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【別・第28回】妖魔の血

1 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:35:59 5hRrf1/E
前回のリプレイ(月下の妖蛇)のログはこちら
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/55867/1393763168/

冒険するのは、いつものこいつら
http://wikiwiki.jp/vipwirthyado/?%B9%F5%C5%B4%A4%CE%C9%F7%BB%C2%A4%EA%B1%A9%BA%AC

今回のシナリオはこちら、信頼の不要な仕事の方が少ないんじゃないかと思わなくもない
http://yui.oopsup.com/readfile.php/CardWirthReplay03/28_001.png

店主「お前さんが言うと、どうにも信用出来ないんだよな……」
セレナ「えー? そうですか? 秩序派なのに(笑)」
アレクシオス「まあ一つ条件を付けるとしたら、依頼主が裏切らない限り……だけどな
        報酬を出し渋ったり、使い捨てようとしたり、犯罪の片棒を担がせる気だと分かったなら
        こちらもそのように対応するまでだ、悪いが信頼も保身には代えられないんでね」
アプリコット「それにそもそも、そんな質問を振られて素直に『いいえ』だなんて、答える人はいないと思うな
        とりあえず口先だけは良い返事をしておいて、状況が変わったら翻すのが普通だよね?」
店主「こっちは相変わらずの不実兄妹だな、本当に任せて良いものか不安になるよ……」
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ヴィーヴィ「護衛ね……でも山賊の噂がある街道を、荷物を満載した輸送馬車と行くようなのとは
       随分と慎重さの毛色が違うわ、要するに『要人護衛』ってことなのかしら?」
アレクシオス「関係者以外に見せると厄介なことになる証明書か、その護衛対象は随分な厄ネタみたいだな
        山賊のように『金を持ってれば誰でも良い』連中とは違う誰かから、現在進行形で追われていると?」
ザイウス「それに護衛対象の情報が無いのは困りますね、まあ宿の店主が受けた仕事ですから
      危険ではあっても、道理に背くような仕事ではないだろうとは思いますが……」
アレクシオス「そういう仕事だったら、治安隊の詰め所まで護衛してやるだけの話さ
        俺も自分さえ良ければ他はどうでも良いなんて言うほど利己的じゃないけどな
        赤の他人のために自分の身を投げ打つってほど献身的でもないんでね」
セレナ「相変わらずゲスゥイ発言ですね、それが頼りになるのも確かですが(笑)」
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2 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:36:37 5hRrf1/E
かくして一行は、護衛対象と依頼人の待つスダンの街へと出発したのだった

アプリコット「なんだか寂れた街だね……特に産業も無いみたいだし、地理的にも陸の孤島だからなのかな?」
アレクシオス「リューンから1日の近場って割には、交易の恩恵を受けきれてないのか、街道開発の努力が足りんぞ」
セレナ「他所の街の将来を私たちが心配していても仕方ありませんよ、とりあえず仕事の準備をしましょう
     まずは受け取った身分証明書の確認でも……えーと、この『聖なる道団』とは一体?」
アレクシオス「……急に宗教抗争の気配がしてきたんだが、大丈夫かこの仕事」
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ヴィーヴィ「宿は休業中で市場は廃墟なんて、山奥の村でももう少し活気はあるわよ」
アレクシオス「そして儲かっているのは宗教屋ばかりと、神様も黄金の輝きがお好みのようで」
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ともかく第一村……もとい街人の、シスター……もとい神子から、話を聞くことに
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セレナ「むっ、異教徒の気配!>スダン教」
アレクシオス「やめとけ似非シスター、地方のマイナー宗教くらい、鼻にもかけずに見逃してやる所だろ」
ザイウス「ふむ、儀式の時期ゆえ特に人が出歩かないと、砂漠の回教徒の断食月のような物なのですかね?
      汚れた血の浄化という話ですから、瀉血のような事を施したりするのかもしれませんが」
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(瀉血(しゃけつ)とは、悪い血液を抜いて症状の改善を求める治療・健康法で、中世ヨーロッパで広く行われていた)

