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【ミッション】『Hotel California』
1
:
『Hotel California』
:2009/06/27(土) 23:00:19
ホテル・カリフォルニアは
数多くの部屋をご用意して
あなたのお越しをいつでも待っております。
>>>詳細
>>2
388
:
千条あや『一般人』
:2009/11/24(火) 00:54:53
>>385
「くっ・・・・・・なんのぉ・・・・・・!」
>>321
でズボンに突っ込んでおいた『S&W』を取りだし、
グリップ部分で掴んでくる腕を殴り、脱出を試みる。
殴った腕を掴まれないように気をつける。
>>387
「浮かんでる瓶があたし!
倒れた瓶から腕が出て私を捕まえてんのよ!
斧! さっき拾ってたでしょ斧貸して!!」
叫ぶ。
389
:
『※※el ※※lif※※』
:2009/11/25(水) 20:25:23
>>387
浮いたカラッポの『瓶』は近くの棚にユルユルと近づいているようだ。
勝手に収納してくれるみたい。
便利だね。
>>388
絡みかかる『腕』の数は想像以上だ。
脱出を試みる間もなく棚に引っ張り込まれる。
君一人が収まるはずもない狭い棚のスペースに押し込まれていくさなか、
君は自分の手の内の『輝く瓶』に一瞬目を止める。
今にも取り落としてしまいそうな『輝く瓶』。
中は今にも消えそうに、だがまだ確実に光を帯びていた。
開いた口から優しい『輝き』が水のように滴り零れている。
390
:
千条あや『一般人』
:2009/11/25(水) 23:50:25
>>389
「うわああああああああああ!!
くっくそっ・・・・・・」
『輝く瓶』を引き寄せ、
「何とかなれ!」
『輝き』を飲み干すかのように、瓶を傾け自分の顔に浴びせる。
391
:
尾上『一般人』
:2009/11/26(木) 03:33:41
>>389
「何ィィ!
どーいう理屈……ッ!?」
(瓶を破壊する!?
いや……下手すると千条さんも巻き込まれる可能性がある!
だとすれば、破壊すべきは……ッ)
便利なようでその実ただの『余計なお世話』!
急いで近寄り、『棚』の瓶が納まろうとしている部分を斧で破壊したい。
『目的地』が無くなれば少なくとも時間稼ぎにはなる、はず。
392
:
『※※el ※※※if※※』
:2009/11/29(日) 00:00:31
>>390
『何とかなれ』!の思いと共に『瓶』の中身を浴びる。
零れ落ちる光の向こうに『斧』を持ったシーツ姿の男を見た。
* * *
肌にまとわりつくような『コリタス』の甘い香りはテーブルの隅に置かれた香炉から漂っていた。
古い中国風の香炉は陶器製でよく使い込まれていて、紫煙をゆるやかに吐き出す穴には
長年の香りの残滓が焦げ色の粘りとなってこびりついている。
目の前の臓物は手の代わりに太い血管とよくわからない長い管だか腑だかを伸ばし、テーブルの上に『カード』を並べる。
『カード』の絵柄はそれはひどいもので、君には泥を擦り付けたような不規則な汚れにしか見えない。
臓物は見た目ににそぐわぬ恭しい手つきで『カード』を置く。挙動のたびにテーブルに体液を零していた。
彼だか彼女だかは判別はつかないが、何か言い含める様な口調で臓物は君に言葉を投げかける。
だがその言葉はまるで閉めた窓の隙間を通る風の音のようで、まったく意味として聞きとることはできなかった。
ここは『ホテル』の『バー』だ。
393
:
『※※el ※※※if※※』
:2009/11/29(日) 00:01:26
>>391
斧を振り下ろす。
空を浮いていた『瓶』はその場に落ち、辺りはウソのように静まり返る。
さっきまで『千条さん』と読んでいた女の声も何も帰ってこない。
倉庫に動くものは何もなく、ただ床だけが少しずつ柔らかくなっていくのが足の裏に伝わる。
394
:
尾上『一般人』
:2009/11/29(日) 01:43:05
>>393
「……おいおい、まずい気がする……」
瓶を拾う。
何か変わったところは無いか?
