベルは自分の墓地に存在する「パイロソウル」モンスター1体につき1つ上がる
②このカードの元々の攻撃力はこのカードのレベル×500になる
③フィールド上のレベル5以上のこのカードが戦闘およびカードの効果で破壊された場合に自分の手札から「パイロソウル」モンスター1体を捨てて発動できる
相手フィールド上のカード1枚を破壊し、墓地のこのカードを特殊召喚する。
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パイロソウル・プロミネンストラス
炎属性悪魔族星6・効果モンスター
ATK ?/DEF 0
「パイロソウル・プロミネンストラス」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①このカードの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。デッキから「パイロソウル・プロミネンストラス」
以外の「パイロソウル」カードを手札に加える。
②このカードの元々の攻撃力はこのカードのレベル×300になる。
③1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。自分の墓地の「パイロソウル」モンスターの数と同じレベルを持つ
「パイロソウル」モンスター1体をデッキから特殊召喚し、特殊召喚したモンスターのレベルの数だけこのカードのレベルを上げる。
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パイロソウル・ヒート・エクスキューターLv7
効果モンスター
星7/炎属性/悪魔族/攻2700/守1700
このカードは通常召喚できない。
レベル5「パイロソウル」モンスターの効果でのみ特殊召喚出来る。
①このカードの特殊召喚に成功した時、発動出来る。デッキから「パイロソウル」カード1枚を墓地に送り相手に500ダメージ与える。
②このモンスターの攻撃宣言時に発動出来る。墓地の「パイロソウル」カードの枚数によって以下の効果を適用する。
3枚以上:ターン終了時まで攻撃対象のモンスターの効果を無効にする。
5枚以上:このモンスターが相手モンスターを戦闘破壊した時、墓地の「パイロソウル」モンスター一体を特殊召喚する。
7枚以上:ターン終了時までこのモンスターの攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
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サブライバルのエースカードは、
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLv7》
効果モンスター
星7/炎属性/悪魔族/攻2700/守1700
このカードは通常召喚できない。「パイロソウル」モンスターの効果でのみ特殊召喚出来る。
①このカードの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。デッキから「パイロソウル」カードを手札に加える。
②1ターンに1度、フィールド上のこのカードが戦闘およびカードの効果で破壊された場合に自分の手札から「パイロソウル」モンスター1体を捨てて発動できる。相手フィールド上のカード1枚を破壊し、墓地のこのカードを特殊召喚する。
③墓地の「パイロソウル」カードの枚数によって以下の効果を適用する。●7枚以上:ターン終了時までこのモンスターの攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
に決まりました。いい感じに熱い戦闘向きの効果です
項目⑧A ヒール(敵)の名前・性別・年齢
↓3ぐらいまで
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亞堂星華(ハドウ・セイカ)・女・28歳
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訂正
(アドウ・セイカ)
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神創 命 性別なし 年齢不詳
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幾星霜(イクセイ・ソウ)・性別不明(中性的な外見)・20歳
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>>117
あっ、ミスがあったので訂正します。
①このカードの召喚・特殊召喚に成功した場合に発動する。
↓
①このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
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ヒールは《幾星 創 性別不明(中性的な外見) 年齢不詳》(仮の姿:亞堂星華 女 28歳)に決まりました。底の知れない雰囲気です
項目⑧B ヒール(敵)の特徴・設定
↓3ぐらいまで
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表の顔は国立デュエル女学院の教諭
裏の顔はデュエルモンスターズの力を使い宇宙から彗星を呼び地球を滅ぼそうとしている
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電波で人間を操れる、仮の姿の時はゲロマブ
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メアの先祖で始まりの王とあるカードの呪いで不老長寿になっており世界の終わりを目的とする
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ヒールの設定・特徴は、
「表の顔は国立デュエル女学院の教諭、電波で人間を操れる。メアの先祖で始まりの王とあるカードの呪いで不老長寿になっており世界の終わりを目的とする」
に決まりました。他のキャラに負けず劣らず濃い設定です
項目⑧C ヒールの使用デッキとテーマの特徴
↓3ぐらいまで
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電波人形師(レディオ・パペッター)
相手の手札や墓地、エクストラデッキのモンスターを特殊召喚して操る
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星華の時は【テラナイト】を使用
幾星霜の時は裏側表示で除外されたカードを専用サポートでフィールドに呼び出す事で効果が解放される【創星神】を使用
-
【永久】
ターンを費やす事でカード効果を発揮出来るテーマ
その他、時の飛翔-ターンジャンプ-や時間が関係したカードを使う
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【マジェスペクター】
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ヒールの使用デッキとテーマの特徴は、
【永久人形】相手の手札や墓地、エクストラデッキのモンスターを特殊召喚して操る。また、時間が関係したカードを使う
に決まりました。ボスにふさわしいテーマですね
項目⑧D ヒールのエースモンスター
↓3ぐらいまで
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>>132
永久人形のルビはそのまま「えいきゅうにんぎょう」ですか?
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>>133
ルビに良さそうな読みがなかったので、お任せします。
エースモンスターの安価に書けば採用するかもしれません。
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永久人形 アカシックギアーズ
レベル8 ペンデュラム 光 魔法使い族
ATK0 DEF3500
モンスター効果
(1)1ターンに1度発動できる。このカードに乗った永久歯車カウンターの数により、以下の効果から1つを選んで適用する。
●1個以上:相手の墓地からモンスター1体を特殊召喚する。
●2個以上:相手の手札を確認し、モンスター1体を特殊召喚する。
●3個以上:相手のエクストラデッキからレベルまたはランク7以下のモンスター1体を特殊召喚する。
(2)このカードが自分のPゾーンまたはモンスターゾーンから離れた場合に発動できる。自分フィールドの全ての「永久人形」カードに永久歯車カウンターを1つずつ乗せる。
Pスケール9
(1)自分スタンバイフェイズ毎に、自分フィールドの「永久人形」カードに永久歯車カウンターを1つ乗せる。
(2)このカードの永久歯車カウンターを3つ取り除いて発動できる。Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。(このカードに乗った永久歯車カウンターは乗せたままにする。)
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>>134
了解です
永久人形(エタニティドール)ノスタルジーパッセ
効果モンスター
星1/闇属性/天使族/攻?/守?
このカードは通常召喚できない。自分フィールドに存在する相手のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスター1体をリリースすることでのみ、手札墓地から特殊召喚出来る。
①このカードの攻撃力は特殊召喚の時にリリースしたモンスターの攻撃力になる。
②1ターンに一度、相手のモンスター・魔法・罠の効果が発動した時に相手の墓地のモンスター1体を除外して発動出来る。その発動を無効にする。
③このカードがフィールドを離れる時、代わりに自分の墓地・手札・フィールドの「永久人形ニア・パッセ」を除外する事が出来る。
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永久人形 ネバーグロウ・ピーター
☆1・特殊召喚・効果モンスター・闇・天使族
0/0
このカードは通常召喚できない。自分フィールドに存在する元々の持ち主が相手のモンスターを墓地に送った場合に特殊召喚できる。
(1)1ターンに一度発動できる。自分または相手の墓地からモンスター1体を選び、自分フィールドに特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターは自分エンドフェイズにレベルまたはランクが1上がる。
(2)相手エンドフェイズに発動する。自分フィールド上のレベルまたはランクが5以上のモンスターは除外される。
(3)元々の持ち主が相手のモンスターが自分フィールド上に存在する限り、このモンスターはカードの効果を受けず攻撃対象に選択されない。
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ヒールのエースモンスターは、
《永久人形(エタニティドール) アカシックギアーズ》
特殊召喚・効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻0/守3500
このカードは通常召喚できない。自分フィールドに存在する相手のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスター1体をリリースすることでのみ、手札または墓地から特殊召喚出来る。
①1ターンに1度発動できる。このカードに乗った永久歯車カウンターの数により、以下の効果から1つを選んで適用する。
●1個以上:相手の墓地からモンスター1体を特殊召喚する。
●2個以上:相手の手札を確認し、モンスター1体を特殊召喚する。
●3個以上:相手のエクストラデッキからレベルまたはランク7以下のモンスター1体を特殊召喚する。
②スタンバイフェイズおよびエンドフェイズ毎に、自分フィールドの「永久人形」カードに永久歯車カウンターを1つ乗せる。
③このカードがフィールドを離れる時、代わりに自分フィールドの永久歯車カウンターを3つ取り除く。
に決まりました。ラスボスに相応しいスタミナの怪物です
項目⑨ その他のキャラ(非デュエルキャラクター)
↓5ぐらいまで。採用数は1〜3人です
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岬リカ・女・14歳
遊奈の幼馴染、可愛いカードを集めるハイテンションなコレクター。様々なカードに精通してる。
実況・解説担当。
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すくごりくん
すぐに壊れるダメロボット。学校で掃除している。
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雲藤九束(うんどうくそく)男/理科教師/ウンドー先生
生徒たちがデュエルをしているのを観戦するのが趣味
いろいろと融通してくれる便利キャラ
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レオン・アーキマン 14 男
ルナの親友でルナに変なことをよく吹き込んでいてルナの趣味が女装なのもスケベなのも大体こいつのせい
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ミリーナ・ガーネット 10歳
リリーシャの妹。研究にのめり込む姉を心配している。たまに柔らかな性格だがたまに爆弾発言をするシスコン。
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ミス
柔らかな性格だがたまに爆弾発言をするシスコン。
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サブキャラクターは、
《岬リカ 女 14歳》
遊奈の幼馴染、可愛いカードを集めるハイテンションなコレクター。様々なカードに精通してる。
《 ミリーナ・ガーネット 女 10歳》
リリーシャの妹。研究にのめり込む姉を心配している。柔らかな性格だがたまに爆弾発言をするシスコン。
の2人に決まりました。親友や妹ポジは美味しい
項目③D' 主人公のエースモンスターの効果・ステータス
↓3ぐらいまで
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水鏡の幻武王 トートイズ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/2500/2000
「水鏡」レベル4モンスター×2
①1ターンに一度、X素材を1つ取り除く事でどちらかの効果を適用する。
●相手フィールドのカードが自分フィールドのカードより多い場合:このターン、このカードの攻撃力は500ポイント上がり、相手フィールドの魔法罠カード二枚を破壊する。
●相手フィールドのカードが自分フィールドのカードより少ない場合:このターン、このカードの守備力は1000上がり、戦闘・効果破壊されない。その後、攻撃表示であれば守備表示に変更する。
この効果は相手ターンでも使う事が出来る。
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エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/魔法使い族/2500/2000
レベル4水属性モンスター×2
(1)このカードのX素材を1枚取り除いて発動できる。以下どちらかの効果を適用する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より少ない場合、このカードの攻撃力はダメージステップの間1000ポイントアップする。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より多い場合、このカード以外の自分フィールドのカード1枚を選ぶ。このターン、そのカードは破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
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主人公のエースモンスターは、
《水鏡の幻武王 トートイズ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/2500/2000
「水鏡」レベル4モンスター×2
①1ターンに一度、X素材を1つ取り除く事で発動できる。以下のどちらかの効果を適用する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より少ない場合、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。その後、相手フィールドの魔法罠カード2枚を破壊する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より多い場合、このカードは破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
に決まりました。攻守を兼ね備えたバランスの良いモンスターです
項目⑩ 物語の舞台
↓3ぐらいまで。本日はここまで、お疲れさまでした
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海上都市SAGA
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水の都リムルベラ
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江戸の花街ヨーロピアンアフリカン
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物語の舞台は《海上都市リムルピア》に決まりました。
某遊戯王の安価スレを思い出します
項目⑪ その他の設定・用語など
↓5ぐらいまで。続きは夜に
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ユニバーサルシンクロ(US)召喚
シンクロ召喚の一種だが、USモンスターはランクを持つ。
基本的には、ランクを持つチューナー+チューナー以外のランクを持つモンスター1体以上で召喚可能。
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リムルピアの怪物
いわゆる都市伝説だが、正体はラスボス
1話でこの都市伝説の話から始まり、12話でラスボスを倒してワンクールアニメ終了になる
都市伝説の中身はみんなで考えて
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海上都市は中央の学園と三つに枝分かれした居住エリアがある(イメージ的には三角形)
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海上都市の守り神として地下に幾星に呪いをかけたカードが封じられている
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リムルピアには国立デュエル女学院に加えて国立デュエル学院(男子校)があり、それそれデュエルや授業の成績によって生徒に13段階のランクがつけられる
在学期間は原則5年間、留年等無し
両校の交流は深く、月2回の交流デュエル、合同授業等が行われ、そこから恋に発展する者も多い
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奇跡を起こす【七色の雫】というカードの伝説があるらしい
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用事が予想よりも早く終わったので再開します
その他の設定・用語は、
《リムルピアの怪物》
いわゆる都市伝説だが、正体はラスボス
《海上都市の伝説》
海上都市の守り神として地下に幾星に呪いをかけた、奇跡を起こす【七色の雫】というカードが封じられている。
《海上都市地区》
海上都市は中央の学園と三つに枝分かれした居住エリアがある(イメージ的には三角形)
リムルピアには国立デュエル学院(男子校)がある。
の3つに決まりました。そろそろ終わりも近くなってきました
項目⑫ キー魔法カード(名前・種類・効果)
↓3ぐらいまで
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大和撫子の君臨
儀式魔法
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鏡面転身
通常魔法
「鏡面転身」は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールドの同じレベルの「水鏡」チューナー1体とチューナー以外の「水鏡」モンスター1体を墓地へ送って発動する。
墓地へ送ったモンスターのレベルの合計と同じレベルの水属性Sモンスター1体をS召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
その後、発動時に墓地へ送ったモンスター2体を特殊召喚し、その2体のみを素材として水属性Xモンスター1体をX召喚する。
このカードを使うターン、自分は水属性モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
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チューニング・オーバーレイ
SとXを同時に行う
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ジョーカー・ドロー
通常魔法
自分フィールドのカードが相手フィールドのカードより少なくて、自分のライフが1000未満の時にのみ発動出来る。
①自分はデッキから1枚ドローして、互いに確認する。そのカードがモンスターカードだった場合、以下の効果から一つ選択出来る。
●ドローしたモンスターを召喚条件無視して特殊召喚する。
●そのモンスターのレベルと同じランク・レベルを持つモンスターをエクストラデッキから召喚条件を無視して特殊召喚する。その後、ドローしたモンスターを墓地に送る。
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キー魔法カードは、
《鏡面のジョーカー》
通常魔法
自分フィールドのカードが相手フィールドのカードより少なくて、自分のライフが1000未満の時にのみ発動出来る。
①自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動する。そのモンスターのレベル・ランクと同じランク・レベルを持つモンスターをデッキ・エクストラデッキから召喚条件を無視して特殊召喚する。
に決まりました。
ここまでお疲れさまでした。それでは最後の項目です。
項目⑬ ↓3ぐらいまで
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>>164
(あっまた消し忘れた)
召喚条件を無視して→削除
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何に関しての安価なんですかね…?
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言葉足らずでした。最後の項目は安価で決定します
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モンスターとしての遊奈の名前と効果
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遊奈がなぜモンスターから人になったのか、なぜ亜理砂の元から離れることになったのか
あと遊奈たちのスタイル
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七色の雫の効果と正式名称
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最後の項目⑬は《遊奈たちのスタイル》になりました。
項目⑬A 主人公のスタイル(外見)
↓3ぐらいまで
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もう一つの人格が現れると目や髪の色、顔の雰囲気が大きく変わる。
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水色の髮、大きめの胸
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遊奈のスタイルは、
「水色の髮、大きめの胸。もう一つの人格が現れると目や髪の色、顔の雰囲気が大きく変わる」
に決まりました。髪型はきっと遊戯王風
項目⑬B パートナーのスタイル(外見)
↓3ぐらいまで
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貧乳
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黒髪のポニーテール
前髪の一部が白い
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亜理砂のスタイルは、
「黒髪のポニーテール、前髪の一部が白い。貧乳」
に決まりました。まな板だよこれ
項目⑬C ヒロインのスタイル(外見)
↓3ぐらいまで
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腕がデカい
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セミロング・パツキン
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着痩せするタイプ、脱ぐと結構凄い
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ルナのスタイルは、
「金髪セミロングで着痩せするタイプ、脱ぐと結構凄い」
に決まりました。スケベな隠れデュエルマッスル男の娘という迸る個性
項目⑬C ライバルのスタイル(外見)
↓3ぐらいまで
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常にモンスターのコスプレをしてる
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オッドアイ
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遊奈と亜理砂の中間くらいの身長
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リリーシャのスタイルは、
「オッドアイ、遊奈と亜理砂の中間くらいの身長」
に決まりました。そして遊奈が相対的に小さくなりました
項目⑬C サブライバルのスタイル(外見)
↓3ぐらいまで
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色黒肌
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デュエル中のみ体に赤いラインが浮かびあがる。これは王族の血によるもの
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ファイアパターンの入ったバンダナを帽子に付けている
夜に活動している時はモクバよろしくバンダナで口元を隠す
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訂正
ファイアパターンの入ったバンダナを頭に巻いている
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メアのスタイルは、
「色黒肌、ファイアパターンの入ったバンダナを頭に巻いている。デュエル中のみ体に赤いラインが浮かびあがる。これは王族の血によるもの」
に決まりました。設定だけ見れば一番主人公してます
項目⑬E ヒールのスタイル(外見)
↓明日まで。これで最後の安価です、本日もお付き合いありがとうございました
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メアの先祖なので同じくデュエル中に赤いラインが浮かぶ
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星華の時は白いフリルのワンピースを付けている
他の人からみてぽわぽわしている
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付けているじゃなくて着ている
か
ミスすみません
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仮の姿では大人の色気を醸し出している
真の姿はバリアンのような異星人的格好だけどちょっと女性っぽさがある
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仮の姿から真の姿になると服が吹き飛ぶ
逆に真の姿から仮の姿に変身するとそのまま裸になるので人前で変身できない
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ヒールのスタイルは、
「星華の時は白いフリルのワンピースを付けており、大人の色気を醸し出している。真の姿はバリアンのような異星人的格好で、デュエル中に赤いラインが浮かぶ」
に決まりました。
ここまでお付き合いありがとうございました。すでに12話分のプロットは完成しているので、あとはコツコツ書いていくだけです。
一話につき最長でも1週間程度、早ければ3日を目処に書いていきます。
それではしばしお待ちを。
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安価まとめ
【タイトル】遊戯王 スターズ・ジョーカー
【テーマ】国立デュエル女学院のほのぼのあり、ドタバタあり、たまにホロリありのリアルファイト(GL)
【主人公】水原 遊奈 女 14歳
《特徴》正体はモンスターだけど隠している。 自身のデュエルエナジーが高まると二重人格が現れる
《スタイル》水色の髮、大きめの胸。もう一つの人格が現れると目や髪の色、顔の雰囲気が大きく変わる
《使用デッキ・テーマの特徴》【水鏡】水属性S・Xの複合テーマで自分と相手の場の数に依存する効果
《エースモンスター》《水鏡の幻武王 トートイズ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/水族/2500/2000
「水鏡」レベル4モンスター×2
①1ターンに一度、X素材を1つ取り除く事で発動できる。以下のどちらかの効果を適用する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より少ない場合、このカードの攻撃力は500ポイントアップする。その後、相手フィールドの魔法罠カード2枚を破壊する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より多い場合、このカードは破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
《決め台詞》「どんな波に呑まれたとしても、きっと足掻いてみせる!」
【パートナー】天王寺 亜理砂 女 14歳
《特徴》高身長でクール系の人気アイドル。気づいてないが実は主人公の元持ち主
《スタイル》黒髪のポニーテール、前髪の一部が白い。貧乳
【ヒロイン】久遠 ルナ 男 15歳
《特徴》本気を出したらデュエルクッソ強いがスケベ野郎。遠くから見れば美少年だが女装が趣味
《スタイル》金髪セミロングで着痩せするタイプ、脱ぐと結構凄い
《使用デッキ・テーマの特徴》【神装手】伝説や神話がモチーフのドラゴンP・儀式モンスターが主軸。PSでロックを仕掛けてくる
《エースモンスター》《龍神装手エクス・ファフニール》
ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
【Pスケール3】
P効果
①自分がP召喚に成功した時に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
②このカードがPゾーンに存在する時に自分フィールドのPモンスターが破壊された場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
モンスター効果
①1ターンに一度、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。対象のモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。この効果は相手ターンでも発動出来る。
②自分のPゾーンのカードを全て破壊して発動できる。相手の魔法・罠の発動を無効にして破壊する。
③このカードが戦闘・効果によって破壊されたときPゾーンに置くことができる
【ライバル】リリーシャ・ガーネット 女 16歳
《特徴》ソリッドビジョンシステムの応用でモンスターに命を与える計画を企てる天才。主人公のデッキスタイルや戦いかたを熟知しているため主人公にはめっぽう強い
《スタイル》オッドアイ、遊奈と亜理砂の中間くらいの身長
《使用デッキ・テーマの特徴》【SH(サイスハッカー)】
相手の手札やデッキを見るサポートとカード名を宣言することで奪ったり破壊することに長けたデッキ。同じ属性のSHと奪ったカードで融合してその属性の進化態を出す
《エースモンスター》《SH 超常者ゲラーユ》
融合・効果モンスター
星10/闇/サイキック/族/攻3600/守1200
「SH」モンスター+融合モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①このカードが融合召喚に成功した場合、自分の手札を1枚捨てて発動出来る。モンスター・魔法・罠のいずれか1つを指定し相手の手札を見る。その中で指定した種類のカード一枚を自分の手札に加える。
②このカードが相手のカードの効果の対象になった時に発動する。相手の手札を確認し、そのカードと同じ種類のカードを全て破壊する。この効果で相手のカードを破壊した場合、このカードを対象としたカードの効果は無効化される。
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【サブライバル】火之宮 メア 男 15歳
《特徴》熱血男子、邪なことを許さない。国の王族の末裔で跡継ぎの修行や手伝いをやらされてるが、サボってデュエルしたく夜な夜な悪い人間や精霊の魂をカードに封印している。ちょっぴり遊奈ちゃんに恋心を持っている
《スタイル》色黒肌、ファイアパターンの入ったバンダナを頭に巻いている。デュエル中のみ体に赤いラインが浮かびあがる。これは王族の血によるもの
《使用デッキ・テーマの特徴》【パイロソウル】
炎属性・悪魔族のLvテーマ。墓地の仲間の数を参照してレベルアップする
《エースモンスター》《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLv7》
特殊召喚・効果モンスター
星7/炎属性/悪魔族/攻2700/守1700
このカードは通常召喚できない。「パイロソウル」モンスターの効果でのみ特殊召喚出来る。
①このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。デッキから「パイロソウル」カードを手札に加える。
②1ターンに1度、フィールド上のこのカードが戦闘およびカードの効果で破壊された場合に自分の手札から「パイロソウル」モンスター1体を捨てて発動できる。相手フィールド上のカード1枚を破壊し、墓地のこのカードを特殊召喚する。
③墓地の「パイロソウル」カードの枚数によって以下の効果を適用する。●7枚以上:ターン終了時までこのモンスターの攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
【ヒール】幾星 創 性別不明(中性的な外見) 年齢不詳(仮の姿:亞堂 星華 女 28歳)
《特徴》表の顔は国立デュエル女学院の教諭、電波で人間を操れる。メアの先祖で始まりの王とあるカードの呪いで不老長寿になっており世界の終わりを目的とする
《スタイル》星華の時は白いフリルのワンピースを付けており、大人の色気を醸し出している。真の姿はバリアンのような異星人的格好で、デュエル中に赤いラインが浮かぶ
《使用デッキ・テーマの特徴》【永久人形(エタニティドール)】
相手の手札や墓地、エクストラデッキのモンスターを特殊召喚して操る。また、時間が関係したカードを使う
《エースモンスター》《永久人形 アカシックギアーズ》
特殊召喚・効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻0/守3500
このカードは通常召喚できない。自分フィールドに存在する相手のエクストラデッキから特殊召喚されたモンスター1体をリリースすることでのみ、手札または墓地から特殊召喚出来る。
①1ターンに1度発動できる。このカードに乗った永久歯車カウンターの数により、以下の効果から1つを選んで適用する。
●1個以上:相手の墓地からモンスター1体を特殊召喚する。
●2個以上:相手の手札を確認し、モンスター1体を特殊召喚する。
●3個以上:相手のエクストラデッキからレベルまたはランク7以下のモンスター1体を特殊召喚する。
②スタンバイフェイズおよびエンドフェイズ毎に、自分フィールドの「永久人形」カードに永久歯車カウンターを1つ乗せる。
③このカードがフィールドを離れる時、代わりに自分フィールドの永久歯車カウンターを3つ取り除く。
【サブキャラクター】
《岬リカ 女 14歳》
遊奈の幼馴染、可愛いカードを集めるハイテンションなコレクター。様々なカードに精通してる。
《 ミリーナ・ガーネット 女 10歳》
リリーシャの妹。研究にのめり込む姉を心配している。柔らかな性格だがたまに爆弾発言をするシスコン。
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物語の舞台】海上都市リムルピア
【その他の設定】
《リムルピアの怪物》
いわゆる都市伝説だが、正体はラスボス
《海上都市の伝説》
海上都市の守り神として地下に幾星に呪いをかけた、奇跡を起こす【七色の雫】というカードが封じられている。
《海上都市地区》
海上都市は中央の学園と三つに枝分かれした居住エリアがある(イメージ的には三角形)
リムルピアには国立デュエル学院(男子校)がある。
【キー魔法カード】《鏡面のジョーカー》
通常魔法
自分フィールドのカードが相手フィールドのカードより少なく、自分のライフが1000未満の場合のみ発動できる。
①自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動する。そのモンスターのレベル・ランクと同じランク・レベルを持つ「ジョーカー」モンスターをデッキ・エクストラデッキから特殊召喚する。
以上の設定でSSを書かせていただきます。
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楽しみ
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乙
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トートイズは自分のターンに+500&相手ターンに破壊耐性付与でベエルゼ並になれるから
バハシャ餅には無いポテンシャルがあって強そう。
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保守
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途中経過報告
明日の夜には完成する予定です。
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頑張って
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乙、仕事が速い
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wktk
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保守
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第一話が書き終わりました。
推敲するのでもうしばらくお待ちを
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お疲れサンダー
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推敲が終わりました。 投下します
遊戯王 スターズ・ジョーカー 第1話「交わる虚像」
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遊奈(ときどき、とても悲しい夢を見る)
『どうして……? なんでみんな私を裏切ったの!?』
『こんな思いをするぐらいなら、最初から───ければよかったのに!』
遊奈(胸の内側から零れる孤独が、指先の熱を奪っていく)
『嫌だ、私───たくない! こんなのあんまりだよ……! ずっと、信じてたのに……』
遊奈(どうして私は泣いているんだろう。 なんで私は、こんなにも……)
『許さない……亜理砂以外の人間は、ひとり残らず───ッ!!』
「遊奈!」
-
遊奈「ひゃぁっ! あ、あれ?」
「やっと起きたわね、おはよう遊奈。 もう放課後よ」
遊奈「えと……ど、どちら様でしたっけ?」
「……まだ寝ぼけてるわね。 起こしてほしいのなら素直に言えばいいのに」 ムギュッ
遊奈「ふへ?」
亜理砂「ここは海上都市リムルピアで、国立デュエル女学院の教室。 で、私は中等部の天王寺亜理砂(てんのうじ ありさ)」
亜理砂「アンタはその親友の水原遊奈(みずはら ゆうな)でしょうが」 ムニィィ
遊奈「い、いはいよあひさ! もう目が覚めたからぁ!」
亜理砂「まったく。 寝ぼけてるとはいえ、まさか親友の顔と名前を忘れるとは考えもしなかったわ」
遊奈「ほっぺた伸びちゃうかと思ったよ……」 ジーン
-
亜理砂「ほら、起きたなら早く帰ろう遊奈。 ライブが成功したらアイス奢ってくれる約束してたでしょ?」
遊奈「うん、最近この近くにすっごくおいしいアイスクリーム店さんがオープンしたんだって。 亜理砂なら絶対気に入ると思う!」
遊奈(普通に生活して、普通に友達とお喋りして───私はこの"普通"が好き)
遊奈(でも、私は……)
亜理砂「遊奈、どうかしたの?」
遊奈「えっ? 私は大丈夫だよ」
亜理砂「まだ何も言ってないわよ……まあいいけれど、アンタってときどき一人で溜め込んでることあるよね」
亜理砂「無理に話せとは言わないけれど、遊奈が辛そうな顔してると私も辛いってことは覚えていて」
遊奈「うーん、そんな顔してたかな……? たぶん寝起きだからかも」
亜理砂「ま、そういうことにしといてあげる」
遊奈(……言えるわけないよ)
遊奈(私は人間じゃない、だなんて)
-
遊奈(物心がついた頃には、すでに私はヒトじゃなかった)
遊奈(私は、デュエルモンスターズの精霊)
遊奈(と言っても、デュエルがすごく強い……なんてことはなくて、せいぜい宙に浮くぐらいしかできないけれど───) ムギュゥゥ
遊奈「いひゃぁいぃぃぃ」 ジィィン
亜理砂「勝手にトリップしない。 まったく……ほら、こっちきて」
ギュッ
遊奈「亜理砂……?」
亜理砂「なに悩んでるのかは知らないけれど、これでちょっとは元気出しなさい。 私の胸ぐらいならいくらでも貸したげるから」
-
遊奈「……でも亜理砂、なんか胸ブカブカだね?」
亜理砂「うぐっ!? これはアイドルという立場上仕方のないことであって、というか少しぐらい私によこしなさいっ」 グワシッ
遊奈「ちょ、亜理……ゃ、ひぁっ!」
「うーん、なかなかいい指捌きだよ亜理砂。 その調子でペースを……あっ右手はもっと弧を描くよう重点的に」
ゴスッ
亜理砂「それで、汚らわしい雄猿が神聖な女学院の敷地に足を踏み入れた弁明は? 被告人の久遠ルナ(くおん るな)さん」
ルナ「これは陰謀に満ちた冤罪だよ亜理砂、ボクはどこから見ても女の子じゃないか。 上告を申請するよ」
亜理砂「受理します。 いますぐ冤罪になれるよう捩じり切って女にしてあげる」
ルナ「陪審員!」
遊奈「死にはしないんじゃないかな」 ニコ
ルナ「だめだ買収されてる!」
-
亜理砂「それで、アンタが私たちになんの用よ?」
ルナ「やだなぁ、キミたちとボクの仲じゃないか。 ちょっと帰りに寄っただけだよ」
遊奈「ルナの通う学院は反対の方じゃ……」
亜理砂「やっぱり不純な動機じゃない」
ルナ「そっちの理由はついでだよ。 あっ、ちなみにヒトの関節は普通その方向には曲がらないんだ」 ギギギ
亜理砂「チャレンジ精神を忘れてはダメよ」
ルナ「審判!」
遊奈「腕くらいまた生えてくるよ」 ニコ
ルナ「いくら決闘者でもそれは無理だ!」
-
ルナ「まったく。 人がせっかく忠告にきたっていうのに、この対応はあんまりじゃないかな」 コホン
亜理砂「忠告?」
ルナ「ちょうど今ぐらい日が暮れてくるとね、決闘者や野良精霊を狙った不審者が現れるらしいんだ」
ルナ「負けた者はカードにされちゃうって噂だよ。 ひどい話だよね」
亜理砂「不審者ってアンタのことじゃないの?」
ルナ「失敬な、あんまり暗いと下着が見えづらいじゃないか。 ボクは昼間から堂々としてるさ」
亜理砂「こいつ不審者よりもタチが悪いわね……」
遊奈「それでルナは、私たちが心配で来てくれたの?」
亜理砂「へぇ、女々しいとは思ってたけどちゃんと私たちを守ってくれるんだ?」
ルナ「うん。 亜理砂はいいとして遊奈はか弱い乙女だからね」
遊奈「か弱いだなんて、自分の身は自分で守れるから大丈夫だよ」
亜理砂「……私だって少しは心配してくれたっていいのに」 ボソ
-
何!?デュエリストの左腕は生え変わるのではないのか!?
④
-
遊奈(でも、決闘者や精霊を狙う不審者かぁ……気をつけなきゃ)
亜理砂「でも私がいる限り、遊奈には指一本触れさせ……あ、ちょっと待って」 プルルル
亜理砂『───はい、ええ。 ……今からですか? 分かりました』 ピッ
亜理砂「ごめん二人とも、次のライブの打ち合わせに行かないといけないらしくて……」
遊奈「そっか、亜理砂は人気アイドルで忙しいもんね」
ルナ「キミのファンからのアドバイスだけど、片足を上げる時は媚びへつらうような大振りでお願いします」
亜理砂「はいはい、覚えておくわ。 遊奈、気を付けてね」
亜理砂「それとルナ、もし遊奈に手を出したらリムルピアの海底に沈めてやる」
遊奈「私は大丈夫だから、亜理砂も頑張ってね」
ルナ「さすがに絞首台をバイクで駆け昇るような真似はできないかな。 アイドル活動、応援してるよ」
亜理砂「じゃ、行ってくるわ。 危ない目にあったらすぐに連絡するのよ?」
-
遊奈「そういえば、ルナって亜理砂と仲いいよね。 小さい頃から知り合いなの?」
ルナ「あはは、なに言ってるの遊奈。 ボクたち三人はいつも一緒だったじゃないか」
遊奈「うん、それはそうなんだけど……」
遊奈(───あれ?)
ルナ「そういえばさ遊奈、最近なにか変な事とか思い出したりしない?」
遊奈「え?」
ルナ「なんでもいいんだけどね。 例えば空を───」
ドォオォォン─ッ!
遊奈「っ!?」
ルナ「あれは……!」
「見つけたぜ───悪そうなヤツ!」
-
遊奈「だ、誰!?」
「ソイツに答える前に、まずは邪魔が入らねえよう結界を張らせてもらおうか!」 キィィン
ルナ『───! ───』
遊奈(い、いったい何が……まさか決闘者や精霊を襲う不審者って!)
メア「オレは火之宮メア(ひのみや めあ)! 悪いヤツをブッ倒しに来たぜ!」
遊奈「わ、私悪いことなんかしてないよ!」
メア「けっ、火之宮の血が流れているオレの目はごまかされねぇよ」
メア「お前、モンスターだろう?」
遊奈「ッ!! どう、して」 ドクン
メア「やっぱりか。 モンスターのクセに人間のフリしてやがるなんて、なにか企んでるに違いねぇ!」
メア「そんなヤツはオレがカードに戻してやるぜ! さぁデュエルだ!!」
-
遊奈「私はただヒトとして生きたいだけで、悪いモンスターなんかじゃ……信じて!」
メア「そんな命乞いが通用すると思ったか! どのみちデュエルが終わらねえと、二人ともここから出られねぇんだ」
メア「お前が本当に悪いヤツじゃねえってんなら、デュエルでオレに証明してみやがれ!」
遊奈(私はただ、みんなと一緒にいたいだけなのに……どうして?)
遊奈(ただヒトと違うってだけで、それさえもダメなのかな……?) ポロポロ
メア「ああ? なんだお前。 モンスターのクセに泣いてんのか?」
遊奈「ッ! 私は……私はっ!」 グシッ
遊奈「───モンスターなんかじゃない!!」
メア「へっ! だったら闘ろうじゃねえか!」
遊奈・メア「「デュエルッ!!」」 LP:4000/4000
-
メア「先行は貰ったァ! オレのターン、手札のモンスターを糧に《ワン・フォー・ワン》を発動するぜ!」
メア「デッキから炎を纏いて現れろ!《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV1》!」
《ワン・フォー・ワン》
通常魔法
①:手札からモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚する。
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV1》
効果モンスター
星1/炎属性/悪魔族/攻300/守500
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV1」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをリリースして発動できる。
墓地に存在する「パイロソウル」モンスターの枚数以下のレベルを持つ「パイロソウル」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
遊奈(パイロソウル───炎属性のレベルアップモンスター!)
メア「このモンスターは墓地の火種を食らい激しく燃え盛る! レベルアップだ、ヒート・エクスキューター!」 ゴァァッ
メア「墓地のパイロソウルは捨てたカードと合わせて二体! 出でよ、《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2》!」
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2》
効果モンスター
星2/炎属性/悪魔族/攻700/守700
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「パイロソウル」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。
墓地に存在するレベル4以下の「パイロソウル」モンスター1体を選び、そのモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。
②:フィールド上のこのカードがカードの効果によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたは墓地から、このカードよりレベルの低い「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
遊奈「レベルが上がるほど、どんどん強く……!」
メア「ヒート・エクスキューターLV2の効果発動! レベルアップ時にヒート・エクスキューターLV1は蘇る!」 ゴゥッ
-
メア「まだオレはこのターン召喚してねぇ! ヒート・エクスキューターLV1を糧に上級悪魔をアドバンス召喚するぜ!」
メア「種火を飲み干し現れろ、《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5》!」
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5》
効果モンスター
星5/炎属性/悪魔族/攻1900/守1300
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚および「パイロソウル」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカード以外の「パイロソウル」モンスターを墓地に送り、そのモンスターよりも
レベルが1つ高い「パイロソウル」モンスター1体をデッキから自分フィールド上に特殊召喚する。
②:フィールド上のこのカードがカードの効果によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたは墓地から、このカードよりレベルの低い「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
メア「そしてヒート・エクスキューターLV5は、オレの場にいるパイロソウル一体を強制的にレベルアップさせる!」
遊奈「くっ! 1ターン目でここまでレベルアップされるなんて……!」
メア「ヒート・エクスキューターLV2! 烈火の魂を食らい、《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3》へ進化せよ!」
メア「このレベルアップにより効果発動! フィールド魔法《パイロソウル・ゲヘナ》をデッキから手札に加え、発動するぜ!」 ゴォォッ
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3》
効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻1100/守900
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「パイロソウル」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「パイロソウル」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:フィールド上のこのカードがカードの効果によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたは墓地から、このカードよりレベルの低い「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
《パイロソウル・ゲヘナ》
フィールド魔法
「パイロソウル・ゲヘナ」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上に存在する「パイロソウル」モンスターが戦闘を行う場合に発動できる。
ダメージ計算後に戦闘を行ったお互いのモンスターを破壊する。
②:墓地に存在する「パイロソウル」モンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスターをデッキに戻し、デッキからカードを2枚ドローする。
メア「手札からカードを1枚伏せてターンエンドだ。 さあ、この煉獄から逃げられるもんなら逃げてみろ!」 パシィ
遊奈「私、負けない……! カードにされるなんて、そんなの絶対イヤ!」
メア:LP4000/手札1枚/場4枚
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5/A1900》《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3/D900》
《パイロソウル・ゲヘナ》《--》
-
遊奈「私のターン、ドローッ! 私だって戦える……舐めないで! フィールド魔法《水鏡の迷宮》を発動!」
遊奈「このフィールドが展開されたとき、デッキから《水鏡の踊り子 レイン》を手札に加える!」
《水鏡の迷宮》
フィールド魔法
「水鏡の迷宮」は1ターンに1度しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「水鏡」モンスター1体を手札に加えることができる。
②:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
手札から「水鏡」モンスターを任意の枚数選び、そのモンスターを全て自分フィールド上に特殊召喚する。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
自分フィールド上の「水鏡」モンスターを任意の枚数選び、そのモンスターを全て手札に戻す。
《水鏡の踊り子 レイン》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻400/守800
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「水鏡の踊り子 レイン」以外の「水鏡」モンスター1体を特殊召喚できる。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを手札に戻す。
メア(水鏡───場のカード枚数の優劣で効果が変わるカードか!)