まあ神子から話も聞くだけ聞いたので、ようやく依頼主と待ち合わせ場所の広場へと移動することに

アプリコット「あれっ、先刻の神子? と思ったら別人みたいだね、泣き黒子が無いし」
アレクシオス「他に人影は無い、という事はあいつが依頼主か? それにしても似ているな」
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3 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:37:38 5hRrf1/E
ユキナと名乗るその女性に身分証明書を見せた、どうやら依頼主で間違いないようだ
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広場で仕事の中身を立ち話、は流石にアレだが街唯一の宿も休業中、なので一行は人気のない裏路地へ

セレナ「こちらも異教徒、しかも別の宗派とは……!」
アレクシオス「だから止めとけっての、そしてダリーってのは偽名か、108もあるとはタダの偽名じゃないな
        恐らく依頼の内容の符丁も兼ねていると見た、ダリーなら護衛、ボブなら捜索、ジョンなら討伐とか」
ヴィーヴィ「依頼の詳細が漏れたら拙い、人間を相手にする依頼のためのセーフティってわけね」
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ザイウス「その金額はゴブリンや山賊のような、出るかどうかは分からない相手の話でしょう>護衛の報酬
      しかし今回は確実にその子が狙われており、間違いなく戦闘が予想される、危険の度合いが違いますよ」
アレクシオス「しかも護衛対象が、どういう人物なのかの説明も無しだ、確かに依頼主の要望に応えるのが冒険者だがな
         『どれくらい目を瞑るか』は、積んだ銀貨の山の高さ次第だからな? 勘違いするなよ」
ヴィーヴィ「(あ、これは少しでも不味いと判断したら、躊躇なくバックレる気の兆候ね……)」
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とは言えここまで来て帰るわけにも行かず、なし崩し的に一行はその護衛対象の所へ向かう事に
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その道中で、ザコ敵らしい山賊が登場……そして何やら思わせぶりな情報を口走る

アレクシオス「そうか……俺の方は金は要らんから、精々面白おかしくミンチより酷い死に様を見せて欲しいな
        主食はゴブリンだそうだから、生きたまま食われることが無い点だけは感謝して良いぞ?」
美濃牛「VMOOOOOOOO!!」
山賊「げぇっ!? ミノタウロス!!」
ヴィーヴィ「と言うか『教祖』だなんて思わせぶりな発言に、少しは反応してやりなさいよ……」
アレクシオス「あまり美味しい仕事でもないようだし、色々と面倒くさくなってさ、適当で良いかなーって」
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4 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:39:04 5hRrf1/E
ちなみに山賊どもは技能を節約しようと思ったら、意外と回避が高く通常打撃では手こずったので
途中から技能に切り替えて撃破、全体攻撃を引いてこれなかった事もあり、少々時間がかかってしまった
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アレクシオス「ゴバル村(by 滅び行く者の鎮魂歌)の時も真っ先に音を上げてたし、相変わらず根性が無いな」
セレナ「放っておいてください……そう言う貴方こそ、何時もの『佳人の頼みなら〜』は今回無しですか?」
アレクシオス「前にも言ったと思うが、人の都合を考えない女はノーサンキューだな、それに加えて宗教関係者の場合は
        人間として女として真っ当な奴だと確信できるまで、コナをかけるのは控える事にしている(不心得者)」
アプリコット「それにしても、教祖自ら冒険者を迎えに来るなんて、あんまり大きな団体じゃないみたいだね」
ザイウス「報酬の増額に応えられるほど、台所事情に余裕が無いというのが真相でしたか……」
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そんな感じで長い山道を登って行っていると、新たな人影が一行の前に

アレクシオス「パートナーね、まあ互いの呼び方から言って、信徒って訳じゃなさそうだしな
        同志というか冒険者仲間というか、今回の共犯者というか……そんな感じなんだろう」
ヴィーヴィ「最初に迎えに来たのが信徒じゃなくてそれって、もしかして信徒ゼロとか言わないでしょうね?」
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セレナ「同性愛はいけませんよ、非生産的な」
アレクシオス「(妙な単語を選んだもんだな、この場合もっと適切なものがあると思うんだが
         そう例えば……『家族』とか無難だろうに、意図的に避けているのか?)」
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5 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:40:10 5hRrf1/E
さらに進むと山賊と遭遇(二回目)、何気に回復・準備の暇が無いので、レベル次第では厳しいかも?