395
:
千条あや『一般人』
:2009/11/29(日) 03:22:09
>>392
(はは、そのカッコ、見た目ヤバいわ・・・・・・・・)
そしてあたしは光を吸った。
* * *
(うわー、こいつキモいなぁ)
内心呟く・・・・・・・。
「・・・・・って、え?」
なんだろう、この状況は?
(・・・・なんて、まあ、初めてじゃないけど)
周囲を確認する。
あたしはテーブルでカードで占いでもされていて、
その占い師が臓物にすり替わっている、というような状況と見ていいだろうか。
臓物の大きさはどのくらいだろう。
周囲に他に動く生き物みたいなものはいるだろうか。
自分の体は五体満足だろうか。
『S&W』はまだ持っているだろうか。
バーに出口はあるだろうか。
396
:
『※※el ※※※i※※※』
:2009/11/30(月) 23:10:03
>>394
瓶は何の変哲もないもので、棚に並んだ瓶と同じものだ。
見ると棚の一番下の段、奥から赤黒い血が垂れている。
棚の奥は……暗いトンネルのように更に奥へ続いている。
トンネルはぬらぬらと湿ってほのかに温かい。
397
:
『Hotel California』
:2009/11/30(月) 23:10:48
>>395
周囲を見てわかったことを以下。
臓物の大きさは人間と同じ。『人間のものと同じ』ではなく『人間一人分そのものと同じ』だ。
周囲に臓物と君以外はいない。
君の体は五体満足、それどころか仕立ての良い『ティファニー』のドレスを身につけている。
銃はいつ落としたのか、君の座る椅子の下に転がっている。
『バー』の出口は以前に入ったときと変わらぬ位置、姿で存在する。
酒ではない飲み物の揃った棚のガラス戸に見知った女の姿『ジェネヴァ』が写っている。
仕立ての良い『ティファニー』のドレスを身につけ、『タロットカード』を並べる『ジプシー』風の老婆と相対して座っていた。
398
:
千条あや『一般人』
:2009/12/02(水) 19:04:47
>>397
「あー・・・・・・」
呻いた。とりあえず『S&W』を拾う。
. .. . . . . . .
「あたしは千条あやだ。
間違いなく。以前変わりなく」
呟く。確認するまでもないことだが。
「問題は、『あたしに自分がジェネヴァにだと思い込ませて』どうするつもりだ、ってわけだ」
自分の手を見る。
二十五年見続けてほくろの位置、皺の形まで知っていた手だ、ちょっとでも違っていれば分かるだろう。
「あたしっていつからこうしてるの?
あたしの言葉と質問の答えが分かるなら答えてくれない?
あ、普通に答えられても分かんないから、そこのガラス戸に向かって、
身振り手振りで答えてね」
臓物に声をかけた。
399
:
尾上『一般人』
:2009/12/02(水) 23:32:27
>>396
「く……あからさまに怪しいが、他には何も無い」
棚の奥へ向かいたい。
棚が邪魔なら斧で壊す。
トンネルの床も柔らかい?
400
:
『※※el ※※※i※※※』
:2009/12/06(日) 23:18:16
>>399
トンネルの床も柔らかい。
だがそれは倉庫の床のように正体のない不確かな柔らかさではなく、
押せば相応の弾力をもって返ってくる『生物的』な柔らかさだ。
棚の奥に向かう。
『トンネル』の先には何が見えた?
401
:
尾上『一般人』
:2009/12/10(木) 00:04:27
>>400
「なんだ?
生き物……?」
トンネルの先へ進む。
進むが……なんか、ものすごく嫌な予感がするんだが……。
トンネルの出口が皺っぽくなってたりしないだろうな?
402
:
『 』
:2009/12/10(木) 22:05:02
>>401
『皺っぽくなっている』のではないだろうか?
そう思った瞬間、『トンネル』の肌触りが変わった。
せまく細い『トンネル』全体には細かいシワが寄っている。
さぁ先には何が見えるんだ?
