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汎用スレpart1
242
:
三姫VS邪神② VSドラゴン級(Bパート)
◆h9Hr5c.eFE
:2019/02/26(火) 21:35:45 ID:xbXalhoU
彼女を囮にする罪悪感が重くのし掛かる。それはつばめも、言葉にはしないが静香も同じことだった。
しかし、今自分達に取れる手段はこれしかない。感情に任せて突撃したところで勝機は万に一つもない。
マヤを救いだすためにも、今は這って逃げ出すより他にないのだどれだけ惨めで、酷薄であろうと。
(できることなら…)
できることなら、一時だけでも替わってあげたい――。脳裏によぎったそんな言葉を、つばめは慌ててかき消した。
そのときだった。
ドシャァァッ!!
「!?」
風姫、雷姫の目前に、何かが落ちてきた。
もうもうと立ち込める砂塵越しであっても、二人ともそれが何であるかははっきりと理解できた。
「…ぇ…?」
「……ぁ…」
ぐちゃぐちゃに濡れそぼった白と赤のボディに、夥しい砂が付着している。ジャンクのような様相に成り果てながらも、痙攣を繰り返す姿が、まだ『息がある』ことを物語っている。
「……ぁ…ぁ……っ」
「ひ……」
つばめと静香は、どちらからともなく、ガタガタ、ガタガタと小刻みに震え始めた。
赤い陽光が後方から三つの巨大な影を投射し、地を這う雷姫と風姫、無惨に崩れ落ちた焔姫を覆い隠す。
バサッ、バサッ、と渇いた羽音が近付いてくる。
「ちがっ…ちがうんです…ちがうんです…」
口を吐いて出た弁明は、身代わりになりたいという心の声に対するものか、それとも無残な姿となった親友に対するものか。つばめ自身にもそれは分からなかった。
「ひ…… ひぃぃぃぃぃーーっ!!」
風姫が起き上がり、両腕を振り回すようにして遮二無二に駆け出す。しかし、直後に砂に足を取られて激しく転倒し、その上にベビードラゴンの一体が素早く覆い被さった。
「いやあ゛ああぁぁぁ!! 助けてッ!! 助けてえ゛ぇぇぇぇぇッ!!?」
懇願も虚しく、風姫は上空に連れ去られていく。
ガッ! とつばめの尻に凶悪な指型が食い込む。
「ちがうんです…ちがう、ちがうんです、ちがうんです…!! やめッ、やめてッ…!!」
ドスドスガスドスッ!!!
ズブズブズズブゥッ!!!
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