ザイウス「情報が漏れているじゃないですか、宗教団体だからって甘く見るなとは何だったのか」
アレクシオス「情報が漏れたと言うより、必死に隠してた本部の場所が、追手の方には最初からバレバレで
        今までは尻尾を出すまで泳がされてたと見たね、まあその辺は後で念入りに突付くとして
        代わり映えのしない口上の山賊どもは、チャッチャとおっ死んで森の肥料になってもらうとしようか?」
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前回の戦いを教訓に、最初から技能を連打し楽勝、ただ全体攻撃の引きが悪く、かかった時間は大差なし
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そして山賊を蹴散らした一行は、ついに目的地である「聖なる道団」の本部に辿り着いたのだった

セレナ「ここが異教徒の巣窟ですね……!」
アレクシオス「巣窟と言えるほど、人は居ないみたいだけどな……それに狭いぞここ」
ヴィーヴィ「もしかして、本当に教祖一人の宗派なわけ? 『俺、総勢一名参陣!』のアレを思い出すわね……」
ザイウス「護衛対象を一人にしていたのは感心しませんね、現に本部の近くにまで山賊が来ていましたし」
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なおユキナがまだNPCから外れていなかったので、その解説&所持技能を見てみた
レベルは5と、対象レベルから見てPCと互角以上の模様、そして何より気になる所持技能が
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アプリコット「聞きたいことなんて、それこそ最初から最後まで全部だよ、何も話してないじゃないの」
アレクシオス「また問答無用の可能性もあるから、今のうちに事前準備しておくとするか……」
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かくしてようやく事情が説明されることに、その中身は結構長かった


6 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:48:07 5hRrf1/E
ザイウス「先進技術のメッカですか、その頃に来れば私の病を治す手がかりがあったかも知れませんねぇ」
アレクシオス「百数十年前の先進技術なんて、今じゃ陳腐に堕してると思うけどな、ところで遺伝子って何のことだ?」
ザイウス「一言で言えば生物の設計図と言った所ですね、子が親に似るのも両親から半分ずつ
      設計図をもらって、それを元に設計図を作るからだという話ですよ」
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ザイウス「妖魔の血ですか、本当に混じっているのなら、研究の前に先祖帰りで分かりそうなものですが」
アレクシオス「何時ぞや人間の身体に取り憑いて云々って妖魔も居たからな(by 立ち寄りし村)
        ああいう形で交わったなら、外見には出ないんじゃないかって気はする」
ヴィーヴィ「あとは外見をある程度自由に変えられたり、そもそも外見が人間に近いって所かしら?」
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アレクシオス「どうだろうな、妖魔の血のことが分かったら混乱に陥るくらいの連中なんだろ
        その頃には既に妖魔との交流なんて半分途絶えてたんじゃないのか?」
セレナ「まあそうですよね、本当にそこまで仲が良ければ『そういう事もあるかもな』で済んだでしょうから
     今でこそ当時を美化していますけど、実際は当時もそこまで交流は無かったんでしょうね」
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アプリコット「それって妖魔なんて仰々しいのじゃなくて、獣人って言うんじゃないの?」
アレクシオス「しかもウサギの獣人というと、何処かの誰かが思い出されたりするんだけどな」
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アレクシオス「宗教対立とは言うが、対立できるほど此方側は人が居ない気がするんだが」
ヴィーヴィ「それを言ったら向こうも似たようなもんでしょ、寂れた街の残り少ない住人で宗教戦争って
       不毛だと思うんだけどな……ああでも向こうの聖堂はそこそこ立派だったし、お金はあるのかしら?」
アレクシオス「そしてあの神子ってお前の妹だったのか、それも双子とは道理で似ているわけだ」
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ただ双子という設定でも、同じキャスト絵を使うと全然分からなくなるので、左右反転するなりして欲しいと思う