403
:
『Hotel California』
:2009/12/10(木) 22:08:57
>>398
見下ろした手は白磁のように青白い。
ほっそりとした肘の裏には不自然なまでに血管が浮きいくつも穴の跡がある。
明らかに自分の手ではないが……見知った手ではないとは『感覚的に言い切れない』。
断定できないどこかぼんやりとした歯痒さが残る。
臓物は問いかけにゆっくりと首?を振る。
404
:
尾上『一般人』
:2009/12/10(木) 23:06:00
>>402
「うわぁ……」
な、何がって……千条さんとか?
405
:
千条あや『一般人』
:2009/12/11(金) 18:08:30
>>403
「………くそ。
クスリは安定剤の一気飲みくらいしかしたことないっつの」
歯痒さを噛みつぶすような心地で、そんなことを呟く。
ガラス戸を見て、臓物だか老婆だかの動きはやはり首を振っているのか確かめる。
それから、手近なカードを一枚取り、ガラス戸に写し、
何かメッセージが描かれていないか確かめる。
406
:
『 』
:2009/12/12(土) 23:21:18
>>404
だいたいわかりました。
『トンネル』は奥へ行くほど狭くなっており、そのうち手や膝をつかねば進めないほどの狭さになっていく。
シワの多い『トンネル』の壁からドロリと粘性の高い液体が染み出ている。
首筋に落ちた。
温かい。
407
:
『Hotel California』
:2009/12/12(土) 23:32:20
>>405
ガラス戸に映る老婆もまた、同じ動作をしていた。
手に取った『カード』は『タロットカード』……『太陽』だ。
見る者を心底ムカつかせる醜悪な顔をした太陽のもとに
人間の庇護欲を真っ向から拒絶するツラをひっさげたクソガキ二人が描かれている。
文字だとかの『メッセージ』は無い。
腹が急に痛み出す。
外傷の痛みとは違う、臓腑が内側から拡がる痛みだ。
408
:
千条あや『一般人』
:2009/12/13(日) 00:25:19
>>407
「首振られてもなー。
あたしの言葉が分かんないってことなのか、
いつからこうしてるか分かんないってことなのか。
・・・・・・どっちにしても、情報収集の役に立たないって意味じゃ同じか」
ため息をついた。
と。
「ううっ・・・?」
痛い。
お腹が痛い。
「うっく・・・・なんだってのよ・・・・・」
お腹に手を当てて痛みの様子を見る。
409
:
尾上『一般人』
:2009/12/13(日) 01:00:27
>>406
……なぁにこの展開。
進むよ、それ以外に道がないから進むよ。
これで満足かよ!
410
:
『Hotel California』
:2009/12/13(日) 06:02:38
>>408
何か腹の奥で動いている。
徐々に強くなる痛みとともにそれは下に降りてくる。
ずいぶんと『急』だ。
太股を粘っこい血が伝う。
ああ出る。出るよー。
411
:
『Hotel California』
:2009/12/13(日) 06:18:24
>>409
全然。
『出会い』の時はもうすぐだ。
『トンネル』は狭くなりそのうち『尾上』の頭ひとつ通るかという幅になる。
そしてそのうち『トンネル』はうねるように蠢きだす。
粘性の高い液体、血にまみれて『尾上』は先を目指す。
そして『トンネル』を抜けた。
触れる外気は刺すように冷たく、周囲は何も見えない。
そして『呼吸ができない』。
君にはまだ目も肺も無いんだから仕方ないよね『ジュニエーヴル』。
* * *
背中がビクリと一度大きく震える。
座っていたソファは柔らかすぎて、気に入った服を身に付けた体が沈みすぎる。
どうやら眠っていたようだ………目の前には白いスクリーン。
傍らには型の古い映写機が置いてあり、カラカラと切れたフィルムを回している。
眠っている間にフィルムは終わったようだな。
狭い部屋にはそれ以上のものは何もない。窓のひとつもない。斧は失くしてしまったようだ。
なんだか気だるいが……奇妙な落胆というか…『諦感』がある。
412
:
尾上『一般人』
:2009/12/13(日) 23:48:28
>>411
「……これはひどい」
ここはどこだ?