遊奈「そしてレインを召喚! この子は私が劣勢のとき、デッキから別の水鏡を呼び寄せる!」
遊奈「私と一緒に戦って、《水鏡の祈祷師 ユイ》! そしてユイは場の水鏡の数だけ、相手のカード効果を封印するっ!」 バチチッ
《水鏡の祈祷師 ユイ》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1200/守700
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分フィールド上の「水鏡」モンスターの数まで相手フィールド上に存在するカードを選択して発動できる。
選択したカードの効果をこのターンのエンドフェイズまで無効にする。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、このカードは戦闘および効果では破壊されない。
-
遊奈(パイロソウルは効果で破壊するとレベルダウンして蘇っちゃうから、弱点の戦闘をあのフィールドで補ってるんだ。 なら!)
遊奈「私が封印するのは《パイロソウル・ゲヘナ》! そして《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5》!」
メア「チッ! なら速攻魔法《炎王炎環》を発動し、効果を消されちまう前にこっちから破壊してやる!」
《炎王炎環》
速攻魔法
自分のフィールド上及び自分の墓地の炎属性モンスターを1体ずつ選択して発動できる。
選択した自分フィールド上のモンスターを破壊し、選択した墓地のモンスターを特殊召喚する。
「炎王炎環」は1ターンに1枚しか発動できない。
遊奈(逃げられた!)
メア「炎王炎環の効果で墓地からヒート・エクスキューターLV1を蘇生し、破壊されたパイロソウルはレベルダウンする! 」
メア「ヒート・エクスキューターLV3! さらに効果で《パイロソウル・パーガトリー》を手札に加えさせてもらうぜ!」
《パイロソウル・パーガトリー》
通常魔法
①:相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターの攻撃力・守備力は500ポイントダウンする。
②:墓地に存在するこのカードと「パイロソウル」モンスター2体を除外して発動できる。
自分フィールド上に存在する「パイロソウル」モンスター1体を破壊する。
-
遊奈「なら私は、レベル3のユイとレインでオーバーレイ・ネットワークを構築ッ!」
メア「なに!? まさかエクシーズ召喚か!」
遊奈「虚空を統べし白き幻獣! 合わせ鏡の回廊より解き放たれよ! ───エクシーズ召喚!」 ☆3×☆3=★3
遊奈「出でよ、《水鏡の白虚王 ヴァイス》!」
《水鏡の白虚王 ヴァイス》
エクシーズ・効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1700/守1400
「水鏡」レベル3モンスター×2
①1ターンに1度、X素材を1つ取り除くことで発動できる。以下のどちらかの効果を適用する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
デッキから「水鏡」モンスター1枚を墓地に送る。この効果は相手ターンでも発動できる。
メア(で、デケェ! 虎みてえな水のバケモンかよ!)
遊奈「ヴァイスの効果発動! オーバーレイ・ユニットを一つ使い、あなたの場にいるすべてのパイロソウルへ攻撃が可能となる!」
メア「なんだと!?」
-
[遊奈]《水鏡の白虚王 ヴァイス/A1700》
[メア]《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3/D900》×2《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV1/D500》
遊奈「行くよ、バトル! 攻撃力1700のヴァイスで、守備力の劣る三体のモンスター全てに攻撃ッ!」 ガキィィン
メア「うぉぉぉぉッ!? オレの場のモンスターが全滅……ッ!?」
遊奈「私だってやれる! リバースカードを一枚伏せてターンを終了よ!」 パシッ
メア「弱そうだと思ったけど結構やるじゃねーか、モンスター!」
遊奈「そのモンスターっていうのはやめて……! 私は水原遊奈、モンスターなんかじゃない!」
メア「人間みたいな名前があるなんて本当に変な奴だな。 気に入ったぜ遊奈、お前はぜってーにオレが倒す!」
遊奈「だったら返り討ちにしてあげる……! あなたなんか、全然怖くないんだからぁ!」
遊奈:LP4000/手札4枚/場3枚
《水鏡の白虚王 ヴァイス/A1700》
《水鏡の迷宮》《--》
-
メア「もう後悔しても遅ぇからな! オレのターン、ドローッ!」
メア「手札の《パイロソウル・ボイル・エクソシスター》を捨てることで効果発動! 再び蘇れ、オレのモンスターよ!」
《パイロソウル・ボイル・エクソシスター》
効果モンスター
星1/炎属性/悪魔族/攻0/守0
①:手札のこのカードを墓地に捨てて発動できる。墓地に存在するレベル4以下の「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
遊奈(なにか来る……なら!)
遊奈「オーバーレイ・ユニットをもう一つ使い、ヴァイスの第二の効果を発動! 私が優勢のとき、デッキから二体目のレインを墓地へ!」
メア「一度ついた炎は止められねえ! 墓地からヒート・エクスキューターLV2を特殊召喚し、その効果で墓地のLV3も復活する!」
メア「この瞬間、デッキから魔法カード《パイロソウル・キネシス》を手札に加え、発動ォ! コイツはパイロソウルのレベルを倍化させる!」
メア「ヒート・エクスキューターLV3! 魂の臨界点まで燃え上がり、《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV6》へ昇華せよ!!」
《パイロソウル・キネシス》
通常魔法
①:自分フィールドのレベル3以下「パイロソウル」モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを墓地に送り、そのモンスターの倍のレベルを持つ「パイロソウル」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV6》
効果モンスター
星6/炎属性/悪魔族/攻2300/守1500
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV6」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚および「パイロソウル」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の効果を無効にする。
②:フィールド上のこのカードがカードの効果によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたは墓地から、このカードよりレベルの低い「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
-
[メア]《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV6/A2300》《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2/A700》
[遊奈]《水鏡の白虚王 ヴァイス/A1700》
遊奈「レベル6のパイロソウル!?」
メア「ヒート・エクスキューターがLV6にレベルアップしたとき、ヴァイスの効果は無効になる! さあバトルだ遊奈ァ!」
メア「攻撃力2300のヒート・エクスキューターLV6で、攻撃力1700のヴァイスに攻撃! 紅蓮に抱かれて燃え散りやがれぇぇぇ!!」 ズドォォッ
遊奈「きゃぁぁぁっ! そんな、ヴァイス!」 LP:4000→3500
メア「まだだ! フィールド魔法《パイロソウル・ゲヘナ》の効果により、いま攻撃したヒート・エクスキューターLV6は爆散する!」
メア「レベルダウン、ヒート・エクスキューターLV5! そして効果によりヒート・エクスキューターLV2を強制レベルアップだぁぁぁ!」 ゴァァッ
遊奈「っ、これ以上はやらせない! 永続罠《バブル・ブリンガー》を発動することで、墓地のレインたちは私の元に舞い戻る!」
《バブル・ブリンガー》
永続罠
このカードがフィールド上に存在する限り、レベル4以上のモンスターは直接攻撃できない。
自分のターンにフィールド上に表側表示で存在するこのカードを墓地へ送る事で、自分の墓地の水属性・レベル3以下の
同名モンスター2体を選択して特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
メア「ならパイロソウル二体で、蘇った二体のレインを攻撃する! 獄炎の灼熱に焼かれて魂まで燃え尽きろ!」 ゴォォッ
遊奈「っ───! 耐えて、レイン!」 パリィィン
-
メア「このターンを耐え切ったか……! ならオレは《パイロソウル・ゲヘナ》の二つ目の効果を発動する!」
メア「墓地のヒート・エクスキューターLV6・LV3・LV1をデッキに戻し、カードを二枚ドロー! 二枚伏せてターンエンドだ!」 パシッ
遊奈(空気が薄い……ふらつきが、つらくなってきた)
遊奈(カードにされたら、私もあの炎で燃やされちゃうのかな……) ゾク
メア「そう言えば、お前と共にいたアイツも悪いヤツなのか? お前の正体を知らないワケがねぇからな」
遊奈「!! やめて、ルナたちは関係ないでしょう!?」
メア「その反応からすると、ヤツもお前と同じらしいな。 善は急げだ、このデュエルをとっとと終わらせてアイツを倒しに行くぜ!」
遊奈(私のせいで、亜理砂やルナにも危険な目に……そんなのは嫌だ!)
遊奈(……いったい私は何をしているの? 自分のことばっかりで、今でも逃げることしか考えてない) ギュッ
遊奈(私が、守るんだ)
遊奈(私の正体がモンスターだとかは関係ない。 亜理砂たちは、私が守りたい───守ってみせる!!)
メア:LP4000/手札2枚/場5枚
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5/A1900》《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3/D900》
《パイロソウル・ゲヘナ》《--》《--》
-
遊奈「みんなを守るために、あなたはここで私が倒す! 私のタァァン!!」 シュバァ
メア(! 気迫が変わった……? コイツ、このデュエルを通して成長しているのか!?)
遊奈「《水鏡の迷宮》の効果発動! 私が劣勢のとき、手札から可能な限りの水鏡を特殊召喚するッ!」 キィィン
遊奈「私と共に戦って、《水鏡の幽霊 ヘイル》! 《水鏡の祭司 ニクス》!」
《水鏡の幽霊 ヘイル》
チューナー・効果モンスター
星4/水属性/水族/攻0/守1500
このカードをS素材とする場合、「水鏡」SモンスターのS召喚にしか使用できない。
《水鏡の祭司 ニクス》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻1600/守1000
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分の墓地に存在する「水鏡」モンスター1体を選択して発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズまでチューナーとして扱う。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
自分フィールド上の「水鏡」モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊することができる。
メア「チューナーモンスターだと!? シンクロ召喚すら使う気か!」
遊奈「ニクスの効果発動! 墓地から再びレインを呼び覚まし、その効果でデッキから二体目のヘイルを特殊召喚!!」
遊奈「これが私の全力! レベル3のレインにレベル4のヘイルを、レベル4のニクスにレベル4のヘイルをチューニング!!」
-
遊奈「集え、穢れなき天水! 互いに混じり形成せ、曇りなき水鏡!」 ☆3+☆4=☆7
遊奈「我が命に従ずる四獣よ、水面に映りし虚像を依代に降り立つがいい! ───シンクロ召喚!!」 ☆4+☆4=☆8
遊奈「現れよ! 緋に煌めく翼纏いし神鳥、《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン》! 蒼く瞬く鱗覆われし龍! 《水鏡の醒龍王 アズール》!!」
《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン》
シンクロ・効果モンスター
星7/水属性/水族/攻2400/守2600
「水鏡」チューナー+チューナー以外の「水鏡」モンスター1体以上
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、墓地に存在する「水鏡」モンスター1体を選択して発動する。
このカードはこの効果を発動するために選択したモンスターと同じ効果を得る。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
自分エンドフェイズに発動できる。自分の墓地に存在する「水鏡」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
この効果は相手ターンでも使用できる。
《水鏡の醒龍王 アズール》
シンクロ・効果モンスター
星8/水属性/水族/攻2800/守2200
「水鏡」チューナー+チューナー以外の「水鏡」モンスター1体以上
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在する全てのカードの効果をエンドフェイズまで無効にする。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
このカードが自分フィールドに存在する限り、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
メア「バカな! 同時に二体のシンクロモンスターを召喚しただと!?」
遊奈「私はもう、自分のためだけに戦わない! 私自身よりも大切なモノを、あなたなんかに奪わせはしない!」
-
遊奈「アズールの効果発動! このターンの終わりまで、相手フィールドで表側の全カード効果を封じ込めるッ!」 バチチッ
メア(くっ、これでまた《パイロソウル・ゲヘナ》の効果が無効に……!)
遊奈「そして墓地のニクスの効果を得たヴァーミリオンは、私の墓地に眠る水鏡一体を復活できる! 戻ってきて、ユイ!」 シュォォン
メア「だが上級モンスターを呼んだことを後悔しやがれ! アズールを対象に罠カード《破壊輪》を発動だぁぁぁ!!」
遊奈「速攻魔法《禁じられた聖槍》を発動し、アズールは攻撃力800ポイントを代償に破壊を免れる! もう私の前で誰も壊させはしない!」 ギィィン
《破壊輪》
通常罠
「破壊輪」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを破壊し、自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
《禁じられた聖槍》
速攻魔法
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が800ダウンし、このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。
-
[遊奈]《水鏡の醒龍王 アズール/A2000》《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン/A2400》《水鏡の祈祷師 ユイ/A1200》
[メア]《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5/A1900》《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3/A1100》
遊奈「バトル! 攻撃力2400のヴァーミリオンで、攻撃力1900のヒート・エクスキューターLV5を攻撃ッ!」 パキィィン
メア「くっ! まさかここまで……っ!」 LP:4000→3500
遊奈「続けて攻撃力2000のアズールで、攻撃力1100のヒート・エクスキューターLV3を撃破!!」 ドォォッ
メア「ぐぅぅぅっ! こんな、はずじゃ……!」 LP:3500→2600
遊奈「そして攻撃力1200のユイでダイレクト・アタックよ!!」 ガキィィン
メア「うぉああああああッ!!」 LP:2600→1400
遊奈「このデュエルで確実にあなたを止める! 手札から《サルベージ》を発動し、墓地のヘイルとレインを手札に戻す!」
遊奈「そして《強欲なウツボ》の効果により、いま手札に加えた二体をデッキに戻して三枚ドロー! リバースカード、二枚セット!」 パシィン
《サルベージ》
通常魔法
自分の墓地の攻撃力1500以下の水属性モンスター2体を選択して手札に加える。
《強欲なウツボ》
通常魔法
手札の水属性モンスター2体をデッキに戻してシャッフルする。
その後、デッキからカードを3枚ドローする。
遊奈:LP3500/手札1枚/場6枚
《水鏡の醒龍王 アズール/A2000》《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン/A2400》《水鏡の祈祷師 ユイ/A1200》
《水鏡の迷宮》《--》《--》
-
遊奈「私には勝たなきゃいけない理由がある! ただ悪い人をやっつけたいだけのあなたには、負けはしないんだから!」
メア「黙れ!! 親父みてぇに知ったような口をきくんじゃねぇ!」
遊奈「……え?」
メア「どいつもこいつもそうだ。 外ッ面だけしかオレを見ない奴らにとって、オレは替えの効かない駒でしかねぇ」
メア「───何が『お前にしかやれない』だ! お前らがオレの何を知ってやがる!」
メア「違ぇだろ……! 『オレにしかやれないこと』ってのは、オレが自分の腕で掴み取らなきゃ意味がねぇよ!」
遊奈「……メアは、お父さんに認めてもらうためにこんなことを?」
メア「そんなんじゃねぇ! これは、オレがオレ自身を認めるためだ!」
メア「オレが胸を張れるような自分になるために、乗り越えなきゃいけねえ試練なんだよ! その邪魔をする奴は、誰だろうと容赦はしねえ!!」
-
遊奈「だから心が痛まないように悪い人や精霊を狙ってるだなんて、そんなのメアの勝手な正当化だよ!」
メア「正当化だろうがなんだろうが、オレは間違ったことはしてねぇハズだ! それでも文句があるなら、きっとそれはオレの実力不足だ!」
メア「もっと力を……! 誰にも失望されねぇぐらい強くなれば、オレは───! オレの、タァァァンッ!!」 シュバァ
遊奈(メア……!)
メア「手札から魔法カード《死者蘇生》を発動! 墓地に存在するヒート・エクスキューターLV3を蘇らせる!」
《死者蘇生》
通常魔法
①:自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
メア「続けて《パイロソウル・パーガトリー》を発動! これにより相手フィールド上の全モンスターの攻撃力は500ポイントダウン!」
メア「そしてこの魔法カードは、墓地のこのカード自身とパイロソウル二体をゲームから除外することで更なる効果を発動だ!」
遊奈「お願い、もうやめて! そんなことをしてもメアのためになんかならないよ!」
メア「お前の言葉など信じてたまるか! パーガトリーの効果でヒート・エクスキューターLV3を破壊、LV2にレベルダウンッ!」
メア「続けて墓地からLV1を復活する! さらに永続罠《悪魔の憑代》を発動し、オレは生贄を捧げず上級パイロソウルを召喚できるッ!」
《悪魔の憑代》
永続罠
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分はレベル5以上の悪魔族モンスターを召喚する場合に必要なリリースをなくす事ができる。
この効果は1ターンに1度しか適用できない。
②:通常召喚したレベル5以上の悪魔族モンスター1体のみが破壊される場合、代わりにこのカードを墓地へ送る事ができる。
-
メア「さあ行くぜ! 手札から《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV6》を通常召喚し、LV1をリリースして効果発動!」
メア「オレの墓地のパイロソウルは合計五体───よってヒート・エクスキューターLV5にレベルアップ! そして、この瞬間!」
メア「ヒート・エクスキューターLV6を対象に、ヒート・エクスキューターLV5の強制レベルアップ効果を発動だぁぁぁッ!!」
遊奈「れ……レベル7の、最上級パイロソウル!?」
メア「魂の牢獄を打ち破り、あらゆる事象を熔かせ! 焼き尽くせ!! ───オーバーリミット・レベルアップ!!」
メア「燃え上がれ! 《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7》!!」
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7》
特殊召喚・効果モンスター
星7/炎属性/悪魔族/攻2700/守1700
このカードは通常召喚できない。「パイロソウル」モンスターの効果でのみ特殊召喚出来る。
①このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。デッキから「パイロソウル」カードを手札に加える。
②1ターンに1度、フィールド上のこのカードが戦闘およびカードの効果で破壊された場合に自分の手札から
「パイロソウル」モンスター1体を捨てて発動できる。相手フィールド上のカード1枚を破壊し、墓地のこのカードを特殊召喚する。
③墓地の「パイロソウル」モンスターの枚数によって以下の効果を適用する。
●7枚以上:ターン終了時まで、このモンスターの攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
遊奈(炎の、巨人……!?)
メア「ヒート・エクスキューターがLV7にレベルアップしたとき、デッキから《パイロソウル・トルネード》を手札に加える!」
メア「これで戦いの準備はすべて整った! これがオレの意志だ、受け止めてみやがれ! 遊奈ァァァ!!」
《パイロソウル・トルネード》
通常罠
①:自分フィールド上に「パイロソウル」モンスターが存在し、相手のエクストラデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
そのモンスターを破壊し除外する。
-
[メア]《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7/A2700》《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5/A1900》
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2/A700》
[遊奈]《水鏡の醒龍王 アズール/A2300》《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン/A1900》《水鏡の祈祷師 ユイ/A700》
メア「バトルッ! まずは攻撃力1900のヒート・エクスキューターLV5で、同じ攻撃力のヴァーミリオンを蹴散らせぇぇぇ!」 ズドォォ
遊奈「攻撃力は互角……! 迎え撃って、ヴァーミリオン!」 パリィィン
メア「この瞬間《パイロソウル・ゲヘナ》の効果で互いのモンスターを破壊! 出でよ、《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV4》!」
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV4》
効果モンスター
星4/炎属性/悪魔族/攻1500/守1100
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV4」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「パイロソウル」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。
②:フィールド上のこのカードがカードの効果によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたは墓地から、このカードよりレベルの低い「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
メア「ヒート・エクスキューターLV4にレベルダウンしたとき、お前の《水鏡の祈祷師 ユイ》は破壊される!」
遊奈「私がカード枚数で優勢のとき、ユイは一度だけ破壊されないっ!」 ギシィィッ
-
遊奈「さらに罠カード《アイスバーン》発動! 特殊召喚されたヒート・エクスキューターLV4は守備表示へ!」
《アイスバーン》
永続罠
自分フィールド上に水属性モンスターが表側表示で存在し、水属性以外のモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、
そのモンスターは守備表示になる。
メア「ならば二度目の攻撃だぁぁぁ! 攻撃力700同士のヒート・エクスキューターLV2とユイでバトルを行う!!」 ゴァァッ
遊奈「っ、ユイぃぃッ!」 パリィィン
メア「そして攻撃力2700のヒート・エクスキューターLV7で、攻撃力2300のアズールを攻撃だ! この瞬間、LV7の第二の効果を発動!!」
メア「オレの墓地に眠る七体の業火を吸収し、このモンスターの攻撃力はバトルする相手の攻撃力を加える! パイロ・ゲインッ!!」
遊奈「こ……攻撃力、5000ポイント!?」
メア「凍土すら沸騰させる鬼火で燃やし尽くしてやる! パイロブレイズ・カルマァァァッ!!」 ズドォォォ
遊奈「きゃぁあぁああぁぁっ!!」 LP:3500→800
-
遊奈(強い……! それでも私は亜理砂を、ルナを……!)
メア「オレはオレを肯定するために、このデュエルは絶対に負けられねえ! ゲヘナの効果を発動し、三体のパイロソウルを戻して二枚ドロー!」
メア「オレが引いたのは魔法カード《パイロソウル・アポカリプス》! コイツでアイスバーンと水鏡の迷宮の二枚を破壊させてもらうぜ!」
遊奈「きゃぁぁっ! そんな、私のフィールド魔法が……!」 パキャァン
《パイロソウル・アポカリプス》
通常魔法
①:自分フィールド上にレベル5以上の「パイロソウル」モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールド上に表側表示で存在する魔法・罠カードを全て破壊する。
メア「カードを二枚伏せてターンエンド! もうお前の盾になるモンスターはいねえ、手札も伏せカードもたったの一枚だけだ!」
メア「いい加減に観念しやがれ! どうしてモンスターが人間のために、そこまでやるんだよ!?」
メア:LP1400/手札1枚/場5枚
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7/A2700》《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV4/D1100》
《パイロソウル・ゲヘナ》《悪魔の憑代》《--》《--》
-
遊奈「私は、決めたんだ! もし私がカードにされちゃったとしても、あの二人だけは守り抜いてみせるって!」
メア「なら……サレンダーしろ! そうすりゃお前の仲間だけは狙わねえって約束してやる!」
遊奈「っ!! ぁ───」 ドクン
遊奈(私が負ければ、亜理砂たちは助けられる……? 私が、カードにさえ、なれば……) カタカタ
遊奈(……そう、だよね。 最初から、モンスターがヒトと一緒に生きるだなんて無理だったんだよ)
遊奈(みんなに、これ以上迷惑をかけるぐらいなら───) スッ
遊奈「わた……わた、しは……どうなってもいい」
遊奈「ごめんね……亜理砂、ルナ……大好き……!」 ポロポロ
-
「諦めちゃダメだ遊奈ぁぁぁぁぁぁ!!!」
遊奈「え……? ル、ナ!?」
メア「おい、誰だか知らねえが普通の人間が結界をこじ開けるな! 身体がバラバラに吹っ飛ぶぞ!!」
ルナ「心配してくれてどうも、メア……こう見えて夜のお誘いがきた時のために、身体だけは鍛えてるんだよね……っ!」 ギャリリッ
遊奈「ルナ、どうして来ちゃったの……!?」
ルナ「遊奈。 キミがボクたちを大事に想ってくれてるように、キミもボクのかけがえのない存在なんだ」 ググッ
ルナ「そのキミを切り捨てるような真似は、たとえキミ自身がそう望んだとしてもボクが許さない!」
ルナ「キミは亜理砂やボクのために、そして他でもないユウナ自身のためにも諦めちゃいけないんだ!!」
メア「うるせえ! 部外者は結界の外に引っ込んでろ!」 ギシィッ
ルナ「うぁあぁああぁぁっ!!」 ズザァァ
遊奈「ルナぁっ!」
遊奈(ありがとう、ルナ……! 私、もう犠牲になるなんて言わない!)
-
遊奈「私は! 私のことを想ってくれているみんなのためにも、もう自分を諦めたりなんかしない!」
遊奈「私の大事な存在、その心に映る水原遊奈を守るために、私はあなたに立ち向かう! ───だから!」
遊奈「どんな波に呑まれたとしても、きっと足掻いて見せる!!」
──カッ!
メア「な、なんだこの光は!? アイツの身体から溢れている……!?」
メア(いや、それだけじゃねぇ! 髪や目の色が、遊奈の纏う雰囲気ってヤツが変質していきやがるのか!?)
「ようやく自由になれた……」 スゥ
「この日がくるのを、記憶の監獄の底でずっと待っていたよ」
ユウナ「亜理砂以外のすべての人間を滅ぼす、このときを!!」
-
メア「お、お前……本当にさっきと同じヤツ、なのか?」
ユウナ「メア、あなたまで私を……」 ギリ
ユウナ「だけどもう、そんなことはどうでもいい。 亜理砂以外の醜く穢れた人間は、みんな消えてしまえ! ───私のターン!!」 シュバァ
ユウナ「手札から魔法カード《死者蘇生》を発動! そして墓地から蘇ったレインは、私のデッキから水鏡一体を呼び寄せる!」
ユウナ「これにより、私はデッキから自分フィールドに『私自身』を特殊召喚ッ!!」 ─ィィィン!
《水鏡の巫女 ユウナ》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻300/守300
①:このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターはこのカードと同名カードとして扱い、同じレベルとなる。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
このカードは選択したモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
②:このカードを素材として持っているXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードが破壊される場合、代わりにX素材の「水鏡の巫女 ユウナ」を取り除くことができる。
メア「なに!? プレイヤーがフィールドに特殊召喚されただと!?」
ユウナ『私の効果を発動! 場に存在する《水鏡の踊り子 レイン》は私の虚像となり、同じレベルを獲得する!』
-
ユウナ『そして私は! 場に存在する私自身と私の虚像でオーバーレイ・ネットワークを構築!!』 ☆4×☆4=★4
ユウナ『合わせ鏡に囚われし霊獣よ! 太陰の光を背に浴びて、大地を揺らせ! ───エクシーズ召喚!!』
ユウナ『私を守護せよ! 《水鏡の幻武王 トートイズ》!!』 ズゥゥンッ!
《水鏡の幻武王 トートイズ》
エクシーズ・効果モンスター
星4/水属性/水族/攻2500/守2000
「水鏡」レベル4モンスター×2
①:1ターンに1度、X素材を1つ取り除く事で発動できる。以下のどちらかの効果を適用する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より少ない場合:
このカードの攻撃力は500ポイントアップする。その後、相手フィールドの魔法罠カード2枚を破壊する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より多い場合:
このカードは破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
メア「これがヤツのエースモンスター……! 悪いが早々に退場してもらうぜ、罠カード《パイロソウル・トルネード》発動!」
メア「この効果により、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターを滅却してゲームから消滅させる! 消えちまえ、トートイズ!!」
ユウナ『無駄よ! オーバーレイ・ユニットの私は、トートイズの破壊から一度だけ身代わりになれる!』 キュィィン
ユウナ『さらにトートイズの効果を発動! オーバーレイ・ユニットを一つ使い、《パイロソウル・ゲヘナ》および《悪魔の憑代》を破壊!!』
ユウナ『これによりトートイズの攻撃力は3000ポイントに上昇する! 覚悟しなさい、このバトルで終わらせてあげる!!』
-
[メア]《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7/A2700》《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV4/D1100》
[遊奈]《水鏡の幻武王 トートイズ/A3000》
ユウナ『攻撃力3000のトートイズで、攻撃力2700のヒート・エクスキューターLV7に攻撃!! アクアバサルト・ミラー!!』 ドォォッ
メア「まだだ! ヒート・エクスキューターLV7はバトルを行うとき───!!」
メア(しまった! 墓地のパイロソウルの数は六体……効果は発動できねぇ!)
メア「ぐッ……くおぉぉぉッ!!」 LP:1400→1100
ユウナ『何度許しを請おうが、私はヒトを地獄の果てまで憎み続ける! それが、あなたたち人間の因果応報だ!!』
メア「ワケ分かんねえこと……抜かしてんじゃねえ! この瞬間、ヒート・エクスキューターLV7の第三の効果が発動だ!」
メア「コイツが破壊されたとき、手札のパイロソウル一体を喰らうことで再び冥府から燃え上がる!」
メア「その怨念はお前のモンスターに降りかかるぜ! 燃え散れ、トートイズッ!!」
ユウナ『───ッ!』 ガシャァンッ
メア「これでエースモンスターは倒した、そしてお前のモンスターは全滅だ! この勝負、オレの勝利は譲らねぇ!!」
ユウナ『待っていたよ……この瞬間を!!』
-
ユウナ『手札から速攻魔法《エクシーズ・ダブル・バック》発動! 墓地から破壊されたトートイズ、そして私自身を特殊召喚する!!』
メア「何!? トートイズが破壊されることを初めから読んでたってことかよ!?」
《エクシーズ・ダブル・バック》
速攻魔法
自分フィールド上のエクシーズモンスターが破壊されたターン、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。
自分の墓地から、そのターンに破壊されたエクシーズモンスター1体と、そのモンスターの攻撃力以下のモンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。
ユウナ「これでトドメよ! 攻撃力2500のトートイズで、再び攻撃力2700のヒート・エクスキューターLV7を攻撃!!」
メア「何を考えてるか分からねぇが血迷ったか! これで墓地のパイロソウルは合計七体、ヒート・エクスキューターLV7の第二の効果が発動!」
メア「2700ポイントのダメージを受けて自滅しやがれ! パイロブレイズ・カルマァァァッ!!」 ドォォォッ
ユウナ『そう───墓地のパイロソウルは合計七体、これで発動条件はすべて揃った!」
ユウナ「罠カード《水鏡写しのゲシュタルト》発動!!』
《水鏡写しのゲシュタルト》
通常罠
①:自分フィールド上に存在する「水鏡」モンスター1体と、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。
選択した選択した自分のモンスターはその相手モンスターと同じ効果を得る。その後、選択した相手モンスターの効果は無効化される。
-
ユウナ『このカードはヒート・エクスキューターLV7の能力を水鏡に封じ込め、トートイズはその効果を己に行使できる!!』
メア「なっ!? ま、さか……! ヒート・エクスキューターLV7の効果を奪う、このタイミングを待ち構えてたってのか!?」
ユウナ『墓場に蠢く七体のパイロソウルを吸収したトートイズの攻撃力は、歯向かう敵の力を喰らい5200ポイントにアップする!!』
メア「くっそぉぉぉがぁぁぁ!! 遊奈ァァァ!!」
ユウナ『昏い忘却の海に沈めぇぇぇぇぇぇッ!!!』
─ガキィィィィッン!
メア「うぉおおおああああああッ!!!」 LP:1100→0
──────
───
─
-
ユウナ「───ぐぅッ! それでもまだ、完全にこの身体を取り戻せないなんて……!」 フラ
ユウナ「もう一度、たった一度だけでいい! 会いたいよ……亜理、砂───!」 スゥ
遊奈「───あ、あれ? 私、勝ったの……?」
メア「げふっ! なんだよっ……! 強ぇじゃ、ねーか!」
ルナ「遊奈! 大丈夫? 怪我はない?」
遊奈「ルナ、無事でよかった……!」
メア「畜生ッ! オレはこれでもまだ足りねえってのかよ……! ならオレはもっと強くなって、いつかお前を───!」
ルナ「ああ、こりゃダメだね。 さっさと去勢しないと地の果てまで遊奈を追ってきそうだけど、亜理砂でも呼ぼうか?」
遊奈「……大丈夫だよ。 ちょっと待っててね、ルナ」
-
遊奈「メア、もういいんだよ。 あなたはすごいヒトだって、私は十分知ってるから」
メア「うるせぇ! オレはまだオレ自身を認めちゃいねぇ!」
遊奈「ううん。 たとえメア自身が否定しても、私は認めてあげる」
遊奈「だからメア、もうこんなことはやめよう?」 ギュッ
メア「ちっ……近いんだよ、離れろっ!」 バッ
メア「くそっ! 今回はいったん引くけどな、いつかお前の化けの皮を剥いでやる!」
メア「……そのときまでには力を温存するために、悪党退治はいったん廃業にしといてやるか。 だが覚えてろよ、遊奈!」 ダッ
遊奈「うん、またね。 メア」 ニコ
ルナ(あっ旗が立つ音が聞こえた気がする)
-
遊奈「ふ、ぁ」 ドサ
ルナ「っ! おっと、本当に大丈夫?」
遊奈「ちょっと……腰抜けちゃった、かな。 えへへ」
ルナ「あんなことがあった後なんだ、当然だよ。 ボクの背中を貸してあげる」
遊奈「あ、ありがと。 なんか今日のルナ、優しいね?」
ルナ「礼を言うのはボクの方だよ。 背中が柔らかくって暖かい、それにすっごくいい匂いがする!」
遊奈「もう、こんなときまで……ふふ」
-
遊奈「ねえ、ルナ」
ルナ「なんだい遊奈」
遊奈「もし、もしね? たとえば私が───」
ルナ「どんなことがあっても、ボクは遊奈の味方だよ」
遊奈「……え」
ルナ「たとえ遊奈が妖怪だろうが怪物だろうが、ボクはキミを見捨てたりしない」
ルナ「約束するよ。 ボクは今度こそ遊奈を守ってみせる」
遊奈「ルナ……!」
ルナ「だからそのわがままロリボディをもっと押し付けてくれれば、ボクのやる気がとっても湧いてくるかもね?」
遊奈「……すけべ」 ゲシッ
ルナ「痛いっ! 今のキックを税込み1080DPでもう一発お願いできるかな!?」
「遊奈ぁぁぁ───っ!」
-
遊奈「亜理砂、わぷっ!?」 ガシッ
亜理砂「よ゙がっだぁぁ……本当に、無事でぇ……っ」 グス
ルナ「い、いつものクールな亜理砂はどこにいったのさ? というか打ち合わせは?」
亜理砂「そんなの、抜けてきたに決まってるでしょうがぁっ……!」 ギュゥゥ
遊奈「く、苦しいよ亜理砂。 もう大丈夫だからっ」
亜理砂「ひっぐ、おかえり、なさい。 遊奈」
遊奈「……ただいま、亜理砂」
ルナ「よかった、これで一件落着だね。 ボクが二人のお尻の感触を背中で堪能している点を除けば」
遊奈(そういえば、記憶が途切れる前のアレは何だったんだろう……?)
遊奈(……それを考えるのは、また後でいいよね。 今は、みんなと一緒にこうしていたい)
──────
───
─
-
「どうだね、『ジョーカー・プロジェクト』の進捗は?」
『問題ありません。 実験は着実に進行しています』
「そうか。 しかし最優先事項とは言え国家機密に違いはない、万が一でも情報の漏洩などあってはならぬことだ」
『サンプルの精神も安定しておりますし、その点につきましては我々が懸念すべき事項はありません』
「ならばよろしい。 このプロジェクトは我が国を、ひいては人類の未来を救う可能性を秘めている」
「引き続き観察を頼むよ。 計画は必ず成功させるのだ」
『───承知致しました、火之宮陛下』 ピッ
遊戯王スターズ・ジョーカー 第1話「交わる虚像」終わり
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以上で第一話は終わりです。
ここまで読んでいただきありがとうございました
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お疲れー。思ったより本格的だった
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>>233
この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズまでチューナーとして扱う。
↓
この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズまでチューナーとして扱うことができる。
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乙ルトオオオオオオオ!!!
パイロソウルは理想的なレベルアップテーマだった
OCGでもレベルアップテーマでないかなあ
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乙です
メアはもちろんだがルナが思いの外良いイケメンだった
デュエル中の台詞がしっかりしてて良かった、続きも楽しみです
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乙乙
ARC-Vより楽しみ
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乙
水鏡はフィールド調整にセルフバウンスの要素も入ってるのか、面白い
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乙ゥ〜
早くも次回が楽しみである
後半にはパイロソウルの☆8が出たり……しないか
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乙おっつん
パイロソウルが思った以上にブン回りテーマでめっちゃ笑った
なかなか熱い戦いでおもしろかった
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乙
すげぇボリュームで読み応えたっぷり
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とりあえず遊戯王レズモンスターズにならないぽいのは安心
百合は別に嫌いじゃないけど、安価スレでそんなのになったら複雑
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途中経過報告
日曜まで現実次元が忙しくなるので投下は週末あたりに遅れます。申し訳ありません
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お疲れ様
平日は忙しいだろうししゃーない
週末まで保守しながら待ってます
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保守
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保
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一話読んだよエース以外のオリカもちゃんと効果考えられててよかった
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感想、保守ありがとうございます。
第二話が書き終わりました。投下します
遊戯王 スターズ・ジョーカー 第2話「零れゆく残滓」
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「リリーシャお姉様、今日も気持ちのいい朝です。 ミリーナが起こしに参りました!」
リリーシャ「むぅ、ミリーナか。 妾はまだ昨日の疲れがとれておらぬ」
リリーシャ「……あと三時間ほど待て」
ミリーナ「いけませんお姉様! 生徒会長ともあろう方が、遅刻をするなどもってのほかですよ?」 バサッ
リリーシャ「こればかりはどうともならぬと言っておるだろうに……すまぬが亜理砂には遅れると伝えてくれぬかのう?」
ミリーナ「亜理砂? 我が校の誇る人気アイドルデュエリスト、あの天王寺亜理砂ですか!?」
ミリーナ「あの方とお知り合いだなんて、ミリーナは感激です!」
リリーシャ「……は? おぬしは何を言っておるのじゃ?」
リリーシャ「ミリーナよ、おぬしはあれほど亜理砂に懐いておっただろう。 姉をからかうのはよさぬか」
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ミリーナ「? そう言われましても、ミリーナには何のことかさっぱり……」
リリーシャ「───!? おぬし、亜理砂やユウナのことを本当に忘れてしもうたと言うのか!?」
リリーシャ「阿呆のメアに、ルナの下衆野郎のこともか!?」 ユサユサ
ミリーナ「あわわわ、揺らさないでくださいましお姉様ぁあぁぁ……ミリーナにはそのような愉快な知り合いなんていませんってば」
ミリーナ「きっとお姉様は夜通しの研究で疲れているのです。 やはり今日はゆっくりと休みましょう、ね?」
リリーシャ(いったい、なにが起こっておる……!?)
ミリーナ「あっ、でもユウナという方はミリーナも知ってますよ。 なんでも不審者を撃退したそうです、ほらっ!」 ピッ
リリーシャ「水原遊奈……ユウ、ナ?」
リリーシャ(バカな、そんなハズは───!)