7 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:50:09 5hRrf1/E
アレクシオス「ところで似非シスター、聖北教会の方はどうなんだ?」
セレナ「暴力を振るって良いのは異教徒と異端者だけです、異教徒はまあそのままの意味ですが
     異端者と言うと、妖魔や魔女のことだと捉えている人が多いでしょうね、だけどそれは間違いですよ
     『神の教えを歪めて行使しその威光を汚す』連中、すなわち獅子身中の虫が異端者なのです
     本来の異端審問官の仕事も、そういう連中の粛清のはずなんですけれど、信仰を盾に
     越権行為が罷り通っているのが現状です……クソ異端どもめ、いずれ一匹残らず粛清せねばならんな」
アレクシオス「おい」
セレナ「冗談ですよ(笑)」
アレクシオス「目が笑ってないぞ」
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ザイウス「いやぁ瀉血は瀉血でも、死ぬまで血を抜く瀉血とは怖い話ですねぇハッハッハ」
アレクシオス「道理で儀式の前は誰も出歩かないはずだな、何時自分がクロ判定で処刑されるか
        戦々恐々って所だろうさ、と言うかその処刑が原因じゃないのか、ここまで人が居ないのは」
アプリコット「もう大人は全員調べ終わった後だろうからね、今から調べるとなるとその対象になるのは
        新しく生まれた子供たち……産んでも殺されるかもしれないんじゃ、増えないのは当たり前だよね」
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アレクシオス「お前は信用ないなぁ、まあ信用がなくても説得する方法はあるんだが」
セレナ「おや、どうするんです?」
アレクシオス「単純な話さ、今まで儀式を受けた人間をリストアップしておけば良いんだ
        そうすればこんな寂れた人の少ない街だ、一人ぐらい知っている名前があるだろう
        そいつが儀式の後、姿を見せないことを教えてやれば、多少なりとも話は聞くはずだがな?」
セレナ「意外とまともな手じゃないですか、そう言われるとこの現状は彼女の立ち回りの悪さも原因のようですね」
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ちなみに彼女の信用の無さは、護衛対象をこの部屋に連れてくることすらできないレベルの模様
仕方ないので一行が護衛対象の部屋に行き、(アレクシオスが騙すなりして)連れ出そうかと思ったその時
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8 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:50:42 5hRrf1/E
アレクシオス「やっぱり本部の場所はバレバレだったじゃないか、加えて情報まで漏れてた臭いぞこれ」
ヴィーヴィ「山賊に情報を流して操っただけじゃなく、自警団まで抱き込んでるとか完全アウェーじゃないの!」
アレクシオス「しかも既に一味扱いだし、関係ありませんつって帰るわけにも行かんか、参ったな」
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アレクシオス「まあ首魁が自ら出てきたなら話が早い、たった700spで長々と護衛をやる気も起きなかった所だ
        ここでキッチリ息の根を止めて、今回の仕事を終わらせるとしよう、それなら700spでも割に合うからな」
セレナ「ドーモ、ユイナ=サン、セレナ・クルフィオンです。異教徒、いや邪教徒殺すべし、慈悲は無い」
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かくして会戦

今回はどうも全体攻撃の引きが悪い、とは言え技能の引き自体は悪くないので、自警団を一気に蹴散らしていく
なお神子は抵抗+10らしく、全てを映す鏡も百識の瞳も弾かれた、おかげで気を取られて自警団の暴露内容を撮り損ね
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とは言え、ここまで技能が乱れ飛べば楽勝であった