状況を確認する。
413
:
千条あや『一般人』
:2009/12/14(月) 21:08:18
>>410
「なん・・・・・だと・・・・・・・・・」
呻く。
「『ジェネヴァ』は股から血ぃ流して産みたがってたよね・・・・・
階段の『声』は・・あれもジェネヴァかもだけど・・・胎児を殺したがってた・・・・・・
とすると、この流産っぽい状況は、
『ホテル』の住人からすれば好ましい・・・・・・・
けど、それがあたしにとってはどうなんだ?」
しかし悩む時間はない。
「状況にのせられたらロクなことにならなそうだけど・・・・・・・
ここまで進行しちゃってたら、股を締めて流れんのを我慢できる、
ってもんじゃあないよな・・・・・仕方ないか」
床に横になり、足を広げて、体の力を抜く。
414
:
『Hotel California』
:2009/12/15(火) 22:41:11
>>412
スクリーンと映写機とソファ以外には何もない部屋だ。
着ている服は『尾上』の自前のものだ。ちゃんと乾いている。
ドアは後ろにある。
415
:
『Hotel California』
:2009/12/15(火) 22:52:48
>>413
ほどなくして痛みの波は凪のように消えていく。
案の定『出てきた』のは胎児だった。
赤黒いそれは君の手の小指の半分ほどのサイズしかない。
無論生きてはいない。
踊りもしない。
……見回すと臓物はどこかへ行ってしまったようで、辺りは薄暗い。
416
:
千条あや『一般人』
:2009/12/15(火) 23:51:45
>>415
「っ・・・・・はぁ・・・・・・」
一息つく。
服の裾で股間から脚にかけての体液をぬぐう。
「・・・・・・・また、何か変化がおきた?」
胎児を拾い、立ち上がって周囲を見回す。
417
:
尾上『一般人』
:2009/12/18(金) 22:35:01
>>414
「……さっぱりわからん」
とりあえず、ドアから外に出よう。
418
:
『Hotel California』
:2009/12/20(日) 22:25:56
>>416
周囲は薄暗い。
あの沈まぬ夕日が海の水平に落ちている。
冷たい胎児を持って見回した『ホテル』の中も、空が暗くなるに従い闇に落ちていく。
>>417
ドアから外に出た『ホテル』の廊下は至って普通。
窓からはあの変わらぬ夕日が見えるし、階の高さも『風呂場』から始まったあの時と変わらない。
廊下に面した客室の扉が閉じたままズラリと並んでいる。
419
:
千条あや『一般人』
:2009/12/21(月) 22:05:18
>>418
「夕暮れが過ぎたのが・・・・・良いことなのか悪いことなのか?
どうしようもない閉塞からは逃れられたような気もするけど・・・・・・・・」
片手に『S&W』、片手に胎児の死体を持ち、『バー』の中、『ルーフバルコニー』まで歩く。
前に(>119-120あたりで)椅子が飛ばされたりされて場が乱れていそうだが、
その名残があるか確認しに行く。
それから、柵か何かを乗り越えてホテルの敷地外に出られそうなところがないかも探す。
420
:
尾上『一般人』
:2009/12/23(水) 22:22:41
>>418
「おおい、誰かおるかぁ!
千条さん、おったら返事してくれ!」
声を上げて返事を待つ。
421
:
『Hotel California』
:2009/12/24(木) 22:07:36
>>419
胎児の体と手に持った銃はどちらも冷たい。
特に胎児は最初に体温があった分、どんどん冷たくなっていく。
辺りは釣瓶落としの秋の日の如く暗くなっていく………。
そのなか辺りを見回す。
確かにここはかつて来たところだ、という確信がある。だが名残や痕跡は無い。
ただ片付けられたというだけではなく、それによってついた傷ひとつすら見当たらない。
>>420
声は遠く広くこだまして返ってくる。
422
:
尾上『一般人』
:2009/12/24(木) 22:43:59
>>421
「……」
適当な扉をひとつ開ける。
423
:
千条あや『一般人』
:2009/12/25(金) 00:32:03
>>421
「外見は同じバーだけど・・・・・・・別世界なの?