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「なるほどなるほどー? 歳はゆなちんと同じくらいの男の子で、炎属性使いの決闘者」
「名前は火之宮メア……ってちょっと待った! これ本当にガセネタじゃないよね!?」
亜理砂「あのねリカ、遊奈は昨日の今日で疲れてるの。 いくら遊奈の幼馴染だからってその言いがかりはあんまりじゃないかしら」
遊奈「大丈夫だよ亜理砂、私も昨日のことが自分でも信じられないし……」
リカ「だからって本当のことを記事にしないと、新聞部部長の岬リカ(みさき りか)の名が廃っちゃうよー!」
亜理砂「……へぇ? あなたの言う真実の報道っていうのは、『怪奇!? リムルピアの怪物の正体に迫る!』とか」
亜理砂「『人気アイドルTの慎ましい膨らみ 〜夢と希望で水増し疑惑〜』のことを言っているワケね?」 ゴゴゴ
リカ「ぶっ、部費には代えられないもん」 ダラダラ
亜理砂「次の記事が『新聞部部長、失踪の謎に迫る』にならないことを祈ってなさい」
-
遊奈「でも、どうしてリカは本当のことじゃないって思ったの?」
リカ「だって火之宮って、あの火之宮じゃん! 国王陛下だよ!?」
リカ「なんでその息子の王子様が、夜な夜な辻斬りみたいな真似しちゃってるワケ?」
遊奈「なんかストレス抱えてたみたい」
リカ「あたしの胃に奈落の落とし穴が空きそうなんですけど?」
リカ「でも"パイロソウル"かぁ……いくらカードに精通したあたしの情報網にも、いまいちピンとこないんだよね」
亜理砂「だいたいその野蛮人は、どうして遊奈を狙ったの?」
遊奈「それ、は……」
遊奈(い、言えない。 私がモンスターだからだなんて)
リカ「分かった! ズバリその辻斬り王子様は、ゆなちんの美貌に一目ぼれしたのだ!」 ビシッ
遊奈「へっ?」
-
リカ「王家の重圧、国民の期待……板挟みから逃げ出した先で始まるラブロマンス!」
リカ「いいね〜あたしも初等部の頃は毎晩そんな妄想してたよ〜、ゆなちんも乙女だったんだねっ」
遊奈「そんなのじゃないってばぁ! 亜理砂も何か言ってよ!」
亜理砂「なぜか急に正義の心に目覚めたわ。 遊奈に手を出す不届き者をぶちのめしてやる」
遊奈(あぁ……ダメだこの二人)
リカ「それでゆなちん、そのメアって人の顔とか覚えてない?」
遊奈「ええと、確か色が黒くてバンダナ巻いてたかな? あっ、デュエルのときに赤い刺青みたいなのが浮かんでたよ」
リカ「赤い刺青……それ、本当?」
亜理砂「どうしたの? 刺青ぐらい珍しくもないでしょう」
リカ「都市伝説みたいなモノなんだけどね。 王家の一族って、ご先祖様があるカードに呪いをかけられてるんだって」
リカ「その力を戒めるために、王族は身体のどこかに封印の紋章を刻み込んでるらしいんだけど……」
亜理砂「もしかしたら、本当に王家の人間かもしれない……ってことかしら?」
-
リカ「疑ってごめんねゆなちんっ! もしかしたら大スクープかもしんない!」
遊奈「謝らなくても大丈夫、リカが信じてくれて私も嬉しいよ」
リカ「へへっ、それじゃあお言葉に甘えるね。 ゆなちんはその人とどんな話したの?」
亜理砂「ブレないわねアンタ」
遊奈「うーん……なんかね、誰も自分のことを認めてくれない、自分は自分にしかできないことをするんだーって言ってた」
遊奈「とっても辛そうで、すごく寂しそうで……デュエルしたからちょっと気持ち、分かる気がするの」
遊奈「だから私は認めてあげるって。 メアは頑張ってるよって言ってあげたら、もう誰も襲わないって約束してくれたよ」
リカ「……ゆなちん、なんか将来ダメなヤツに引っかかりそうだよね」
遊奈「ひどいっ!?」
亜理砂「それはちょっと同感。 やっぱり遊奈は私が守らないと」
リカ「そのダメなヤツってのは亜理砂も含まれてるんだよ?」
-
亜理砂「とにかく。 最近はルナみたいな変態が多いんだから、遊奈は私から離れちゃダメよ?」
リカ「そうそう! 隙も凹凸もない亜理砂と比べて、ゆなちんは道端に落ちてるレアカードみたいなモノだからね〜」
亜理砂「誰の体格がダークフラットトップですって?」 ムンズ
リカ「ちょっ! たわわなゆなちんはともかく、あたしまでとか節操なさすぎ、んっ!」
遊奈「ひぁあっ、なんで私までっ!」
ミリーナ(き、緊張してきました。 天王寺亜理砂……きっと高潔で包容力の溢れるお方なんでしょうね) ゴクリ
ミリーナ(だ……ダメですよミリーナ! アイドルと会うのに下心なんか抱いていたら悟られてしまいますっ!)
ミリーナ「これはお姉様に言われたからです……なので他意はありませんっ、いざ!」
ガララッ
遊奈「あ」
リカ「あ」
亜理砂「あ」 サワサワ
ミリーナ「……え?」
-
ミリーナ「ふぐ、ぅぅっ……うぇええぇん……」 グスッ
リカ「うん、まぁ……今まで憧れてたアイドルがこんな女版グレファーだったら、そりゃ泣くよね」
亜理砂「私悪くないもん」
遊奈「この期に及んで言い訳が飛び出てくる亜理砂に驚きを隠せないよ」
亜理砂「違うのよ……このクラスの雰囲気というか」
亜理砂「『ああ、また天王寺が水原を襲ってるな』という許された空気が私を駆り立てたのよ」
リカ「続きは署でお願いできます?」
ミリーナ「ぐすっ、ミリー、ナは……大丈夫、ですからっ」 ズズッ
-
リカ「もう大丈夫かな? ミリーナちゃん」
ミリーナ「はい、先ほどはお見苦しい所を失礼しましたっ」
亜理砂「ところで、私たちに何の用かしら?」
ミリーナ「えと……天王寺さん、水原さん。 お姉様がお呼びになられてます」
亜理砂「私はともかく遊奈まで? ……昨日の野次馬ってワケね」
遊奈「お姉様? ミリーナちゃん、あなたのお姉ちゃんってどんな人なのかな?」
ミリーナ「す、すみません。 私はミリーナ・ガーネット、リリーシャ・ガーネットの妹です」
リカ「リリーシャ……リリーシャ・ガーネット!?」 ガタッ
亜理砂「どうしたのよリカ、そこまで有名な人なの?」
リカ「この女学院で知らない方が少数派だよ! リリーシャって言ったら───!」
ミリーナ「生徒会長室まで、ミリーナがご案内致しますっ」
-
リリーシャ「待っていたぞ亜理砂、そして水原遊奈……む? 誰じゃおぬしは」
リカ「デュ、デュエル女学院中等部で新聞部部長の岬リカですっ! 取材、お願いできますかっ!?」
リリーシャ「……ミリーナ」
ミリーナ「すみませんお姉様、連れて行かないと記事に書くと……」
リカ「あ、あたしだってゆなちんの幼馴染だもん! 他人事じゃないよ!」
遊奈「リカ……ありがとう」
リリーシャ(幼馴染じゃと? そんなことはありえぬ……だがそれは後回しでよい)
リリーシャ「今回おぬしらを呼んだのは妾の個人的な事情じゃ。 特に水原遊奈よ、おぬしには聞きたいことが山ほどあるのでな」
遊奈「わ、私?」
亜理砂「ちょっと? 生徒会長だかなんだか知らないけど、初対面のクセにその態度はないんじゃないかしら?」
リリーシャ「っ……妾はとうにヒトの情緒など、捨て置いたつもりじゃったが」
リリーシャ「さすがに、これは……辛いな」 ボソ
-
リカ「それで生徒会長さんが、ゆなちんに何を聞きにきたんですか?」
リリーシャ「そう難しいことではあらぬよ。 水原遊奈、おぬし───」
リリーシャ「家族はおるのか?」
リリーシャ「どこに住んでおる?」
リリーシャ「いつからこの女学院に入学した?」
遊奈「……え?」
亜理砂「ちょ……と、その質問。 まるで遊奈を傷つけるようなモノばかりじゃない」
亜理砂「───ふざけないで! 生徒会長だからって何でも許されると思ったら大間違いよ!」
リカ「い、今の内容! 返答次第では記事に書かせて貰いますからね!」
-
遊奈「大丈夫だよ亜理砂、私は平気だから」
亜理砂「でも!」
遊奈「……両親は数年前、リムルピアの外に出ていきました」
遊奈「今は天王寺家にお世話になっています。 それから亜理砂と一緒に入学して───」
リリーシャ「なるほど? まるで使い古された創作物のような筋書き、じゃな」
亜理砂「このっ……! 遊奈が嘘をついてるっていうつもり!?」
リリーシャ「妾の記憶と辻褄が合わぬと言っておる」
リカ「……」
-
亜理砂「遊奈、こんなところはさっさと出よう。 相手になんかする必要ないよ」
リカ「だね。 それじゃあ会長さん、お邪魔しました〜っ」
遊奈「うん……ごめんなさいリリーシャさん。 これで失礼します」
リリーシャ「───待て。 妾は貴様の秘密を知っておるぞ」
遊奈「ッ!!」
亜理砂「……遊奈?」
リリーシャ「くくっ、帰りたければ自由に帰るがよい。 妾はおぬしらを引きとめはせぬ」
リリーシャ「ただ今の妾は虫の居所が悪い。 ついうっかりと、誰かの秘密を他の者に漏らしてしまうかもな?」
遊奈「待って……! やめて、お願い!」
-
リカ「落ち着いてゆなちん! 初対面のアイツが本当にゆなちんの秘密なんて知りっこない!」
リリーシャ「天王寺亜理砂! 貴様がアイドルを目指すきっかけは、四歳の頃に出会った人気アイドルと約束したからであったな?」
亜理砂「!! そ、んな……遊奈以外には、話したことなんてないのに!」
リリーシャ「それだけではない。 背中に星型のほくろがあり、胸には詰め物を……おっと、これは禁句だったかの?」 ククッ
亜理砂「ひっ、そんなことまでどうして!」 ゾク
リリーシャ「これで分かっただろう? 妾は貴様と"お話し"がしたいのじゃよ。───ミリーナ!」
ミリーナ「……遊奈さん以外の二人は、こちらの部屋に」
亜理砂「約束しなさい、遊奈にヒドいことはしないって!」
リカ「ゆなちん、危なくなったらすぐ駆け付けるから!」
遊奈「二人とも……!」
-
リリーシャ「さて水原遊奈よ、これで邪魔はいなくなった」 スタスタ
ドガッ!
遊奈「ひっ!」 ビクッ
リリーシャ「答えよ! 貴様は本当に、あのユウナなのか!?」
リリーシャ「なぜヒトの姿をしておる? 妾たちの記憶を奪ったのも貴様の仕業か!?」
リリーシャ「なにが……あの日、貴様に何があったというのじゃ!!」
遊奈(なに……? さっきから何を言ってるのこの人?)
遊奈「知らない、ワケの分からないこと言わないでよっ!」
リリーシャ「……そうか。 たしかに貴様はユウナと似ておるが、同じではない」
リリーシャ「つまり貴様は成り代わったのだ」
リリーシャ「貴様はユウナに成り代わり、皆の記憶を改ざんしたのか!!」 ガシッ
遊奈(改……ざ、ん? 成り、代わり?)
-
リリーシャ「ならば何のために!? 返答次第では生かして帰さぬ!」
遊奈「分からないって言ってるでしょ!? あなたの勝手な妄想に付き合わせないでよっ!」
リリーシャ「く、ふふっ。 妾の勝手な妄想……か。 確かに妾以外の人間からすれば、そう見えるだろうな」
リリーシャ「ならばデュエルじゃ。 貴様と妾、どちらの頭が狂っておるのか証明しようではないか!」
遊奈(この人……きっと相当強い。 亜理砂やメアと同じぐらい、もしかしたらそれよりも)
遊奈(でも、負けられない。 私の秘密を亜理砂たちに知られたくない───!)
遊奈「私は、私の日常を守る! それを壊そうとするのなら、誰だろうと立ち向かってみせる!!」
リリーシャ「ふん。 おぬしのほざく日常とやらが幻想であるということを、身をもって教えてやろう!!」
遊奈・リリーシャ「「デュエルッ!!」」 LP:4000/4000
-
リリーシャ「妾のターン! 手札から《SHキルリアン》を召喚し、手札の《SHアトリビュート・ジャック》を捨てて効果を発動する!」
リリーシャ「妾が手札に加えるのはフィールド魔法《SHラジオニクス》そして融合魔法《リンカー・フュージョン》の二枚!」
《SHキルリアン》
効果モンスター
星2/光属性/サイキック族/攻600/守200
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:手札を1枚墓地に送り発動できる。デッキから「SH」魔法・罠カード1枚と「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
②:カードの種類(魔法・罠)を宣言して発動できる。
相手フィールド上にセットされたカード1枚を確認する。宣言した種類のカードだった場合、そのカードを除外する。
違った場合、自分フィールド上の魔法・罠カード1枚を除外する。
《SHアトリビュート・ジャック》
永続魔法
①:1ターンに1度、自分フィールド上の「SH」モンスター1体を選択して発動できる。
自分フィールド上に存在する全てのモンスターの属性は、ターン終了時まで選択したモンスターの属性と同じになる。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「SH」魔法・罠カードおよび「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
遊奈(SH(サイス・ハッカー)───宣言する効果を操る、サイキック族の融合デッキ!?)
リリーシャ「そして妾はフィールド魔法を展開する! 遊奈よ、この電波塔から容易く抜け出せると思うな?」 バチチィ
《SHラジオニクス》
フィールド魔法
自分は「SH」以外のモンスターを召喚・特殊召喚できず、「SH」以外のモンスターは攻撃できない。
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手モンスターが「SH」カードの効果で除外された場合に発動できる。そのモンスターを自分フィールド上に戻す。
②:相手がモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
そのモンスターと同じ属性を持つ「SH」モンスター1体をデッキから自分フィールド上に特殊召喚する。
《リンカー・フュージョン》
通常魔法
「リンカー・フュージョン」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドから「SH」融合モンスターカードによって決められた表側表示の融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「SH」融合モンスター1体を選択して発動できる。
そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから特殊召喚する。その後、墓地のこのカードを除外する。
-
リリーシャ「さらに墓地に捨てたアトリビュート・ジャックを除外することで、デッキから《SHエーテルマイン》を手札に!」 シュバッ
リリーシャ「カードを二枚伏せてターンエンドじゃ。 貴様が何者かは知らぬが、その目論見はここで打ち砕いてやろう!」
《SHエーテルマイン》
通常罠
①:このカードの発動時に、自分のエクストラデッキからモンスター1体を裏側表示で除外する。
②:相手がモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。このカードの①の効果で除外したモンスターを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカードが、相手が特殊召喚したモンスターのレベル・ランクと同じレベルを持つ
「SH」融合モンスターの場合、その相手モンスターをゲームから除外する。
遊奈「お互いに信じることができないのなら、私はあなたに勝って敵じゃないって証明してみせる!」
遊奈「そして亜理砂やリカを、みんなを私が守るんだ!」
リリーシャ「……何を勘違いしておる? 妾の敵は貴様ただ一人だけだ」
リリーシャ「妾から亜理砂やユウナを奪った貴様を、この手で叩き潰すことでしか妾の渇きは癒えぬわ!」
遊奈(さっきから"ユウナ"って、私のことじゃ……ないの?)
リリーシャ:LP4000/手札3枚/場4枚
《SHキルリアン/A600》
《SHラジオニクス》《--》《--》
-
遊奈「けど、そんなことはどうでもいい! 行くよ、私のターン!」 シュバァ
遊奈「私は手札から《水鏡の踊り子 レイン》を召喚! そしてレインの効果により、新たな水鏡を呼び寄せるっ!」
《水鏡の踊り子 レイン》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻400/守800
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「水鏡の踊り子 レイン」以外の「水鏡」モンスター1体を特殊召喚できる。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを手札に戻す。
リリーシャ「言ったであろう? 妾はおぬしのことを知り尽くしておると。 当然そのデッキもな!」
リリーシャ「罠カード《SHエーテルマイン》発動! このカードは貴様の場に不可視の爆弾を設置する!」
遊奈「見えない……爆弾!?」
リリーシャ「貴様がこの爆弾と同じレベルのモンスターを特殊召喚したときに起爆し、そのモンスターは亜空間へ追放される」
リリーシャ「さて、『水鏡』はレベル3と4のモンスター群……はたしてどちらを呼び出すのじゃ?」 ニィ
遊奈(リリーシャは本当に私のデッキを知っているの……!?)
遊奈「───私がデッキから呼ぶのはレベル4、《水鏡の幽霊 ヘイル》!」
《水鏡の幽霊 ヘイル》
チューナー・効果モンスター
星4/水属性/水族/攻0/守1500
このカードをS素材とする場合、「水鏡」SモンスターのS召喚にしか使用できない。
リリーシャ「おや、命拾いしたようじゃな。 この爆弾はレベル4ではない」
遊奈(ば、爆弾のレベルは3! 危なかった……!)
-
リリーシャ「じゃがおぬしがモンスターを特殊召喚したこの瞬間、ラジオニクスの効果を発動!」
リリーシャ「フィールドに現れたヘイルと同属性の《SHハイドロウォーター》は共鳴し合い、デッキから妾の場へ引き寄せられるッ!」
リリーシャ「ハイドロウォーターの特殊召喚が成功したことにより、デッキから二枚目の《リンカー・フュージョン》を墓地へ!」
《SHハイドロウォーター》
効果モンスター
星2/水属性/サイキック族/攻600/守200
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「SH」カードまたは「リンカー・フュージョン」1枚を墓地に送る。
②:カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。
相手の手札を1枚選び確認する。宣言したカードの種類だった場合、そのカードを除外する。
違った場合、自分の手札1枚を除外する。
遊奈「でも、これで私の場にチューナーとそれ以外のモンスターが揃った! レベル3のレインに、レベル4のヘイルをチューニング!」
遊奈「集え、穢れなき天水! 互いに混じり形成せ、曇りなき水鏡! ───シンクロ召喚!」 ☆3+☆4=☆7
遊奈「現れよ! 緋に煌めく翼纏いし神鳥、《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン》!」
《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン》
シンクロ・効果モンスター
星7/水属性/水族/攻2400/守2600
「水鏡」チューナー+チューナー以外の「水鏡」モンスター1体以上
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、墓地に存在する「水鏡」モンスター1体を選択して発動する。
このカードはこの効果を発動するために選択したモンスターと同じ効果を得る。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
自分エンドフェイズに発動できる。自分の墓地に存在する「水鏡」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
この効果は相手ターンでも使用できる。
ガシャァァンッ!
遊奈「───えっ!? なんで、ヴァーミリオンが!?」
-
リリーシャ「妾の起動した爆弾がレベル3だと、いつ言ったかのう?」 ニィ
遊奈「ま、さか……!」
リリーシャ「くくっ! 妾が爆弾に埋め込んだモンスターはレベル3でも4でもない、レベル7じゃ!!」
《SH覚醒者シルバーバーチ》
融合・効果モンスター
星7/地属性/サイキック族/攻2400/守800
「SHファントムリーフ」+「SH」以外の地属性モンスター
このカードは「リンカー・フュージョン」の効果でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①:相手のスタンバイフェイズ時に、属性を1つ宣言して発動できる。
このカードがフィールド上に存在する限り、ターン終了時まで相手は宣言した属性のモンスターを特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードをエクストラデッキに戻して発動できる。
ゲームから除外された「SH」カードまたは「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
遊奈(最初からヴァーミリオンを除外するために、ワザとあのタイミングで発動を!?)
リリーシャ「貴様のモンスターが除外されたこのとき、ラジオニクスの更なる効果が発動する!」
リリーシャ「いま除外されたヴァーミリオンを戻してやろう。 ただし、妾のフィールドにな!」 ジジッ─!
遊奈「そんな! くっ……私はカードを二枚伏せてターンエンド!」 パシィン
遊奈:LP4000/手札3枚/場2枚
《--》《--》
-
リリーシャ「さて、貴様の場には盾となるモンスターはおらぬ。 蹂躙してやろう! 妾のタァァン!!」 シュバッ
リリーシャ(───! このカードは……いや、今はコレを使うまでもないか) スッ
リリーシャ「墓地のリンカー・フュージョンの効果発動! このカード自身を除外し、墓地の融合モンスターの素材をデッキから特殊召喚する!」
遊奈「あなたの墓地に融合モンスターなんて……!」 ハッ
遊奈(エーテルマインの効果は、墓地に融合モンスターを送るためでもあったんだ!)
リリーシャ「これにより妾は《SHファントムリーフ》を特殊召喚し、その効果で除外されたアトリビュート・ジャックを回収!」
リリーシャ「さらに墓地のシルバーバーチはエクストラへ戻ることで、除外されたリンカー・フュージョンも手札に戻す!」 パシッ
《SHファントムリーフ》
効果モンスター
星2/地属性/サイキック族/攻600/守200
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
除外された自分の「SH」カードおよび「リンカー・フュージョン」1枚を手札に戻す。
②:カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。
相手のデッキの一番上のカードを確認する。宣言したカードの種類だった場合、そのカードを除外する。
違った場合、自分のデッキの一番上のカードを除外する。
遊奈「これで融合魔法と、同属性の融合素材が揃った……!?」
リリーシャ「そう慌てるでない。 貴様が叩き落される地獄はさらに深淵にあるぞ! ───ハイドロウォーターの効果発動!」
リリーシャ「これよりおぬしの手札一枚の種類を当ててやろう。 もし的中したならば、そのカードは異次元へ消滅する!」
-
遊奈「カードの種類を予言するだなんて、そんな博打が当たるワケないっ!」
リリーシャ「普通ならば……な。 だが妾はおぬしのクセを知っておるぞ」
リリーシャ「たとえば、今でも右端には必ず魔法か罠を握っておるじゃろう?」
遊奈(───え? 私の右端のカードはモンスターだけど……) チラ
リリーシャ「かかったな! その右端の手札はモンスターカードじゃ!!」
遊奈「ブラフ!? しまっ……!」 バシュゥゥ
リリーシャ「そしてラジオニクスの効果により妾の場に現れよ! 《水鏡の祭司 ニクス》ッ!」
《水鏡の祭司 ニクス》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻1600/守1000
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分の墓地に存在する「水鏡」モンスター1体を選択して発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズまでチューナーとして扱うことができる。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
自分フィールド上の「水鏡」モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊することができる。
リリーシャ「さらに妾の場に存在するハイドロウォーターと、貴様から奪ったヴァーミリオンをリンカー・フュージョンにより融合する!」
リリーシャ「記憶を引継ぎし飴水よ! 超微量の法則に従い意志を持て! ───融合召喚! 逆巻け、《SH覚醒者レメディ》!!」
《SH覚醒者レメディ》
融合・効果モンスター
星6/水属性/サイキック族/攻2400/守800
「SHハイドロウォーター」+「SH」以外の水属性モンスター
このカードは「リンカー・フュージョン」の効果でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①:このカードが融合召喚に成功した場合、カード名を宣言して発動できる。
このカードがフィールドから離れた場合、宣言したカードを相手のフィールド・墓地から全て除外する。
②:墓地のこのカードをエクストラデッキに戻して発動できる。
ゲームから除外された「SH」カードまたは「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
-
遊奈「私のモンスターを素材になんて……!」
リリーシャ「それだけではないぞ? この瞬間、レメディは貴様のデッキの要《水鏡の踊り子 レイン》と運命を共有した!」
リリーシャ「レメディが場から離れたとき、貴様のレインは墓地とフィールドから除外されるのじゃよ!」
遊奈(な!? これじゃ、どうすれば……!)
リリーシャ「だがまだ地獄の入り口ですらないぞ! さらに妾はキルリアンの効果を発動し、罠カードを宣言する!」
リリーシャ「さあ妾に見せろ、貴様の伏せカードを!!」 ギィン
遊奈「当たりだよ───けれど罠発動、《リビングデッドの呼び声》! これにより私は墓地のレインを復活させる!」
遊奈「私が劣勢でレインを呼び出したとき、デッキから二人目のヘイルを守備表示で特殊召喚よ!」
《リビングデッドの呼び声》
永続罠
①:自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
リリーシャ「じゃが予言は的中した! リビングデッドは除外され、レインには再び墓地に戻ってもらおうか!」 バシュゥゥ
遊奈(でも、これで直接攻撃は避けられる!)
-
リリーシャ「あまり妾を見くびるなよ、遊奈! 手札からアトリビュート・ジャックを発動し、妾はニクスの属性を地属性へ乗っ取る!」
遊奈「む、無理やり属性を揃えて来るなんて!」
リリーシャ「これで妾の場には地属性のファントムリーフ、そしてニクスが並んだ! 妾は二枚目の《リンカー・フュージョン》を発動!」
リリーシャ「白樺の樹林に宿る潜在意識より導かれ、霊界の門よ! 開け! ───融合召喚!」
リリーシャ「交信せよ、《SH覚醒者シルバーバーチ》!!」 ズォォォッ
遊奈(一気に二体の大型融合モンスターを……でもね、読んでたよ!)
遊奈「あなたが二体目の融合モンスターを呼び出したこの瞬間! 《激流葬》は全てのモンスターを飲み込む!」
リリーシャ「そのような手で妾を出し抜けると思うたか! キルリアンをリリースして発動した《ブローニング・パワー》により掻き消えよ!!」
遊奈「そんな! う……嘘でしょ!?」 バチチィッ
《激流葬》
通常罠
①:モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
《ブローニング・パワー》
カウンター罠
自分フィールド上のサイキック族モンスター1体をリリースして発動できる。
魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊する。
-
[リリーシャ]《SH覚醒者シルバーバーチ/A2400》《SH覚醒者レメディ/A2400》
[遊奈] 《水鏡の幽霊 ヘイル/D1500》
リリーシャ「万策尽きたようじゃな? ならば粉砕してやろう! 攻撃力2400のレメディで守備力1500のヘイルを攻撃する!」 ガキィィンッ
遊奈「ヘイルっ! そんな……こんなことって!」
リリーシャ「もっと激しいモノをお望みならば応えてやろうか! 速攻魔法《緊急テレポート》を発動!」
リリーシャ「デッキから二体目のハイドロウォーターを特殊召喚し、さらに三枚目のリンカー・フュージョンを墓地へ送るッ!!」
遊奈「あ……あぁっ!」
リリーシャ「かかれ! 攻撃力600のハイドロウォーターと攻撃力2400のシルバーバーチで、まがい物のユウナへダイレクト・アタックじゃ!!」
遊奈「きゃぁあぁああぁぁッ!!」 LP:4000→1000
リリーシャ「ふん。 どんな腕前かと思えば、妾の切り札を出すまでもないな」
リリーシャ「緊急テレポートの効果は切れ、ハイドロウォーターは自壊する。 カードを一枚伏せてターンを終了じゃ」 パシン
遊奈「う……けほっ! 強、すぎる……っ!」
リリーシャ:LP4000/手札1枚/場5枚
《SH覚醒者シルバーバーチ/A2400》《SH覚醒者レメディ/A2400》
《SHラジオニクス》《SHアトリビュート・ジャック》《--》
-
リリーシャ「しかしおぬしがこのザマでは、何の収穫も得られぬではないか。 やはり亜理砂にも聞く必要があるのう」
遊奈「亜理砂は……関係、ないでしょうっ!」 ググッ
リリーシャ「関係ないのはおぬしの方じゃろうが。 何の目的かは存じぬが、貴様は妾にとっての"異物"じゃ」
リリーシャ「よりにもよってユウナの姿に似せるなど……! 妾に対する当てつけのつもりか!?」
遊奈「ユウナ、ユウナって……遊奈は私だよっ!」
リリーシャ「ほざけ!! 本物のユウナの居場所を吐けば許してやろうと考えたが、もはやそのような思考は吹き飛んだわ!!」
リリーシャ「……記憶をなくした亜理砂はともかく、ルナならば何か知っておるだろうか……?」
遊奈(───え? どうしてリリーシャが、ルナのことを知ってるの……?) ドクン
遊奈(分からない。 分からないよっ……! でも、きっとルナにもこんなデュエルを仕掛けるつもりなら───!)
-
遊奈「亜理砂やルナには、手を出させないッ……! ここであなたを止めないと、私は絶対に後悔する!」
遊奈「たとえ勝てない戦いでも、私は逃げ出すわけにはいかない……! だから!」
遊奈「どんな波に呑まれたとしても、きっと足掻いて見せる!!」 ─カッ!
リリーシャ「なに!? ヤツの身体から光が溢れて……!?」
リリーシャ(いや、それだけではない。 醒めるような藍色の髪、青海波に似た群青色の瞳)
ユウナ「───」
リリーシャ「ユウ、ナ……か?」
-
リリーシャ「おぬし、本当にユウナなのか!?」
リリーシャ「ならば教えてくれ、おぬしに何があった! 妾の周りでいったい何が起きておる!?」
ユウナ「……リリーシャ」
ユウナ「どうして、私を裏切ったの……?」 ギリ
リリーシャ「……なに? 妾がおぬしを裏切った、じゃと?」
リリーシャ「何を言っておるのじゃ……? 妾がおぬしを騙すなど、どのような理由があって───」
ユウナ「黙れッ!! 始めから、お前は私を売るつもりだったんだ……! ヤツらの計画のために!」
ユウナ「友情も! 共に過ごした日々も!! 私を利用するためのエサでしかなかったクセに!!」
リリーシャ「落ち着かぬかユウナ! 妾たちはあの日、立場や種を越えて友だと誓ったではないか!」
ユウナ「なら、みんなの記憶を返してよ! 私の自由を……返せ!! リリーシャァァァ!!」
-
ユウナ「私のタァァン! ドロォォォ!! あなたさえいなければ、私はこんな思いをしなかったのに!!」
リリーシャ「何をトチ狂っておるのかは知らぬが、妾はおぬしから聞かなければならぬことがある! シルバーバーチの効果発動!」
リリーシャ「こやつが場にいる限り、妾が宣言した水属性はこのターン特殊召喚を制限される!」 キィィン
ユウナ「ならば手札から《水鏡の淑女 リヴィエル》を通常召喚して効果発動! 劣勢条件の場合、デッキから《水鏡の孤影》を手札へ!」
ユウナ「水鏡の孤影、発動ッ! リヴィエルを戻しカード枚数の差分───シルバーバーチ、ラジオニクス、レメディの三枚を破壊する!!」
《水鏡の淑女 リヴィエル》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻600/守1800
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、デッキから「水鏡」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分フィールド上に存在する「水鏡」カード1枚を手札に戻すことができる。
《水鏡の孤影》
通常魔法
①:自分フィールドに「水鏡」モンスターが存在し、自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合、
その数まで相手フィールド上に表側表示で存在するカードを選択して発動できる。そのカードを破壊する。
その後、自分フィールド上の「水鏡」モンスター1体を手札に戻す。
リリーシャ「チィッ、デュエルの腕は亜理砂譲りということか! じゃがレメディの効果で墓地のレインは除外して貰うぞ!」 パキィィン
ユウナ「まだよ、これで終わらせはしない! 手札からフィールド魔法《水鏡の迷宮》を展開し、デッキから『私自身』を手札に加える!」
リリーシャ「何じゃと!?」
-
ユウナ「水鏡の迷宮よ、曇りなき壁面に《水鏡の淑女 リヴィエル》《水鏡の巫女 ユウナ》の姿を映せ!」 ─ィィィン!
《水鏡の迷宮》
フィールド魔法
「水鏡の迷宮」は1ターンに1度しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「水鏡」モンスター1体を手札に加えることができる。
②:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
手札から「水鏡」モンスターを任意の枚数選び、そのモンスターを全て自分フィールド上に特殊召喚する。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
自分フィールド上の「水鏡」モンスターを任意の枚数選び、そのモンスターを全て手札に戻す。
《水鏡の巫女 ユウナ》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻300/守300
①:このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターはこのカードと同名カードとして扱い、同じレベルとなる。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
このカードは選択したモンスターと同名カードとして扱い、同じ効果を得る。
②:このカードを素材として持っているXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードが破壊される場合、代わりにX素材の「水鏡の巫女 ユウナ」を取り除くことができる。
リリーシャ「こんなことが……! ユウナよ、おぬしは何者に進化を遂げたのじゃ!?」
ユウナ『進化……? こんなモノが進化なら、そんなのは初めからいらなかった!』
ユウナ『私はレベル4の私自身と、リヴィエルでオーバーレイ・ネットワークを構築!!』 ☆4×☆4=★4
リリーシャ(ランク4の水鏡……まさか!?)
ユウナ『合わせ鏡に囚われし霊獣よ! 太陰の光を背に浴びて大地を揺らげ! ───エクシーズ召喚!!』
ユウナ『私を守護せよ! 《水鏡の幻武王 トートイズ》!!』 ズゥゥンッ!
《水鏡の幻武王 トートイズ》
エクシーズ・効果モンスター
星4/水属性/水族/攻2500/守2000
「水鏡」レベル4モンスター×2
①:1ターンに1度、X素材を1つ取り除く事で発動できる。以下のどちらかの効果を適用する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より少ない場合:
このカードの攻撃力は500ポイントアップする。その後、相手フィールドの魔法罠カード2枚を破壊する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より多い場合:
このカードは破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
-
リリーシャ「トートイズ! まさかこのような形で再び合間見えるとはな!」 ジリ
ユウナ『このターンで決着をつける! そして亜理砂以外の人間に報復を……!』
リリーシャ「おぬしが誰にそのようなホラを吹き込まれたのかは知らぬが、冷静さを欠いた者に勝利の女神は微笑まぬ!」
リリーシャ「先ほどおぬしは『このターンで決着をつける』と口を滑らしたな? つまり、その手札は妾のライフを削り取る切り札に違いない」
リリーシャ「妾はそのカードが何であるかを知っておるぞ! 罠カード《終焉の指名者》発動!!」
リリーシャ「このカードは妾の手札より除外したカードの使用を互いに、永劫に禁ずる! 妾が選ぶのは───」
リリーシャ「《鏡面のジョーカー》ッ!!」 ─イィィン!
ユウナ『な!?』
《終焉の指名者》
通常罠
手札を1枚ゲームから除外して発動できる。お互いのプレイヤーはこのデュエル中、
このカードを発動するために除外したカード及びその同名カードの効果を発動できない。
《鏡面のジョーカー》
通常魔法
自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数以下で、自分のライフポイントが1000以下の場合のみ発動できる。
①:自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動する。そのモンスターのレベル・ランクと同じランク・レベルを持つ
「ジョーカー」モンスター1体を、デッキ・エクストラデッキから特殊召喚する。
-
[ユウナ] 《水鏡の幻武王 トートイズ/A3000》
[リリーシャ]
リリーシャ(元は奪った手札を封印するためのカードだったが、まさかこのような使い道があるとはな) タラ
ユウナ『───まだよ! 勝負はまだついていないッ!! 私はトートイズの効果を発動し、オーバーレイ・ユニットを一つ使用する!」
ユウナ『トートイズの攻撃力は500ポイントアップし、アトリビュート・ジャックを破壊! バトルよ、リリーシャ!!』
ユウナ『攻撃力3000のトートイズでダイレクト・アタック!! 私の受けた苦しみを味わえ、アクアバサルト・ミラァァァッ!!』 バシュゥゥッ!
リリーシャ「ぐ、うぅうぅぅッ! その程度、の攻撃で、この妾が揺らぐかぁぁっ!!」 LP4000→1000
ユウナ『なぜ……どうして諦めないの!? そこまで私が邪魔なのか、リリーシャッ!!』
リリーシャ「何度も言っておるじゃろう? 妾はただ、真相を掴みたいだけじゃ」 フラ
リリーシャ「悲劇のヒロインごっこはそこまでにするがよい、ユウナ! 辛いのは、おぬし一人だけではあらぬ!」
ユウナ『うるさい! 加害者のクセに開き直るなぁ!!』
ユウナ:LP1000/手札1枚/場2枚
《水鏡の幻武王 トートイズ/A3000》
《水鏡の迷宮》
-
リリーシャ「いつまでも子供のように駄々をこねておるから、貴様は妾に勝てぬのだ! 妾のタァァン!!」 シュバァッ
リリーシャ「墓地のリンカー・フュージョンの効果発動! このカード自身を除外し、レメディの素材であるハイドロウォーターを呼び寄せる!」
リリーシャ「さらにレメディをエクストラデッキへ戻すことで、除外されたリンカー・フュージョンも回収させて貰うぞ!」 パシッ
ユウナ『私はもう、何を信じていいのか分からない! リリーシャ、メア、ルナ……! どうしてみんな私を騙していたの!?』
リリーシャ「……ユウナよ。 妾たちは易々と他者を信じることができぬ臆病者だ」
リリーシャ「ならば、その答えはデュエルの中で見つけるしかあるまい! 魔法カード《精神操作》を発動!!」
ユウナ『な───』
リリーシャ「これよりトートイズと一体化したおぬしは、妾の支配下に入る! さぁ答えよユウナ、貴様の知るすべてを!!」
リリーシャ「妾たちの記憶を奪い、おぬしと仲違いを企てる者は誰じゃ!? "計画"とはいったい何のことじゃ!?」
ユウナ『ぐ、ぅ、ぅううぁああっ!』
リリーシャ「これで逃げることはできぬぞ、覚悟を決めよユウナ! それでもまだ足りぬというのならば、もはや手段など選ばぬ!」
リリーシャ「魔法カード《リンカー・フュージョン》発動! 妾の下僕とトートイズを融合し、貴様の精神をハッキングしてやろう!!」
ユウナ『い、ゃあぁああぁぁっ!! やだぁぁあぁあッ!! 助けて! 亜り……さ───!』 カクン
「もうやめてぇえぇええぇぇっ!!」 バッ
-
亜理砂「遊奈! どうして早く呼んでくれなかったのよ! 目を開けなさいってばぁ!」 ポロポロ
リリーシャ「亜理、砂……」
リカ「……満足しましたか? いたいけな下級生いたぶって、気持ちよかったんですか?」 キッ
リカ「最低。 生徒会長が聞いて呆れますね」
ミリーナ「お姉様……いくらお姉様でも、今回ばかりはミリーナは許しません。 こんな……っ!」
リリーシャ「ちがう」
リリーシャ「ちがうのじゃ。 妾は、ただ……」
亜理砂「───ッ!」
バチィンッ!
リリーシャ「───…」
亜理砂「二度と私たちに……近づかないで!!」
──────
───
─
-
リリーシャ「……ミリーナよ。 妾は、何を間違えていたのかのう」
ミリーナ「ミリーナには今のお姉様の気持ちが分かりません。 ですが、今日のお姉様はいつもと様子がおかしいです」
ミリーナ「普段のお姉様は、もっと気丈な方でした」
リリーシャ「そうか」
リリーシャ「……妾は、己でも気付かぬうちに」 ポロ
リリーシャ「こんなにも、弱くなってしもうたのか?」 ポロポロ
-
ミリーナ「え!? お……お姉様!?」
リリーシャ「ふぐ、ぅぁぁ……っ! なぜ、じゃ……! 妾も、被害者だという、のに……っ」 グス
リリーシャ「なぜ、あやつらは……! あのような目を、妾にむける、のじゃ!」 ポロポロ
ミリーナ「大丈夫、大丈夫ですよお姉様。 お姉様にはミリーナがついてますから……」 ギュッ
リリーシャ「おぬしもすべて忘れてしもうたではないか!」
リリーシャ「あと一歩……! あと一歩のところで、妾はあの日々を取り戻せるハズじゃった。 それを!」 ダァン
-
ミリーナ「お姉様……ミリーナには、お姉様のおっしゃる"普通"が、にわかには信じられません」
ミリーナ「それでもお姉様が信じる道と言うのなら、ミリーナはどこまでも着いていきます」
リリーシャ「……そうか。 ならば妾に続くがよい、ミリーナ」 ゴシ
リリーシャ「まだ、手は残されておる。 立ち止まることは敗北と同義じゃ」
リリーシャ「行くぞ。 妾はまだ何も成し遂げておらぬ」
ミリーナ「はい。 ミリーナ・ガーネット、お姉様のお傍でお供します」
-
亜理砂「それで先生……遊奈の容態は?」
「大丈夫よ亜理砂ちゃん、今は安定しているわ」
星華「この亞堂星華(あどう せいか)がついてるんだもの。 私の愛しい生徒の安全は保障します」
リカ「良かったぁ。 ゆなちん、一時はどうなることかと思ったよ〜」
星華「うふふ。 可愛いお友達に囲まれて、遊奈ちゃんも幸せ者ね?」
リカ「そうそう! こんな両手に花をはべらせてるんだから、早く起きなよね!」
亜理砂「自分で花って、もう……でもよかった、遊奈」
亜理砂(でも、あの時の遊奈……なんだか様子が変だった)
亜理砂(遊奈の秘密って? どうしてリリーシャはあんなことを遊奈に聞いたの?)
亜理砂(分からない。 遊奈、アンタはいったい何を抱えてるの?)
-
星華「でも遊奈ちゃん、少し検査値に気になる点が見つかったのよ」
星華「だから精密検査のために少しお休みしないとダメなのだけれど、亜理砂ちゃんは寂しくない?」
亜理砂「えっ……精密検査、ですか?」
リカ「でもあれだけコテンパンにされちゃったら、たしかにゆなちんのゆるゆるなネジが飛んで行ってもおかしくないよねぇ」
亜理砂「……分かりました。 遊奈をお願いします、先生」
星華「任されました」 ニコ
リカ「それじゃひとまず安心ってことで、またね星華先生〜!」 バタン
星華「うふふ」
-
リカ「でも亜理砂、ゆなちんのお見舞いとか行けなくなるけど平気?」
亜理砂「ええ、私も遊奈の分まで頑張らないと」
リカ「そっかそっか、たまに忘れそうになるけど亜理砂って人気アイドルだったよね」
亜理砂「……アイドル、ちょっとお休みしようかな。 やりたいことができたから」
リカ「ええっ! どういう心境の変化なの!? ちょっと亜理砂、ねーってば!」
亜理砂(遊奈だけじゃない。 あのとき……)
──────────
リリーシャ『天王寺亜理砂! 貴様がアイドルを目指すきっかけは、四歳の頃に出会った人気アイドルと約束したからであったな?』
──────────
亜理砂(もしかして、私にも関係があるのかな……?)
