したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

サーナイトSS総合 part5

716名無しのトレーナー:2018/03/09(金) 02:29:53 ID:sv0NcSn2
「私を捜しているのでしょうか?」
 空から金色の髪をした一人の男が降ってきた。
 人間では無い様にゆっくりとそして音も無く地面に降り立つ。
 黒を基調とした何処かの貴族の様な衣装を着た男はサーナイト達を睨み付けた。
「貴女方が我々に歯向かうポケモン達ですね?私の名はヴァルド。」
 ヴァルドは左手を腹部に添えて右手を後ろに回し頭を下げた。
 サーナイト達はその動作に恐怖を感じ咄嗟にメガシンカした。
「死ぬまでお見知りおきを。」
 冷たい視線がサーナイト達を捉えた。
「なーに気取ってるの?」
 軽い足取りでメガシンカしたアブソルが前に進み出た。
「悪いけどすぐに終わらせるよ?っていうかダークナーっぽいから斬ってもいいよねレイリン。」
「そうね、手加減するとヤバそうだし。それに見た感じ簡単には死ななそうだから本気で行っていいわよ。」
 その言葉を聞いたアブソルは口元に小さく笑みを浮かべると、ヴァルドに向かって突進していった。
 サーナイト達を驚かせたのはその速度。突進した後ろ姿を見たと思ったら既にヴァルドに跳びかかっていた。
「速度もそうだけどアブソルは自身の最高速度に達するまでがとてつもなく短いのさ。」
 アブソルと共に戦うのは初めてではないバシャーモがそう言った。
 鋭い一閃がヴァルドの体を斬り裂いた。
「ごめんねー?でも―――」
 斬り裂いたヴァルドに目を向けてまだ宙を跳んでいるアブソルは言葉を止めた。
 ヴァルドの体が大量のカードに変化して散っていく。
 それが何かしらの力で形成されたカードだと理解した瞬間に真横で声が聞こえた。
「遅いですよ。その程度の速さは見切れます。」
 二本の指で挟んだカードを振りかぶりアブソルを斬り裂こうとするヴァルド。
 そして、その手が振り下ろされた。
 だが次はヴァルドが絶句する番だった。
 空中で体勢を変えてその一撃をいなしたアブソル。綺麗に着地を決める。
「こういう事も出来るの。」
 笑みを浮かべそう口にしたアブソルの背後で小爆発が起こった。
 次々とアブソルを目掛けて何処からともなく襲って来るカード。それをサーナイトの念波が次々と撃ち落としていく。
 仕掛けたトラップを易々と破られ口元を歪めて歯ぎしりするヴァルドにルカリオが放った「はどうだん」が襲い掛かる。
 カードを投げ放ち相殺したつもりだったがその「はどうだん」の陰に隠れてエルレイドが接近し「サイコカッター」を振るう。寸前でそれを避けたヴァルドを追い立てるかのようにミミロップとバシャーモの蹴撃が放たれる。速度はあるが決め手に欠ける二人の連続攻撃にヴァルドは眉を顰めた。ミミロップとバシャーモもそれを分かっていて深追いしなかった。そして二人は急に互いの間を空けた。その空いたスペースからクチートがヴァルドに突撃し大顎を振り回すかのような一撃をヴァルドに叩き込んだ。
 クチートの非常に重い一撃を受けて吹っ飛んだものの地面に手をつき上手く着地するヴァルド。
「何かあんたヤバそうな奴だからタコ殴りにしちゃうからね?一対一じゃなかったから勝てなかったって言い訳は聞いちゃわないよー!」
 そう言いながら構えたミミロップと共にサーナイト達も構える。
 立ち上がるヴァルド。まだ勝負はついていない様であった。
「手加減をしていて申し訳ありませんでした。」
 憐みの視線をサーナイト達に向けてそうヴァルドは言った。
「まずは五パーセント程の力で様子を見ていました。調子に乗られると困るので五十パーセント程の力を出しますが・・・一分以上生きていたければその連携を崩さないで下さい。」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板