それとも・・・・・・」
考えながらも、バーを出てホテルの中へ入る。
特に何もなければ、ホテルの出口に向かう。
424
:
『Hotel California』
:2009/12/27(日) 16:08:04
>>422
ドアを開けると眩しい日の光が『尾上』の目を刺す。
白一色で、ベッドが一つだけおかれた異質な部屋だ。
白いカーテン越しに見える窓には重苦しい『鉄格子』がついている。
一陣の潮風とともにカーテンが揺れる。
白い光に目が慣らしてやっと開いたところで目に入るのは、柔らかな夕日に包まれた『ホテル』の一室だった。
狭いバルコニーがついた『ホテル』の客室。
薄手のカーテンの向こうには、見事の一言に尽きる、オレンジに染まるオーシャンビュー。
部屋に備え付けられたテーブルは品の良い白い木でできている。
425
:
『Hotel California』
:2009/12/27(日) 16:17:21
>>423
静まり返った暗い『ホテル』を抜け出口へ向かう。
出口の両扉のドアノブに手をかけたところ、『千条』はふと手の内の『胎児』に目を落とす。
ただ冷たくなっただけのつまらない『胎児』の死骸だ。
死骸は動くことなくただ『千条』の手の内にある。
ドアノブは軽く、カギもかかっていないようだった。
426
:
尾上『一般人』
:2009/12/28(月) 00:34:36
>>424
「……これは……幻覚か?
牢屋か何かをホテルのように見せられとる?」
鏡か、そのかわりになりそうなもの(ガラスとか)を探す。
427
:
千条あや『一般人』
:2009/12/28(月) 04:08:39
>>425
「この子置いてってもいいんだけどさ。
つーか普通ならそうすべきなんだろうけどさ。
・・・・・・・・・なんか、連れていきたいんだよなあ。
まあ何かに襲われて持ってられなくなったら別」
『胎児』を見降ろす。
「生きかえったり、しないかな」
呟き、数秒の沈黙。
何も起きなければ、持っている『S&W』をドレスのベルトにでも挟み、片手を自由にする。
そしてドアをそっと開ける。
428
:
『Hotel California』
:2009/12/28(月) 22:11:06
>>426
部屋をくまなく探すと、サイドボードに手鏡を見つける。
だが通常の手鏡とは違い鏡面はガラスでできたものではない。
柄とひとつづきの金属をよく磨いて鏡代わりにしたものだった。
しかも取っ手の部分は鎖で繋がれ固定されていて、自由に持ち出せないようになっている。
一方、単なるガラスならば窓のガラスがある。
429
:
『Hotel California』
:2009/12/28(月) 22:11:39
>>427
「……………………」
『胎児』は動かない。
どこを向くでもない薄い膜の下にある黒い目が、じっと『千条』を見つめ返してくる。
ドアを開ける。
* * *
眩しいほどに白い建物には据えた臭いが立ち込めている。
これは『糞』の臭いだ。
『千条』は廊下に一人立っていた。手には銃も『胎児』もない。
長い廊下は『鉄格子』のはまった窓から取りいれられた日の光により白く明るい。
窓に対してカギ付きの引き戸が整然と並んでいる。引き戸の横には『ネームプレート』がついていた。
どの『ネームプレート』にも名前が書いてあり、『千条』はそれを読むことができた。
どの引き戸もしっかり閉じられているが、ただひとつ中途半端に開いている引き戸がある。
430
:
千条あや『一般人』
:2009/12/28(月) 23:47:09
>>429
「・・・・・・・・・今度は何なんだ。
なんかろくでもない所にきたっぽいけど・・・・・
あの赤ちゃん、あたしを引き止めてくれたのかなあ」
小さくひとりごちる。
「・・・・・まあ、しゃあないな」
自分の体を見降ろし確認。
来ている物は何か、腕の内側に
>>403
で見たような穴が開いていないか。
そして、並ぶ『ネームプレート』に何が書いてあるか読みながら、
足音を忍ばせ、開いている引き戸に近づいていく。
431
:
尾上『一般人』
:2009/12/30(水) 05:43:07
>>428
鏡に映った光景を確認する。
直接みた光景と差異があったりしないか?