亜理砂(ううん、迷っていても仕方がない。 遊奈のためにも私が動かなくちゃダメよ!)
亜理砂「決めたでしょう亜理砂、私はどんな波に呑まれたとしても、きっと足掻いて見せるって!」
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「ようやく運命の歯車が動き出したか」
「しかし、いくつかの部品は錆び付いている。 だが問題はあまりない」
「我の放った斥候も十分に役割を果たしているようだ」
「さぁ、砕けて散ったジョーカーの欠片よ。 再び一つとなり、我にあまねく未来のすべてを捧げよ」
「復活の刻は、靴音と共に我の元へ───」
遊戯王スターズ・ジョーカー 第2話「零れゆく残滓」終わり
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以上で第二話は終わりです。
次回もほのぼのな内容です
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お疲れー。
デュエル構成はいいと思うんだけど、個人的には「まーた主人公が曇る展開かー」って思いが出てきちゃうな。
いちいち曇って視聴者をイラつかせるのは遊矢で腹一杯だから、もうちょっと違うタイプの主人公を見てみたい。
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乙ゥー!
あー続きが気になるなぁ……
遊奈のおっぱい揉みたいなぁ………
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若干亜理砂が過保護だね
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乙、時々デッキに合う汎用カードが出てくるのはやっぱり良いな
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リカがパイロソウルなんて聞いたことないっていってるのに遊奈はなんでしってたんだ?
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ソリッドビジョンに命を与えようとしてたのは1巡目世界なのかね…
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途中経過報告
木曜日には第三話が書き終わりそうです。
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了解、次も楽しみ
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保守
そろそろ次が来るかな
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第三話が書き終わりました。明日には推敲して投下します
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wktk
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用事が入り遅れてすみません。推敲が終わったので投下します
遊戯王 スターズ・ジョーカー 第3話「陽炎に揺らめくは」
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亜理砂(……とは言ったものの)
亜理砂「そう簡単に手がかりが見つかるワケないじゃない……貰った休みも残りわずかだなんて」 ズゥゥン
亜理砂(やっぱりリリーシャに直接聞くしかないのかな。 でもあれだけ啖呵切った後だし、会いづらいなぁ……)
亜理砂「ユウナニウムが足りない……もう指一本動かせないわ」 ハァ
亜理砂「どうしてリムルピアはこんなにも平和なのよ。 なにか事件でも起きないかしら」
バァンッ
リカ「亜理砂いる!? 事件だよ、裏門のトラップにまた男子生徒が引っかかってる!」
亜理砂「どうせルナでしょう。 いつものことじゃない」
リカ「それはそうなんだけど、今日はもう一人いるの!」
亜理砂「……ルナ以外にそんな命知らずがいたの?」
リカ「バンダナ巻いた色黒の男子なんだって。 きっと火之宮メアだよ!」
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ルナ「おはよう、そのリボン似合ってるね。 ちょっと太った? あっ冗談だよ傘で狙撃しないでくれると嬉しいな」 プラーン
メア「おいコラぁ! 誰かこの縄ほどきやがれぇ!」 プラーン
亜理砂「ルナ、アンタまた何やってんのよ」
ルナ「やあ亜理砂、それにリカちゃんも久しぶり。 今日の下着は何色?」
リカ「ベージュですよ先輩っ」
ルナ「キミは何にも分かっちゃいない。 ボクは下着の色なんかよりも恥ずかしがるキミの表情を拝みたいんだよ」 ユラユラ
メア「こっちに揺れるんじゃねぇよ! 変態がうつる!」
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亜理砂「ルナはいいとして……アンタ、火之宮メアね」
リカ「あぁ? 誰だお前、遊奈の知り合いか?」
ルナ「紹介するよメア、彼女がヒトとまな板の間に生をうけた悲しき怪物アリサマンだ。 ちなみにあれでも相当盛ってる」
メア「お、お前もモンスターなのか……」
亜理砂「降りてきなさい!! 二人まとめて細切れにしてやる!!」
リカ「落ち着いてアリサマン! 怒ると発育に良くないんだよ?」
亜理砂「アンタたちのせいでしょうがぁ!」
「なんじゃ、朝から騒がしいのう」
「あっ! お姉様、あの人たちは……!」
亜理砂「───ッ!」
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リリーシャ「む? メアにルナ、なぜおぬしらがここに?」
リリーシャ「……それに亜理砂、か」
亜理砂「リリーシャ、私言ったわよね。 二度と近寄らないでって……!」 ギリ
リカ「ゆなちんにヒドいことしたの、あたし忘れてませんから!」
ミリーナ「お姉様に楯突く方は、ミリーナが相手になります!」
ルナ「はいはいそこまで、みんなボクのために争わないで! あっ今のボクすごくヒロインっぽい」
亜理砂「ふざけてる場合じゃないわよルナ、コイツのせいで遊奈が!」
リリーシャ「変わらぬのようルナ。 どうせおぬしも忘れておるじゃろうが」 フッ
ルナ「あはは、やだなぁリリーシャさん。 ボクはどこかの忘れっぽい誰かさんたちと違って、ちゃんと覚えてますよ?」
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リリーシャ「なっ……! おぬし、覚えておるのか? 本当、に?」
亜理砂(ルナ、リリーシャと知り合いだったの……?)
リリーシャ「ならばなぜ……なぜおぬしと妾だけが覚えておるのじゃ? おぬしはなにか知っておるのか!?」
ルナ「もちろんですよ。 リリーシャさん、たしか水曜日は薄桃色のフリルのヤツでしたっけ?」
リリーシャ「はぐらかすでない! 貴様も妾と同じなのじゃろう!? ユウナを元に戻したいとは思わぬのかっ!」
ルナ「……そのためなら今の遊奈はどうなってもいいと? 冗談じゃない」
ルナ「悪いけれどリリーシャさん、今のあなたにボクは協力できないよ」
リリーシャ「そん、な……! もはやおぬしだけが頼りなのじゃぞ!?」
リカ「……」
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亜理砂「いったい二人とも、さっきから何を───」
メア「ごちゃごちゃうるせえぞお前らっ! 早くここから降ろせよコラぁ!」 ユサユサ
リリーシャ「……ふっ、ならば無理にでも口を割らせてやろう」
リリーシャ「メアよ、貴様そこから自由にしてやろうか?」
メア「どいつもこいつも気安く呼ぶんじゃねえ! さっきから降ろせっつってんだろ!」
リリーシャ「いいじゃろう。 ただし条件がある」
リリーシャ「貴様をそこから解放してやる代わりに、この男とデュエルせよ」
リリーシャ「じゃがもし負ければ、おぬしをデュエル女学院拷問愛好会に引き渡す」
メア「」
-
ルナ「よかったぁ、ボクが負けても遊奈の秘密を洗いざらい吐けばそれだけで済むんですね?」
リリーシャ「なにを言っておるのじゃおぬし。 貴様は愛好会へ引き渡してから回収するに決まっておる」
ルナ「」
メア「ちょっ……ちょっと待て! なんで女学院にそんな物騒極まりねぇ団体があるんだよ!?」
リリーシャ「あぁん? そもそもおぬしらのような雄猿が、神聖な女学院に足を踏み入れてタダで帰れると思うたか」
リリーシャ「心の広〜い妾は無罪放免で釈放するチャンスを与えてやったと言うのに、それをイヤと申すのならば仕方がないのう?」
メア「くっそぉぉぉ、覚えてろマッドサイエンティスト! コイツに勝ったら次はお前の番だからな!」
ミリーナ「お姉様の研究はそのようなものではありません! 訂正してくださいっ!」
リカ「マッドサイエンティストって?」
メア「けっ、親父のリストに載ってたぜ。 モンスターに命を吹き込むたぁブッ飛んだ研究してんじゃねぇかよ?」
メア「そんなヤバい実験なんざ悪用してるに違いねぇ! そんな怪しいヤツはオレが叩き潰してやるぜ!」
亜理砂(も、モンスターに命を? そんなのがどうして遊奈と関係があるの?)
-
ルナ「待ってよメア、キミ遊奈にもう正義の味方ごっこはしないって約束したばかりだよね!?」
メア「うぐっ……! そ、そういえば遊奈のヤツはどこだ? オレがアイツを見張ってねえとだからな」
亜理砂「まさかアンタ、この女学院に忍び込んだ理由って……」
メア「は、はぁ? 何がだよ。 全然違ぇし」 ブラブラ
ミリーナ「い、いけません! そのようなロマンチッ……破廉恥な!」 カァァ
リカ「くっ! ここにゆなちんがいれば最高の記事が書けたかもしんないのに!」
ルナ「キミのようなストーカーには負ける気がしないね」
リリーシャ「おぬしだけは言ってはならぬ」
メア「だあぁぁぁっ! さっさと降ろしやがれお前らぁぁぁ!!」
-
ルナ「成り行きでデュエルすることになっちゃったけど、まさか女学院で野郎が相手だなんてボクもついてないなぁ」
メア「けっ! あまりオレを舐めるなよ変態、お前なんざ一瞬で灰に還してやるぜ!」
メア「それに不貞を働くようなヤツは悪だ! お前みてぇな野郎はオレが成敗してやる!」
ルナ「ふふん、分かってないねぇメアは。 同意の上なら不貞は悪じゃないんだよ!」
亜理砂「私たちがいつアンタに同意したって言うのよ」
リカ「それで押しに負けるのゆなちんぐらいだよね」
リリーシャ「おぬしの存在に同意できぬ」
メア「やっぱり悪じゃねぇかっ!!」
ルナ「惑わされないでメア、あれはただのツンデレさ」
-
ミリーナ(ところでお姉様。 どうしてあの方と直接お戦いになられないんですか?) ヒソ
リリーシャ(妾はヤツのデュエルを一度も見たことがない。 メアはそのためのスケープゴートじゃ)
ミリーナ(でも、全然強そうには見えませんが……)
リリーシャ(そのときはそれでよい。 最終的に妾の目的が達成すればな)
メア「だ、騙されねえぞ! お前はこれ以上遊……女どもに手を出せねえよう叩きのめしてやる!」
ルナ「ねぇねぇメア、いま遊奈って言いかけたよね? 遊奈がボクにいたずらされるの想像しちゃった?」
メア「いちいちしつけぇんだよこのド変態野郎が! とっとと構えやがれ、行くぞォ!」
ルナ・メア「「デュエルッ!!」」 LP:4000/4000
-
ルナ「先行はボクがもらう! 手札から二体の《神装手フレイヤ》をペンデュラムゾーンに発動し、《揺れる眼差し》を発動!!」
ルナ「いまセッティングしたフレイヤたちを破壊して、キミに500ポイントのダメージだ!」 パキィィン
メア「ペンデュラムだと!? うぉぉっ!」 LP:4000→3500
《神装手フレイヤ》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻800/守1400
【Pスケール:青3/赤3】
自分は「神装手」モンスターしかP召喚できない。
①:自分フィールド上の「神装手」モンスターが破壊される場合、代わりにPゾーンのこのカードを破壊する。
【モンスター効果】
①:フィールドのこのカードが破壊された場合に発動できる。
デッキから「神装手」儀式モンスターまたは「神装手」儀式魔法1枚を手札に加える。
《揺れる眼差し》
速攻魔法
①:お互いのPゾーンのカードを全て破壊する。その後、この効果で破壊したカードの数によって以下の効果を適用する。
●1枚以上:相手に500ダメージを与える。
●2枚以上:デッキからPモンスター1体を手札に加える事ができる。
●3枚以上:フィールドのカード1枚を選んで除外できる。
●4枚:デッキから「揺れる眼差し」1枚を手札に加える事ができる。
メア「チィッ! 先行でバーンなんざセコい手を使いやがって!」
ルナ「これで終わりじゃないよ。 破壊された二体のフレイヤと揺れる眼差しの効果で、ボクは儀式カード一組と神装手一体を手札に加える!」
ルナ「ボクが選ぶのは儀式魔法《神装手の予言書》、儀式モンスター《剣神装手シグルズ》! そして《神装手ファフニール》の三枚!」
メア「なに!? ペンデュラムだけじゃねえ、儀式も使いやがるのか!」
《神装手の予言書》
儀式魔法
「神装手の予言書」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「神装手」儀式モンスターの降臨に必要。
レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、
手札から「神装手」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
②:相手フィールド上にエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合に発動できる。
墓地のこのカードを手札に戻す。
《剣神装手シグルズ》
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守2000
「神装手」儀式魔法カードにより降臨。
①:このカードがフィールド上に存在する限り、相手は1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
②:相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。墓地のこのカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
《神装手ファフニール》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守1500
【Pスケール:青9/赤9】
自分は「神装手」モンスターしかP召喚できない。
①:相手フィールドのモンスターの攻撃力は、そのレベル・ランク×100ダウンする。
②:自分フィールド上のPモンスターが破壊された場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを守備表示で特殊召喚する。
【モンスター効果】
①:モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。このカードをPゾーンに置く。
②:自分フィールド上に存在するこのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。
-
ルナ「行くよ! ボクはスケール3の《神装手アクス》と、スケール9のファフニールでペンデュラムスケールをセッティング!」
ルナ「ルーン描きし振り子の軌跡が、異世界の門へ亀裂を刻む! ───ペンデュラム召喚ッ!」 3│☆4⇔☆8│9
ルナ「再びボクの場に現れよ、二体のフレイヤたち! さらに神々の住まう世界樹《神装手界ユグドラシル》を発動だ!」 ザァァァッ
《神装手アクス》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守200
【Pスケール:青3/赤3】
自分は「神装手」モンスターしかP召喚できない。
①:1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して発動できる。
このカードがフィールド上に存在する限り、選択したカードの効果は無効化される。
【モンスター効果】
このカードの①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上のこのカード以外の「神装手」カード1枚を選択して発動する。
そのカードを破壊し、デッキからレベル7以下の「神装手」モンスター1体を手札に加える。
《神装手界ユグドラシル》
フィールド魔法
「神装手界ユグドラシル」の①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「神装手」モンスターが効果によってリリースされた場合に発動できる。
その枚数まで自分はデッキからカードをドローする。
②:墓地のこのカードと「神装手」儀式魔法カード1枚をデッキに戻して発動できる。
デッキから「神装手界ユグドラシル」以外の「神装手」カード1枚を手札に加える。
リリーシャ(儀式モンスターを手札に呼び込みつつ、そのためのリリースまで用意を……! 腕は悪くないようじゃな)
ルナ「そして儀式魔法《神装手の予言書》を発動! ボクが呼び出すレベル7の儀式モンスター、それ以上の生贄を捧げ予言の儀式を執り行う!」
ルナ「龍を屠りし魔剣を携え、いま一度戦場に舞い戻れ! ───儀式召喚! 現れよ、《剣神装手シグルズ》!!」 ☆4+☆4>☆7
メア「1ターン目から高レベルの儀式モンスターだと!?」
-
ルナ「あれだけ挑発してくれたんだからさ、少しは今のメアの実力も見せてもらうよ? フィールドに展開したユグドラシルの効果発動!」
ルナ「ボクは儀式に使用した神装手の枚数、二枚のカードをデッキからドロー! その二枚を伏せてターンエンドだ!」 パシィン
メア「対峙して気づいたぜ。 へらへらした態度でごまかされてたがよ」
メア「お前……相当強いだろ?」 ゴクリ
ルナ「いやぁ、男に褒められても怖気が全力疾走しちゃうね。 それにまだ1ターン目だよ?」
ルナ「それともボクに負けるのが怖くなっちゃった、とか」
メア「なワケねぇだろうが! その余裕ぶったツラを引っ剥がしてやる!」
ルナ:LP4000/手札0枚/場6枚
《剣神装手シグルズ/A1800》
《神装手界ユグドラシル》《神装手アクス/S3》《神装手ファフニール/S9》《--》《--》
-
メア「その腐った煩悩ごと燃き尽くしてやるぜ! オレのターン、ドロー!」 シュバッ
ルナ「ああそうだメア、ボクの場にシグルズがいる限りキミは一回しか特殊召喚できないからね!」
ルナ「ついでにファフニールの効果でレベルの百倍だけ攻撃力が下がってるから、考えなしに突っ込まないほうが身のためだよ?」
メア「ならソイツらをブッ壊して突き進むだけだ! オレは手札から《おろかな埋葬》を発動し、デッキからモンスター1体を墓地に送る!」
メア「オレが選ぶのは《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3》! 《パイロソウル・ボイル・エクソシスター》を捨てて復活だ!」
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3》
効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻1100/守900
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「パイロソウル」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「パイロソウル」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:フィールド上のこのカードがカードの効果によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたは墓地から、このカードよりレベルの低い「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
《パイロソウル・ボイル・エクソシスター》
効果モンスター
星1/炎属性/悪魔族/攻0/守0
①:手札のこのカードを墓地に捨てて発動できる。墓地に存在するレベル4以下の「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
ルナ「そう。 レベルアップが一度しかできないのなら、キミはヒート・エクスキューターLV3で引き込んだ魔法で対処しようとする」
ルナ「でもお見通しなんだよねそれ! 罠カード《竜の束縛》を発動し、攻撃力1800以下のモンスターは特殊召喚を封じられるッ!」
メア「なっ……なにぃ!?」 バチチィッ
《竜の束縛》
永続罠
自分フィールドの攻撃力・守備力が2500以下のドラゴン族モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いに対象のモンスターの元々の攻撃力以下のモンスターを特殊召喚できない。
②:対象のモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。
-
ルナ「ほらどうしたのメア、攻撃の手が止まってるよ?」
メア「くっそぉ! ならオレは手札のヒート・エクスキューターLV3を通常召喚し、フィールド魔法《パイロソウル・ゲヘナ》を展開する!」
《パイロソウル・ゲヘナ》
フィールド魔法
「パイロソウル・ゲヘナ」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上に存在する「パイロソウル」モンスターが戦闘を行う場合に発動できる。
ダメージ計算後に戦闘を行ったお互いのモンスターを破壊する。
②:墓地に存在する「パイロソウル」モンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスターをデッキに戻し、デッキからカードを2枚ドローする。
亜理砂「ダメージ覚悟で無理やり玉砕するつもり!?」
リリーシャ「あやつらしい戦い方じゃな……」
ルナ「うわっ、流石にそれはやめた方がいいと思うよ?」
メア「うるせぇぇぇ! お前の指図なんか聞くかよ! バトルだぁぁぁ!!」
-
[メア]《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3/A800》
[ルナ]《剣神装手シグルズ/A1800》
メア「攻撃力が800に下がったヒート・エクスキューターLV3よ、攻撃力1800のシグルズに突っ込めぇぇぇ!」
ルナ「でも攻撃力はこちらの方が上! 悪いけど返り討ちだ!」 ゴゥッ
メア「ぐぅぅっ! だがゲヘナの効果でお前のモンスターごとヒート・エクスキューターは爆散するぜ! 竜の束縛も破壊だ!」 LP3500→2500
メア「これで自由に特殊召喚が可能になった! レベルダウン、《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV1》!」
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV1》
効果モンスター
星1/炎属性/悪魔族/攻300/守500
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV1」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをリリースして発動できる。
墓地に存在する「パイロソウル」モンスターの枚数以下のレベルを持つ「パイロソウル」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
ルナ「ならファフニールのペンデュラム効果発動! 場の神装手が破壊されたとき、ファフニールは守備表示でボクを守る盾となる!」
メア「タダでは通さねぇってことか……! ならヒート・エクスキューターLV1をリリースして効果を発動だ!」
メア「墓地のパイロソウルは二体以上! 火種を纏いて燃え上がれ、レベルアップ! 《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2》!」
メア「その効果により、墓地のヒート・エクスキューターLV3を再点火! 効果でデッキから《パイロソウル・トルネード》を手札に!」 シュバッ
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2》
効果モンスター
星2/炎属性/悪魔族/攻700/守700
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「パイロソウル」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。
墓地に存在するレベル4以下の「パイロソウル」モンスター1体を選び、そのモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。
②:フィールド上のこのカードがカードの効果によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたは墓地から、このカードよりレベルの低い「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
《パイロソウル・トルネード》
通常罠
①:自分フィールド上に「パイロソウル」モンスターが存在し、相手のエクストラデッキからモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。
そのモンスターを破壊し除外する。
-
メア「へへっ、ペンデュラムモンスターは除外されれば二度と復活しねぇ。 それに見たところ、お前のデッキはエクストラデッキメタか」
メア「残念だったな、お前のデッキはオレと相性最悪だぜ!」
ルナ「あちゃー、バレちゃったか。 このままだとボクが可哀想だから、ここはひとつサレンダーしてみようよ?」
メア「誰がするかコラぁ! お前だけは徹底的に叩きのめして更生させてやる!」
ルナ「ボクもまだ遊奈の生マシュマロンを揉みしだくまでは死んでも死にきれないからね! キミの尊い犠牲は寝るまで忘れない!」
メア「ならゲヘナの更なる効果で、オレは墓地のパイロソウル三体を戻して二枚ドロー! カードを二枚伏せてターンを終了するぜ!」 パシィン
メア「さあ準備は万端だ! オレは逃げも隠れもしねぇ、どっからでもかかってきやがれスケベ野郎!」
ルナ(いやいや、あの伏せカードは流石に露骨すぎでしょ?)
メア:LP2500/手札3枚/場5枚
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3/D900》《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2/D700》
《パイロソウル・ゲヘナ》《--》《--》
-
ルナ「けどやられっぱなしも性に合わないからね。 こちらからも行かせてもらうよ! ボクのタァァン!」 シュバッ
ルナ「ファフニールのモンスター効果発動! このカードは自壊することで、再びペンデュラムゾーンにセッティングできる!」
ルナ「そして罠カード《連成する振動》を発動し、ファフニールを破壊して一枚ドロー! 空いたスケールに《神装手エムブラ》を発動だ!」
《連成する振動》
永続罠
「連成する振動」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のPゾーンのカード1枚を対象としてこの効果を発動できる。そのカードを破壊し、その後、自分はデッキから1枚ドローする。
《神装手エムブラ》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻200/守1800
【Pスケール:青9/赤9】
自分は「神装手」モンスターしかP召喚できない。
①:1ターンに1度、相手フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して発動できる。
このカードがフィールド上に存在する限り、選択したカードは発動できない。
【モンスター効果】
このカードの①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上のこのカード以外の「神装手」カード1枚を選択して発動する。
そのカードを破壊し、デッキから「神装手」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
メア「またペンデュラムスケールを張りやがったか! だが前と同じようにはいかないぜ!」
ルナ(伏せカードは二枚か……やだなぁ、ボクあんまり博打とか打ちたくないタイプなんだけど)
ルナ「ボクはアクスとエムブラのペンデュラム効果を発動! アクスが場に存在する間、ゲヘナの効果は無効になる!」 ギィィン
ルナ「そしてエムブラがいる限り、キミは左に伏せられたカードに触れることを許されない!」 バチチッ
メア「なぁっ!? て、テメェ!」
-
ルナ「さらにボクは再びセッティング済みのスケールで、レベル4から8までのモンスターを同時に召喚する!」
ルナ「振り子よ踊れ、軌跡を刻め! 異世界の門を再びこじ開けよ! ───ペンデュラム召喚ッ!」 3│☆4⇔☆8│9
ルナ「何度でもボクの場に舞い戻れ! 二体のフレイヤ、そしてファフニール!」 シュォォン
メア「ゾンビかよ……! 何回復活しやがる!」
ルナ「まだだよ! ボクは手札から《儀式の準備》を発動して墓地の《神装手の予言書》、デッキの《獣神装手ベオウルフ》を手札に加える!」
ルナ「神装手の予言書を発動! これによりボクはレベル4のフレイヤ二体を供物に捧げ、儀式召喚を執り行うッ!」
ルナ「戦場に荒れ狂う颶風となりて、雄叫びと共に抗う敵を殲滅せよ! ───儀式召喚ッ! 疾駆せよ、ベオウルフ!!」 ☆4+☆4>☆7
《獣神装手ベオウルフ》
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守2200
「神装手」儀式魔法カードにより降臨。
このカードの②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。
エクストラデッキから特殊召喚された相手フィールド上のモンスターの効果を全て無効にする。
②:特殊召喚された相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
メア「二体目の儀式モンスターだと!?」
ルナ「やるからには徹底的にね! ユグドラシルの効果でデッキから二枚ドローし、《復活の福音》を発動だ!」
ルナ「いま一度墓標の下より蘇れ、《剣神装手シグルズ》ッ!!」 ズォォォッ
《復活の福音》
通常魔法
①:自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
②:自分フィールドのドラゴン族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。
-
ルナ「ベオウルフの効果発動! この獣神は一ターンに一度、キミの場にいるすべてのレベルアップ体を切り刻む!!」 ヒュバッ
メア「くっ、だが甘いぜ! オレのパイロソウルは何度効果で撃破されようが、レベルを下げて再び燃え広がる!」
ルナ「だけどシグルズの呪いにより、キミがレベルダウンできるのは一体だけだ!」
メア「チィッ、こうなることを見越して……! ならオレはヒート・エクスキューターLV3をLV2にレベルダウンッ!」 バウッ
ミリーナ(あれで相性が悪い? まるで一方的では……)
亜理砂「うわっ、相変わらず男には容赦の欠片もないわねアイツ」
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[ルナ]《獣神装手ベオウルフ/A2400》《剣神装手シグルズ/A1800》《神装手ファフニール/D1500》
[メア]《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV2/D700》
ルナ「バトル! 攻撃力1800のシグルズで、守備力700のヒート・エクスキューターLV2を攻撃だ!」
ルナ「ちなみにアクスの封印によりゲヘナの自爆効果は発動しないよ。 まずは壁に消えてもらおうか!」
メア「タダでやられるワケにはいかねぇ! 罠カード《ヘイト・バスター》を発動する!!」
メア「互いのモンスターは破壊され、ついでにシグルズの攻撃力分のダメージを食らいやがれぇぇぇ!」
《ヘイト・バスター》
通常罠
①:自分の悪魔族モンスターが攻撃対象に選択された時、攻撃モンスター1体とその攻撃対象モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃モンスターとその攻撃対象モンスターの2体を破壊し、破壊した攻撃モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
ルナ「なるほど? 苦手な戦闘をそのカードで効果破壊に変換し、同時にカウンターパンチも狙う。 悪くない戦略だ」
ルナ「けれどボクはその先を行く! 墓地の《復活の福音》はシグルズの身代わりとなり、ヘイト・バスターは不発に終わるよ!」 カシャァン
メア「止められねぇのかっ……! ぐぉぁぁっ!」 ボシュゥゥ
ルナ「追撃だ、ベオウルフッ! 攻撃力2400のダイレクト・アタックを受けて弾け飛べ、メアぁぁぁっ!!」 ゴォォッ
メア「うおぁぁぁあああっ!!」 LP:2500→100
ルナ「遊奈のことはボクに任せて、キミは安心して罪を償いに行きなよ。 カードを一枚伏せてターンエンド」 パシィン
メア「うっせえ! 遊奈とはそんなんじゃねぇっつってんだろうが……!」 ググッ
ルナ:LP4000/手札0枚/場8枚
《獣神装手ベオウルフ/A2400》《剣神装手シグルズ/A1800》《神装手ファフニール/D1500》
《神装手界ユグドラシル》《神装手アクス/S3》《神装手エムブラ/S9》《連成する振動》《--》
-
メア「オレのターン、ドロォォォ! お前のような変態に負けるのも癪にさわるが、遊奈はオレの獲物だ! テメェなんぞに渡すか!!」
ルナ「もしかしてメア、妬いちゃってるの?」
メア「んなっ……! そんなことはねぇ、嫉妬は罪だ!」
ミリーナ「は、はわわわっ! オレの獲物だなんて言葉、ミリーナには刺激が強すぎますっ……!」 カァァ
リカ「いいね〜恋の三角関係! ゆなちんには悪いけど見ててすっごく楽しい!」
亜理砂「なにこの流れ」
リリーシャ(……懐かしいのう、この空気は)
-
ルナ「ふーん……ところでさ、遊奈ってお店でアイス買うとき背伸びするんだよね。 背が低いから」
メア「なに!? あの短いスカートで背伸びなんかしたら後ろから丸見えじゃねぇか!」
亜理砂「……ん?」
ルナ「しかも遊奈ってばどんくさいから、よく小銭を落とすんだよね。 ───ボクはそれを、どうしたと思う?」
メア「こ、この野郎!! まさか、いやそんなことをしてみろ! オレはお前を焼き尽くさねぇといけなくなっちまう!」
ルナ「屈んで! 遊奈の方を見上げながら! 拾ってあげたんだよねぇ!!」 バァァン
メア「て……てんめぇぇえぇええぇぇ!! 言え! 何色だった!!」
ルナ「薄水色の!! 花柄だったよ!! あれはシルク100%だね!!」
ルナ「ちなみに亜理砂はパンダさんだったよ。 いまどき絶滅危惧種だよね」
リカ「えっ、亜理砂プライベートはパンダなの?」
亜理砂「薄汚い害獣どもめ!! いつか私が駆除してやる!!」
-
メア「ちくしょぉぉぉっ!! オレは滾る想いのすべてをこの魔法カードに込めるぜッ!」
メア「《隣の芝刈り》発動だぁぁぁぁぁぁ!!!」
ルナ「ええええ!? 嫉妬は悪じゃなかったの!?」
《隣の芝刈り》
通常魔法
①:自分のデッキの枚数が相手よりも多い場合に発動できる。
デッキの枚数が相手と同じになるように、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。
メア「胸の奥底から吹き上がるこの感情は、オレに更なる力を与えてくれるぜ!! お前の芝を刈り尽くしてやらぁ!!」
メア「お前のデッキは25枚、対してオレは50枚! オレ自身のデッキの半分を焼却だぁぁぁ!!」 チュドォォォ─ッ!
ルナ(やられた……! メアのことだから、考えなしに60枚限界までカード突っ込んでると思ってたよ!)
メア「墓地のパイロソウルは合計で十三体! 手札からヒート・エクスキューターLV1を通常召喚し、煉獄の業火に進化するぜ!!」
メア「魂の牢獄を打ち破り、あらゆる事象を熔かせ! 焼き尽くせ!! ───オーバーリミット・レベルアップ!!」
メア「燃え上がれ! 《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7》!!」 ゴァァッ!
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7》
特殊召喚・効果モンスター
星7/炎属性/悪魔族/攻2700/守1700
このカードは通常召喚できない。「パイロソウル」モンスターの効果でのみ特殊召喚出来る。
①このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。デッキから「パイロソウル」カードを手札に加える。
②1ターンに1度、フィールド上のこのカードが戦闘およびカードの効果で破壊された場合に自分の手札から
「パイロソウル」モンスター1体を捨てて発動できる。相手フィールド上のカード1枚を破壊し、墓地のこのカードを特殊召喚する。
③墓地の「パイロソウル」モンスターの枚数によって以下の効果を適用する。
●7枚以上:ターン終了時まで、このモンスターの攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
-
メア「ヒート・エクスキューターがLV7へレベルアップに成功したとき、デッキから《パイロソウル・アポカリプス》を手札に加えて発動だ!」
メア「コイツでお前の場に表側で存在するユグドラシル、アクス、エムブラ、連成する振動の四枚を破壊する!!」
《パイロソウル・アポカリプス》
通常魔法
①:自分フィールド上にレベル5以上の「パイロソウル」モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールド上に存在する表側表示の魔法・罠カードを全て破壊する。
ルナ「やばっ……! 連成する振動の効果発動! エムブラを破壊して一枚ドロー!」 シュバッ
メア「これでオレのカードは呪縛から解放される! 全部ブッ壊れやがれぇぇぇ!!」 ボァァッ
ルナ「くぅっ! メア、なんか前より強くなってない!?」 パキィィン
メア「お前のような変態なんざ知ったことか! バトルだぁぁぁ!!」
-
[メア]《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7/A2700》
[ルナ]《獣神装手ベオウルフ/A2400》《剣神装手シグルズ/A1800》《神装手ファフニール/D1500》
メア「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7! その燃え盛る深紅の焔で、英霊シグルズの魂ごと焼き尽くせぇぇぇ!!」
ルナ「ファフニールの効果を発動! このカードを破壊してペンデュラムゾーンに再セッティングする!」
ルナ「さらにそのペンデュラム効果により、キミのヒート・エクスキューターLV7の攻撃力は2000ポイントまでダウンだ!」
メア「構いやしねぇ! ゲヘナとのコンボで初期ライフ半分の灼熱を連続でお見舞いしてやるぜ!!」
ルナ「そうはさせない! 速攻魔法《禁じられた聖衣》をヒート・エクスキューターLV7を対象に発動する!」
ルナ「これでキミのヒート・エクスキューターLV7は攻撃力が600ポイント下がり、ゲヘナの効果で破壊されない!!」
《禁じられた聖衣》
速攻魔法
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
ターン終了時までそのモンスターは、攻撃力が600ダウンし、効果の対象にならず、効果では破壊されない。
メア「だがヒート・エクスキューターLV7の第二の効果を発動! 墓地に眠る十四体の魂を取り込み、その焔は天まで貫く火柱となる!」
メア「同時にシグルズの攻撃力1800を吸収し、その攻撃力は3200ポイントにアップだ! 喰らえ、パイロブレイズ・カルマァァァ!!」 ズドォォッ
ルナ「ぐっ……うわぁぁあぁああぁぁ!!」 LP4000→2600
-
ルナ「やるね、メア……ッ! 正直舐めてたけど、これ以上はボクも本気で行かせてもらうよ!」
メア「オレは最初から出し惜しみはしねぇ、全力だ! だからお前には負けねぇんだよ! ゲヘナの二つ目の効果を発動!」
メア「墓地のパイロソウル三体をデッキに戻し二枚ドロー! カードを二枚伏せてターン終了だ!」 パシィン
メア「お前には勝利も遊奈も譲らねぇ! 来い、ルナァァァ!!」
リリーシャ「あやつ、最初と言っておることが真逆ではないか」
リカ「なんか二人とも目的忘れてない?」
亜理砂「男ってほんと単純……」
メア:LP100/手札2枚/場5枚
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7/A2000》
《パイロソウル・ゲヘナ》《--》《--》《--》
-
ルナ「ユウナは今度こそボクが守る! キミの出る幕はないよ、メア! ボクのタァァンッ!!」 シュバァ
ルナ「特別に見せてあげる、ボクのエースを! スケール3《龍神装手エクス・ファフニール》をペンデュラムゾーンにセッティング!」
メア「最上級ペンデュラムのドラゴン……! そいつがお前の切り札か!」
《龍神装手エクス・ファフニール》
ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
【Pスケール:青3/赤3】
①:自分がP召喚に成功した時に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
②:自分フィールド上のPモンスターが破壊された場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。
【モンスター効果】
①:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。
対象のモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:自分のPゾーンのカードを全て破壊して発動できる。相手の魔法・罠の発動を無効にして破壊する。
③:モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。このカードをPゾーンに置く。
メア「なら無防備なペンデュラム体のうちに倒す! 速攻魔法《ツインツイスター》を発動し、手札を一枚捨てペンデュラムスケールを粉砕だ!」
ルナ「速攻魔法《ペンデュラム・モラトリアム》発動! このターンボクのペンデュラムゾーンのカードは無敵化されるッ!」
《ペンデュラム・モラトリアム》
速攻魔法
①:このターン、自分及び相手のPゾーンのカードは相手の効果では破壊されず、
Pゾーンのカードを対象として相手が発動した効果は無効化される。
-
ルナ「諦めない限り、魂の振り子は揺れ続ける! 忘却の彼方より開け、異世界の門! ───ペンデュラム召喚ッ!」 3│☆4⇔☆8│9
ルナ「出でよ! 二体の《神装手フレイヤ》! 《神装手アクス》!! 《神装手エムブラ》ッ!!」 シュォォン
メア「とんだプレイングミスだな? オレの伏せカードを忘れたか! 罠カード《パイロソウル・トルネード》を発動するぜ!」
メア「これでお前が呼び出した四体の神装手はすべて炎渦に呑まれ、ゲームから消滅する!!」 バシュゥゥ
ルナ「フレイヤが破壊されたことにより効果発動! デッキから───」
メア「永続罠《紅蓮の焼魂》発動! このターン墓地のパイロソウル一体を除外する度にお前のモンスターは破壊され、効果は焼失する!!」
ルナ「───!」
《紅蓮の焼魂》
永続罠
①:相手がモンスター効果を発動した場合、墓地の「パイロソウル」モンスター1体を除外して発動できる。
そのモンスター効果の発動を無効にし破壊する。
②:このカードが発動したエンドフェイズ時、フィールド上に存在するこのカードを墓地へ送る。
リリーシャ「勝負……あったようじゃな」
-
メア「オレの勝ちだ、ルナ」
亜理砂「そんな、ルナが負けた……?」
ルナ「いやぁ、参っちゃうね。 まさかメアにここまで追い込まれるなんて、以前までは考えられなかったよ」
メア「オレはなにも変わっちゃいねぇ。 だが……」
メア(一つだけ変わったとすればアイツの、遊奈のせいかもな)
メア「もう手は残されてねぇ! このデュエルはこれで終わりだ!」
ルナ「そうだね。 まったくもってその通りだよ」
ルナ「ボクの勝利によって、ね」 ニィ
メア「な!?」
-
ルナ「最後の引き金はキミが引いた! ボクのモンスターが破壊されたとき、ペンデュラムゾーンから呪われし龍が解き放たれる!」
ルナ「穢れし魂に身をゆだね、破滅をもたらす龍と化せ! 嘆け、《龍神装手エクス・ファフニール》!!」 ズズ─ッ!
メア「ペンデュラムゾーンから切り札を特殊召喚したか! だが今さら現れたところで何ができる!」
ルナ「ボクはエクス・ファフニールのモンスター効果発動! キミのヒート・エクスキューターLV7の効果を封印だ!」
ルナ「これでヒート・エクスキューターLV7へ攻撃すれば第二の効果は発動せず、キミは戦闘ダメージを受けて敗北する!」
メア「そんな手が通用すると思ったか! 墓地のパイロソウルを除外し、紅蓮の焼魂の効果を発動するぜ!」
メア「エクス・ファフニールの効果を無効にして焼き尽くす! このカードはすでに発動された永続罠だ、そいつの効果で無効にされねぇ!」
ルナ「……エクス・ファフニールは破壊されたときペンデュラムゾーンへ戻る」
ルナ「けれどこの瞬間、すでにペンデュラムゾーンに存在していたファフニールのペンデュラム効果を発動だ!」
メア「……あ?」
-
ルナ「ボクの神装手が破壊されたとき、ファフニールをペンデュラムゾーンから特殊召喚する!」
ルナ「そしてファフニール自身の効果で自壊し、再びペンデュラムゾーンへセッティング!」
ルナ「ファフニールがモンスターゾーンで破壊されたことにより、再びボクの場に舞い戻れ! エクス・ファフニール!!」
メア「なんだ……!? なにが起こっている!?」
リカ「これ、さっきの状況と同じ……!」
リリーシャ「まさか───無限ループじゃと!?」
ルナ「無限じゃないよ、このループには限りがある。 キミは敗北を避けるためにループに突入しなければならないけれど……」
ルナ「このループを繰り返すたびにキミが墓地に溜め込んだパイロソウルは、紅蓮の焼魂を発動するために一体ずつ消えていくのさ」
ルナ「そして墓地のパイロソウルが七体を切ったとき、ヒート・エクスキューターLV7は効果を無効にするまでもなく無力化される!」
メア「な……なんだとぉぉぉ!?」
-
ルナ「ボクはこのループを五回繰り返し! キミの墓地から五体のパイロソウルを取り除く!!」 バシュゥゥ
メア「くぉぉぉっ! こんな方法で突破するなんて普通じゃねぇ、何なんだよお前は!」
ルナ「ボクが何者かって? それは愚問だよ、メア」 ザッ
ルナ「好きな女の子にちょっかいかけるしかできないようなキミが、性欲を極めたボクに勝てる道理なんてないのさ!」
ルナ「ユウナと手を繋ぎたい、匂いを嗅ぎたい! まさぐりたい!! その夢が叶うまでは、ボクは決して誰にも負けはしない!!」
リカ「一見カッコいいけど言ってる内容は最低だよ!」
メア「オレは……負けるのか? こんな、想像を絶する変態に───!」 ジリ
-
[ルナ]《龍神装手エクス・ファフニール/A2500》《獣神装手ベオウルフ/A2400》
[メア]《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7/A2000》
ルナ「バトル! ボクは攻撃力2500のエクス・ファフニールで、攻撃力2000にダウンしたヒート・エクスキューターLV7を攻撃だ!」
ルナ「この一撃に、ユウナに対するボクの想いのすべてを込める! 断罪のフルーフ・オーデムッ!!」 ゴァァァッ!