ユキナの解説・技能を見ていたら、妖魔との混血なのは先に分かってしまう、そこを隠すため神子は暴露も弾いたのかも
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ヴィーヴィ「そう言えば彼女は大丈夫なのかしら、見回りについてたのに姿が見えないんだけど……」
アレクシオス「アイツは死んだ! みたいな事は言ってないし、こいつらがどうこうした訳では無いとは思うが
        それはそれで見回りについていた意味があるのかと言うと、役に立ってないけどな」
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9 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:51:51 5hRrf1/E
アレクシオス「そうか、道理で『家族』という単語を避けるはずだ……本当に親子だったか」
アプリコット「でも死んだって勘違いする程の状態だったんでしょ、そこから蘇生できるって……」
アレクシオス「吸血鬼みたいな連中もいる、あれに近いレベルの不死性を持った妖魔だったんだろう
        見た目の方も歳に差があるようには見えないし、老いるのも遅いのかも知れん」
ザイウス「自身の子であるハーフエルフより、若くて長生きする親エルフの話を思い出しますねぇ」
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妖魔にも心はある……『無声劇』や『滅び行く者の鎮魂歌』を経てきた一行には、理解できる話だった
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ヴィーヴィ「……手っ取り早く決着をつけようとしたのは、判断ミスだったのかしら?」
アレクシオス「そもそも向こうがその気だったんだ、半端に手加減なんか出来るわけ無いだろ!」
美濃牛「イイアラソッテイル バアイデハナイ ゲンショウガ オキテイル ヨウダゾッ!?」
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ウサギのような耳、妖魔としての力を使い娘を蘇生させたミーナ、しかしその結果……
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ザイウス「消滅……力を使い果たした、という事ですか」
アレクシオス「自分自身が一度死にかけたんだ、何とか蘇生できたとは言え、生命力は大きく減じたはずだ
        それなのに大きく力を使うような真似をすれば、こうなる事は分かっていただろうに……」
ザイウス「そこまで生命力が減じていたのなら、自身の先は長くないと判断しての行動なのかも知れませんねぇ」
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追手の首魁が無力化した今、護衛の必要は無くなった……一行は街へ戻ることに
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10 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:55:00 5hRrf1/E
アレクシオス「巻き込まれたも何も、これが仕事だからな、報酬増額に応じてくれれば言う事は無かったんだが」
セレナ「相変わらず佳人以外にはドライですねー、色々とショックな事のあった人たちが相手なのに(笑)」
アレクシオス「まあ結局のところは自業自得の結果だからな、俺なら本当に大事な所だけはキッチリ抑えておくっての
        妹が凶行に走ったのだって、姉が離れたせいでブレーキが効かなくなった、ってのが原因のようだし
        死んだ父親が真相を話さなかった事も、母親だって娘が小さい頃に会いに来なかった事もだ」
ヴィーヴィ「色んな人間の擦れ違いと自業自得が積もり積もって、今回の結果になったって訳ね……」
アレクシオス「一番悪いのは暴走した妹だが……まあそういう事だから同情する気にもなれない、って所なのさ」
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アレクシオス「やっぱり増額は無いか、まあ手っ取り早く終わった分、まだマシではあるが」
セレナ「私にいい考えがある、信用を無くしたスダン教に代わり、ここに聖北教会を建てましょう」
アレクシオス「今はそれも悪くないかも知れんと思うが、頑張ろうとしてるようだし放っておいてやれよ」
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アレクシオス「まあその時の依頼は、もっと金払いを良くしてくれよ?
        俺の場合は積んだ銀貨の山の高さが、やる気の燃料になるんでな」
アプリコット「この街がまた昔みたいに賑わうようになったなら、依頼じゃなくても来るかもね〜」
ヴィーヴィ「そうなるように願っているわ……今度は道を間違わないように、頑張ってね」
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という事で済印を付けてシナリオ終了、結末は複数あるようなので周回するのも良いかも
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11 : 名も無き冒険者 :2014/05/05(月) 00:55:33 5hRrf1/E
セレナ「ところで最近、『魔法科高校の劣等生』というアニメが始まりましたが……」
アレクシオス「俺とアプリコットのモデルはアレじゃないぞ、Web小説も文庫も漫画も読んだこと無いし」
セレナ「ほう、では一体何処の誰がモデルなので?」
アレクシオス「元ネタは色々あるんだが……まあ一番大きいのは、ボニー&クライドだな」
セレナ「ガチ悪人じゃないですか(ドン引き)」
ザイウス「なるほど、悪い男とそれに惚れたお嬢さんですね」
アレクシオス「他の元ネタは適当に想像してみてくれ、自分で説明するのも何だし」
http://yui.oopsup.com/readfile.php/CardWirthReplay03/28_048.png


と言ったところで今回のリプレイはここまで、お付き合い頂き有難う御座いました!


12 : 黒鉄の風斬り羽根の人 :2015/12/09(水) 03:42:45 ???
oopsup.comアップローダの復帰見込みが薄いため
画像ファイルを固めたものをgetuploader.comに

別・第28回.zip
http://ux.getuploader.com/CardWirthReplay04/download/726/%E5%88%A5%E3%83%BB%E7%AC%AC28%E5%9B%9E.zip


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