432
:
『Hotel California』
:2009/12/31(木) 02:43:54
>>430
見下ろした『自分の』体は見慣れた自分の服を着ている。
肘の裏の肉はきれいなもので穴ひとつ見当たらない。
間違いなく『千条あや』のものだ。
『ネームプレート』にはそれぞれ違った人間の名前が書いてある。
開いている引き戸にかかった『プレート』には『ジュニエーヴル』と書かれていた。
引き戸から覗いた中は、窓に『鉄格子』のかかった真白いばかりの『病室』だ。
拘束用のベルトがついたベッドには『ネームプレート』にあった人物の代わりに
おびただしい量の血がシーツを汚しているだけだった。
433
:
『Hotel California』
:2009/12/31(木) 03:04:32
>>430
差は無い。
見回した部屋の中はドロドロと溶け、窓には『鉄格子』がベッドには拘束ベルトが
真白く心地よい『ホテル』の部屋は『尾上』の目の前で溶けてゆっくりとその
変わっていく部屋は同じ白を基調としていたがその性質はまったく違うも
それは定義上『病室』とされるものであったが窓の『鉄格子』は中の患
のであり、防ぐべき『悪意』は常に内側へと向けられていることは『
りありと見てとれた。『尾上』の鼻腔の奥に『糞』の不快な香りが
く。あの『男』はどこにもいない。冷たいベッドの上には冷たい
そこだけが赤く染まっていた。それも既に体温を失い物体とな
果てていた。『コリタス』の香りなぞ微塵もない。あるのは
デオロギーなき屍がひとつ。男の手はいつか『ホテル』で
丸く不自然に握るように固まってしまっていて、伸びる
。どうしてこうなってしまったのだろうか?彼はひと
れて消えた。風も吹かない『ホテル』の止まぬ夕焼
踊り続けている。しかし言葉自体を¥がんばなく
あるのはただ『男』の屍ひとつであった。手
たものはなにもない。なにもない。なにも
ない。ない。なにもない。なにもない。
い。なにもない。なにもない。なに
にもない。なにもない。なにもな
い。なにもない。なにもない。
何故なら時の止まった『ホテ
ル』は『男』の産まれた瞬
間に浮かぶ『夢』であっ
たから。彼には母の声
は幸いにも届かない
『Hotel California』
434
:
『Hotel California』
:2009/12/31(木) 03:05:43
『ジュニエーヴル』は1969年の夏に生まれた。
母である美しく奔放な『ジェネヴァ』は、旅行先の夕焼け燃える海を臨む『ホテル』で一人の赤ん坊を産む。
しかし『ジェネヴァ』は自らの子『ジュニエーヴル』の姿を初めて見た瞬間に絶叫する。
荷物を満足にまとめすらせず『チェックアウト』を求めた彼女は『ロビー』から外へ出ようとしたその瞬間に忽然と姿を消した。
『ホテルマン』たちが彼女の狂態の理由を知るのは、空いた部屋の始末をしに来たときのこと。
汚れた浴室にタオルと一緒に残されていたのは……
435
:
『Hotel California』
:2009/12/31(木) 03:06:51
『Hotel California』……………『維持不可能』『終了』
436
:
『Hotel California』
:2009/12/31(木) 03:13:33
『千条あや』『尾上』の二人は見知らぬ『病院』にいた。
そこにいても介助人の邪魔になるだけだったので二人は不快な思いを胸に帰途へつく。
437
:
『Hotel California』
:2009/12/31(木) 03:18:53
『ホテル・カリフォルニア』
時と隔絶した本体『ジュニエーヴル』の思い出と知識から成る『精神世界』より構成された『ホテル』。
『ホテル』の中では『死』の概念は絶対的なものではなく曖昧なものになる。
基本的にこの『ホテル』に本体が生涯のなか理解できなかったものは存在しない。
ただし『客』が外から持ち込んだものは別である。
パワー:なし スピード:なし 射程距離:なし
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:A
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