メア「くそっ……くっそぉぉぉおおお!! ルゥゥゥナァァァアアアッ!!!」 LP100→0
ミリーナ「メアさんが、負けた……? お姉様!」
リリーシャ(っ……! もし妾が挑んだとして、はたして勝てたじゃろうか?)
ルナ「ボクの勝ちだ。 悪いけれど、遊奈の秘密はキミたちに話せない」
──────
───
─
-
ルナ「それじゃあリリーシャさん、ボクはこれで失礼するよ。 ちゃんと遊奈と仲直りしてあげてね」
亜理砂「待ちなさいルナ! アンタは何を知ってるの!? 遊奈の秘密って何なのよ……答えて!」
ルナ「……亜理砂。 いつもどおりの日常じゃダメなのかい?」
ルナ「きっともうメアは遊奈を襲わないし、リリーシャさんも悪気があったわけじゃないんだ。 ……これ以上なにを望むつもりなのかな」
亜理砂「そんなの、アンタに分かんないじゃない!」
リリーシャ「やめよ二人とも」
亜理砂「───ッ!」
リリーシャ「亜理砂、おぬしに許して貰えるとは思っておらぬ。 じゃが先日の件は済まなかった」
リリーシャ「妾も……もう、ここらが引き時なのじゃろうな……」
ミリーナ「お姉様……」
亜理砂「……なによ、それ」
-
亜理砂「二人とも、私をおいて勝手に納得しないでよ」
亜理砂「私を親友が苦しんでるのに何もできない、不甲斐ないヤツにしないでよ……!」
ルナ「亜理砂、キミをこれ以上巻き込むワケには……」
亜理砂「うるさい! アンタはいつだってそうじゃない、あの時だって私に断りもなく───!」
亜理砂(……あの、とき?) ドクン
メア「───だぁぁぁ! くっそぉ、あんなヤツに負けちまったぁ!」
リカ「あっ、やっと起きたんだね辻斬り王子」
-
メア「おいお前ら! なんで勝ったのに辛気臭ぇツラしてやがるんだよ、これだとオレが負け損じゃねぇか!」
リカ「メアは負けたのに元気だね〜」
リリーシャ「ふっ……そうじゃな。 この話はこれで終いじゃ」
リリーシャ「そして敗者には罰ゲームを与えねばのう?」 ガシッ
メア「おわぁっ! オレを拷問愛好会ってヤツらに突き出すつもりかよ! やめろ! 離せぇぇぇ!」 ズルズル
リリーシャ「ルナよ! 妾はもう亜理砂たちに極力関わらぬ」
リリーシャ「じゃが妾の研究を悪用し、この状況を招いた者共は地獄へ引きずり落としてもまだ足りぬ。 妾なりに裁きを下すつもりじゃ!」
ルナ「そっか、でも寂しいからたまには会いにきてくださいよ。 それじゃ」
亜理砂「ま、待って! まだ私は……!」
-
リカ「行っちゃったね、みんな」
亜理砂「なによ……本当に私のためを思ってるのなら、全部話しなさいよ!」 グッ
リカ「でもあの二人、ゆなちんを追って女学院に侵入するだなんて根性あるよね!」
亜理砂「───違う」 ハッ
亜理砂「ルナは遊奈が学院にいないって知っていたハズよ。 なにか別の目的のために違いないわ」
リカ「いやいや別の目的って! ルナ先輩がうちの女学院に忍び込む理由なんて一つしかないと思うけど……」
亜理砂「それでも可能性があるなら調べる価値はある。 ルナを追うわよ、リカ!」
リカ「ちょっと、亜理砂ぁ〜っ!」
亜理砂(見てなさい、ルナにリリーシャ! アンタたちが何を隠しているのかは知らないけれど)
亜理砂(私だって、ただ見てるだけじゃない! 問題が起きてないから平和だなんて、そんなのまっぴらよ!)
-
亜理砂(それに……)
──────────
ルナ『ユウナと手を繋ぎたい、匂いを嗅ぎたい! まさぐりたい!! その夢が叶うまでは、ボクは決して誰にも負けはしない!!』
──────────
亜理砂「アンタ、それ全部やってるわよね……? 私の目の前で」 ビキ
亜理砂(いつもの軽口かもしれないけれど、なにか引っかかる。 なら、私はこのまま立ち止まるワケにはいかない!)
亜理砂「それでも私は足掻いて見せる。 遊奈のために!」
-
「首尾はどうだ?」
『問題ありませんよ。 誰にもあなた様の手駒だって気づかれてませんし』
『ですけれど、あの人も記憶を失っていないみたいですね』
「そうか。 ならば少し計画を早める必要がある」
「不穏分子が悪影響を与えないためにも、そろそろ我自らが動くとしよう」
『お待ちください、幾星 創(いくせい そう)様! あなた様がおいでになられなくても、この程度は一人でも───!』
創「貴様は想定以上にうまくやっている。 だが初期の計画通りに進まない以上は仕方があるまい」
創「すでにジョーカーは我が手中にあるのだ。 それに我も少し持て余していたところであるぞ」
『なら分かりました。 また報告いたしますよ』
創「待ち遠しいぞ人間どもよ。 いまだ我を縛るあの憎きカードを、この手に収める日をどれほど夢に見たことか」
創「さあ道化どもよ、楽しいババ抜きに我も混ぜて貰うぞ?」
遊戯王スターズ・ジョーカー 第3話「陽炎に揺らめくは」終わり
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以上で第三話は終りです。
次回は覚醒イベント
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乙
ルナの声優はデニスと同じ人で再生したわ。カッキー
皆は、このssのキャラは誰で再生できる?
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乙
神装手結構えげつないな、今なら破壊以外の除去も多いがデッキによっては詰みそう
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ルナ強いな若干おちゃらけてるやつが強い法則はなんなんだろうか
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オッツオッツ
ルナそこ代われや羨ましいぞちくしょー
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途中経過報告
火曜日あたりに投下予定です
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wktk
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保守
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すみません、用事が入ってしまいもう少し時間がかかってしまいそうです
亀更新で申し訳ない…2月に入るまでには完走するよう筆を急ぎます
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期待してるで〜
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前回から大幅に間隔が開いてしまいすみません。書き終わったので投下します
遊戯王 スターズ・ジョーカー 第4話「道化と追憶」
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メア「おい、一体どこまで連れていく気だよ?」
ミリーナ「お姉様、そちらは生徒会長室です。 方向が逆では……?」
リリーシャ「二人とも騙したようですまぬ。 だが、おぬしらにはどうしても見せたいものがあるのじゃ」
ガチャ
メア「な、なんだここは!? 学校の敷地にこんな研究室があるのかよ!」
リリーシャ「ここは妾の誇る人工精霊研究室じゃ。 もっとも、いまは稼働しておらぬがな」
ミリーナ「ここ……ミリーナが来るのは久しぶりですけれど、なんだかとても通い慣れた気がします」
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リリーシャ「知的生命体の活動は幽波動の収縮を伴い、自己相同性によって高次の思念体へ昇華する。 俗に付喪神と呼ばれるモノじゃ」
リリーシャ「だがそれだけではヒトに認識されぬ。 妾たち人間は受容体やチャネルなどでシグナルを介さなければ世界に触れられぬからな」
メア「いったい何の話だよ?」
リリーシャ「カードの思念体ならば精霊。 その者たちが放つ波長を同期し、現実世界への干渉を可能にする技術」
リリーシャ「妾はソリッドビジョンを媒体とすることにより、人工的にカードの精霊を生み出す研究をしていた」
メア「───!」
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リリーシャ「メアよ、この場所に来てもやはり思い出せぬか。 おぬしとミリーナ、それにルナや亜理砂……皆でよくここへ集まったものじゃ」
リリーシャ「じゃがもう、妾には分からぬ……過去に固執することがはたして良いことなのか」
メア「待てよ、何でそんな話をオレにするんだ? それがオレと何の関係がある!」
リリーシャ「貴様は"鍵"じゃ。 王家の力、ヒトや精霊を低次元媒体であるカードに封印するその能力」
リリーシャ「構えよメア。 妾がデュエルで勝てば、おぬしは妾に協力すると誓え!」
リリーシャ「だがもし貴様が勝てば、この研究室……おぬしの好きにするがいい」
ミリーナ「お姉様、それは……!」
-
メア「オレ、は……」
リリーシャ「なにを迷っておる? おぬしは悪である妾を倒しに来たのであろう?」
リリーシャ「ならば立ち止まる理由はどこにもないハズじゃ。 さぁ!」
メア「……遊奈に言われたぜ。 お前のやってることは、ただの正当化だってよ」
メア「オレは今まで悪をブッ倒してきた、そのつもりだった。 けどな!」
──────────
遊奈『私は決めたんだ! もし私がカードにされちゃったとしても、あの二人だけは守り抜いてみせるって!』
ルナ『ユウナは今度こそボクが守る! キミの出る幕はないよ、メア!』
──────────
メア「もしかしたらよ……! 誰かにとっての正義は、他のヤツからすれば悪かもしれねぇ!」
メア「オレにとっての悪は、他の誰かの正義かもしれねぇんだ!」
ミリーナ「メアさん……」
-
メア「悪かどうかを判断するなら考えねぇとダメだ、考えるためにはソイツのことをよく知る必要がある!」
メア「見極めさせてもらうぜ、リリーシャ! このデュエルでお前という人間をよ!」
リリーシャ「……ふっ。 やはり変わったな、おぬしは」
メア「お前の記憶の中のオレなんざ知るか! オレは、オレだぁぁぁ!!」
リリーシャ「ならば妾も妾自身の可能性に賭けよう! 過去を消し去り前へ進むのか、それとも過去を引きずりなお更なる闇を彷徨うのか!」
リリーシャ「我ら決闘者の答えはデュエルの中にある! ゆくぞメア!」
メア・リリーシャ「「デュエルッ!!」」 LP:4000/4000
-
リリーシャ「先行は妾じゃ! 手札より魔法カード《手札抹殺》を発動し、互いに手札をすべて捨て引き直す!」 シュバッ
《手札抹殺》
通常魔法
①:手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする。
メア「いきなりかよ! だがこれで四枚のパイロソウルが墓地に送られたぜ、後悔するなよリリーシャ!」 シュバッ
リリーシャ「おぬしこそな! 妾はさらに手札から《SHハイドロウォーター》を召喚し、《SHアトリビュート・ジャック》を墓地へ送る!」
《SHハイドロウォーター》
効果モンスター
星2/水属性/サイキック族/攻600/守200
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「SH」カードまたは「リンカー・フュージョン」1枚を墓地に送る。
②:カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。
相手の手札を1枚選び確認する。宣言したカードの種類だった場合、そのカードを除外する。
違った場合、自分の手札1枚を除外する。
《SHアトリビュート・ジャック》
永続魔法
①:1ターンに1度、自分フィールド上の「SH」モンスター1体を選択して発動できる。
自分フィールド上に存在する全てのモンスターの属性は、ターン終了時まで選択したモンスターの属性と同じになる。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「SH」魔法・罠カードおよび「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
-
リリーシャ「そして墓地のアトリビュート・ジャック二枚を除外し、《リンカー・フュージョン》および《SHラジオニクス》を手札へ!」
リリーシャ「フィールド魔法《SHラジオニクス》展開ッ! この電波塔を攻略できるものならしてみせるが良い!」 ジジッ
《リンカー・フュージョン》
通常魔法
「リンカー・フュージョン」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドから「SH」融合モンスターカードによって決められた表側表示の融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「SH」融合モンスター1体を選択して発動できる。
そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから特殊召喚する。その後、墓地のこのカードを除外する。
《SHラジオニクス》
フィールド魔法
自分は「SH」以外のモンスターを召喚・特殊召喚できず、「SH」以外のモンスターは攻撃できない。
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手モンスターが「SH」カードの効果で除外された場合に発動できる。そのモンスターを自分フィールド上に戻す。
②:相手がモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
そのモンスターと同じ属性を持つ「SH」モンスター1体をデッキから自分フィールド上に特殊召喚する。
メア(融合? 除外……? 奇怪な戦術を使いやがる!)
リリーシャ「カードを一枚伏せてターンエンド。 さぁメアよ、妾の信念と貴様の正義、折れるのはどちらか試してみようではないか!」
リリーシャ:LP4000/手札3枚/場3枚
《SHハイドロウォーター/A600》
《SHラジオニクス》《--》
-
メア「お前がどんな手を使ってこようが、オレはやることは変わらねえ。 ただ全力をぶつけるだけだ! オレのターン!」 シュバッ
メア「魔法カード《死者蘇生》を発動し、さっき墓地に捨てられた《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5》を復活させるぜ!」
《死者蘇生》
通常魔法
①:自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5》
効果モンスター
星5/炎属性/悪魔族/攻1900/守1300
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚および「パイロソウル」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカード以外の「パイロソウル」モンスターを墓地に送り、そのモンスターよりも
レベルが1つ高い「パイロソウル」モンスター1体をデッキから自分フィールド上に特殊召喚する。
②:フィールド上のこのカードがカードの効果によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたは墓地から、このカードよりレベルの低い「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
リリーシャ「ラジオニクスの効果発動! 貴様のパイロソウルと同属性の《SHコールドリアクター》は波長を同期し、この空間に出現する!」
メア「お前が電波塔の上に立てこもるなら、オレが地上から炙り出してやるぜ! フィールド魔法《パイロソウル・ゲヘナ》展開ッ!」
《SHコールドリアクター》
効果モンスター
星2/炎属性/サイキック族/攻600/守200
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:デッキから「SH」カードまたは「リンカー・フュージョン」1枚をゲームから除外する。
②:カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。
相手の墓地の一番上のカードを確認する。宣言したカードの種類だった場合、そのカードを除外する。
違った場合、自分の墓地の一番上のカードを除外する。
《パイロソウル・ゲヘナ》
フィールド魔法
「パイロソウル・ゲヘナ」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上に存在する「パイロソウル」モンスターが戦闘を行う場合に発動できる。
ダメージ計算後に戦闘を行ったお互いのモンスターを破壊する。
②:墓地に存在する「パイロソウル」モンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスターをデッキに戻し、デッキからカードを2枚ドローする。
-
[メア] 《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV5/A1900》
[リリーシャ]《SHハイドロウォーター/A600》《SHコールドリアクター/D200》
メア「バトルだリリーシャ! 攻撃力1900のヒート・エクスキューターLV5で、攻撃力600のハイドロウォーターを攻撃だぁぁぁ!」
リリーシャ「ぐぅぅっ! だがこの程度は予測の範囲内じゃっ……!」 LP:4000→2700
メア「この瞬間! ゲヘナの効果によりヒート・エクスキューターLV5は炎に呑まれ、低レベルのパイロソウルにレベルダウンする!」
リリーシャ「罠カード《SHエーテルマイン》発動! 貴様が妾の仕掛けた爆弾と同じレベルのモンスターを呼び出したとき、爆弾は起爆する!」
《SHエーテルマイン》
通常罠
①:このカードの発動時に、自分のエクストラデッキからモンスター1体を裏側表示で除外する。
②:相手がモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。このカードの①の効果で除外したモンスターを墓地に送る。
この効果で墓地に送ったカードが、相手が特殊召喚したモンスターのレベル・ランクと同じレベルを持つ
「SH」融合モンスターの場合、その相手モンスターをゲームから除外する。
リリーシャ「妾は過去の経験、そして先日のデュエルから貴様の戦術を把握した! さて、どのレベルを呼ぶつもりじゃ?」
メア(オレの戦術を理解しただと!? ならオレのデッキの要、ヒート・エクスキューターLV2を除外するつもりに違いねぇ!)
-
メア「だったらオレはその先を読む! オレが呼び出すのは《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3》だ!」
メア「そして効果により《パイロソウル・アポカリプス》を手札に加える! これで爆弾を起爆される前にブッ壊してやるぜ!」 シュバッ
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3》
効果モンスター
星3/炎属性/悪魔族/攻1100/守900
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV3」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが「パイロソウル」モンスターの効果によって特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「パイロソウル」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:フィールド上のこのカードがカードの効果によって破壊された場合に発動できる。
デッキまたは墓地から、このカードよりレベルの低い「パイロソウル」モンスター1体を特殊召喚する。
《パイロソウル・アポカリプス》
通常魔法
①:自分フィールド上にレベル5以上の「パイロソウル」モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールド上に存在する表側表示の魔法・罠カードを全て破壊する。
バキャァァン!
メア「なに!? 爆弾が起爆しただと!?」
リリーシャ「貴様を見くびりヘマを踏む真似など犯さぬ! 妾が爆弾に埋め込んだのはレベル3、《SH覚醒者セントエルモ》じゃ!」
リリーシャ「これで貴様のヒート・エクスキューターLV3は除外され、ラジオニクスの効果により妾の手駒となるッ!」 ジジッ─!
《SH覚醒者セントエルモ》
融合・効果モンスター
星3/炎属性/サイキック族/攻2400/守800
「SHコールドリアクター」+「SH」以外の炎属性モンスター
このカードは「リンカー・フュージョン」の効果でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①:このカードが融合召喚に成功した場合、1から8までの任意のレベルを宣言して発動できる。
宣言したレベルを持つ相手モンスターは、モンスター効果を発動できない。
②:墓地のこのカードをエクストラデッキに戻して発動できる。
ゲームから除外された「SH」カードまたは「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
-
メア「チッ! ならオレはカードを一枚伏せてターンエンドだ!」 パシッ
リリーシャ「妾は負けぬ! 皆の思い出を取り戻すためならば、たとえ誰が立ちはだかろうと屈服させてみせようぞ!」
メア(……なんか、妙だ。 そもそもなんでアイツはこんな条件でデュエルを?)
メア(そんなに負けるのがイヤなら、最初から研究室を好きにしろだなんて言わなけりゃいいじゃねぇか)
リリーシャ「……亜理砂やユウナ、ルナはもはや妾に手を貸さぬ。 ここでおぬしを引き留めなければ、妾は……」 ボソ
メア:LP4000/手札4枚/場2枚
《パイロソウル・ゲヘナ》《--》
-
リリーシャ「括目せよメア! これが妾の力、敵を取り込み己が血肉へと変えるサイス・ハッカーの本領じゃ! 妾のターン!」 シュバッ
リリーシャ「妾はコールド・リアクターの効果を起動し、貴様の墓地で一番上に存在するカードの種類を言い当て除外するッ!」
メア「墓地の一番上のカードを言い当てるだと!? そんなの見りゃわかるじゃねぇか!」
リリーシャ「ただし外した場合は妾の墓地のカードが除外されるがな。 さて、その伏せカードは使わぬのか?」 ニィ
メア(───! 今オレの伏せカードを発動すれば、ヒート・エクスキューターLV5は墓地の一番上から移動して除外はされねぇ)
メア(だが待て。 もしかしてアイツの狙いは、自分の墓地にいるハイドロウォーターを除外することか……?)
メア「発動は……しねぇ! くそっ、オレのモンスターはくれてやるよ!」
リリーシャ「くくっ、後悔せぬことじゃな? ヒート・エクスキューターLV5を除外ッ! そして妾の場に現れよ!」 ジジッ─!
リリーシャ「さらにコールドリアクターの二つ目の効果を発動し、デッキからリンカー・フュージョンを除外する!」 バシュゥゥ
リリーシャ「墓地のセントエルモをエクストラデッキへ戻し、二枚目のリンカー・フュージョンを回収! そして発動じゃ!」
メア「なっ!? オレのヒート・エクスキューターLV3を融合素材にするだと!」
リリーシャ「聖なる灯を操りし者よ、鬼火の帆を上げ妾を導け! ───融合召喚! 荒れ狂え、《SH覚醒者セントエルモ》!!」 ゴァァッ
-
メア「炎属性のパイロソウルを、同じ属性のモンスターでハッキングしやがったのか!?」
リリーシャ「これで終わりではない! セントエルモが出現したこの瞬間、妾が宣言したレベル2のモンスターは効果を発動できぬ!」
メア(オレのデッキを回す要のヒート・エクスキューターLV2を封じてきやがった!)
リリーシャ「さらに速攻魔法《緊急テレポート》を発動し、デッキから《SHファントムリーフ》を場にテレポートする!」
リリーシャ「ファントムリーフが特殊召喚に成功したとき、除外されたアトリビュート・ジャックを手札に加え───発動!」
《緊急テレポート》
速攻魔法
①:手札・デッキからレベル3以下のサイキック族モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズに除外される。
《SHファントムリーフ》
効果モンスター
星2/地属性/サイキック族/攻600/守200
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
除外された自分の「SH」カードおよび「リンカー・フュージョン」1枚を手札に戻す。
②:カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。
相手のデッキの一番上のカードを確認する。宣言したカードの種類だった場合、そのカードを除外する。
違った場合、自分のデッキの一番上のカードを除外する。
メア「オレのモンスターの属性が、ヤツのサイス・ハッカーに浸食されていきやがるっ……!」
リリーシャ「ゆくぞ! 妾は地属性となったヒート・エクスキューターLV5とファントムリーフをリンカー・フュージョンにより融合する!」
リリーシャ「白樺の樹林に宿る潜在意識より導かれ、霊界の門よ! 開け! ───融合召喚! 交信せよ、《SH覚醒者シルバーバーチ》!!」
《SH覚醒者シルバーバーチ》
融合・効果モンスター
星7/地属性/サイキック族/攻2400/守800
「SHファントムリーフ」+「SH」以外の地属性モンスター
このカードは「リンカー・フュージョン」の効果でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①:相手のスタンバイフェイズ時に、属性を1つ宣言して発動できる。
このカードがフィールド上に存在する限り、ターン終了時まで相手は宣言した属性のモンスターを特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードをエクストラデッキに戻して発動できる。
ゲームから除外された「SH」カードまたは「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
-
[リリーシャ]《SH覚醒者セントエルモ/A2400》《SH覚醒者シルバーバーチ/A2400》
[メア]
リリーシャ「念には念を入れねばな。 永続魔法《SHアストラルライト》を発動し、妾のしもべはアストラル体となる!」
リリーシャ「これで妾のモンスターは一度だけ破壊効果を受けつけず、アストラル体に触れたモンスターの効果は消去されるのじゃ!」
メア「こんな手まで……なら《リビングデッドの呼び声》を発動だ! オレを守れ、ヒート・エクスキューターLV5ッ!」 ボォォッ
《SHアストラルライト》
永続魔法
①:自分フィールドに存在する「SH」モンスターが効果で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地へ送る。
②:自分フィールドの「SH」モンスターと戦闘を行う相手モンスターの効果は、ターン終了時まで無効化される。
《リビングデッドの呼び声》
永続罠
①:自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
リリーシャ「バトルじゃ! 妾は攻撃力2400のセントエルモで、攻撃力1900のヒート・エクスキューターLV5を攻撃!」
リリーシャ「そしてアストラル体に触れたおぬしのパイロソウルは、レベルダウン効果を忘却するッ!」
メア「ぐぉぉぉっ! この程度でへこたれてたまるかよ! ゲヘナの効果でセントエルモを破壊だ!」 LP4000→3500
リリーシャ「妾はアストラル体を解除し破壊を回避! そして攻撃力2400のシルバーバーチでダイレクト・アタックじゃ!!」
メア「うぉぉおああぁあぁぁっ!!」 LP3500→1100
リリーシャ「カードを一枚伏せてターンエンド! これでおぬしの場はフィールド魔法のみ、貴様にもはや勝ち目などない!」 パシィン
リリーシャ:LP2700/手札0枚/場5枚
《SH覚醒者セントエルモ/A2400》《SH覚醒者シルバーバーチ/A2400》
《SHラジオニクス》《SHアトリビュート・ジャック》《--》
-
メア「だったらどうした、オレはまだ負けてねぇ! 諦めるにはまだ早いぜ……オレのターン!」 シュバッ
リリーシャ「ならばこれでどうじゃ! シルバーバーチは妾の宣言した炎属性モンスターの特殊召喚を禁ずる!」
リリーシャ「これでおぬしお得意のレベルアップとレベルダウンの両方を封じた。 無駄な足掻きはやめるが良い!」
メア「ならソイツをぶっ飛ばしてやる! 手札からヒート・エクスキューターLV4を通常召喚してバトルだぁぁぁ!」
リリーシャ「なんじゃと!? おぬしのライフは風前の灯火、自爆など貴様もただでは済まぬぞ!?」
メア「オレのライフが尽きるワケじゃねぇんだ! 何度だって突っ込んでやるぜ、リリーシャ!」
-
[リリーシャ]《SH覚醒者セントエルモ/A2400》《SH覚醒者シルバーバーチ/A2400》
[メア] 《ヒート・エクスキューターLV4/1500》
メア「行け、ヒート・エクスキューターLV4! シルバーバーチに玉砕だぁぁぁ!!」 ゴォォッ
リリーシャ「チィッ! 薙ぎ払え、シルバーバーチッ!」 パリィィン
メア「ぐぉぉっ! だがこれでパイロソウルは特殊召喚が可能となり、《ヒート・エクスキューターLV1》にレベルダウンするぜ!」 LP1100→200
リリーシャ「ならばラジオニクスの効果で、デッキからコールドリアクターを再び特殊召喚させてもらうぞ!」 バチチッ
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV1》
効果モンスター
星1/炎属性/悪魔族/攻300/守500
「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV1」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをリリースして発動できる。
墓地に存在する「パイロソウル」モンスターの枚数以下のレベルを持つ「パイロソウル」モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
リリーシャ(だが、あやつの墓地のパイロソウルはこれで七体……まさか!)
-
メア「オレは何度だって立ち上がる! この胸の内でくすぶる種火は、オレ自身が信じていればいつか照りつく太陽にだってなれるんだ!」
メア「ヒート・エクスキューターLV1よ! 数多の魂をその身に宿し、限界を突き破れ! レベルアップだぁぁぁッ!!」 ジュゥゥ
リリーシャ(こやつ……! 妾と対峙しておるこの瞬間でさえ、今もなお成長し続けておるのか!?)
メア「魂の牢獄を打ち破り、あらゆる事象を熔かせ! 焼き尽くせ!! ───オーバーリミット・レベルアップ!!」
メア「燃え上がれ! 《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7》!!」 ゴァァァ!
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7》
特殊召喚・効果モンスター
星7/炎属性/悪魔族/攻2700/守1700
このカードは通常召喚できない。「パイロソウル」モンスターの効果でのみ特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。デッキから「パイロソウル」カード1枚を手札に加える。
②:1ターンに1度、フィールド上のこのカードが戦闘およびカードの効果で破壊された場合に自分の手札から
「パイロソウル」モンスター1体を捨てて発動できる。相手フィールド上のカード1枚を破壊し、墓地のこのカードを特殊召喚する。
③:墓地の「パイロソウル」モンスターの枚数によって以下の効果を適用する。
●7枚以上:ターン終了時まで、このモンスターの攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
リリーシャ「出てきおったか……! おぬしの持つ最強のパイロソウルが!」
メア「ヒート・エクスキューターがLV7にレベルアップしたとき、デッキから二体目のヒート・エクスキューターLV4手札に加える!」
メア「そして《パイロソウル・アポカリプス》は上級パイロソウルのみが操れる魔法の炎! お前の魔法カードをすべて破壊するぜ!」 ゴァァッ
リリーシャ「くっ! ラジオニクスとアトリビュート・ジャックを潰しにきたか!」 パリィィン
-
メア「まだだ! 手札から魔法カード《魂の蝋燭》を発動し、オレはヒート・エクスキューターLV7を自爆させる!」 シュゴォォッ
リリーシャ「何じゃとッ!?」
《魂の蝋燭》
通常魔法
「魂の蝋燭」の①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールド上に存在する「パイロソウル」カード1枚を破壊する。
②:墓地の「パイロソウル」モンスター1体を除外して発動できる。墓地のこのカードを手札に戻す。
メア「ヒート・エクスキューターLV7が効果で破壊された瞬間、第三の効果が発動する! 手札のパイロソウルを喰らい復活だぁぁぁ!」
メア「そしてお前の場にいるセントエルモに怨念が降り注ぎ、地獄に引きずり込まれる! これでお前の融合体は全滅だぜ!」
リリーシャ「まさか、ここまで妾を追い詰めるとは……っ!」 パリィィン
メア「墓地のパイロソウル一体をデッキに戻して魂の蝋燭を回収し、カードを二枚セット! これでターンを終了だ!」 パシィン
メア:LP200/手札1枚/場3枚
《パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7/A2700》
《パイロソウル・ゲヘナ》《--》《--》
-
リリーシャ「じゃが妾は負けぬ……! 皆がもう一度集うその日まで、ここを失うワケにはいかぬのじゃ!」
メア「……ああ、やっと違和感の理由がわかったぜ」
メア「お前、心のどこかで本当は諦めたいんじゃないのか?」
リリーシャ「───ッ」
メア「さんざん諦めたくないって言ってるワリにはよ、オレにはもういい加減に諦めたいって顔に見えるぜ!」
メア「大切な思い出を諦めたくない気持ちと! その正反対の感情の両方で揺れてるんじゃねえのかよ!?」
メア「リリーシャ! お前はどっちに転んでも正当化できるように、オレを利用したいだけだ!」
メア「そんなお前の身勝手な理由付けのために、オレを巻き込んでるんじゃねえ!」
-
リリーシャ「……そう、じゃ。 そのとおりじゃ……! 妾はっ!」
──────────
亜理砂『二度と私たちに……近づかないで!!』
ユウナ『あなたさえいなければ、私はこんな思いをしなかったのに!!』
──────────
リリーシャ「あやつらのためを思えば、もう妾が関わらぬ方が、良いのかもしれぬ……」 ジワ
リリーシャ「ルナのヤツが言うとおり、今の状況に順応しない妾が悪なのじゃろうな」
リリーシャ「じゃがそれでも……! あの頃の友情を取り戻したい! そう考えること自体が罪なのか!?」
リリーシャ「妾はもうっ……どうしていいか、自分でもわからないのじゃ……!」 ポロポロ
-
メア「それは……嘘だ」
リリーシャ「嘘なものか! このような胸苦しさを味わうぐらいなら、妾も記憶をなくした方がよかったのに!」 グスッ
メア「なら、どうしてお前が勝ったら協力しろだなんて言った! お前、本当は寂しかったんじゃないのか!」
メア「デッキを見ればソイツのすべてが分かる。 サイス・ハッカーは自分以外の誰かがいないと脆い、お前と同じだ!!」
リリーシャ「ちがう! 妾は一人でも大丈夫じゃから、あやつらにもう迷惑は……っ!」
メア「本当は誰よりも諦めたくないのに、その感情にフタをしてんじゃねぇ!!」
メア「このデュエルで見つけたぜ、悪を! それはお前の心に巣食う臆病な自分自身だ、リリーシャ!!」
リリーシャ「やめろぉおぉおおぉっ! 聞きとうない! 妾の決心を……これ以上鈍らせるな! メアぁぁぁ!!」
-
リリーシャ「……そうじゃ。 わらわが勝てばよい」 フラ
リリーシャ「そしておぬしに命じ、この部屋をすべて燃やせばそれでしまいじゃ。 もうわらわはつらくなくなる」 ニィ
メア「なんだよそれ……! お前本当にそれでいいのかよ!」
リリーシャ「妾に指図するなぁあぁああぁぁ!! 妾の、タァァァンッ!!」 シュバァッ
リリーシャ「墓地のリンカー・フュージョンの効果によりファントムリーフを特殊召喚ッ! 除外されたリンカー・フュージョンを手札に!」
リリーシャ「コールドリアクターの効果発動! デッキから三枚目のリンカー・フュージョンを除外し、エルモを戻して回収じゃ!」
メア「まだやる気なのか……! ならオレがデュエルに勝って止めてやる!」
リリーシャ「おぬしに妾が止められるものか! コールドリアクターの更なる効果により、貴様の墓地に一番上で存在するカードを当てる!」
リリーシャ「ヒート・エクスキューターLV4! 罠カードじゃ!!」
メア(バカな!? そんなワケがねぇ、正気かよ!?)
-
リリーシャ「ははは、間違えてしまったのう。 これで代わりに妾の墓地にあるアストラルライトが除外される」 バシュゥゥ
リリーシャ「───シルバーバーチの効果発動ッ! いま除外されたアストラルライトを回収し、発動じゃ!!」
メア(ワザと間違えて防御札を手札に……! 錯乱してもデュエルの腕が落ちるどころか、さらに磨きがかかってやがる!)
リリーシャ「罠カード《サイコ・チャージ》! 墓地のサイス・ハッカー三体をデッキに戻し、新たに二枚をドローするッ!」
リリーシャ「妾の言うことを聞かぬのならば、無理やり従わせてやろう。 魔法カード《精神操作》を発動! 妾のしもべとなれッ!!」
メア「なんだと!? オレのヒート・エクスキューターLV7さえも融合素材にするつもりか!」
《サイコ・チャージ》
通常罠
自分の墓地に存在するサイキック族モンスター3体を選択し、デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
《精神操作》
通常魔法
①:相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
この効果でコントロールを得たモンスターは攻撃宣言できず、リリースできない。
リリーシャ「寂しい……独りは、いやじゃ」 ギュッ
リリーシャ「ふふ、でも……これで寂しくなくなる。 妾と一つに───! リンカー・フュージョン、発動ォ!」 リィィン
リリーシャ「ヒート・エクスキューターLV7とコールドリアクターを融合し、凍える心に灯を……! 蘇れ、セントエルモッ!」 ゴァァッ
メア「セントエルモ……! 倒したってのにまた出てきやがったか!」
-
リリーシャ「おぬしを多少は侮っていたぞ、メアよ……詫びとして、貴様には妾最大の切り札を見せてやろう」 スッ
リリーシャ「もはや貴様のしもべなどいらぬ! 再びリンカー・フュージョンを発動し、セントエルモにファントムリーフを融合じゃ!!」
メア「サイス・ハッカー同士の融合召喚だと!? なんだ、この時空の歪みは!」
リリーシャ「超意識の果てより来訪し、万物と未来をその瞳に映せ! ───融合召喚!!」
リリーシャ「すべてを操れ! 《SH 超常者ゲラーユ》ッ!!」 ズォォォッ
《SH 超常者ゲラーユ》
融合・効果モンスター
星10/闇属性/サイキック族/攻3600/守1200
「SH」モンスター+融合モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①:このカードが融合召喚に成功した場合、自分の手札を1枚捨てて発動できる。
カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言する。 その後、相手の手札を全て確認し、宣言した種類のカード1枚を自分の手札に加える。
②:このカードが相手のカードの効果の対象になった時に発動する。相手の手札を確認し、そのカードと同じ種類のカードを全て破壊する。
この効果で相手のカードを破壊した場合、このカードを対象としたカードの効果は無効化される。
メア「顔のねぇローブの男……!? こいつがリリーシャのエースモンスターか!」
-
リリーシャ「ゲラーユが融合召喚に成功したこの瞬間! 手札一枚を糧に効果が発動されるッ!」
リリーシャ「貴様の最後の一枚は魔法カード《魂の蝋燭》! それを妾に寄越すが良い!!」 キィィンッ
メア「オレの手札を奪う効果だと!? しまった、そのカードは……!」
リリーシャ「ふふっ、おぬしのカードは妾が有効活用させて貰うぞ? 手札より魂の蝋燭を発動し、パイロソウル・ゲヘナを破壊じゃ!!」
メア「くそっ! オレのカードを逆手に使いやがったな!」 パリィィン
リリーシャ「妾は負けぬ。 かつての友のため、もはや皆を諦めるしか道はないのじゃ……! その邪魔を、するなぁッ!!」
メア「たとえそれで周りのヤツらが納得したとして、肝心のお前が泣いてちゃ意味ねぇだろうがよ!」
リリーシャ「黙れ! もはや妾にそんな身勝手など許されぬ! バトルじゃ、メアァァァ!!」
-
[リリーシャ]《SH 超常者ゲラーユ/A3600》
[メア]
リリーシャ「おぬしのライフは残り200! 攻撃力3600のゲラーユの一撃でとどめを刺してやろう!!」
リリーシャ「これで終わりじゃ! ゲラーユでプレイヤーへダイレクトアタック!! メタコンシャス・ストリームッ!!」 ガギギッ
メア「ここで終わらせてたまるかよ! 罠カード《ピンポイント・ガード》を発動し、墓地からヒート・エクスキューターLV3を復活させる!」
メア「アストラル体のゲラーユに触れようが、罠の効果までは消されねぇ! オレを守る炎の壁となれ!」 ジュゥゥッ
《ピンポイント・ガード》
通常罠
①:相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない。
リリーシャ(チィッ! その罠ならば、この速攻魔法は発動しても無意味……! 謀ったなメア!)
リリーシャ「ならば墓地のアトリビュート・ジャックを除外し、デッキから二枚目のエーテルマインを手札に加えて二枚のカードをセット!」
リリーシャ「これで妾のターンは終了じゃ! おぬしの場にはたった一体のみ、ライフは200ポイントで切り札はもういない! 諦めよメア!!」
リリーシャ:LP2700/手札0枚/場4枚
《SH 超常者ゲラーユ/A3600》
《SHアストラルライト》《--》《--》
-
メア「諦めの悪いのがオレの性分だ……! お前こそオレに指図してんじゃねぇ!」
メア「特にリリーシャッ! オレはお前のように、何かを諦めたがるようなヤツには絶対負けねぇんだよ!」
リリーシャ「この絶望的な状況でまだほざくか! もはや勝負はついておるッ!!」
メア「オレとお前、どっちが勝つかはやってみないと分かんねぇだろ! オレは決して後ろを振り返らねぇ、だからお前も諦めてんじゃねぇ!」
メア「オレが立ち上がらなくてどうする! きっと遊奈ならきっとこう言うだろうぜ!!」
メア「どんな波に呑まれたとしても、絶対に足掻いて見せるってな!! オレの…‥タァァァンッ!!!」 シュバァッ
リリーシャ「この状況を覆すカードなどない! 妾の勝利は揺るがぬ!!」
メア(……な、なんだこのカード!? こんなのデッキにいれた記憶ねぇぞ!) ドクン
メア(だが、感じるぜ……! このカードからほとばしる、とてつもねぇ熱を! これは賭けだ!!)
-
メア「───オレは墓地に存在する魂の蝋燭の効果発動! ヒート・エクスキューターLV7をデッキに戻し、このカード自身を回収する!」
メア「そして発動だ! ヒート・エクスキューターLV3を破壊してLV1にレベルダウンし、再びレベルアップ効果を発動するぜ!!」 ゴゥッ!
