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投稿するまでもないSSスレ 7/7

336名前が無い程度の能力:2010/11/18(木) 21:07:45 ID:gS9Pv7zEO
続き

「さあ、さっきの芸に対抗するものはいないかしら?」
お空たちの花びらが落ち着いた頃、幽々子がまた芸を募る。すると、

「ほら妹紅、また行って来い!」
「慧音……今日は飲みすぎだよ……」
明らかに酔っ払った慧音に囃したてられ、妹紅が桜の前に進み出た。
と、あちこちから「よっ!救世主!」「もこたん!」等の声が飛ぶ。

宴会芸と称し、慧音&妹紅の寸劇「救世主モコたん」が披露されたのはつい先程のことだった。
もちろん慧音の提案…というかごり押しであるが


「あら〜?貴方が回るのね?」
「……西行の娘、か。仕方ない」
嫌々ではあったものの前に出て観念したのか、妹紅の表情が真面目に引き締まる
「良く見ておくんだな……、先祖の舞いを!」


桜舞う、妹紅も舞う
舞い散る桜が、まるで意思を持ったかのように妹紅と舞い回る
舞いは所謂日本舞踏であろうか。凛々しく力強く、時には繊細に緩やかに。妹紅が気迫の舞踏を見せていた。
その気迫の舞を間近で見た幽々子は……扇子を一つ妹紅に差し出し、懐から扇子をもうひとつ取り出し、妹紅の舞いに続いた。


藤原の娘と、藤原の末裔西行の娘。
時を超えた二人の共演に、会場は感嘆の息すら霞むほど飲まれていた……


二人の動きが止まり、幽々子が扇子をパチンと閉じる。
すると、堰を切ったかの様に会場から歓声が上がる。大成功であった。

「さっきの発言はよく分からなかったけど、共に舞えた事が何故か嬉しいわ」
「……そうか、なら私も渾身で舞った甲斐があったと言うものだな」
ともあれ、妹紅の芸…いや演舞の終了である。



とそこに妖夢と、四季映姫がやって来た。
「ところで幽々子さま、対戦者と共闘してしまいましたが…今回のファイトは、どちらの勝ちですか?」
「私が裁かなくても、そこの閻魔様が裁いて下さるわよ。」
「全く……私任せというのも考えものですよ西行寺幽々子。そもそもそこまで計算していなかったのではないすか?」
「あら〜、それはどうかしらね?」
「……まあいいでしょう。」
幽々子の飄々とした回答に、四季映姫は半ば苦笑いする。
「今回のファイト、霊烏路空&おキューちゃんvs救世主モコたん、」
「……それは忘れて欲しいんだが」
妹紅が赤面しながら突っ込む
「……お互いこれだけ会場を沸かせたのです、白黒つけるのは無粋というものでしょう。この季節外れの桜に免じ、ドローとします」




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