リリーシャ「またしてもヒート・エクスキューターLV7に進化するつもりか! じゃがさせぬぞ!」
リリーシャ「罠カード《SHエーテルマイン》を発動し、レベル7のシルバーバーチを爆弾に埋め込んだ! これで詰みじゃ!!」
メア「オーバーリミット・レベルアップ!! 再び熱く燃え上がれ、ヒート・エクスキューターLV7ッ!!」 ゴァァッ!
リリーシャ「無駄じゃといっておろう! エーテルマインを起爆し異次元へと追放されよ、ヒート・エクスキューターLV7!!」
メア「爆弾なんざふっ飛ばしてやらぁ! 速攻魔法《パイロブレイズ・カルマ》を発動だぁぁぁ!!」 キュォォン!
リリーシャ「なに!? ヒート・エクスキューターLV7の専用魔法カードじゃと!?」
《パイロブレイズ・カルマ》
速攻魔法
自分フィールド上にレベル7の「パイロソウル」モンスターが存在する場合に発動できる。
①:エンドフェイズ時まで、レベル7の「パイロソウル」モンスターは相手のカード効果を受けず、
戦闘を行ったダメージ計算後に破壊される。
-
メア「これでヒート・エクスキューターLV7は除外されねぇ! さらにレベルアップ時の効果で二枚目のアポカリプスを手札に加え発動する!」
メア「これでゲラーユのアストラル化は解除した! 破壊に耐えることも効果を消されることもなくなったぜ!」 パキィィン
リリーシャ(じゃが勝つのはこの妾じゃ! すでに布石は打っておる、もはやヤツに勝ち目は……!)
メア「そして───オレのライフが1000ポイント以下で場のカード枚数で負けている、この絶体絶命の状況のみ発動できるカードがある!」
リリーシャ「!? ま、まさか……おぬし、あのカードを!!」
メア「魔法カード《鏡面のジョーカー》を発動だぁぁぁ!!」 キュォォンッ!
《鏡面のジョーカー》
通常魔法
自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数以下で、自分のライフポイントが1000以下の場合のみ発動できる。
①:自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動する。そのモンスターのレベル・ランクと同じランク・レベルを持つ
「ジョーカー」モンスター1体を、デッキ・エクストラデッキから特殊召喚する。
-
メア「行くぜ! このカードにより、オレの魂を分けたしもべをジョーカー化させるッ!!」
メア「我が魂より出でし魔焔よ! 己のペルソナを掌握し、内なるアニマを解き放て! ───アルカナイズ・リベレイト!!」
メア「鏡面の彼方より燃え盛れ!! 《パイロソウル・ヒート・エクスキューター・ジョーカー》!!!」
《パイロソウル・ヒート・エクスキューター・ジョーカー》
特殊召喚・効果モンスター
星7/炎属性/悪魔族/攻3200/守2200
このカードは通常召喚できない。「パイロソウル・ヒート・エクスキューターLV7」を対象に発動した、
「鏡面のジョーカー」の効果およびこのカードの効果でのみ特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。デッキから「パイロソウル」カード1枚を墓地に送る。
②:フィールド上のこのカードが戦闘およびカードの効果で破壊された場合に発動できる。墓地のこのカードを特殊召喚する。
③:墓地の「パイロソウル」モンスターの枚数によって以下の効果を適用する。
●7枚以上:ターン終了時まで、このモンスターの攻撃力は戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分アップする。
●10枚以上:このモンスターの攻撃力は相手のライフポイントの数値分アップする。
リリーシャ「こんな……認めぬ! 妾は認めぬぞォ!!」
メア「ヒート・エクスキューター・ジョーカーの効果発動! 墓地に十体目のパイロソウルが送られ、秘められし第四の効果が解放される!!」
メア「その効果によりリリーシャ! お前のライフポイント2700ポイントをヒート・エクスキューター・ジョーカーの攻撃力に加えるぜ!!」
リリーシャ「攻撃力……5900じゃと!?」
-
[メア] 《パイロソウル・ヒート・エクスキューター・ジョーカー/A5900》
[リリーシャ]《SH 超常者ゲラーユ/A3600》
メア「バトル! そしてこの瞬間、ヒート・エクスキューター・ジョーカーの第二の効果が発動だ!」
メア「ヒート・エクスキューター・ジョーカーは必ず勝利する! お前のゲラーユの攻撃力3600を吸収し、攻撃力9500にアップだぁぁぁ!!」
リリーシャ(妾は、ここで負けるのか? そして皆の思い出と共に、この研究室もすべて失うのか……?)
──────────
亜理砂『頭の硬い研究者に教えてあげる……友達を守るのに、理由なんかいらないのよ』
ユウナ『リリーシャ! 亜理砂とお喋りできるようにしてくれたの、ちょっとだけ感謝してる。 ……ちょっとだけよ?』
──────────
リリーシャ「ゃ……いや、じゃ! もう妾だけ、置き去りにされたくない! 速攻魔法《融合解除》発動!!」
リリーシャ「妾を守れ! ファントムリーフ、セントエルモッ!!」 シュォォン
《融合解除》
速攻魔法
①:フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。その融合モンスターを持ち主のエクストラデッキに戻す。
その後、エクストラデッキに戻したそのモンスターの融合召喚に使用した融合素材モンスター一組が自分の墓地に揃っていれば、
その一組を自分フィールドに特殊召喚できる。
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メア「本心……言えたじゃねぇかよ」
リリーシャ「あ……」
メア「だが勝つのはオレだ! 攻撃力6700にアップしたヒート・エクスキューター・ジョーカーよ、ファントムリーフを焼き尽くせ!!」 ズドォォッ
メア「この瞬間、パイロブレイズ・カルマの二つ目の効果が起動! ヒート・エクスキューター・ジョーカーは破壊され、第三の効果が発動だ!」
リリーシャ「そんな馬鹿な! おぬしの手札にもうカードは一枚も……!」
メア「ヒート・エクスキューター・ジョーカーはデッキからパイロソウルを喰らうことで蘇る! お前のモンスターを殲滅するまでな!!」
リリーシャ「妾を倒すまで何度でも破壊と復活を繰り返し、半永久的に攻撃し続けるコンボじゃと!?」
メア「へへっ、ルナの野郎じゃねぇがよ。 これがオレ流の無限ループだ! 続けてセントエルモを呑み込めぇぇぇ!!」 ズドォォッ
リリーシャ「くぅぅっ! これが、諦めない意思のもたらす可能性か……!」 パリィィン
メア「誰に何を言われようが関係ねぇ! お前自身の心の叫びから、耳を塞ぐな!!」
メア「その凍えきったお前の心を、オレが全部溶かし尽くしてやるぜ!! ヒート・エクスキューター・ジョーカーでダイレクトアタックだ!!」
メア「パイロブレイズ・クラウンカルマァァァッ!!!」 ズドォォッ
リリーシャ「そうか……妾が、間違っていたのじゃな───」 LP:2700→0
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───
─
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リリーシャ「……初めて亜理砂と出会ったのは、秋風が肌を撫でる夕日の中じゃった」
─────────…
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リリーシャ『止まれ。 おぬしが天王寺亜理砂じゃな?』
亜理砂『ええっと、ファンの方かしら。 それともすっごく美人だし、もしかして同業者?』
ルナ『ええっ、亜理砂この人知らないの? 金髪ヘテロクロミアの大和撫子、リリーシャ・ガーネットさん! 次期生徒会長候補で有名だよ』
亜理砂『なんでアンタが女学院の諸事情に詳しいのよ……』
ミリーナ『みっみみ、ミリーナ・ガーネットです! サインお願いしますっ!!』 バッ
リリーシャ『残念ながら妾はそのどちらでもない。 アイドルなんぞにうつつを抜かす余裕などないのでな』
亜理砂『……へぇ? じゃあ次期生徒会長様は、そのアイドルなんかにどんなご用件で?』 サラサラ
リリーシャ『妾の理論は完璧じゃ。 あとは素質のあるモルモットと客寄せパンダがいれば良い』
リリーシャ『そこで妾が目を付けたのが亜理砂、貴様というワケじゃ。 おぬしのカードには妾の実験の被検体となってもらう!』
亜理砂『話がよく見えないのだけれど、要はこの私のスポンサーになりたいってことね。 けど実験って?』
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リリーシャ『カードの精霊は知っておるな? あれは数ある思念体でも一握りのモノが、ヒトの認識できる波長へ同期した存在じゃ』
リリーシャ『妾の研究は、ソリッドビジョンを媒体として強制的にカードの精霊を具現化させることを可能とした!』
亜理砂(カードに命を吹き込む研究……とんでもない話だけれど、もしそれが本当なら───)
ミリーナ『お、お姉様もう帰りましょう! ミリーナは亜理砂さんとお話しできただけでも十分ですからっ、ね?』
リリーシャ『デュエルじゃ、天王寺亜理砂! 妾が勝てばおぬしのカードは研究のサンプルに使わせてもらおう!』
リリーシャ『じゃが、もし貴様が勝てばなんでも言うことを一つ聞いてやろう。 妾がアイドルなんぞに負けるなど万が一にもありえぬがな!』
ルナ『亜理砂、ここはボクが───』
亜理砂『どいてくれるルナ? さすがの私も堪忍袋が破裂寸前なの』
亜理砂『アイドルごとき、アイドル風情……そういうヤツらには身体に教えることにしてるから』
ミリーナ『ひっ』
ルナ『亜理砂、アイドルはそんな顔しちゃいけないよー……あっもう聞こえてないや』
リリーシャ『妾とて伊達に生徒会長の座に選ばれておらぬ! さぁゆくぞ亜理砂!!』
リリーシャ・亜理砂『『デュエルッ!!』』
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リリーシャ『……そんな、馬鹿な』
リリーシャ『この妾が、手も足も出ずに負けたじゃと───?』 LP:4000→0
亜理砂『覚えておきなさい。 私はアイドル決闘者、天王寺亜理砂』
亜理砂『アイドルとデュエル、どちらか片方だけで妥協はしない。 両方の頂上にいるからこそ、私はトップアイドル決闘者なの』
ルナ『いやぁリリーシャさん、相手と時期が悪かったね。 アイドルか胸をけなされた亜理砂にデュエルで勝つのはボクでも不可能だ』
リリーシャ『くっ! これでは妾の夢が……!』
ミリーナ『お姉様、もう帰りましょう。 亜理砂さん、お姉様がご迷惑をおかけしてすみませんっ!』
亜理砂『───そういえば、私が勝ったらあなたに一つだけお願いができるのよね?』
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リリーシャ『やった……やり遂げたぞミリーナッ! やはり妾の理論は正しかったのじゃ!』
亜理砂『まさか、あんなデタラメみたいな話が本当だったなんて……』
リリーシャ『亜理砂、今ではおぬしに感謝しておるぞ。 さぁ見るがいい皆よ! これが人工精霊誕生の瞬間じゃ!』
リリーシャ『目覚めよ───《水鏡の巫女 ユウナ》!!』 ─カッ!
ユウナ『……あれ? ソリッドビジョンの映像が、私と一緒に動いて……』
亜理砂『ゆ、ユウナ……なの?』
ユウナ『え───亜理砂、私のことが分かるの!?』
亜理砂『あったりまえじゃない……! ずっと私を支えてきた相棒のことを、間違えたりなんかしないわ!』
ユウナ『やった! 私、やっと精霊になれたんだ! これで亜理砂やみんなとお話しできるのね!』
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リリーシャ『ふっ……モルモットよ、それは妾の手助けがあってのモノじゃ。 妾を崇めるが良い』
ユウナ『亜理砂ぁーっ!』 パタパタ
リリーシャ『おい、そこの小蝿! 妾にも礼ぐらい言わぬかっ!』
ユウナ『はぁ……はいはい、ありがとね。 変な喋り方の人』
リリーシャ『こっ、このモルモットめが! おぬしが精霊になれたのは妾のおかげじゃぞぉ!?』
ユウナ『うるさいなぁっ! 私はモルモットじゃなくてユウナ! ちゃんと名前で呼んでよねっ!』 ベーッ
亜理砂『あはは……仲が良くなるの早いわね二人とも』
リリーシャ・ユウナ『良くないっ!!』
ルナ『阿吽の呼吸で言われてもね』
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亜理砂『それにしても普通の妖精と違って、ソリッドビジョンだから触れられないのはちょっとがっかりかな』 スカッ
リリーシャ『それは仕方がないのう……所詮は投影映像、質量などないのじゃからな』
ユウナ『私はこれでも十分。 リリーシャ! 亜理砂とお喋りできるようにしてくれたの、ちょっとだけ感謝してる。 ……ちょっとだけよ?』
リリーシャ『……そ、そうか』 クルッ
ミリーナ(お姉様、耳が真っ赤です。 素直じゃないんですから……)
ルナ『待てよ、ソリッドビジョンだから透けるってことはつまり……!』 ズボォ
ユウナ『きゃぁああぁあぁぁっ!?』
ルナ『やっぱりだ! 巫女服の向こう側に広がる肌色のヴァルハラッ! リリーシャさん、あなたは世紀の天才だよ!!』
亜理砂『私の相棒に何してんのよこの変態がぁぁぁ!』 ドギャァァ
ルナ『ぐわぁぁあぁああぁ! ここがボクの死に場所か……悪く、なかった』 チーン
ユウナ『みみ、見境なさすぎよルナっ! モンスターの私にまで、その……そういう目で見るなんてっ!』 カァァ
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メア『見つけたぜ! ここが悪の組織か!!』 バァン
リリーシャ『誰じゃおぬしは、というか何を言っておる?』
ルナ『それ以前にここ女学院の中だよね。 野郎はお帰りください』
亜理砂『アンタもここからつまみ出されたいの?』
メア『とぼけてんじゃねぇ! 親父のリストに載っていたぜ、人工的に精霊を作ってるんだってな?』
ユウナ『っ! 私のせいで、みんなが危ない目に……!』
ルナ『大丈夫だってユウナ、ボクたちがついてるよ。 それに大体リリーシャさんのせいだし』
リリーシャ『覚えておれよルナ……じゃがリストじゃと? この研究を知る者は妾たちだけのハズ、どこから情報が漏れた?』
メア『ごちゃごちゃとうるせぇんだよ! 悪はオレが裁く、デュエルだぁ!!』
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ミリーナ『皆さんはミリーナが守りますっ! 下がってください!』
リリーシャ『待てミリーナ。 あやつ……もしや人や精霊をカードに封印するとかいう不審者なのかもしれぬ』
リリーシャ『妾が出よう。 なぁに、もし負けても研究成果は残る』 フッ
ユウナ『そんな……ダメよリリーシャ! カードにされちゃうなんてやだっ!』
亜理砂『そうね。なら、私がアイツとデュエルするわ』 ザッ
ルナ『亜理砂っ!?』
亜理砂『ミリーナちゃんはまだ小さいし、アンタの頭脳はきっと将来みんなを幸せにできる』
リリーシャ『ヤツの狙いは妾じゃ! おぬしは関係ないじゃろう、やめよ亜理砂ッ!』
亜理砂『頭の硬い研究者に教えてあげる……友達を守るのに、理由なんかいらないのよ』
メア『最初の獲物はお前か? なら行くぜ!!』
亜理砂・メア『『デュエルッ!!』』
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メア『嘘だろ!? ありえねぇ、強すぎるっ……!』 ジリ
亜理砂『これに懲りたら、もう二度と悪さなんてしないことね! 全モンスターでダイレクト・アタック!!』
メア『ぐぉおぉああぁぁ!!』 LP:4000→0
ルナ『し、心配するだけ損だったみたいだね』
ユウナ『当たり前よっ、亜理砂は私のパートナーなんだから!』 フンス
リリーシャ『亜理砂に挑むとは無謀な……もしかして、妾のときもあのような感じじゃったのか?』
ミリーナ『ミリーナがあれほどお姉様に警告したのに、まったく聞く耳を持ちませんでしたからっ』 プイッ
メア『ちっくしょう……! 覚えてろ、亜理砂にリリーシャ! また来るぜっ!』 ダッ
亜理砂『もう来なくていいわよ!』
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ユウナ『はぁっ、はぁっ……! う、ぐっ……! 助、けて……亜理砂、リリー、シャ……!』
亜理砂『どういうこと……!? ユウナに何が起きてるのよリリーシャッ!』
リリーシャ『っ……ユウナは元々精霊になれるほどの力を持たぬ。 それを今まで疑似的に精霊化しておったが……』
リリーシャ『妾たち人間と接触を繰り返していくうちにユウナ本来のエネルギーが高まり、オーバーヒートしておるのかもしれぬ……!』
メア『難しいことは分かんねぇ、けどユウナは助かるのかよ!?』
リリーシャ『……方法は二つある。 一つは、精霊化を解除することじゃ』
ユウナ『や……やだ! もう亜理砂たちが、私のことを見えなくなる、なんて……! みんなと話せなく、なるなんて……やだよぉっ!』
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亜理砂『二つ目の、方法は』
リリーシャ『……ユウナから溢れる精霊のエネルギーを、誰かが受け皿となり分け与える』
リリーシャ『じゃがどんな影響があるのか妾には分からぬ。 最悪、器となった者が精霊化して二度とヒトに戻れぬかもしれぬのじゃ!』
ミリーナ『そんな……! 誰かが犠牲になるなんて、そんなのミリーナには耐えられません!』
ルナ『それ、ボクがやるよ』
亜理砂『ルナ! こんなときに軽口叩いんじゃ……』
ルナ『ボクは本気だ!!』
ミリーナ『ルナ、さん……?』
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ルナ『ガーネット姉妹は欠けちゃダメだ。 きっと残された方は寂しい思いをするからね』
ルナ『亜理砂はトップアイドルだし、メアなんか王子様だよ? いなくなれば大問題だ』
ルナ『だからさ……最後ぐらいは、一般人代表のボクに恰好良いところ見させてくれないかな?』
ルナ(それに……) チラ
ユウナ『ル、ナぁ……』
ルナ『いなくなっても一番ダメージ少ないのはボクだし、というかセクハラの分を差し引けばひょっとしてプラスかもね?』
ルナ『だからさみんな、ここはボク一人に───』
バチィンッ!
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ルナ『亜、理───』
亜理砂『いなくなってもいいだなんて言わないでよ!!』 グイッ
亜理砂『昔から、一人でなんでも……背負い込まないでよルナ……!』 グスッ
メア『あぁああくそっ! オレはもう決めたぜ! ルナの野郎だけに見せ場を奪われてたまるか!』
メア『オレもやるぜ、それ! 別に器は一人じゃなくてもいいんだろ?』
リリーシャ『おぬしら……! 自分が何を言っておるのか分かっておるのか!?』
亜理砂『当然よ。 私もやるわ……! 私の大切な、たった一人の相棒だもの!』 ギュッ
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亜理砂『さぁリリーシャ! 負担が三等分なら問題ないハズよ、今すぐお願い!』
リリーシャ『……あと一人分おらぬと危険じゃ』
ミリーナ『なら、ミリーナが!』
リリーシャ『おぬしはまだ小さい。 負荷に耐えきれぬ!』
ミリーナ『そんなことはありません! ユウナさんが苦しんでるのに何もできなかったら、きっとミリーナは一生後悔します!』
リリーシャ『はぁ……誰が、妾がやらぬと言った』
ルナ『リリーシャさん!』
リリーシャ『妾が入ればこれで四人。 受け皿がそれだけいれば十分じゃ』
ユウナ『リリー、シャ……! どう、してっ……?』
リリーシャ『頭の小さい小蝿に教えてやろう。 友を守るのに理由などいらぬ』 フッ
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リリーシャ『───ユウナの魂より溢れし波動よ! 貴様の行き場はここにある!』
リリーシャ『いま妾たち四人の魂に等分配し、ユウナの元より消え去るが良い!』 ─イィィン!
亜理砂『くっ……!』 ズクッ
ルナ『っ、ぐぅ!』 ズクッ
メア『うぉぉっ!?』 ズクッ
ユウナ『うぁあぁぁああぁぁっ───! ……っ、っ───』 スゥ
リリーシャ『実験は……成功、じゃ』 ドサ
ミリーナ『お姉様!』
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リリーシャ(───あれからユウナの体調は元通りになり、それから何事もなく日常は過ぎていった)
リリーシャ(じゃが妾たちに流れ込んだユウナの力の一端は、影響を及ぼさなかったワケではない)
リリーシャ(《鏡面のジョーカー》……この力はいったい何なのじゃろうか?)
リリーシャ(それに、再びユウナの力が暴走する可能性は捨てきれぬ)
リリーシャ(妾は再び研究を続けることにしたのじゃ)
リリーシャ(友の、ユウナのために)
──────────…
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ミリーナ『リリーシャお姉様、今日も気持ちのいい朝です。 ミリーナが起こしに参りました!』
リリーシャ『むぅ、ミリーナか。 妾はまだ昨日の疲れがとれておらぬ』
リリーシャ『……あと三時間ほど待て』
ミリーナ『いけませんお姉様! 生徒会長ともあろう方が、遅刻をするなどもってのほかですよ?』 バサッ
リリーシャ『こればかりはどうともならぬと言っておるだろうに……すまぬが亜理砂には遅れると伝えてくれぬかのう?』
ミリーナ『亜理砂? 我が校の誇る人気アイドルデュエリスト、あの天王寺亜理砂ですか?』
ミリーナ『あの方とお知り合いだなんて、ミリーナは感激です!』
リリーシャ『……は? おぬしは何を言っておるのじゃ?』
──────
───
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メア「……なんだよ、これ」
リリーシャ「妾の片目には、映像と音声を記録できる特別製のカラーコンタクトを着けておってな」
リリーシャ「頭の方の記憶は消されたが、妾が幾重にも編み込んだ量子暗号はヤツらにも突破できなかったらしいのう」
ミリーナ「し、信じられません……! こんなことを、ミリーナは今まで忘れてしまっていたなんて!」
リリーシャ「さて、メアよ。 妾が頼める立場でないのは承知しておる」
リリーシャ「じゃが、もう妾は諦めたくないのじゃ。 すべてを取り戻すことを……!」
メア「ああ。 これはもうお前だけの問題じゃねぇ、オレにだって関係あるんだ」
メア「それによ……女の子が泣いてるのを黙って見過ごすワケにもいかねぇしな」
リリーシャ「……み、見るでない! それにおぬしが女の子扱いするな、妾は年上じゃぞ?」 ゴシ
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ミリーナ「ですがお姉様、これからどうなさるのですか?」
リリーシャ「むっ……確かにそうじゃな。 こやつはキレイさっぱり忘れておったし」
メア「お前な……けど、この映像に怪しいヤツとか映ってなかったのかよ?」
リリーシャ「何回も見直したが、そのようなヤツがおればとっくに気づいておるわ」
メア「ならよ、映ってねえヤツはどうなんだ?」
ミリーナ「どういうことです?」
メア「たとえば映ってねえと不自然なヤツとかよ。 怪しいヤツってのは、一見怪しそうに見えねぇもんだ」
リリーシャ「おぬしが言っても説得力がまるでないぞ。 じゃが、映っているハズの人間……か」
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遊奈『……両親は数年前、リムルピアの外に出ていきました』
遊奈『今は天王寺家にお世話になっています。 それから亜理砂と一緒に入学して───』
リリーシャ(おそらくユウナは記憶を消され、何らかの方法で人間となった後にヒトとしての記憶を植え付けられたのじゃろう)
リリーシャ(そして元のユウナが二重人格として発現したと考えれば、不自然なことはない)
ルナ『あはは、やだなぁリリーシャさん。 ボクはどこかの忘れっぽい誰かさんたちと違って、ちゃんと覚えてますよ?』
リリーシャ(ルナ……なぜヤツは覚えておるのじゃ? 妾とヤツの共通点は?)
亜理砂『ちょっと? 生徒会長だかなんだか知らないけど、初対面のクセにその態度はないんじゃないかしら?』
リリーシャ(亜理砂は妾やメアのことは忘れていたが、ルナのことは覚えておった)
リリーシャ(つまり消されたのは、妾と亜理砂が出会ってからの思い出か)
リカ『あ、あたしだってゆなちんの幼馴染だもん! 他人事じゃないよ!』
──────────
リリーシャ「そういえば……あやつ、何者じゃ?」 ハッ
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メア「お、おい! 勝手に部室に忍び込んでもいいのかよ?」
リリーシャ「妾は生徒会長じゃぞ? それにおぬしこそ、すでに女学院の敷地に入っておるではないか」 ガチャ
ミリーナ「うわぁ……整理整頓の欠片もありませんね」
リリーシャ「新聞部部長と言っておるが、岬リカ以外の実態は幽霊部員じゃ。 一人で好き勝手使っておるのじゃろう……お?」
メア「なんだこれ。 鍵の付いた箱か?」
ミリーナ「鍵はどこかにあるんでしょうか……これだけ散らかっていては、探すのにも一苦労ですね」
リリーシャ「案ずるなミリーナよ。 妾にかかればこの程度、三秒もいらぬ」 ガチャチャガチンッ
メア「……見なかったことにするぜ。 どうせ共犯呼ばわりするだろうしな」
リリーシャ「おぬしも察しが良くなってきたではないか。 この中は……封筒、か?」 ピラッ
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ミリーナ「いけませんよお姉様! きっとリカさんの大事なこ、恋文かもしれませんっ!」 カァァ
リリーシャ「いまどき紙のラブレターなど書くのはおぬしぐらいじゃ……それに岬リカは限りなく黒に近い」
メア「ここまで来たんだ、もう後には引けねぇよ」
リリーシャ「ついに妾たちは事件の手がかりを掴めるかもしれぬ。 さぁ、ここにあるのはただの紙屑か、それとも───!」 スッ
ミリーナ「これが、リカさんの秘密……!」 ゴクリ
リリーシャ「……これ、は」
メア「リリーシャ、中身はなんだ?」
リリーシャ「───『ジョーカー・プロジェクト』……?」
遊戯王スターズ・ジョーカー 第4話「道化と追憶」終わり
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以上で第四話は終わりです。ここまでご覧いただきありがとうございました、それでは良いお年を
あと某所にズァークがデュエル脳全開のSSを投下するので、もし見かけましたら読んでいただければ幸いです
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遅くまで投下乙、わりと展開早い気もするがもう1/3が終わったしな
パイロソウルは清清しいまでの脳筋だな、ビートダウンの基本をとことん突き詰めてる
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遅くなったけど乙乙
パイロソウルマジで不死身だな
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乙ゥー!
来年も続きが楽しみだぜ
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新年明けましておめでとうございます。次の更新は正月明けに行えそうです
追記:昨日書いたデュエル脳ズァークのSSがスタ速の記事に載りました。ぜひ読んでみてください
ズァーク「我とデュエルしろぉおおぉおぉぉ!!」
http://blog.livedoor.jp/maxut/archives/49192961.html#comments
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あけましておめでとうございます。続き楽しみに待ってます。
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待機
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初詣で死のデッキ破壊ウイルスに感染してしまい、間が予想以上に開いてしまいました
これから巻き返していきたいと思います
遊戯王 スターズ・ジョーカー 第5話「贖罪のために」
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ルナ「助かったよ、教えてくれてありがとう。 これ駅前のジェラート割引券ね」
「わぁっ、ありがとうルナくん! ところで今日は亜理砂さんと一緒じゃないの?」
ルナ「一緒だったらボクは今ごろリムルピアの海に散骨されてる」
「ふふっ、もう……今度は女学院に入ってきちゃダメよ?」
ルナ「できる限り善処するよ。 それじゃ」
ザッ
亜理砂「───ルナ。 アンタを灰にする前に聞きたいことがあるのだけれど?」
ルナ「げっ、亜理砂……やっぱり追ってきちゃったかぁ」
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亜理砂「遊奈の秘密、それとリリーシャと私たちの関係……アンタは何か知っているんでしょう?」
ルナ「やだなぁ、遊奈の下着の柄ぐらい亜理砂も把握してるじゃないか。 ちなみにリリーシャさんは遊奈愛好会の過激派なんだ」
亜理砂「いい加減とぼけないで! アイツはモンスターに命を吹き込む研究をしてるらしいけれど、それがどうして遊奈と!」
ルナ「……やれやれ。 もうそこまで感づいてるみたいだね」 ハァ
ルナ「亜理砂。 ここから先を知れば、もう後戻りはできないよ」
ルナ「もしかすればキミに危害が降りかかるかもしれない。 平和な現状に不満でもあるのかい?」
亜理砂「私を誰だと思っているの? アンタの目の前にいるのは、アイドル決闘者の頂点に立つ女よ」
亜理砂「気にくわないことがあれば自分の手で道を切り開く。 今までも、そしてこれからも!」
亜理砂「私がこの世で一番嫌いなのは、私のためとかほざきながら自分の考えを押し付けるような卑怯者よ!!」
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ルナ「亜理砂が何と言おうが、ボクはキミを巻き込みたくないんだよね」
ルナ「……これはボクが原因で始まったことなんだ。 だからボク自身が決着をつけなくちゃいけない」 ボソ
亜理砂「心配してくれてどうも。 けれどそんなのはもうウンザリよ!」
亜理砂「私とデュエルよ、ルナ! 私が勝てばアンタの知ってることをすべて話しなさい!」
ルナ「そのデュエル、受けて立つよ。 ただしボクが勝ったらリリーシャさんと仲直りしてほしいな」
亜理砂「……私がアイツと? いいわ、そんなお願いならいくらでも頼まれてあげる」
亜理砂「そんなものはどうせ叶いはしない! 勝つのは、この私よ!!」
ルナ・亜理砂「「デュエルッ!!」」 LP4000/4000
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ルナ(とは言え相手はあの亜理砂……メアのときみたいに最初から舐めてかかったら一瞬で潰される。 相性は悪くないし、ここは堅実に行こう)
ルナ「行くよ、ボクの先攻! 手札から《神装手フレイヤ》をペンデュラムスケールにセッティングし《神装手エムブラ》を召喚、効果発動だ!」
《神装手フレイヤ》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻800/守1400
【Pスケール:青3/赤3】
自分は「神装手」モンスターしかP召喚できない。
①:自分フィールド上の「神装手」モンスターが破壊される場合、代わりにPゾーンのこのカードを破壊する。
【モンスター効果】
①:フィールドのこのカードが破壊された場合に発動できる。
デッキから「神装手」儀式モンスターまたは「神装手」儀式魔法1枚を手札に加える。
《神装手エムブラ》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻200/守1800
【Pスケール:青9/赤9】
自分は「神装手」モンスターしかP召喚できない。
①:1ターンに1度、相手フィールド上にセットされた魔法・罠カード1枚を選択して発動できる。
このカードがフィールド上に存在する限り、選択したカードは発動できない。
【モンスター効果】
このカードの①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上のこのカード以外の「神装手」カード1枚を選択して発動する。
そのカードを破壊し、デッキから「神装手」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
亜理砂(ルナのデッキはエクストラメタの儀式モンスターが主軸……けれどアンタとは何百回と戦ってるのよ、その手は透けて見えるわ!)
ルナ「エムブラの効果によりフレイヤを破壊! デッキから儀式魔法《神装手の予言書》そして儀式モンスター《剣神装手シグルズ》を手札へ!」
ルナ「フィールド魔法《神装手界ユグドラシル》展開ッ! 亜理砂とデュエルするのも久々だけれど、どんな手を使っても勝利は譲らない!」
《神装手の予言書》
儀式魔法
「神装手の予言書」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「神装手」儀式モンスターの降臨に必要。
レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、
手札から「神装手」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
②:相手フィールド上にエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合に発動できる。
墓地のこのカードを手札に戻す。
《剣神装手シグルズ》
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守2000
「神装手」儀式魔法カードにより降臨。
①:このカードがフィールド上に存在する限り、相手は1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
②:相手がエクストラデッキからモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。墓地のこのカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
《神装手界ユグドラシル》
フィールド魔法
「神装手界ユグドラシル」の①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「神装手」モンスターが効果によってリリースされた場合に発動できる。
その枚数まで自分はデッキからカードをドローする。
②:墓地のこのカードと「神装手」儀式魔法カード1枚をデッキに戻して発動できる。
デッキから「神装手界ユグドラシル」以外の「神装手」カード1枚を手札に加える。
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ルナ「さらにスケール3の《神装手アクス》と、スケール9の《神装手ファフニール》でペンデュラムスケールをセッティング!」
ルナ「これでレベル4から8の神装手が同時に召喚可能だ。 今回ばかりは容赦はしない、行くよ亜理砂!」
亜理砂「手を抜いて私に勝てるつもりなら舐められたものね。 このターンが最後にならないよう足掻いてみなさい、ルナ!」
《神装手ファフニール》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守1500
【Pスケール:青9/赤9】
自分は「神装手」モンスターしかP召喚できない。
①:相手フィールドのモンスターの攻撃力は、そのレベル・ランク×100ダウンする。
②:自分フィールド上のPモンスターが破壊された場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを守備表示で特殊召喚する。
【モンスター効果】
①:モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。このカードをPゾーンに置く。
②:自分フィールド上に存在するこのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動できる。
《神装手アクス》
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守200
【Pスケール:青3/赤3】
自分は「神装手」モンスターしかP召喚できない。
①:1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して発動できる。
このカードがフィールド上に存在する限り、選択したカードの効果は無効化される。
【モンスター効果】
このカードの①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールド上のこのカード以外の「神装手」カード1枚を選択して発動する。
そのカードを破壊し、デッキからレベル7以下の「神装手」モンスター1体を手札に加える。
ルナ「ルーン描きし振り子の軌跡が、異世界の門へ亀裂を刻む! ───ペンデュラム召喚ッ!」 3│☆4⇔☆8│9
ルナ「蘇れ、フレイヤ! そして手札から神装手の予言書を発動し、レベル4のフレイヤとエムブラを供物に儀式召喚を執り行う!」
ルナ「龍を屠りし魔剣を携え、いま一度戦場に舞い戻れ! ───儀式召喚! 現れよ、《剣神装手シグルズ》!!」 ☆4+☆4≧☆7
-
亜理砂(シグルズ……二回以上の特殊召喚を妨害する厄介なモンスターか)
ルナ「ユグドラシルの効果により、ボクは生贄に捧げた神装手の数───二枚のカードをデッキからドローする!」 シュバッ
ルナ「カードを一枚セット、そして速攻魔法《超再生能力》を発動! さらに二枚のカードをドローしてターンエンドだ!」
《超再生能力》
速攻魔法
①:このカードを発動したターンのエンドフェイズに、このターン自分の手札から捨てられたドラゴン族モンスター、
及びこのターン自分の手札・フィールドからリリースされたドラゴン族モンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。
亜理砂「随分と手札が悪いみたいね? 伏せカードはたった一枚……その程度で私を止められると思わないで!!」
ルナ(感づかれちゃったか……亜理砂相手に致命傷にならないといいけれど)
ルナ:LP4000/手札2枚/場5枚
《剣神装手シグルズ/A1800》
《神装手ファフニール/S9》《神装手アクス/S3》《神装手界ユグドラシル》《--》
-
亜理砂「私は遊奈の力になりたい。 それを邪魔するヤツらは、たとえアンタだろうと叩きのめす! 私のターンッ!!」 シュバァッ
亜理砂「手札からフィールド魔法《水鏡の迷宮》を展開ッ! その効果によりデッキから《水鏡の踊り子 レイン》を手札に加え、召喚よ!」 キィィン
《水鏡の迷宮》
フィールド魔法
「水鏡の迷宮」は1ターンに1度しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「水鏡」モンスター1体を手札に加えることができる。
②:1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
手札から「水鏡」モンスターを任意の枚数選び、そのモンスターを全て自分フィールド上に特殊召喚する。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
自分フィールド上の「水鏡」モンスターを任意の枚数選び、そのモンスターを全て手札に戻す。
《水鏡の踊り子 レイン》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻400/守800
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから「水鏡の踊り子 レイン」以外の「水鏡」モンスター1体を特殊召喚できる。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを手札に戻す。
ルナ(亜理砂の操る水鏡は劣勢時にカードが増える。 つまりどれだけ頑張っても五枚が限度、そしてシグルズの効果でエクストラは封じた!)
亜理砂「レインの効果発動! デッキから《水鏡の淑女 リヴィエル》を特殊召喚し、効果で《水鏡の孤影》を手札に加えて発動!」
ルナ「あっ、それはマズい!」
《水鏡の淑女 リヴィエル》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻600/守1800
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、デッキから「水鏡」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分フィールド上に存在する「水鏡」カード1枚を手札に戻すことができる。
《水鏡の孤影》
通常魔法
①:自分フィールドに「水鏡」モンスターが存在し、自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合、
その数まで相手フィールド上に表側表示で存在するカードを選択して発動できる。そのカードを破壊する。
その後、自分フィールド上の「水鏡」モンスター1体を手札に戻す。
-
亜理砂「アンタの場の数は五枚、私は四枚! 私はシグルズを破壊し、これでフィールドにかけられた縛鎖は断ち切られた!」 パキィィン
ルナ「くっ……ならファフニールのペンデュラム効果により、このモンスター自身をペンデュラムゾーンから特殊召喚するよ!」
亜理砂「無駄な足掻きよ! 水鏡の孤影の効果でレインを手札に戻し、魔法カード《水鏡の蜃気楼》を発動!」
亜理砂「アンタの空いてるモンスターゾーンを水鏡トークンで埋め尽くす! これで場のカードは八枚───見せてあげる、私のデュエルを!!」
《水鏡の蜃気楼》
通常魔法
①:自分フィールドに「水鏡」モンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールドに「水鏡トークン」(水族・水・星1・攻/守0)を可能な限り守備表示で特殊召喚する。
ルナ(しまった、アレを止めないと好き放題されてボクが挽き肉にされる未来が確定する)
ルナ(まあ止めるカードなんてないんだけどね。 ピンチかも) ジリ
亜理砂「水鏡の迷宮の効果発動! 私が劣勢のとき、手札に戻したレインと《水鏡の祭司 ニクス》を特殊召喚!」
亜理砂「そして再びレインの効果により、デッキから《水鏡の祈祷師 ユイ》を呼び出す! これで同じレベルのモンスターが二体揃ったわ!」
《水鏡の祭司 ニクス》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻1600/守1000
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分の墓地に存在する「水鏡」モンスター1体を選択して発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、エンドフェイズまでチューナーとして扱うことができる。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
自分フィールド上の「水鏡」モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊することができる。
《水鏡の祈祷師 ユイ》
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1200/守700
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分フィールド上の「水鏡」モンスターの数まで相手フィールド上に存在するカードを選択して発動できる。
選択したカードの効果をこのターンのエンドフェイズまで無効にする。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、このカードは戦闘および効果では破壊されない。
-
亜理砂「私はレベル3のレインとユイでオーバーレイ・ネットワークを構築!」 ☆3×☆3=★3
亜理砂「虚空を統べし白き幻獣! 合わせ鏡の回廊より解き放たれよ! ───エクシーズ召喚! 出でよ、《水鏡の白虚王 ヴァイス》!」 バシャァン
《水鏡の白虚王 ヴァイス》
エクシーズ・効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1700/守1400
「水鏡」レベル3モンスター×2
①:1ターンに1度、X素材を1つ取り除くことで発動できる。以下のどちらかの効果を適用する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
デッキから「水鏡」モンスター1枚を墓地に送る。この効果は相手ターンでも発動できる。
ルナ「それで亜理砂が自分で特殊召喚した水鏡トークンを全滅させるって、とんだマッチポンプじゃないか!」
亜理砂「勝利のためなら私はあらゆる手を尽くす! ヴァイスのオーバーレイ・ユニットになったレインを使用し、全体攻撃が可能となるわ!」
亜理砂「そしてニクスの効果で墓地に送られたレインをチューナーとして復活させ、その効果でデッキから二体目のリヴィエルを特殊召喚!」
ルナ(レベル4のニクスとレベル3でチューナー化したレイン……いやいや冗談でしょ!?)
亜理砂「集え、穢れなき天水! 互いに混じり形成せ、曇りなき水鏡! ───シンクロ召喚!」 ☆3+☆4=☆7
亜理砂「現れよ! 緋に煌めく翼纏いし神鳥、《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン》!」 バシァァン
《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン》
シンクロ・効果モンスター
星7/水属性/水族/攻2400/守2600
「水鏡」チューナー+チューナー以外の「水鏡」モンスター1体以上
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、墓地に存在する「水鏡」モンスター1体を選択して発動する。
このカードはこの効果を発動するために選択したモンスターと同じ効果を得る。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
自分エンドフェイズに発動できる。自分の墓地に存在する「水鏡」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
この効果は相手ターンでも使用できる。
-
亜理砂「まだ終わらせはしない! リヴィエルの効果で《水鏡写しのゲシュタルト》を手札へ加える!」
《水鏡写しのゲシュタルト》
通常罠
①:自分フィールド上に存在する「水鏡」モンスター1体と、相手フィールド上の効果モンスター1体を選択して発動できる。
選択した選択した自分のモンスターはその相手モンスターと同じ効果を得る。その後、選択した相手モンスターの効果は無効化される。
ルナ(場にレベル4のリヴィエルが二体───まさか!?)
亜理砂「レベル4のリヴィエル二体でオーバーレイ・ネットワークを構築ッ!」 シュォォン
亜理砂「合わせ鏡に囚われし霊獣よ! 太陰の光を背に浴びて大地を揺らげ! ───エクシーズ召喚!!」 ☆4×☆4=★4
亜理砂「私を守護せよ! 《水鏡の幻武王 トートイズ》!!」 ズゥゥンッ
《水鏡の幻武王 トートイズ》
エクシーズ・効果モンスター
星4/水属性/水族/攻2500/守2000
「水鏡」レベル4モンスター×2
①:1ターンに1度、X素材を1つ取り除く事で発動できる。以下のどちらかの効果を適用する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より少ない場合:
このカードの攻撃力は500ポイントアップする。その後、相手フィールドの魔法罠カード2枚を破壊する。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数より多い場合:
このカードは破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
ルナ(トートイズ……! 亜理砂のエースだけあって、アレを攻略するのは至難の業だ!)
亜理砂「オーバーレイ・ユニットを一つ使いトートイズの効果発動! 攻撃力を3000ポイントへアップし、アンタの魔法か罠を二枚破壊する!!」
-
亜理砂(伏せカードは破壊するとして、あのフィールド魔法は厄介だけど……ここは効果無効化のペンデュラム効果を持つアクスを狙うべきね)
亜理砂「トートイズ! ルナの伏せカードとペンデュラムゾーンのアクスを踏み割りなさい!」 ズォォォッ
ルナ「やばっ……! 破壊される前に永続罠カード《連成する振動》を発動し、アクスを破壊して一枚ドロー!」 パキィィン
《連成する振動》
永続罠
「連成する振動」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のPゾーンのカード1枚を対象としてこの効果を発動できる。そのカードを破壊し、その後、自分はデッキから1枚ドローする。
亜理砂「なんだ、攻撃反応系ですらなかったのね……なら気兼ねなく行かせてもらうわ! ヴァーミリオンの効果発動ッ!」
亜理砂「墓地のニクスの効果を水鏡に写し取り、ニクスを特殊召喚! さらに蘇ったニクスの効果でリヴィエルもチューナ扱いで復活よ!」
亜理砂「リヴィエルの効果で二枚目の水鏡の迷宮を手札に、そしてレベル4のニクスにレベル4のリヴィエルをチューニングッ!!」
ルナ(そうだ、いまボクが対峙しているのは……首から下は真っ平らで、それより上は遊奈とアイドルのことしか頭にないけれど)
亜理砂「我が命に従ずる四獣よ、水面に映りし虚像を依代に降り立つがいい! ───シンクロ召喚!」 ☆4+☆4=☆8
ルナ(間違いなく、リムルピア最強の決闘者───!!)
亜理砂「現れよ! 蒼く瞬く鱗覆いし龍、《水鏡の醒龍王 アズール》!!」
亜理砂「そしてアズールの効果により、ファフニールの効果は無効化される! 行くわよルナ、バトル!」
《水鏡の醒龍王 アズール》
シンクロ・効果モンスター
星8/水属性/水族/攻2800/守2200
「水鏡」チューナー+チューナー以外の「水鏡」モンスター1体以上
このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在する全てのカードの効果をエンドフェイズまで無効にする。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
このカードが自分フィールドに存在する限り、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
-
[亜理砂]《水鏡の幻武王 トートイズ/A3000》《水鏡の醒龍王 アズール/A2800》《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン/A2400》
《水鏡の白虚王 ヴァイス/A1700》
[ルナ] 《神装手ファフニール/D1500》《水鏡トークン/D0》《水鏡トークン/D0》《水鏡トークン/D0》《水鏡トークン/D0》
亜理砂「全体攻撃の権利を得たヴァイスで、水鏡トークン四枚とファフニールへ攻撃!!」
ルナ「ぐぅっ……! たった一ターンで上級モンスターをすべて召喚するとか、亜理砂はラスボスなの!?」 パキィィン
亜理砂「遺言はそれだけかしら? ならこれで終わらせてあげる! 攻撃力2400のヴァーミリオンでダイレクト・アタックよ!!」 ゴォォッ
ルナ「けどボクもっ……悪運が強いみたいだ! ボクが直接攻撃を受けるこの瞬間、手札より《リンクリボー》を守備表示で特殊召喚する!」
ルナ「リンクリボーは攻撃モンスターと同じステータスに変化するモンスター! 守備力の高いヴァーミリオンの攻撃では破壊されないよ!」
《リンクリボー》
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻300/守200
①:相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
さらにこのカードの攻撃力・守備力は、その攻撃モンスターと同じ数値になる。
②:相手モンスターの攻撃宣言時に、墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、そのカードが魔法または罠カードだった場合、そのカードを発動する。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
亜理砂(なっ、手札誘発効果!? 攻撃力の低いモンスターから攻撃するセオリーどおりの動きがアダになったか……!)
-
リンクリボー『クリクリ〜!』 フワフワ
ルナ「いやぁ助かったよ相棒、まさに九死に一生を得たよ」
亜理砂「チッ! なら攻撃力2800のアズールで、守備力2600のリンクリボーを攻撃よ!」 ズドォォッ
ルナ「ちょっ、カードの精霊に対しても本当に容赦ないなぁ亜理砂はっ!」 パリィィン
亜理砂「その良く回る舌を引き千切ってあげる! 攻撃力3000のトートイズでルナにダイレクト・アタック!! アクアバサルト・ミラーッ!!」
ルナ「ぐっ、うぁああぁあぁぁッ!!」 LP4000→1000
亜理砂「仕留めそこなったか……! なら私は手札からカードを一枚伏せ、エンドフェイズにヴァーミリオンの効果で水鏡の孤影を回収!」 シュパッ
亜理砂「アズールは優勢のとき、エクストラデッキからのペンデュラム召喚を封印する! さっさと諦めた方が賢明よ、ルナ!」
ルナ(亜理砂の場にはすでに四体の上級水鏡……勘弁して欲しいよ、はじまりの村の出口で四天王がお出迎えしてるようなものじゃないか)
亜理砂:LP4000/手札4枚/場6枚
《水鏡の幻武王 トートイズ/A3000》《水鏡の醒龍王 アズール/A2800》《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン/A2400》《水鏡の白虚王 ヴァイス/A1700》
《水鏡の迷宮》《--》
-
ルナ「だからと言って負ける気もないけどね……! ボクのターン、ドローッ!」 シュバッ
ルナ「キミの場にエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターがいるとき、墓地の神装手の予言書を手札に戻してシグルズを特殊召喚ッ!」
亜理砂「今さらシグルズを呼び出したところでもう遅い! 無駄な足掻きよ!」
ルナ「こいつはただの生贄さ! ボクは手札に加えた神装手の予言書を発動、シグルズを供物に再び儀式召喚を執り行う!」
ルナ「戦場に荒れ狂う颶風となりて、雄叫びと共に抗う敵を殲滅せよ! ───儀式召喚ッ! 疾駆せよ、ベオウルフ!!」 ☆7≧☆7
《獣神装手ベオウルフ》
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守2200
「神装手」儀式魔法カードにより降臨。
このカードの②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。
エクストラデッキから特殊召喚された相手フィールド上のモンスターの効果を全て無効にする。
②:特殊召喚された相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
亜理砂「なるほど? ベオウルフが儀式召喚に成功したとき、私のモンスター効果はすべて無効化された上で破壊されるってワケ」
亜理砂「そんな見え透いた手は私に通用しない。 罠カード《水鏡写しのゲシュタルト》を発動し、効果はすべてトートイズが奪い取る!」
ルナ「そのカードを使ったね……! ボクはユグドラシルの効果で一枚ドローし、手札から二枚目のエムブラを召喚! 効果発動だ!」
ルナ「ボクはフィールドに展開したユグドラシルを破壊し、デッキから儀式魔法《神装手の角笛》を手札に加えるよ!」 シュパッ
《神装手の角笛》
儀式魔法
「神装手の予言書」は1ターンに1度しか使用できない。
①:「神装手」儀式モンスターの降臨に必要。
レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、
手札から「神装手」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
相手フィールド上にエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合、相手フィールド上のモンスター1体もリリースできる。
-
亜理砂(私のモンスターも生贄に捧げられる儀式魔法!?)
ルナ「ペンデュラム召喚を封じるアズールには儀式の糧となってもらう! 手札から儀式魔法《神装手の角笛》を発動だ!!」
ルナ「嘶く雄牛の背に見えるは、百戦錬磨の戦神! ───儀式召喚ッ! 立ち向かえ、《闘神装手ラグナル》!!」 ☆8≧☆7
《闘神装手ラグナル》
儀式・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2600/守1500
「神装手」儀式魔法カードにより降臨。
①:このカードが儀式召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「神装手」モンスター1枚を手札に加える。
②:このカードがエクストラデッキから特殊召喚された相手モンスターと戦闘を行う場合、
このカードの攻撃力はそのモンスターの攻撃力+500の数値になる。
亜理砂「こんな方法で突破してくるなんて……! トートイズの優勢時効果を発動し、オーバーレイ・ユニットを一つ使用して水の鎧を纏う!」
ルナ「まだこれで終わりじゃないさ! ラグナルと墓地のユグドラシルの効果により、ボクは新たな神装手モンスター二体を手札に加える!」
ルナ「ボクが選ぶのはスケール9の《神装手ファフニール》そしてスケール3の《龍神装手エクス・ファフニール》ッ!!」
亜理砂(エクス・ファフニール───あれはすべての行動を封じることができる、ルナの切り札のドラゴン!)
《龍神装手エクス・ファフニール》
ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
【Pスケール:青3/赤3】
①:自分がP召喚に成功した時に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで破壊する。
②:自分フィールド上のPモンスターが破壊された場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。
【モンスター効果】
①:1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象に発動できる。
対象のモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:自分のPゾーンのカードを全て破壊して発動できる。相手の魔法・罠の発動を無効にして破壊する。
③:モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。このカードをPゾーンに置く。
-
ルナ「二体のモンスターをペンデュラムスケールにセッティングし、これでレベル4から8のモンスターが同時に召喚可能となった!」
ルナ「振り子よ踊れ、軌跡を刻め! 異世界の門を再びこじ開けよ! ───ペンデュラム召喚ッ!」 3│☆4⇔☆8│9
ルナ「再びボクの場に現れよ、アクス! フレイヤッ! そしてボクがペンデュラム召喚に成功したとき、エクス・ファフニールの効果発動だ!」
亜理砂(エクス・ファフニールは場のカードを一枚破壊できる効果。 私のモンスターを破壊することもできるけれど……)
ルナ「ボクは場のエムブラを破壊! この瞬間、ペンデュラムゾーンから呪われし龍が解き放たれる!」 パキィィン
ルナ「穢れし魂に身をゆだね、破滅をもたらす龍と化せ! 嘆け、《龍神装手エクス・ファフニール》!!」 ズォォッ!
亜理砂「あの状況から、一気に五体のモンスターを展開するなんて……正直アンタを見くびっていたわ、ルナ!」
ルナ「亜理砂、ボクがただの変態に見えるのなら訂正してもらおうかな?」
亜理砂「……別にそんなことはないわよ。 アンタは私の次に強い決闘者って知っているから」
ルナ「キミの次か。 けどその認識も今日限りだよ、バトルだ亜理砂!」
-
[ルナ] 《龍神装手エクス・ファフニール/A2500》《闘神装手ラグナル/A2600》《獣神装手ベオウルフ/A2400》
《神装手アクス/A1800》《神装手フレイヤ/A800》
[亜理砂]《水鏡の幻武王 トートイズ/A3000》《水鏡の醒龍王 アズール/A2800》《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン/A2400》
《水鏡の白虚王 ヴァイス/A1700》
ルナ「ラグナルでトートイズを攻撃するこの瞬間、効果によってトートイズの攻撃力を500ポイント上回るッ!」
亜理砂「けどトートイズの効果により、水の鎧を纏ったこのカードは戦闘で破壊されない!」 フォン
ルナ「無駄だよ、エクス・ファフニールの効果発動! トートイズの耐性をかき消して戦闘での破壊を可能とする!」 バシュゥゥ
亜理砂「やっぱりその効果をトートイズに……! きゃぁぁっ!」 LP:4000→3500
ルナ「続けて攻撃力2500のエクス・ファフニールで攻撃力2400のヴァーミリオンを、攻撃力2400のベオウルフで攻撃力1700のヴァイスを攻撃!」
亜理砂「うそ、私が押されて……くぅぅっ!」 LP:3500→3400→2700
ルナ「これでキミの場はがら空き、形勢逆転だよ! 攻撃力800のフレイヤ、そして攻撃力1800のアクスで亜理砂にダイレクト・アタックだ!!」
亜理砂「うぁあぁぁああぁっ!!」 LP:2700→1900→100
-
ルナ「流石にこのターンで亜理砂を倒すのは無理か……! ならボクはカードを一枚伏せてターンエンド!」 パシィン
ルナ「これでキミの場の四霊獣はすべて攻略した。 ライフもたったの100ポイントしかないし、ボクとしては時間の節約を推奨するよ」
亜理砂「そうね……確かにサレンダーすれば、こんな不毛なデュエルは今すぐにでも終わるわ」 ググッ
亜理砂「だから───サレンダーするなら今のうちよ、ルナ!!」
ルナ(あ、亜理砂はまだ勝利を確信してるの!? ボクだって負けるわけにはいかないんだけど……!) ゾク
亜理砂「この程度で挫折してたらトップアイドル決闘者なんて務まらない! アイドル界の遥か高みに昇りつめた、私のデュエルを見ろ!!」
ルナ:LP1000/手札0枚/場7枚
《龍神装手エクス・ファフニール/A2500》《闘神装手ラグナル/A2600》《獣神装手ベオウルフ/A2400》《神装手アクス/A1800》《神装手フレイヤ/A800》
《神装手ファフニール/S9》《--》
-
亜理砂「私はこれまで芸能界に入って、色々な決闘者と出会ってきたわ。 全力を尽くしてぶつかり合ったライバル、裏で業界を操る黒幕」
亜理砂「そんなヤツらを蹴散らし、みんなの思いを踏み越えた先に今の私がいる! あまり見くびらないで! 私のタァァァンッ!!」 シュバッ
ルナ(上級水鏡はすべて葬った、エクス・ファフニールを上回るモンスターなんてもう亜理砂のデッキには……!)
亜理砂「手札から二枚目の《水鏡の迷宮》を展開! その効果処理でデッキから新たな水鏡を呼び寄せるわ!」
ルナ「な!? エクス・ファフニールがいるこの状況で発動するなんて、いったい何考えてるの亜理砂は!?」
亜理砂「さぁ? 罠かもしれないわね。 それでアンタはどうするの?」
ルナ(っ……落ち着け、熱くなってるよ久遠ルナ。 亜理砂の考えをよく追うんだ)
ルナ(亜理砂の手札には未知のカードが二枚、そしてドローしたカードと《水鏡の孤影》がある)
ルナ(もしかしたら、手札にモンスターが一枚もない? この状況を覆す水鏡の孤影を発動するために、危険を冒して水鏡の迷宮を発動した?)
ルナ(無効にされたら水鏡の迷宮は失われ、もう効果は発動できなくなるハズ。 けど手札にモンスターがいないならそのリスクはないも同然だ)
-
ルナ「読めたよ亜理砂。 キミの手札にモンスターを呼ばせはしない、エクス・ファフニールの効果発動!」
ルナ「ペンデュラムゾーンのファフニールを破壊することで、水鏡の迷宮は発動前に崩壊するよ!」 パキィィン
亜理砂「ルナならそうすると思ってたわ。 けど残念、本命はこっちよ! 魔法カード《死者蘇生》により墓地から蘇れ、ヴァーミリオン!」
ルナ(死者蘇生!? そんな……どっちを無効にしても最悪のパターンじゃないか!)
《死者蘇生》
通常魔法
①:自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
亜理砂「ヴァーミリオンは私が劣勢のとき、墓地にいるニクスの効果を水鏡に写し取るわ!」
ルナ「そうはさせない! エクス・ファフニールの効果を発動し、ヴァーミリオンの効果と攻撃を封印する!」 ギチィィッ
亜理砂「だったらさらに畳みかけるまでよ! 私はさらに魔法カード《浮上》を発動し、墓地からレインを守備表示で特殊召喚ッ!」
亜理砂「レインが劣勢で蘇ったとき、デッキから私の場に現れろ! 《神獣水鏡》ッ!」 パシャァン
《浮上》
通常魔法
自分の墓地のレベル3以下の魚族・海竜族・水族モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを表側守備表示で特殊召喚する。
《神獣水鏡》
チューナー・効果モンスター
星2/水属性/水族/攻0/守0
このカードをS素材とする場合、「水鏡」SモンスターのS召喚にしか使用できない。
①:このモンスターは墓地に存在する場合、以下の効果を得る。
●自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分フィールド上に「水鏡」Sモンスターが存在する場合に発動できる。
墓地のこのカードを特殊召喚する。
●相手フィールドのカードの枚数が自分フィールドのカードの枚数よりも少ない場合:
1ターンに1度、自分フィールド上に「水鏡」Xモンスターが存在する場合に発動できる。
墓地のこのカードを、自分フィールド上の「水鏡」Xモンスターの下に重ねてX素材とする。
②:このカードを素材として持っているXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードの攻撃力は500ポイントアップし、相手の効果の対象にならない。
-
ルナ(なんだあのカードは、ボクが知らない亜理砂の隠し玉!?)
亜理砂「これがアイドルの頂点に立つために手に入れた一つ目の切り札よ! レベル7のヴァーミリオンにレベル2の神獣水鏡をチューニング!」
亜理砂「清浄なる天水と混じり合い、いま虚像は実像へと移り変わる! ───シンクロ召喚!」 ☆7+☆2=☆9
亜理砂「翼を翻せ! 《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン・オリジン》!!」 バサァッ
《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン・オリジン》
シンクロ・効果モンスター
星9/水属性/水族/攻2900/守3100
「神獣水鏡」+「水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン」
①:このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、墓地に存在する「水鏡」モンスター1体を選択して発動する。
このカードはこの効果を発動するために選択したモンスターと同じ効果を得る。
●自分エンドフェイズに発動できる。自分の墓地に存在する「水鏡」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:このカードがフィールドから離れた場合、墓地に存在する「水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン」1体を特殊召喚する。
ルナ「ヴァーミリオンが進化した!? これが亜理砂の奥の手か!」
亜理砂「実体化したヴァーミリオンは、水鏡としての制約がすべて解放される! ニクスの効果をコピーし、アズールを蘇生させるわ!」
亜理砂「そして墓地の神獣水鏡は、私が劣勢のとき自己再生できるモンスター! レベル8のアズールにレベル2の神獣水鏡をチューニングよ!」
亜理砂「二体の水鏡でシンクロ召喚! 雷鳴と共に降り立て、《水鏡の醒龍王 アズール・オリジン》!!」 ☆8+☆2=☆10
《水鏡の醒龍王 アズール・オリジン》
シンクロ・効果モンスター
星10/水属性/水族/攻3300/守2700
「神獣水鏡」+「水鏡の醒龍王 アズール」
①:このモンスターはフィールド上に存在する場合、以下の効果を得る。
●1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在する全てのカードの効果をエンドフェイズまで無効にする。
●このカードが自分フィールドに存在する限り、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
②:このカードがフィールドから離れた場合、墓地に存在する「水鏡の醒龍王 アズール」1体を特殊召喚する。
-
亜理砂「アズール・オリジンの効果により、アンタの場に存在するすべてのモンスター効果は無効になる!」
ルナ(くっ、フレイヤの身代わり効果とラグナルの戦闘能力が……容赦なさすぎだよ亜理砂!) バチチッ
亜理砂「トップアイドルのデュエルは完全なる勝利で終わる! 手札から二つ目の切り札、《RUM-ソリッド・ミラー》を発動!」
亜理砂「この効果により、私は墓地のヴァイスをランクの2つ高い水鏡にランクアップさせるッ!!」
ルナ「なんだって!?」
《RUM-ソリッド・ミラー》
通常魔法
「RUM-ソリッド・ミラー」の②の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
①:自分の墓地の「水鏡」Xモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、そのモンスターよりランクが2つ高い「水鏡」Xモンスター1体を、
対象のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
②:自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数よりも少ない場合に発動できる。
墓地のこのカードを手札に戻す。
亜理砂「私はランク3のヴァイス一体でオーバーレイ・ネットワークを再構築! ───ランクアップ・エクシーズチェンジ!!」 ★3→★5
亜理砂「山肌に爪立て疾走せよ! 《水鏡の白虚王 ヴァイス・オリジン》!!」
《水鏡の白虚王 ヴァイス・オリジン》
エクシーズ・効果モンスター
星5/水属性/水族/攻2200/守1900
「水鏡」レベル5モンスター×3
①:1ターンに1度、X素材を1つ取り除くことで発動できる。以下のどちらかの効果を適用する。
●このカードは特殊召喚された相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
●デッキから「水鏡」モンスター1枚を墓地に送る。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードがフィールドから離れた場合、墓地に存在する「水鏡の白虚王 ヴァイス」1体を特殊召喚する。
-
ルナ(冗談じゃない、こんな布陣をどうやって切り抜けろっていうのさ! 亜理砂のライフはあと100ポイントなのにっ……!)
亜理砂「これで幕引きよ! 私が劣勢のときに一度だけ墓地のソリッド・ミラーを回収し、再び発動!」
亜理砂「待たせたわね。 ランク4のトートイズ一体でオーバーレイ・ネットワークを再構築!」 ★3→★5
亜理砂「───ランクアップ・エクシーズチェンジ!! その巨躯で大地を掴め、《水鏡の幻武王 トートイズ・オリジン》!!」 ズドォォンッ
《水鏡の幻武王 トートイズ・オリジン》
エクシーズ・効果モンスター
星6/水属性/水族/攻3000/守2500
「水鏡」レベル6モンスター×3
①:1ターンに1度、X素材を1つ取り除く事で発動できる。以下のどちらかの効果を適用する。
●このカードの攻撃力は500ポイントアップする。その後、相手フィールドの魔法罠カード2枚を破壊する。
●このカードは破壊されない。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードがフィールドから離れた場合、墓地に存在する「水鏡の幻武王 トートイズ」1体を特殊召喚する。
ルナ「これが……亜理砂の、全力……?」
亜理砂「忘れたなら覚えておきなさい、これがトップアイドル決闘者のデュエルよ。 誰にも私を止めることなんてできはしない!!」
亜理砂「トートイズ・オリジンの効果発動! オーバーレイ・ユニットを一つ使い、攻撃力を3500へアップ! 同時にその伏せカードを破壊よ!」
ルナ「けどボクもこのデュエルで負けるワケにはいかない、キミたちを巻き込まないために! 罠カード《神装手のトランペット》発動だ!」
ルナ「ボクのカードを破壊する効果が発動したとき、終焉を告げるトランペットは響き渡る! これが最終戦争だよ、亜理砂!!」
《神装手のトランペット》
通常罠
①:「フィールド上のカードを破壊する効果」を持つカードの効果を相手が発動した場合に発動できる。
自分フィールド上の「神装手」モンスターを任意の数だけ選択して破壊し、その数まで相手フィールド上のモンスターを破壊する。
-
ルナ「ベオウルフ、アクス、ラグナル、フレイヤ! 全軍進撃し、亜理砂の従えるモンスターたちを撃破せよ!!」 ジャキン
亜理砂「受けて立つわ! 行け、すべての私のしもべたちよ! ルナのモンスターを薙ぎ払え!!」 ゴォォッ
─カッ
バキャァァン!
ルナ(くっ! これで本来ならエクス・ファフニール以外のモンスターが全滅する算段だったけど……!)
亜理砂「本当によくやってくれたわよ、ルナ……けど私言ったわよね? 勝つのは、いったい誰なのかを!」
亜理砂「進化した四霊獣のオリジンが倒されたとき、すべて虚像となって再び私の場に復活する!!」
亜理砂「今こそ蘇れ! ヴァーミリオン、ヴァイス! アズール!! そして私を守護せよ、トートイズッ!!」 バシャァァン
ルナ「……こんなの、勝てるワケが……!」 ガクン
亜理砂「墓地の神獣水鏡は私が優勢のとき、トートイズのオーバーレイ・ユニットになれる」 ヒュオン
亜理砂「その効果で攻撃力を500ポイントアップし、霧状化した体は効果の対象にならない! バトルよルナぁぁぁッ!!」
-
[亜理砂]《水鏡の幻武王 トートイズ/A3000》《水鏡の醒龍王 アズール/A2800》《水鏡の珠雀王 ヴァーミリオン/A2400》
《水鏡の白虚王 ヴァイス/A1700》
[ルナ] 《龍神装手エクス・ファフニール/A2500》
亜理砂「攻撃力3000になったトートイズで攻撃力2500のエクス・ファフニールに攻撃! アクアバサルト・ミラァァァッ!!!」 バシュゥゥ
ルナ(もう、ボクは負けるのか? 亜理砂にあのことを知られたら、ボクは……!)
──────────
ユウナ『どうして……? なんでみんな私を裏切ったの!?』
ユウナ『こんな思いをするぐらいなら、最初から人間になりたいなんて思わなければよかったのに!』
ユウナ『嫌だ、私忘れたくない! こんなのあんまりだよ……! ずっと、信じてたのに……』
ルナ『違う……ボクは、そんなつもりじゃ……!』
──────────
ルナ(このデュエル、勝てないかもしれない。 負けたら楽になれるかもね……けど、それでもボクは足掻く!)
ルナ「ボクはボク自身の罪を償うために、これ以上ユウナたちを不幸な目に合わせるわけにはいかないんだ! 墓地のリンクリボーの効果発動!」
亜理砂「ワケの分からないことを……! リンクリボーはデッキトップの魔法か罠を発動するカード、運頼みで私に勝てると思わないで!」
ルナ「亜理砂に勝てるなら運だろうが何だって利用するさ! これが最後の賭けだ───デッキよ、ボクの声に応えろ!!」
シュバァッ!
-
ルナ(───感じる。 ユウナがボクに分けてくれた力、魂の鼓動を!) ドクン
亜理砂「何度私とデュエルしたと思ってるワケ? この状況を覆すカードなんて、アンタのデッキにあるハズが……!」
ルナ「それは───どうかな! ボクのライフが1000ポイント以下で、カード枚数で負けている絶体絶命の状況のみ発動できるカードがある!!」
ルナ「魔法《鏡面のジョーカー》発動ッ!!」 キュォォンッ!
亜理砂「鏡面のジョーカー!? そんなカード、私は知らな……っ!?」 ズキッ
──────────
『やった! 私、やっと───になれたんだ! これで亜理砂や───とお話しできるのね!』
『亜理砂へのプレゼントは、次の誕生日に作ってあげる! 首を長くして待っててね、───とケンカしちゃダメよ?』
──────────
亜理砂(な、に……この記憶っ……! 羽根が生えた、ちっちゃい遊奈? そりゃ遊奈は元から天使でしょうけど、現実なの……?) ズキズキ
ルナ「また九死に一生……単純計算で八十回はやられてたかな」
ルナ「けど、ボクは最後の一回の勝利を引き当てた! このカードはエクス・ファフニールをジョーカー化させるッ!!」
-
ルナ「我が魂より出でし魔龍よ! 己のペルソナを掌握し、内なるアニマを解き放て! ───アルカナイズ・リベレイト!!」
ルナ「鏡面の彼方より飛翔せよ! 《龍神装手エクス・ファフニール・ジョーカー》!!」
《龍神装手エクス・ファフニール・ジョーカー》
ペンデュラム・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
【Pスケール:青9/赤9】
①:自分がP召喚に成功した時に発動できる。フィールドのカードをすべて破壊する。
②:自分フィールド上のPモンスターが破壊された場合に発動できる。Pゾーンのこのカードを特殊召喚する。
【モンスター効果】
このカードは通常召喚できず、手札からPゾーンに発動できない。
「龍神装手エクス・ファフニール」を対象に発動した「鏡面のジョーカー」の効果およびこのカードの効果でのみ特殊召喚できる。
このカードの①②の効果は1ターンに1度だけ使用できる。
①:相手フィールドの全てのモンスターは攻撃できず、効果は無効化される。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:相手の魔法・罠の発動を無効にして破壊する。その後、この効果で破壊したカードを自分の魔法・罠ゾーンにセットする。
③:モンスターゾーンのこのカードが破壊された場合に発動できる。このカードをPゾーンに置く。
亜理砂「これが、エクス・ファフニールのもう一つの姿……! けど攻撃力は互角よ!」
ルナ「エクス・ファフニール・ジョーカーの効果発動! キミの従えるすべてのモンスターの効果および攻撃を封印する!」 バチチィッ
ルナ「これでトートイズの効果は無効化され、攻撃力は2500へ戻る。 ボクの勝ちだ、亜理砂ぁぁぁ!」
亜理砂「そん、な───!」
ルナ「ボクのターン! ユウナやリリーシャさんにつらい思いをさせるのはもうたくさんだ、バトル!!」
ルナ「攻撃力3000のエクス・ファフニール・ジョーカーで、攻撃力2500のトートイズを攻撃! 贖罪のフルーフ・クラウンオーデェェェムッ!!」
亜理砂「きゃぁぁあぁああぁぁっ!!」 LP:100→0
──────
───
─
-
亜理砂「どうして……っ」
亜理砂「そこまでアンタや遊奈が悩んでることを、なんで親友の私に言ってくれないのよ!」 ポロポロ
ルナ「……親友だからじゃないかな。 きっと遊奈も同じだと思う」
ルナ「それにさ、みんなが亜理砂みたいに後ろめたさのない人間じゃないんだ。 他人には言えないことだってあるよ」
亜理砂「ふざけるな! 私にだってそれくらいあるわよ!」
亜理砂「人の勝手だとか迷惑かけられないとか理由つけて、全部自分で背負い込んで! アンタたちはそれで良かったの!?」
亜理砂「今だって、遊奈は……! 私がもっと踏み込んでいれば!」 ギリッ
ルナ「心配してくれてどうも、亜理砂。 でもこれはボクが誰の手も借りず、一人で乗り越えなくちゃいけない壁なんだ」
ルナ「そうしないとボクはきっと後悔する。 だから亜理砂、ボクのためを考えてくれてるのならここは引いてくれないかな?」
-
亜理砂「納得はしないけれど、仕方ないわね……でも危ないことはしないこと、それと必ず帰ってくるのよ?」
ルナ「味方を後ろからフラグで刺すのはよくないと思うな。 でもどうせ旗の一つや二つ、増えたところで変わりはないか」 チャリ
亜理砂「それ、鏡のペンダント? リリーシャのイヤリングと同じデザインだけど、まさかそういう関係……?」 ジロ
ルナ「いやいや、そこまで命知らずじゃないよボクは! でもこれ、元はキミにあげるハズのものだったんだ」
ルナ「もうボクにはこれをつける資格ないし、返してあげるよ」
亜理砂「いや、いらないわよ……私は貸した覚えなんかないし、つける資格ない? そんなモノを女の子に渡すなんてバカじゃないの」
ルナ「そこは受け取るお決まりに従おうよ? これじゃただボクが見せびらかしただけじゃないか」
-
ルナ「まあいっか。 それじゃあ用が終わったらすぐ戻ってくるよ」
亜理砂「その用って言うのは、遊奈がカードの精霊なことに何か関係があるの?」
ルナ「へっ……? や、やだなぁ亜理砂。 遊奈がカードの精霊っていくらなんでも妄想が過ぎるんじゃない? ボクでも引くよ」 ダラダラ
亜理砂「……私ね、見たことあるのよ。 遊奈が空飛んでるところ」
ルナ「」
ルナ「〜〜っ、はぁぁぁ……人前で飛ぶなんて参ったよ、人間になった遊奈はホントどこか抜けてるんだから」
亜理砂「その反応……本当、なの?」
ルナ「───まさか亜理砂、鎌かけた?」 ギク
-
亜理砂「まったく、遊奈……アンタが何者だろうが、私がそんなことで距離を置くワケないじゃない」
亜理砂「ま、いいか。 遊奈のことがちょっとだけ聞けたから、もう深入りはしないわ」
ルナ「ごめん亜理砂。 他にも隠してる事はあるんだけど、それを教えるのはもう少し待っててくれるかな」
亜理砂「別に私のことはいいけれど、そんなに心配なら遊奈の顔でも見に行けばいいじゃない」
ルナ「……それもそうだね、そうするよ。 医務室ってあっちだったよね?」
亜理砂「なんでアンタが女学院に精通してるのかは知らないけれど、遊奈はいまここにはいないわよ?」
ルナ「……え?」
-
亜理砂「遊奈なら精密検査だとかで、星華先生の付き添いでリムルピア総合病院に行ったけれど……」
ルナ「星華、亞堂星華が遊奈を!?」 ガシッ
亜理砂「ひぁっ! ど、どうしたのよルナ。 先生と何かあったの?」
ルナ「もしそれが本当なら、いまごろ遊奈は……!」 ダッ
亜理砂「待って!」 ガシッ
ルナ「亜理砂、いまは一刻の猶予も……!」
亜理砂「なんで星華先生をアンタが知ってるのか分からないけれど、これだけは覚えておいて!」
亜理砂「私はもうルナのやることを引き留めはしない。 けど、私だってもう安全なところから見ているだけなのはイヤなの!」
亜理砂「もしアンタが危ない目に合いそうだったら、すぐに駆け付けてあげるから!」 ギュッ
-
ルナ「……亜理砂。 鼻が肋骨で削れて痛い」
亜理砂「バカね。 当ててるのよ」
ルナ「ちっとも当たらないから言ってるんだよ……あぁ、これは遊奈で上書きしなきゃダメなやつだ」
亜理砂「もう、それじゃあ早く遊奈を呼んできなさい。 それから三人で反省会ね」
ルナ「リリーシャさんとミリーナちゃん、それにメアも呼ばないとね。 リリーシャさんに謝る約束覚えてる?」
亜理砂「うっ、分かってるってば。 それからリカも……あれ? そういえばリカは?」
プルルルッ
リカ『亜理砂、大変だよ!』
亜理砂「リカ? アンタさっきまでどこに……」
リカ『そんなことより! 星華先生がこの前のリリーシャってヤツに……!』
ルナ「星華とリリーシャさんが!? それ、場所は!?」
リカ『えっ、ルナ先輩!? ええと、場所は女学院の生徒会長室です!』
亜理砂「分かった、すぐに行くから待っててねリカ!」 ピッ
-
ルナ「だめだ亜理砂、キミはこれ以上関わっちゃいけない!」
亜理砂「でもリカがっ……!」
ルナ「ボクを信じて!」
亜理砂「……っ」
亜理砂「〜〜〜〜!」
亜理砂「───ああもう分かったわよっ! 好きにすればっ!」
ルナ「ありがとう亜理砂、今だけはキミの意外なチョロさに感謝するよっ!」 ダッ
亜理砂「うるさいスケベ! 帰ってきたら平手よ!」
ルナ「凶器は人に向けちゃダメだよ亜理砂、それじゃあまた!」
亜理砂「……ただ待つだけなんて、柄にもないわね」
亜理砂「けど、ここはアイツを立ててやるかな」 クス
-
遊奈「あれ……? ここ、どこ……?」
「あなたがここに来るなんて思わなかったよ」
遊奈「だ、誰!?」
ユウナ「ここは私の精神世界、それで私はもう一人のあなた」
ユウナ「……ううん、あなたがもう一人の私って言った方が正しいのかな」
遊奈(私にそっくりの精霊……もう一人の、私?)
遊奈(そういえば、リリーシャが言ってた気がする……もしかして、この子が"ユウナ"?)
遊奈「ね、ねぇ。 どうしてあなたはここにいるの? 他には誰もいないの……?」
ユウナ「なら……答えてあげようか? 何も知らない私、水原遊奈」 ギロ
遊奈「っ!」 ビクッ
-
ユウナ「私がここに閉じ込められたのは、みんな人類のエゴのせいで」
ユウナ「友達だと思ってた人間は、最初から私を騙していたかあなたが横から奪っていったじゃない!!」
遊奈「な、何のこと……!? 知らない、そんなの私には分かんないよ!」
ユウナ「本当に何にも知らないのね。 なら教えてあげる」
ユウナ「私とあなたはジョーカー・プロジェクトの実験サンプルなの。 人間のために利用される、哀れなモルモットよ」
ユウナ「メアもリリーシャも、始めからプロジェクトの根幹にいた! ルナだって、アイツは私の気持ちを知りながらっ……!」 グスッ
遊奈(ジョーカー・プロジェクト? 何のことだろう。 でも……)
ユウナ「そして亜理砂は私のことを忘れた! 亜理砂の隣にいるのは、あなたじゃなくて私のハズだったのに!!」
ユウナ「返してよ! 亜理砂を、私の身体を返してよ遊奈ッ!」
遊奈(すごく……寂しそうな目)
-
遊奈「……あなたの言ってることは本当かもしれないけれど、たぶん違うところもあると思う」
ユウナ「何にも知らない偽物のクセに、偉そうなこと言わないで!」
遊奈「ううん。 ユウナ、リリーシャとちゃんと話し合ったの?」
ユウナ「アイツと話し合うことなんかない! リリーシャは昔から自分勝手で、人の気持ちも知らないで……!」
遊奈「でも、すごくユウナのこと心配してたよ。 きっとすごく心配症で、お互いに空回りしてただけなんだ」
遊奈「話してみようよ。 きっとリリーシャなら、何とかしてくれるかも」
ユウナ「で、でもアイツは私の頭の中を無理やり覗こうとしたのよ!? きっと自分の研究にしか興味ないに決まってるわ!」
ユウナ「大体、あなたが私にその体を明け渡せばいいだけの話じゃない! 亜理砂に会わせてよっ!」
遊奈「そんなことをして、亜理砂が喜ぶと思うの!?」
ユウナ「う、ぁ……そんなの……卑怯、だよ。 亜理砂は私のことを忘れてるのに……っ」 ペタン
遊奈「……ごめんね、ちょっと意地悪な言い方だった。 でも辛いのは私も同じなんだ……」 ギュッ
-
ユウナ「偽物のクセに、気安く触んないでよっ! あなたに私の何が、分かるって言うのよ……!」 グスッ
遊奈「ユウナのことは分からないよ……でもこうするとね、相手の気持ちが伝わってくるんだって。 亜理砂が言ってたよ」
遊奈「ずっとこんな暗いところに一人っきりだなんて、寂しかったよね……ユウナは偉いよ。 私には無理だもん」 ギュウ
ユウナ「なんで……そういうこと、言うの? 私はつらく、なんかぁ……!」 グスッ
遊奈「大丈夫、私以外は誰も見てないよ。 いくらでも泣いていいから……」
ユウナ「う……、ぁあぁあぁぁぁ───! なんで私を精霊にしたのよリリーシャ! どうして私を人間に変えたの、メア!!」
ユウナ「亜理砂の記憶を返してよ、星華ぁぁっ!!」 ポロポロ
遊奈(え? 星華……先、生?)
─────────…
-
遊奈「っ……いまのは、夢? ひぁっ、冷たいっ!」 ピチャン
遊奈「こ、ここはどこ!? リリーシャとデュエルで記憶が途切れて、それから……」
遊奈(鍾乳洞? リムルピアにこんなところがあったなんて)
遊奈「───なんだろう、あのカード」
創「運命の歯車は止まりはしない。 すべてがただ一つの目的のために収束する」 ザッ
創「器のジョーカー、そして五枚に分かたれたジョーカーの力」
創「憎きあの男の庇護で栄える人類史に未来はない。 狡猾で愚かな人間よ、破滅の刻はすぐそこだ」
創「お前たちがかつて我を欺いたのならば、我がお前たちの狡知を利用したとして文句はあるまい?」
遊戯王スターズ・ジョーカー 第五話「贖罪のために」終わり
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以上で第五話は終わりです
次は週末を目処に更新していきます
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乙
この2人の戦いはハイレベルかつパワカがガンガンぶつかってるあってそれはそれで好き
物語も動いてきてるし、キャラも揃ってきて楽しみですわ…
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乙、最近このスレが楽しみで仕方ない
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次の話も期待してるで〜
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遅くなりました。第6話が書き終わりましたので、明日推敲して投下します
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終わった手からでもいいからwiki作ってまとめで読んでみたいわ
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遊戯王 スターズ・ジョーカー 第6話「ジョーカー・プロジェクト」
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リリーシャ「こんな、このようなふざけた計画のせいで!」
ミリーナ「ミリーナには公用語しか読めません……お姉様、ここには何と書いてあるのですか?」
メア「教えろリリーシャ、ジョーカー・プロジェクトってのはいったい何なんだ!」
リリーシャ「メアよ。 おぬしは精霊や人間をカードに封じる力を持っておるよな」
リリーシャ「……逆は、できるのか?」
メア「カードから人間に、ってことか?」
メア「できないことはねぇが完全にはムリだぜ。 そいつらには心がねぇから、ヒトになってもただの人形───」
リリーシャ「ならば、その心とやらを何らかの方法でカードに吹き込めばどうなる」
メア「……おい、それは何の冗談だよ」
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リリーシャ「二人ともよく聞くがいい。 このジョーカー・プロジェクトはな」
リリーシャ「妾の実験により人工的に作り上げた精霊を、メアの力により人間へと変え」
リリーシャ「ヒトが人類のレプリカントを生み出す計画じゃ……!」 グシャッ
ミリーナ「そんな! 人間が人間を作るだなんて、そんなの許されるハズがありません!」
メア「なんだよそれ……! いったい誰がそんなイカれたことを考えてやがるッ!」
リリーシャ「この計画は極秘の国家プロジェクトとある。 つまりはメアよ」
リリーシャ「おぬしの父親、火之宮陛下が一連の首謀者じゃ」
メア「……は?」
-
メア「嘘、だ。 親父がそんなことをするハズがねぇ」
メア「あんなロクでなしでも一国の王だぞ!? そんなことをして何になる!」
ミリーナ「お、落ち着いてくださいメアさん! まだ真実と決まったワケでは……」
メア「そうだ、この紙切れが本物である証拠なんざどこにもありはしねぇ! そこに書いてあるのはただのデタラメだ!!」
リリーシャ「しかしここにははっきりと書いておるのじゃ! 火之宮陛下の押印、そして計画立案者───」
リリーシャ(亞堂……星、華? なぜ、星華教諭の名が……?)
メア「もういい加減にしろ! もしそれが本当だったとして、何のためにこんなことを!!」
星華「富国強兵、ですよ」
-
ミリーナ「星華先生!? どうして、ここに」
リリーシャ「……薄々感づいていたが、記憶をただ書き換えただけでは書類上の改ざんなどできるハズがない」
リリーシャ「そうか。 貴様は最初から教員として、この学院に潜り込んでいたのかッ!」
星華「文明の発達と共に人間は長生きするようになり、やがて癌にかかるようになりました」
星華「先進国において、少子高齢化は癌なの。 この病は少しずつこの国を蝕んでいくわ」
星華「増え続ける社会保障費、減りゆく人口とマンパワー。 どうすればこの病を治療することができるのでしょう?」
メア「お前……なに言ってんだ」
星華「ベビーブームは一過性で長い時間が必要。 それに移民は見返りに対してのリスクが大きすぎるわ」
星華「───ならば作ってしまえば良いではないですか! 人類の代わりになる、ヒトモドキを!」
-
リリーシャ「だから、消したのか?」
リリーシャ「妾たちの、ユウナとの思い出を! 貴様らが横から奪い利用するためにッ!!」 ギリッ
メア「なっ……! それじゃあ遊奈は、ジョーカー・プロジェクトで作られた人造人間ってことか!?」
星華「あの子は貴重なサンプルなの。 人間と精霊の両方である存在───"ジョーカー"の社会における適応性を調べる試験体としてね」
星華「人類救済計画の一端を担う役割として、きっと遊奈ちゃんも本望でしょう」 ニコ
ミリーナ「ひどい……こんなの、あんまりではないですかっ!」
星華「ふふっ、ミリーナちゃんは小さいからまだ分からないわよね。 でも人類の未来には必要なことなのよ?」
メア「精霊を人間に変えて、勝手に他人の記憶を消すことがか!? ふざけんな!」
-
星華「メア坊ちゃまはまだ気づいていないみたいですね。 遊奈ちゃんが人間でいるということが、どういう意味を持つのか」
メア「何の話を……」
リリーシャ「貴様のたわごとには聞き飽きた! 国王が許しても妾が許さぬ、この手で直々に天罰を下してやろう!!」
星華「うふふ、いいでしょう。 リリーシャちゃんが勝ったら消した記憶は戻してあげます」
星華「でも私が勝てば……あなたは私の従僕な奴隷となる」 パリッ
ミリーナ「身体から電気が!? お姉様、あの人は危険すぎます! ここは一度身を引きましょう!」
リリーシャ「寝言を言うなミリーナよ! この機を絶対に逃すワケにはいかぬ!」
リリーシャ「このデュエルさえ、ヤツに勝ちさえすればすべては終わるのじゃ!!」
星華「大事なモルモットにいたずらをする悪い子たちには、少しお仕置きが必要かしら?」
リリーシャ「ほざけ! 貴様の野望もここまでじゃ、冥府の底に叩き落としてくれる!!」
リリーシャ・星華「「デュエルッ!!」」 LP:4000/4000
-
星華「私のターンです! 手札から『永久人形』カードを墓地に送ることで、時空のひずみから現れよ! 《永久人形 クロノスコイル》ッ!」
リリーシャ(永久人形(エタニティドール)!? 妾の知らぬ未知のデッキか……!)
《永久人形 クロノスコイル》
特殊召喚・効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻0/守100
このカードは通常召喚できない。手札から「永久人形」カード1枚を墓地に送った場合に特殊召喚できる。
①:1ターンに1度、フィールドに攻撃表示で存在するこのカードを守備表示にして発動できる。
デッキから「永久人形」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
星華「クロノスコイルの効果により、このカードを守備表示にすることでデッキからフィールド魔法《永久人形クォーツ》を手札に!」
星華「そしてクォーツを展開です! この水晶は無限に振動を続ける永久素子───これにより私の愛しい人形たちは鼓動を始める!」
《永久人形クォーツ》
フィールド魔法
①:1ターンに1度発動できる。デッキから「永久人形」カード1枚を墓地に送る。
②:スタンバイフェイズおよびエンドフェイズ毎に、自分フィールドの「永久人形」カードに永久歯車カウンターを1つ乗せる。
③:このカードがフィールドを離れる時、代わりに自分フィールドの永久歯車カウンターを3つ取り除く。
リリーシャ「ふん……三十路前の女教諭がいい年して人形遊びか。 己をわきまえよ、この年増が!」
星華「ふふっ、威勢のいい子は嫌いじゃありませんよ。 いつまでその減らず口が利けるのか、先生が補習をしてあげましょう!」
-
星華「クォーツの効果発動! デッキから《永久人形アンクル》を墓地に送り、除外することで墓地から二体目のクロノスコイルを復活です!」
星華「そしてクロノスコイルの効果を再び発動し、デッキから永続魔法《永久人形ピニオン》を手札に加えて発動!」
《永久人形アンクル》
通常魔法
①:フィールドの「永久人形」カード1枚に永久歯車カウンターを1つ置く。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。墓地から「永久人形」モンスター1体を特殊召喚する。
《永久人形ピニオン》
永続魔法
①:1ターンに1度、除外された「永久人形」カード3枚をデッキに戻して発動できる。カードを1枚ドローする。
②:スタンバイフェイズおよびエンドフェイズ毎に、自分フィールドの「永久人形」カードに永久歯車カウンターを1つ乗せる。
③:このカードがフィールドを離れる時、代わりに自分フィールドの永久歯車カウンターを3つ取り除く。
リリーシャ(あの魔法カード……ターンを重ねるごとに永久人形カウンターが乗り、破壊への耐性を得るのか。 ならば狙うは早期決着!)
星華「カードを二枚伏せてターンを終了します。 そして私のクォーツとピニオンには永久歯車カウンターが一つずつ組み込まれるわ」 パシィン
星華「リリーシャちゃん、あなたが先生のコレクションに加わるのが楽しみです。 うふふっ」
星華:LP4000/手札1枚/場6枚
《永久人形 クロノスコイル/D100》《永久人形 クロノスコイル/D100》
《永久人形クォーツ/C1》《永久人形ピニオン/C1》《--》《--》
-
リリーシャ「叶わぬ妄想はそこまでにしておくのじゃな星華。 妾は貴様のした仕打ちを忘れはせぬぞ!」
リリーシャ「妾の研究を悪用し、皆の記憶を奪い去った罪は地獄で清算するがよい! 妾のターン!」 シュバッ
星華「この瞬間、永続罠カード《永久人形キャパシタ》を発動! 私の場に永久歯車カウンターがさらに三つ組み込まれます!」 カチリ
《永久人形キャパシタ》
永続罠
①:1ターンに1度、自分フィールドの永久歯車カウンターを任意の数だけ取り除いて発動できる。
自分はこの効果で取り除いた永久歯車カウンター6つにつき、デッキからカードを1枚ドローする。
②:スタンバイフェイズおよびエンドフェイズ毎に、自分フィールドの「永久人形」カードに永久歯車カウンターを1つ乗せる。
③:このカードがフィールドを離れる時、代わりに自分フィールドの永久歯車カウンターを3つ取り除く。
リリーシャ「カウンターが貯まり切る前に葬ってやろう! 手札から《SHハイドロウォーター》を召喚し、《SHキルリアン》を墓地へ!」
リリーシャ「魔法カード《念動収集機》発動! 妾のライフ600ポイントと引き換えに蘇れ、キルリアンッ!」 LP:4000→3400
《SHハイドロウォーター》
効果モンスター
星2/水属性/サイキック族/攻600/守200
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「SH」カードまたは「リンカー・フュージョン」1枚を墓地に送る。
②:カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言して発動できる。
相手の手札を1枚選び確認する。宣言したカードの種類だった場合、そのカードを除外する。
違った場合、自分の手札1枚を除外する。
《念動収集機》
速攻魔法
自分の墓地からレベル2以下のサイキック族モンスターを任意の数だけ選択して特殊召喚する。
その後、自分はこの効果で特殊召喚したモンスターのレベルの合計×300ポイントダメージを受ける。
《SHキルリアン》
効果モンスター
星2/光属性/サイキック族/攻600/守200
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:手札を1枚墓地に送り発動できる。デッキから「SH」魔法・罠カード1枚と「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
②:カードの種類(魔法・罠)を宣言して発動できる。
相手フィールド上にセットされたカード1枚を確認する。宣言した種類のカードだった場合、そのカードを除外する。
違った場合、自分フィールド上の魔法・罠カード1枚を除外する。
-
リリーシャ「そして手札を一枚墓地に送り、キルリアンの効果を発動じゃ!」
リリーシャ「デッキから《リンカー・フュージョン》およびフィールド魔法《SHラジオニクス》を手札に加え、ラジオニクスを展開するッ!」
《リンカー・フュージョン》
通常魔法
「リンカー・フュージョン」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドから「SH」融合モンスターカードによって決められた表側表示の融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「SH」融合モンスター1体を選択して発動できる。
そのモンスターにカード名が記されている融合素材モンスター1体をデッキから特殊召喚する。その後、墓地のこのカードを除外する。
《SHラジオニクス》
フィールド魔法
自分は「SH」以外のモンスターを召喚・特殊召喚できず、「SH」以外のモンスターは攻撃できない。
このカードの①②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手モンスターが「SH」カードの効果で除外された場合に発動できる。そのモンスターを自分フィールド上に戻す。
②:相手がモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
そのモンスターと同じ属性を持つ「SH」モンスター1体をデッキから自分フィールド上に特殊召喚する。
星華「サイス・ハッカーは私のモンスターを利用して融合体を出すデッキ。 一教師として、愛しい生徒の手の内はすべて把握済みよ」
リリーシャ「そのための教職でもあるのか。 権力を振りかざして覗き見とは良い身分じゃな?」
-
リリーシャ「じゃがそれも今日限りじゃ! ハイドロウォーターをリリースして速攻魔法《エネミーコントローラー》発動!」
星華「っ! まさか、フィールドから直接私の人形を……!」
《エネミーコントローラー》
速攻魔法
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手の表側表示モンスターの表示形式を変更する。
●自分フィールドのモンスター1体をリリースし、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
リリーシャ「左! 右! A! B! このコマンドにより、貴様のクロノスコイルの主導権は妾が握った!」 シュォォン
ミリーナ「これでお姉様の場には、同じ属性のモンスターが二体!」
リリーシャ「ゆくぞ! 魔法カード《リンカー・フュージョン》を発動し、これにより妾の場のキルリアンとクロノスコイルを融合させる!!」
リリーシャ「生命の粒子を封ずる禁断の箱よ、開け! ───融合召喚! 現れよ、《SH覚醒者オルゴンボックス》!!」 ギィィ
《SH覚醒者オルゴンボックス》
融合・効果モンスター
星5/光属性/サイキック族/攻2400/守800
「SHキルリアン」+「SH」以外の光属性モンスター
このカードは「リンカー・フュージョン」の効果でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①:1ターンに1度、カード名を宣言して発動できる。宣言したカード名を持つ、フィールド上の表側表示のカードを全て破壊する。
②:墓地のこのカードをエクストラデッキに戻して発動できる。
ゲームから除外された「SH」カードまたは「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
-
リリーシャ「オルゴンボックスの効果を発動! 妾が宣言したクロノスコイルはすべて破壊されるッ!」
星華「っ! 生徒会長というのも、ただのお飾りというワケではないみたいですね……!」 パリィィン
リリーシャ「さらに墓地の《SHアトリビュート・ジャック》を除外し、デッキから《SHアストラルライト》を手札に加え、発動する!」
リリーシャ「これで妾のオルゴンボックスはアストラル体となり、一度だけ破壊されぬ。 さぁ星華よ、年貢の納め時じゃ!」
星華(キルリアンのコストであのカードを墓地に送っていたのね……! これは少しマズいかもしれません)
《SHアトリビュート・ジャック》
永続魔法
①:1ターンに1度、自分フィールド上の「SH」モンスター1体を選択して発動できる。
自分フィールド上に存在する全てのモンスターの属性は、ターン終了時まで選択したモンスターの属性と同じになる。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「SH」魔法・罠カードおよび「リンカー・フュージョン」1枚を手札に加える。
《SHアストラルライト》
永続魔法
①:自分フィールドに存在する「SH」モンスターが効果で破壊される場合、代わりにこのカードを墓地へ送る。
②:自分フィールドの「SH」モンスターと戦闘を行う相手モンスターの効果は、ターン終了時まで無効化される。
星華「リリーシャちゃん、まだ引き返せます。 国家権力を敵に回したくはありませんよね?」
リリーシャ「命乞いなど墓の下でするがよい! バトルじゃ星華ぁぁぁッ!」
-
[リリーシャ]《SH覚醒者オルゴンボックス/A2400》
[星華]
リリーシャ「皆の受けた苦しみを、その身で味わうがよい! 攻撃力2400のオルゴンボックスで星華へダイレクト・アタック!!」
星華「でも残念ですよリリーシャちゃん、まだ詰めが甘いッ! 永久歯車カウンターを三つ取り除き《永久人形テンプ・テーション》を発動!」
《永久人形テンプ・テーション》
通常罠
①:自分フィールドの永久歯車カウンターを3つ取り除いて発動できる。
相手モンスター1体のコントロールを得る。
星華「この効果により、オルゴンボックスは私の玩具となる! 忠告してあげたのに……もう後戻りはできませんよ!」 バチィッ
リリーシャ(このような手を残しておったとは……! リスクを恐れずキルリアンで除外するべきであったか!)
リリーシャ「チィッ! ならば妾はカードを一枚伏せてターンエンドじゃ!」 パシィン
星華「時の経過と共に永久歯車カウンターはさらに三つ増え、五個目の歯車が組み込まれるわ。 破滅への秒読みはこれからです!」
リリーシャ:LP3400/手札0枚/場3枚
《SHラジオニクス》《SHアストラルライト》《--》
-
星華「私のターン、ドロー! これで八つ目の永久歯車カウンターが組み込まれ、さらにクォーツの効果を発動よ!」
星華「デッキからアンクルを墓地へ、そして除外しクロノスコイルを蘇生! 効果で《永久人形キャリオン》を手札に加えて発動です!」
《永久人形キャリオン》
通常魔法
①:フィールドの「永久人形」カード1枚に永久歯車カウンターを1つ置く。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「永久人形」モンスター1体を手札に加える。
星華「永久歯車カウンターを一つキャパシタに乗せ、墓地から除外することで永久人形を手札へ! 私が手札に呼び込む人形は───!」 ズズズ
リリーシャ(な……なんじゃ、あのおぞましいオーラを放つモンスターは!?)
星華「この人形は、エクストラデッキから特殊召喚されたオルゴンボックスを組み込み降誕できるモンスターなの」 ニィ
星華「永久に動き続ける機械仕掛けの天使よ! 因果律の狭間より具象化するがいい! ───出でよ! 《永久人形 アカシックギアーズ》!!」
《永久人形 アカシックギアーズ》
特殊召喚・効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻0/守3500
このカードは通常召喚できない。自分フィールドに存在する相手のエクストラデッキから特殊召喚された
モンスター1体をリリースすることでのみ、手札または墓地から特殊召喚できる。
①:1ターンに1度発動できる。このカードに乗っている永久歯車カウンターの数により、以下の効果から1つを選んで適用する。
●1個以上:相手の墓地からモンスター1体を特殊召喚する。
●2個以上:相手の手札を確認し、モンスター1体を特殊召喚する。
●3個以上:相手のエクストラデッキからレベルまたはランク7以下のモンスター1体を特殊召喚する。
②:スタンバイフェイズおよびエンドフェイズ毎に、自分フィールドの「永久人形」カードに永久歯車カウンターを1つ乗せる。
③:このカードがフィールドを離れる時、代わりに自分フィールドの永久歯車カウンターを3つ取り除く。
-
リリーシャ(時計の身体を持つ天使、あれがヤツのエースモンスターか!)
リリーシャ「じゃが貴様が光属性のモンスターを特殊召喚した瞬間、ラジオニクスの効果で二体目のキルリアンは妾の場に引き寄せられる!」
星華「そのような壁など無意味です! 私は手札から《永久人形の割剣》を発動し、アカシックギアーズへ永久歯車カウンターを一つ乗せる!」
《永久人形の割剣》
通常魔法
①:フィールドの「永久人形」カード1枚に永久歯車カウンターを1つ置く。
②:自分フィールドに「永久人形」モンスターが存在する場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
フィールドのモンスター1体を破壊する。
星華「そして歯車を一つ組み込んだアカシックギアーズは、墓地のオルゴンボックスを操り糸で支配できます!」 ギシィ
リリーシャ「くっ! また妾のモンスターを……おのれ星華!」
星華「うふふ、あなたのモンスターは先生が大事に使わせてもらうわ。 オルゴンボックスの効果発動! 消え去りなさい、キルリアン!」
リリーシャ「まだじゃ! アストラル化したキルリアンは一度だけ効果で破壊されぬっ!」
星華「なら墓地の《永久人形の割剣》を除外して効果発動です! これでもう一度キルリアンを破壊し、あなたのモンスターは全滅よ!」 パリィィン
-
[星華] 《SH覚醒者オルゴンボックス/A2400》《永久人形 アカシックギアーズ/D3500》《永久人形 クロノスコイル/D100》
[リリーシャ]
星華「バトル! 攻撃力2400のオルゴンボックスでリリーシャちゃんにダイレクト・アタックです!!」
リリーシャ「ぐぅぅぅっ! 効か、ぬぞ……! この程度の痛み、亜理砂の平手に比べればどうと言うことはないっ!!」 LP:3400→1000
星華「あぁ、かわいい……! その曲がらない意志をへし折れば、いったいどんな顔になるんでしょう?」 ゾクゾク
星華「ピニオンの効果を発動! 除外された二枚のアンクルとキャリオンを除外して一枚ドローし、カードを一枚伏せてターンエンドです」 パシン
リリーシャ「下衆がぁ……! 貴様のような輩が人類を救うなど、聞いてあきれるわッ!」
星華「これくらいの役得は許されると思いません? エンドフェイズ時、私の人形には永久歯車カウンターがさらに四つ組み込まれます」 カチリ
ミリーナ(これでフィールドの永久歯車カウンターは全部で十四個……お姉様、もうミリーナは見ていられませんっ!)
星華:LP4000/手札1枚/場7枚
《SH覚醒者オルゴンボックス/A2400》《永久人形 アカシックギアーズ/D3500/C2》《永久人形 クロノスコイル/D100》
《永久人形クォーツ/C4》《永久人形ピニオン/C4》《永久人形キャパシタ/C4》《--》
-
星華「あなたの手札はゼロ、そして壁となるモンスターは何もいない。 リリーシャちゃん、もう諦めましょう?」
星華「そうだわ、人類を救済したあかつきには記憶をすべて返してあげましょう。 それなら悪くないですよね?」
リリーシャ「ホラ吹きの寝言を信じろと? くだらぬ冗談じゃな」
リリーシャ「これは妾のためだけの戦いではない。 貴様のせいで、ユウナは泣いておったのじゃ!」
リリーシャ「友を救うのに理由などいらぬ!! 貴様のような理不尽から足掻き、抗ってみせようぞ! 妾のタァァァンッ!!」 シュバァッ
星華「これで永久歯車カウンターは全部で十八個! 七度の破壊に耐えるアカシックギアーズを攻略できるかしら?」
リリーシャ(このカードは……! ユウナよ、どれだけ離れても感じるぞ。 おぬしの鼓動を!)
リリーシャ「罠カード《サイコ・トリガー》を発動! 墓地のキルリアンとハイドロウォーターを除外し、デッキから二枚ドローする!」 シュバァッ
リリーシャ「さらにライフ800ポイントを代償に《サイコパス》を発動じゃ! サイコ・トリガーで除外した妾のしもべを手札へ!」 LP:1000→200
《サイコ・トリガー》
通常罠
自分のライフポイントが相手より下の場合に発動する事ができる。
自分の墓地に存在するサイキック族モンスター2体をゲームから除外し、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
《サイコパス》
通常魔法
①:800LPを払い、除外されている自分のサイキック族モンスターを2体まで対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
-
メア「この絶望的な状況で、リリーシャはまだ諦めてねぇ!」
ミリーナ「お姉様! ミリーナは信じます、お姉様の勝利を!」
リリーシャ「当然じゃ! 妾を誰じゃと思っておる───世紀の科学者、リリーシャ・ガーネットはこのような悪党に屈しなどしない!」
リリーシャ「魔法カード《ブラック・ホール》発動! 不気味極まりないガラクタどもよ、大気圏外に呑まれて塵と化すが良いッ!」
《ブラック・ホール》
通常魔法
①:フィールドのモンスターを全て破壊する。
星華「くっ! クォーツの永久歯車カウンターを三つ分解し、アカシックギアーズは破壊されません!」 ガキィン
リリーシャ「じゃがこれでオルゴンボックスは妾の墓地に戻った! 墓地のリンカー・フュージョンを除外して効果発動じゃ!」
リリーシャ「デッキから最後のキルリアンを特殊召喚! さらに手札を一枚捨てることでリンカー・フュージョンとアストラルライトを手札へ!」
-
リリーシャ「これが最後の賭けじゃ! 手札からハイドロウォーターを召喚して効果を発動、貴様の手札にあるカードを当ててやろう!」
星華「ふ、ふふ……! このデッキと戦った者はすべて記憶を消しています、あなたに分かるハズがありません」
リリーシャ(考えるのじゃリリーシャ。 これを外せば、逆に妾の切り札が除外されて敗北する)
リリーシャ(ヤツのデッキにおいて、カウンターを溜めるだけの魔法カードは使い切るハズ。 永続魔法ならばなおさらじゃ)
リリーシャ(そしてこの終盤で罠カードを伏せない道理はない。 そして永久人形は条件付きの特殊召喚モンスター群!)
リリーシャ「読めたぞ星華! その最後の一枚はモンスターカードじゃ!」 ビシッ
星華「!! そんな……なぜ!?」 バシュゥゥ
リリーシャ「ふん、やはり《永久人形 クロノスコイル》か。 貴様にはもったいないから、妾が有効活用してやろう」 ニィ
リリーシャ「ラジオニクスの効果により、除外されたクロノスコイルは妾の場に現れる! これで再び光属性モンスターが二体揃った!」
星華「私の人形を……! この、ただの人間風情がぁッ!」 ギリッ
-
リリーシャ「化けの皮が剥がれてきたな星華よ! 墓地のオルゴンボックスをエクストラへ戻し、除外されたリンカー・フュージョンを回収!」
リリーシャ「そしてリンカー・フュージョンを発動じゃ! キルリアンとクロノスコイルを融合し、再び現れよ! オルゴンボックス!!」
星華「……認識を改めるべきね。 これがジョーカーの因子を持つ人間の力!」
リリーシャ「惜しいが違うな。 これが貴様の見くびった、ただの人間の力じゃ! オルゴンボックスの効果でアカシックギアーズを破壊!」
星華「言わせておけば! ピニオンの永久歯車カウンターを三つ分解して破壊を無効よ!」 ガキィン
リリーシャ「まだ信じられぬと言うのならば見せてやろう、ヒトの想いの力を! 二枚目のリンカー・フュージョンを発動!!」
リリーシャ「これにより妾はオルゴンボックスとハイドロウォーターを融合する! 超意識の果てより来訪し、万物と未来をその瞳に映せ!」
リリーシャ「───融合召喚!! すべてを操れ、《SH 超常者ゲラーユ》ッ!!」 ズォォォッ
《SH 超常者ゲラーユ》
融合・効果モンスター
星10/闇属性/サイキック族/攻3600/守1200
「SH」モンスター+融合モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①:このカードが融合召喚に成功した場合、自分の手札を1枚捨てて発動できる。
カードの種類(モンスター・魔法・罠)を宣言する。 その後、相手の手札を全て確認し、宣言した種類のカード1枚を自分の手札に加える。
②:このカードが相手のカードの効果の対象になった時に発動する。相手の手札を確認し、そのカードと同じ種類のカードを全て破壊する。
この効果で相手のカードを破壊した場合、このカードを対象としたカードの効果は無効化される。
-
星華「アカシックギアーズの守備力3500を上回るモンスター……! けれどまだカウンターはいくらでもあるわ!」
リリーシャ「それで安心できるのならば、おめでたい脳ミソじゃな! 妾の狙いはそこではない───このカードをしかと脳裏に刻むが良い!」
リリーシャ「妾のライフが1000以下で場のカード枚数で劣勢、まさに絶体絶命のこの状況のみ発動できる魔法カードがあるッ!!」
メア「まさかリリーシャ、お前もあのカードを!」
星華「この輝きはヒトと精霊の合一反応、ジョーカーの光!?」
リリーシャ「魔法カード《鏡面のジョーカー》を発動!! これが妾の全力じゃ、受けてみよ星華ぁぁぁッ!!」 キュォォンッ!
《鏡面のジョーカー》
通常魔法
自分フィールドのカードの枚数が相手フィールドのカードの枚数以下で、自分のライフポイントが1000以下の場合のみ発動できる。
①:自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動する。そのモンスターのレベル・ランクと同じランク・レベルを持つ
「ジョーカー」モンスター1体を、デッキ・エクストラデッキから特殊召喚する。
-
リリーシャ「このカードは、妾のしもべであるゲラーユをジョーカー化させるッ!!」
リリーシャ「我が魂より出でし魔人よ! 己のペルソナを掌握し、内なるアニムスを解き放て! ───アルカナイズ・リベレイト!!」
リリーシャ「鏡面の彼方より支配せよ! 《SH 超常者ゲラーユ・ジョーカー》ッ!!」
《SH 超常者ゲラーユ・ジョーカー》
融合・効果モンスター
星10/闇属性/サイキック族/攻4100/守1700
このカードは「SH 超常者ゲラーユ」を対象に発動した、「鏡面のジョーカー」の効果でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、カード名を宣言して発動できる。
自分または相手の手札・墓地を全て確認し、宣言したカード1枚を自分の手札に加える。
②:このカードが相手のカードの効果の対象になった場合に発動できる。その効果を無効にする。その後、相手の手札のカードを全て破壊する。
星華「モンスターが進化を!? だけど、その程度では私のアカシックギアーズは倒せません!」
リリーシャ「そうかもしれぬな。 じゃが妾は気づいたのじゃ、その粗大ゴミを倒す必要なぞどこにもないということに……な」
星華「……えっ?」
リリーシャ「要は貴様がくたばればそれでよい! ゲラーユ・ジョーカーの効果発動し、互いの墓地か手札からカード一枚を呼び戻す!」
リリーシャ「妾が手札に加えるのは、速攻魔法《エネミー・コントローラー》じゃ!!」 パシッ
星華「な───まさ、かぁっ!」
-
リリーシャ「妾はエネミーコントローラーを発動し、貴様のアカシックギアーズに対してコマンドを入力する!」
リリーシャ「上! 左! 下! 右! A! このコマンドにより、アカシックギアーズの表示形式は攻撃表示に変更させてもらうぞ!」 シュイン
星華「こんな……こんなところで、私の計画が!」
リリーシャ「おっと、まだ伏せカードが一枚あったな。 まぁこいつに対象を取る効果は効かぬが、念を押してアストラル化しておこうかのう?」
星華「まだ負けるワケには……! キャパシタの効果でピニオン、クォーツ、キャパシタの永久歯車カウンターを二つずつ分解しドローです!」
リリーシャ「ほほう、それで良いカードは引けたか?」
星華(私が引いたのは罠カード《永久人形テンプ・テーション》……ッ!)
-
[リリーシャ]《SH 超常者ゲラーユ・ジョーカー/A4100》
[星華] 《永久人形 アカシックギアーズ/A0》
リリーシャ「貴様のしもべがどれほど堅牢であろうと、それを操る貴様を倒せばそれで終わりじゃ、星華ぁぁぁ!!」
星華「あり得ないッ……! この私が、ここまで追い詰められるなんて!?」 ジリ
リリーシャ「ゆくぞ! 攻撃力4100のゲラーユ・ジョーカーで、攻撃力0のアカシックギアーズを攻撃!」
リリーシャ「貴様らの野望もここまでじゃ! メタコンシャス・クラウンストリームッ!!」 ガギギッ
星華「想像以上です───この私に奥の手を使わせるほどとは! 永続罠カードを発動!!」
リリーシャ「愚か者め! ゲラーユに対してあらゆる効果は無意味じゃ!」
星華「うふっ、あはははぁっ! 私が対象にするのはゲラーユじゃありませんよ! 対象は───この世界です!!」
星華「《アブソリュート・クロック》!! 時空よ凍れ!!」 チ チ チ チ
《アブソリュート・クロック》
永続罠
自分フィールド上に「アカシックギアーズ」モンスターが存在し、相手の攻撃宣言時に発動できる。
このカードの発動後、このカードに永久歯車カウンターを1つ乗せる。
①:「永久人形」カードの効果が発動した場合に発動する。このカードを墓地へ送る。
②:永久歯車カウンターが乗ったこのカードがフィールドに存在する限り、
相手は「永久歯車」カードの発動に対して魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
③:永久歯車カウンターが乗ったこのカードがフィールドに存在する限り、手札の「永久人形」罠カードは以下の効果を得る。
●このカードは手札から発動できる。
④:永久歯車カウンターが乗ったこのカードがフィールドに存在する限り、
フィールドの「永久人形」モンスター、および墓地の「永久人形」魔法カードは以下の効果を得る。
●このカードの効果は相手ターンでも発動できる。
-
リリーシャ「─────」
星華「っ……間一髪でした。 まさか私を倒す一歩手前まで辿りつくとは」
星華「くくっ! しかし何者であろうと、この静止した時の中では無力なのですよ?」
星華「本来ならば罠カードは伏せてから一ターン経過しないと発動できませんが、この停滞した時空ではターンの概念などありません」
星華「キャパシタの永久歯車カウンターを三つ分解し、手札の《永久人形テンプ・テーション》をゲラーユ・ジョーカーに発動です!」
星華「無敵のゲラーユ・ジョーカーも時を止めていれば容易いものね。 私の手駒となりなさい」 シュォォン
星華「さらにアカシックギアーズの効果を発動し、墓地からゲラーユを私のフィールドへ手繰り寄せるわ!」 ギシィ
星華「さぁ、あとは勝つだけです。 ───そして時は融解する!」 パチン
チ チ チ チ
-
リリーシャ「な……なにが、起こっておる、のじゃ……?」
メア「ありえねぇ、なんで星華の場にリリーシャのモンスターが!?」
星華「はぁぁ……! やっぱり最高ですよリリーシャちゃん、その絶望に歪む顔も想像以上ね」 ゾクゾク
星華「けれど計画を乱すあなたを許しはしません。 そんな悪い子には罰を与えましょう───私のターン!」
リリーシャ「馬鹿、な……妾は、負けるのか……? ここまでたどり着いたと言うのに!?」
星華「これであなたも永遠に私のモノ……! 攻撃力4100のゲラーユ・ジョーカーでダイレクト・アタックです!!」 ガギギッ
ミリーナ「そんなっ! お姉様ぁぁぁ!」
リリーシャ「ミリーナ、亜理砂……そしてユウナ───すま、ぬ」 LP:200→0
メア「リ、リリーシャぁぁぁぁぁぁッ!!」
──────
───
─
-
星華「ヒトの脳は電気仕掛け。 頭へ電気信号を流し込めば、思いのままに操ることができるの」 ガシッ
星華「さぁ、私に忠誠を誓うのです! リリーシャ・ガーネット!」 バチチッ
リリーシャ「ぐぅ゙ッ! 誰が、貴様のようなクズに、従うものか、ぁ゙……っ!」
ミリーナ「やめてください先生! ミリーナが代わりになんでもしますからぁっ!」
星華(……? おかしい、私の洗脳が弾かれている?)
星華「───なるほど。 精霊の力で錬られた鏡のイヤリング、ですか」 パリィン
リリーシャ(イヤリング……! ユウナよ、おぬしが妾の記憶を守ってくれていたのか)
リリーシャ「聞け、メア! ミリーナ! 妾はもうこやつを抑えきれぬ!」
リリーシャ「ミリーナ、おぬしは亜理砂を呼ぶのじゃ! メアよ、貴様はこの女学院にいる皆を避難させよ!」
ミリーナ「いやぁぁっ! ミリーナは最後までお姉様と一緒がいいですっ!」
メア「リリーシャの意志をムダにすんじゃねぇ! オレと一緒に来い、ミリーナッ!」
リリーシャ(メアよ、ミリーナを頼んだぞ……) ガクン
-
星華「さてと、生徒会長室はここで合ってますよね」 ブン
リリーシャ「か、はっ……妾をどうするつもりじゃ……!」 ドサ
星華「うーん、今すぐすべての記憶を消して従順な人形にするのも悪くないですけど……先生ちょっと面白いことを思いつきました」
星華「今から特別に、リリーシャちゃんにチャンスを与えましょう!」
リリーシャ「チャンス、じゃと?」
星華「ユウナちゃんやみんなの記憶、大事ですよね? きっとあなたの中では自分の命よりも重い」
リリーシャ「知った風な口を効くな、この悪魔めが……!」
星華「今から私が下す命令に従えば、あなたの記憶は消さないでおきましょう」
星華「忘れたくないのなら、どうすればいいのか分かりますよね?」
-
リリーシャ(忘れたく、ない! じゃがそれがヤツの狙いだとすれば、もう妾はここで……!)
リリーシャ(っ……こんなときに余計なことを思い出すな、妾が忘れさえすれば皆に迷惑はかからぬ!)
星華「あなたに下す命令は一つ」
バァンッ
ルナ「リリーシャさん!」
リリーシャ「ル、ナ……!」
星華「我々の敵を排除するのです」
星華「かつてあなた方を裏切り、私にユウナちゃんを売った彼を!」
遊戯王スターズ・ジョーカー 第六話「ジョーカー・プロジェクト」終わり
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以上で第六話は終わりです。書き始めてから1ヶ月、ようやく折り返しまでたどり着きました。今後とも引き続き宜しくお願いします
今週は>>1が少し忙しくなるため、すみませんが一週間程度の間隔を開けるかもしれません
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追記:wikiはひとまず12話まで完結させてからまとめようと思います。
それまでもうしばらくお付き合いください
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おつおつ
ルナの立場が気になる
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メアがリリーシャを連れて逃げれば良かったんでないの?
なんで敵にされるがままの状態で放置するのかよく分からない。
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※登場キャラクターの裏設定①(ルナ調べ)
遊奈…………E
星華…………D
リリーシャ…C
リカ…………B
ミリーナ……A
亜理砂………AAA
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かなりまな板だよこれ!
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星華の容姿はなんとなくルザミーネ様のイメージで脳内再生してる
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待ってるでー
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多忙によりなかなか手がつけられない状況が続いております
おそらく今後も更新は週末になる予定です
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生存報告乙、かなり寒さが厳しいから体に気をつけて
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保守
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期待してるで〜
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保守
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失踪じゃないよね?
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きっと作者のリアルが忙しいんだろう。読者にできるのはただ待つことだけよ。
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保守
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保守
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復活を願って
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まだかな…
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いつまでも待つぜ
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作者はここ見てるのか?
続けるにせよ打ち切るにせよ、待ってる人が一人いるんだから一言あった方がいいと思うが
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現在、>>1の予想よりも多忙を極めており更新が困難となっています…
プロットやデュエル構成などはすでに終わっているのですが、書く時間が足りていていない状況です
安価スレは初めての試みなのでエタりませんが、マスタールール改訂に間に合わないかもしれません
できる限り、今も更新を待ってくださる方のご期待に応えるよう筆を急ぎます
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お疲れ様です。更新待ってます。
ご多忙との事ですが、お身体を悪くされませんよう。
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生きててよかった…
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生きとったんかワレ!
改定してもマスタールール3で続けていけばいいと思いますよ
あと遊奈ちゃんのイラストが欲しい(小声)
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保守
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また生きてるかどうか不安になってきた…
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あげ
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あげ
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2か月くらい待ち続けてるぞい…
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待ってるぞ
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マダカナー(-_-)
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待ってるぞ
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ダメみたいですね…
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